仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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前回は無事に楓を取り戻しましたね。

この先、一体どうなるのか…

それでは楽しんでください!!


CODE34 Sの過去/聖女の目覚め

 

永遠は楓をロープで自身の背中に巻き付け、バイクで星王コーポレーションまで全速力で走っていた。永遠は密着している楓に内心ドキドキしていた。

 

永遠(久しぶりすぎる…それに胸も…当たって…ヤバい…)

 

永遠はバイクを運転しながらもチラッと楓を見る。美しい白髪に細長いまつ毛…整った顔立ちは慣れている永遠でも見惚れずにはいられない程だった。

 

永遠(心臓が持たないかも…やっぱり、楓の事…好きなんだなぁって自覚しちゃうなぁ)

 

永遠がそう思っている内に星王コーポレーションの前まで到着する。永遠は楓を抱き抱え、中へと入ると大輝達が待っていたと言わんばかりに立ち尽くしていた。

 

永遠「皆!!待っててくれたの?」

 

大輝「まぁ、必ず戻ってくると思っていたのでな。彼女が智慧の聖女…坂月 楓か?」

 

永遠「うん!そうだよ、美人さんでしょ?」

 

航輝「確かに美人さんだなぁ…永遠、目を覚ましそうか?」

 

永遠「いや、智慧の泉の力を取り除かないとこの状態のままだね。ここじゃあれだし、社長室に向かおう」

 

永遠は楓を抱きかかえた状態でエレベーターに乗り、社長室へと向かう。社長室に着くと既に碧と朝陽、ルナがソファでゆっくりとティータイムを嗜んでいた。

 

永遠「父さんとルナ!?なんでここに?」

 

朝陽「まぁ気まぐれだよ。息子の顔を見るのに理由がいるかい?」

 

ルナ「恋人の顔を見るのに理由はいる?」

 

大輝「似たもの親子だな、羨ましい限りだ。永遠の家族は面白いな」

 

永遠「まぁね、母さんも面白かった人だと思うよ」

 

朝陽「…………永遠、楓をソファで寝かしといたらどうだい?いつまでも君が抱いているままだとダメだろう。それに、皆に話すことがあるんじゃないのかい?」

 

永遠「そうだね…楓、下ろすよ」

 

永遠は楓を優しくソファの上に寝かせる。そしてそのまま会議に使われるテーブルの椅子に腰掛け、全員にも腰掛けるように指示をする。全員、永遠の指示通りに席に座り永遠は予めこう言う。

 

永遠「皆も気になってると思うけど、俺の過去を話す。といっても重要な話じゃないから流す感じで聞いてくれると助かるよ」

 

大輝「分かった…全員、それでいいな?」

 

大輝のその言葉に全員が頷く。永遠は全員の了承を得ると、淡々と過去について話し始める。

 

永遠「俺が産まれたのは2020年。丁度、令和と呼ばれていた時代かな?その時には既に智慧の泉は存在していた。そして、楓も同じ年に産まれた子どもだった…」

 

永遠は自身が産まれた時の事を思い出していく……

 

 

―2020年―

 

 

『オギャア!!オギャア!!』

 

朝陽『産まれたよ!俺達の宝物だ…母夢!!』

 

母夢『そう…っすね…可愛いっすね…』

 

朝陽『名前…どうしようか?』

 

母夢『今は保留っすかね…私達じゃ、この子の事…幸せには出来ないと思うっすから』 

 

☆☆☆

 

永遠「俺はその時名前は与えられず、特徴からオオカミの位置づけ…フェンリルと研究所の人達から名を与えられた」

 

大輝「そんな事があったのか…朝陽さんはどうして名前を与えなかったんだ?」

 

朝陽「それは…半分人間であり半分マキアの永遠はどちらからも仲間とは思われず苦しんでしまうと思ったからだ…マキアにはマキアなりの人間には人間なりの名前の付け方があるから…それで躊躇ってしまったんだ」

 

大輝のその問いに朝陽は淡々と答える。永遠はそんな事お構いなく、続きを話し続ける。

 

