これまで鬱展開にお付き合いくださって( TДT)ゴメンヨー
……でも、ちゃんと報われたでしょ?
呉も盛り上がってるみたいですね! 「行ってくるぜ!」な提督諸氏は、当日の予定など書いて行ってくれると嬉しいです。
自分はコミケで、推しの作家さんと交流してきます(`・ω・´)ゞ
Starring:提督
砲弾は獲物の装甲を食い破り、柔らかい内部で爆ぜた。吹き飛ばされた標的は海面を転がり、体を震わせる。
魔弾の射手、空母
「ぐがっ! 何故!」
海面から上半身を浮かばせて、赤城は三発目を放つ。
よかった! 今回ばかりは駄目かと思ったぞ。七駆の面々も、目の前の光景が信じられないと言った体であんぐりと口を開けている。
艦娘は水に浮き、武器を振るう。だけど人間と同じように海中に潜る事は出来ないと誰が言った? 赤城は飛行甲板を海面に放って、水中から気化爆弾の衝撃をやり過ごし、浮上。艦砲による砲撃を行ったのだ。
何故赤城が中口径砲を使えるかと言うと、前世の彼女は
加賀を下して良い気になって、俺たちを舐め切っていたのが運の尽きだったな!
「小賢シイ手ヲ……!!」
赤城は超然と笑う。
「小賢しい? あなたは私たちが真珠湾でやった事を忘れてるんですか?」
そうだ。俺たちは力を誇りたいんじゃない。皆で生き残りたいんだ。そんなに強いのが良いのなら、幾らでも正々堂々と挑んでくるがいい。俺は
強さはひとつじゃないんだ。生きる意志こそ、俺達の力。
「ガガ、憶えデいらッしゃイ! 所詮人間ト艦娘ハ、分ガり合えナいぃぃぃぃ!!!!」
赤城は躊躇しなかった。ただ袖から伸びた咆哮をDeep-1に向け。発砲した。至近距離からの20cm砲は、上級の深海棲艦とは言え、空母が防ぐのは無理だ。Deep-1は金切り声を上げながら爆散し、引きずり込まれるように水面に沈んでいった。
「それってあなたの感想ですよね?」
彼女は、躊躇しなかった。
赤城は全てを断ち切るように言い放ち。20cm砲を袖に仕舞った。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
Starring:???
コンナ! こんなところで!
まだ私は、十分殺していない。
人間は、あの子を奪った。
信じてタのに。信じようとしたのに。
最後に浮かんだのは、少年が手を差し伸べる光景。自分はその手を取った。ナのにあの日、あの呪うべき日。
あれ? 何だっタっけ?
もうイいや。
人間モ、艦娘も、深海棲艦モ。消えレばいいのに。
あーあ。もうあの顔は見られ――。
ぷつん。全てが切れて、全てが失われた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
Starring:赤城
自分でも意外だった。沈んでゆくDeep-1に手を合わせたのは、全く無意識の事で。それは義務のような気がした。あんなに憎い敵だったのに。
なにしろ目の前にうじうじ引きずっている男がいるのだ。自分の方が早く立ち上がらなければ、何だか負けた気になるだろうが。一航戦赤城は、負けず嫌いなのだ。
「赤城さんぐすっ、
高速艇に戻ると、漣さんがぽろぽろ涙をこぼしている。仲良くなって知った。この子は色々我慢しすぎて、一線を越えると涙腺がゆるくなる。
「大丈夫です。あんなのなんかに私が負けるわけないでしょう?」
「……ふぁい」
この子、可愛いな。思わず抱きしめてしまう。曙さんが面白くなさそうな顔をしたので、しまったと思うが。
「よう。勝ったな。俺の予想通りだ」
提督が緊張感なく手を上げる。しかし彼は船上に尻もちをついたまま、立つとうとしない。
「ひょっとして、腰を抜かしたんですか?」
「んなわけないだろ? 俺はお前を信じていたんだぞ?」
「では立ち上がって勝利の勝どきでも挙げましょう。さあさあ」
「……お前ほんっといじわる空母だよ!」
分かってしまったのだ。自分は、楽しかったのだ。
だけどもう間違わない。
(ごめんねみんな。これから起こるあらゆる悲劇を食い止める。それを私の償いとしましょう)
そしてもうひとつ。大事な宿題があった。漣さんとの約束だ。
「ねえ提督。勝った事ですし、ひとつお願いが」
「おういいぞ。二郎と家系十杯ずつ。それから蒙古弁でしゃべるんやな。
「あ、もうそれは良いです」
「いいのかよ!」
今更ながら、この人はリアクションが過剰だと思う。そんでもってこれから色々引っ掻き回す上に、提督の心に負荷をかけるかも知れないが。もしそうなったら力ずくで癒す所存。きっとこのままにして良い事はない。なので――。
「昨日漣さんとされた約束、私にもしてもらえますか?」
提督の目線がはてと上を向く。まあ自分でもとんでもない奇襲攻撃をすることは分かっている。漣さんをみると、真摯さと緊張が入り混じった目でこちらを見ている。彼女は真剣勝負を挑んでくれたのだから、全力で受けねば失礼。だから言わせてもらう。
「ありていに言えば提督。あなたが好きです」
漣さんが親指を立て、こちらに向けてくれる。提督はしばし固まり、驚きのあまりつっぱった足を滑らせ、盛大にひっくり返った。