仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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21話…前回は不穏な最期で終わりましたが…果たして今回は…それではどうぞ…


CODE21 Vの復讐/Fの回帰

 

―深夜―

 

永遠は1人、悪夢にうなされていた。それもここ最近では全く見ないような悪夢だった…

 

永遠『待ってよ!!お父さん!お母さん!!どこに行くの!?僕も連れてって!!』

 

『■■■■…君はまだ、成すべきことがあるはずだ…それまではお父さんとお母さんとはお別れだ…ごめん…』

 

永遠『嫌だ!!僕はお父さんとお母さんともっと居たい!!離れないで!!』

 

『■■■■…あなたなら成し遂げられます…そしたら…迎えに来ます。本当に…ごめんなさい…』

 

父と思わしき人物と母と思わしき人物は自身からどんどん離れていく。そこでようやく永遠は目を覚ます。

 

永遠「っ!?ハァハァ…最悪の夢だ…俺には両親なんて居ないはずなのに…おじいちゃんとおばあちゃんは俺の保証人なだけだしね…」

 

永遠は悪夢のせいで汗をかいた為、水で浸したタオルを用意し、体の汗を抜き取っていく。するとドアのノック音が聞こえる。永遠は慌てて服を着て、ドアを開けると大輝が立っていた。

 

永遠「大輝、どうしたの?こんな夜中に…」

 

大輝「あぁ…少し面倒なことになってな…一人一人、部屋を回って伝達しているんだ」

 

永遠「面倒な事?」

 

大輝「研究所の地下で監禁していた市川 爆刃が脱走した…研究所の警備は厳重だ、そんなことできる連中マキアぐらいしかいない」

 

大輝がそう言うと永遠は慌てたようにこう言う。

 

永遠「まずいじゃん!早く見つけないと!!」

 

大輝「慌てなくていい…こういう事もあろうかと市川 爆刃に密かに発信機をつけている。今、場所を表示する、見てみろ」

 

大輝はスマホのGPSアプリを開き、爆刃の位置を永遠に見せる。永遠はその場所に驚く。

 

永遠「ここって…旧科学研究所!?今は封鎖されて誰もいな…まさか!?」

 

大輝「十中八九、マキアの拠点だろうな…ようやく掴んだ…マキア達のねぐらだ!!俺達4人で奇襲を仕掛ける。幸い、マキアの方には発信機はバレていないからな。決行は明日だ、今日はもう寝ろ…おやすみ…」

 

大輝はそう言うと次の部屋へと向かう。永遠はベッドで仰向けになり、さっきの夢のことを考える。

 

永遠(あの夢…俺の親って一体、何者なんだろう…それに母親…誰かに似ているような…いや、今は考えても仕方ないな。もう寝よ…)

 

永遠は目を閉じ、また、深い眠りへとつくのだった…その光景を永遠の深層心理で()は見ていた…

 

「そろそろ…だな…待ってろ、()…必ず救ってやる!!どんな手を使おうとも!!」

 

彼もまた、覚悟を決めた目で自身の握り締めた拳を眺めるのだった…

 

 

―翌日―

 

 

永遠達は研究所の中央ホールに集まっていた。今日、実行する作戦のためだ。大輝は全員集まったのを確認し、こう言う。

 

 

大輝「今回はマキアが油断している隙を狙う奇襲作戦だ。俺達4人は旧科学研究所の正面扉…からではなく裏扉から潜入し、マキア達を叩く!!いいな?」

 

永遠「うん…分かった!」

 

雫「今回の戦いは激しさが増しそうだね…大丈夫かな…」

 

恭平「大丈夫だ…もしものことがあれば俺が守る」

 

全員の意思は堅いようで大輝は安心した。これによって士気が高められ、マキアに対して優位に事が運ぶと思ったからだ。そうしていると1人の男が大輝達に近づいてくる。そう…零野 空夜であった。

 

空夜「今回の作戦…僕も参加させていいかな?シグマ、ファイ、ベータ、ガンマ?」

 

大輝「お前は…零野 空夜…何を今更…お前はプロフェッサーの隣でただ見ているだけの存在じゃないのか?それとも…何かあったのか?」

 

空夜「君はつくづく癇に障る奴だね…僕はそういうの嫌いじゃないよ?まぁ…僕の失態を取り戻すためかな?」

 

