仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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仮面ライダーシグマの劇場版です。結構話の内容的に長いので退屈かもしれません。とにかくシリアスですので覚悟のある人だけでも観ててください!!


"劇場版"仮面ライダーシグマ THE MOVIE クイーン・オブ・アポカリプス

 

街は廃墟と化し、その街にはマキア達が徘徊しており、人の気配は全く感じられなかった。そこにマキアに追われる少年と壮年の男がいた。

 

???「ハァハァ…マキア達が来てる!!早く逃げましょう!」

 

???「分かっている!!君の方が俺より速い…君がさっきに行ってくれ!俺はここで少し足止めする」

 

???「ですが!!」

 

少年は止めようとその男の肩を持つがびくともしない。その男は少年の手を跳ね除けると少年にこう言う。

 

???「君が人類の最後の希望だ…そのドライバー(・・・・・)で君の成すべき事をするんだ!!だから…俺に構うな!!」

 

???「……分かりました…ですが、無茶なことはしないようにお願いします…貴方までいなくなってしまったら…過去に死んでいった先輩達が報われない!」

 

???「分かっている…俺はドライバー(・・・・・)を破壊され…変身能力を失ったが…それだけだ、知っているだろう?俺は不死身だ…絶対に君のもとに帰ってくると約束しよう…だから…行けぇぇぇ!!」

 

その男はアサルトライフルを使い、マキア達を怯ませる。少年はその男の背中を見て、振り返り…走り出す。

 

???(大輝(・・)さん…僕が未来を変えてきます…だから…どうか無事で!!)

 

少年がそう思っているのもつかの間に、背後から爆発音が無数に聞こえる。少年は引き返そうとするが、さっきの大輝の言葉を胸に押し付け、また、走り出す。

 

???「僕が変えるんだ!!必ず!だから…待っていてね…お母さん(・・・・)!!」

 

『GENERATE DRIVER』

 

少年はドライバーを起動させる。それと同時にワープゲートが現れる。

 

???「これで…10年前に起きる惨劇を止める!!永遠(・・)さん…力を貸してくれ!!」

 

少年は壊されたライセンスカードを手に握り締めながら、ワープゲートの中へと入っていく…

 

 

――――――

 

 

六峰 永遠は今日、忙しかった。その理由というのが…

 

永遠「やっと…食べれる…期間限定のマンゴーパフェ!最近は忙しくて行けなかったもんな〜」

 

航輝「そうだな…永遠の言う通りだ」

 

永遠「そうそう…ってなんで航輝がいるの!?」

 

永遠は隣にいた航輝に驚く。航輝は不思議そうに顔を傾け、こう言う。

 

航輝「なんでって…俺も甘い物食べたくなってここに行ったら永遠がいた…それだけだぜ?」

 

永遠「そうなんだ…航輝って甘い物好きなんだね」

 

航輝「まぁな、糖分は必要だし…なにより妹がここのパフェが好きだったんだ」

 

永遠「なるほどね…」

 

永遠はそう言い、航輝と話しながら一緒に長い列を待っていた。そして…やっと自分たちの番になった時にそれは起こった。

 

???「いらっしゃいませ~、本日のオススメは期間限定のマンゴーパフェです!」

 

永遠「マンゴーパフェを1個お願いします!……ん?」

 

???「ん?」

 

「「あっ!?」」

 

航輝「あっ?」

 

永遠「刃ちゃんっ!?」

 

刃「六峰 永遠っ!?」

 

刃がそのお店のバイトをしていたのだ。永遠は驚き、刃もまた、驚く。2人とも気不味そうにする。

 

永遠「なんで刃ちゃんがここにいるの?」

 

刃「それはこっちのセリフや!六峰 永遠が何でここにおんねん!!」

 

航輝「おい…それは後で話すとして、まずはマンゴーパフェを売ってくれ、俺達はその為に来た」

 

航輝がそう言うと2人は落ち着き、刃は素直にマンゴーパフェを2個売ると永遠に「そこのベンチで待っとき」という。永遠と航輝は刃の仕事が終わるまでベンチでマンゴーパフェを堪能する。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

刃「終わったで…六峰 永遠、今度こそお前を殺す!」

 

永遠「待ってよ、俺はただマンゴーパフェを食べに来ただけだよ?別に刃ちゃんと戦うためにいる訳じゃない、それに最近忙しかったからさ、たまの休日なんだよ」

 

航輝「そうだぞ、俺は永遠の付き添いで来てるんだ!邪魔をするな、帰れ!!」

 

刃「あんさんらが忙しいのは知っとる。それも込みで私に六峰 永遠、お前の新しい力(・・・・)を見せてみぃ」

 

刃が永遠を睨みつけながらそう言う。永遠はその視線が嫌で目を逸らす。航輝は呆れながらも刃に言う。

 

航輝「お前は気を張りすぎなんだよ。家族を失ったからなんだ、矛先を突く相手は違う筈だろ?永遠はあの時、自我を失っていたと聞く。永遠に非はねぇよ」

 

刃「それでも…弟を殺したのは六峰 永遠…お前だろ!!」

 

永遠「そうだ…俺は君の弟を殺した、その事実は変わらない…だから、その罪を背負ってこの世界を守る!それが俺の仮面ライダーとしての在り方だ!」

 

永遠は刃に向かってそう言い切る。刃もその言葉に驚き、たじろぐが、すぐに立ち直る。

 

刃「うるさい!うるさいうるさいうるさい!!お前の言葉は信じない!!絶対に信じない!!私が正しい!!正しいんだ!!」

 

刃が大声でそう叫ぶ。それに釣られて周りの人が何事かと近づく。

 

「やだぁ、三角関係かしら?困るわねぇ、子どもも見てるのに…」

 

航輝「ちっ!おい…頬月 刃!行くぞ!!来い!!」

 

航輝は居心地が悪くなったのか、刃の手を取り、ひとけのない場所へ移動しようとする。永遠もそれに続いて行こうとする。その時…爆発音が響く。

 

永遠「なんだ!?」

 

航輝「この音…どこかで爆発してんのか!?」

 

永遠と航輝は爆発の発生源を掴むため、刃を掴みながら大通りに出る。すると…巨大な卵のようなものが遠くの方にあることを視認する。

 

永遠「あれは…卵?」

 

航輝「ちっ!頬月 刃!お前達がまた何かしたのか!!」

 

刃「なんや…あの卵…あれから、凄まじいエネルギー(・・・・・)を感じる!?」

 

「キャァァァ!?」

 

「ウワァァァァァ!?」

 

その時、周りの人達から叫び声が広がる。永遠達はその人達が見ている所にを見る。するとそこには…大量のマキアがいた。

 

永遠「何だ…あれ!!」

 

航輝「永遠!何だあれは!?」

 

刃「マキア…しかも、あんなに多く…」

 

航輝「おい…てめぇ!!また何を企んでやがる!?」

 

刃「私やない!!あれは知らん!!ヴェルの姐さんがやったんか?」

 

航輝は刃を怒鳴るが刃はあの大量のマキアについて何も知らず、航輝は困惑していた。

 

永遠「今は…言い争ってる場合じゃない!助けるよ!!」

 

航輝「分かってっるって!頬月 刃!お前も手伝え!!」

 

刃「何で私まであんさんらの手伝いしなあかへんの…嫌や!」

 

永遠「刃ちゃん…今はそんな事を言っている場合じゃない…俺の事を恨んでいるのは分かる…でも、君は俺以外は傷つけたくないんだよね?」

 

刃「っ!?あぁ、もう!!やればええんやろ!やれば!!」

 

永遠「それでこそ刃ちゃんだ…じゃあやるよ!!」

 

刃「これが終わったら…今度こそお前を殺す!!それでええ?」

 

永遠「ああ、いいよ」

 

永遠はそう言い、ドライバーを装着する。刃と航輝もドライバーを装着する。

 

『SIGMA』『ALPHA』『PROCESS SCAN』

 

『DOMAIN MEMORIAL ON』

 

「「「変身!!」」」

 

『SIGMA』『ALPHA』『RISE』

 

『READY GO RIDER』『SIGMA』『ALPHA』『ENTITY』

 

『KAMEN RIDER』『SIGMA』『ALPHA』

 

『CONTROL THE SPACE』『DOMAIN』

 

永遠は仮面ライダーシグマ シグマライズフォームに、航輝は仮面ライダーアルファ アルファライズフォームに、刃は仮面ライダーベクトル ドメインカスタムにそれぞれ変身する。ベクトルはベクトルサイズを生成する。

 

シグマ「ミッション スタートだ!!」

 

ベクトル「ハァ!ヤッ!!」

 

アルファ「逃げろ!!」

 

アルファがそう叫ぶと民間人の人達は走って逃げていく。その間にシグマはガンモードで大量のマキアを牽制し、ベクトルはベクトルサイズでマキア達を切り裂いていく。

 

アルファ「シグマ!!民間人の避難は終わった!本気でやるぞ!!」

 

シグマ「分かった!!」

 

シグマはエネルギー弾を四方八方に放つ。そしてエネルギー弾を操作し、マキア達に当てていく。

 

ベクトル「終わらせる!!」

 

『CHARGE』

 

ベクトルはトリガーを押し、必殺技を放つ。

 

『ベクトライズスラッシュ』

 

ベクトル「ハァァァァァァァ!!」

 

ベクトルサイズから放たれる斬撃がマキア達を切り裂いていき、爆発する。

 

ベクトル「これで…終わったんか?」

 

シグマ「いや…何か、来る!?」

 

シグマがそう言うと、空から何か(・・)が落ちてくる。砂煙が舞い、それが落ち着くと、そこにいたのは…

 

アルファ「何だ…あの、マキアは!?」

 

ベクトル「あれは…ハイマキア?」

 

そのマキアは盾と剣を装備し、鎧に身を纏っていた。それを見たシグマ達はそのマキアからのあの圧を感じ、少し怯む。

 