永遠「それから5年経った頃…俺は楓と出会った。当時の彼女は砂遊びが大好きな普通の女の子だったよ」

 

☆☆☆

 

楓『私、楓!!君の名前は?』

 

『僕は…フェンリル…』

 

楓『フェンリル?変な名前だね?』

 

『そっそうかなぁ?僕は研究所の人達からそう呼ばれてるよ…お母さんとお父さんからも…』

 

楓『じゃあ…私が君の新しい名前つけてあげるよ!!んーと…それじゃ、永遠(とわ)って名前はどう?いつまでも私の友達って意味で永遠!!いい名前でしょ?』

 

『永遠…うん!いい名前だよ!!僕は今日から永遠だっ!!』

 

楓『それじゃ、遊ぼ!!』

 

☆☆☆

 

永遠「唐突に名前をつけられるものだからびっくりしたよ…でも、その時から俺は"永遠"として生き続けると誓ったんだ」

 

航輝「いつまでも私の友達…か…めちゃくちゃ束縛系の彼女タイプじゃね?永遠…気をつけろよ?」

 

永遠「いやぁ…………それは確かに!!って…話が脱線しちゃったね。続きを話すよ…その出会いから数日経って…坂月さんから呼び出されたんだ」

 

☆☆☆

 

坂月『やぁ、最近、楓と仲良くしているらしいね?フェンリル君』

 

永遠『えっと…今は楓から名前を付けられて永遠って名乗ってます…その…坂月先生』

 

坂月『永遠…名前を与えられたのかい!?』

 

永遠『えっと…そうですね…坂月先生は楓の事を知っているんですか?』

 

坂月『知ってるも何も楓は私の娘だよ…坂月 楓。それと紹介したい人がいるんだけどいいかな?おーい!来てくれ!!』

 

『何だ…旦那様は妻使いが荒いな…ほぅ…機械人と人族との間に産まれし子か…私の名は鳳凰…楓の母にして、この男の妻だ。よろしくな』

 

永遠『よろ…しくお願いします、おばさん』

 

鳳凰『おば……まぁよい、楓とは今後とも仲良くしてくれ』

 

☆☆☆

 

雫「伝説の神様に会ったの!?」

 

永遠「いやぁ、当時はそこまで気にしてなかったけど…今思い出すとホントに凄い事なのね。まぁ、つまり楓は人間と神との間に産まれた子…半分神様の血が流れてるんだよ」

 

その事実に周りは驚愕する。神という高次元の存在がいること自体にも驚いているが、楓のその事実にも皆は驚いていた。1人だけを除いて…

 

永遠「父さんはその事は知っていたみたいだね。鳳凰おばさんと知り合いだったって訳だよね?」

 

朝陽「そうだね、彼女は坂月君が偶然助けた()だったからね」

 

恭平「ちょっと待ってくれ…情報量が多すぎる。整理させてくれ…つまり、鳳凰伝説は作り話ではなく本当にあった事だと言うことか?」

 

永遠「そうだよ。鳳凰がこの世界に智慧の泉をもたらしたっていうのは本当の事だよ。それじゃ、続きを話すよ…その後位かな?俺に兄弟ができた…それもたくさんね」

 

☆☆☆

 

永遠『えっと…お父さん…あの子達は誰?』

 

朝陽『永遠、君の兄弟だ…話してきたら?』

 

永遠『兄弟…うん!ねぇ!君達!!』

 

『誰だ…お前は?』

 

永遠『僕は永遠!!前まではフェンリルって呼ばれてたけど今は永遠って言うんだ!君の名前は?』

 

『俺はロード…そうか、父が言っていたのはお前だったのか…いや、ここは兄者と呼んだ方がいいな…他の者も呼ぼう。お前達!兄者が来たぞ!』

 

ロードと呼ばれた少年は後ろで永遠を覗く子ども達にそう言う。子ども達はトテトテと永遠に近づき、それぞれ自己紹介をはじめる。

 

『私はヴェル…よろしくお願いします、兄様』

 

『僕はグリード、よろしくねぇ…兄さん』

 

『わたくしはクイーン…ロードとは同じ日に産まれた…その…双子のようなものよ!よろしくね、兄上』

 

