前回、永遠は死んでしまいました…
ここからどうなるのか?
それではどうぞ!!
ロードに完全敗北したその翌日からマキア達は暴れ尽くしていた。勿論、大輝達は食い止めようとしたが、変身能力を失った彼らでは限界があり、体力的にも精神的にもボロボロになっていた。
その結果、北の半分の領土を失った日本は北部を閉鎖することを決定した。
大輝「クソっ!!いくら食い止めようとしても決定的な一撃すら与えられない!!」
航輝「ドライバーも修復不可能な時点で詰みだな…フォージュギアなら碧が直せるかもって思ったが、無理みたいだった」
インフェルノ『ドライバーが壊されてしまっては元も子もないしのぉ』
雫「でも…どのみちどうにかしないとこのままじゃ世界は!」
恭平「分かっているとは思うが、今俺達に足りないのは戦力だ。柊と鈴蘭はデルタという武器があるが、極力2人には使ってほしくはない。あくまで、柊と鈴蘭には普通を体験してほしいからな」
大輝「あぁ、だがどうすれば…」
朝陽「それに関して俺から1つ、提案がある」
航輝「朝陽さん!?」
大輝「提案…というのは?」
朝陽はその提案について述べる。それは危険極まりなく、大輝達が絶句するほどの内容だった。無論、大輝達は実行に移すのは危険と判断し、朝陽を止めようとするが朝陽はいとも容易く大輝達の拘束から逃れる。
朝陽「俺にとっても息子にできる償いみたいなものなんだ。それに俺は元々、この時代には生きていない…過去の人物だから、最後に息子にかっこいい所見せてみたいと思うでしょ?」
大輝「しかし…残された息子と娘の気持ちはどうなる!!父親なら分かるだろっ!!」
朝陽「だが、こうするしかない…俺の命を使い、永遠を蘇らせる。前々からそうしようとは思っていたんだ…智慧の泉の呪いから永遠を救うために…」
航輝「けど…ルナは…ルナはどうすんだよ!!朝陽さん!」
朝陽「ルナにも事情を説明して納得…はしてもらえてないけど、とりあえずは…」
航輝「だけどよ!アンタが命を賭けなくちゃいけねぇのかよ!!母親を失って父親も失うんだぞ!!息子と娘の未来をみたいって思わないのかよ!!」
航輝は声を荒げ、朝陽の服の襟元を掴みながらそう言う。朝陽はその言葉に反抗するようにこう言う。
朝陽「俺だって!!永遠とルナの未来を見ていきたい!!でも…その前にこの世界を平和にしなければそんな未来は訪れない!!それに…永遠は楓と…ルナは航輝君…君と一緒に幸せになって欲しいと思ってる!!航輝君…俺の目を見て信じてくれ!」
航輝「ッッ!?朝陽さん…分かったよ…もう何も言わねぇよ。ただ、これだけは言わせてくれ」
朝陽「あぁ、なんだ……ッッ!?イッ!?」
航輝は朝陽の頬に一発、殴る。朝陽は鋭い痛みに耐えられず、倒れる。なぜ、殴られたか理解できない様子で、航輝はなぜ殴ったか朝陽に言う。
航輝「永遠の分とルナの分だ、朝陽さんが2人を幸せにできなかった心の傷のな」
朝陽「なるほどね……イテテテッ、本気で殴る必要なかったでしょ」
雫「いやいやいや…ホントに何してるのっ!?」
恭平「まぁ、いいんじゃないか?」
大輝「それで、俺達は何をすればいい?変身が出来ない以上…何もできないぞ?」
朝陽「君達にはジリオンバードを探してきて欲しい。
大輝/航輝/恭平/雫「「「「いや、全然分からん」」」」
朝陽の説明に大輝達は一斉に分からないという。そもそも、ジリオンバードがどこから現れるのかも分からないのにどうやって探すのかだ。
朝陽はなるほどと納得したかのようにポケットから飴玉を取り出す。大輝達は頭に?マークを浮かべ、説明するように言う。
朝陽「これはジリオンバードの好物だよ、これに引き寄せられる。この飴玉でジリオンバードを永遠の所まで誘導するんだ」
大輝/航輝/恭平/雫「「「「珍獣か何かかな??」」」」
朝陽「まぁとりあえず頑張ってくれ!」
朝陽にそう言われ、4人は飴玉を受け取る。そして、ジリオンバードの捜索をするため、外へと行く。
