仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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前回の話の続きです。

航輝と大輝の凸凹コンビ…どうなるのでしょうか?


CODE30 Jの罠/2人の力

 

星王コーポレーションの一室…ラボでは今、航輝と大輝の腕に纏わりついている鎖をどうするかで話し合っていた。

 

永遠「無難にノコギリで切り裂くとか?」

 

雫「うん!やってみよう!!」

 

雫はノコギリを何処からともなく取り出すと航輝と大輝の腕の鎖にノコギリの刃を当てる。航輝と大輝は青ざめた顔でこう言う。

 

航輝「おい…本当にやるのか?」

 

大輝「本気でやるやつがいるのか…って、待て!!心の準備が…」

 

雫「はいはい…いっくよー!」

 

航輝/大輝「「うわぁぁぁ!?」」

 

ギィギィ…ノコギリの刃がたてる音と航輝と大輝の悲鳴が響き渡る。しかし、いくらノコギリで擦っても一向に鎖が切れる事はなく逆にノコギリの刃がダメになる。

 

永遠「ダメみたいだね。マキアの能力によって生成された物だからかな?本人しか解けないのかも…」

 

航輝「嘘だろ…アイツを倒さねぇと一生このままなのかよ…最悪だ」

 

大輝「最悪はこっちの方だ。なぜ、俺がお前と共にいないといけないんだ」

 

航輝「知るか!!クソっ…」

 

インフェルノ「航輝よ…そんなに苛つくでない。もう少しリラックスするのだ」

 

航輝が苛ついた声でそう言っていると鞄から出てきたインフェルノが慰めにくる。大輝はその存在に気付き、インフェルノの首根っこを掴んで航輝に言う。

 

大輝「こいつはマキアだろう…なぜ一緒にいる、一ノ瀬 航輝」

 

航輝「関係ないだろっ!!いちいち首を突っ込んで来るな!」

 

大輝「何だと!!」

 

永遠「2人とも、落ち着いて!!」

 

航輝/大輝「「落ち着いてられるかっ!!」」

 

雫「こういう時だけ息ぴったりだね」

 

結局、2人の腕に巻かれた鎖はどうする事もできずそのまま過ごす事となった。その間も2人は口を利かず、目と目が合えば睨み合っていた。その2人に永遠と雫はやれやれと呆れる。

 

永遠「気晴らしにどこかへ行ってみたら?おばあちゃんも言ってたけど、いがみ合ってもお互いにいい気分はしないでしょ?」

 

航輝「それはそうだけどよ…俺はこいつが嫌いなんだ。それだけは譲れねぇ」

 

大輝「それはこっちのセリフだ。俺がお前に嫌われるようなことをしたか?勝手に嫌っているのはそっちのほうだろう?」

 

航輝「何だと、やんのかゴラァ!!」

 

航輝は大輝を睨みつける。永遠と雫はどうしようもないと思い、2人を残して出ていく。残された2人は互いに睨み合い、そっぽを向く。依然として2人の腕には鎖が繋がれたままであるがそんな事を気にしている2人ではなかった。

 

大輝「もうやめにしないか?こんな事で仲違いしていても意味はない、そうだろう?なら、一度腹を括って話し合ってみないか?お前はどうして…俺の事を嫌っている?俺が全面的に悪いのであれば改善する。どうだ?」

 

航輝「…………てめぇは覚えてねぇかもしれねぇけど…俺はお前と3年前、同じ任務で行動してた時がある」

 

航輝は3年前の出来事を大輝に淡々と話し始める……

 

 

―3年前―

 

 

航輝は任務で鳳凰遊園地へと訪れていた。プロフェッサー坂月からのお達しで仲間と合流し、共に今回の任務を達成せよとの事だった。そういう事でメリーゴーランド前のベンチへと向かっていた。

 

航輝「ここに集合だったよな…仲間か、上手くやれると嬉しいんだが…俺は俺で口下手だし、やれる気がしねぇ。なんでプロフェッサーは俺とそいつを組ませようとしてんだろ?」

 

「お前がアルファを受け継いだ仮面ライダーか?」

 

航輝は後ろから声を掛けられ、咄嗟に振り向く。そこには1人の男が静かに立っていた。その男の目は非常に冷酷で復讐という1つの目的を持っているようにも思える目をしていた。その男の空気に呑まれそうになるが、すぐに切り替え自己紹介を始める。

 

