仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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16話です。仮面ライダーアトラスとなった優里は何を企んでいるのか?お楽しみに!


CODE16 Yの震撃/星の使徒

 

ファイ達は優里が仮面ライダーへと変身したことに驚いていた。

 

アトラス「お前達の力…見せてもらうぞ!」

 

アトラスはそう言うとファイ達に向かって走って来る。ファイ達は向かってくるアトラスに警戒するが、アトラスの姿が消える。ファイ達が上を見上げるとアトラスが宙に浮いていた。

 

アルファ「あいつ…浮けんのか!?」

 

アトラス「これがこのメモリアルカードの力の一つか…面白い!!」

 

アトラスは星型のエネルギーを複数生成し、ファイたちに向かって放つ。無数に迫る星型のエネルギーをファイ達は避けようとするが、追尾され当たり、爆発する。

 

ベータ「キャア!?」

 

ガンマ「くっ!?」

 

ファイ「ぐはっ!?」

 

アルファ「なっ!?」

 

シグマ「うわぁ!?」

 

アトラス「この程度か?仮面ライダー!!それでは智慧の泉(・・・・)を守るに値しないな!」

 

『ASTELARIUM』

 

アトラスはそう言い、武器"アステラリウム"を取り出す。そして、一番近いアルファに向かってエネルギー状の矢を放つ。

 

アルファ「当たんねぇよ!」

 

アトラス「そうか…」

 

アトラスはアステラリウムをアルファに向かって投げ飛ばす。そして、アルファに一気に近づき、下、上、真ん中と拳を当てていく。すると、投げ飛ばしたはずのアステラリウムがアトラスの元に戻ってき、目の前のアルファに向かってアステラリウムを引き、エネルギー状の矢を放つ。アルファは耐えきれず地面に転がり込む。

 

アルファ「ぐはぁ!?こいつ、武器をブーメランみたいにして手元に戻ってくるように計算してやがったのか!!」

 

アトラス「まずは…一人…」

 

『FIRST GEAR』

 

アトラスはフォージュギアのレバーを戻す。そして再度レバーを引く。

 

『プロメテウスクラッシュ』

 

アトラス「はっ!」

 

すると大きな炎の球を生成し、アルファに向かってそれを放つ。アルファは動けず防御の体制に入るが、間に合わず、喰らってしまう。

 

アルファ「うがぁぁぁ!?」

 

変身が強制解除され、航輝は地面に這いつくばる。アトラスはそれを見てから、ベータの方へと視点を移動する。

 

アトラス「一ノ瀬、お前の事は個人的に興味がある…後で話をしよう。次は、ベータ…二ノ宮、お前だ…」

 

アトラスはベータに向かってエネルギー状の矢を放つ。ベータは避けるが既に目の前にアトラスがいた。アトラスはベータの首を掴むと容赦なく地面に叩きつける。

 

ベータ「ガッハッ!?」

 

アトラス「お前が仮面ライダーの中で一番弱い…潔く散れ」

 

『PROMETHEUS MEMORID』

 

アトラスはプロメテウスメモリアルカードをアステラリウムに挿入し、トリガーを引く。

 

『プロメテウスフレアレイン』

 

解き放った無数のエネルギー状の矢は炎を纏い、ベータにすべて当たる。ベータは成す術なく、変身解除される。

 

雫「うっ!かはっ!?」

 

アトラス「残りは3人…誰でもいい、かかってくるといい」

 

ガンマ「あの身のこなし…技術力…優里という名前…思い出した!16年前、13歳という年齢で格闘技術のすべてを納め、その頭脳は世界の頂点に立つとまで言われる圧倒的な才能を持った人物…伝説の男だ!」

 

ファイ「何?確かに16年前にそんな記事は見たことがあるが…姿が変わっていないぞ?」

 

ファイのその疑問にアトラスは答える。

 

アトラス「それはそうだ…俺の成長期はそこで終わっていたからな、おかげでこの年で中学生にしか見られない」

 

シグマ「可哀想…」

 

アトラス「可哀想と言うな…俺が惨めになる。それに…」

 

アトラスはそう言いかけると、ファイの目の前に高速で移動する。

 

アトラス「油断してる奴ができるしな」

 

ファイ「何っ!?」

 