『我はインフェルノ!!兄殿、よろしく頼む!!』

 

永遠『えっへへ、兄弟がいっぱいだね!こちらこそよろしく!』

 

☆☆☆

 

永遠「それがロード達との出会い…それから10年余りを楓やロード達と過ごした…その先に待っていたのが悲劇とは知らずに…」

 

大輝「後に語り継がれた機人大戦…マキアと人間との戦いか…」

 

永遠「そう…今更後悔しても仕方ないと思うよ…選択肢を間違えたのは俺なんだから…」

 

☆☆☆

 

ロード『なぁ、兄者…俺達はどうして産まれたんだと思う?智慧の泉の研究が進んでいるが、俺達マキアは1週間しか記憶の貯蓄が出来ない…その後はまたリセットされる。でも、それももうすぐ終わるんだ。メモリーが記憶の保管を可能にしたんだよ、メモリーの力と智慧の泉の力が合わせれば俺達マキアも人間みたいになれるんだ』

 

永遠『ロード…確かにそうしたら人間になれるかもしれない…でも、他の人間の人からみたら俺達は化け物だ…受け入れられない…人間っていうのは自分達の輪の中に他の人種が入るのを嫌うんだ…俺さ、学校って所に行った事があるんだけど…皆、俺の事を珍しそうに見て…陰口ばかり言われるんだ。けどさ、その中にも俺と仲良くしたいって子はいたんだ、その事は嬉しかったんだ…俺はいつか分かり合えると思うよ。実際に楓とは打ち解けてるしね』

 

ロード『そうか…兄者がそうしたいのは分かった…だが、俺は俺達マキアが幸せに暮らせる場所を作りたい…研究所の中だけで過ごすのは俺には窮屈に感じる…まるで鳥籠の中に閉じ込められたみたいに…だから、俺は心に決めた…兄者や楓に嫌われようとも絶対に成し遂げる!!その為に…智慧の泉をこの手に収める!!』

 

永遠『ロー……ド?何を…言ってるんだ?それじゃあ、人間と争うしかなくなる!!智慧の泉は世界の発展の為に使われているんだ!!個人が…世界を脅かす為に使っていいものじゃない!』

 

ロード『ならば…今から俺は兄者の敵だ…既に他の奴らには了承を得ている…残念だ…兄者!!』

 

☆☆☆

 

永遠「そこから人間とマキアによる戦いが起こった…その中で俺は人間側に立ち、ロード達と戦った…俺と共に戦ったのは坂月さんが開発したライダーシステムを用いて変身した仮面ライダー達だったんだ。その後、戦い続けロードに致命傷を負わせてこの戦いは幕を閉じた…でも、その後が大変だったんだ」

 

航輝「その後?……まさか!?」

 

永遠「航輝が思っていることで間違いないと思うよ。そう…楓の中に眠る智慧の泉の力が暴走し、楓は永久に目を覚ます事なく、智慧の泉を生成し続ける聖女となった。そして、鳳凰もいつしか姿を見せなくなっていったんだ。楓の中に眠る智慧の泉の力が暴走した時に近くにいた坂月さん、零野、星空 創始、不知火 絵月、不知火 刃ちゃん、お父さんとお母さん、ルナ、そして俺は智慧の泉による呪いをその身に受けた。星王家は多分だけど、星空家の遠い親戚にあたる所だから共鳴して呪いを受けたんだと思う」

 

大輝「待て…不知火 絵月は分かるんだが、不知火 刃とは?まさか、頬月 刃ではないのか?」

 

永遠「そうだよ…彼女は俺と楓の幼馴染で…3人で遊んでた時もあったかな?まぁ、これぐらいかな?俺が話せる過去は」

 

永遠はコーヒーを飲みながらそう言う。永遠の話を聞いた全員はそれぞれ、気まずい空気になる。それを感じ取ってか、永遠は両手を叩く。すると全員の肩がビクっと跳ね、永遠は笑う。

 

永遠「アッハッハッ!!そんなに肩の力を強くしなくてもいいよ。ロードと決別した…別に後悔はしていないし、今はこんなにも素敵な仲間達に巡り会えたんだからね!俺にとって今が一番楽しいよ」

