今回はベータの強化フォームが登場しますね!
一体どうやって手に入れるのか?
それでは、どうぞ!!
大輝「そのマキアは!?」
ヴェノム「この力で…お前を倒す!!」
大輝は心底驚いていた。それはかつて、仲間を葬り去っていったマキアの姿だったからだ。
大輝のその反応を気にせずヴェノムは大輝に襲い掛かる。
ヴェノムマキア「僕の毒で苦しめぇ!!」
大輝(あの液体のようなものが毒か…当たればひとたまりもないだろう)
大輝はヴェノムの攻撃を見切り、避け続ける。幸いにもヴェノムの動きは遅く行動が予測しやすかった。
それに加え、大輝自身も生身での身体能力が大幅に向上していた。これにはヴェノムマキアも驚きを隠せずこう言う。
ヴェノム「なんで…生身の肉体でそんな身体能力をしてるんだ!?化け物めっ!!」
大輝「そうだな、俺は化け物だ。実の弟の後始末もしなくちゃならないほどのな。変身っ!!」
『PHI BOOST』
大輝はヴェノムの毒を避けながら、ファイブーストへと変身し、速攻でヴェノムの目の前まで移動し、連続パンチを喰らわす。
ヴェノムはそのスピードに反応できずに連続パンチを喰らい、倒れる。
ヴェノム「いっ!?クソっ、速すぎる!!」
ファイ「当たり前だ。俺は幾度となくマキアと戦い続けた…優平、お前はたかが数回、仮面ライダーと戦っただけだ。俺とは圧倒的に経験値に差がある程のな。お前じゃ、俺には…ヴェルの仇には勝てない。お前では、俺のスピードにはついてこれない」
ヴェノム「僕は…姉さんの仇すら取れないのか!!」
ヴェノムは地面に両手を叩きつけながらそう言う。ファイは変身を解除して、その光景を眺めヴェノムを…優平をかつての自分と重ね、惨めだと思う。
大輝「優平、お前は何度も俺に挑むと思うが…結果は分かるだろ。それならば、お前は警察でも行って自首しろ。まだお前は若いんだ…やり直せる」
優平「うるさい!!僕はお前を殺すまで諦めない!!絶対に!!」
優平は足を引きずりながら立ち去っていく。大輝は自身の中にある怒りを発散させるかのように腕を力強く振り、近くにあった壁にひびを入れる。
大輝「やはり、優平をヴェルの呪縛から解放するのは無理か!!クソがッ!余計なものを残したなあのクソ女!!」
そう言い残し、大輝はその場を後にするのだった…
――――――――――――
雫は緊急治療室で眠る恭平を眺めていた。そんな雫を励まそうと中央科学研究所から立花が来ていた。
立花は経緯を永遠に聞き、急ぎ足で雫の所まで来ていたのだ。
雫「立花さん…来てたんですね」
立花「うん。恭平君が敵にやられたって聞いて急いで来たの。それに…雫ちゃんが心配だからね。ほら、雫ちゃんって人一倍仲間思いでしょ?だから、責任感じてるのかなって思っちゃってさ。今回も「自分が巻き込んでしまった」って思ってるでしょ?」
雫「っ…そうです。私のせいで恭平がこんな目にあって…私には【守る力】があるのに、ちっとも役に立たない!それじゃあ…私のいる意味がないっ!」
雫は胸に手を当て、苦しそうな顔でそう答える。立花は苦しそうな顔をする雫を抱きしめて言う。
立花「雫ちゃんはよく頑張ってるよ!!私は戦場には立たないけど、傷ついた人の姿を見たことがあるから分かる。誰もいらない訳じゃない!!雫ちゃんには仲間がいるから…それだけでいいんじゃない?」
雫「立…花さん…そう…ですね。励ましてくれてありがとうございます。よしっ!頑張るぞっ!!」
雫は顔を両手で叩き、自分自身に喝を入れる。それにより雫の自信は漲る。それには恭平を助けるといった意味も込められていた。
立花「いい目になったね。じゃあ、行ってきな!私は恭平君のことを見とくから。雫ちゃんなら絶対に勝てるよ!!」
雫「ありがとう、立花さん!!今度お礼させてくださいね!」
雫は立花に手を振りながら走り去っていく。その光景を眺め立花はひと安心し、背伸びをする。その時、ある男が立花の前に立つ。その男は…
優里「麗、久しぶりだな。もうそろそろ、
優里は立花の目を見ながらそう言う。立花は呆れたような顔でこう返す。
立花「優里…航輝君はもう死んでるのよ?なのに力の強化って…馬鹿げてるんじゃない?」
優里「いいや、あいつなら生きてる。俺の勘がそう言っている。幼馴染だろ、それとも中央の奴らに罪悪感を抱いているのか?ならその感情をしまえ。お前は俺が中央に送った諜報員だろ。仕事をしろ」
立花「分かってるよ。仕事はする、けど…中央の人達は何も悪い人達だけじゃない。それだけは知ってて。優里は昔のように笑わなくなった…中央に怒りを向けるのは分かるよ…君の気持ちも…捨てきれてないんでしょ?