アトラスは連続でファイを殴りつける。ファイは避けようにも速すぎて避けれない。そしてファイの腕を掴みシグマの方へと投げ飛ばす。シグマはファイをキャッチするが、勢いがあって倒れる。

 

シグマ「ぬわぁ!?」

 

ファイ「くっ!なんて力だ!!」

 

アトラス「お前達は…智慧の泉について何も知らない、何も分からない!そして、智慧の泉がどうやって創られたかも!今のお前達じゃ…これからのマキアとの戦い、生き残れない」

 

 

アトラスはそう言うと、フォージュギアのレバーを戻し、再度レバーを引く、そしてまた戻し、レバーを引く。

 

アトラス「終わりだ」

 

『プロメテウスブレイカー』

 

星型の球体にシグマ達を閉じ込める。そしてそこにキックを放つ。

 

アトラス「ハッ!」

 

『プロメテウスブレイカー』

 

シグマ/ファイ/ガンマ「「「ぐわぁぁ!!」」」

 

3人とも威力に耐えきれず、変身解除される。その様子をアトラスは見てこう言う。

 

アトラス「俺が智慧の泉を手に入れられるのも時間の問題か…そしたら次は…」

 

大輝「待て!お前の目的は何だ!!」

 

アトラス「ふむ…俺の目的か…黒須の意志を継ぎ、マキアを支配し、操ること…それが俺の目的だ。その目的こそが人類が生きるために必要なことだからな」

 

大輝「"マキアを支配"!?本気で言っているのか!そんな無謀な事…」

 

大輝がそんな事を言う。アトラス…優里は変身を解除し、笑いながら言う。

 

優里「俺は目的を達成させるためならどんな事でもする。たとえマキアを支配しても…な」

 

大輝(こいつ…眼が本気だ!本気でそんな事を言っている!)

 

優里「一ノ瀬!お前とは話をしたい…お前にとっても良い事だと思うしな?連絡はする。じゃあな」

 

優里は星型のゲートを作り、そこに入っていき消える。大輝達は力を振り絞って立ちながらそれを見届ける。そして…身体の痛みに耐えながら研究所の方へと帰還していく。

 

 

―――――――――――――――

 

 

永遠達は研究所の仮眠室のベッドの上で横になっていた。それも先刻の戦いの傷をある程度癒やしておくためだ。

 

永遠「優里、強かったね」

 

大輝「あぁ…だが…あいつ、マキアを支配(・・)するとかほざいていた。無理な話だと思っていたが、眼が本気だった。あいつにはそれだけ言える自信があるということだ」

 

航輝「そうだな、ファイ…お前、俺達に言うことあるんじゃねぇか?」

 

大輝「言うこと?」

 

大輝は頭の上にハテナマークを浮かべる。分かっていないようだったので航輝は少し怒りながら言う。

 

航輝「"星の使徒"っていうものの事だよ!優里に言っていただろ!」

 

雫「"星の使徒"…確かに大輝はそう言ったね、それってなんなの?」

 

雫は大輝が言っていた"星の使徒"について聞き出す。大輝は隠すこともせずに話し始める。

 

大輝「"星の使徒"というのは星から使命を与えられた者たちの事だ。一人一人で星からの使命は違う。星王 優里の場合は"マキアの支配"なのだろう。"星の使徒"は星の苗字を持つ者たちに与えられるものらしいしな」

 

永遠「なるほど…てことは!?昴君も?」

 

大輝「そうだが…彼の場合はその使命は終わっていると見ていいだろう」

 

永遠「そうなんだ…」

 

永遠は安心する。昴まで巻き込まれては昴と母親に迷惑がかかるからだ。永遠が安心していると雫があることを思い出す。

 

雫「そういえば…大輝、"風鈴荘"に行って大家さんに会ってきた?」

 

大輝「あぁ…会えたし聞きたいことも聞けた」

 

永遠「ちょっと待って!"風鈴荘"って言った?なんでそこに行ったの?」

 

恭平「"風鈴荘"…永遠の育った場所だったか」

 

永遠が慌てたように聞く。大輝はその問いに答える。

 

大輝「六峰 永遠…お前のことについて知りたいことがあったからだ。これでいいだろ」

 

永遠「俺の事?なんで俺に直接聞かなかったの!」

 

雫「大輝は永遠の出生が気になって調べたけど何もでなかったから"風鈴荘"の大家に聞いたんだよ」

 