シグマ「あの圧は…何だ!?ハイマキアと同等の圧だと!?」

 

シグマがそう言った瞬間…そのマキアはベクトルの前に一瞬で移動する。

 

ベクトル「はやっ!?っ!?」

 

マキアは一瞬のうちにベクトルを吹き飛ばす。吹き飛ばされたベクトルは領域を広げ、空中に足場を生成する。

 

ベクトル「危なった…領域を出さなかったら、吹き飛ばされて変身解除されていた」

 

アルファ「何が相手だろうが…俺が勝つ!!ウォォォォ!!」

 

アルファはマキアに突っ込んでいく。マキアは盾を使い、アルファの攻撃をすべて受け流していく。

 

アルファ「硬いが…隙がデケェな!!」

 

アルファは盾の隙間から拳を放ち、マキアの腹に一発当てる…が、何事もなかったかのように無反応だった。

 

アルファ「なん…だと!?」

 

???マキア「コノ…テイドカ?」

 

そのマキアは剣を一振する…その瞬間のインパクトでアルファは吹き飛ぶ、その吹き飛んだアルファに一瞬で近づき、剣で斬る。アルファはもろに喰らい地面に倒れ伏す。

 

アルファ「この…野郎ぉぉぉ!!」

 

アルファはなおも立ち上がり、そのマキアに向かって上から、下からと拳をぶつけようとするがすべて盾で防がれる。そして盾でカウンターをされ、アルファは盾で地面に抑え込まれる。アルファは起き上がろうとするが、マキアの力が強いのか起き上がれない。

 

アルファ「くっ…クソがぁぁぁぁ!!」

 

???マキア「ワガナハ、ナイトマキア…ジョオウニツカエルキシダ」

 

シグマ「騎士だと?」

 

ナイトマキア「ソウダ…ワタシハクイーン(・・・・)サマヲマモルタテデアリ、ホコダ。オマエタチカメンライダーハソレヲジャマスルアクダ!!」

 

ナイトマキアはアルファを空中に蹴り上げ、斬撃を放つ。アルファは避けようがなく、直撃する。

 

アルファ「グワァァァ!?」

 

アルファは強制変身解除され、地面に転がる。ベクトルはそれを見て、鼻で笑う。

 

ベクトル「ふっ!変身解除されてるやん!弱っ!」

 

航輝「ちっ!もう一回変身だ!!」

 

シグマ「いや…それはよそう」

 

航輝「なんでだ!!」

 

航輝は強く言う。シグマは指を指してこう言う。

 

航輝「何だよ…あのマキア…なんで、10体もいやがるんだ!?」

 

航輝はナイトマキアが10体もこちらに向かっていることに驚く。ハイマキアに近しい存在が10体も向かっているのだ。驚くのも無理ではない。

 

ナイトマキア「ワレラノジョオウサマノフッカツヲジャマスルモノハダレデアロウトユルサナイ!!コノヨカラキエロ!!」

 

ナイトマキア達は斬撃をこちらに向けて放つ。シグマ達はそれをもろに受けて爆発する。

 

シグマ「うわぁぁぁぁ!?」

 

ベクトル「くっ!?」

 

航輝「クソがぁぁぁぁ!?」

 

シグマ達の姿が消滅したのを見て、ナイトマキア達は進行を開始する。彼らが目指すのは一つのみ…中央科学研究所だった…

 

 

――――――――――

 

 

プロフェッサー坂月は今世紀最大に忙しくしていた。それも、突如として現れた巨大な卵のようなものの対処に追われていたからだ。

 

プロフェッサー坂月「まさか…クイーン(・・・・)が復活しようとはね、驚きだ!!」

 

オメガ「あの卵のようなもの…あの中に凄まじい程のエネルギーが検出されたとのことです。それに大量に出現したマキア…ファイ、ベータ、ガンマで応戦中とのことですが、突破されるのも時間の問題かと」

 

プロフェッサー坂月「あのマキア達はどこに向かっていると思う?」

 

オメガ「智慧の泉がある、ここでしょう。現にハイマキアと同等クラスのナイトマキアと呼ばれる者たちはこちらに向かってきているとのことです。シグマとアルファにも連絡を取ろうとしているのですが、応答なし…所在は不明です。」

 

そう答えるオメガを横にプロフェッサー坂月はあのマキア達をどう防ぐかを考える。そう考えているとオメガがこう言う。

 

オメガ「僕が出れば片付けられますが…どうします?出ましょうか?」

 

プロフェッサー坂月「いや…君は最終防衛ラインだ。他の仮面ライダーで今回のことは片付ける。万が一、君の事が他の仮面ライダーに知られたらいけないしね」

 

オメガ「かしこまりました。引き続き情報を集めてまいります」

 

プロフェッサー坂月「あぁ、頼んだよ」

 

プロフェッサー坂月がそう言うとオメガは一礼して部屋から退出する。プロフェッサー坂月は映像に映される巨大な卵を眺めながらこう思う。

 

プロフェッサー坂月(仮面ライダーシグマ…君に託すよ…今回の事は)

 

 

――――――――――――――

 

 

ファイ達は突如現れたマキア達の対処に苦戦していた。それもナイトマキアが3体現れたことによって形勢がマキア側に傾いたせいだ。

 

ファイ「このマキア…非常に硬い!!俺の攻撃力じゃ突破できん!」

 

ベータ「ハァハァ…まずいね…こっちは体力が限界に近くなってきてる、あっちはマキアだから体力なんて関係ない。詰みかも」

 

ガンマ「諦めたらダメだ!俺達は仮面ライダーだ、命に変えても守らなければならない!」

 

ベータがそう言うなか、ガンマはベータに喝を入れる。ファイもそれを見て、内に秘める闘志を燃やす。

 

ファイ「そうだ…諦めない!このマキアの発生源を絶たなければ…人類は敗北する!」

 

ベータ「私達で…食い止めるよ!」

 

ガンマ「あぁ!」

 

ファイは加速し、ナイトマキアの背後に回る。そして、剣で背中を斬りつける。ナイトマキアはその速度についていけず、ダメージを受ける。ガンマとベータはプライムライザーガンモードで気を惹きつつ、ファイの剣撃でダメージを着実に与えていく。あとの2体の方も同じ手段でやっていき、3体ともひとかたまりになる。

 

ファイ「今だ!」

 

ベータ/ガンマ「「うん!/あぁ!」」

 

『ファイランクフィニッシュ』

 

『ベータランクフィニッシュ』

 

『ガンマランクフィニッシュ』

 

 

ファイ/ベータ/ガンマ「「「ハァァァァァァァ!!」」」

 

ナイトマキア「ヌゥゥゥ!?ワレラガマケルナドアリエヌゥゥゥ!!」

 

3人のライダーキックは3体のナイトマキアを貫通し、ナイトマキア達は爆発する。ベータとガンマはハイタッチをし、ファイは少しばかり喜ぶ。

 

ファイ「この調子で他のマキアも倒しに行くぞ!」

 

ベータ「うん…それに、あの大きな卵みたいなのが元凶っぽいから、あれに向かっていければ、この大量のマキア達もどうにかなるかも…」

 

ガンマ「ファイ、ひとまずはあの卵みたいなやつの所に行くのを目標にしよう…」

 

ファイ「そうだな…」(あの卵、見た限りではエネルギーが大量に詰め込まれている。)

 

ファイ達は大量のマキアを捌きながら卵のある場所へと向かう…

 

 

――――――――

 

 

ポチャンと水が弾ける音がする…永遠はそんな事を思いながら目を覚ます。そこはちょっと広い洞窟のような所だった。

 

永遠「ここは?」

 

永遠は重い身体を起こしながら辺りを見渡す。すると自身の隣に航輝が横たわっていた。永遠は航輝の肩を揺さぶって起こす。

 

航輝「んっんん…あっ?ここはどこだ?」

 

永遠「航輝!起きた!良かった!」

 

???「起きたんやな…六峰 永遠」

 

そう呼びかけたのは頬月 刃だった。永遠は「君が助けたの?」と聞くと刃は頷いた。

 

刃「あたしの領域の能力でここまで移動した、ここは…あの大きな卵からさほど遠くない場所に位置する洞窟や」

 

永遠「助けてくれたんだ!ありがとう…」

 

航輝「ハッ!案外、優しいものだな!」

 

刃「あたしは自分の獲物を横取りされるんが嫌なだけや!それよりも、これからどうするんや?」

 

永遠はその問いに「うーん」と頭を悩ませる。そこで航輝がこう言う。

 

航輝「あの巨大な卵の所まで行かねぇか?どう考えってあの卵が原因な訳だし」

 

刃「せやな…ここは休戦協定といこか」

 

永遠「うん…とりあえずの目的はあの巨大な卵に向かうこと!他の3人も向かってるはずだよ!」

 

永遠はそう言い、背を伸ばして洞窟の外に出る。航輝もそれに続き、刃もそれに続いて洞窟から出ていく。そして、巨大な卵の方へと向かっていくのだった…

 

 

―――――――――――――――――

 

 

大輝達は体力の温存の為に変身を解除して、卵の近くまで来ていた。どうやら卵の近くにはマキア達は居ないようだった。

 

大輝「マキアがいなくてよかったな…これで体力を温存して進める」

 

雫「そうだね!永遠達とも合流したいけど…どこにいるか分からないし…」

 

恭平「今はそれよりもあの巨大な卵をどうやって破壊するか…」

 

3人は卵の破壊方法を模索していたが、いいアイデアが浮かばずにいた。とちょうどその時に永遠達も卵の近くまで来る。大輝は永遠達の存在に気づき声をかける。

 

大輝「六峰 永遠!どこにいた?連絡もしていたんだが…」

 

永遠「大輝!?どうしてここに…いや、今はいいか。俺と航輝もこの卵が元凶だって気づいて近づいてきてたんだ。」

 

