仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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もう半年ですね…

これからも仮面ライダーシグマをよろしくお願いします!


CODE29 AとF/背後より迫る影

 

航輝「おい!そこのマキア待てぇ!!」

 

「やなこった!追えるもんなら追ってみなぁ〜」

 

大輝「一ノ瀬 航輝、協力しろ!!」

 

航輝「ぜってぇ嫌だ!!」

 

どうしてこんな状況になったのか…それは3時間ほど前まで遡る。航輝は先日、空夜を倒した事によって一時的に敵が減り、追手を気にする必要がなくなっていた。それに伴って航輝は1人で生活用品などを買うべく街へと繰り出していた。

 

航輝「トイレットペーパーに、ティッシュ、割り箸に歯磨き粉…よし、こんぐらいだろ」

 

インフェルノ「航輝よ、串焼きが欲しいのだが…」

 

航輝「あー、分かったよ。何本だ?」

 

インフェルノ「20本で」

 

航輝「20…多すぎだろ!!」

 

肩に乗っかったミニインフェルノは串焼きを20本要求するが航輝が多すぎると言う。しかし航輝もこの間のことで世話になったので串焼きを2本買うことにする。

 

航輝「2本で充分だろ、お前には今後とも世話になるからな」

 

インフェルノ「ふっふっ、当たり前であろうよ。我はマキアの中でも最強に近い所にいたのだからな!!」

 

航輝「永遠よりかは弱いんだろ?」

 

インフェルノ「何だとっ!?」

 

インフェルノは航輝にそう言われ航輝の髪を噛む。航輝はやめろと言い髪を噛んでいるインフェルノを手で掴み鞄の中に押し込む。

 

インフェルノ「何をするっ!!」

 

航輝「いや…こんな未知の生物が普通に俺の肩に乗って喋ってるっていうのが目立つんだ。だから、鞄からちょこっと顔を出すだけにしてくれ。他の人が混乱したらまずい」

 

インフェルノ「そうか…ならば我慢するほかあるまいな!我は寛大だから許す!!」

 

航輝「何様だよ…って、ん?」

 

航輝は歩道橋の階段を登ろうとする老人に視線を向ける。その老人は足をプルプルとさせ、重たそうな荷物を持って登ろうとしていた。その事に気付いた航輝はすぐにその老人の元へと向かう。

 

航輝「おいばあちゃん、危ねぇぞ。持ってやるから大人しくしてろ」

 

「おやまぁ、すまないねぇ…この歳になると足腰が言うことを聞かないんじゃよ、ありがとのぉ」

 

航輝「気にすんな。俺の仕事は人助けだからな」

 

航輝は老人の荷物を代わりに持って一緒に歩道橋を渡る。その間、その老人…お婆さんとは世間話で盛り上がっていた。インフェルノはその話を鞄の中から静かに聞き、少しだけ嬉しそうにする。

 

「ありがとね、坊や。お陰で渡れたわい…ほれ、飴ちゃんじゃ」

 

航輝「ん?おっおぉ…ありがとう」

 

航輝はお婆さんから飴をひと粒貰う。インフェルノはその飴に目を光らせ鞄から出ようとするが航輝に頭から押さえられる。何をする!と思い航輝の人差し指を噛むが、航輝は痛くする素振りすらないようだった。

 

インフェルノ「化け物身体能力め…」

 

「何か声が聞こえたような気がするんじゃが…気の所為かい?」

 

航輝「そうだな、気の所為だ!気にすんなよなばあちゃん」

 

「さっきは手伝ってくれてありがとのぉ…ではさよならじゃ」

 

航輝「あぁ、気ぃつけろよ!」

 

航輝は手を振りながらお婆さんと別れるとすぐに鞄からインフェルノを取り出し、さっきの事を問いただす。

 

航輝「テメェ、串焼き無しにしてやろうか?」

 

インフェルノ「なぬっ!?それだけは勘弁してくれぇ…我の串焼きなんじゃ!!」

 

航輝「お前のじゃねぇ!!俺が(・・)買った串焼きだ!!」

 

インフェルノ「ぬぬ…なんとも手強い。ルナ嬢よ…来てくれんかなぁ」

 

「待つんじゃーー!!」

 

インフェルノがそう言うと同時に近くで大声が聞こえる。その声は先程航輝が助けたお婆さんのものだった。何事かと思い航輝はそこまで駆けつけに行く。

 

航輝「何だ!?」

 

「儂のお金と荷物を返すのじゃ!!」

 

「イヤなこった、これは怪盗ジョーカー様の物だ!!」

 