その頃…星王コーポレーション地下では冷えた永遠の傍で俯いたままの楓がいた。
楓「帰ってくる…絶対に帰ってくる…私は信じてる…絶対に…永遠はそう言ったのですから、約束を守ってくれる…」
ルナ「お兄ちゃんの事、そこまで信じてくれてるんだね、楓さん」
楓「ルナちゃん…はい、私は今までもこれからも永遠の事を信じています。だから、永遠が帰ってきて"おかえり"て言えるまでここにいます。他の皆さんは?」
ルナ「ジリオンバードっていうのを探しにいってる…私にはよく分からないけど…それにお父さんがお兄ちゃんの事を自分の命で復活させるって言ってたし…私は納得してないけど」
楓「そんな事をすれば…朝陽さんは…」
ルナ「間違いなく死ぬ…でも、お父さんは覚悟してたよ。お兄ちゃんを救う為ならって…」
楓「朝陽さんが覚悟してるなら…私は何も言えませんね…」
ルナ「うん、だから私達は私達でお兄ちゃんの傍に居てあげよ?」
楓「はい…そうですね…」
――――――――――――――――――――
永遠は白い空間で目の前の人物が言っていた言葉に困惑する。彼曰く、自分は死んだのだと…なんとなく永遠は実感はしていたものの、目の前の少年?から言われショックを受ける。
永遠「死んだ…か…そしたらここは?あなたは…死者を導く神様?」
ヴァン「俺はただの傍観者、君達には極力干渉せずに見守るのが役目なんだ。けど…そう言ってられない事になってきてるから、君の魂をこの場に固定した。ここはいわば生と死の境目だよ」
永遠「生と死の境目!?……ってそれよりも言ってられない事って一体……」
ヴァン「見たほうが早いかな?」
永遠「これはっ!?」
ヴァンが見せた映像にはマキアが暴れ、街を破壊し尽くしていく光景だった。子は泣き、親は死ぬ…そのような光景も見せられる。
ヴァン「現状は日本の北部がマキアの暴走のせいで全面的に閉鎖ってなってるけど、あともう少しすれば全土をマキアによって支配される。日本が壊滅されてしまえば、ライダーシステムを持っていない世界中の国も支配される。そうすれば人間とマキアの立場が逆転してしまうんだ」
永遠「そんな…どうすれば…俺はどうしたらいいんですかっ!?」
ヴァン「少し落ち着こうか…今、君を助けるために仲間の子達がジリオンバードを探し回っている。ジリオンバードも君の位置を探ろうとしてるけど、君自身が死んでいる状態だから感知もできない。それにもう一つ懸念点がある、君の中に存在する智慧の泉の力だ」
永遠「俺の中の智慧の泉の力?」
ヴァン「君は楓ちゃんから智慧の泉の力を継承した…しかし、その前に君の母親が持つ智慧の泉の力も吸収してるんだ。それによって起こる暴走は地球を破壊する程の力を持つ。200年前に起きた楓ちゃんの暴走以上の事が起こるんだ。体験した君なら分かるだろ?」
永遠「じゃあどうすれば!!」
ヴァン「力を受け入れ…制御するしかない。勿論、神にも等しい力だ…簡単に制御できる代物じゃない。君には復活するまでの間、智慧の泉の力をコントロールする術を見つけるんだ。俺からは何も手伝えない…これ以上、干渉してしまえば俺のセオリーに反してしまうからね」
永遠「そっそうですか…」
永遠は苦笑いしながらも早速始める。始めると言っても、瞑想をするだけのものであった為、比較的簡単だが自分の中の力が大きく波をうつような感覚に陥るとすぐに瞑想が途切れる。
ヴァン「慌てず…心を落ち着かせる…そうする事で君は智慧の泉の力を完璧に制御出来るようになる。楓ちゃんがそう出来なかったのは不安からくる心の乱れ…それが大きすぎたからだ。君になら出来る…必ずね?」
永遠「ふぅぅ…落ち着け…俺を信じてくれる仲間がいる…大切に思ってくれる人がいる。その為に…この力を掴み取る!!」
永遠がそう言うと、1つの本が出てくる。永遠はその本を手に取り、開いて読む。ヴァンは関心し、永遠の頭を撫で、褒める。
