最高最善を目指して   作:秋月 ヒカリ

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 先ずは、いつも作品を読んでくれている方々へ感謝を。そして・・・・・・更新遅れて申し訳ございませんでしたッ!!

 かなり久しぶりの投稿ですが、見てやってください・・・!!


Aの決意/CとJとの契約

 ~便利屋事務所~

 

 

 「で、社長。前回、私達の居場所が風紀委員会にバレたわけだけど・・・どうするの?」

 

 「今回はよく分からないけど、見逃してもらえたけどさー。次はどうなるか分からないし、逃げた方がよくなーい?」

 

 「わ、私は、アル様に従います・・・!」

 

 「・・・・・・」

 

 

 風紀委員会に見つかり、成り行きとはいえアビドスと共に戦闘までした便利屋メンバー。その戦闘も、風紀委員の天雨アコの策略によるものだったが・・・。

 

 そんなこんなでアビドスを去り、逃げた方がいいのではないか?と社長であるアルへ判断を仰いでいる。

 

 当のアルはずっと何かを考えているようだったが、ゆっくりと言葉を発する。

 

 

 「・・・私は逃げない。カヨコ、先生に・・・「シャーレ」に連絡して」

 

 「アル・・・?」

 

 「どうしちゃったのさ!?アルちゃん!?」

 

 

 アルの言葉に戸惑い、その意味を聞くも「とにかく、シャーレへ連絡をとりなさい」とだけ言って、それ以上何も語らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~数日後 アビドス高等学校 生徒会室~

 

 

 「・・・で?急に何なの?いきなりシャーレ経由で連絡してきて、私達と話がしたいって?」

 

 

 アビドス生徒会室に、セリカの冷たい声が響く。

 

 何かを伝えようと口を開きかけては閉じるという行為を、何度も繰り返すアル。

 生徒会室に来てから誰も口を開かず、アルのその行動に痺れを切らしたセリカが口火を切ったのだ。

 

 

 「大体・・・この前の事は別としても、アンタ達がこっちの親切心を無下にして、襲撃してきたことは許してないんだからね?」

 

 「セリカちゃん、それは・・・」

 

 「・・・いえ、彼女の言う通りよ。私は自分のエゴを貫くために、貴女達や社員達に迷惑をかけたわ」

 

 「アル・・・」

 

 

 アルは続ける。

 

 

 「最近の私は焦っていたの・・・。自分の目指す「目標」から認めてもらいたくて、ずっと気持ちだけから回ってたわ。社員の私を心配する気持ちも理解できてた・・・けど、それに反発し続けてこんな状況になって初めて分かった。・・・私のすべき事は、もっと仲間を頼って一緒に困難に立ち向かう事だった」

 

 「で?結局あんたは、何が言いたいのよ?」

 

 「・・・謝りたかったの、貴女達に。アビドスは私たちに親切にしてくれた。余所者であり、明らかに怪しい私たちによ?・・・なのに私は、その優しさにさえ反発した。私の目指す人は、絶対にそんな事しないのに・・・!ごめんなさい!」

 

 「ちょっ!?」

 

 「アル!?」「アル様!?」「アルちゃん!?」

 

 

 アルは目の前のセリカに向かって突然、土下座をする。それに対し、セリカを含めその場に居る全員が呆気に取られる。

 

 

 「アビドス皆の優しさを無下にして、ごめんなさい!ムツキの!カヨコの!ハルカの私に対する想いを無下にして、ごめんなさい!」

 

 「アル、顔を上げて?」

 

 「・・・先生?」

 

 「アルの気持ちはちゃんと伝わったよ。自分の悪いところに気付いて、反省できて、アルは偉いね」

 

 「うっ・・・ぐしゅっ・・・せんせぃ~・・・!」

 

 

 アルの本気の想いに先生は優しく抱き締めて応える。

 

 それに安心したアルは、先生にしがみついて嗚咽を漏らしはじめる。

 

 

 「ちょっと先生!何をーーー!」

 

 『おっと、そこまでにしときな?黒猫のお嬢ちゃん?』

 

 「えっ!?だ、誰っ!?」

 

 「ん!あそこ!」

 

 

 謎の声が聞こえ、声の主にいち早く気付いたヨワコが教壇の方を指差す。

 

 そこには見慣れぬ「緑と黒のUSBメモリ」が置いてあった。

 

 

 「USBメモリ・・・?」

 

 『間違ってはないが、正しくもないね。よっと!』

 

 「うわっ!?え、浮いた?変形したぁ!?」

 

