今回は前回の続き…
果たしてこの物語の結末は一体どうなるのか…
楽しんでください!!
中央鳳凰病院から中央科学研究所まで一時撤退した永遠達は致命傷の大輝と航輝を除いて、今あった状況を報告し合う。
雫「永遠…刃さんは…」
永遠「今は眠ってもらっているよ…彼女が一番辛いからね…」
恭平「そうか…それで、これからどうする?」
永遠「そうだね…航輝と大輝は致命傷を負って今は治療室で傷を治してるし…かと言って俺達だけであのマキアに勝てるかどうか…」
永遠は攻略法を何とか掴もうとするが掴めず苦悩していた。そのとき…部屋のドアが開く音がする。そこにいたのは…
大輝「俺が…何とかする…」
傷のほとんどが癒え、立っている大輝だった。
永遠・恭平・雫「「「!!?」」」
永遠「大輝、傷は平気なの?てか、なんでそんな傷の治り早いんだよ…」
大輝「俺にも分からん。3年前から傷を負ってもそのほとんどがすぐに治る体質になっている。体力も回復はしている。」
永遠・恭平・雫(((化け物だ!!)))
3人は大輝が化け物だと認識を改める。大輝はそんな3人の反応を無視して、こう言う。
大輝「あの時…俺が戦う前にあのマキアは既に一ノ瀬 航輝と戦っていた。そのとき、一ノ瀬 航輝は
永遠「奪う能力…スナッチ…か…」
永遠は一人、奪う能力という言葉に反応する。そんな永遠の反応を大輝は静かに見ていた…
大輝「とりあえず…六峰 永遠、スパーキングアビリティカードを俺に渡せ。」
永遠「ん?うん。分かった。」
永遠は大輝にスパーキングアビリティカードを渡すと同時にこう聞く。
永遠「なんでこのアビリティカードを渡す必要があるの?」
大輝「俺のライセンスカードと相性がいいのはそのアビリティカードだ…俺のスピードをさらに上げられる。そのスピードであのスナッチマキアを倒す。」
雫「私達は何をすれば?」
大輝「二ノ宮 雫と笹島 恭平は周囲にいるであろう他のマキアと戦い極力こちら側に越させないようにすることだ。六峰 永遠は俺と共にスナッチマキアとヴェルを倒す。」
永遠「ヴェルって大輝の敵の?なんで?」
永遠はなぜそこでヴェルの名前が出たのか疑問に思った。その疑問に大輝は答える。
大輝「ヴェルが頬月 忍がああなった原因の一部に関係してるからだ…スナッチマキアもインジェクションカードが破壊されれば元の頬月 忍に戻るだろ。」
永遠「なるほどね…そうらしいよ!
永遠がそう言うと部屋のドアが開き、刃が入ってくる。
刃「そうなんやね…仮面ライダーの皆さん…弟をどうか…救ってください!!よろしくお願いします!!」
その言葉に全員…「任せろ(て)!!」という。
ー旧科学研究所ー
星空 創始はスナッチマキアの観察をしていた。
創始「驚いた…適合率99.1%…スナッチマキア本来の力をほぼフル活用で使える…ヴェル…よくこんな逸材を見つけたな…」
ヴェル「はい…私も驚きました。まさか、スナッチマキアのデータに高適合率の人間が現れるなんて…本来、スナッチマキアは気性が荒く、誰の命令も聞かないハイ・マキアでしたからね。それに同士討ちに遭ってやられて私達がデータ化しましたから。」
創始「同士討ち…だと?マキア同士で殺し合ってたというのか?」
創始はヴェルの同士討ちという言葉に反応しそのことについて聞く。ヴェルは口を開け、200年前のことについて語る。
ヴェル「はい、200年前、スナッチマキアは
創始「そのハイ・マキアとは?一体どんな…」
ヴェルは一度話そうか迷うが、頭を振り払って話し出す。
ヴェル「そのハイ・マキアの名は…
創始「ロードを凌ぐほどだと!!そのマキアは今も生きて?」
ヴェル「生きています。フェンリルと思わしき人物にも目星をつけています。」
ヴェルはそう言いながらある資料を創始に見せる。
創始「これがフェンリルと思わしき人物の資料…!?まさか!