ヴァン「智慧の泉は地球や他の様々な星の持つ情報の図書館。君はその力を完璧に制御できた。今、君はあらゆる情報を閲覧できる神と同等の存在に成り上がった!!」
永遠「これが智慧の泉の力…俺には勿体ないけど、今は必要な力…あとは皆を信じて待つ!!」
ヴァン(さっ、見せてくれよ…智慧の神の力を…)
ヴァンは内心、そう思いながら永遠を観察し続ける。
一方、大輝達はやっと見つけたジリオンバードに飴玉をチラつかせながら永遠の元へと誘導していた。
ジリオンバードは速く、油断すれば飴玉をすぐに取られてしまう。その為、交代しながら誘導を繰り返し行なっていた。
大輝「あと少しだ…あと少しで朝陽さんと永遠のもとに行ける!」
航輝「全力疾走だぁぁ!!」
雫「速すぎよっ!あの鳥ッ!!」
恭平「その気持ちわかる!」
ジリオンバード『ピィィィィィ!!』
朝陽「皆、誘導ありがとう!!後は…任せろぉぉ!!」
朝陽は持っていた虫取り網でジリオンバードを捕まえる。そして、永遠にエンティティドライバーを付け、ジリオンバードを永遠の近くにまでやるとジリオンバードは変形し、エンティティドライバーに装着可能なユニットへと姿を変える。
大輝「これは…」
朝陽「エンティティドライバーは元々、ジリオンバードを扱う為に設計されたドライバーなんだ。このジリオンユニットを付ける事によって初めて智慧の泉の力を完全に行使可能となる!!ただし、装着者は智慧の泉の力を有するものに限るけどね」
航輝「てことは、楓さんが使う予定だったのか」
朝陽「その通り…楓が使う事によって智慧の泉本来の力、宇宙への閲覧を可能とするんだ」
楓「そうだったのですか…私の記憶では、ただ守護するための存在としか思っていなかったのですけど…この鳥さんにそこまでの重要な役割が…」
朝陽「ジリオンユニットをセットするよ。それと同時に俺の生命力を注ぐ。時間がかかるから待っててね」
『ZILLION UNIT SET』
その瞬間、ドライバーから溢れ出す虹色の光は天井を貫き、空へと届く。朝陽はその光に耐えながら、永遠へと自身の生命力を送っていく。
朝陽「戻ってこい…戻ってこい!永遠!!」
――――――――――――――――――――――
ロードは仮面ライダーに完全勝利し、侵略に向けてまずは北部を制圧した。しかし、ロードには既に渇きがあり、挑んでくる者を求めていた。
ロード「永遠に勝った…仮面ライダーにも勝った…だが、満たされない…この想いは満たされない…世界を支配した所でその後は退屈による不変が続くか…誰か挑む者はいないのか?」
絵月「あらぁ?だいぶ、退屈そうね…ロード君?」
ロード「ちっ、不知火 絵月…何しに来た」
絵月「ただの挨拶?王となられるあなたに称賛を贈ろうとしているだけよぉ?」
ロード「王だからなんだ…俺は常に戦いを求めている!!俺は飢えているのだ!!」
絵月「可哀想に…なら、標的を変えてみる…とか?例えば…別の世界とか!そこにはきっと、あなたと渡り合える強者がいるかも?………うぶっ!?」
ロードは絵月の口を掴み、絵月の顔を寄せ、こう言う。
ロード「お前に何が分かる?ライバルである永遠は死に…俺には既に生きる理由がない!!だが、俺の身体は死を拒み続ける…その気持ちが分かるか?分からないだろう…他人の身体を移り変わりながら生きるお前には!!」
ロードは絵月の顔から手を離し、ゴミでも見るような目を絵月に向ける。絵月は咳き込みながらもこう言う。
絵月「ふふっ…確かに私には分からないものね。いいわね…その目…欲をなくしたその目…素晴らしいわ!!私が更にどん底に突き落としてあげようかしらねぇ?」
『CRONOSTASIS DRIVER』
絵月はドライバーを装着し、戦闘態勢に入る。ロードも退屈しのぎにと戦闘態勢に入ったその時、遠くの方で虹色の光を視る。その光は神々しく、ロードと絵月が目を離せない程の光だった。
