新章開幕序盤…最初から波乱ですね。
今回はどうなるのか…お楽しみに!!
朝陽は永遠を背負って自身が住まう隠れ家…設備がしっかりしている洞窟へと戻ってきていた。そこには既にルナと航輝も戻っていた。
ルナ「お父さん!?と…お兄ちゃん!?どうしたの!!」
朝陽「どうやら…永遠の寿命が近いらしい…心臓に激しい痛みがあるみたいだね」
航輝「なっ…早く病院に行かねぇといけないんじゃねーのか?」
朝陽「そうしたいのは山々だけど…これは病院に行ってどうこうなるようなものじゃないんだ」
航輝「どういう事だ?」
航輝は疑問に思い朝陽に問いかける。朝陽は一瞬、言うか迷うが航輝の疑問に答えることにした。
朝陽「これは智慧の泉の呪いによるものだ。勿論、俺や母夢…創始さんや坂月君、零野君なども智慧の泉の呪いを受けている」
ルナ「お父さん、私は?お兄ちゃんもその呪いに掛かってるなら…妹である私は?」
朝陽「ルナは200年前にコールドスリープさせて現代に目覚めた…その間にルナの持つ浄化の力が呪いを抑制または解除したのかもしれないね。だが、そうでないものは呪いによって不幸になる。俺と母夢は不老不死、永遠は輪廻転生…創始さんや坂月君、零野君は器の乗り換えかな」
航輝「てことは…どうする事も出来ねぇのかよ…」
朝陽「いや…永遠を助ける方法ならある」
航輝は歯を食いしばり拳を強く握る。その心には友を救えないという気持ちが入っていた。しかし、朝陽はまだ、永遠を救える可能性があることを航輝に言う。航輝はその言葉に反応して朝陽に詰め寄る。
航輝「本当か!?それはどんな方法なんだ、教えてくれ!!」
朝陽「ちょ、詰め寄らないでよ!はぁ…じゃあ、説明するね。今、永遠には母夢が持っていた智慧の泉の力を持っている。そこに、永遠が宿している智慧の泉の欠片を融合させ、1つにまとめる必要があるんだ。そうする事で智慧の泉の本来の力が発揮できる」
ルナ「本来の力?」
朝陽「そう…ルナが使っている浄化の力、あれは智慧の泉を介して行われるものなんだ。その浄化の力を永遠自身が自分に使う…そうすれば多少なりとも延命は出来るはず。ただし、延命出来るだけで根本的な解決にはなっていないからそこには注意だ。とりあえず、永遠が意識を取り戻したら説明して永遠自身にやらせないと」
航輝「そうか…わりぃ、俺ちょっと外の空気吸ってくるわ」
ルナ「航輝…」
航輝はそう言うと外へと出ていく。その心理は友を自分の手で救えないという気持ちで一杯だった。そして、自分も更に強くならないという気持ちも混じっていた。
朝陽「今はそっとして置いておこう、彼が自分の力で解決しなければならない事だからね」
ルナ「うん…」
―――――――――――――――――
恭平は智慧の泉のある地下10階へと来ていた。その理由は智慧の泉の中心で眠り続けている女性…楓を見るためだった。恭平はガラス越しから楓をじっと見る。
恭平「どうにかして彼女を救えないか…零野とプロフェッサーが居ない時間帯を狙えば、行けるはずだが…」
恭平はどうすれば楓を救えるかを模索していた。そもそもプロフェッサーはほとんどの時間を地下10階で過ごしているため救出するのは困難を極める。かといってプロフェッサーの居ない時間帯を狙えば今度は零野が居るというしまつ。その為、両方が居ない時間帯が無いのだ。
恭平「俺が…ジェネシスドライバーを使えれば、零野を倒せるかもしれないがジェネシスドライバーは今は使えない。そこさえどうにかすれば!永遠の目的が果たせるはずなのに!!」
『永遠…貴方も…彼の友人ですね……』
恭平「その声は!?」
恭平は突如として聞こえた鈴の音のような声に驚く。その声は恭平に対してこう言う。
『私を…この智慧の泉の呪縛から救けたい…という気持ちは伝わります…ですが、どうか諦めてください…私は…どう足掻いても…ここから動けませんから…貴方が危険を冒す必要はないのですよ…』
