絵月、爆刃、グリード…この3人で一体何をするのでしょうか…
作者は人の心がないのか…それは皆さんの想像に任せます。
それではどうぞ!!
旧科学研究所で絵月は未だに眠っている刃の髪を優しく愛でる。絵月の目は慈愛に満ち溢れており、一見するとただの人間のようにも思える。しかし、その沈黙の場を破ったのは他でもない爆刃だった。
爆刃「それで、いつ決行するんだよ…待ちくたびれるぜ」
絵月「人の癒しの邪魔をしておいてよくそんな呑気なことが言えますね?次、邪魔したら容赦しませんよ?」
爆刃「はいはい」
グリード「それに彼女…頬月 刃さんだっけ?彼女はどうするの?連れてきたのは絵月さんなんだから責任持ってよね」
絵月「刃ちゃんは私にとって救世主のような存在…彼女を媒体として私は神を超える存在となれる!!」
絵月は刃の髪を優しく愛でながらそう語る。その目は強い意志で固められており、爆刃ですら得体のしれないものでもあったと同時に惹かれる所もあった。
爆刃「"神を超える"か…いいねぇ、面白そうだ!!なら俺は神殺しでもしてやるぜ!」
グリード「僕は神の力を奪いたいかな…まぁ、できたらいいけど」
絵月「さぁ…行きましょうか、神に対する宣戦布告…その前座である智慧の聖女…坂月 楓ちゃんの奪取を開始する」
絵月は爆刃とグリードを連れて中央科学研究所の方へと足を進めていく。その光景をロードは見ながらこう言う。
ロード「"神を超える"か…超えられるといいな、期待はしていないが…神を超えるなんて、
そう言うとロードは何処かへと消えていくのだった……
――――――――――――――――――――
星王コーポレーション…その一室で優里は今までの情報を解析していた。その最中、胸に強烈な痛みが走り、吐血する。
優里「ケホッケホッ…ハァハァ…まだだ…まだ、その時じゃない…やり遂げて見せる…」
優里は震える左腕を見ながらそう言う。その時、ノック音がする。誰かが来たのだ。
優里は「いいぞ」というと、ドアが開き立花が入ってくる。
優里「何の用だ…麗」
麗「優里…顔色が悪いわよ。それに…さっき吐血したんでしょ?」
優里「ッッ!?気付いてたのか…」
麗「そりゃ…気付くわよ、幼馴染でしょ?」
優里「分かっているとは思うが…俺にはもう時間がない。残された時間の中で、必ず…智慧の泉を手に入れる!!その為には何だって利用する!!」
優里は椅子から立ち上がりそう宣言するが、またもや強烈な痛みが走り吐血する。麗は優里の側に駆け寄り、優しく背中を擦る。
麗「大丈夫…落ち着いて…ゆっくり、深呼吸」
優里「すぅ…はぁ…すぅ…はぁ…ありがとう、大丈夫―ッッ!!」
優里は足が思うように動かずに転けそうになる。
麗は慌てて優里を支えるが、その時に違和感を覚える。優里の身体が軽いのだ。その事に気付いた麗は優里に言う。
麗「最近、食事は摂ってる?身体が軽くてびっくりしたわ」
優里「食事…最近はまともに喉が通らなくなってきてる…だから、そんなに食べれていない」
麗「ダメよ…ちゃんと食べないと…優里まで失ったら私は!!」
優里「決まっている運命だ…抗えない、これは俺の祖先からの問題だ。智慧の泉の呪い…呪いには誰も抗えない、分かってたことだろう?」
優里は麗にそう言う。麗は複雑な心情のまま、優里にこう言う。
麗「でも、いざとなったら彼らを頼ってね?優里は1人で何でも抱えすぎなのよ…私にも手伝える事があれば、手伝うわ」
優里「すまない…ありがとう」
優里は自身の残りの時間を把握しながらも、麗にありがとうと伝える。優里の顔をどこか寂しげでもあった……
――――――――――――――――――――――
永遠は星王コーポレーションの一室で目を閉じながら、何かの気配を辿っていた。そう、楓の気配を辿っていたのだ。永遠は自身が宿す智慧の泉の欠片から楓の意識を感じ取ろうとしていた。その時、扉が開く音が聞こえ見ると碧が立っていた。碧の顔は永遠の事を心配しているようにも見えた。
永遠「どうしたの?碧」
碧「えっと…ちょっと嫌な未来が視えてさ、永遠に伝えておこうかと思って来たんだ」
永遠「嫌な…未来?」
碧「うん…それに僕も未来を視る力が使えなくなるかもしれないから念の為…ね?」