永遠「失態?」

 

空夜「あぁそうさ。先日、"裏切り者"のアルファを倒してドライバーとライセンスカードを回収しようとしたら、"頬月 刃"の身体を乗っ取ったドメイン…いや、ユリ(・・)という少女に盗られちゃってね。いやぁ…油断したよ」

 

空夜はヘラヘラしながらそう言う。永遠達はそんなヘラヘラした態度の空夜に怒りを覚え、全員が空夜に怒鳴りつける。

 

「「「「ふざけるなっ!!」」」」

 

空夜「なんで僕が怒られるのかな?」

 

永遠「航輝は…仲間なんだ!!なのにそんなヘラヘラした言い方で…許せない!!あなたを仲間とは思いたくはない!!」

 

大輝「一ノ瀬 航輝は努力を怠らず俺にも引けを取らないほどの才を持っていた…そんな奴を簡単に切り捨てるなっ!!」

 

雫「航輝は…幸せを掴む寸前だったんですよ!?そんな彼の幸せを奪うなんて…貴方は仮面ライダー失格です!!」

 

恭平「あいつとは仲がよかっ…たとは言えないが、俺も航輝のことは認めていた…認めた奴を悪く言うのはやめてもらいたい!!」

 

全員がそんな事を言うなか…空夜は依然としてヘラヘラした態度でこう言う。

 

空夜「だから?僕は仮面ライダーとして…執行人として、役目を果たしたに過ぎない。君たちも知っているだろう?"裏切り者"には制裁を…この研究所の昔からの暗黙のルールなんだ。まぁ…君達には関係ないかな?じゃあ、僕は先に行くよ」

 

空夜はそう言い中央ホールから出ていき、旧科学研究所方面に行く。永遠達4人は黙ったまま空夜の行く姿を見るしかなかった。

 

永遠「…………俺たちも行こうか………」

 

大輝「そうだな…」(中央科学研究所…零野 空夜…ヴェルを倒したら次はお前達だ!!)

 

雫「うん…」(私も…私も強くならないと!!)

 

恭平「あぁ…」(俺も大切なものを守るために!!)

 

永遠を除く3人はそう決意し、4人は旧科学研究所の方へと足を進めるのだった…

 

 

―星王コーポレーション―

 

ルナは優里から航輝の現状について聞かされ、悲しみに暮れていた。そんなルナに罪悪感を覚えた優里はルナを励まそうとする。

 

ルナ「航輝は…もう…」

 

優里「すまなかった…俺のせいだ…俺がもっと適切な対応をしていれば一ノ瀬は…死なずに済んだ」

 

するとドアのノック音が聞こえる。優里は「入っていいぞ」というとドアが開き、碧が入ってくる。

 

碧「優里さん…ドライバーが完成しました…どうぞ…」

 

優里「すまないな…ありがとう」

 

優里は碧からドライバーを受け取るとそれをルナに見せる。

 

優里「これは一ノ瀬にあげようと思っていたドライバーだ…メモリアルカードのほうはまだ作っていないがな…せめてドライバーだけでもお前が持っていてくれ」

 

ルナ「うん…分かった、ありがとう」

 

優里「あとは…くれぐれも1人で突っ走るなよ?一ノ瀬が浮かばれない」

 

ルナ「分かってる…」(零野 空夜…絶対に許さない!!)

 

優里はなんとなく、ルナのその眼を見て察するがそれ以上はなにも言わなかった…

 

 

―旧科学研究所裏口―

 

 

永遠達は旧科学研究所の裏口に来ていた。空夜は先に入っていったようで姿はなかった。大輝は口を開き、最終確認を行う。

 

大輝「ここからは各々別行動をしてもらう!!各個マキアを撃破しつつその大元を叩く!!」

 

永遠/雫/恭平「「「おぉ!!」」」

 

大輝がそう言い扉を開いた次の瞬間…視界(・・)が暗転する。次に目を覚ますと目の前に7人の人影が見えた。近くには空夜もいるようだ。大輝はその人影の1人に見覚えがあり、怒りをあらわにする。

 

大輝「ヴェル!!お前の仕業か!!」

 

ヴェル「あら?気づいたんですね?私好みでしょう?」

 

「そういうのが好きなのは変わらないな…ヴェル。まぁ…そのおかげで奇襲は防げる」

 