恭平「だが!俺は永遠のためにも君を!」
『なら…時々、私の話し相手になってもらえませんか?私はこれ以上…貴方方には干渉出来ない…ですが、話し相手くらいはできます。今の私には…それだけで…充分です。ですので…永遠にこう伝えてください…「待っています」と…お願いします』
恭平「………分かった。永遠にはそう伝えておこう。あなたは今は休んでおいてください。俺と会話する時も少し辛そうだから」
『ふふっ…優しいですね…彼女が羨ましいですね。大切にするのですよ?では…おやすみなさい…』
恭平「あぁ、おやすみ」
楓がそう言うとプツンと念話のようなものはなくなり、恭平の緊張は解ける。恭平は久しぶりにこんなに長く会話をしたのでとても緊張していたのだ。内心でもあんな感じで良かったか疑心暗鬼になっていた。
恭平「永遠に…伝えないといけないな…」
恭平は地下10階を後にし、地上へと足を進める。その間にも先程の会話の内容を思い出し、永遠に伝えるための言葉をピックアップしていく。そうして脳内シュミレーションを進めていくと既に地上階へと来ていた。
恭平「とりあえず俺なりに言葉を伝えておくか…伝わるといいが」
1階に着いた恭平はエントランスホールを抜け、入り口の前まで歩いていた。その時、目の前まで来ていた白髪の髪を腰まで伸ばした眼鏡をかけた女性とぶつかりその女性は尻もちをついて倒れる。恭平は尻もちをついた女性に手を差し出す。
「アッいたたた…尻もちついちゃった…」
恭平「すまない…大丈夫か?」
「アッハイ…大丈夫です」
女性はその手を取ると立ち上がり埃をはたいて取っていく。女性はひと息つくと自己紹介を始める。
「私は
神薙 絵月という女性は名刺を取り出しながらそう言う。恭平は名刺を受け取り、自分も名乗る。
恭平「俺は笹島 恭平…仮面ライダーだ。よろしく…所でフリーライターの神薙さんがなぜ中央科学研究所へ?」
絵月「ただの取材です。仮面ライダーである貴方に質問します、ズバリ!智慧の泉は中央科学研究所のどこにあるか、です!」
恭平「智慧の泉の場所…か…」
絵月「はい!」
絵月はペンとメモ帳を取って聞く気満々の顔で恭平を見る。恭平は困惑するが、すぐにこう言う。
恭平「すまないが場所などの開示はできないし公表もしないんだ。だから答えられない」
絵月「そうなんですね…分かりました!今回は諦めますね、じゃ!またどこかで会いましょう!」
絵月は恭平が答えられないというとしょんぼりしペンとメモ帳をしまって急ぎ足で帰っていく。恭平はそんな彼女の事を好奇心が強めな女性として覚えることにした。
恭平「はぁ…こういうのは困ったものだな…智慧の泉の正体を公表すれば…中央科学研究所は終わる。それだけはダメだ…俺が"仮面ライダー"であり続けるためには!!」
絵月は恭平が見えなくなる所まで来ると眼鏡を外し、ふぅとため息を吐く。
絵月「こうすれば…問題はないわよね?」
絵月は指をパチンっと鳴らすとその場所から消えていくのだった………
―――――――――――――――――
永遠「うわぁぁ!?」
永遠は勢いよく目が覚める。周りを見るが見覚えがなく、きょとんとする。すると、端っこでこちらを見るルナと目が合う。
永遠「えっと…ルナ?ここは…」
ルナ「ここはお父さんのお家。お兄ちゃんをここまで運んだのはお父さんだよ」
永遠「お父…さん?」
朝陽「永遠、目が覚めたんだね」
優しい声色で永遠に話しかける男性。永遠には一瞬で分かった…自分の父親だと…だからこそ永遠は自分の父親…朝陽に声を掛ける。
永遠「お父さん…なんだね?俺の身体はどうなってるの?」
朝陽「永遠の身体は智慧の泉の呪いによって蝕まれている。君は20歳までしか生きられないだろ?それが呪いというのは君自身が分かっているはずだ。それを抑制するには君自身の智慧の泉の欠片と君が持っている母夢の智慧の泉の力を完全に融合させて浄化の力を引き出さないといけない」