永遠「智慧の泉の呪い…か…」
永遠は複雑な感情を顔に表す。碧は首を横に振り、永遠の心配を振り払う。
碧「ちが…くはないけど、元々、こういう運命なんだ。僕の未来を視る力は強力だけど、その分の代償はデカい。日に日に視力は悪くなっていってる、医者が言うには完全に視力を失うんだってさ…皮肉だよね、僕は望んでこんな身体になった訳じゃないのにさ」
永遠「そうだね…俺も…あとどのくらい時間が残されているか…それまでには楓を見つけて助けたい」
碧「君は強いなぁ…僕も戦えればよかったよ…こんな事になったのも祖先である星空 創始のせいだっていうのにさ」
永遠「ハハッ、言えてるね」
永遠は苦笑しながらそう受け流す。それに永遠自身も内心ではかなり焦っていた。いくら自身の力で浄化を施したとはいえ、それはあくまで補助的なものであるため実際に効果があるのかは不明であったからだ。
その時、永遠がある気配を感じ取る。その気配は永遠にとっても最近感じていた気配であった。どうやら、その気配は中央科学研究所に向かって行っているようだった。
永遠「ごめん!行ってくる!!」
碧「あっ…永遠!気を付けて!!僕が視た未来は君が探していた楓が奪われるという最悪な未来だ!!それだけは確定しちゃダメな未来だ…僕は戦えないけど、応援してる!!」
永遠「ありがとう!!」
永遠は全速力で中央科学研究所の方へと走っていく。その間に航輝達にも連絡して中央科学研究所に来るように促す。
永遠「楓…必ず救ってみせる!!」
――――――――――――――――――――
絵月は爆刃、グリードと共に中央科学研究所の目の前まで来ていた。中央科学研究所の目の前には他にも恭平とノーネームが絵月達とは反対方向に立ち尽くしていた。
絵月「あら?お久しぶりですねぇ…恭平君?」
恭平「あなたは…そうか、マキア側の人間だったわけか」
爆刃「そんなこたぁどうでもいい!!さっさと暴れさせろや!!」
グリード「僕も我慢ができない…暴れていいよね?」
絵月「ダメですよ」
爆刃とグリードがそう言うが、絵月は静止の合図をする。爆刃はイラッとするが、何か得体のしれないものに恐怖心を抱くかのように絵月の静止の合図を受け取る。グリードも内心では逆らおうとしたが、絵月に対する得体のしれない恐怖心のせいで感情とは逆に身体が動かなくなっていた。
絵月「ここは1つ…ゲームでもしましょう。お互いに潰し合うだけではいずれ限界が来てしまう…」
恭平「ゲーム…だと?」
絵月「はい!そうですねぇ…"鬼ごっこ"なんてどうですか?面白そうでしょう?」
恭平「悪いがそんなごっこ遊びに付き合っている暇はない!!」
絵月「ダメですよぉ…これは私の決定によるものです。それでは…スタート!!」
絵月がスタートの合図をすると絵月達の姿が一瞬で消える。恭平とデルタ1達は驚き、辺りを見渡すがそれらしき人影が見えなかった。恭平はまさかと思い、デルタ1達に通達する。
恭平「全員地下10階に戻れ!!あいつらはそこに向かっている!!」
デルタ1「了解しました、いくぞ!!」
デルタ2達「はいっ!!」
デルタ1達は早急に地下10階へと向かう。恭平も急いで地下10階へと行こうとする。すると後ろからの気配に気づき、振り返るとそこには…
恭平「お前は…」
ロード「久し振りだな、あの時よりも成長している…俺の圧に気圧されなくなったな」
恭平「何の用だ、ロード!!」
ロード「"ジェネシスシステム"…というものが気になってな。聞けばフェンリルの力を使ったシグマと互角に渡り合ったそうじゃないか。だから、俺も味見がしたくなってな?どれ…相応しい舞台を作ろう」
ロードはそう言うと周りの機器などを操り巨大なスタジアムへと姿を変えさせる。そして、恭平に向かって人差し指をクイっとする。恭平はそのロードの誘いに応え、共にスタジアム内へと入っていく。恭平が入るのと同時にスタジアムには電磁バリアが張られる。
恭平「これは!?」
ロード「電磁バリアだ、これで邪魔は入らない。さぁ、やろう!!」
恭平「ッッ!?」(この中じゃ、連絡もできない。大人しくこいつと戦った方が良さそうだ…それに永遠達も直にこちらに来るはず…それまで持ち堪える!!)