フードを深く被った男はフードを外しながらそう言う。永遠はその顔に覚えがあり、目を見開き、こう言う。

 

永遠「なんで…君がここにいるの!?裕樹!!」

 

裕樹?「なんで…か…俺がマキアだから…かな?改めて自己紹介をしよう…そこの2人は俺に1回会ったことがあるだろうが…名前までは教えていなかったからな」

 

裕樹?は雫と恭平を指差しながらそう言う。雫と恭平は背筋が凍るような感覚になり、手が震える。

 

裕樹?「俺の名は"ロード"!!マキアの王として…マキアの幸せを願う者!!」

 

空夜「ロード…やっと見つけた…僕が倒す!!」

 

ロード「面倒な奴だな…お前はこの場において最も必要のない存在…"ユリ"…遠くへ飛ばせ」

 

ユリ「了解しましたー。じゃ、さよなら~」

 

空夜「っ!?」

 

ユリと呼ばれた少女は空夜の足元の空間をこじ開ける。空夜は何もできないまま、空間の中へと落ちていき、ユリは空間を閉じる。

 

ユリ「よし…これで7対4だね…どうする?永遠は私が殺すけれど…永遠以外の人は逃がしてあげるわ…よーく考えてね?」

 

永遠「それは刃ちゃんの身体だろ!?返してもらわないと困る!!」

 

ユリ「それを決めるのはあなたじゃないわ…はぁ…さっさと変身しなさい。私も変身するから…」

 

ユリはそう言い、指をパチンっとさせるとユリの手にメモリアルカードが生成される。それは禍々しいカードだった。ユリはそのメモリアルカードをドライバーに挿し込み、レバーを引いてこう言う。

 

ユリ「いい出来栄えね…これでやっと…復讐を開始する…変身!!」

 

『DOMINION MEMORIAL ON』

 

『RULER OF DRAKE』

 

『DOMINION』

 

ユリは仮面ライダーベクトル ドミニオンカスタムへと変身を完了する。鬼のような角を2本、額に生やし、複眼は鋭く睨みつけるような感じで、赤と紫を基調としたカラーリングをした軍服のようなアーマーを装着している。

 

永遠「っ!?変身!!」

 

『SIGMA NOVA』

 

永遠も仮面ライダーシグマノヴァに変身し、ベクトルと戦いを始める。それ以外もそれぞれ、侵食と変身を完了し、激戦となる。

 

爆刃「はっ!!変身!!」

 

『KAMEN RIDER ALPHA』

 

ファイ「それは!?」

 

アルファ《爆刃》「俺の力だよ!!」

 

チャーム「雫さーん!遊ぼうよ!!」

 

ベータ「優平君!!っ!?」

 

ガンマ「雫!!っ!?」

 

ジャッジメント「君の相手は私だよ…まぁ、相手になるかどうかはこれからの展開からだろうが…これより…実験を開始する…」

 

グリード「僕も…君と戦おうかな」

 

創始が侵食した形態のジャッジメントは人差し指を縦になぞると空間が歪み、それぞれが別空間へと飛ばされていく。ファイはアルファに変身した爆刃とヴェルと共に、シグマはベクトルと共に、ベータはチャームと共に飛ばされ、ガンマはジャッジメントとグリードを睨みつける。ロードは機械を椅子へと組み替え、上から見下ろしながらその光景を眺める。

 

ロード「さぁ…マキアの反撃だ」

 

 

―シグマVSベクトル―

 

 

2人の戦いは激しさを増していた。増していたが、ややベクトルの方が優勢ではあった。

 

ベクトル「どうしたの!!この程度?笑えるわね!!」

 

シグマ「くっ!?っ…」(刃ちゃんの身体だから…攻撃しづらい!!)