航輝「俺の名前は一ノ…「必要ない。行くぞ」

 

航輝の自己紹介を遮り、その男は今回の任務の目的地へと淡々と進んでいく。航輝は内心、苛ついたがその男の後を追うように共に任務の目的地へと向かっていく。その間も会話はなく目的地で発見したマキアを倒し、任務を終える。その帰り道、航輝はその男に話し掛ける。

 

航輝「なっなぁ、あんた強いな!どうしたらそんなに強くなれんだ?俺はもっともっと強くなりてぇ…教えてくれ!頼む!!」

 

「強くなりたいのであれば努力しろ…それと無駄口は叩くな、俺は無駄口を叩く奴は嫌いだ。努力を怠る者もな…お前には分からないだろうが俺には"復讐"という二文字しか残されていない…それ以外に必要はない、仲間も友も…俺はすべてを切り捨て1人で復讐の為に戦う。お前の事も俺の眼中にはない、所詮は利用する為のものだ」

 

航輝「何だと!?俺が…お前の駒だって言いてぇのか!!ふざけんなっ!!俺は強くなるために仮面ライダーになったんだ!お前に利用される為に仮面ライダーになったんじゃねぇよ!!俺はそういう奴は嫌いだ!!」

 

「そうか…なら俺がお前と分かり合える日は来ないな…いや、一生ないな」

 

航輝「言ってろ…ぜってぇ、お前より強くなってやる!!」

 

航輝はそう宣言し、拳を強く握り締める。その後の任務報告で男の名前が不知火 大輝と知り、それ以来彼に対して強いライバル心を抱くようになっていった。

 

 

―現在―

 

 

航輝は話し終えると大輝の目を見てこう言う。

 

航輝「お前は確かに変わった…と思う。俺も変わったから分かる。けど…お前に対するライバル心は消えてねぇ…俺がお前のことが嫌いなのは変わらねぇ。でも、ばあさんが言ってたようにいがみ合ってもいいことはねぇ、悪かった。けどよ、俺がお前の事を…その…友達って思うのは時間がかかるかもしれねぇ…それでもいいか?」

 

大輝「あぁ、それでいい。思えば俺もあの時は復讐の事しか考えていなかった…だから周りのことを気にする余裕なんてなかった…だが、仲間が出来たことによって周りの景色がよく見えるようになった…それはお前達がもたらしてくれた影響のおかげだ。ありがとう」

 

航輝「なら決まりだな」

 

大輝「あぁ」

 

2人は互いに拳を突き出し、笑う。そして、鎖で繋がれた状態でジョーカーを探しに行くのだった……

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

恭平は地下10階の智慧の泉の目の前で彼女…楓の事を眺めていた。その時、後ろから来たプロフェッサー坂月に声を掛けられる。

 

プロフェッサー坂月「やぁ…元気かい?」

 

恭平「プロフェッサー…何の用ですか?」

 

プロフェッサー坂月「いやなに、君に伝えておきたいことがあってね、零野君が死んだ…一ノ瀬君に殺されたんだ」

 

恭平「航輝に?何かの間違いでは?航輝は些か乱暴そうに見えますが根は良い奴です。人を…ましてや仮面ライダーを殺すなんてことあるわけないです。それに、航輝は変身できないはずでは?」

 

プロフェッサー坂月「それが実に驚きの事なんだが、これを見たまえ」

 

プロフェッサー坂月はPCを操作して映像を流す。そこには航輝がインフェルノカスタムへと変身し、零野を倒す所まで映っている映像だった。恭平は航輝が変身しているという事実に驚きプロフェッサー坂月に言う。

 

恭平「あの力は…なんなんですか…航輝はいつの間にあんな…力を…」

 

プロフェッサー坂月「あれはマキアの力…それも強力なインフェルノの力だ、彼はマキアと協力関係にある。人間である彼が、だ。言いたいことは分かるだろう?」

 

恭平「マキアに協力する人間は排除しなければならないということですか!俺にそれができるとでも言いたいのか!!」

 

恭平はプロフェッサー坂月に向かって怒鳴る。それもそうだ、自身と同じ人間…それも身近な人を排除しなければならないからだ。到底、恭平ができることではなかった。しかし、プロフェッサー坂月は恭平の肩を持ってこう言う。

 

プロフェッサー坂月「君のその迷いが…中央科学研究所の危機を迎えることになるんだよ?なら覚悟を決めろ」

 