黒と白のハットを被り黒一色のマントを羽織った少年はそう言う。航輝は「怪盗?」と?マークを浮かべながらその少年に声を掛ける。

 

航輝「おい!さっさとばあちゃんに荷物を返してやれ!!そうしないと警察に突き出すぞ」

 

「おや?そこのギャラリー、君は"仮面ライダー"だね?うんうん…写真の通りだ、間違いない!!」

 

航輝「あぁあん?何言って…」

 

インフェルノ「航輝よ!あやつはマキアだ、それも我と同じハイ・マキア!」

 

航輝「何だと!?」

 

航輝はインフェルノのその言葉に驚く。ハイ・マキアはその個体が少なく、今までロードなどの一部しか確認できていなかったからだ。

 

インフェルノ「しかし、ハイ・マキア…見覚えがない。とすると…」

 

航輝「智慧の泉の力によって智慧を授かったマキアの1人か…あのクソ女、死んだ後も面倒事を残しやがって」

 

「怪盗として名乗ろう!僕の名前は…ジョーカー・マキア!!この世のあらゆるものを盗む者!そう…智慧の泉でさえも!!では、さらばだ!!」

 

航輝「ちっ!待てぇぇ!!」

 

航輝は街灯を飛びながら去っていくジョーカーを追っていく。ジョーカーの異常なまでの跳躍力は航輝の足をもってしても追いつけるには至らずにいる。そんな時、航輝の右に1つの人影が並走する。その人影は航輝にこう言う。

 

大輝「大変そうだな、一ノ瀬 航輝」

 

航輝「ッッ!?ファイ!!」

 

大輝「お前が追いかけているのはマキアだろう?力を貸す」

 

航輝「はっ!お前の力なんて借りなくても俺1人でやれる!!」

 

航輝は大輝が力を貸すと言うとそれを拒否する。大輝は「はぁ」とため息をつきながら呆れ顔でこう言う。

 

大輝「今はそんな事を言っている場合ではないだろう?あのマキアから婦人の荷物を取り返す…それが今の任務だろ、仲間としてチームの連携を怠るな」

 

航輝「うるせぇ!!俺はそんなんだからお前が嫌いなんだ!」

 

ジョーカー「仲間割れしてていいのかなぁ!!」

 

航輝/大輝「「っ!?」」

 

ジョーカーが大声でそう言い航輝と大輝が走っている場所の影が濃くなる。真上を見ると鉄骨が5本ほど勢いよく航輝達目掛けて落ちてくる。航輝と大輝は間一髪で鉄骨を避け、ジョーカーを追う。それから冒頭へと繋がっていく…

 

航輝「おい!そこのマキア待てぇ!!」

 

ジョーカー「やなこった!追えるもんなら追ってみなぁ〜」

 

大輝「一ノ瀬 航輝、協力しろ!!」

 

航輝「ぜってぇ嫌だ!!」

 

航輝はそう言いながら尚もジョーカーを追いかけ続ける。鉄パイプが無数に飛び、無人自動車も勢いよく航輝達へと飛ばされるがそれらを何事もなく避け続ける。その光景を絵月はビルの屋上から鼻歌を交えながら見る。

 

絵月「ふんふんふふふんふん…面白くなりそうね。"不知火 大輝"…私の血を受け継ぐ…"時の支配者"となりえる器の持ち主…私が目指した場所でもある。そうは思わない?六峰 永遠君」

 

永遠「見つけた…刃ちゃんを返せ!!」

 

絵月「その前に…あなたにお客さんよ?」

 

絵月は永遠の背後を指差す。永遠は後ろを振り向くとそこには恭平がいた。恭平のその顔はどこか悲しげでもあった。

 

永遠「恭…平?なんでここに…って彼女は!?」

 

永遠は絵月がいた方に振り返るとそこには既に彼女はおらず、永遠は心臓を抑える。

 

永遠「クソっ…逃がした!!次こそは…捕まえる!!」

 

恭平「永遠…聖女…坂月 楓から伝言がある。聞いてくれ」

 

永遠「ッッ!!何を…言ってるんだ?楓から伝言?」

 

恭平「あぁ、"待っている"とそう伝えてくれと言われた。それと俺からも伝言だ。"ごめん"!!」

 

永遠「それはどういう…」

 

恭平がそう言うのと同時に恭平の後ろからジジッとその姿があらわになる。彼らは最初からそこに居たかのように鎮座していた。

 

デルタ1「標的を発見…排除を開始する。デルタ2,デルタ3、デルタ4、デルタ5、"装備"!!」

 