永遠「俺の出生って…」

 

永遠は困惑していた。なんで大輝が自分の出生を調べる必要があるのか分からなかったからだ。

 

永遠「俺の出生は普通だと思うけど…なんか災害があって災害孤児の生まれて間もない俺をじいちゃんとばあちゃんが引き取って育ててたけど9年前に死んじゃって、"風鈴荘"に預けられた。それだけだよね?」

 

大輝「ならなぜ!……いや気にしないでくれ……」

 

大輝は一瞬、PROJECT SIGMAの事を話そうと思ったが止めた。永遠がその事を知ったらどうなるか分からないからだ。

 

航輝「永遠の出生ってのはおいといて、ファイ…お前、まだ何か隠してるだろ?」

 

大輝「そうだった…六峰 永遠、お前の目的(・・)を教えてくれ。遊火さんからは本人から聞けと言われた」

 

永遠「"目的"か…うーん…」

 

永遠は腕を組んで悩む。そんな永遠を大輝は静かに見る。永遠は「はぁ」と言いながら答える。

 

永遠「いいよ…俺の"目的"教えるね。俺の目的は……………幼馴染を探し出すこと」

 

永遠は少し溜めてからその"目的"を言う。大輝達はその目的について問う。

 

大輝「幼馴染?それとこの研究所に何の関係が?」

 

永遠「もしかしたらこの研究所に俺が探している幼馴染がいるかもしれないんだ。だから、探るためにね。仮面ライダーになったのはたまたまっていうか…でも、守りたいっていう気持ちは本当だよ?それが仮面ライダーであり続けるための理由なわけだし」

 

雫「幼馴染…その幼馴染の子の名前は?」

 

永遠「楓…坂月 楓、俺の大切な幼馴染の名前だよ」

 

永遠が幼馴染の名前を言った瞬間、全員が目を見開く。なぜなら苗字がプロフェッサー坂月と同じだからだ。

 

恭平「プロフェッサーと苗字が同じ…こんな偶然があるのか?」

 

航輝「プロフェッサーの年齢的に子どもがいてもおかしくねぇが…あの人の事だ、所帯なんて持つかどうか分からねぇ」

 

大輝「正直…驚いた。まさか…坂月という苗字か出てくるなんてな。プロフェッサーには聞いたのか?」

 

永遠「いや…前に聞いたことあるけど、はぐらかされた。やっぱり何か隠してるのは間違いないよね」

 

全員がプロフェッサーの事を怪しく見始める。そんな時、航輝のスマホから着信が入る。航輝はスマホの画面を開き、見る。

 

航輝「あー、話の途中ですまねぇがルナから買い物に誘われた。行ってくる」

 

雫「へぇ~、すっかりルナちゃんの事好きになっちゃって!頑張ってね!航輝!」

 

航輝「うっせぇ!……永遠、お前の幼馴染…見つかるといいな」

 

永遠「うん…」

 

航輝は永遠にそう言い、部屋から退室する。それから全員長い沈黙が訪れる。

 

恭平「…………やっぱり、プロフェッサーにもう一度問い詰めたらどうだ?」

 

永遠「プロフェッサーに…ね…よし…いっちょやってみるか!」

 

雫「その勢いだよ!」

 

大輝(プロフェッサー坂月…貴方は一体何を考えている…)

 

大輝は心の中でそう思い、永遠がプロフェッサーの元へ行くのを見届けるのだった。

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

航輝はルナとの待ち合わせ場所である噴水の前に来ていた。辺りを見渡しルナか来るのを待つ。

 

航輝「久しぶりのルナとのデートか…服装は大丈夫だよな?よし…きまってるな」

 

航輝が1人ブツブツとそう言っているとルナが走って向かってくるのが見える。

 

ルナ「航輝…いつも来るの早いね。誘ったのは私なのに…」

 

航輝「ルナとのデートが楽しみで、早く来ちまうんだよ」

 

ルナ「そっそうなんだ…」

 

ルナは顔を少し赤くし、そう言う。航輝はそんなルナを見て、嬉しくなる。そんなやりとりをしていると、背後から気配が感じるのが伝わる。

 

航輝「………せっかくのデートが台無しになる。いるんだろ?星王 優里!!」

 

航輝がそう言うと噴水の逆側から優里が現れる。航輝はルナを胸元に寄せ、警戒する。

 