恭平はドライバーを装着し、仮面ライダージェネシス プラネットへと変身する。ロードは依然として人型の姿でおり、恭平は疑問に思った。
ジェネシス(P)「なぜ怪人態にならない。俺はとっくに変身を完了している…死にたいのか?」
ロード「そういうわけではない、
ジェネシス(P)「舐めているのも今のうちだ!!」
ジェネシスはロードへと1人立ち向かっていくのだった…
時同じくして永遠達は中央科学研究所のホーム入り口に来ていた。辺りが静かな事に驚くがそれと同時にスタジアムのようなものが近くに生成されている事に疑問を抱く。
永遠「あれは…」
雫「永遠、あれって…」
永遠「俺の記憶が正しければロードの能力によって作られたものだね。でも、なぜロードもここに?」
優里「ひとまずその件は後回しでいいだろう。俺達も中に入るぞ」
優里の一言によって全員、研究所の中へと入っていく。研究所の中を見るとあちらこちらで物などが壊されており明らかに争った形跡もあった。
航輝「ひどいな、プロフェッサーは何をやってんだ!!」
大輝「血…それもまだ乾ききっていない、先程起きたもので間違いないな。狙いは…智慧の泉か」
大輝は血の痕跡から先程起こったりものと推測するが、辺りを見渡しても
大輝「死体が1つもないのが気掛かりだ。六…永遠、お前と雫、優里は先に智慧の泉がある地下10階に行ってくれ。俺と航輝はここで探ってみる」
永遠「分かった。気を付けてね」
大輝「あぁ」
永遠と雫、優里は先に地下10階の方へと向かう。大輝と航輝は永遠達が向かったのを確認してお互いに頷き合う。
航輝「いんだろ?市川 爆刃ぁ!!」
爆刃「へぇ…バレてんのか、どっちの力だ?」
大輝「お前は暴力を楽しむ側の人間だからな、ここに血の痕跡が残っているということは誰かが手を掛けたということだからな。それで真っ先に浮かんだのはお前の事だ」
爆刃「あいっ変わらずの優等生だなぁ?"元"同僚だろぉ?見逃してくれよぉ」
航輝「生憎、俺達に見逃すという文字はねぇ!!お前をぶっ潰す!!」
大輝「そうだ、俺達は仮面ライダーだ。仮面ライダーである以上…お前のような悪党は見逃さん!!」
『FORGE GEAR』
『ENTITY DRIVER』
爆刃「ふぅん…そうかよ」
『ENTITY DRIVER』
航輝、大輝、爆刃はそれぞれドライバーを装着し、カードを取り出すとドライバーに認証させる。それから互いに掛け声を合わせてこう言う。
航輝/大輝/爆刃「「「変身ッ!!」」」
『HELL FLAME INFERNO』
『KAMEN RIDER PHI BOOST LIMITED BOMBER』
『KAMEN RIDER ALPHA』
航輝は仮面ライダーアルファ インフェルノカスタムに大輝は仮面ライダーファイブーストに爆刃は仮面ライダーアルファ アルファライズフォームにそれぞれ変身を完了させる。
アルファ(B)「ヒャッハー!!やってやるぜぇ!!」
アルファ(K)「俺達でお前を倒してやる!!」
ファイ「いくぞ」
ファイは超光速で移動し、アルファ(B)の周りを旋回する。アルファ(K)はファイが翻弄させてる隙にアルファ(B)の懐に入り込み、一発重い打撃を喰らわせる。それがかなり効き、アルファ(B)は後ろへと後退する。
アルファ(K)「おいおい、この程度かぁ?"先輩"ライダーさんよぉ!!」
アルファ(B)「舐めんじゃねぇよ、クソガキがぁぁ!!」