絵月「あれは…そう…そうなのね…」
ロード「あの光はなんだ…不知火 絵月、知っているのか!!」
絵月「あれはジリオンの光…究極の智慧を呼ぶための光ですよ。恐らく…永遠君を復活させようとしているのでは?」
ロード「ちっ、そういうことか!!」
ロードはすかさず、その光の元へと向かう。絵月はあらあらと言いながら鼓動が収まりきれない胸を抑えながらこう言う。
絵月「まさかこの目で見れるなんて…ジリオンの降臨を!!」
絵月が見た場所とは別の場所でも……
創始「ジリオンの降臨が見れるとはな…良かったじゃないか、坂月君」
プロフェッサー坂月(永遠…私は君を…)
プロフェッサー坂月はどことなく、俯きながらそう思うのだった……
―――――――――――――――――――――
雫「この光っ!!大丈夫なの!?」
恭平「分からない、俺達にできることはここまでだ!!あとは朝陽さんを信じよう!」
大輝「俺達は朝陽さんの邪魔になる!ここから出るぞ!!」
航輝「分かってっけど!!この光が強すぎて吹き飛ばされっぞ!!」
インフェルノ『うーむ……ぬっ!?航輝!!マズイぞっ!!』
航輝「なんだっ!インフェルノッ!?』
インフェルノ『ロードがこちらに来ておる!!なんとかせねば!!』
航輝「なんとかするって言ったって、この光に吹き飛ばされないようにすんのが精一杯なんだよ!!」
インフェルノ『我が無効化してみせる!!』
インフェルノはそう言うと、自身の宿す地獄の炎を4人の周りに出す。すると、先程よりも光の威力が弱くなり、吹き飛ばされるほどの力ではなくなる。
航輝「これなら行けるっ!!」
大輝「絶対にロードを食い止める!!」
雫「邪魔なんかさせない!」
恭平「俺達の未来の為にも!!」
――――――――――――――――――――――
ロード「やはり来たか…仮面ライダー!!しかし、ドライバーを壊され、変身能力を失ったお前達に今更何ができる?命が惜しければそこをどけ」
大輝「ハイどうぞと言うほど冗談を言う奴ではないからな。それに…たとえ、変身能力を失っても俺達は仮面ライダーだ!!」
航輝「そういう事だぜ!」
『INFERNAL DRAGONAR』
航輝はインフェルナルドラグナーを装備し、ロードへと攻撃する。ロードは航輝の拳を避け、大剣で攻撃するがインフェルナルドラグナーによって防がれる。その隙に大輝がプライムライザーをソードモードにし、ロードに斬りかかる。
ロード「読めているぞ…お前のすることは」
大輝「そうだろうと思ってたぞ!」
『PHI LOADING』
『ファイランクスラッシュ』
ロード「ッッ!?」
ロードはプライムライザーの攻撃を大剣で受け止めるが、大輝がファイライセンスカードをプライムライザーに挿入し、技を発動させ、ロードにかすり傷を加える。
ロード「生身の状態でその身体能力…やはりライセンスカードによる影響か…お前達も大概人外だな」
雫「それはそれで傷付くこと言うね!!王様だか、なんだか知らないけど、永遠よりモテないよね!」
恭平「言い過ぎでは…」
ロード「戦場において、そのような邪な考えを持つ者がいるとはな…流石は人間だ、しかし…何故か気に食わないな」
航輝「図星みてぇだな!?おいおい、王でも恋心とかあんのかよ!?そこんとこどうよ?インフェルノ」
インフェルノ『我に聞くな、勝ち目のない恋を追うしかなかった我の意見など聞く価値すらないじゃろうて』
航輝「えっ?」
大輝/雫/恭平「「「えっ??」」」
一瞬、ロード以外の4人の時間が止まる。インフェルノの爆弾発言により、思考が停止したのだ。無論、戦場でそのような会話をしている者をロードが許すはずもなく…
ロード「お前達のような者が…何を呑気にしているのだ!!」
ロードは大剣を振りかざし、極大のクレータを地面につくる。4人はハッとなり正気に戻る。
それから数分が経過する。先程までの雰囲気とは違い、ロードは傷一つ負わず、4人はボロボロの状態で立つのもやっとなほどになっていた。