ルナ「航輝っ!?その…恥ずかしい…」

 

航輝「我慢しろ…俺が守るからな」

 

航輝がそう言い、ルナは顔を更に赤くする。優里はそれを見て、少しニヤつく。

 

優里「一ノ瀬…お前には個人的に興味があると言ったな…一ノ瀬…俺と共に来ないか?」

 

優里は突然そんな事を言い出す。航輝は最初、何を言っているのか分からなかったが…その意味を理解すると怒りが沸いてくる。

 

航輝「ふざけたことを言うんじゃねぇ!!俺は仮面ライダーだ!大切なものを守る為に戦う仮面ライダーだ!お前と来いだと!ふざけるな!」

 

優里「まぁまぁ、落ち着け、何もお前にメリットがないとは言ってないだろ?」

 

航輝「メリット?なんだそりゃ」

 

優里「智慧の泉の正体について教えてやる。それに六峰の正体についてもな?」

 

航輝「なんだと!?」

 

航輝は目を見開く。そんな情報は今まで聞いたことがないからだ。優里は航輝のその反応を見て口角を上げる。

 

優里「その反応…知りたいらしいな…教えてやる…智慧の泉の正体は……………………………………」

 

優里は丁寧にわかりやすくそれを説明する。航輝はそのことに驚き、ルナも思わずつばを飲み込むほどの勢いだった。

 

航輝「それなら…俺達が戦ってきた意味は…それに永遠のことも…」

 

優里「俺と共に来るか?お前が来てくれれば、お前の大切にしている奴の保証はしよう。俺は簡単に他者を巻き込みたくないからな」

 

航輝「時間をくれ…それで考える」

 

ルナ「航輝……」

 

優里「そうか…いいだろう…1週間やる。その時間の間に連絡したかったらこの連絡先に連絡をくれ」

 

優里は自身の連絡先を航輝に渡し、その場を去る。航輝は連絡先を受け取ると、近くにあったベンチに腰を掛ける。

 

ルナ「航輝…大丈夫?」

 

航輝「ルナ…今は一人にさせてくれ…また今度デートしよう…」

 

ルナ「うん…またね…」

 

ルナは手を振り、その場から立ち去る。航輝は優里から聞いたことについて考え続けるのだった…

 

 

―――――――――――――――――

 

 

永遠はプロフェッサー坂月の所に来ていた。なんとしてでも幼馴染の居場所を掴みたいからだ。

 

永遠「プロフェッサー坂月…俺の幼馴染、"坂月 楓"の事を知っていますよね?なんでもいいので教えてください!」

 

プロフェッサー坂月「うーん?"坂月 楓"…ね…前にも聞いてきたけど、その時私は"知らない"と言ったはずだよ?なら今回の質問も"知らない"だ」

 

永遠「貴方が何かを隠しているのは知っています!だから教えて欲しい!俺は楓を…救いたい!」

 

永遠のその眼は本気だった。しかし、プロフェッサー坂月は右手を顎に添えて「うーん」と言い出す。そして何かを思いつくとそれを言い出す。

 

プロフェッサー坂月「君が…"ロード"と呼ばれるマキアの王を倒せば教えてもいいよ。ただ、"ロード"を倒すには君自身のさらなるレベルアップが必要だ…頑張ってくれよ?」

 

永遠「っ!そうですか…分かりました…約束してくださいね?俺は約束を破る人は嫌いですから」

 

プロフェッサー坂月「あぁ…約束しよう…」

 

その時、警報が鳴り響く。どうやら外で何かあったようだ。

 

プロフェッサー坂月「行くといい…仮面ライダー、頑張ってくれ…あっ!そうだ…これを渡しておくよ。出来上がったばかりのアビリティカードだ」

 

永遠「ありがとうございます。頑張ってきます!」

 

永遠はそう言い、プロフェッサーの部屋から出ていく。それを見計らってかオメガが部屋に入ってくる。

 

オメガ「よかったんですか?あんな口約束までして…智慧の泉の正体を知られたらまずいのでは?」

 

プロフェッサー坂月「いや…いいんだよ、知られようが知られまいがどっちでも構わない」

 

オメガ「そうなんですね…では僕は後始末(・・・)をして参ります」

 

プロフェッサー坂月「へぇ…ついに彼を?」

 