恭平「俺は…俺は…」

 

恭平はプロフェッサー坂月の言葉を聞き、迷うが頭を振って心の中にあるモヤモヤを切り捨てることを決意する。そして、楓の方を見ながらこう言う。

 

恭平「すまない…俺は―――――――」

 

その言葉を聞いた楓の目にはひと粒の涙が流れていたが、恭平もプロフェッサー坂月も気付かず、恭平は地下10階から出ていくのだった………

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

永遠「今頃仲良くしてるかな、あの2人」

 

雫「そうだといいけど…2人とも不器用だから厳しいんじゃない?」

 

永遠「いえてる」

 

永遠は苦笑し、空を見上げる。空は雲がかかり、雨が降りそうであると同時に何か嫌な予感がした。奇しくもその予感は的中することになる。永遠は目の前から視線を感じ、見るとデルタ1達が立っていた。永遠は呆れながらもデルタ1達にこう言う。

 

永遠「君たちか…俺を殺しに来たかどうかはその目を見れば分かるね」

 

雫「永遠はやらせないよ!」

 

デルタ1「今日は我らの出番ではない。我らはあなた達が逃げないための保険…本命はあの方だ」

 

デルタ1達が綺麗に横に広がる。そして、目の前から歩いてくる人物は黒のコートを着て、黒の手袋をした恭平だった。永遠は怪訝な顔をし、雫は驚く。

 

雫「恭平?何を…するの?」

 

恭平「俺は…覚悟を決めた、今日がその最初の日だ。永遠…すまない」

 

永遠「………やる気?」

 

永遠のその問いに恭平は迷いなく答える。

 

恭平「あぁ」

 

『GENESIS DRIVER』

 

永遠「そうか…」

 

『ENTITY DRIVER』

 

恭平と永遠はドライバーを装着し、それぞれのライセンスカード、アビリティカードを取り出す。恭平はプラネットアビリティカードをジェネシスドライバーに認証させる。

 

『PLANET CREATION』

 

恭平「ふぅぅ…変身」

 

『GENESIS RISE』

 

『SPACE CREATION PLANET RIDER SYSTEM GENESIS』

 

星を模したアバターが恭平の周りに生成され、恭平と一体になる。そして、恭平は仮面ライダージェネシス プラネットへと変身を完了する。その姿は銀と金に染まり、胸部には天体を模した球状の物体が装着され、星々の絵柄がついた右肩マントに頭部はUの字になり複眼は蒼く染まっている。両腕、両脚には金銀のラインが入った装飾が施されていた。

 

ジェネシス(P)「お前を倒す」

 

永遠「恭平……変身…」

 

『SIGMA FENRIR』

 

永遠は仮面ライダーシグマフェンリルへと変身を完了し、お互いに牽制し合う。先に動いたのはジェネシス、シグマフェンリルの右腕を拘束し、プライムライザーガンモードで撃ち続ける。シグマフェンリルはその攻撃を耐え、背負い投げをする。ジェネシスはその最中、シグマフェンリルにプライムライザーガンモードで撃ち続け、怯ませる。

 

シグマ「なかなか強いね、さすがジェネシスシステム」

 

ジェネシス(P)「知っていたのか」

 

シグマ「まぁね、"トワ"の記憶に存在していたから」

 

ジェネシス(P)「ならこれは知っているか?」

 

『CREATION PLANET』

 

ジェネシスはドライバーの左上の部分を操作する。すると、地球を模したアバターが無数に生成され、ジェネシスがシグマフェンリル目掛けて放つ。シグマフェンリルは受け止めるが……

 

シグマ「ッッ!?これは…地球そのものの質量か!!」

 

ジェネシス(P)「そういう事だ」

 

シグマ「だけど…ふんっ!!」

 

シグマフェンリルは地球のアバターを破壊し、押し潰されるのを防ぐ。そして、ジェネシスの周りを高速で移動し、攻撃を与えていく。シグマフェンリルの攻撃にジェネシスは怯みもせずに反撃を始める。

 

シグマ「何っ!?」

 

ジェネシス(P)「はっ!!」

 

ジェネシスはシグマフェンリルの懐に入り込み、蹴りを入れる。シグマフェンリルは蹴りを両腕で何とか防ぐが、その蹴りは非常に重く、受け止めただけでかなりのダメージを受けた。

 

シグマ「地球と同等の質量…ジェネシスはその力で星の質量をも再現可能なのか…強いな」

 