永遠「それなら…雫ちゃんの力も使えるんじゃ?」
朝陽「彼女が持つ"リカバリー"の力は永遠が生み出した智慧の泉の力の残りカスのようなもの…呪いを抑制させるまでの力はない」
永遠「そうだったのか…」
永遠が落ち込む中、朝陽は永遠の両肩を強く握りながらこう言う。
朝陽「永遠、君の中にある智慧の泉の欠片を意識するようにしてみてくれ…君なら出来るはずだ…"ジリオン"へと近づける鍵を持つ君なら!!」
永遠「やってみる…」
永遠は目を瞑りながら自分の精神へと入っていく。そこは青空のように晴れやかな光景をしており自分が見てても美しいと思える程だった。そんな光景の中心には薄く透き通るような水が広がっていた。
永遠『これが…智慧の泉?綺麗だ…』
永遠は泉の上を静かに歩いていく。永遠が歩いていくたびに泉には波紋が広がる。それがとても美しく永遠は止まって歩くということを繰り返していた。
永遠『あっ…意識しなきゃ…えっと…俺の全身に智慧の泉の力…浄化の力がいきわたる感覚で…』
永遠は全身に意識を集中させる。すると、何か水のようなものが身体中を駆け巡る感覚が芽生える。それは智慧の泉の力によるもので永遠は自覚する。
永遠『いける…今なら浄化の力が使える…』
永遠は身体中に巡る呪いのようなものを知覚しそこに浄化の力を当てていく。すると意識が朦朧とし現実へと戻される。
永遠「うっ…眩しい…」
朝陽「永遠!?大丈夫か?」
永遠「うん!なんだが、身体の調子が物凄くいいみたいだよ!」
朝陽「浄化の力で呪いを抑制したんだね。良かった…3日も寝てたから心配だったんだ」
朝陽のその言葉に永遠は心底驚く。自分は体感では10分も経っていないと思っていたからだ。朝陽のその言葉に永遠は驚きを隠せなかった。
永遠「えっ!?3日も?ヤバい…刃ちゃんが待ってる!お父さん、ごめん!行くね?」
朝陽「えっ!?あっ…行っちゃった………はぁ…俺は息子に運命を背負わせてしまった…永遠…俺に…父親にできることはないのか…」
朝陽の苦悩は息子である永遠に届かずにいた…その頃、航輝は1人、浜辺の海岸へと来ていた。そこで大の字になり永遠のことを考えていた。
航輝「永遠…お前はすげぇ…俺には遠く感じちまう。俺の手の届く所にはお前はいねぇ…永遠は俺の事が必要なのか?……いや、ダメだな…俺らしくねぇ」
『ならばその身体我に明け渡せ…』
航輝「は…誰だ!!」
『我は"インフェルノ"…今はお前の持つブラックフレアというカードに意識を封じられている』
航輝「てことは…オメェはマキアって事か!はっ!誰が身体を明け渡すか!!」
『お前…六峰 永遠というやつに嫉妬してるんだろ?』
航輝「っっ!?そんな事…ねぇよ…」
航輝はインフェルノに図星を突かれたのか慌てる。インフェルノは図星を突いたことによって表情は分からないが満面の笑みを浮かべるような言葉になる。
『いいぞ…お前のどす黒い感情をもっとさらけ出せ…さすれば…我の糧となり得よう…これだから人間は面白い!!』
航輝「うるせぇ!!分かってんだよ…俺は永遠には決して届かねぇ…アイツは天才だからな、凡人の俺じゃ地と天の差だ。だから俺は努力し続けてアイツの隣に立ちたい!!立ち続けたい!!お前の力は借りねぇよ…俺は自分の…人間の力だけで強くなる!!」
『クックックッ…面白い!!200年前はそんな人間などいなかった!!お前が初めてだ、ならば我はお前の為に力を貸そう!!マキアだろうが人間だろうがお前の思うがままにすべて潰せ!!お前が歩む道にある邪魔なものはすべてお前が燃やし尽くせ!!楽しみにしているぞ?一ノ瀬 航輝…』
インフェルノはそのまま意識を沈ませる。海岸に残ったのは波が弾ける音と砂利を蹴る足音だけだった。航輝は気配がし後ろを振り向く。そこには空夜がどこか怪しげな笑みでこちらを見ている。