オメガ「はい…彼はもう用済みですので…」

 

オメガはそう言い部屋から退室する。そしてプロフェッサー坂月は…

 

プロフェッサー坂月「君の活躍は…私の未来への礎となる…頑張ってくれたまえよ、シグマ」

 

1人、高笑いをしながらそう言った……

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

永遠「あれは!?デカいね……何度目だよ!」

 

永遠が見たのは超デカいマキアの姿だった。それもこれまで見たデカいやつと比べても数段上の大きさだった。

 

大輝「だが…やるしかない!」

 

雫「うん!」

 

恭平「航輝は…邪魔はしたくない」

 

4人ともドライバーを装着する。そして、それぞれライセンスカードを認証させる。

 

『SIGMA』『PHI』『BETA』『GAMMA』『PROCESS SCAN』

 

永遠/大輝/雫/恭平「「「「変身!!」」」」

 

『SIGMA』『PHI』『BETA』『GAMMA』『RISE』

 

『KAMEN RIDER』『SIGMA』『PHI』『BETA』『GAMMA』

 

4人は変身を完了し、シグマはプライムライザーガンモードでギガントマキアにエネルギー弾を放ち続ける。ファイはプライムライザーソードモードでギガントマキアの腕を駆け上がり、攻撃を繰り返す。ベータとガンマもプライムライザー

ガンモードでエネルギー弾を放ち続ける。しかし、ダメージが入っているようには見えず、ギガントマキアの腕の一振りで全員吹き飛ばされていく。

 

シグマ「うわぁ!?」

 

ファイ「くっ!」

 

ベータ「きゃあ!?」

 

ガンマ「ぐっ!?」

 

地面ぎりぎりで全員受け身を取って、立つ。それから何度も攻撃を繰り返すがダメージが入らない。どうしようかと試行錯誤をしているとシグマが思い出す。

 

シグマ「そういえば!プロフェッサーから貰ったんだ…このアビリティカードなら!」

 

ファイ「ん?シグマ!?何をしようとしている!」

 

シグマ「えっ?このアビリティカードを使おうとしてる…ダメ?」

 

ファイ「ダメとは言ってないが…はぁ…使え」

 

ファイは溜め息をつきながらそう言う。シグマは何のことか分からなかったがとりあえずアビリティカードをエンティティドライバーに認証させる。

 

『GIGANT MOBILE PROCESS SCAN』

 

そのアビリティカード…ギガントアビリティカードを認証させると、空中から巨大なメカが出現する。ファイを除く3人が驚くが、シグマは「男なら度胸!」と言い、アビリティスロットに挿し込む。

 

『GIGANT RISE』

 

空中に出現した巨大なメカはシグマを丸ごと飲み込む。そして…フォームチェンジが完了する。

 

『LIMIT POWER』『GIGANT MOBILE ENTITY』

 

『SIGMA GIGANT MOBILE』

 

シグマ「えぇぇぇぇぇ!!デカい!強そう!」

 

ファイ「あれ(・・)は街への被害が尋常じゃないんだ…だから…極力、使わないようにプロフェッサーに預けさせていたんだが…使わざるおえないか…」

 

ベータ「そうなんだ…でも…楽しそう」

 

ガンマ「あれは…男心がくすぐられるな…」

 

ベータとガンマがそう言っている間にもシグマギガントモビルはギガントマキアに対して攻撃をしていた。

 

ギガントマキア「グルルルルゥ…」

 

シグマ「ハッ!ヤッ!トッ!楽しぃぃぃ!!」

 

ギガントマキアはパワーで負け、空中へと投げ飛ばされる。シグマはジャンプをして、空中にいるギガントマキアにキックを噛まし、更に上空へと追いやる。

 

シグマ「さぁ…このまま宇宙だ!」

 

ギガントマキア「グゥゥゥゥゥ!!」

 

シグマは背中のジェットパックにエネルギーを溜め、ギガントマキアと共に一気に宇宙へと行く。

 

シグマ「新鮮な宇宙旅行かな?じゃあ…さよならだ!」

 

『GIGANT MOBILE INSTALL』

 

『ギガントフィニッシュ』

 

シグマギガントモビルの胸部の中心部にエネルギーを溜め、それを一気に放出する。ギガントマキアは宇宙で身動きが取れずに直撃して、爆散する。

 