デルタ1がそう言うとデルタ2達は一斉に武器を装備する。その武器は片手剣のようでプライムライザーに似た設計をしていた。

 

デルタ1「アビリティカード"装填開始"!!」

 

指揮官であるデルタ1の一声によりデルタ2達はアビリティカードを取り出し、その武器へと挿入していく。

 

『STREAM SCAN』

 

デルタ1/2/3/4/5「"実行"」

 

トリガーを引くと、デルタ1達に風が巻き起こる。実行が終わり、デルタ1達はその姿を永遠の前に現せる。

 

『STREAM ALIVE ON ENCHANT DELTA』

 

その姿は黒一色に染まり、右肩に青と黒のマントを羽織り、頭部はUの字になり複眼は紫色に染まっていた。

 

デルタ1「これより対象、六峰 永遠の排除を開始する」

 

デルタ1がそう言うと共にデルタ2とデルタ3が永遠へと駆け出す。永遠は冷静になりながら分析を始める。

 

永遠(ノーネーム…トワから受け継いだ記憶だと名前ぐらいしか分からなかったけど…あの身のこなしっぷり、相当戦闘慣れしている。俺達仮面ライダーでも苦戦はしそうだな)

 

永遠はデルタ2とデルタ3の攻撃を避けながらもその動きを分析し、行動パターンを把握していく。次に動いたのはデルタ4とデルタ5、2人は永遠を挟み撃ちにする形で攻撃を繰り返すが永遠に読まれ、剣を生身の状態で止められてしまう。

 

永遠「生憎、俺は200年間の記憶があるからそれなりに戦闘能力は高いよ!」

 

デルタ5「ッッ!?さすがシグマに選ばれただけはある…けど、私達も負けていられない!!」

 

永遠「それは仮面ライダーになりたいっていう純粋な気持ちから?なら、街を守ってから俺を倒せよ。今下の方では仮面ライダーがマキアを追ってるだろ?そっちを手伝えば?」

 

デルタ4「我らの目的はあくまで六峰 永遠の排除…そんなもの他がやればいい!!」

 

永遠「話にならないな…恭平!!ノーネームの子達は今は君の管轄だろ、どうにか出来ないか!」

 

永遠は大声で恭平にそう言う。恭平はどうするべきか考え、デルタ達にこう伝える。

 

恭平「デルタ達に告ぐ!即刻、マキアの追跡を開始せよ!!」

 

デルタ1「しかし…プロフェッサーからの命令は六峰 永遠の排除です!我らはその指示しか…」

 

恭平「お前達は自身の意思に従わないというのか!!」

 

デルタ1「ッッ!!あなたに…仮面ライダーのあなたに何が分かる!!…………全員、一時撤退だ!!」

 

デルタ1がそう言い、デルタ2達は撤退していく。それを永遠は見て安堵する。そして恭平の方へと向き直りこう言う。

 

永遠「それで?恭平はどうするの?俺と戦うか…それとも撤退するか…」

 

恭平「俺は…お前とは戦いたくない…元気でな」

 

恭平もその場から立ち去り、永遠は呆れながらも嬉しそうにする。そしてビルから下を眺めてこう思う。

 

永遠(さてと…さっさと彼女を見つけて刃ちゃんを取り返さないと)

 

永遠はそう思い、ビルの表面を下っていくのだった…

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

航輝と大輝はお互いにジョーカーを追っていた。しかし、一向に追い付けずにいた。それもそのはず、航輝と大輝はジョーカーを追いながらも互いに協力せず、個人だけで追っていたのだ。

 

航輝「くそっ、なかなか追い付けねぇ…」

 

大輝「一ノ瀬 航輝、お前がもう少し協力してくれたら追い付けた!!なぜ協力しない!!」

 

航輝「うるせぇ!!俺の勝手だろ?好きにさせろよ」

 

大輝「そうか…ならばお前はここにいろ、あとは俺がやる」

 

航輝「なんでそうなるんだよ!!俺がやる!」

 

大輝「いや俺だ!!」

 

2人がそう言い争っているとジョーカーが呆れ顔で街灯の上から話し掛ける。

 

ジョーカー「あのさぁ、喧嘩してないでさっさと続きやろうよ。僕、逃げちゃうよ?」

 

航輝「あぁん?煽ってんのか、てめぇ!!」

 

大輝「仮面ライダーを前にして随分と余裕そうだな、倒してやる!!」

 

ジョーカー「そんなこと言わずにさ…仲良くしてよぉ」

 

ジョーカーが指をパチンっと鳴らすと何処からともなく鎖が現れ、航輝の右腕と大輝の左腕に纏わりつき、拘束する。

 