 

ベクトル「これでどう?」

 

ベクトルは自身の周りから領域を広げていき、シグマの足元まで到達させると領域の影がシグマの足を掴み拘束する。そして領域内からベクトルの分身を10体出してシグマに攻撃を与えていく。

 

シグマ「ぐっ!?ガハッ!」

 

ベクトル「ふふっ…いい気味ね…刃は復讐心を無くしかけてたけど…私は違うわよ?ずっと…ずっと見ていたわ…私は刃の復讐心の影響を間近で受けてきたのだから…だから、ロードによって刃の体を得たのは好機だったわ…"刃の代わりに復讐できる"ってね」

 

シグマ「そんなの…間違ってる!!刃ちゃんに身体を返せ!!うぉぉぉぉ!!」

 

シグマはベクトルの分身を吹き飛ばし、走ってベクトルに向かっていく。ベクトルは影の手を作り出し、シグマを拘束しようとするがすべて振り払われる。そして、シグマの拳がベクトルの腹へと命中し、ベクトルは膝を付く。

 

ベクトル「っ!?」(なんて力!?ドミニオンは領域を完全に支配する…ドメインの上位互換よ!?それを力ずくで破るなんて…でも…)

 

シグマ「俺は…刃ちゃんを助け…うっ!?」

 

ベクトル(精神に干渉した…これで彼は一定時間は動けない…終わりね…)

 

ベクトルは膝をついたシグマに近づいていく。シグマは身体が動かせず戸惑う。

 

シグマ(どうする…どうすればいい!?俺は刃ちゃんを助けないと!!)

 

ベクトル「じゃあね…私の復讐対象(永遠)…」

 

ベクトルは自身の武器をシグマに振りかざし、"勝った"と思わんばかりの笑みを浮かべる。しかし、それはすべてある出来事によって振り払われる。カキンっと武器が弾ける音が聞こえ、ベクトルは永遠の方を見ると変身解除した永遠の姿があった。しかし、髪は半分白色になり、眼も片方が碧眼へとなっていた。

 

ベクトル「っ!?貴方は一体何者―」

 

「お前が知る必要はねぇよ」

 

永遠と思われる男は腕を一振りしただけでベクトルを吹き飛ばし、一瞬で吹き飛ばしたベクトルの目の前にいき、拳を振りかざすとベクトルは地面に衝突し、変身が解除され、気絶する。

 

「さて…久しぶりの現世か…まずはこの空間をぶっ壊さねぇとな…」

 

男は笑みを浮かべながら拳を鳴らし、空間の外へと拳を振りかざすのだった…

 

 

―ファイVSヴェル&アルファ《爆刃》―

 

ファイはヴェルとの高速戦闘を行っていた。怪人態となったヴェルの速さは想像以上でついて行くのにやっとという所だった。爆刃はそれを見てこう言う。

 

アルファ《爆刃》「俺の出番…あるかぁ?」

 

ファイ「ハァァァァァァァ!!」

 

ヴェル「ふふっ…ははっ!!」(スピードは依然としてこちらが有利…ですが…彼も負けていませんね)

 

ヴェルが感心したのはファイのスピードが時間が経つにつれて速くなっているということだ。ファイの方は決死の覚悟でスピードを身体の限界を無視して上げていた。

 

ファイ(もっとだ…もっと!!ヴェルを倒す為なら…この身体が壊れてもいい!!)

 

ファイは更にスピードを上げる。ヴェルもこれには驚いたがヴェルの方も更にスピードを上げる。そして…決着がつく。

 

ファイ「グハッ!?」

 

ヴェル「前よりもスピードが更に上がっていましたが…それでも私には遠い…」

 

ヴェルのほうが数段速い速度でファイを上回り、ファイは地面へと倒れる。爆刃はようやくかと思い、ファイの近くまで行こうとするがヴェルに止められる。

 

ヴェル「爆刃さんは周囲の警戒を…空間が閉じているとはいえ侵入者が現れるかもしれません。私は彼の始末を…」

 

「侵入者っていうのは…俺のことでもいいのか?」

 

ヴェル/アルファ《爆刃》/ファイ「「「!?」」」

 

ヴェル(いつの間に!?)

 

アルファ《爆刃》(ヴェルさんでも気づかないほどの速度で近くまで来やがった!?…あいつは…一体…)

 

ファイ(あれは…六峰 永遠!?いや…この感じは!)

 

「……ヴェル、邪魔だ」

 

男がそう言うとヴェルの懐に入り、ヴェルに一撃を与える。ヴェルはその一撃に耐えきれず吹き飛ばされる。

 

ヴェル(っ!?重すぎる!)

 

ファイ(ヴェルのスピードを軽く凌駕するほどの速さ…あれが…)

 

ヴェル/ファイ(フェンリル!!)