 「何これ凄い!トラン○フォーマーみたい!」

 

 「先生ェ・・・」

 

 

 USBメモリが変形し、喋り出すと先生は目を煌めかせてはしゃぐ。

 

 

 『やぁ、君がシャーレの先生。そして君が・・・魔王だね?』

 

 「そういう君はフィリップ、でいいのかな?」

 

 『ああ。正確には、その人格をコピーされた存在だ。おっと!ちゃんとオリジナルの方は、この事を承諾した上で人格のコピーを行っている。問題は何もないから安心したまえ』

 

 「まったく、君らライダーは後輩に優しすぎない?」

 

 「てか、さっきの私の言葉を遮ったのはアンタよね?黒いの」

 

 『黒いの・・・。んんっ!俺は左翔太郎、風都ってとこでフィリップと一緒に人々の涙を拭う二色のハンカチ・・・仮面ライダーWだ』

 

 「仮面ライダー!?アンタらみたいな、ちんちくりんがぁ!?」

 

 『だぁれが、ちんちくりんだぁっ!?』

 

 『翔太郎、この姿ではそう思われてもしょうがない。少し落ち着きたまへ』

 

 

 セリカの言葉に取っ組み合いの喧嘩を始める翔太郎。フィリップによる仲裁により二人は離れる。

 

 

 『・・・失礼、少し取り乱しちまった』

 

 「いやぁー、こちらこそセリカちゃんが突っかかっちゃって、ごめんねー?」

 

 「ふんっ!私は悪くなんかないわよ!」

 

 「こらっ!セリカちゃん!」

 

 『・・・あのなぁ、嬢ちゃん。さっきも思ったが、その性格は直した方がいいぜ?』

 

 「な、なによ・・・」

 

 『そこの角のお嬢ちゃんはよ?態々、自分からアンタ達の前に出てきて、自分の罪を一つ一つ数えて頭を下げた。俺もいろんな奴を見てきたが、ここまで出来る奴はそうそういねえ。そんな奴をこれ以上追い詰めるのは、嬢ちゃん・・・アンタの格を下げちまうぜ?』

 

 「・・・」

 

 『まあ結局は、お互いの気持ち次第だ。これ以上は何も言わねえ。・・・ただ、そこでお前さんを心配そうに眺めてる、狐の姉さんの気持ちも考えてやんな?』

 

 「あ・・・お姉ちゃん・・・・・・」

 

 「セリカちゃん。私は、セリカちゃんが優しい子だと知っています。だから、ね?」

 

 「うん・・・」

 

 

 翔太郎とワカモの言葉で、セリカはバツが悪そうにしながらもアルの方へ歩みだし、頭を下げる。

 

 

 「その、さっきはごめん!本当は私も、アンタらがそこまで悪い奴じゃないってのは感じてた。けど、私ってこんな性格だから、意地になってた・・・本当にごめんなさいっ!!」

 

 「え、ちょ、ちょっと!頭を上げて!私は別に気にしてないから!だから、ね!?」

 

 「うん・・・ありがとう」

 

 『話は終わったようだね?では、ここからは僕が話をさせてもらうよ?』

 

 「「うわあっ!?」」

 

 

 セリカとアルが和解し、微笑みあった瞬間、ニュッと二人の間にフィリップが割って入る。

 

 驚く二人を無視し、アルの方へとずいっと近づき話し出す。

 

 

 『君は確か、陸八魔アルだったね?』

 

 「そ、そうだけど、なぜ私の名前を?」

 

 『まあ、その辺りは色々とね?それより、君・・・仮面ライダーになる気はないかい?』

 

 「アルちゃんが・・・」

 

 「アルが・・・」

 

 「アル様が・・・仮面ライダーに?」

 

 「な、なっなななななん!?なんですってーーー!?」

 

 

 フィリップの発言に白目を剥いて驚くアル。更にフィリップは続ける。

 

 

 『君はゲヘナという混沌の学園で過ごしていたにも関わらず、その善性は実に興味深い・・・!!しかも、君は鳴海荘吉(なるみそうきち)と関係があるだろう?』

 

 「「「おやっさんを知ってるの!?」」」

 

 「アル様のお師匠様ですよね・・・?」

 

 『実は僕たちも彼とは旧知の仲でね?同じ存在かは分からないが、彼に見出だされたというポイントも君を仮面ライダーに選んだ理由の一つだ。どうだろうか?』

 

 「どう、って言われても、急にそんな大事なことを、私・・・」

 

 『大事なことだから、今、お前に決断を迫ってるんだぜ?』

 