創始は驚き、ヴェルにそう尋ねる。ヴェルは静かに「はい」とだけいうと旧科学研究所から移動しようとする。しかし、創始がそれを引き止める。
創始「ヴェル…さっきのことも驚いたが…お前にいい知らせをくれてやる。
ヴェル「ドライバーが!?ホントですか?」
創始「あぁ…本当だ。これがお前達マキアでも使えるドライバー…
そう言って創始はヴェルにフォージュギアという変身ドライバーを見せる。
ヴェル「凄い力を感じます。さすがですね…博士!」
創始「あとは変身アイテムのサンプルが欲しいものだな。それさえあればこいつも使える。」
ヴェル「その点に関してはご安心を…私の作戦でどうにかなります。」
創始「それは楽しみだ。期待しているよ。」
ヴェルと創始はそう言い、不敵な笑みを浮かべる。
―――
航輝は研究所の治療室で目を覚ます。辺りを見渡すと、ぐっすりと眠っている立花がいた。
航輝「おい…立花!起きろ!」
航輝は立花の頬をペチペチと叩く。立花はその感覚に目覚める。
立花「ふわぁ…あれ?航輝君!?重傷で起きるのもやっとなのになんで立ってるの!?」
航輝「俺が知るか!それより…なんで俺は治療室にいる。」
航輝は自分が治療室になぜいるのか聞く。
立花「あなたは頬月 刃ちゃんをバイクに乗せてここまで戻ってきた時に、気絶したのよ。そりゃ、マキアと戦い続けてるんだもの。逆にあれだけマキアと戦い続けてそれって凄いと思うけど?」
立花は普通に立っている航輝に感心する。航輝は身体中が痛そうにしてるのを少し、冷や汗が垂れる。
航輝「確かに痛みはある…あのマキアも強かった…だが、次は俺が勝つ!!」
航輝はそう息巻くが立花にそれを止められる。
立花「それは駄目よ。今のあなたじゃ変身なんてできる状態じゃないのよ。助骨も数カ所折れてるし…体力も回復してるとは言えない。大人しく寝てることね。それまでドライバーとライセンスカードは没収です!」
立花はそう言うと、航輝にドライバーとライセンスカードを見せつける。航輝は「返せ!」というが立花に「駄目です!」と言われ力強くベッドに入らされる。
航輝「ちっ!…ファイの奴は?あいつもあのマキアにやられてそれなりに重傷だっただろ?」
立花「あぁ…大輝君は既に回復して永遠君達と一緒にいるよ。」
航輝「そうか…あいつはもう回復して…」
航輝は少し悔しそうにしながらベッドで横になる。それを察してか立花は励ましの言葉をやる。
立花「あなたも頑張ったわ。だから、今こうしてベッドで横になってるの…頑張った証よ?私は戦場に立つことなんてないけれど…ちゃんと後方で役に立ってるわよ?」
航輝「ふん!当たり前だろ!立花はちゃんと役に立ってるし…俺も役に立ってる…だから…その…なんだ!俺は悔しがってねぇし、ファイのやつにも負けてなんてないからな!」
立花「ふふっ…その元気があれば大丈夫そうね。もう少し安静にしときなさい。後は彼らが頑張ってくれるわ…」
航輝は少し、考え込み、立花の方を見る。立花は「ん?」と首を横にして航輝の方を見る。航輝は口を開けこう聞く。
航輝「立花はマキアと戦ってみたいと思ったことはあるか?」
立花「マキアと?うーん…そうね…あるわ!私もみんなの役に立ちたいし…でもね?私には仮面ライダーとしての適性が全くなかった。仮面ライダーになるためには知能指数が一定数超えてないと使えないのもあるのだけど、それとは別にその仮面ライダーのライセンスカードとの適合率が最低70%を超えてないと駄目なの…私にはどれも適合率が1%ぐらいしか無かったわ。だから諦めて…医学を学んでこの研究所で働かせてもらっているの。」
航輝「そうなのか…俺はマキアをすべてぶっ倒す為に仮面ライダーになった。アルファも、それに答えて俺に適合したのかもな。アルファの近接戦闘も俺との相性がバッチリだしな。」
航輝はそう言いながら寝に入る。すると、航輝のスマホからピロッと通知が入る。
立花「航輝君、あなたのスマホになにか通知が入ってるわよ?開いてみたら?」
航輝は立花に言われるまま、スマホの画面を開く。そこには以前、連絡先を交換したルナからだった。ルナからは「今度二人でどこかに出かけよ?」とLIVERから連絡していた。航輝は「いいぞ。」とだけ返すと既読がつく。航輝は少しだけ笑顔になり、それを見た立花はニヤニヤしていた。
立花「なに?航輝君…もしかして連絡取ってるの女の子?若いわぁ…いいなぁ、どんな子?」
航輝「うるせぇ!!もう寝かせろ!」
航輝は頬を赤らめ布団に潜る。その光景を立花は微笑ましそうに見ていた…
―中央鳳凰病院付近―
ルナは嬉しそうに自分の連絡用デバイスを見ていた…