 

アルファ《爆刃》「なんだか知らねぇが…敵ってことだな!!なら…倒すだけだ!!」

 

爆刃は永遠に向かって拳を振りかざす。永遠はそれを生身の身体(・・・・・)の人差し指だけで受け止める。爆刃は驚く。ライダーシステムを使った時の自身の打撃の威力は航輝よりも数段上だと確信していたからだ。それを生身で受け止められたのだから驚くのも無理ではない。

 

アルファ《爆刃》「バカなっ!?生身でだと!?ふざけんじゃっ!?」

 

「うるさい」

 

永遠は拳をコツンっとやっただけで爆刃を吹き飛ばす。その衝撃で爆刃は気絶してしまう。そして…永遠はファイの方を見てこう言う。

 

「お前とヴェルは元の場所に戻してやるよ」

 

永遠はファイの首元を掴み、上へと投げ出す。そして、空間をこじ開け、ファイをそのまま空間外へと飛ばしていく。ヴェルも同様に同じ事をし、永遠はまた、別の場所へと移動するのだった…

 

 

―ベータVSチャームマキア―

 

場面は移り変わりベータとチャームマキアとの戦い。ベータが圧倒的に優位を取っていた。

 

ベータ「はっ!たっ!」

 

チャーム「っ!?くっ!」

 

ベータはプライムライザー ガンモードで遠距離からの攻撃を繰り返していた。チャームは近距離から攻撃しようとするが、ベータのシールドによって防がれてしまう。

 

ベータ「君じゃ私には勝てないよ!さぁ、大人しく降参して!!」

 

チャーム「僕が諦めるとでも?姉さんの為にも負けてられない!!」

 

「それはいい心がけだと思うが…戦闘経験はあっちの女の方が上のせいでお前では何回戦っても勝てないぞ?」

 

ベータとチャームは背筋が凍るような感覚に陥る。背後にいるそれは、ロードにも感じられた同等の気配だったからだ。

 

ベータ(何っ!?足が!動け!動け!!」)

 

チャーム(この感じ!ヴェル姉さんよりも圧倒的に格上!?足が動かない!!)

 

「とりあえずは…お前たちもあっちに戻るとする…か!!)

 

ベータ(なっ!?)

 

チャーム(うわぁ!?)

 

ベータとチャームは投げられ、空間外へと飛ばされる。ベータはその時、男の顔を見ると驚く。

 

ベータ(永遠っ!?一体なんで!!)

 

そして…空間は閉ざされ、ベータが次に目を開けると元いた場所へと戻っていた。それはファイ達も同様であり、ジャッジメントマキアと戦っていたガンマも皆が戻ってきたことに対して驚いていた。

 

ガンマ「一体何が!?」

 

ジャッジメント「余所見は厳禁だと思うが…違うかね?」(私の閉ざした空間をこじ開けるほどの力…まさか!?)

 

「やっと全員集まったか…こじ開けるのはしんどくてたまらないぜ」

 

ロード「まさか…まさか!?遂にフェンリルが…復活を遂げたか!!」

 

ロードにフェンリルと呼ばれた永遠はあからさまに不機嫌になる。そして、ロードを睨みつけながらこう言う。

 

「俺はもう"フェンリル"って名前じゃねぇ…"トワ"って呼べ。楓がくれた大切な名前だ」

 

ロード「そうだったな!!トワ!俺はお前とまた戦えるのを待っていた!!さぁ…戦おうか!」

 

トワ「そんな慌てんな。お前との決着はまだ先だ…俺は宣戦布告だけしに来た。"俺は成すべきことの為に…お前達を潰す!!ってな」

 

ロード「それで今回は"逃がせ"と?そんな事を俺が許すとでも思うか?」

 

ロードがそう言った瞬間、マキア側の者たちは迎撃の体勢に入る。しかし、トワはそれを圧だけで圧倒する。

 

トワ「お前達じゃ、俺の相手にはならねぇよ」

 

ロード(この圧!?)

 

ヴェル(睨まれている感覚!?)

 

チャーム(動こうとしても身体が動かない!?)

 

グリード(これが、最強!?)

 

ジャッジメント(っ!?)