アルファ(B)は怒りに任せてアルファ(K)に殴りかかる。アルファ(K)もそれに乗り、アルファ(B)に殴りかかる。その差は歴然であり、アルファ(K)が圧倒的にアルファ(B)を押していた。そこからはアルファ(K)が一方的に殴りつけるばかりでアルファ(B)は防御の姿勢に入る他なかった。しかし、それもファイの介入によって終わる。
ファイ「俺を忘れてもらっては困る」
アルファ(B)「何っ―――――――――」
刹那…ファイの斬撃による一閃でアルファ(B)は隙を突かれ、背中に大ダメージを受ける。それと同時にアルファ(K)の打撃が顔面にクリーンヒットし、アルファ(B)は地面へと倒れ、変身が解除される。
爆刃「ぐふっ、が…てめぇ…横槍入れやがって!!」
ファイ「横槍もなにも、俺の事を頭にいれ警戒しておくべきだったな。お前は短気過ぎるからすぐに目の前の敵以外の存在を忘れる。その悪癖は戦いにおいて致命的な弱点となる」
爆刃「てめぇの言う通りだな、だが俺の目的はお前らの足止めだ。本命は既にあの女が手に入れてる筈だ、ケッケッ…楽しみだぜ!!聖女を甚振るのがよぉぉ!!」
アルファ「何っ!?どういう事だ!!説明しろ!!」
アルファは爆刃の胸元を掴み、そう問うが爆刃はそこから沈黙を貫く。いくら経っても喋らない爆刃に痺れを切らしたアルファは舌打ちをし、爆刃の胸元から手を離し変身を解除する。
航輝「オメェはひとまず拘束する。俺達は地下10階に行くぞ。永遠達も既に着いているはずだからな」
大輝「…………あぁ、分かった」
航輝と大輝は爆刃を近くにあったロープで柱に拘束し、急ぎ足で地下10階へと目指す。一方で拘束された爆刃は小さく笑いながら独り言を呟く。
爆刃「ようやく…この世界をぶっ壊せる!!俺にとって自由な世界へとなる…ケッケッ、楽しみすぎるぜ…そして俺は神を殺す!!」
爆刃の笑い声はそのホール一面に響くのであった…
永遠達は航輝と大輝よりも早く地下10階へと降りていた。そして、優里によって智慧の泉の場所へと走って向かっていく。
優里「この先に智慧の泉と聖女がいる。俺の情報通りならな」
永遠「凄いね、優里さんは…俺とは大違いだ」
優里「そんな事は…ない。それに俺にとっても智慧の泉を確保し、研究する事が世界を平和にするための第一歩だと思っているからな。勿論、聖女…楓さんの安全は保証する、俺は人体実験という非人道的なものには興味がないからな」
雫「優里さんってマキアを支配するとか言ってるけど結構優しいよね。どちらかというと親戚のお兄さんみたいな?」
優里「やめろ…俺の歳で君みたいな若い子にお兄さんと言われたくはない、こっちはとっくにおじさんだ………!?2人とも止まれ!!」
優里は2人に静止を促し、2人は足を止める。何事かと思い優里の目が向く所を見ると1人の少女がいた。永遠はその少女に妙に覚えがありよく見てみると…
永遠「君は…」
絵月「ふふっ、お久しぶりですねぇ…永遠君?」
雫「永遠、彼女が?」
絵月「そちらのお嬢さんは会うのは初めてですね。私の名前は不知火 絵月…不知火 大輝君の祖先に当たる人物と思ってください」
永遠/雫「「不知火!?」」
永遠と雫は驚く。不知火と名乗った彼女は大輝の祖先に当たるというのだ。それも200年前の人物がそう名乗っているのだ。驚くのも無理ではなかった。しかし、優里は絵月の顔をまじまじと見つめ、何か分かったかのように絵月に問う。
優里「なぜ
絵月「そうでしたね…この身体はあなたの想い人の身体…僭越ながらお借りしていますよ、優里君?」