ロード「嬉しそうだな?良いことでもあったか?」
ルナは突然、ロードに話しかけられ驚き、デバイスを落としそうになる。
ルナ「びっくりした…急に来ないで…ロード…」
ロード「いや…お前が初めて笑顔を見せたからつい、話しかけたくなった…それだけだ…」
ロードは話しかけた経緯をルナに話し、ルナは複雑な気持ちになる。
ロード「連絡を取ってる相手…仮面ライダーの一人だろ?ヴェルの奴から聞いてる。」
ルナ「うん…気に入ったの…彼はこれからさらに強くなるから…」
ロード「強くなるから…手を出されたくないと?そう言いたいわけだな?」
ロードは鋭い指摘をルナに言い、図星と言わんばかりにルナの肩が跳ねる。
ルナ「そう…けど、ヴェルの方のヘイトリッドって子が先に手を出した…彼女は許さない…」
ルナは低い声でそう言う。ロードは「まぁ待て」とルナを慰める。
ロード「意図して相対した訳では無い。ヴェルの計画に仮面ライダーの方が割り込んできたそれだけだ。だから、許してやれ。」
ルナ「…分かった…」
ルナは納得はしていないものの、ロードの言葉に従う。
ロード「ヴェルの奴…スナッチをデータにして隠し持っていたとはな…何をするつもりだ…」
ロードは一人そう呟き、ルナはその場から去る、「航輝…」とそう呟いて…
―某所―
ヴェルは人間態へとなったスナッチマキアと共に街を徘徊していた。
ヴェル「ふふっ…身体に馴染んできたようですね?スナッチ?」
スナッチ「あぁ…この器は悪くない…それよりも、力が欲しい…ここにいる人間共は襲ってもいいのか?」
スナッチは今にも襲いそうな素振りをしながらヴェルに尋ねる。ヴェルはそれを止める。
ヴェル「駄目ですよ。仮面ライダーが寄ってきちゃいます。」
スナッチ「仮面ライダー?二百年前にはいなかった存在だな…強いのか?」
スナッチはヴェルにそう尋ねる。ヴェルは考え込み、こう答える。
ヴェル「そうですねぇ…強い仮面ライダーはいますよ。私のお気に入りが。」
スナッチ「そうか…楽しみだ!」
ヴェルがそう答え、スナッチは楽しそうに笑う。そんなスナッチにヴェルは「それと…」と言う。
ヴェル「後は…二百年前にあなたを倒した
スナッチ「何!?それは本当か?」
ヴェル「はい…そうです。」
それを聞き、スナッチは高笑いする。
スナッチ「そうか…それは良いことを聞いた!あいつは健在なのか!二百年前の借りを返してやる!待ってろよ…フェンリル!!」
ヴェル「はぁ…あまり大きな声を出さないでください…だから仮面ライダーが来るんですよ?」
するとスナッチの大声に反応したかのように3つのバイクの音が近づいてくる。
永遠「見つけた!あれは…忍君?」
刃「違う!あれは…弟やない。多分…マキアの方の人格や!」
大輝「なるほどな…適合率が高いとマキアの方の人格が出てくるのか…それはそれとして、ヴェル!お前を倒す!」
大輝はそう言い、ヴェルを睨みつける。ヴェルは「あら!」と言い…
ヴェル「大輝君!そんな熱烈な視線を送らないでくださいよ〜、取って食ったりはしないんですから…」
大輝「お前の冗談は聞き飽きた…六峰 永遠、二ノ宮 雫、笹島 恭平…行くぞ!」
永遠・恭平・雫「「あぁ!!」」「えぇ!!」
4人はそれぞれドライバーを腰に付ける。
『SKY PROCESS SCAN』
『STRIKE PROCESS SCAN』
『TEMPEST PROCESS SCAN』
『SPARKING PROCESS SCAN』
永遠・大輝・恭平・雫「「「「変身!!」」」」
『SKY』『STRIKE』『TEMPEST』『SPARKING』『RISE』
『SIGMA SKY』『BETA STRIKE』『GAMMA TEMPEST』『PHI SPARKING』
永遠はシグマスカイライズフォームに、雫はベータストライズフォームに、恭平はガンマテンペストライズフォームに、大輝はファイスパーキングライズフォームに変身する。
シグマ「ミッション…スタート!!」
シグマがそう言うと同時にベータ、ガンマ、ファイは走り出す。スナッチも怪人態へと変化し、ベータ、ガンマ、ファイに向かって行く。
シグマ「刃ちゃんは後ろで隠れてて。弟君は俺達が必ず助ける。」
刃「分かった、頼むで?」
シグマ「任せろ!」
シグマはそう言い、上空に飛び上がる。そのまま、ヴェルに向かって突進する。
シグマ「君の相手は…俺!!」
ヴェル「…面白いですね…」
ヴェルは静かにそう言いながらシグマの背中に足を乗っけ、軽く蹴るとシグマは落下する。
シグマ「っ!?」(速すぎる!?これが大輝が言ってた超加速!!)