雫「そうなんだ…ところで、なんで刃さんも一緒にいるの?」

 

刃「成り行きや!六峰 永遠の事は好かん!」

 

刃が鋭いツッコミを入れる。その様子に一同は笑う。少しだけ場が和むが、すぐにそれ(・・)が変わる。

 

永遠「あのマキアは…ナイトマキア!?」

 

航輝「どうやら気づかれたみてぇだな!」

 

大輝「やるしかない!!」

 

全員、ドライバーを装着する。そして5人はライセンスカードを認証させ、刃はメモリアルカードを挿し込む。

 

全員「「「「「「変身!!」」」」」」

 

5人はライセンスカードを挿し込み、刃はレバーを引く。そしてそれぞれ仮面ライダーへと変身を完了する。

 

アルファ「よっしゃ!いくぜ!!」

 

アルファはナイトマキアに拳を当て、吹き飛ばす。ナイトマキアはその速度にはついていけれたものの、パワーには耐えきれずにいた。

 

アルファ「攻撃が通る!これならいけるぞ!」

 

シグマ「なら…俺は別のナイトマキアをやろうか…」

 

シグマがそう言い、辺りを見渡すとナイトマキアが10体ほどいた。仮面ライダー達もそれぞれ、別々のナイトマキアと対峙していく。

 

ベクトル「この!やろ!さっさとくたばれ!!」

 

ベクトルはベクトルサイズを駆使して、ナイトマキアを斬り刻んでいく。ファイも高速で移動しながら3体のナイトマキアを翻弄していた。ベータとガンマもプライムライザーガンモードで遠距離から攻撃しつつ近距離は避けるような立ち回りをしてナイトマキアに確実にダメージを与えていた。

 

シグマ「よし…俺も」

 

『SIGMA LOADING』

 

『シグマランクブラスト』

 

シグマはプライムライザーにライセンスカードを挿し込む。そして1体のナイトマキアに向かって必殺技を放つ。それが直撃し、ナイトマキアは爆散する。シグマは他のところも見ると、既にみんな、ナイトマキアを全滅させていた。

 

シグマ「ひとまずはこれでよし…じゃあ、この卵を……!?」

 

シグマは何か悪寒のようなものを背後から感じる。それは他のみんなも同じで恐る恐る背後を見ると、そこには1人の青髪の女性が立っていた。シグマ達は警戒するが、その女性はただ立ってこちらを見つめるばかりだった。

 

ファイ「おい…ここで何をしている!?お前がこのマキア達の親玉か何かか?」

 

???「……………私の……騎士は………死んだ…?」

 

シグマ(あの人…どこかで?)

 

???「そう…あなた達が仮面ライダー……仮面ライダー……は潰さないと…………」

 

その女性はそう言うとシグマ達の目の前から消え、ベクトルの目の前まで来ていた。無論、ベクトルは反応すらできずに動揺していた。

 

ベクトル「いつの間に…あたしの目の前に!?うっ!?」

 

ベクトルは反応できないまま衝撃波のようなもので吹き飛ばされ、変身が解除される。そして、その女性が次に移動したのはベータの目の前だった。

 

ベータ「はっ?へっ?」

 

ベータは何も反応できずに吹き飛ばされ、変身が解除され、気絶する。ガンマは雫の元へと駆け寄ろうとするが、その女性がガンマを空中に放り投げ、女性も空中に移動し、ガンマを地上へと叩きつける。ガンマはそのパワーに耐えきれずに変身解除される。

 

恭平「こいつ!?化け…物すぎる!?」

 

アルファ「ファイ…あいつのスピード見えたか?」

 

ファイ「全く見えなかった…なんなんだあれは…あれもマキア…なのか?」

 

シグマ「まさか…いや、そんなはず!?」

 

シグマが動揺する。ファイはその動揺が気になったのかシグマに聞く。

 

ファイ「シグマ、あのマキアに見覚えが?」

 

シグマ「あれは…あの人は!?」

 

シグマがそのマキアの名前を言いかけた時アルファが吹き飛び変身が解除される。

 

アルファ「グハァァ!?」

 

???「人類は…滅ぼす…そして…マキアだけの世界を創る!!」

 

そのマキアはそう言い、残ったシグマとファイを無視して、上空へと飛び、どこかへと行く。シグマとファイは一度変身を解除して、吹き飛ばされて気絶している雫と刃の元へと駆け付ける。

 

永遠「刃ちゃん!!大丈夫!?」

 

刃「くっ…六峰 永遠かいな…なんや…あたし…気絶してたんか…」

 

永遠「喋らないで!傷が深くなるよ!」

 

刃「うっさい!黙っとき!!あのマキア…絶対倒してやる!!そしたらお前やで!六峰 永遠!!」

 

恭平「まずい…雫が目を覚まさない!!大輝!どうしたら!?」

 

大輝「落ち着け…俺がやる」

 

大輝はそう言うとファイライセンスカードを取り出し、雫の肌にファイライセンスカードを当てる。すると、傷が加速度的に回復していく。

 

恭平「!?これは!」

 

大輝「ファイの力は加速…単体で使えば自然治癒能力を底上げする。ただし、消費した体力は戻らないし、副作用が起きることもあるから使わないが、今回は緊急を要するからな…使わせてもらった」

 

大輝が解説をしていると、雫が目を覚ます。恭平は大輝を押し退けて雫に抱き着く。勿論、雫本人は動揺している。

 

雫「なになに!?ちょっ、恭平!暑苦しいよ!」

 

恭平「よかった!よかった!」

 

刃「あのさ…あんさんら、そんな呑気な事やってていいと?スマホ開いてみぃ…ヤバいのがあるで」

 

刃がそう言い、雫達は自身のスマホを見るとそこには…

 

永遠「アメリカが…消えた?」

 

雫「なんでアメリカが!?」

 

大輝「十中八九、あのマキアの仕業だろ…そんな事が可能なマキアだとはな」

 

航輝「あぁ…俺達の攻撃もまるで当たらなかったし、なによりあいつが速すぎて追えねぇ…」

 

恭平「永遠はあのマキアについて何か知っている風だったと思うが…どうなんだ…」

 

恭平がそう言い、みんなして永遠の方を向く。永遠は一瞬、全員に見られてあたふたとしたが、すぐに落ち着き、それについて答える。

 

永遠「実は…あのマキアは………昴君(・・)のお母さんなんだ…」

 

大輝「!?」

 

航輝「はっ!?」

 

雫「えっ!?」

 

恭平「何っ!?」

 

刃「?」

 

大輝「どういう事だ!?それじゃああのマキアは…人間だというのか!?」

 

大輝は永遠の服の襟を掴み永遠にそう問いかける。永遠は状況を説明しようとするが、大輝の目線が痛すぎてそれどころではなくなっていた。そこに刃が割り込む。

 

刃「落ち着きぃ!!今は情報共有の時間や!あんさんらは仮面ライダーやろ?なら、街の安全を第一に考えり!!」

 

大輝「すまなかった…つい、頭に血がのぼった」

 

永遠「えっと…じゃあ、説明するね…刃ちゃんは聞かないほうがいいけど…どうする?」

 

刃「聞くに決まっとるやろ。あたしももう関係者や」

 

刃がなにか分かったような素振りでそう言う。永遠は深呼吸をしてこう答える。

 

永遠「あのマキアは…忍君…刃ちゃんの弟の時と同じようにマキアに人格を乗っ取られている。あの時は分離に成功したけど…今回は上手くいくかは分からないということ…です」

 

刃「やっぱりな…あたしの弟の時と同じ状況か…でも…今回は確実に助けたい。弟と同じようにしたくない。あたしは…六峰 永遠がいい奴なのはわかる…でも…弟を殺したのには変わらない。だから許さない…けど、それ以上に犠牲者を増やしたくないのも事実。私の力を貸してやる!!それでええやろ!六峰 永遠!」

 

永遠「ありがとう…刃ちゃん…君はほんとにいい子だよ」

 

刃「褒めんといてくれる!?恥ずかしい!」

 

刃は頬を赤らめる。航輝は大輝の耳元でこう囁く。

 

航輝「なぁ…あいつらって意外と…」

 

大輝「凸凹コンビのお似合いカップルみたいな奴だな…ツンデレと天然の組み合わせだ」

 

雫「とりあえず、昴君のお母さん…明里さんとあのマキアをどうやって分離させるか…だね!」

 

恭平「それが本題なのには変わらない…どうする?永遠はなにか考えが?」

 

恭平がそう聞くと永遠は悩む。言ってみたはいいものの案は何もでなかったからだ。

 

刃「あたしのドメインの力なら…分離させれるかもしれへん」

 

永遠「ほんとに!?」

 

刃「あたしのドメインの力は領域を操る力…精神と肉体の領域をコントロールすることで、分離も可能にできるはずや!」

 

大輝「そうか!頬月 刃の持つ、ドメインは元々は弟を失った悲しみからできたもの…それを可能にできるはずだ…」

 

航輝「てことは…作戦は決まったな。じゃあ…刃をメインにした、作戦を今から立てるぞ」

 

航輝が指揮を取り、全員で作戦を立てていくのだった…

 

 

―――――――――――――――

 

 

ロードはある(・・)マキアの存在を検知しニヤリとしていた。そんな彼の様子を星空 創始は見ていた。

 

ロード「とうとう…この世に復活を遂げたか!クイーン(・・・・)マキアが!」

 

創始「クイーン?そのマキアは一体何なのだ?」

 

ロード「俺と同格の存在であり…破壊を司る女王!!それこそがクイーンだ!!もはや…仮面ライダーでも止められない…」

 

創始「そんなマキアが存在していたのか…なぜ今まで姿を現さなかったんだ?」

 

創始はそう聞く。ロードはその問いに答える。

 