ジェネシス(P)「終わらせる」

 

『PLANET FUSION』

 

ジェネシスはドライバーの左上の部分を3回操作する。するとジェネシスの周りに水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つの星の力が脚に宿る。ジェネシスは飛び、シグマフェンリルに向かって脚を向けながら急下降していく。

 

シグマ「そっちがその気なら!!」

 

『FIRST TOUCH』 『FENRIR INSTALL』

 

シグマも飛び、ジェネシス目掛けて蹴りを放つ。

 

『プラネットフュージョンフィニッシュ』

 

『フェンリルストライク』

 

ジェネシス(P)「ハァァァァァァァ!!」

 

シグマ「ハァァァァァァァ!!」

 

ジェネシスとシグマフェンリルの必殺技が衝突し、周りの建物にまでその衝撃が伝わる。雫は飛ばされまいと必死に地面に縛りつく。そして、その衝突は相討ちという形で終わる。

 

ジェネシス(P)「なっ―――」

 

シグマ「くっ――――」

 

ジェネシスとシグマは衝撃で弾き飛ばされ、変身が解除される。雫はすぐさま2人の方へと向かう。デルタ1も何か言いたげな様子で恭平の方へと近づく。

 

雫「もうやめて!!」

 

永遠「雫ちゃん…」

 

恭平「雫……」

 

デルタ1「恭平様、プロフェッサーから撤退の命令です。行きますよ」

 

恭平「………分かった」

 

デルタ1に支えられた恭平はすぐにその場を後にする。雫は恭平の事を止めもせずに永遠の方を見る。

 

雫「永遠…」

 

永遠「大丈夫だよ。恭平は変わってない、彼の目的は分かってる。けど、それがバレたら終わりだ。ひとまずは戻って体力の回復に専念する。航輝と大輝の方も頑張ってるみたいだしね」

 

雫「そう…だね。永遠、支えるよ?」

 

永遠「お言葉に甘えようかな」

 

永遠は雫の肩を借り、星王コーポレーションへと戻っていくのだった………

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

航輝と大輝は鎖で繋がれた状態のまま街中でジョーカーの事を探していた。するとあちらこちらで物が盗まれたと叫ぶ人々の姿が目に入る。近くの人に話を聞くと白黒ハットの少年に盗まれたと言う。航輝と大輝は確信し、その少年を見たという場所へと足並みを揃えて向かっていく。

 

大輝「ここか…」

 

航輝「そうみてぇだな、こんな薄気味悪りぃ工場跡地に隠れてやがるのか」

 

2人は工場跡地の中へと入っていく。そこには廃棄された機械の数々が置かれており、如何にも何かいそうな雰囲気が漂っていた。

 

航輝「怖ぇな、静かすぎて逆に不気味だ」

 

大輝「そう言うのはいいが…一ノ瀬 航輝、怖いのか?」

 

航輝「怖くねぇーよ!!」

 

2人ともそう言い、廃工場の中を歩き回る。すると、地面に突き刺さったトランプに目が入る。それは、先日も見たジョーカーが使う物と同一の物だった。

 

大輝「まずい…引くぞ!!」

 

航輝「おうっ!!」

 

大輝と航輝は一斉に後ろへと退ける。するとトランプが爆発し、天井が崩壊する。2人は間一髪の所で下敷きにならずにすみ、安堵する。そうしていると何処からともなく拍手が響く。大輝と航輝は上を見上げるとそこにはジョーカーが細い紐の上に立ってこちらを見ていた。

 

ジョーカー「ナイスコンビネーションだよ!!素晴らしい…僕は感動した、昨日までとは大違いだ!!どうして1日でそんなに仲良くなれるのかなぁ?教えてくれる?」

 

航輝「こいつと仲がいいだぁ?ふざけるのも大概にしろよ!!」

 

大輝「そうだな、仲がいい…とは言えない」

 

ジョーカー「ありゃ?」

 

航輝/大輝「「だからこうするんだ!!」」

 

大輝と航輝は鎖をジョーカーの首目掛けて投げる。鎖は見事、ジョーカーの首に掛かりそのまま2人の力を合わせてジョーカーを地面に叩き落とす。

 

ジョーカー「うげっ!痛ったぁ…よくもやってくれたね」

 

航輝「お前の事は気に食わねぇ…だけど!!仮面ライダーとして、目の前の敵をぶっ潰す!!」

 