航輝「俺の事を監視してたんだろ?オメェはそういうの得意そうだもんな?」
空夜「まぁね、それが僕の…処刑人の仕事でもあるからね。これより僕は君に審判を下す……死刑だ」
空夜はドライバーを装着し、ライセンスカードを取り出す。それからライセンスカードをドライバーに認証させる。認証させたライセンスカードをドライバーに挿入する。
『OMEGA ASSAULT PROCESS SCAN』
空夜「変…身」
『ASSAULT RISE』
『WARNING ASSAULT OMEGA ENTITY』
『KAMEN RIDER OMEGA ASSAULT』
オメガ「あめあめふれふれかあさんが〜………」
雲行きは怪しくなり、航輝の鼻筋にひと粒の水が落ちてくる。それは徐々に多くなっていきやがて雨が降ってくる。
オメガ「今日は君の命日だ」
航輝「俺が死ぬ日は俺が決める!!」
『INFERNAL DRAGONAR』
航輝「ぶっちぎってやるぜ!!」
航輝はインフェルナルドラグナーを装備しオメガへと特攻する。オメガはシールドを展開しインフェルナルドラグナーによる航輝の攻撃を防ぐ。シールドは硬くインフェルナルドラグナーでも割れずに航輝は弾かれる。
航輝「どわぁぁ!?」
オメガ「無駄だよ、変身できない君じゃ…僕のシールドを壊す事さえできない!!」
航輝「やってみなくちゃ分からねぇだろ!!」
航輝は何度もオメガのシールドを破壊しようとする。しかし、航輝の攻撃はオメガに届くどころかシールドを破壊するのもままならなくなってしまう。オメガは流石に鬱陶しくなったのかシールドを解除し、シールドを破壊しようとした航輝の腕を左手で掴み右手で首を掴む。
航輝「がふっ…」
オメガ「君は実に傲慢でおこがましい…そろそろ諦めたら?僕はいつでも君の首を折れる。さぁ…どうする?」
航輝「諦める…か…」
オメガ「そうか…」
オメガの航輝の首を絞める力が強くなる。航輝は視界が暗転し、徐々に抵抗する力をなくし気絶する………
―――――――――――――――――
永遠は急いで刃のいるマンションの奥の部屋へと向かう。永遠は部屋の前まで来ると鍵でドアを開けようとする。その時、違和感を覚える。鍵が開いていたのだ。永遠は自分は鍵を閉めて行ったはずだと思い妙な寒気を感じる。そして、ドアを開けて急いで刃のいる寝室へと向かうとそこには…
「来るのは分かっていました…六峰 永遠君?」
永遠「誰だ…刃ちゃんをどうする気だ!!」
「しぃぃ…静かに…彼女が起きてしまう」
白髪の髪をポニーテールにしたメガネを掛けた女性は刃を担ぎながらこちらを見て、唇に人差し指を当てて静かにするように促す。
「私の名前は…言わなくていいですね。いずれ分かる事ですし…では、私はこれで…期待してますよ?"ジリオン"の鍵を握る少年よ…運命は君をどうするのか…物語の終幕はどうなるのか…これからが楽しみですね?」
女性は指をパチンっと鳴らすと一瞬で居なくなる。永遠は周りを探るが気配や音などはせず、その場で膝を付く。
永遠「クソッ!!刃ちゃんを連れて行かれた…あの女性は一体何なんだ!早く…あの女性を見つけないと!!」
永遠は悔やんでる暇もなく部屋から出ていきその女性の後を手かがり無しで追っていく。しかし、街のあちこちで聞いても誰もその女性については知らず、永遠は内心かなり焦っていた。
永遠「早く…早く…刃ちゃんを見つけないと…」
永遠は街を走り続けていく。その女性がマンションの屋上から走り回っている永遠を見ているとも知らずに…
―――――――――――――――――
そこは深い暗闇の中…航輝はそこで目が覚める。目の前には燃え上がる髪をなびかせる赤眼の女性が腕を組みながら見ていた。
「キサマの力はその程度か?我に誓ったあの言葉は嘘だったのか?