シグマは内心驚きながらも受け身を取って再度、空を飛ぶ。
ヴェル「何度やっても同じですよ?」
ヴェルは手刀でシグマをまた落とそうとするが、シグマはそれを予知したかのようにプライムライザーのエネルギー弾で手刀による攻撃を防ぐ。
ヴェル「なかなかやりますね?仮面ライダーシグマさん?」
シグマ「そう言ってもらえるなんてありがたいね!!」
シグマはプライムライザーをソードモードに切り替えてヴェルと空中戦を繰り広げる。
シグマはヴェルと戦っている最中もファイ達の方をチラチラと気にする。
ヴェル「戦っている最中によそ見とは…余裕ですね?」
ヴェルはシグマの手首を掴んで地上に向かって投げ飛ばす。シグマは「しまった!?」と言いながら飛ばされる。
ファイ「シグマ!?大丈夫か!?」
シグマ「痛てて、油断した。次は…!?ファイ!後ろ!」
シグマはそう言いながら叫ぶ。ファイは後ろを向くと、顔をスナッチに掴まれる。
ファイ「ぐっ!?」
スナッチ「戦闘中に余所見をするとはな…愚かだ!」
スナッチはそう言い、ファイを投げ飛ばそうとする。それをベータとガンマが止めに入るが…
スナッチ「邪魔だ!失せろ!」
スナッチの拳の風圧のみで吹き飛ばす。
ベータ「くっ!?|
ガンマ「こいつ…思ったより強い!」
スナッチ「さぁ…死ね!そして俺の強さの糧となれ!」
スナッチはファイからエネルギーを取っていく。
ファイ「グハァァ!?」
ファイは苦しそうにしながら悶える。シグマはファイを助けるためにプライムライザーにスカイアビリティカードを挿入する。
『スカイウィングスラッシュ』
必殺技をスナッチに放つ。スナッチはまともに受けるが、ほとんどダメージはなく、シグマもスナッチに捕まる。
シグマ「グハッ!?」
スナッチ「お前の力も俺のものだ!!」
スナッチはそう言い、エネルギーをすべて吸い取ろうとする。その時…どこからか石がスナッチに当たる。
刃「やめろぉぉ!!忍!!」
刃が石をスナッチに投げ意識をこちらに向ける。
スナッチ「なんだ…小娘、邪魔をするな!!」
刃「あたしはお前が使っている身体の姉や!!返せ!あたしの弟!!」
刃はそのまま、拳をスナッチにぶつける。スナッチは「はぁ…」と言いながら…
スナッチ「死にたいらしいな…いいだろう…お前から殺してやる。」
スナッチはシグマとファイを投げ飛ばし、刃の首を掴む。
刃「カハッ!?」
スナッチ「死ね…」
スナッチは首を掴む力を強くし刃を殺そうとする…しかし、それは止まる。
スナッチ「グハァァ!?なんだ…これは!?」
ヴェル「頬月 忍が姉の声に寄せられ身体を取り戻そうとしている?すごい!!」
ヴェルは一人喜びながら空からその光景を見る。
刃はスナッチの緩んだ手から抜け出し、シグマ達の方に寄る。
刃「大丈夫?なんかあいつ苦しそうにしてるみたいやわ。今がチャンスやで!」
シグマ「ナイ…ス…刃ちゃん…後は、俺達で…」
シグマは若干苦しそうにしながらもそう答え、ファイも起き上がる。
ファイ「行くぞ…シグマ!」
シグマ「あぁ、ベータ!ガンマ、そっちも行けそう?」
ベータ「うん。大丈夫!」
ガンマ「行ける…」
ファイは走り出し、プライムライザーのソードモードで動きが止まっているスナッチを斬る。
スナッチ「貴様ァァァ!!」
スナッチは反撃しようとするが、今もなお精神の中で暴れる頬月 忍によって上手く身体が動かない。
ベータ「やぁ!!」
ベータもソードモードでスナッチを斬り、ガンマはガンモードでエネルギー弾に風を付与し、スナッチに放つ。