ロード「200年前にフェンリルに敗北し、殺された…クイーンの記憶をその時にヴェルが密かに回収していたのだろう…それを復元し、復活させたんだ。ヴェルなら企みかけない」

 

創始「それは面白い…ぜひ研究対象にしたいくらいだね」

 

ロード「それはどうだろうか…彼女は見境がない…星空 創始、あんたの手にも余ると思うが…」

 

創始「君は私をなんだと思っているのだ?」

 

ロード「そうだったな…あんたはそういう奴だったな…」

 

ロードはそう言い、視覚を広げ、クイーンの動向を探る。それを創始にも共有し見せる。

 

創始「アメリカを滅ぼしたか…素晴らしい力だ!君の夢の実現も一歩進んだな」

 

ロード「そうだといいがな…」

 

ロードは星を眺めながらそう言うのだった…

 

 

――――――――――――――

 

 

プロフェッサー坂月「ワオワオワオ!アメリカが消えた?そんな事が可能なのか!?クイーンマキア!!」

 

オメガ「興奮されてますね…プロフェッサー」

 

興奮しているプロフェッサー坂月にオメガがそう問いかける。

 

プロフェッサー坂月「これが興奮せずにいられないだろう!!クイーンマキア!彼女は確実にシグマの成長に繋がる!!ふふっ…素晴らしい!!」

 

オメガ「よかったですね…ですが…シグマが成長する前に星が滅べば終わりですよ」

 

プロフェッサー坂月「いいや!そんな事はない!!彼は私達の希望なのだから」

 

オメガ(そうだといいですけどね)

 

オメガは内心そう思っていた。それも、アメリカが消えた事による若干の焦りがあったからだ。

 

オメガ「とりあえず…今回は仮面ライダーに任せるとしましょう。プロフェッサー、僕は出ませんよ?」

 

プロフェッサー坂月「あぁ、分かってるよ。さぁ…これからが楽しみだ!!」

 

プロフェッサー坂月は1人、笑いながら映像を眺めるのだった……

 

 

―――――――――――――――――

 

 

永遠達は体力を万全にして、マキアに体を乗っ取られた明里さんを待っていた。

 

永遠「!?来る!!」

 

永遠がそう言うと、空から何かが降り立つ。それは…明里さんだった。

 

大輝「待ち構えて正解だったな。戻ってくるのは予測していた」

 

航輝「さっきの考えた作戦でいく!刃!任せるぞ!!」

 

刃「分かっとるわ!」

 

雫「明里さんを取り戻す!」

 

恭平「この世界を守る!!」

 

永遠「俺達で彼女を止めるよ!!

 

全員「「「「「「おぉ!!」」」」」」

 

『『『『『ENTITY DRIVER』』』』』『FORGE GEAR』

 

5人はエンティティドライバーを装着し、刃はフォージュギアを装着する。そして、それぞれライセンスカードを認証させ、メモリアルカードを挿し込む。それから、いつもの掛け声で変身する。

 

全員「「「「「「変身!!」」」」」」

 

『KAMEN RIDER』『SIGMA』『PHI』『ALPHA』『BETA』『GAMMA』

 

『CONTROL THE SPACE DOMAIN』

 

変身が完了すると同時にベータとガンマは駆け出し、明里の両腕を拘束する。明里は物凄い強い力で拘束を解こうとするが、ベータとガンマは気合でカバーする。

 

明里?「離せ!!離せぇぇぇ!!」

 

ガンマ「さっきよりもパワーが上がってる!?ベータ!耐えるぞ!!」

 

ベータ「うん!」

 

ガンマとベータが明里を拘束していると、多数の方角からマキア達が押し寄せてくる。それに対応するべくシグマ、ファイ、アルファは動き出す。

 

シグマ「このマキア達は俺達3人で食い止める!!刃ちゃんは明里さんを!」

 

ファイ「お前に世界の命運は託されている!!任せたぞ!」

 

アルファ「オラァァァ!!どけぇ!!マキア共!!」

 

ベクトル「任せとき!」

 

ベクトルはそのまま拘束されている明里の目の前までいく。そして、手を胸に当て、精神世界へと入っていく。

 

ベクトル《ここが…この人の精神の内側…ここから探し出して助ける!弟と同じようにはさせへんで!!》

 

ベクトルは辺りを見渡すが、明里らしき人物は見当たらない。更に奥に進もうと深く潜ろうとする。すると、巨大な()のようなものがこちらをじっと見つめる。

 

ベクトル《なんや…これ!?これが、この人…明里さんについてるマキアの正体!?》

 

???《出ていけ…愚人、汝が居ていい場所ではない…立ち去れ!!》

 

その巨大な眼が衝撃波を放ち、ベクトルを飛ばす。ベクトルは耐えきれずに吹き飛ばされ、現実に戻される。

 

ベクトル「うわぁぁぁ!?」

 

シグマ「!?刃ちゃん!?」

 

ベータ「何が……っ!?」

 

ガンマ「まずい!?どんどん力が!?うっ!?」

 

その瞬間…ベータとガンマの拘束を明里は解き、目の前に座り込んで立てずにいるベクトルをじっと見つめる。

 

明里?「見たな…ミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナミタナ」

 

ベクトル「こいつ…化け物や!!あたしらじゃ絶対に勝てへん!」

 

ファイ「何を馬鹿な事を言っている!今、ここでやらなければ人類は!!」

 

ファイがそう言おうとした時、世界が一瞬止まったような感覚に陥る。ファイがベクトルを見ると…変身が解除(・・)されていた。

 

ファイ「!?頬月 刃!ドライバーはどうした!?」

 

刃「っ!?ない!?ドライバーが!メモリアルカードも!?」

 

アルファ「ああ?どういう事だ!」

 

明里?「ふふっ…邪魔なものはすべて消滅させる…それが私の…力だ!!」

 

明里は黒い何かに包まれる。そして、次に姿を現すと、そこには3人の顔を持ち、背中には漆黒の翼を広げた、マキアがいた。

 

明里?「我が名はクイーン!人類を滅ぼし…マキアの繁栄を祝う者!!今、ここより、我らマキアの侵略を開始する!!まずは…仮面ライダー!貴様らからだ!!」

 

そしてクイーンと名乗ったマキアは手をシグマ達の方へと向ける。その手からエネルギーが溜まっていく。そして、放たれようとした時…そのマキアの身体に少年が抱き着く。その少年は…

 

???「お母さん!やめて!!」

 

クイーン「!?」

 

シグマ「!?昴君!?」

 

昴「お母さん!早く正気に戻ってよ!!笑顔が素敵なお母さんに戻って!」

 

クイーン「……………この身体の血縁か…厄介だな…死ね」

 

クイーンは溜めていたエネルギーを昴に向かって放とうとする。昴は目を瞑り、死を覚悟するが…何も起こらず、目を開けるすると…

 

ベータ「カハッ!?ハァハァ…この子はやらせない!!」

 

ガンマ「っ!?この子どもを自身の母親の手で殺めてたまるか!!」

 

ベータとガンマが辛うじて2人の間に入り、そのエネルギーを受けていたのだ。勿論、ダメージもでかく立っているのもやっとだった。

 

クイーン「忌々しい、仮面ライダーめ!!死ねぇぇぇ!!」

 

クイーンマキアが腕を横に振り払うと、物凄い衝撃波が起こる。その衝撃波は黒い粒子に包まれ、周りの物を消していく。ベータとガンマは昴をシグマの方へと投げ、こう言う。

 

ベータ「後は…任せたよ、永遠!!」

 

ガンマ「航輝…大輝、頑張れよ…」

 

『BETA INSTALL』『GAMMA INSTALL』

 

『ベータランクフィニッシュ』『ガンマランクフィニッシュ』

 

ベータ/ガンマ「「ハァァァァァァァ!!」」

 

2人は同時に必殺技を発動し、黒い粒子の進行を抑える。しかし、あっちの方が力が大きいからなのか、段々と押され始める。そして、次の瞬間には2人とも消えていた。

 

刃「きっ消えた?」

 

昴「あっ…ああ!!2人とも僕のせいで!!」

 

シグマ「大丈夫だ!君のせいじゃない!落ち着いて!」

 

ファイ「あの黒い粒子…あれに触れると消滅するのか…気を付けて戦ったほうがいい」

 

アルファ「そうみてぇだな!刃!お前は昴と一緒に隠れてろ!変身出来ないんじゃ、邪魔になる!」

 

刃「くっ!?せっせやな、任せるで!昴君、あたしと一緒に!」

 

昴「はっはい!」

 

昴は刃に手を引かれながらその場を離れる。シグマ、ファイ、アルファの3人になった所で、3人は動き出す。シグマはノヴァカスタムカードを取り出し、ドライバーに認証させる。そして、シグマライセンスカードを抜き、ライセンススロットにノヴァカスタムカードを挿し込む。

 

シグマ「これでやる!!」

 

『SIGMA NOVA PROCESS SCAN ALL CUSTOM』

 

『NOVA RISE』

 

『SELECT CUSTOM NOVA ENTITY』『KAMEN RIDER SIGMA NOVA』『LINK OF CUSTOM SYSTEMS』

 

シグマは仮面ライダーシグマノヴァ ノーマルカスタムにフォームチェンジをする。それから重力を操作し、黒い粒子を吹き飛ばしていく。

 

刃「あれが…六峰 永遠の新たな力…すごい…」

 

ファイ「アルファ、いくぞ!!」

 

アルファ「おうよ!」

 

ファイは加速してクイーンマキアの目の前に移動し、剣撃でダメージを与えていく。アルファは近くにあった車を持ち、それをクイーンマキアめがけて投げる。しかし、クイーンマキアは車を破壊し、ファイの剣撃を無力化していく。

 

ファイ「こいつ自身、耐久力が凄まじい!!俺達の攻撃が通用していない!!」

 