大輝「同感だ…一ノ瀬 航輝……いや、航輝!!お前の事は俺も気に食わない!!だが、協力してやる!!」

 

『FORGEGEAR』

 

『ENTITY DRIVER』

 

『INFERNO MEMORIAL ON』

 

『PHI BOOST FORCE SCAN』

 

航輝はフォージュギアにインフェルノメモリアルカードを、大輝はエンティティドライバーにブーストイグニッションカードを挿し込み、認証させる。

 

大輝/航輝「「変身!!」」

 

『BOOST RISE』『IGNITION SPEED BOOST ENTITY』

 

『KAMEN RIDER PHI BOOST LIMITED BOMBER』

 

『HELL FLAME INFERNO』

 

大輝は仮面ライダーファイブーストに、航輝は仮面ライダーアルファ インフェルノカスタムにそれぞれ変身を完了する。ジョーカーは変身した2人に向かってトランプを投げる。そのトランプは爆発効果を浴びたトランプであることを2人は把握しており、2人の腕に巻かれた鎖にそのトランプを当てる。すると爆発を起こし、鎖は粉々に砕け散りファイとアルファの腕は無傷で自由を取り戻した。 

 

アルファ「これで自由に動けるぜ」

 

ファイ「あぁ、いくぞ!!」

 

ファイは超光速で移動し、アルファはジョーカーに接近戦を仕掛ける。アルファの拳はジョーカーの懐を捉え、何度も攻撃を当てていく。

 

アルファ「オラオラオラッ!!」

 

ジョーカー「うげっ!!ぐふっ、かはっ!?」

 

ファイ「俺のスピードを捉えきれない時点でお前の負けは決まっている」

 

ジョーカー「まだだ!!」

 

ジョーカーはそこら中にトランプをばら撒いていく。超光速で移動しているファイにこれは効くと思ったのだろう…もちろんファイはその事も把握しておりトランプに触れることなく、ジョーカーの背後を取ってアルファと挟み撃ちにするという形でダメージを与えていく。

 

ジョーカー「ここまで…強いなんて!!なんて…素晴らしいんだ!!」

 

アルファ「ただのドM野郎じゃねぇか、気持ちわりぃ」

 

ファイ「同感だ…こんな奴、とっとと倒すだけだ」

 

『FIRST BOOST』『SECOND BOOST』『BOOST INSTALL』

 

『FIRST GEAR』『SECOND GEAR』『FINAL GEAR』

 

ファイ「決めるぞ!!」

 

アルファ「あぁ!」

 

2人は同時に飛ぶ。そして、ジョーカーを挟み撃ちにし、ライダーキックをかます。

 

『ブーストイグニッションフィニッシュ』

 

『インフェルノブレイク』

 

ファイ/アルファ「「ハァァァァァァァ!!」」

 

ジョーカー「これぞ…まさしく芸…術…」

 

ジョーカーは2人の必殺技によって爆散し、2人は変身を解除し、お互いに握手を交わす。

 

航輝「これからもよろしくな!!」

 

大輝「もちろんだ」

 

2人の顔を笑顔に満ちていた……

 

 

―――――――――――――――――――

 

航輝と大輝はジョーカーが盗んだ物品などを元の持ち主達に返しにいく。それぞれの持ち主に感謝され2人は照れながらも感謝の気持ちを貰っていった。最後はあのおばあさんの物だったのでおばあさんに連絡し、無事に返すことに成功した。

 

「ありがとねぇ…感謝してもしきれないよ」

 

航輝「いや…元はと言えば俺達が悪いんで、気にしない貰っていいっすか?」

 

大輝「そうです。航輝のバカが大変ご迷惑をお掛けしました」

 

航輝「大輝のせいでもあるだろ!?俺にすべて擦り付けてくんな!!」

 

「ハッハッハッハッ…いやぁ…懐かしいものが見れた気がするよ。ありがとねぇ、若いってのはいいねぇ」

 

航輝「あぁ、そうだな。ばあさん!元気にしろよ!!」

 

大輝「では…」

 

航輝と大輝はおばあさんと別れる。おばあさんはその2人を見ながらかつての光景を思い出していく。おばあさんはその身体(・・)を変化させ、髪は銀に染まり、紅のメッシュが髪の先端に染まっているような短髪になっていく。身体は男のものになり、声は若い少年のようなものへと変化していく。

 