立花はそう聞く。優里は一瞬肩をビクッとさせるが、すぐに立て直し、立花にこう返す。
優里「その話はもういいだろ…過ぎた話だ。それに…うっ!ゴホッゴホッ……ハァハァ、俺にも時間は限られてるからな。早く…智慧の泉の力を奪わないと…彼女が愛したこの世界を守らないと…」
立花「優里…今は帰ろ。付き添うからさ」
優里「すまない…お前には苦労をかける。それに…黒須にも…」
立花「君はいつも無茶しすぎなんだよ。だから黒須君も死ぬんだ…後で墓参りでも行く?」
優里「あぁ、行こうか」
優里は立花に抱えられながら星王コーポレーションへと帰って行くのだった…
そして、彼…優平も時同じくして、路地裏に座り込みながら考えていた。
優平「どうやって奴に勝つ!?僕はどうしたらいい…もう何もかも分からなくなる!!」
『俺を正しく使えりゃいいんだよ。ったく…面倒くせぇなオメェ』
優平は何処からか聞こえる声に驚く。辺りを見渡せどその声を発する人物は見つからず、優平は困惑する。
優平「幻聴まで聞こえ始めた…もう、駄目かもしれない…」
『だーかーらー俺だ!!ヴェノムだっ!!』
優平「インジェクションカードに意志が宿ってる…確か…インジェクションカードは生前のマキアの記憶を宿してるって創始博士に聞いたな…これもその内に現象の1つか…ブツブツブツブツ…」
優平は冷静に分析を始める。その光景に嫌気が差したのかヴェノムは優平にこう言う。
ヴェノム『テメェ、ぶつぶつとうっせぇよ!!俺の話を聞け!!お前をアイツを倒せるぐらいにまで強くさせてやる。その為に俺の力を理解し、支配しろ!!支配されてもいいがなっ!!』
優平「力を支配…やってみるよ。僕は…
ヴェノム『その調子で頑張ってくれよ?俺の
ヴェノムは不敵な笑みを浮かべながらそう言う。その言葉は優平には聞こえなかった……
――――――――――――――――――
研究室の一室でプロフェッサー坂月はここ最近のシグマの戦闘データを解析していた。
その解析内容にて不可解な点を見つけたからだ。
プロフェッサー坂月「ワァオ!徐々に数値が増加していっている!!素晴らしい…素晴らしいよ!!今世のシグマは当たりだ!!これでやっと…PROJECT SIGMAの最終段階にまで移行ができるようになる…そして私が本当の意味で
空夜「その前に…ガイアの娘である、ルナをどうするかですね。よろしければ僕が始末しますが?」
プロフェッサー坂月「今は放置でいいかなぁ、彼女の中にある智慧の泉の力は覚醒までの段階に至ってないからね。予定通り、楓の持つ智慧の泉の力をシグマが持つ智慧の泉の力と融合させる。その為に、200年も生きてきた。君だってそうだろう?神の力に魅せられて好奇心が抑えられないはずがないから」
空夜「ふふっ、そうですね。僕はあなたが神になるまで見届けるための存在…如何なる理由があろうともあなたを裏切るような事はしませんよ。では、僕はこれで」
空夜は研究室から急ぎ足で去っていく。プロフェッサー坂月はとあるファイルを開き、こう呟く。
プロフェッサー坂月「星空 創始…あなたが隠してたもの…私の為に使わせてもらいますよ」
そのファイルにはPROJECT GENESISと書かれた計画書とドライバーの設計図が浮かんでいた……