優里「お前みたいな女が俺の事を名前で呼ぶなっ!!」
優里は絵月に殴り掛かろうとするが、絵月は優里の背後に一瞬で回り込み首を絞める。優里は拘束から抜け出そうとするが力が入らず抜け出せない。
絵月「ふふっ、力…弱ってますね?"呪い"の影響ですか?」
優里「貴…様には関係ないだろっ!!」
優里は力を振り絞って絵月の拘束から抜け出すと片足を地面につけ、咳き込む。
優里「カハッケホッ…2人は早く智慧の泉の場所まで行け!!ここは…俺が!!」
永遠「ッッ!?分かった…死なないでね…優里さん!!」
雫「ッッ……」
永遠と雫は絵月の横を駆け抜け、智慧の泉の場所まで走っていく。絵月はそれを追いかけるまでもなく見届け、片足をついている優里に前屈みになりながらこう言う。
絵月「2人を行かせたのはいいですが…手遅れだと思いますよ?」
優里「なん…だと…うっ!?ケホッケホッ…」
絵月「そんなに血を吐いて…今までどれだけ苦労したんでしょうね?隠すのも大変でしたでしょう?」
優里「貴様に施しを受ける気はない!!ケホッケホッ」
絵月「ふぅん…そうですか…残念残念。さて…もうそろそろですかね」
優里「もう…そろそろ?」
優里がそう聞くと同時に地響きが起こる。それは明らかにここ…地下10階で起こっていた。何事かと思った優里だが、あることに気付く。
優里「まさか…智慧の泉が!?」
絵月「ご名答…グリード君は頑張ってくれたようですね」
絵月は廊下の先の方へと目線を移してニヤリとするのだった………
―――――――――――――――――――――――
数分前…永遠と雫は智慧の泉の場所まで来ていた。既に中は荒れていて、誰もいない状態だった。そして、永遠が智慧の泉の方を見ると中心に楓が眠っており近くには誰かがいた。その事に気付いた永遠は智慧の泉の部屋の中へと入っていき、雫も続けて入っていく。
永遠「グリード!!なぜ、君がここに…」
グリード「おや?もう来てしまったのか…でも、もう遅いよ。彼女の智慧の泉の力を僕の欲望を操る力で活性化させ、暴走させるんだ。そうする事でこの世界を混沌へと導くのさ」
雫「そんな事…させないわよ、永遠!!」
永遠「うん!!」
『『ENTITY DRIVER』』
永遠と雫はドライバーを装着し、ライセンスカードを取り出す。しかし、グリードは変身させまいとライセンスカードを衝撃波を使い、弾き飛ばす。
永遠「なっ―――――」
雫「きゃっ――――――」
グリード「さぁ…混沌の時代の始まりだ!!」
その瞬間、グリードの力によって暴走した智慧の泉は楓の中へと吸収されるかのように入っていく。そして、無防備の楓を肩に乗せたグリードはそのまま、去っていこうとする。その時…
『ピィィィィィ!!』
グリード「くっ!?何だ…この鳥のようなものは!!」
永遠「今だ!!」
永遠はグリードの隙を突き、楓を取り返す。しかし、タイミング悪く地響きが起き、楓を腕から離してしまう。そして最悪のタイミングで
絵月「ふふっ、永遠君ありがとうございます。では、グリード君、爆刃君を回収して帰りましょうか…ここは直に崩壊しますし」
グリード「そうですね。じゃあ、フェンリル…またね?」
絵月が指をパチンっと鳴らすと絵月とグリードの姿が消え、その場には永遠と雫のみが残される形となった。そして、天井が地響きの影響で崩壊し、永遠達に振り注ぐ。
永遠「ッッ!?」
雫「くっ――」