スナッチ「グハァァ!!」
シグマ「まだまだ行くよ?」
シグマはスカイアビリティカードをドライバーにインストールする。
『SKY INSTALL』
『スカイフィニッシュ』
シグマ「ハァァァァァァァ!!」
スナッチ「グゥゥゥゥ!!!」
スナッチは必殺技を耐えるが…ファイがその隙と言わんばかりにドライバーにスパーキングアビリティカードをインストールし、死角から必殺技を放つ。
『SPARKING INSTALL』
『スパーキングフィニッシュ』
ファイは100m以上先に離れそこから助走を付ける。そしてマッハ10を超える速度でキックを放つ。
ファイ「ハァァァァァァァ!!」
『スパーキングフィニッシュ!!』
スナッチ「俺は…まだ!!負けない!
スナッチはファイの必殺技に耐えきれず頬月 忍と分離する。
シグマ「分離した!!これで!」
スナッチ「まだだ!!こいつを殺されたくなければここから立ち去れ!!」
スナッチは消えかかっているその身体を保ちながら忍を人質に取る。
シグマ・ファイ・ベータ・ガンマ「「「「!?」」」」
突然の事で驚き、足を止める4人。それを好機と言わんばかりにスナッチはニヤっとする。
スナッチ「変身を解け!!」
4人はそれぞれ「どうする?」と考え互いの顔を見る。そして…ファイとベータ、ガンマは変身を解く。
スナッチ「そうだ…それでいい!!さぁ…お前も変身を解け!このガキを殺されたいのか?」
スナッチはシグマにそう言い、シグマは少し躊躇う。
シグマ(俺は…どうしたら…忍君を救うと言った。殺されれば刃ちゃんに会わせられる顔がない…しかし、さっきエネルギーを吸われ…体力もほとんど残っていない…それでどうやって忍君を救ければ…)
シグマはそう考え、忍を救出する作戦を考えていた…その時、「卑怯やろ!」という声が聞こえる。刃がスナッチに向かってそう言ったのだ。
スナッチ「卑怯だと?これは戦いだ!卑怯もクソもない!勝てばいいんだ!!」
スナッチは声を荒げる。声を荒げたスナッチに刃は「違うやろ」という。
刃「あんさんがやってるのは弱いやつがすることや…強いやつはな…誰かを助けるためになにかをするやつなんや!!」
刃はそう叫び、スナッチは激怒する。
スナッチ「俺が…弱いだと!?やめろ…俺は弱くない…」
スナッチは悶え、葛藤する。
シグマ(今なら…忍君を救える!)
シグマは走り出そうとする…しかし、ここで思わぬことが起きる。
???(お前は…それでいいのか?あの人間は直に死ぬだろう…なら…今、ここで殺せばいい…違うか?)
誰かの声がシグマの頭の中に響く。シグマは「なんだ?」と呟く。
シグマ(誰だ!!俺の中に急に現れて…忍君を殺すだと?ふざけるな!)
???(ふっ…誰…か…面白いことを聞く。俺は…いや…今はまだいいか…直に分かる。今はただ…あの人間…頬月 忍をスナッチと共に滅ぼせ!!)
その謎の声にシグマは悶える。
シグマ「うっ…うわぁぁぁぁぁ!!!」
大輝「なんだ!?この感覚は!?」
雫「何…永遠からなにか嫌なものを感じる!?」
恭平「この感じ…まるで…」
雫・恭平((あの時の!?))
雫と恭平はフードを深く被った男の事を思い出す。あの時のおぞましい感覚と今の感覚が似ていたのだ。雫と恭平がそう感じている間にも永遠は一歩…また一歩とスナッチと忍の元へと歩き始める。
ヴェル「あれは!?まずいですね…」
スナッチ「!?頬月 忍が見えないのか!?それ以上近づくな…殺すぞ!!