航輝「お前は…"インフェルノ"か!ここは一体…」
インフェルノ「ここは精神世界…我が気絶したお前の精神をここに呼んだ。お前はあの男に負けたいのか、勝ちたいのか…それを問いたかったからだ」
航輝「俺は…アイツには勝てねぇ…どう足掻いても…なら一層、死んだほうがいいって思っちまってる」
インフェルノは航輝のその言葉に眉間にシワを寄せ、詰め寄る。
インフェルノ「ふざけるなよ!!負けたくないなら負けたくないと言え!!それとも我の目が節穴だったか?お前には守りたいものがあるのではないのか!!」
航輝「マキアに…人間の俺の気持ちが分かるものか!!オメェこそふざけんなよ!!」
インフェルノ「ふざけているのはどっちだ!!キサマは人間の力のみで六峰 永遠…フェンリルの隣に立ちたいのではないのか!!」
航輝「ッッ!?」
航輝は目元に涙を浮かべインフェルノにこう言う。
航輝「立ちたい!!俺は…あいつの隣に立ちたい!!」
インフェルノ「……!!クックックッ…そうだ…その目だ!!我が気に入ったのはお前のその目だ!!ならば…お前に我の力を貸そう…お前は自分の力だけで勝ちたいようだが…最早、我の力もお前のものだ。思う存分、使うといい!手を貸せ…一ノ瀬 航輝」
航輝「これでいいか?」
航輝はインフェルノの目の前に手を差し出す。インフェルノは航輝の手を取り握る。すると、インフェルノは光となって航輝の手の中でアビリティカードに似たカードへと変化する。その瞬間…目の前は明るくなって航輝は現実へと目を覚ます。
――――――――――――――――――
オメガ「そうか…ならば死ね」
オメガは航輝の首を掴む力を強くし、航輝の首を折ろうとする。その時、ルナがオメガへと突進してくる。
ルナ「航輝を離して!!」
オメガ「なら君もここで死ぬか!」
ルナは簡単にオメガに首を掴まれる。ルナは拘束を解こうと抵抗するがオメガの力が強すぎて解けずにいた。
ルナ「カハッ…」
オメガ「恋人同士仲良く死ねて良いじゃないか」
航輝「勝手に……俺を殺そうとすんな……ルナも……殺させねぇ」
オメガ「なっ――――――!?」
航輝はオメガの手を無理やり離し、ルナを掴んでいる手もとってからオメガにドロップキックをかます。
航輝「ルナ、大丈夫か!?」
ルナ「うん…ケホッケホッ…」
オメガ「やってくれたねぇ…一ノ瀬 航輝君…でも、ドライバーもない君に僕は倒せない」
ルナ「ドライバー……あっ…航輝!これを」
航輝「これは…」
ルナが航輝に渡したのは以前、ルナが優里から受け取ったフォージュギアだった。航輝はフォージュギアを腰に装着する。
オメガ「フォージュギア!?だが、フォージュギアには専用のメモリアルカードが必要…持っていない君には使えない!!」
航輝「うるせぇ!!少し、黙ってろ!!」
航輝はインフェルナルドラグナーを装備し、オメガの顔面を殴る。その衝撃でオメガはぐらつく。
オメガ「ぬわぁ!?ここまで僕をコケして…許さない…一ノ瀬 航輝!!君の大切なもの…すべてを壊し、君を排除する!」
オメガは手のひらにエネルギーを溜める。そのエネルギーは矢状になり、航輝へと向けられる。
オメガ「死ね」
ルナ「航輝…逃げてッ!!」
航輝「俺は逃げねぇ…絶対にお前をぶっ潰す!!変身!!」