航輝「何だこれ!?取れねぇ!!」

 

大輝「くそっ、これじゃあ思ったよりも戦えない!!」

 

ジョーカー「協力し合って僕を倒してご覧よ?仮面ライダーはチームプレイでしょ?」

 

航輝「ちっ…やるしかねぇか!!」

 

大輝「同感だ…足だけは引っ張るなよ」

 

航輝と大輝はそれぞれドライバーを装着する。航輝はメモリアルカードを挿し込み、大輝はライセンスカードを認証させようとする。その時、鎖がジャラっと音を鳴らし、航輝の右腕が大輝の左腕に引っ張られる。

 

航輝「おい!邪魔すんなよ!!」

 

大輝「邪魔などしていない。お前が邪魔をしているのだろう?」

 

航輝「あぁん?」

 

大輝「お先…変身」

 

『PHI RISE』

 

『KAMEN RIDER PHI』

 

大輝は変身すると同時にジョーカーに向かっていく。航輝は変身が出来ずにファイに引っ張られる。ジョーカーはそれを面白可笑しく見て腹の底から笑ってみせる。

 

ジョーカー「アッハッハッハッハッ!面白いね!!」

 

ジョーカーは怪人態へと変貌する。その姿は本物の怪盗のような白黒ハットにマントを羽織り、杖をついている怪人だった。

 

航輝「おいっ!イテッ、引っ張るな!!」

 

ファイ「ならとっとと変身しろ」

 

航輝「くそっ!!インフェルノ、入れ!!」

 

インフェルノ「全く…せっかちだな?だが、いいだろう!!」

 

インフェルノはメモリアルカードとなり、フォージュギアへと入っていく。航輝はそれを確認し、「変身!!」の掛け声と共にフォージュギアのレバーを引き、仮面ライダーアルファ インフェルノカスタムへと変身を完了するが、依然としてファイに鎖で引っ張られるという状態だった。

 

アルファ「オラッ!止まれ!!」

 

ファイ「なっ――――」

 

ジョーカー「おや?………ぐへっ」

 

アルファはファイによって引っ張られている鎖を引き止め、鎖の遠心力でファイごとジョーカー目掛けて投げる。それはもちろん自分も含めて…

 

アルファ「だぁぁぁ―――!?」

 

ファイ「くっ…一ノ瀬 航輝!!ふざけているのか!?」

 

ジョーカー「いやぁ…焦ったなぁ…君達、ホントに仲悪いの?仲いいね?」

 

アルファ/ファイ「「仲良くない!!」」

 

2人はセリフを被らせる。その事に最初に反応したのはアルファ。アルファは「被せるな!」と言葉を強くして言う。それに対してファイも「被せるな!!」とこちらも言葉を強くして言う。ジョーカーはそんな2人のやりとりにやれやれっといった感じで首を横に振る。

 

ジョーカー「はぁ…喧嘩するのはいいけど…()の前でするのは良くないよね?」

 

ジョーカーがそう言うと同時に2枚のトランプをアルファとファイ目掛けて投げる。そのトランプはアルファとファイに刺さるがこれといって何もない。

 

アルファ「何だ、トランプ?痛くも痒くもねぇな!!」

 

ファイ「待て…油断するな」

 

ジョーカー「そうそう…油断大敵だよ?」

 

アルファ「何っ!?」

 

ファイ「くっ…」

 

ジョーカーが指をパチンっと鳴らすと2枚のトランプは爆発し、アルファとファイは大ダメージを受ける。ジョーカーは嘲笑いながら、アルファとファイを見る。2人の無様な姿に笑いが堪えきれないのだ。

 

ジョーカー「あー面白かった。じゃあね〜、あっ…上には(・・・)気を付けてね?」

 

アルファ「上?」

 

ファイ「何だと!?」

 

アルファとファイが上を見ると鉄骨が何十本も落ちてくる。爆発のダメージの影響で、動きが鈍った2人は鉄骨を避ける事が出来ずに生き埋めにされる。

 

アルファ/ファイ「どわぁぁぁ!?」

 

 

――――――――――――――――

 

 

雫は位置情報を頼りに大輝の居場所を探していた。そして、丁度鉄骨が何十本を落ちている場所に辿り着く。雫は焦り、急いで鉄骨をどかそうとするが自分1人の力ではどけることができずにその場に立ったままの状態でいた。その時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえ振り返ると…

 

永遠「雫ちゃん!大輝達は…あー、鉄骨の下敷きになってるのか…任せて!」

 