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雫はユリが待ち構えているだろうあの場所へと走っていた。その時、永遠に呼び止められる。何かと思い雫は立ち止まる。
雫「永遠、何の用かな?私今、すっごく急いでるんだけど」
永遠「雫ちゃんが急ぐのは分かる。だから、聞いてほしい…俺も手伝わせてくれないか?」
雫「えっと…それは…」
永遠のその言葉に雫は内心では嬉しく思うも自分1人の力で解決したい為、断ろうとする。しかし、永遠の目はまっすぐ雫の目を見ていた。
雫「っ…分かった。でも、あくまで補助的な役割で立ち回ってほしいの。彼女とは私が決着をつけたい。永遠も彼女と決着をつけたいと思うけど、今は我慢してね?」
永遠「それくらい分かってるよ。恭平の為に雫ちゃんが戦うんだからさ。俺は雫ちゃんの幸せを願ってるよ!」
雫「永遠、ありがとう。じゃあ、行こっ!」
永遠「あぁ、必ず刃ちゃんも救う」
2人はともにユリの待つ場所へと向かうのだった。その事をユリは遠くから感知していた。
ユリ「二ノ宮 雫…と、六峰 永遠…そう来るのね…ふふっ…絶望に染まる顔が楽しみっ!!」
ユリの顔は新しい玩具が待ちきれない子どものようなものだった…
―――――――――――――――――
雫「待ちきれないって顔だね。ユリ!!」
ユリ「ふふっ…彼のその後はどう?まぁ、あなたの心は不安でしかないと思うけれど。あと…1時間かしら?楽しみねぇ…絶望に染まる顔!!そして、六峰 永遠、あなたも来たのね?私に興味津々って事?気持ち悪いわね」
永遠「確かに俺は君に興味津々だ。別の意味でね」
永遠は冗談交じりにそう言う。そんな永遠の前に雫は立って、指を差しながらこう言う。
雫「私と勝負よ!!私が勝てたら恭平の精神汚染を解除して」
ユリ「ふーん…それじゃあ、私が勝ったらあなたと六峰 永遠の命を貰うわよ?それでいいわね?」
雫「構わない。私も永遠もその覚悟で来てる。仮面ライダーは命を張るものだからね」
雫のその言葉にユリはこう返す。
ユリ「命を失えば守れるものも守れない…皮肉よね。仮面ライダーっていうのは」
永遠「それでもやり遂げなきゃいけない時だってあるさ!!」
永遠と雫はドライバーを装着する。ユリもそれに釣られドライバーを装着する。そして、全員同じタイミングでこう言う。
「「「変身っ!!」」」
『SIGMA NOVA』
『BETA STRIKE』
『DOMINION』
永遠は仮面ライダーシグマノヴァに雫は仮面ライダーベータ ベータストライズフォームにユリは仮面ライダーベクトル ドミニオンカスタムにそれぞれ変身を完了する。
シグマノヴァは変身後すぐにプライムライザーガンモードでベクトルに攻撃を開始する。ベータもプライムライザーソードモードでベクトルに攻撃を始める。
シグマ「君を倒して、刃ちゃんを救う!!」
ベクトル「ふふっ…救えるのかしら?」
ベータ「それが!!仮面ライダーっ!!」
ベクトルはベクトルサイズを生成し、ベータの攻撃を避け
武器の先端部分をベータの足に引っ掛け転ばし、そのまま蹴りを入れる。
蹴りを入れられたベータは軽く吹っ飛ぶがすぐに持ち直す。