航輝は矢状のエネルギーが当たる直前、手に持っていた炎が燃え上がるような模様をしたカードをフォージュギアにセットする。そして矢状のエネルギーは爆発し燃え広がる。
『INFERNO MEMORIAL ON』
ルナ「航輝ッ!!」
オメガ「ハッハッハッハッ…君も彼と同じあの世に送ってあげるよ!!」
オメガがルナにエネルギーを向けた時、燃え広がる炎の中から彼が歩きながら向かってくる。燃え広がる炎を吸収しながら…
オメガ「バカなっ!?」
航輝「すげぇぜ、インフェルノ…炎が無効化される。まっ、お前には関係ねぇか。行くぜ?変身!!」
『HELL FLAME INFERNO』
航輝の周りの炎が吸収され、鎧へと変化していく。フェイスはアルファと同じになるが額には2本の角のようなものが炎を纏った模様と共に装着され、複眼は紅く燃え広がり、アーマーは悪魔のように黒く、紫炎を纏ったような模様をし全体的にギザギザな感じになっていた。右腕にはインフェルナルドラグナーを装備している。
オメガ「なんだその形……ぐへっ!?」
アルファ「お前には容赦はしねぇ…」
変身すると同時にオメガの顔面を地面へと叩きつける。オメガは反応できずにそのまま受ける。
オメガ「ガキがッ!!調子に乗るなよ!」
アルファ「うるせぇ!!」
オメガ「くっ…」
オメガはシールドを5重にして貼るがアルファの拳は紫の炎を纏ってシールドを
オメガ「何故だ!?僕のシールドが割れていく…嘘だろ!!」
アルファ「どうやら、インフェルノの力は能力の消滅らしいぜ?」
オメガ「"インフェルノ"…だと!?何故だ…アイツは僕が、200年前に瀕死の状態に追い込んだはず…その後、フェンリルに倒された筈だ!!」
アルファ「俺が200年前の事を知ってるはずねぇだろ!!オラッ!!」
オメガ「ぐはぁぁぁぁ!?」
シールドをすべて消滅させられたオメガはアルファの拳の一撃を受け、地面に仰け反る。アルファは地面に仰け反っているオメガに近づいていく。
アルファ「お前は散々悪さしてきたんだろ?なら…仮面ライダーとしてお前に慈悲は与えねぇ」
オメガ「待ってくれ!!僕を倒せばプロフェッサーが黙ってないぞ!!そうだ、君と彼女の安全を保証しよう!どうだい?また、中央に戻って来れるよ?」
アルファ「そんなもん、要らねぇよ。俺は俺の力で幸せを勝ち取る!!お前のような悪人の手なんか借りてたまるか!!」
ルナ「航輝…」
『FIRST GEAR』
アルファはフォージュギアのレバーを引き戻す。次の瞬間、オメガの身体を脚で蹴るように宙に浮かせ、もう一度レバーを引く。そして、オメガの懐に紫炎を纏ったキックを放つ。
アルファ「これで…終わりだぁぁぁ!!」
『インフェルノクラッシュ』
オメガ「ぬぅぅぅ!?ぐはぁぁぁぁ!!」
オメガはその威力によって崖から落ち、海の中へと消えていく。アルファは変身を解除して、その場へ仰向けになる。ルナは心配そうに航輝の下へと駆け寄る。
ルナ「航輝!?大丈夫?」
航輝「ルナ…心配すんな!ただの疲れだよ。コイツが力を貸してくれたおかげであいつが倒せたからな」
航輝は自分の肩に指を指す。そこには小さなドラゴンのようなものがルナをじっと見ていた。
ルナ「えっ…この子は?」
インフェルノ『我をこの子呼ばわりとはな…ルナ嬢も大きくなったものだ』
ルナ「しゃべっ!?」
インフェルノ『ルナ嬢が知らないのも無理はないな。まぁ、我の話はあとからでもできよう…今は航輝の身体を休ませねばな』