永遠は鉄骨を持ち上げ、どかしていく。その力はとても普通の人間が持っている力を遥かに超えていた。順調に鉄骨をどかしていくと2本の腕が見えてくる。永遠は「引っ張って!」と言い、雫はその腕を引っ張っると全身傷だらけの大輝が出てくる。その後に続いて大輝の左腕と繋がれている右腕が出てくる。航輝の腕だ。永遠は航輝の腕を掴み、引き上げると血塗れの状態の航輝が出てくる。雫は急いでリカバリーの力を使い、傷を癒やしていく。数分後、大輝と航輝は目を覚ます。

 

航輝「ここは…」

 

大輝「俺は…確か…」

 

永遠「君達は2人仲良く鉄骨の下敷きになってたんだ。何があったの?」

 

永遠は2人にそう聞く。しかし、2人はだんまりとし答えようとしない。痺れを切らした永遠が呆れ顔でこう言う。

 

永遠「おばあちゃんの盗まれた荷物を取り返そうとして敵のマキアにしてやられたって事ね…そして協力しようにも2人ともせずに個人でやろうとしてたって所かな?」

 

航輝/大輝「「!?」」

 

永遠「図星か…まぁいいや、今は謝るべき人がいるんじゃない?」

 

永遠は航輝達の後ろへと視線を向けてそう言う。航輝と大輝は後ろを見るとおばあさんがいた。航輝は土下座をし、謝る。

 

航輝「すまねぇ!!ばあさんの荷物…取り返せなかった!!本当に申し訳ねぇ!!」

 

大輝「俺もだ…偶然とはいえ、マキアから婦人の荷物を取り返せなかった。すまない」

 

「そんなこと…どうでもええさね。お二人さんは仮面ライダーなんじゃろ?仮面ライダーは人々の希望…それが仲間割れとあっちゃ何もできん。今のお前さんらに必要なのは何じゃ?それが分からぬのなら儂の盗まれた荷物は二度ともどってこん」

 

永遠「お婆ちゃんに言われて気付くことはあるでしょ?なら、一旦帰って万全な状態になろう。ごめんね、お婆ちゃん!」

 

「いや…構わんのじゃ。儂とて短気ではない…荷物など、いつでも取り返せよう。では…失礼するぞ」

 

おばあさんはそう言ってその場から去っていく。その後、その場には沈黙が続く。その沈黙を破ったのは雫だった。

 

雫「ねぇ、ここに留まっているより帰らない?航輝と大輝はその()どうにかしなきゃでしょ?」

 

航輝/大輝「「あっ…」」

 

雫は航輝と大輝の腕を指差す。そこには鎖でいまだ繋がれた状態の右腕と左腕だった。一行はそれをどうにかするべく星王コーポレーションへと向かっていくのだった…

 

 

―旧科学研究所―

 

ここでは星空 創始によってとある実験が行われていた。その実験の大元となっているのは昏睡状態の頬月 刃だった。

 

創始「素晴らしい…刃君はあらゆるマキアの遺伝子に適応を示している…実に不思議だ。絵月君はそれを知ってて彼女を連れてきたのか?」

 

絵月「そうですねぇ…それもありますが、一番は六峰 永遠君の"ジリオン"への鍵を解放するための要因の一つに…ですかね?」

 

ロード「その"ジリオン"というのは一体なんなんだ?」

 

絵月「いうなれば…智慧の泉そのものを解放するためのもの…それを持っているのが唯一聖女に認められた永遠君なのですよ。ロード君はその事を知ってどうするのですか?」

 

絵月のその言葉にロードは答える。

 

ロード「別に…気になっただけだ。気にするな」

 

絵月「初な子ですねぇ」

 

絵月はそのロードの反応に小声で誰にも聞かれずにそう言う。ロードのその気持ちはこの場において絵月にしか分からなかった………

 

TO NEXT CODE...

 

 





次回予告 CODE30 Jの罠/2人の力


プロフェッサー坂月「君のその迷いが…中央科学研究所の危機を迎えることになるんだよ?なら覚悟を決めろ」

恭平「俺は…」

プロフェッサーのその言葉に恭平は……

航輝「お前の事は気に食わねぇ…だけど!!仮面ライダーとして、目の前の敵をぶっ潰す!!」

大輝「同感だ…一ノ瀬 航輝……いや、航輝!!お前の事は俺も気に食わない!!だが、協力してやる!!」

航輝/大輝「「変身!!」」

正反対の2人は協力し合う。その先にあるのは……

恭平「永遠…すまない…」

『GENESIS DRIVER』

恭平「……変身」

永遠「恭平…」

恭平は仮面ライダージェネシスとなって永遠を襲う!!

この先の運命や如何に!!
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