ベクトル「あっはっはっはっ!!私には決して勝てないっ!!それも六峰 永遠ならともかくあなたが勝とうだなんて!!」
ベクトルはベータの足に影の手を作り出し拘束する。その状態でベータに何発も斬撃を入れていく。
ベータ「くっ…うっ!?」
ベクトル「どうしたの…さっきの威勢は!!」
シグマ「まだまだこれからだよね!!雫ちゃん!」
シグマノヴァはベータに自身のプライムライザーを投げ渡す。ベータはそれを受け取り、ガンモードの状態のままベクトルに向かってエネルギー弾を放つ。
至近距離でベクトルに直撃し、両者共に吹き飛ばされる。
ベクトル「いいコンビネーションね…けど…まだまだこれか…」
シグマ「俺もいるのに油断しすぎじゃない?」
シグマノヴァはベクトルにラッシュを放つ。シグマノヴァの打撃は一発一発が非常に重く、ドミニオンカスタムでもダメージを吸収しきれないほどだった。
そのため、ベクトルは後ろへと後退する。その隙を見てベータはベクトルの背後に回り、プライムライザーソードモードで斬撃を放つ。その斬撃は油断していたベクトルにとって非常に痛い一撃となった。
ベクトル「う…」
ベータ「さっさと恭平の精神汚染を解除して、あなたならここからでも遠隔で解除はできるでしょ?」
ベクトル「私が…するとでも?」
ベータ「そう…あくまでしないというなら、痛い目を見ることになるわよ」
ベータは圧を出しながらベクトルに近づいていく。そんなベータに対してもどこか余裕そうなベクトルはすぐに行動に移す。
まずはベクトルサイズをベータに向けて投げ、ベータとの距離を離す。
シグマ「雫ちゃん!?」
シグマは心配になりベータに近づこうとするが、ベータは手をシグマに向け「来るな」とでも言いたそうな雰囲気を出す。
ベータ「大丈夫…心配しないで、私は絶対に勝つから」
ベクトル「その余裕…いつまで持つかしら!!」
ベクトルは影を操り、ベータに絡ませる。ベータは身動きが取れなくなり、ベクトルは一方的に武器で切り刻んでいく。
その光景をシグマは見て慌てて助けようとするが、ベータは「来ないで!!」と大きな声で叫ぶ。シグマはそれに動揺し、足を止める。
ベクトル「いいの?せっかく助けが入るのに…あなた1人で私を倒したい、と?そう言いたいのね?なら無理よあなたじゃ私には勝てない。分かってるならさっさと死ねば?」
ベータ「わかってる…そんな事は昔から…私は弱い私を認めてる。だって本当の事だから…でも、君は違う…弱い自分を認めず強くあろうとする。けど、それだけで強くはなれない!!弱い自分を認めないと強くはなれない!!だから私は強くなる!君よりも!!」
シグマ「雫ちゃん。っ!?なんだ…急に…頭…が…」
その時、シグマが強制変身解除され、その場に倒れる。ベータはそれに気づき、叫び出す。
ベータ「永遠っ!!どうしたの!?」
ベクトル「へぇ…私を前にして気絶なんていい気味ね…やっぱり、仲間を先に潰すよりも本人をヤッた方が効率がいいね。まぁ、こんな形で殺すなんて罪悪感が湧くけれど、仕方ないよね」
ベクトルは気絶した永遠に近づき、ベクトルサイズでトドメを刺そうとする。その時、永遠が急に起き出す。ベクトルはそれにびっくりし、後ろへと下がる。
ベクトル(この雰囲気…フェンリルとはまた違う…なんだ…これは!?)