シグマ「…殺す…」
ヴェルは止めに入ろうとするが、シグマのパンチによる一撃によって遠くまで吹き飛ばされる。
ヴェル「何ッ!?」
大輝(!?あのヴェルを一撃で吹き飛ばした…だと!?一体、何が起こっているんだ…)
刃「永遠!!あたしの声が聞こえんのか!!止まらんかい!!弟がまだ捕まっているんやぞ!!」
刃も必死で永遠に呼びかけるがその足が止まることなくスナッチと忍の近くに来る。
忍「ん…!?姉ちゃん…ごめん…俺、もう駄目みたいや…」
忍は目が覚めると同時にどういう状況か理解し、刃に謝る。
刃「あかん…ダメや、やめてくれ…あたしから弟を奪わんでくれ…」
大輝「…六峰 永遠!!止まれ!!お前が今やろうとしていることは仮面ライダーとしてあってはならないことだ!!」
大輝の呼びかけにも応えずにシグマはライセンスカードをインストールし、必殺技を放つ。
『シグマランクフィニッシュ』
スナッチ「やめろぉぉぉぉ!!!」
スナッチのその一言にも止まらずに忍とスナッチの胸に穴を開け、スナッチインジェクションカードは壊れ、スナッチと忍は消滅する。
忍は最後に「今までありがとう」という言葉を残して…
永遠はそのまま、変身解除し、その場に倒れ込む。
刃はその光景をみて、表情が怒りに満ちる。
刃「六峰…永遠!!あの時の救けるって言った言葉…嘘やったんか!!ふざけるな!何が仮面ライダーだ!あたしの弟を奪っておいて!気絶なんてして、呑気に寝とるんか!!起きろ!!あたしの弟を返せ!!」
刃が怒りに満ち、永遠に向かって怒りをぶつける。その瞬間…刃の手から光が溢れる。
大輝「なんだ!?あの光は!」
雫「眩しい…」
恭平「一体…何が!?」
―中央科学研究所 智慧の泉―
永遠がスナッチと忍を消滅させてからすぐ、智慧の泉で異変が起こった。
プロフェッサー坂月「何が起こってる!智慧の泉が…
プロフェッサー坂月はそう言い、永遠達が戦った場所のカメラを起動させる。
プロフェッサー坂月「あり得ない…なぜ…あそこまで干渉できる…
プロフェッサー坂月はそう言い、カメラを見続ける。
―某所―
刃は手の中が急に光りだしたことに驚いたものの、その手の中を見る。
刃「これは…なに?」
その不思議に光るアイテムに夢中になる。
大輝「頬月 刃!それを俺達に渡してもらおう…」
刃「嫌だ…来るな!!」
刃がそう叫んだ瞬間…不可思議な空間が広がる。
大輝「なに!?」
雫「くっ!?」
恭平「なん…だと!?」
大輝達はその空間内で、違和感を覚える。身体が異様に重いのだ。
大輝(身体が思うように動かない…あのアビリティカードに似た何かの影響か!!)
大輝がそう考えているうちに遠くまで吹き飛んでいたヴェルが戻って来る。
ヴェル「素晴らしい…それがあなたが得た力なのですね…刃さん。大丈夫…私達マキアはあなたの味方です。共に生きましょう。」
ヴェルはそう言い、刃に手を差し出す。刃は一瞬迷ったが…ヴェルの手を取る。
刃「あたしは弟を奪った仮面ライダーが憎い。あんた達マキアは弟を怪物にしたんがそれだけや…最も憎むべきは…弟を殺した仮面ライダー!!」
ヴェル「そうです…良い子ですね。では行きましょう…刃さん?」
大輝はドライバーを腰につけようとするが…ヴェルから「駄目ですよ」と言われる。
ヴェル「貴方方の相手はまた今度…楽しみにしておいてください…」
そう言い残し…ヴェルは空間を開け刃と共にその空間に入り、その空間を閉じる。
大輝「くそ!!逃がした!しかし…今は傷を癒すしかないか…」
そう言い、気絶している永遠を後部座席に乗せ、雫と恭平と共に中央科学研究所に戻る。その間にさっきの出来事について考える。
大輝(六峰 永遠…お前は一体、何者なんだ…)
TO NEXT CODE……
さぁ…第8話どうだったでしょうか?
新たに出たフェンリルとは…そして、刃が手にした物とは?
次回のサブタイトルはGの大戦/崩れゆく戦場…です。
刃さん…そのドライバーは!?