航輝「気楽なこった。まっ!ペットみたいなもんだしこんなんでもいいか…」
ルナ「ペットって…ふふっ…」
インフェルノ『ルナ嬢!?我をペット呼ばわりとは…解せぬ』
その場にはルナの笑い声と小さなトカゲのうめき声が響くのであった…
―――――――――――――――――
旧科学研究所…そこに1人の女性が肩に女を抱えながら研究室と書かれた部屋へと入っていく。そこには創始、グリード、ロード、優平の4人がいた。
「創始君、お久しぶりですねぇ…」
創始「君は…まさか!?」
「創始君は分かったようですね…ですが、他の方は私を存じ上げない…なので自己紹介からですね?私の名は…"不知火 絵月"…彼女…頬月 刃ちゃんを回収し、ここへと馳せ参じました」
その女性…不知火 絵月はニコッとしながらロード達を見る。ロードは疑いの眼で絵月を見る。
ロード「"不知火"…仮面ライダーの中にそのような苗字の者がいたな…そして、優平の苗字でもある。何者だ?」
優平「俺と同じ…何か知ってるのか!?」
絵月「ふふっ…いい反応…そうですね…創始君、説明…できますね?」
創始「そうだな…彼女はかつて、私と共に智慧の泉の研究に立ち寄った者の1人…優平君、君の祖先だ」
優平「祖先…だと…」
絵月「さぁ…智慧の泉を手に入れるために…私の力を貸してあげるね?」
絵月は指をパチンっと鳴らすとロードの背後へと立つ。そして、ロードの首筋をなぞりながら不敵な笑みを浮かべるのだった……
―――――――――――――――――
浜辺で地面を引きずりながら移動をする影が見える。その影は息を荒げながら全身の痛みに耐えていた。
空夜「ハハッ…一ノ瀬 航輝…僕の勝ちだ!!うっ!?ケホッケホッ…」
そんな空夜の目の前に1つの影が立つ。空夜は顔を見上げるとそこにはプロフェッサー坂月がいた。
空夜「プロフェッサー…僕の傷を治してください…僕はまだやれる」
プロフェッサー坂月「空夜君…凄い傷だね…痛そうだ。早く治さないといけないね?」
プロフェッサー坂月は空夜に手を差し伸べる。空夜はプロフェッサー坂月の暖かい目を疑いはせず、その手を取ろうとする。
空夜「プロフェッサー!!ありがとうございま…えっ?」
空夜は戸惑う。プロフェッサーが差し伸べた手は空夜の手ではなく、空夜の胸を貫通していたのだ。
空夜「グフッ…な……ぜ……」
プロフェッサー坂月「なぜ…か…簡単な話だよ、君はもういらない。200年間私と共に歩んできてくれてありがとう…しかし、もう君は要らないんだ…あとは"ジリオン"を手に入れるだけだからね。あっ、ドライバーとライセンスカードは返してもらうよ?オメガは元々は
空夜「そん……な……」
空夜の身体は徐々に崩壊していきやがて塵とかす。その光景をプロフェッサー坂月は見ながらもまるで無関心のようだった。
プロフェッサー坂月「あともう少し…もう少しで……待っていてくれ…楓…」
TO NEXT CODE...
次回予告 CODE29 AとF/背後より迫る影
航輝「おい!そこのマキア待てぇ!!」
大輝「一ノ瀬 航輝、協力しろ!!」
航輝「ぜってぇ嫌だ!」
航輝と大輝…衝突する2人。
絵月「ふんふんふふふんふん…面白くなりそうね?」
永遠「見つけた…刃ちゃんを返せ!!」
「標的を発見…排除を開始する」
動き出すノーネーム…果たしてどうなる?