永遠?『強大な意志を確認…力の行使に必要な断片が不足…魂の一部を代用し、二ノ宮 雫に力を与えます』
すると永遠?の周りに光が灯り、一瞬で永遠の手の中に収束する。そして、新たなアビリティカードのようなものが生成される。永遠?はそれをベータの前まで近づき、ベータに託す。
永遠?『二ノ宮 雫…あなたの【守りたい】という強い意志…凄まじいと思います。私からの選別は以上…これよりスリープモードへと移行します』
そう言い永遠?は倒れる。ベータは永遠の身体を支え、下にゆっくりと下ろす。そして渡された白く輝くアビリティカードを見る。
雫「これが私の…【守る】ための力…今、永遠に起こったことは聞かなくていい…今は目の前の敵を倒す!!」
ベクトル「六峰 永遠に…智慧の泉の力!?とことんふざけた男ね!!殺すっ!!」
雫「させない!」
雫は向かってくるベクトルの腕を取り、背負い投げをする。永遠に集中していたベクトルは油断し、投げられる。
ベクトル「くっ!?」
雫「今度こそ…守り切る!!もう…誰も苦しませない!!」
『RECOVERY FORCE SCAN』
雫はドライバーに新たなアビリティカードを認証させる。すると雫の周りに白銀の光が灯る。
そして雫がドライバーにリカバリーフォースカードを挿し込む。そうすると雫の身体が白銀の光に包まれる。
雫「変身!!」
『RECOVERY RISE』
『PROTECTION TEAMS RECOVERY ENTITY』
『KAMEN RIDER BETA RECOVERY』
変身が完了し、ベータはその姿を現す。その姿は白衣のようなものに身を包まれ、背面には二翼の白銀の翼、複眼には対象の状態を把握する機能が付いているスカウターが搭載され、全体的に黒と白が混じったようなフォルムをしている。
ベータ「これで君を確実に倒すよ」
ベクトル「姿が変わった所で何の意味もないっ!!」
ベクトルはベータに攻撃をしようとする。しかし、その攻撃はベータに当たるのではなく
ベータ「混乱してるみたいね。私も変身してから分かったけど…この形態は私と…仲間を守るための力を持つ。だから、私達に悪意のある攻撃はすべて跳ね返されて逆にそっちに返っていくみたいね」
ベクトル「何っ!?なら…これならどう!?」
ベクトルは影の中に潜り込み、ベータの背後から奇襲を仕掛ける。しかし、その奇襲は意味を成さなかった。ベータは背後に周っていたベクトルの腹に一発拳を入れる。
ベクトル「くっ………痛くない?あっはっはっはっ!!どうやら【守る】力はあっても敵を倒すほどのパワーはないよう……っ!?」
ベクトルは膝を付く。急に足が動かなくなり、自身の言うことを聞かなくなったからだ。これにはベクトル本人も困惑せざる負えなかった。
ベクトル(急に足が!?動けっ!!動けっ!!)
ベータ「無駄だと思うよ?私が触れた対象の精神を癒すって能力なんだけど…あなたのような人の身体を乗っ取った敵の場合、その精神を浄化する作用があるみたい。要するに、あなたは居なくなるって事」
ベクトル(まさかっ!?これが…智慧の泉によってもたらされた力…か…)
ベータ「どうする?このまま倒されるか…それとも身体を刃ちゃんに返すか…選んでいいよ」
ベクトル「そんなもの…答えは決まってる!!私は私の思うがままに生きる!!刃には絶対に身体は返さない!!」
ベータ「そう…残念…」
『RECOVERY ONE』
『RECOVERY TWO』
ベータはリカバリーフォースカードの先端部分にあるフォースギアのスイッチを2回押す。
そして、スライドをすると必殺技が発動する。足に白銀のエネルギーが集中し、それがベクトル目掛けて解き放たれる。
『フルカバリーフィニッシャー』
ベータ「いっけぇぇぇぇ!!」
ベクトル「くぅ!?ぐはぁぁぁぁ!?」
ベクトルは白銀の翼に包まれたあと、爆発する。その燃え広がる炎を前にベータはこう言う。