アルファ「ダメージを与えられねぇんじゃ、どうする事も出来ねぇ!」

 

シグマ「なら…俺が!」

 

シグマはクイーンマキアの胸部に拳を入れる。その拳には超重力を纏わせており、通常のパンチよりも威力が数十倍に跳ね上がっている。そのパンチを喰らったクイーンマキアは吹き飛ばされる。

 

クイーン「くっ!?」

 

シグマ「この形態なら、攻撃が通る!!」

 

シグマは攻撃を休めることもなく、クイーンに連打を当てていく。流石にクイーンもこれには反応できず、もろに喰らっていってしまう。

 

クイーン「カッ!?ハッ!?」

 

シグマ「いける!!」

 

シグマはノヴァカスタムカードを抜き、インストーラーにスライドさせ、シグマが6人に分身し、それぞれがクイーンに的確にダメージを与えていく。クイーンはそれに耐えきれずに爆散する。

 

シグマ「うぉぉぉぉぉ!!」

 

『ノヴァカスタムフィニッシュ』

 

シグマ「これで、どうだ?」

 

シグマは燃え上がる炎を見つめる。すると、ファイとアルファが叫び出す。

 

ファイ「シグマ!そこから離れろ!」

 

アルファ「ファイ!俺を連れてシグマよりも前に移動しろ!」

 

シグマ「なんだ?」

 

その瞬間…エネルギーがシグマめがけて放たれる。シグマは咄嗟に防御の体勢に入るが、間に合わず、目を瞑る。それから数十秒…何も起こらず、目を開けると、目の前にファイとアルファが変身を解除され、立っている姿が見える。その姿は血まみれでボロボロのようだった。

 

シグマ「なっ!?2人とも!」

 

大輝「どうってことない…こんなの…すぐに……」

 

航輝「永遠…お前が……やられてなくてよかった…ぜ…」

 

大輝と航輝は糸が切れたように倒れて気絶する。その瞬間をクイーンは嘲笑うかのように見ている。

 

クイーン「人間というのは脆い…だからすぐに傷付く…あぁ…なんて醜い…だからこそ!マキアが支配し!人類を滅ぼす!あとは…あなたを始末すれば終わり…」

 

シグマ「俺の攻撃もそんなにダメージ与えられなかったかな…しくじった」

 

シグマ「けど…俺達がいる限り…この世界を守り切る!」

 

シグマがそう言い、クイーンに攻撃をしようとした瞬間、クイーンとシグマの間に1つの星のような球体が出現する。シグマはそれに驚き、立ち止まり、様子を見る。クイーンはそれが何か分からず攻撃をするが、何かの攻撃を受け、遠くに吹き飛ばされる。すると中から、1人の青年が現れる。

 

???「助けに来ました…永遠さん…僕は仮面ライダーオリオン…10年後の未来から、過去を変えるために来ました!」

 

シグマ「その感覚…その雰囲気…まさか…君は!?」

 

???「やっと…貴方と肩を並べて戦えますね…僕は…あのクイーンマキアを…お母さん(・・・・)を助けます!!その為に…過去の貴方の力が必要なんです!!永遠さん!!」

 

シグマ「君は…昴君なんだね?仮面ライダーになったんだ…そうか…ふっ…あぁ…君となら…彼女を助けられるさ!!」

 

シグマが昴と言ったその青年は辺りを見渡し、状況を整理する。

 

昴(青年)「やっぱり…10年前に見たのと同じ光景だ…雫さんと恭平さんを助けられればよかったけど…遅かったか!!それに…」

 

昴(青年)は刃の方を見て、一瞬で移動し、刃の襟元を掴みながらこう言う。

 

昴(青年)「なぜあなたがここにいる!!なぜ永遠さん達と一緒にいる!」

 

刃「なんや!急に出てきて、意味の分からんことを!」

 

シグマ「ちょっと!?落ち着いて!」

 

昴(青年)「これが落ち着いていられるわけないですよ!」

 

昴(青年)はそう怒鳴る。その迫力にシグマは圧されるが、昴(青年)の頭を叩く。

 

シグマ「今の状況を考えて、あのマキア…明里さんを助けるんでしょ!」

 

昴(青年)「すいません…頭に血が昇っていました…あの人の事は後でいいので話してくれませんか?」

 

シグマ「……いいよ。刃ちゃんもそれでいいよね?」

 

刃「あたしは別に構わん。あんさんが怒り狂ってこっち来るせいで、この子…怖がってしもてるやん。この子にだけ謝ってくれたらええねん」

 

刃はそう言い、眼から涙を浮かべる昴(少年)を見る。昴(青年)は慌てたようにしながら謝罪する。

 

昴(青年)「ごめんね…昔の僕。必ず、お母さんを取り戻すから、待っててね」

 

昴(少年)「約束だよ?絶対にお母さんを助けてね!永遠さんも頑張って!」

 

昴(少年)は親指を立ててグッとする。シグマと昴(青年)も親指をグッとして「任せろ」と言わんばかりの表情をする。

 

昴(青年)「クイーンマキアは絶大です。僕達2人の力を合わせなければ勝てない…勝ちましょう、絶対に!」

 

シグマ「あぁ!勝って君のお母さんを助けるよ!」

 

そう言い合っていると、クイーンがこちらに戻ってくる。傷などはついておらずピンピンしていた。

 

クイーン「1人…増えてる。まぁ…殺せば、問題ない」

 

シグマ「いくよ!」

 

昴(青年)「はい!!」

 

昴(青年)は見たことのないドライバーを取り出す。そのドライバーには星のようなパーツが取り付けられている。そのドライバーを腰に装着し、ライセンスカードを取り出し、認証させる。

 

『GENERATE DRIVER』

 

『STAR BUILD ACCESS ON』

 

昴(青年)「変身!!」

 

その掛け声と共にライセンスカードをライセンススロットに挿し込む。その瞬間、周りから星々が出現し昴(青年)に収束していく。そして、星々が入り込んだようにキラキラした複眼を現し変身が完了する。その時、気絶した大輝と航輝にシールドを張り、守る。

 

『GENERATE RISE』『STAR ACCELERATION』『ORION ACCESS』

 

『KAMEN RIDER ORION』

 

その姿は胸部に星型のコアリアクターを装着し、手腕、脚部には星のような模様か取り付けられ、首元には星が描かれたマフラーをしている。蒼をベースとした色をしていた。

 

シグマ「へぇ…顔、シグマと似てるね」

 

オリオン「憧れだったので!では、いきますよ!」

 

オリオンは先手を取ってクイーンの眼の前まで移動する。その速さはファイと同等かそれ以上だった。オリオンはクイーンの手首を掴み、シグマの方へと投げ飛ばす。シグマは重力操作でクイーンを重くし、地面にめり込ませる。

 

クイーン「くっ!?人間が…調子に乗るなぁぁ!!」

 

オリオン「黙れ!お母さんを返せ!!」

 

オリオンは星の粒子…スターダストから剣を生成し、重力操作で重くなり、身動きが取れないクイーンを連続で斬る。クイーンは防御が出来ずにもろに喰らい、狼狽える。

 

オリオン「僕が10年間どんな想いでいたか…お前達マキアに分かるか!!ずっと苦しかった…悲しかった!お前達にそれが語れるか!!」

 

オリオンはその激しい感情に身を任せ、クイーンを剣で斬り裂いていく。その様子をシグマは静かに見守るしかなかった。

 

シグマ「昴君…」

 

クイーン「カッ…ハッ!?」

 

オリオン「ハァハァ…もう…終わらせる!これで未来は変わる!」

 

オリオンはドライバーのユニット部分を押す。星のエフェクトが周りに浮き上がってくる。そして、もう一回押すと、必殺技が発動する。

 

『GENERATE ONE』『STAR BUILD ACCELERATION』

 

『スタービルドストライク』

 

オリオン「ハァァァァァァァ!!」

 

クイーン「グッ…ウッ!?ウガァァァァァ!!」

 

クイーンはオリオンの必殺技で爆発し消滅(・・)する。そして、その爆発からオリオンは明里を救出し、腕の中に収める。シグマは変身を解除し、オリオンもまた変身を解除する。

 

永遠「終わったんだね…これで…」

 

昴(青年)「はい…これで未来は変わった筈です。お母さんも取り戻せましたし」

 

昴(青年)は腕の中で静かに息をしている明里を見ながらそう言う。その表情はすごく懐かしそうだった。昴(少年)は駆け出し、母の明里の元へと向かう。刃はそれを追いかけ永遠達に近づく。

 

昴(少年)「お母さん!」

 

刃「ちょっ!待ちぃ!」

 

昴(青年)「では…永遠さん、なぜ刃さんがあなた達と行動を共にしていたのか…その理由を伺いたい」

 

永遠「理由って言われてもなぁ…というか大輝と航輝を研究所まで運ばない?」

 

昴(青年)「あっ…そうですね…」

 

永遠と昴(青年)と昴(少年)と刃はそれぞれ、大輝、航輝、明里を手配した救急トラックに運んで研究所の方へと向かうのだった…その様子を液状のそれは見ていた。

 

クイーン「ハァハァ…あの女と分離をしていなければやられていた…次こそは絶対に!我が最強の子よ…孵化の時は近い…」

 

クイーンが巨大な卵を見上げた瞬間、その巨大な卵は一瞬ドクンッと鼓動をあらわにするのだった。

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

刃「ここに入るんはあの時以来やな…」

 

永遠「……そうだよ」

 

永遠達は大輝達を治療室に送ったあと、研究所の会議室の所で椅子に座っていた。

 

昴(青年)「そろそろ話してもらいます。なぜ、刃さんが永遠さん達と一緒に?」

 

永遠「待ってほしいんだけど、なんで刃ちゃんの事を知ってるの?それに…敵対心剥き出しだけど…」

 

刃「そうやねん!あたしはあんさんのこと知らへんよ?」

 