 

朝陽「永遠…大きくなったね…やばい、涙が出てきた」

 

永遠「いやぁ、それほどでも?俺だってもう子どもじゃないからね。それじゃあ、楓の事…起こしてやらないと」

 

永遠は楓の傍まで行き、楓の手を握り締める。すると青白い光が楓の手から永遠の手へと流れていくのが見える。やがて光は小さくなっていき、すべて永遠の中へと入っていく。

 

永遠「これでよし…楓、目覚めるかな…」

 

大輝「目覚める…と思う。なんならお伽噺でもある王子様のキスでもするか?案外、目覚めるかもしれんぞ?」

 

永遠「ちょっ!?冗談はよしてよ!!」

 

航輝「へぇ…永遠って案外、初なやつなんだな!!」

 

永遠「航輝は黙っててよ!ちなみにルナとはしたの?」

 

航輝「…………黙秘する」

 

永遠「えっ…嘘でしょ?マジで?」

 

永遠のその問いに航輝は耳元を赤くしながら顔を横に向ける。永遠はその反応を見て、マジなんだなと思う。その時、楓の手がピクリと動く事を永遠は感じる。楓の方を見ると、楓の碧い瞳が開いていた。永遠はすぐさま楓に呼びかける。

 

永遠「楓!!俺だよ…永遠だよ!」

 

楓「…………ここは…どこでしょう…」

 

永遠「星王コーポレーション…優里さんの会社だよ。って言っても分からないか…」

 

楓「いいえ、分かりますよ。ずっと…景色の様に流れてきていましたから…」

 

永遠「そうか…楓!ちゃんと見つけたよ!!」

 

楓「ありがとうございます…永遠!!」

 

永遠と楓は笑顔でお互いにそう言う。その時、永遠は何か思い出すとふいに懐からある物を取り出す。それは優里が使っていたフォージュギアとメモリアルカードだった。永遠はそれを碧に渡す。

 

永遠「これ、優里さんのドライバーとメモリアルカード。楓を連れて行く時に見つけて一緒に持ってきたんだ。碧さえよければ持ってて」

 

碧「優里…さんの…いや、いいよ。これは永遠が持ってて…いつかきっと役に立つから…それにこれを持ってたら優里さんの事、いつまで経っても忘れられないよ」

 

永遠「そう…か…分かった。これは俺が大事に持っておくよよ…それより楓、立てる?」

 

楓「やって…みます」

 

永遠にそう言わわれ、楓はソファから立ち上がる。しかし、上手く立てず、すぐに倒れかかるが永遠がすぐに支える。

 

永遠「おっと!?大丈夫?………やっぱり、すぐには歩けないか…」

 

楓「はい…ほとんど歩かずに生活していたようなものですから…これから少しづつ頑張ってみます!」

 

永遠「その意気だよ、楓!」

 

永遠はそう言い、楓を励ます。楓はやる気に満ち溢れ、歩行練習をすることを決意する。その時、恭平が永遠に声を掛ける。

 

恭平「永遠、俺はこれからデルタ達のいる場所へと向かう。いいか?」

 

永遠「うん?いいよ、彼らはまだ若いから誰かの助けが必要だと思うしね。行ってあげな」

 

恭平「分かった、行ってくる」

 

楓「恭平さん、彼らには優しく接してあげてください…彼らは…仮面ライダーに対して執着が物凄く高いので…」

 

恭平「分かっている。俺があいつらを導いてやらないといけない…」

 

恭平はそう言い、部屋から出ていく。雫は心配になり、恭平を追いかけようとするが、永遠に肩を掴まれ止められる。

 

永遠「恭平の好きにさせてやりな、恭平なりに彼らには思うことがあると思うから…」

 

雫「永遠………分かった」

 

 

――――――――――――――――――

 

 

恭平はデルタ達がいるであろう河川敷へと来ていた。辺りを見渡し、河川敷の端っこでダンボールを下敷きに座り込んでいる2人の影を見つけると、すぐさま駆け寄る。 

 