「いやぁ、仲間との思い出の品を油断して取られた時はどうしようかと思ってたけど、なかなかやるねあの2人。さて…これからの運命はどうなるのやら…期待してるぜ?"仮面ライダー"?」

 

その少年は瞬間移動のようなもので何処かへと消えていく。まるで、最初からそこには誰もいないかのように…

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

絵月は旧科学研究所にあるソファの上で眠っていた。眠っていたのだが、とある気配に気づき、目を覚ます。  

 

絵月「この気配は…そう…見てるのね、神達(・・)は、ずっと…」

 

爆刃「おい…もうそろそろ暴れさせろや!!退屈過ぎて仕方ねぇ」

 

グリード「確かにそうだね。絵月さん、僕達に出来ることはないかい?」

 

絵月「出来ること…ね…なら、私と共に中央科学研究所に挨拶に行くのはどうですかぁ?面白そうでしょ?」

 

絵月のその提案に2人はニヤリとし、面白い!!と言わんばかりの表情になる。絵月はそんな2人に耳元で計画を話すとますます面白そうな顔をする。

 

爆刃「いいじゃねぇか!!聖女…俺が甚振ってやるよ!!」

 

グリード「違うでしょ?僕達(・・)で…でしょ?」

 

絵月「ふふっ…彼らの象徴でもある智慧の泉及び智慧の聖女…壊したらどうなるか…楽しみですね?」

 

絵月は面白そうにしてはいたがその表情は何を考えているか分からないほど無表情だった……

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

ここは神…龍神である彼が生成した空間であり、そこには龍神以外に3人の神がいた。龍神は戻ってくるなり彼女たちに面白そうに話す。

 

「不知火 大輝君と一ノ瀬 航輝君、面白かったなぁ…さすが、君の娘が選んだ者達だ。そうでしょ?鳳凰」

 

「貴様、地球に行ったのか?とことん巫山戯た奴だ。自由な神だからと言ってもその身には代償があるのではないのか?」

 

「ガッハッハッ!いいではないか、此奴は面白そうなものを見つけるのが好きなのだから許してやってくれ」

 

「そう…龍神は自由人…誰にも止められない」

 

「でもさ、智慧の泉を与えるにはちょっと早くない?そのせいであの地球は争ってる。なんで智慧の泉なんて与えたの?」

 

龍神のその問いに鳳凰はこう答える。

 

「私が地球の民を好きだからだ。それ以外に理由はあるまい?」

 

「でも…それのせいで鳳凰……力無くしてる」

 

「娘までこさえてきてるというしのぉ…お主の力をさっさと取り戻さねば計画が実行できん」

 

「まぁいいんじゃない?遅かれ早かれこの物語は最終局面に入る。彼はどうするのかな…六峰 永遠君は」

 

龍神は映像の中で永遠の事を見ながらそう思うのだった………

 

 

TO NE…………………………………………

 

 

 

喫茶店…そこは店主の手腕によりかなり繁盛していた。そのせいもあって店主である彼はゆっくりしてる時間がないほどだった。しかし、今日はかなり激しい雨でお客さんも来ず、暇をしていた。その時、玄関の鈴の音がし、いらっしゃいませというと雨でずぶ濡れになった男が床に水を垂れながら立っていた。

 

「大丈夫か?タオルを持ってくる」

 

「すまねぇ…仕事の帰りに風で傘が折れてどうしようもなかったんだが、近くにお前の店があって助かった」

 

男はタオルを持ってくると、肩にトカゲを乗っけた男に渡す。タオルを渡された男は髪を拭き、服も替えの服を取ってきてもらう形で着る。

 

 

「はぁ…妻がいる家と同じぐらい居心地がいいのはここぐらいだ、助かるぜ」

 

「そんなに忙しいのか?」

 

「まぁな、あっちこっち移動しまくりだ。でもな明日は休みなんだよ、やっとゆっくりできるぜ」

 

「お前とこうして話せるなんて夢にも思わないがな…航輝」

 

「俺もだよ、大輝…」

 

2人は深夜…大輝の養子であるベルが話しかけるまで会話を続けていたのだった………

 

TO NEXT CODE...

 

 





ということで30話、無事に大輝と航輝は仲良くなりましたね。仲良くなったでいいよね?

そしてそして、久々に神達の登場…面白くなってきそうです。

さて次回はCODE31 ∀の反逆/混沌です!!お楽しみに!
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