昴(青年)「それは…」

 

昴(青年)は少しの沈黙のあと、口を開く。そこから出た答えは驚くようなものだった。

 

昴(青年)「刃さんは…10年後の未来で僕達残った人類を裏切り、マキア側に与した人間なんですよ。それまでは一緒に戦ってきたんですけど…だからこそ、裏切った人は許せないんです!10年前は永遠さん達と行動を共にしている所はなかったので、こちらに来てみて永遠さん達と行動していたのでびっくりしたんです」

 

永遠「へぇ…そうなのか…刃ちゃん!10年後裏切るってさ!」

 

刃「なんでそうなるねん!不確定要素の多い未来をそんなすぐに信じるな!!」

 

昴(少年)「うわぁ!鋭いツッコミ!僕、テレビでしか見たことないよ!お姉さん!」

 

昴(少年)は嬉しそうにそう言いながら刃の方を見る。刃は見られて恥ずかしくなったのか顔を下に向ける。

 

刃「はぁ…なんか六峰 永遠といると気が狂うわ…話続けよか」

 

永遠「そうだったね。所で青年の方の昴君の持っているドライバーって俺達が使ってるエンティティドライバーに似てるけど…それってなんなの?」

 

昴(青年)「これはですね…僕が大輝さんとの共同開発で作ったエンティティドライバーの性能を超えるドライバー…"ジェネレートドライバー"です!力の根源になっているのは星の力によるものです」

 

永遠は昴(青年)が話した"ジェネレートドライバー"の説明の中で不思議なことがあることに気づく。

 

永遠「星の力(・・・)?それって何?」

 

昴(青年)「それからですね。"星の力"というのはこの地球から直接採った成分を用いたものです。その"星の力"が現状、クイーンマキアに有効な攻撃手段です。永遠さんが使うシグマの強化形態である"シグマノヴァ"も"星の力"を使っていますよ?気づいてませんでした?」

 

永遠「全然気づかなかった…えっ?凄くない?」

 

刃「それに気づいてないあんさんの頭がすごいわ………それより、あの巨大な卵、どうすんの?」

 

昴(青年)「あの卵はマキアが大量に生成される卵です。クイーンが消滅した今、あの卵は早く処分したほうがいいです。むしろ、僕と永遠さんの2人だけでもあの卵の中のマキア達はやれます。行くなら今ですね」

 

その時、今までにない巨大な揺れが起こる。全員、机の下に隠れ、衝撃を抑えようとする。数十秒後、揺れが収まり、机の下から出る。そして、刃が窓の外を確認すると、大変なことが起こっていた。

 

刃「あれは!?まずいで…あんさんら!窓の外を見て!」

 

永遠「あれは…全部マキア!?数万体はいる!昴君!これも君の過去で起こったことかい!?」

 

昴(青年)「いや…あんなこと見たことない!?僕が過去に来たことで、未来が変わろうとしている?だとしたら、僕が止めるしかない!」

 

昴(少年)「未来の僕…見ていることしかできないけど…頑張って!」

 

昴(青年)「うん…頑張るからね!」

 

刃「六峰 永遠!!この子はあたしが見とく!あんさんは早くマキア達を!」

 

永遠「分かった!行くよ!昴君!」

 

永遠は昴(青年)と会議室から出よう扉を開けるするとそこに大輝と航輝が立っていた。

 

大輝「俺達も…協力する!」

 

航輝「そっちのガキの事も把握してるから安心しろ!永遠…俺達も協力させてくれ!」

 

永遠「えっ…でも…傷は大丈夫なの?」

 

大輝「安心しろ…ファイの力で自然治癒能力を底上げしたからな…体力の方も寝てたから回復している。」

 

 

昴(青年)「なら…協力をお願いします!大輝さん!航輝さん!」

 

大輝/航輝「「あぁ!任せろ!」」

 

こうして4人は会議室から出ていき、戦場へと赴いていくのだった…

 

 

――――――――――――――――――

 

 

ヴェルとルナはヴェルが作り出した空間内で話をしていた。

 

ヴェル「クイーンは仮面ライダーに負けましたが…消滅は免れたみたいですね。感心、感心。あとはクイーンが人間達を滅ぼして、それから…智慧の泉を手に入れましょうか」

 

ルナ「クイーンって、強いの?私はクイーンの事を知らないから…」

 

ヴェル「クイーンは強いですよ?なんせ、ロードと同格の力を有する数少ないマキアですから」

 

ルナ「ふーん…そうなのね。でも…ロードと同格の力を持つクイーンがなんで復活なの?誰かに倒されてたの?」

 

ヴェルはその問いに「ふふっ」と笑いながら答える。

 

ヴェル「"フェンリル"…彼が200年前にクイーンを殺した…単純な答えです。あなたも"フェンリル"のルーツならそれぐらい知っているのでは?」

 

ルナ「知らなかった…私の()がクイーンを倒せるほどに強かったなんて」

 

ヴェル「"フェンリル"は当時、ロードを圧倒するほどの力を持っていたのですよ?それくらい普通です」

 

ルナ「じゃあ…私の"兄"も今、生きているの?」

 

ルナのその問いにヴェルは答えようか迷った。言ってしまえば、ルナはそっち(・・)側についてしまうのではと思ったからだ。

 

ヴェル「多分…生きているとは思いますよ…私には居場所は分かりませんがね……という所で、あの卵…孵化しそうですね…楽しみです。どんなマキアが生まれるのか…」

 

ルナ「……………お兄ちゃん

 

ルナは小声でそう言いながら、巨大な卵をヴェルの空間内から見ているのだった…

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

永遠達は巨大な卵の近くに再び来ていた。それに伴い、マキア達も大量に押し寄せてくる。

 

永遠「全員で止めるよ!」

 

昴(青年)「はい!」

 

大輝「あぁ!!」

 

航輝「おぉ!!」

 

4人は向かってくるマキア達を殴って倒していく。1体1体は今まで戦ってきたマキア達と比べると圧倒的に弱く、変身せずとも倒せる程度だった。

 

航輝「こいつら弱いな!いけるぞ!」

 

大輝「あぁ…だが油断すっ!?ぐわぁぁ!?」

 

その瞬間、大輝が吹き飛ばされる。航輝は一瞬のことで反応が遅れ、航輝も吹き飛ばされる。

 

航輝「ぐはぁぁ!?なんだ…この野郎!?どこから現れやがった!?」

 

航輝が見つめる先には悪魔のような角を2本生やし、眼は釣り上がったような感じになっている、赤と黒の色合いをしたマキアが立っていた。そこから放たれるオーラは自身の周りにあるものを消滅させているようだった。

 

永遠「あのマキアは!?昴君!分かるかい!?」

 

昴(青年)「あんなの…未来で見たことがない!?やっぱり、僕が過去に来たせいで…変わったのか!?」

 

???「我が名は…アポカリプス…人間どもを絶滅させ…マキアの世界を創る者なり」

 

クイーン「この子は私の最高傑作…さぁ…我が子よ…仮面ライダーを殺し、世界を手に入れようぞ!」

 

永遠「クイーン!?生きていたのか!」

 

昴(青年)「まずい…あのエネルギーは!?」

 

昴(青年)が変身し、止めようとする瞬間…そのアポカリプスの手に収まっていたエネルギーは放出される。そして、世界の崩壊が始まる。

 

『KAMEN RIDER ORION』

 

オリオン「うぉぉぉぉぉ!!」

 

クイーン「邪魔はさせぬ!」

 

クイーンが片腕を振るうとオリオンは吹き飛ばされる。永遠もシグマノヴァに変身し、アポカリプスに向かってプライムライザーガンモードでエネルギー弾を連発するがすべてシールドで防がれてしまう。

 

シグマ「くっ!?防がれた!?」

 

クイーン「くふふっ…それよりも…我が器、返させて貰うぞ?」

 

クイーンがそう言い、ワープゲートのようなものを開く。するとその中から明里が出てくる。クイーンは明里の身体に入り込み、マキアの姿へと変貌する。

 

シグマ「なっ!?」

 

大輝「マーキングしていたの…か!?」

 

航輝「ふざけやがって!人間の命をなんだと思ってる!!俺達も変身だ!いくぞ!!」

 

『KAMEN RIDER ALPHA』『KAMEN RIDER PHI』

 

大輝と航輝も変身し、眼の前のクイーンとアポカリプスに向かっていく。仮面ライダーファイは加速し、アポカリプスの懐に入って打撃を与えようとするが、その打撃を闇の力で吸収され、反射でファイに返ってくる。アルファはクイーンめがけてジャンプキックをかますが、避けられ逆に攻撃を受けてしまう。シグマは重力操作でクイーンとアポカリプスを重くし、動きを鈍化させるが全く効いている素振りすらなかった。そうしている間にも世界は崩壊を続け、各国にその被害が現れていた。

 

シグマ「まずい…どうしたら!?」

 

オリオン「永遠さん!僕の力を…スタービルドの力を使って再生させます!時間をください!これでお母さんも助ける!」

 

シグマ「分かった!アルファ、ファイも昴君を守りながら攻撃するよ!」

 

アルファ/ファイ「「あぁ!!」」

 

オリオンは"星の力を活性化させて崩壊していく建物などを再生させようとするが、クイーンとアポカリプスはそれを邪魔しにいく。そのクイーンとアポカリプスをシグマ、アルファ、ファイで足止めしていく。

 

シグマ「邪魔はさせない!!」

 

アルファ「お前たちの好きにはさせない!!」

 

ファイ「何があっても…この世界を守る!!」

 

アポカリプス「人間どもが我らを舐めるな!!」

 

クイーン「喰らえぇぇ!!」

 

クイーンはエネルギー砲を発射し、シグマ達を吹き飛ばす。その隙にアポカリプスがオリオンの懐に入り込み、再生の邪魔をする。

 

オリオン「なっ!?うわぁぁぁ!?」

 