恭平「見つけた、デルタ1とデルタ2か…他の者達はどこだ?」

 

デルタ1「………ガンマですか………一体何の用です?我らを侮辱しに来たのか?仮面ライダーであるあなたが!!」

 

恭平「落ち着け、何があった?」

 

デルタ2「私とデルタ1を除く他のデルタ達は…あの崩落で全滅しました!!私とデルタ1は…デルタ3と4と5に助けられ…代わりに彼らは!!」

 

恭平「そうか…辛かっただろう…お前達は共に助け合って生きてきたから尚更…な」

 

恭平はデルタ1と2の頭を撫でる。しかし、デルタ1はその手を弾き、恭平を睨みつける。

 

デルタ1「あんたに…何が分かるんだ!!仮面ライダーに憧れた俺達の…何が!!」

 

恭平「確かに俺はお前達の事は分からない…しかし、誰よりも優しいということは分かる。日々の善行は俺の耳にも届いている。よく頑張っていると思う…だから、そんなに人の為に頑張ってきたお前たちが辛く生きるということを俺は見過ごせない。仮面ライダーがどうとかは関係ない、共に来ないか?」

 

デルタ1「ッッ!?恭平さん!!ありがとう…ありがとうございます!!」

 

デルタ2「ありがとう…ございます!!」

 

恭平「よし…それじゃあ、星王コーポレーションまで案内す…「キャアァァァァァァァ!!」なんだ!?」

 

恭平は叫び声がしたほうを見る。すると、建物から煙が立っているのが見える。恭平はすぐさまその建物まで走っていく。

デルタ1とデルタ2も恭平の跡を追いかけ、その建物まで走っていく。そこではマキアが暴れており、女性が腰を抜かし動けない状態でいた。

 

バイオレンスマキア「さぁ、金を出せ!出さなきゃ、痛い目見るぜ?」

 

「ヒィィィィッ!!」

 

鉄球のようなものを左腕につけたのっぺらぼうのマキアはそう言い、今にも女性を襲いそうな雰囲気だった。恭平は危ないと思い、そのマキアに体当たりをし女性を救出する。 

 

バイオレンスマキア「ッッ!?イッてぇな!!おい!!」

 

恭平「さぁ早く逃げて!!」

 

「はっはい!!ありがとうございます!!」

 

デルタ1「恭平さん、俺達も!!」

 

デルタ2「戦います!!」

 

恭平「お前達は付近の市民の避難誘導を…俺はこのマキアを倒す!!」

 

『エンティティドライバー』

 

『GAMMA PROCESS SCAN』

 

恭平はエンティティドライバーを装着し、ライセンスカードを認証させる。デルタ1は自分達に避難誘導を命じた恭平に文句を言う。   

 

デルタ1「俺達は役立たずじゃありません!!やれます!!」

 

恭平「その間にほかのマキアに市民が襲われないと思うか?なら行け!!」

 

デルタ1「そこまで考えて…分かりました!恭平さんも気を付けて!」

 

デルタ1はデルタ2と共に市民の避難誘導を開始する。恭平はその姿を見届け、ライセンスカードをドライバーに挿入する。

 

恭平「変身」

 

『GAMMA RISE』

 

『READY GO RIDER.GAMMA ENTITY.KAMEN RIDER GAMMA』

 

恭平は仮面ライダーガンマ ガンマライズフォームに変身を完了する。そのままバイオレンスマキアの背後に回り込み、バイオレンスマキアの膝を蹴り体勢を崩させる。そして、頭を掴み地面に叩きつける。

 

バイオレンスマキア「ッッ!?てめぇ!!何しやがる!!」

 

ガンマ「お前のようなマキアはこの世から消えろ…」

 

ガンマは何度もバイオレンスマキアの頭部を地面に叩きつける。バイオレンスマキアは抵抗しようとするが、両手をガンマの左手で封じられ身動きが取れずにいた。

 

バイオレンスマキア「グヘッ、オゴッ、もう、やめ…」

 

ガンマ「やめるわけにはいかない…人間に害をなす者は何人たりとも許されない」

 