シグマ「ふぅ…ミッション…コンプリート」

 

その夜には綺麗な流れ星が見えたと言う…

 

 

――――――――――――――――

 

 

シグマは地上に降りて変身を解除する。そして、これからどうするかを考える。

 

永遠「これから…俺はどうしよう…"ロード"ってマキアを倒せたらプロフェッサーが楓の居場所を教えてくれるらしいけど…」

 

大輝「"ロード"?あのマキアの王か…倒せるかは分からないな…あいつ自身…神出鬼没らしい…」

 

雫「その"ロード"って?」

 

恭平「資料で見たことがある…マキアの王だとか言われている奴のことだ」

 

みんながそう話していると大輝が思い出したように言う。

 

大輝「そうだ!遊火さんの所に行くんだった…今日はもう遅いし、明日行くか」

 

永遠「あっ…大輝、俺も明日ついて行っていい?遊火さんと久しぶりに話したいからさ」

 

大輝「あぁ…勿論!」

 

雫/恭平「「私も/俺も!」」

 

大輝「そうだな…せっかくだし、全員で行くか…遊火さんって意外と優しそうだったしな」

 

4人はそんな事を話して研究所の方へと戻っていくのだった…

 

 

―21時すぎ―

 

遊火は目の前に座る金髪の少女をじっと見ていた。その少女は沈黙がつまらなくなったのか口を開く。

 

母夢「さっきから黙ってるみたいっすけど…無駄っすよ?私にはすべて見えてるっすから」

 

遊火「今更何の用だ…俺はもう"仮面ライダー"じゃないぞ?」

 

遊火はドスの聞いた声でそう言う。母夢は「えーと」というとこう答える。

 

母夢「あなたには感謝をしに来たっす。今更で遅いと思うっすけど、永遠を育ててくれてありがとうございますッス」

 

遊火「言っておくが、彼が産まれてから10年間ほどはじいさんとばあさんに育てられてたんだぞ?まずはそのじいさんとばあさんに言うべきことじゃないのか?」

 

母夢「それはそうっすけど…もう死んじゃってるで無理っすよ」

 

遊火は溜め息をつき、お茶を飲む。母夢が「私のお茶は?」と言ってきたので遊火はその言葉を無視した。

 

母夢「無視って酷くないっすか?まぁ…もう慣れたようなもんっすけど。………あとは別れの挨拶っす」

 

遊火「そうだな…直に俺は死ぬ。お前は運命も見れるからな…最後に聞かせてくれ…永遠君を見た時、どんな運命が見えた?」

 

遊火は母夢にそう聞き、母夢は「どうしよっかな〜」と言うが、出し惜しみせずに言う。

 

母夢「永遠にはあらゆる困難な運命があって複雑っすけど…1つ言えることは、彼がどんなにその運命に抗おうとも、ハッピーエンドっていうのは1つもないっす。私にも言えることっすけど。おっと…もう、こんな時間か…じゃあ、私は帰るっす会うことはないっすけど…強く生きるっすよ!」

 

遊火「もうお前の顔を見ずになるのは良いことだな。…………これ、不知火 大輝君に渡しておいてくれ、くれぐれも永遠君に渡すなよ?」

 

母夢「言われなくてもっす」

 

母夢はその手紙を受け取り、懐にしまう。そして立ち上がって玄関の前に立つ。

 

母夢「じゃあっす!」

 

母夢は手を振り、遊火も手を振り返す。そして母夢は扉を開け、出ていく。遊火は覚悟が決まった眼をして、タンスの隠し扉を開け、アタッシュケースを取り出す。

 

遊火「まさか…これを使う日が来るなんてな」

 

そして、数十分もしない内に、玄関扉からノック音がする。遊火は扉を開けると、そこにはメガネを掛けた青年が立っていた。

 

???「久しぶりですね…遊火さん?」

 

遊火「20年前と姿が変わらねぇな…オメガ…いや、零野…」

 

???「空夜って呼んでくださいよ…戦ってきた仲でしょ?」

 

空夜と自分で名乗った青年はそう言う。遊火は「ハッ!」と言いながらこう言う。

 

遊火「用件は分かっている…"処刑"だろ?」

 

空夜「わかっていますね…あなたはシグマの成長の架け橋となってくれた…しかし、もう用済みです。大人しくしててくださいね?僕も昔の仲間の悲鳴を聞きたくない」

 