アポカリプス「終わりだ!!」

 

オリオンは吹き飛ばされ、変身が解除される。もう一度変身しようとするが、ドライバーを見ると唖然とする。

 

昴(青年)「ドライバーが!?これじゃあ…変身が!?」

 

ドライバーが壊され、変身が不可能な状態へと陥る。その無防備になった昴(青年)をアポカリプスがとどめを刺そうとする。しかし、シグマが間に入り、それを防ぐ。シグマはその反動で変身が解除される。

 

永遠「くっ…変身が!?」

 

アポカリプス「死ね…仮面ライダー!!」

 

アルファ「やらせねぇよ!!」

 

ファイ「させるか!!」

 

アルファとファイでアポカリプスを止める。クイーンはその隙に永遠と昴(青年)を殺そうとするが、アルファがアポカリプスをクイーンめがけて飛ばし、それができなくなる。

 

アルファ「させねぇって言ってるだろ!!永遠!俺とファイでこいつらを足止めしておく!その間に!!」

 

永遠「分かった!」

 

アルファはファイと共にクイーンとアポカリプスを遠くまで飛ばし、自分達もクイーンとアポカリプスのあとに続いていく。

 

永遠「昴君!変身して!」

 

昴(青年)「無理ですよ…ドライバーが壊されてしまったんです!世界は…終わる!!僕のせいで!!」

 

永遠「昴君…でも…やらないといけないことだよ。世界を救うために…」

 

そう言う永遠に昴(青年)は激しく言う。

 

昴(青年)「貴方に…僕の十年間の苦しみが分かるのか!!貴方を失ったあの時から…僕は…仮面ライダーを目指して努力してきた!!それが…どれだけ険しく苦しかったか…貴方には分かるのか!?母さえも失い…心の支えまで失った…僕の気持ち…なんて…」

 

永遠「分からない…だけど…君が…仮面ライダーになったのは…復讐だからとかじゃない…守りたいものがあるためだっていうのは…分かったよ…それが仮面ライダーさ!」

 

昴(青年)「永遠…さん…!!僕に力を貸してくれますか?」

 

昴(青年)は涙を流しながらそう言う。永遠は頷き、昴(青年)の頭を撫でる。

 

永遠「勿論!仮面ライダーは助け合い…でしょ?」

 

昴(青年)「永遠…さん!!僕のドライバーは使えなくなりましたが、1つ…考えがあります。永遠さんの…シグマノヴァのカスタムシステムなら、オリオンのスタービルドの力も扱えるはずです。これを受け取ってください!」

 

昴(青年)はスタービルドカードを永遠に渡す。永遠はスタービルドカードを受け取ると笑顔でこう言う。

 

永遠「君の気持ち…受け取った!!俺達で君のお母さん…明里さんを助けよう!!…変身!!」

 

昴(青年)「はい!」

 

『STAR BUILD CUSTOM ACCESS』

 

『STAR CUSTOM RISE』

 

『STAR&RISE UP NOVA CUSTOM STAR BUILD』

 

『FUTURE SAVE』

 

永遠は仮面ライダーシグマノヴァ スタービルドカスタムへと変身を遂げる。その姿は胸部にスターリアクターを搭載し、複眼の中には無数の星が広がっているようで、全体を見ても蒼が目立つ色をしている。首元のマフラーには星々が連なっている模様が描かれている。

 

シグマ「よし…行ってくる!」

 

シグマはそのまま空へと飛び立っていく。昴(青年)はそれを見届けて「頑張ってください」と遥か彼方へといる永遠へと言う。シグマは宇宙まで来ると、スタービルドカードをインストーラーにスライドさせる。

 

シグマ「星を再生させる!!」

 

『ノヴァスタービルドパニッシュ』

 

必殺技を発動させると崩壊していく地球の崩壊している部分を再生させていく。人も、国もすべて…

 

アポカリプス「何が!?」

 

クイーン「崩壊が止み…再生が早まっていく!?まずい…あの仮面ライダーを止めなければ!!」

 

アルファ「させねぇよ!」

 

ファイ「止めてみせる!」

 

アポカリプス「母よ!この仮面ライダーは俺が食い止める!今のうちに!」

 

アポカリプスがクイーンとアルファ、ファイの間に入り、アルファとファイの攻撃を止める。クイーンはその間に、シグマのいる方へと向かっていく。無論、ファイ達もそれを許さないが、アポカリプスが邪魔をして、クイーンが先に行ってしまう。

 

アルファ「まずい!?行かせちまった!」

 

ファイ「仕方ない…今はシグマを信じよう…俺達はこいつを倒す!」

 

アポカリプス「人間…舐めるなよ?」

 

アポカリプスはアルファとファイに攻撃を仕掛けていくのだった…

 

 

――――――――――――

 

 

シグマはある程度崩壊を止め、地上へと戻っていた。昴(青年)は「おかえりなさい」と言うと、シグマは「ただいま」と返す。

 

シグマ「これで…崩壊は止めたし、あとはクイーンとアポカリプスだけだね。人も国も再生させるなんてすごい力だよ!」

 

昴(青年)「それだけ力の消耗は激しいですよ。現にスタービルドは力をほとんど失っていますし」

 

シグマ「だとしてもこの力があったことで全部、救えた…良いね!君は最高の仮面ライダーだ!」

 

昴(青年)「永遠さん…ありがと…」

 

その瞬間、ドスッとシグマの背中から音がする。シグマは「カハッ!?」と声を出し、変身が解除される。永遠は大量に出血しており、命が危ない状態だった。

 

昴(青年)「永遠さん!?まさか…」

 

クイーン「やはり…人間というのは脆い…この程度で死にかけるのだから…」

 

昴(青年)「クイーン!!お前ぇぇ!!」

 

永遠「昴君!!待って!ダメ…だ…恨みを持たないで…彼女は君のお母さん…だろ?だから、恨みを持っちゃダメだ…ははっ…寒すぎて…手足の感覚がないや…ごめんね、君の事…置いてけぼりにして…この…シグマライセンスカード…持っててね…君の支えに…な…る…」

 

永遠は昴(青年)の頭を撫でそう言い、やがて昴(青年)の頭にあった永遠の手はするりと落ちる。永遠の眼は光を失い…生気もなくなっていた。

 

昴(青年)「嘘だ!!永遠さん!起きてください!!また…あなたを失うなんて…僕には!!」

 

クイーン「これだから人間は面白い!!もっと絶望した顔を見せてくれ!!」

 

クイーンは昴(青年)の周りをスキップをしながら歩いて昴(青年)の顔をじっと眺める。昴(青年)は耐えきれず、近くにあったガラスの破片で首を掻っ切ろうとする。その瞬間…昴(青年)のズボンのポケットに入っていた、壊れたライセンスカードが光り出す。

 

クイーン「なんだ…その光は…眩しすぎる!?グワァァァ!?」

 

クイーンはその光の強さに耐えきれず地面に転がる。昴(青年)はポケットから光りだしたライセンスカードを取り出し、手に持つ。その瞬間…そのライセンスカードから、白いエネルギーが死んだ永遠の身体の中に入っていく。

 

昴(青年)「なんだ…いったい何が!?」

 

それは…昴(青年)ですら見たことない現象だった…

 

 

――――――――――――――――――――

 

アルファ「ハァハァ…こいつ、強い!!」

 

ファイ「俺達じゃ…勝てないのか…」

 

アポカリプス「人間が…調子に乗るからだ!!」

 

アポカリプスは剣を生成し、アルファとファイに斬撃を飛ばす。アルファとファイはその威力に耐えきれず飛ばされ、変身解除される。

 

航輝「ぐはっ!?」

 

大輝「かはっ!?」

 

アポカリプス「これで…終わりだぁぁ!!」

 

アポカリプスはエネルギーを溜め、そのエネルギーを大輝達めがけて放つ。大輝達は立てず、終わったと思い目を瞑る。すると…時が止まったかのような現象に陥る。

 

大輝「なんだ…時が止まっている?なぜ…俺だけ…一ノ瀬 航輝は動いていない。俺だけが止まった時の中を認識できている!?一体誰が…」

 

大輝がそう思っているとシャリンシャリンと鈴の音のような音が鳴り響く。そして…1人の少女が現れる。

 

???「貴方の"ファイ"の力で止まった時の中を動けるのは把握済みです。これにより一時的ではありますが…貴方に力を与えます。ですが…ここでの記憶は忘れてしまうでしょう…それでも…永遠を救ってください!」

 

大輝「貴女は…一体…」

 

???「私は"智慧の聖女"と呼ばれています。では…手を…」

 

大輝「"智慧の聖女"…ということは!?」

 

???「しぃー…お静かに…」

 

その少女は大輝の手を取り、ライセンスカードかアビリティカードか分からない新たなカードを生成する。そして、大輝はそれを受け取る。

 

???「では…頑張ってください…」

 

その少女がそう言うと、時は動き始める。大輝はすかさず、そのカードをドライバーに認証させ、変身する。

 

『PHI BOOST FORCE SCAN』

 

『BOOST RISE』

 

『IGNITION SPEED BOOST ENTITY』

 

『KAMEN RIDER PHI BOOST LIMITED BOMBER』

 

ファイは変身すると同時に航輝を掴みエネルギーの塊から回避する。航輝は驚き、大輝自身も驚く。その見た目は炎が更に濃くなったような印象で全体的に赤が更に多くなり、脚の部分にはマフラーが取り付けられている。

 

航輝「速い!」

 

アポカリプス「姿が変わった所で我には勝てん」

 

ファイ「ふっ…どうかな」

 

ファイは見たことのないスピードでアポカリプスの眼の前に移動し、一瞬のうちに数十発、アポカリプスの顔面に拳を当てる。

 

アポカリプス「何っ!?」(速すぎて見えない!?)