 「え・・・?」

 

 『人間、ホントに大事な決断ってのはこっちの都合なんか考えず、突然突き付けられるもんだ。・・・俺だって、フィリップだってそうだった。お前はお前や、仲間のためにその決断を迫られた時、今みたいにちょっと考えさせてくれって言って、時間切れを待つのか?』

 

 「そんな事しないわよッ!仲間のためなら、例え悪魔とだって契約してでも私は皆を守るわッ!!」

 

 「「「アル/ちゃん/様・・・!」」」

 

 

 その言葉を聞いた瞬間、フィリップは何処から取り出したのか、ブランクライドウォッチをアルの手に握らせて、起動させる。

 

 

 『では、その覚悟を信じて陸八魔アル。君には今から、悪魔と相乗りしてもらうよ?』

 

 「え」

 

 

 ---(ダブル)

 

 

 「え、あの、なにか、腰に巻かれてるのだけれど・・・?」

 

 「・・・ちょっと待って。なんで私にまで巻かれてんの?」

 

 『お次はこれだ』

 

 

 ---CYCLONE!JOKER!

 

 

 『鬼方カヨコだったね?ちょっと失礼・・・』

 

 「え?なんで私の名ま・・・え・・・・・・」

 

 「か、カヨコっ!?どうしちゃったのっ!?」

 

 

 起動させた後、ダブルドライバーがアルとカヨコ(・・・)に出現し、二人の困惑を無視してフィリップはガイアメモリを起動し、スロットへ差し込んでいく。

 

 先にカヨコの方へサイクロンメモリを差し込むと、カヨコは意識を失い倒れ込む。それに慌てふためくアル。

 

 

 『よし、ちゃんとメモリは陸八魔アルの方へ転送されたね。さあ!陸八魔アル!!このメモリを左側のスロットに差し込み、叫びたまへ!!「変身」とッ!!』

 

 

 ジョーカーメモリをアルの手へ持たせ、変身しろと叫ぶフィリップ。

 

 アルはわたわたとしていたが、やがて覚悟を決めたのか(自棄になったともいう)フィリップの言う通りにメモリを差し込み、バックルを展開。そして、叫ぶ---

 

 

 「へ、変身ッ!!」

 

 

 ---CYCLONE!JOKER!

 

 

 アルの周りを風が包み込んだかと思うと、やがてそれは収まり中からは姿の変わったアルが現れる。

 

 

 「え、今私、どうなってるの・・・?」

 

 『あれ?そこに倒れてるの、私・・・?何がどうなって・・・?』

 

 「祝えッ!!」

 

 「『っ!?!?』」

 

 「祝えッ!!かつて人々の涙を拭い、数多の罪を数え裁いてきた二色の仮面ライダーッ!!その名も、仮面ライダーWッ!!今ッ!!このキヴォトスへその力を受け継いだ、新たなる戦士の誕生した瞬間であるッ!!そしてッ!!!!我が魔王が、新たにライダーの力を継承した瞬間であるッ!!!!」

 

 「ひ、久しぶりだからか、凄い迫力だったね?ウォズ?」

 

 「はいっ!とても快感でしたっ!♪」

 

 

 久しぶりの口上にツヤツヤとしているウォズを脇にどけて、ソウゴやフィリップに翔太郎は、未だ混乱しているアルとカヨコに説明をする。

 

 

 

 

 ~ライダー説明中・・・~

 

 

 

 

 

 『・・・成る程。ソウルサイドとボディーサイドに分かれて、能力を発揮させて戦うライダーか。・・・面白いね』

 

 「なんだかよく分からないうちに、仮面ライダーに成ってしまったけれど・・・この力なら、メモリを使用している相手を消滅させずに倒せるのね?」

 

 『ああ。例外はあるが、その認識で間違いない』

 

 『まあ、心配すんな!俺たちもサポートするから、大船に乗ったつもりでいな!』

 

 

 アルは思う。

 

 今まで自分は、ただ我武者羅におやっさんの背中を追いかけていた気がする。

 

 だけど今は、なんの因果か仮面ライダーの力を手に入れた。そしてその力で、多くの人を救える・・・!これから私は仮面ライダーとして、このキヴォトスの涙を拭う存在になってみせるわっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そろそろショータイムといこうか・・・。なぁ?俺のジオウ・・・・・・」




 ヤバい、久し振りすぎてなんかメチャクチャやった気がする・・・!

 でも恐らく、そろそろアビドス編終わらせるためにちょっと強引な展開続くと思います・・・。
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