空夜はそう言うと、エンティティドライバーを腰に装着する。そして…オメガライセンスカードを認証させる。

 

『OMEGA ASSAULT PROCESS SCAN』

 

空夜「変身…」

 

エンティティドライバーにオメガライセンスカードを挿し込む。そして、無数の球体が空夜の周りを包み、収束する。

 

『ASSAULT RISE』

 

『WARNING ASSAULT』『OMEGA ENTITY』

 

『KAMEN RIDER OMEGA ASSAULT』

 

空夜は仮面ライダーオメガ アサルトライズフォームへと変身を完了する。複眼は紫色に染まり、胸部にはコアリアクターと呼ばれるエネルギー活性炉が装着され、全身のラインに紫色のラインが通っている全体的に黒の色合いをしている。

 

オメガ「残念だ…君という友達がいなくなるのは…」

 

遊火「俺はそうやすやすとやられねぇよ!」

 

遊火はそう言うと、エンティティドライバーを出し、装着する。そしてライセンスカードをエンティティドライバーに認証させる。

 

『PROTO ALPHA PROCESS SCAN』

 

オメガ「それは…プロトライセンスカード…まさか、持ち出していたとはね…けど、旧式のそれでは僕には勝てない」

 

遊火「やってみないと分からねぇだろ!」

 

オメガ「片腕と片脚…左眼を失っても心は"仮面ライダー"か…」

 

『ALPHA RISE』

 

『PROTOTYPE CONNECT ALPHA』『READY GO』

 

遊火は仮面ライダープロトアルファへと変身する。その姿はアルファとほとんど変わらないが、所々が機械っぽい感じのする姿だった。

 

プロトアルファ「いくぞ!」

 

オメガ「ふっ…面白い!」

 

そうして一夜の戦いが始まるのだった…

 

 

――――――――

 

 

航輝は優里に聞かされたことを思い出し、壁を殴りつける。

 

航輝「俺は一体どうしたら…どうしたらいいんだ!!」

 

???「このアビリティカードを使うといい…君の叶えたいことも叶うはずだ…」

 

航輝は突然話しかけられ後ろを振り返る。そこにはフードで深く顔を隠した男か分からない人間?がいた。

 

航輝「てめぇ…何者だ!」

 

???「おっと…感情的にならなくていい…いうなれば支援者Sと名乗っておこう…このアビリティカードは必ず君の力になる。持っててくれ」

 

支援者Sと名乗ったその人物は航輝に黒い炎のようなアビリティカードを押し付けるように渡す。航輝はそれを受け取ると、そのアビリティカードは光出す。

 

航輝「これが俺の願いを叶えてくれる…ほんとにいいのか?」

 

支援者S「あぁ…いいとも…君の活躍期待しているよ?」

 

支援者Sはそのまま路地裏のほうへと姿を消す。

 

航輝「この力があれば…永遠を救える、俺の大切なものも守れる!ははっ…ハッハッハッハッハッ!!」

 

航輝は1人、薄暗い路地で笑い続けていた。

 

TO NEXT CODE……

 

 





ということで16話どうだったでしょう?最後の航輝、ちょっと不穏でしたね…この先一体何が起こるのか…次回の17話のサブタイトルは漆黒のA/支配する者です!お楽しみに!

↓のほうに今回出たシグマ ギガントモビルとオメガ アサルトライズフォーム、プロトアルファのスペックを載せておきます。


仮面ライダーシグマ シグマギガントモビルライズフォームスペック
身長:666.6cm
体重:6666.6kg
パンチ力:16.6t
キック力:20.6t
ジャンプ力:12.2m (ひと飛び)
走力:5.0秒 (100m)
必殺技:ギガントフィニッシュ


仮面ライダーオメガ アサルトライズフォームスペック
身長:200.0cm
体重:90.0kg
パンチ力:31.0t
キック力:42.0t
ジャンプ力:55.0m (ひと飛び)
走力:4.0秒 (100m)
必殺技:オメガアサルトフィニッシュ


仮面ライダープロトアルファ スペック
身長:201.0cm
体重:91.0kg
パンチ力:2.6t
キック力:5.7t
ジャンプ力:6.1m (ひと飛び)
走力:9.0秒 (100m)
必殺技:アルファフィニッシュ
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