 

ファイ「さぁ…ミッションを開始する」

 

 

――――――――――――――――――

 

 

ここは永遠の精神の世界…そこに居座るのはかつて同胞を裏切った"フェンリル"。

 

フェンリル「クイーンか…いい性格してやがるぜ…これで…また転生してやり直しか…最悪だぜ…ん?なんだ…」

 

フェンリルが見上げるとそこには死んだ永遠がいた。フェンリルはそれに驚く。

 

フェンリル「てめぇは死んだはずだろ!?なぜこっちにいる!」

 

永遠?「君とこうして話すのは初めてだね…単刀直入に言う。力を貸してくれ。俺の魂を欠けた彼の魂にくっつけて彼を復活させたい。君の力が必要だ」

 

フェンリル「てめぇは…未来の六峰 永遠か…はぁ…俺も転生は飽き飽きしていたんでね…いいぜ…乗ってやるよ、ただし今回だけだぜ?」

 

永遠?「ふっ…それでいいよ。じゃあ…あとは頑張ってね…過去の俺」

 

未来の永遠がそう言うと同時に永遠は目覚める。隣には泣いてこちらを見る昴(青年)がいた。昴(青年)は目覚めた永遠をみて泣きながら抱き着く。

 

昴(青年)「永遠さん!!よかった…よかった!!」

 

永遠「ちょっ!?痛いって!」

 

クイーン「お前!人間じゃないな!?何者だ!!」

 

永遠「昴君…離れて…」「はい…」

 

永遠はクイーンからそう言われるがそれを否定する。

 

永遠「人間さ!そして…クイーン!君を倒して、明里さんを取り戻す!」

 

永遠は青白いカードをドライバーに認証させる。認証させると同時に永遠の後ろからオオカミのような生き物のデジタルアバターが出現する。永遠はそのカードを挿し込むとオオカミが永遠を覆い尽くす。

 

『FENRIR ABSORB SCAN』

 

永遠「変身!!」

 

『ABSORB RISE』

 

『ABSORB POWER FENRIR』『KAMEN RIDER SIGMA FENRIR』

 

『FORCE CONTROL』

 

その姿はオオカミを彷彿とさせるような顔をしており、全体を通してトゲトゲとしている雰囲気だった。脚は獣のようなものになっており、手腕部分には爪のようなものが追加されている。

 

シグマ「今度こそ…倒す!」

 

シグマは助走をつけ、クイーンを引っ掻き回しながらアポカリプスのいる方へと引っ張っていく。

 

クイーン「なっ!?その姿は…かつての!?」

 

クイーンを連れ、アポカリプスの元へと向かっているとちょうどファイがアポカリプスを圧倒している所だった。

 

アポカリプス「ハァハァ…まずい…負ける!!」

 

クイーン「どわぁぁ!?」

 

シグマはクイーンをアポカリプスめがけて投げ飛ばし、クイーンとアポカリプスは2人重なって倒れる。

 

シグマ「ファイ!!………なんか、かっこいいね!」

 

ファイ「シグマも言えるだろ…決めるぞ!」

 

シグマ「おぉ!!」

 

シグマとファイはそのままアビリティカードのボタン部分を押していく。シグマは4回、ファイは2回押す。そしてインストーラーにスライドさせる。

 

『FORCE TOUCH』『SECOND TOUCH』

 

『FENRIR INSTALL』『BOOST INSTALL』

 

『フェンリルスパイラルフィニッシュ』『イグニッションブーストフィニッシュ』

 

シグマとファイは助走をつけ、クイーンとアポカリプスに必殺技を解き放つ。クイーンとアポカリプスも必死に耐えようとするが、耐えきれずに爆発し、それと同時に巨大な卵を爆発させる。

 

シグマ/ファイ「「ハァァァァァァァ!!」」

 

クイーン「我らが負けるなんて!!」

 

アポカリプス「クソがぁぁぁぁ!!」

 

シグマ/ファイ「「ミッション…コンプリート…」」

 

そして…シグマは明里さんをクイーンから分離し、無事に助け出すのだった。それと同時にシグマとファイは変身が解除される。どうやらあの力は消滅したようだった。

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

後日…明里さんは無事に退院し昴(少年)と共に永遠達にお礼をしに行っていた。街はスタービルドの力である程度再生はしたものの復興作業は続いていた。

 

明里「この度は…誠にご迷惑をおかけして申し訳ありません…これはお詫びの品です。どうぞ…」

 

永遠「いえ…お気になさらず!仮面ライダーは救うのが仕事ですから!

 

雫「そうですよ!私と恭平なんて…役に立ててすらなかったので…」

 

恭平「そうです…それに、貴女は被害者だ」

 

大輝「それに…こっちも街の復興作業を手伝いに行きたいので…貴女は息子さんとの時間を大切にしてほしいんです」

 

航輝「そうだな!」

 

明里は仮面ライダーの全員からそう言われ涙する。昴(少年)はお母さんを励まそうと必死になる。

 

昴(少年)「もう…お兄ちゃん達は見返りとかは求めないの?」

 

永遠「見返りを求めたらヒーローじゃないでしょ?かっこいいヒーローは無償で助けるのがかっこいいんだからね!明里さんも元気出して!今は家で安静してないと!」

 

明里「そうですね…ありがとうございます。では…この品は皆さんでお食べになってください。失礼いたします」

 

明里は嬉しそうにし、昴(少年)の手を引いて家へと帰っていく。永遠達はそれを見送り、ドアの影に隠れている人に声をかける。

 

永遠「行ったよ…昴君?挨拶しなくて良かったの?」

 

昴(青年)「はい…未来の僕がいたらお母さんが倒れちゃいますので…それに…未来が変わったので…僕はそろそろ帰らないといけません。改めて皆さん!ありがとうございます!」

 

昴(青年)はそう言った瞬間、消えかかる。それは…未来が変わった事で起きる現象だった。

 

航輝「未来で元気にやってけよ?未来の俺に相談するんだぞ?」

 

大輝「俺にも手伝えることがあれば言え、手伝う」

 

雫/恭平「「私も!/俺も!」」

 

永遠「君と戦えて良かった!またね!」

 

昴(青年)「はい!ではまた!」

 

昴(青年)はそう言うと消える。永遠達はそれを暖かく見守り、それから、航輝が口を開く。

 

航輝「なぁ…焼肉行こうぜ!全員、疲れてるだろ?俺が奢るぜ!」

 

航輝がそう言った瞬間、全員が歓喜に満ちる。それは…戦いを終えた後の喜びでもあった…

 

 

―未来―

 

 

昴は過去から未来へと帰ってきていた。未来が変わったからなのか、空気の良い街並みへと変わっていた。

 

昴「これは…制服?あっ…そうか…僕は学生なのか…仮面ライダーだったから忘れてた」

 

それから昴は通学路であろう道のりを歩いていく。通学路を歩いていると色々見えてくる。例えば、子どもを肩車させて遊んでいる父親。どこか面影があるから多分…あの人だと昴は思った。近くのベンチには白髪の赤メッシュをした母親が座っていて微笑ましそうに子どもと父親を見ていた。

 

昴「幸せな世界…僕が未来を変えたんだ…ん?大輝さんから電話だ…なんだろ?」

 

昴はスマホの画面を開き、大輝からの電話をとる。

 

大輝『昴君。今日突然だが、バイト入れるか?風邪で別の子が休んでしまって…予定があれば別にいいんだが…』

 

昴「いいですよ…放課後何もすることがなくて困ってた所です」

 

大輝『ふっ…すまないな…17時からで頼む』

 

昴「はい!」

 

昴がそう言うと大輝からの通話が切れる。昴はスマホをポケットにしまい、歩き出す。そうしていると眼の前を通り過ぎる知り合いを見つける。

 

雫「急いで行かないと会社に遅れちゃうよ〜」

 

雫だった。どうやら会社に遅刻しそうで焦っているようだった。昴は少し笑い、学校への道のりを進んでいく。ようやく校門が見え、その校門の前に先生が立っていた。それもよく知る人だった。蒼のメッシュに白髪(・・・・・・・・・)を輝かせた永遠だった。

 

昴「永遠先生(・・・・)!おはようございます!」

 

永遠「おはよう、昴君!朝から元気がいいね!」

 

昴「先生こそ…仮面ライダーだったのが今じゃ、学校の先生ですからね!ところで…先生、その指輪って…」

 

永遠「あぁ、これ?近々結婚しようと思ってね。先日プロポーズに成功したんだよ!」

 

昴「そうだったんですね!おめでとうございます!」

 

永遠「話したいのは山々だけど…遅刻するよ?早く校舎に入りな?」

 

昴「そうでした!じゃあ、また今度話しましょう!」

 

永遠「あぁ…また今度!」

 

昴はそう言い、早足で校舎の中へと入っていく。永遠はそれを見届け他の生徒にも元気よく挨拶していくのだった…

 

 

TO THE END PICTURE……

 





ということでどうだったでしょうか?楽しめましたか?これにて劇場版第1弾終了です!私としましてもこういった大長編を描くのは大変でしたが、なんとかやり遂げました!では…本編でまた会いましょう!

※下記の方に仮面ライダーオリオン スタービルドフォームと仮面ライダーシグマノヴァ スタービルドカスタムのスペックを載せています。


仮面ライダーシグマノヴァ スタービルドカスタムスペック
身長:197.7cm
体重:96.9kg
パンチ力:25.5t
キック力:29.9t
ジャンプ力:59.6m (ひと飛び)
走力:3.9秒 (100m)
必殺技:ノヴァスタービルドパニッシュ


仮面ライダーオリオン スタービルドフォームスペック
身長:200.0cm
体重:93.0kg
パンチ力:19.7t
キック力:19.9t
ジャンプ力:49.9m (ひと飛び)
走力:4.8秒 (100m)
必殺技:スタービルドストライク
スタービルドジェネレート
スタービルドフィニッシュ
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