永遠と雫は成す術なく、崩壊に巻き込まれるのだった。時同じくして、大輝と航輝も異変に気づき、引き返そうとする。その時、一瞬だけ大輝は楓を担いだ絵月を認識するが崩壊していく研究所の事で頭がいっぱいになり、それどころではなくなっていた。
航輝「大輝、外に出るぞ!」
大輝「くっ…永遠達は無事なのか?」
大輝と航輝は猛ダッシュで崩壊していく研究所から抜け出していく。間一髪の所で抜け出した大輝と航輝は崩壊した研究所の隣に位置するスタジアムに目を向ける。すると、スタジアム外へと吹き飛ばされる人物に目が入る。その人物を助けるため、大輝はファイブーストへと変身し、飛んでから回収すると、見覚えのある人物だった。
大輝「恭平…この傷は…一体…」
「所詮は人間か…やはり、俺の相手はフェンリル…永遠でないとな」
航輝「てめぇは!?」
ロード「ジェネシスシステム…なかなかに良かったが、生身の俺相手で苦戦するなんてな。期待外れにも程がある…お前達には期待しているぞ、じゃあな」
大輝「待てっ!!」
大輝が声を荒げ、ロードに静止するように促すがロードはたった一度の圧でそれを完封する。大輝はおろか航輝や航輝の肩に乗っているインフェルノすらも声を出せず、ロードが去るのを待つのだった……
―旧科学研究所―
星空 創始…彼は頬月 刃の身体の分析をし、新たに2つのカードの生成に成功していた。その時、ガチャっとドアの開く音がし、そこを見ると楓を肩に乗せた絵月とグリード、爆刃が帰ってきていた。
創始「ほぅ…楓を…彼女を回収してきたのか。それで?智慧の泉は?」
絵月「無事…ですよ。では、早速…智慧の泉の力を使い、早急に作って貰いたい物があります。創始君なら出来ますよね?」
創始「何を作って欲しいのだね?」
絵月「それは勿論…"ドライバー"と"アビリティカード"ですよ…
創始「分かった。楓には引き続き、智慧の泉の生成を頑張ってもらおうか。それに、守護者も起動したようだな」
創始はパソコンからその画像を全員に見せる。そこには蒼く輝く鳥のような姿が映し出されていた。
グリード「この鳥は…」
創始「"ジリオンバード"…かつての聖女の守護者だ。そして、ジリオンへと繋がる鍵の一部でもある。そうだろう?"坂月 迅君"」
創始は扉の影に隠れていた人物に話しかける。その人物は貼り付けた笑顔をしながら中へと入る。
プロフェッサー坂月「創始さんにはお見通しでしたか、私は楓の父…娘を心配するのも当然でしょ?それに私の目的は楓の解放だ。その為なら私はマキア側についてもいい、それに中央科学研究所を壊したのは君たちだろう?相応の責任は取ってもらうよ?」
絵月「えぇ…そうしますね。では…始めましょう…混沌に満ちた世界の破滅…そして、神々を超える時代の始まりを…」
そう言う絵月の目は時計の針のような模様が浮かんでいた………
TO NEXT CODE...
次回予告 CODE32 Yの覚悟/破滅
永遠「楓は絶対に取り戻す!!」
朝陽「俺も…父親としての覚悟を決めないといけないかな」
ルナ「お父さん…」
永遠達は楓救出の為に旧科学研究所へと入っていく。そこに待ち構えていたのは―――
絵月「残念ですけど…今からここは私の独壇場ですよ?………変身」
『TIME OVER ANASTASIA』
優里「俺が…お前達の為に残せるもの…すべて残してやる!!」
優里の覚悟…その果てに…
永遠「やめろぉぉぉ!!」
絵月「さようなら…優里君」
優里「生…き…ろ…」
銃声はその空間に鳴り響く…