ガンマはプライムライザーを取り出し、バイオレンスマキアに向かってエネルギー弾を何度も放つ。そして、ドライバーからガンマライセンスカードを取り外し、プライムライザーに挿入する。

 

『GAMMA LOADING』

 

ガンマ「終わりだ」

 

『ガンマランクブラスト』

 

バイオレンスマキア「ふざっ…けるな!!俺が何もできないまま…負ける…なんて………ぐわぁぁぁ!!」

 

バイオレンスマキアは必殺技が直撃し、爆散する。ガンマは変身を解除し、付近の状況を見る。被害はあれど死傷者はおらず、安心する。丁度良く、デルタ1とデルタ2が戻ってくる。

 

デルタ1「恭平さん、もう終わったんですか?」

 

恭平「あぁ、死傷者が出ないで良かったよ。よくやったな」

 

デルタ2「流石、仮面ライダーですね!私、恭平さんの事尊敬します。こんな私達にも手を差し伸べてくれるなんて…」

 

恭平「買い被りすぎだ。それよりも帰るぞ」

 

デルタ1「えっ…帰るって…」

 

恭平「星王コーポレーションにだ。元々、そのつもりで来たんだ。さぁ、早く行くぞ」

 

デルタ1/デルタ2「「はいっ!!」」

 

そして、3人は星王コーポレーションへと戻っていくのだった。

時同じくして、中央科学研究所跡地にて…

 

優平「どこかにあれ(・・)があるはず…あった!!」

 

優平が手にしたそれは試作型のエンティティドライバーだった。優平はドライバーを手に持ち、ほくそ笑む。

 

優平「このドライバーを改良して…必ず、復讐してやる!!そうだろ?ヴェノム」

 

ヴェノム『俺はお前の事を気に入ってるんだぁ…好きにしろ…そして、一緒に世界を混沌に導こうぜ!!』

 

優平「さっ、帰ったらドライバーを新しく作り直さないとな…良かったよ、俺にこんな素晴らしい頭脳があって!」

 

優平はドライバーを手に持ったまま、何処かへと去っていくのだった……

そして、爆刃もまた自身の野望の為に動こうとしていた。

 

爆刃「よっ!グリード!」

 

グリード「爆刃…何しに来たのさ?また何か企んでるの?」

 

爆刃「ああ、その為に…お前の力が必要なんだ!!

 

グリード「それはどういう…」

 

爆刃はグリードの胸を唐突に貫き、。グリードは反応できずに口から血を吐く。

 

グリード「うっ!?なにを!?」

 

爆刃「言っただろう?お前の力が必要だって…お前そのものが必要なんだよ…俺の欲望の為に!!」

 

グリード「なんだ…この欲望の大きさは…うっ…永遠…ごめん…」

 

グリードはそのまま消滅し、爆刃の手には謎のアビリティカードが残っていた。それを見た爆刃は目元を抑え、高笑いをする。

 

爆刃「ハッハッハッハッ!!この力で俺は…世界を支配する!!その為には…この力を上手く使いこなせるようにならねぇとな!!」

 

爆刃の瞳は紅く光り、まわりにはドス黒い瘴気が渦巻いていた。

そして、彼もまた動こうとしていた…

 

ロード「始めるか…我らマキアと人間との本格的な戦いを…」

 

TO NEXT CODE...

 





次回予告 CODE35 完全無欠のL/逃れられない運命


ロード「人間及び仮面ライダーに告ぐ、これより我々マキアによる人類虐殺を始める…仮面ライダーよ、止められるか?」

ロードによる宣戦布告…永遠達はロードの元へと向かう。

永遠「ロード…今ここで、決着をつける!!」

ロード「掛かってこい…仮面ライダー!!」

ロードVS仮面ライダーが今、幕をあける!!

ロード「永遠…お前はもう終わりだ」

永遠「俺は…諦め…な…い…

永遠の心臓はその鼓動を終え…

航輝「嘘…だろ?永遠っ!!起きろ、永遠!!」

大輝「こんなにも…別れが苦しいのか…」

雫「永…遠……」

恭平「これも…運命…なのか…」

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