ベータ「ミッション…コンプリート…」
―――――――――――――――――――
雫は恭平がいまだ眠る緊急治療室に来ていた。自身の持つ、リカバリーフォースカードを使用して恭平を治すためだ。既に永遠も気絶から回復しており、一緒に来ていた。
永遠「それで本当に治るの?」
雫「うん…永遠は覚えてないけど、これは永遠がもたらしてくれた力…【守る力】だから、きっと出来る」
雫は恭平の身体にリカバリーフォースカードを当てる。すると、黒いモヤのようなものが恭平から出ていき、白く消えていく。
そして、数分もしない内に恭平は目を覚ます。
恭平「ここ…は?」
雫「恭平っ!!」
恭平「雫!?」
雫は恭平に抱きつき、恭平は戸惑う。それを永遠がこれまでの経緯を説明し、恭平は納得すると同時に雫に向かってこう言う。
恭平「雫、ありがとう。雫は俺の命の恩人だ。一生をかけて君を守るよ」
雫「ちょっ!?恭平!!永遠が目の前にいるのにそれはっ!?」
永遠「おやおや、プロポーズかな?俺はお邪魔虫みたいだから行くね?」
永遠はニヤニヤしながら治療室から出ていく。雫は顔を真っ赤にし頬を膨らませながら恭平の方を見る。恭平はニコッとしながら雫の方を見つめる。
するとそこに雫の父親が入ってくる。
「雫…彼がお前のパートナーか?」
雫「お父さん…うん、そうだよ」
「そうか…恭平君と言ったかな。先日のこと…謝罪する。勿論、娘に対する事も含めてだ。今後とも、娘を支えてやってくれ」
恭平「勿論です。雫は…一生をかけて俺が守り抜きます」
「ハッハッハッハッハッ」
恭平のその言葉に雫の父親は高笑いする。その意図が読めず、雫と恭平が困惑していると雫の父親は説明をし始める。
「いや、昔の私のような事を言うから笑ってしまっただけだよ。私も昔、星奈に…雫のお母さんに同じ事を言ってプロポーズをしたことがあるんだ。まさか、私と同じように言う子が現れるなんて思わなかったがね。その言葉、覚えておくよ。いつか、きちんと挨拶しに来なさい。私は恭平なら歓迎するよ。では、老人は若者の邪魔をしないように退場するかね。だが、そういうことは結婚してからしてくれよ?」
雫「ちょっ、お父さん!?何言って…ってもういないし」
恭平「いいお父さんじゃないか、娘想いのいい父親だ。俺もいつかいい父親になれるかな」
雫「恭平ならなれるよ。私もいい母親になれるように頑張らないと!!」
2人の間には今まで以上に暖かい何かがそこにあった…
――――――――――――――――――――
その女は1人、胸を抑えながら歩いていた。それは雫にやられた傷が痛みからではなく、何かしらの感情が広がっていることからだった。
ユリ「この痛み…敗北したことによる…屈辱の痛み!!クソっ!!それもこれも六峰 永遠があんな力を使うから!!」
ロード「随分と荒れているなユリ。ほぅ…お前は頬月 刃の感情を真似ていたと思うが…今のお前はお前自身の感情によって塗られているな。どこで手に入れた?」
ユリ「これが感情?ハハッ…私…感情を手に入れてたのか…そうか…今の私なら…
ユリは高笑いをしながら、その通路を軽やかに歩いていく。ロードはそれを見てこう言う。
ロード「いい顔になったな」
TO NEXT CODE‥‥‥‥‥
次回予告 CODE25 Vの謀略/Fの暴走
『星王コーポレーション』襲撃!!
ユリが狙うは母夢。
優里「あいつと大地 母夢を近づけさせるな!!」
雫「守り抜く!!」
悪化する戦場…その果てに…
ユリ「アッハッハッハッハッ!!これが…智慧の泉の力…今、私は神と同等の力を得る!!さぁ、マキアよ…智慧を…分け与えるね?」
永遠「お母…さん?嘘だ…嘘だぁぁぁぁ!!許さないっ…許さない!!」
永遠の覚醒…その姿は…
永遠「ワァォォォォォン!!」
大輝「フェン…リル…」
ユリ「世界の破滅への第1歩…楽しくなってきたわね?」
世界の命運はユリへと握られる!!