 

トワ「ということだ…じゃあな。お前達は来い、空間は開けといてやるからな。お前達に何かあったらこいつ(永遠)に睨まれる、俺の機嫌が変わらない内に早くいけ」

 

大輝「助かる…だが、俺からも一言あいつ(ヴェル)に言わせてくれ」

 

トワ「……早くしろ」

 

大輝「ヴェル!!お前は絶対に俺が倒す!!お前のスピードを遥かに超えてな!!待っていろよ!!」

 

ヴェル「楽しみですねぇ!!待っていますよ!私の好敵手(ライバル)!!」

 

そして大輝はトワがこじ開けた空間から外へと出ていき、他の2人も出ていく。そしてトワは最後に空間を閉め、その場にはマキア側の者たちだけが取り残されていた。

 

創始「凄まじい圧…あれが伝説のマキア…か…面白くなってきたな。私は研究室に戻る。君たちも各々したいことをするように」

 

ロード「ヴェル…楽しそうな顔をしているな。あの男にはそれだけの魅力があるのか?」

 

ヴェル「えぇ…とても…私も本気を出さないといけませんね」

 

ロード「そうか…負けるなよ?」

 

ヴェル「負けませんよ…絶対に…」

 

ヴェルのその眼には強い、とても強い自信と覚悟をしていた。そして、それを見ていた優平は…

 

優平「姉さん…」

 

と悲しい顔を浮かべるのだった…

 

 

―帰り道―

 

 

大輝「トワ…でいいのか?」

 

トワ「それで構わない。俺はその名前で呼ばれるのが好きだからな、くれぐれも"フェンリル"なんて呼ばないでくれ」

 

雫「でも…永遠の方は?」

 

トワ「心配すんな、もうすぐ戻る。お前達は先に戻ってろ」

 

恭平「分かった…トワ…」

 

そして大輝達は先に中央科学研究所の方へと戻る。そしてトワは後ろを見てこう言う。

 

トワ「出てこい!尾行してんのはわかってんだよ!」

 

母夢「トワ…」

 

トワ達を尾行していたのは母夢だった。トワは母夢を見て「ちっ…」と舌打ちをしてこう言う。

 

トワ「お袋か…なんで今になって永遠を気にかける!!俺の時は置いていった癖に…だから、俺はあんたと親父が嫌いなんだ…どうせ、妹だって…産んだ後に捨てたか殺したんだろ?」

 

母夢「違うっ!!私は…トワの事も…ルナの事も愛してる!!でも…私には!!」

 

トワ「"智慧の泉の力"…あんたの中にあった"智慧の泉の力の断片"が覚醒して"智慧の泉の力"と同等にまでなってるんだろ?」

 

母夢「そうなの…だから…」

 

トワ「"俺と妹が危険な目に遭わないため"ってか?ふざけんなよ!!それのせいで俺と妹がどれだけ悲しい思いをしたと思ってんだ!!あんたは俺の頭を撫でたことがあるか!!あんたは俺と遊んでくれたことがあるか!!ないだろ!!俺はこいつ(永遠)の中からずっと見てた!!今更…今更出てきたって遅いんだよ!!俺は"普通の家族"を望んでた…それをぶち壊したのはお袋と親父だろ!!もう…俺の前に現れないでくれ…いいな!!」

 

母夢「っ!?……分かったっす……じゃあねっすね…トワ…」

 

母夢はトワに背を向けて歩き出す。その時、トワに呼ばれる。

 

トワ「あんたの中にある"智慧の泉の力"…ロード達が狙ってる…気ぃつけろ…それだけ忠告しておく」

 

母夢「ありがとうっす…それと…ごめんなさい」

 

トワ「今更謝れてもな…じゃあな」

 

トワはそう言い母夢と別れるのだった…それを遠くから1人の少女が見ていた。そう、ルナであった。

 

ルナ「お兄ちゃん…お母さん…」

 

その眼は悲しそうに兄と母が別れるのを見ているのだった……

 

 

TO NEXT CODE……

 

 





次回予告 CODE22 Bの炎/因縁の決着


大輝「ヴェル!!お前を倒す!!」

ヴェル「ふふっ…遂に…決着の時が来そうですね!!」

因縁の決着は加速する。

永遠「俺の中にいる君は…誰?」

トワ「俺はお前でお前は俺…それだけの存在だ…俺が食うかお前が食うか…それで俺とお前の運命が決まる」

永遠とトワの邂逅…

大輝「俺はお前をスピードで超える!!変身!!」

真っ赤に染まる…仮面ライダーファイ…

ヴェル「それが貴方の新たな力ですか!!面白いですねぇ!!」

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