ロード「終わりだな、もう立つこともままならないだろ。安心しろ、永遠を確実に殺せば命だけは見逃してやる。邪魔はするな」
ガシッ…ロードの足首を航輝が掴む。ロードは離そうとするが、何故か離せない。鬱陶しく思ったロードは無理やり拘束を解くがすぐに掴まれる。
ロード「邪魔をするなと言ったはずだ!!それになぜまだ力が出てくる!?お前達のどこにそのような力が!!」
航輝「俺達は信じってっからなぁ!!永遠が戻ってくるって!!その為の…仲間を信じる力だ!!」
雫「諦めなければ絶対に勝てる!!その為なら、命だって惜しくない!!」
恭平「俺達は戦い続ける!!それが…」
大輝/航輝/雫/恭平「「「「仮面ライダーだ!!」」」」
ロード「なんなんだ…この光は…ッッ!?俺が…恐れているのか?この…人間如きに?ふざけるな…ふざけるなぁぁ!!」
ロードは怒りに身を任せ、大剣を4人へと振り落とす。その時、一筋の光がその攻撃を止め、光の中から人影が出てくる。その人影は……
永遠「皆、ありがとう…お陰で戻ってきたよ!」
大輝/航輝/雫/恭平「「「「永遠っ!!」」」」
永遠「ロード…決着をつけよう!!」
ロード「永遠っ!!」
それはほんの数分前…永遠は生と死の境目でみんなを信じ、待っていた。その時、何かが干渉したような気配を感じ取り、目の前を見ると青い長髪をポニーテールにした、白のワンピースを着た少女がまじまじとこちらを見ていた。
永遠「えっと…どちら様かな?」
「マスター…あなたが私のマイマスター?」
永遠「ふぇ?マイマスター??」
ヴァン「彼女がジリオンバードさ、元々は鳳凰の眷属だった子だよ。今は智慧の泉の守護者…君の従者だね」
ジリオン「そう、私はジリオン…智慧の泉を守りし守護神獣…マスター、私を承認して…」
永遠「えっえっと…承認?」
ジリオン『マスターと私の接続を確認…炎天 朝陽の干渉を確認…認証成功…炎天 朝陽の全生命力をマスターに移譲…開始』
永遠が承認と言うとジリオンは機械のように淡々と何かをしていく。永遠は何のこっちゃか分からず戸惑っているとヴァンが話しかけてくる。
ヴァン「君の父親は自分の生命力を君にすべて託すつもりなんだ。別れを言いたいなら今のうちだよ?ほら…」
朝陽「永遠…」
永遠「お父さん!?なんで…俺が生き返ってお父さんが死ぬんだよ…お母さんを失ってお父さんも失うんだよ!?ルナの事もあるし…まだ、親孝行してないし!!」
朝陽「いいんだ…俺にとって永遠とルナの成長を一部でも見れたんだ…満足だよ…それに永遠にはまだ、楓や仲間がいるだろ?だから…俺の分まで生きてくれ!!」
永遠「お父…さん!!」
ヴァン「ここは生と死の境目って言ったでしょ?でも、君には辛い想いをさせたくないからさ…神の権限ってやつだよ。ほら、3人とも来たら?」
母夢「永遠…」
刃「永遠」
優里「六峰…」
ヴァンが呼び寄せたのは朝陽だけでなく、母夢、刃、優里の3人もだった。永遠はその事に涙を隠せずに泣く。
永遠「お母さん!刃ちゃん!優里さん!!どうして…」
母夢「ちょっとだけ言いたいことがあったッスからね。ホントに少しだけ…永遠、幸せに生きるっスよ?」
刃「あたしは既に死んでる…身体は絵月姉ちゃんに取られてしもうて…でも、ここにきて神様がチャンスをくれた。永遠、今まですまんかった!!昔、遊んでくれてありがとう!!あたし、幸せやわ!だから、永遠も幸せになってくれ!」
優里「全く…神様も乱暴だな、ゆっくりとしてたら急に連れてこられるんだからな。なんだ、その…俺のように抱え込むなよ?あと、バイクは毎日、綺麗にすることだな!大切にしろよ?しなかったら末代まで呪うからな?」
永遠「ホントにしそうで怖い。それに刃ちゃんの身体…絵月さんが使ってるのか、絶対に火葬まで持っていくからね」
刃「そうしてくれると…助かるわ!ほら、もう行き!呼ばれてるよ!…………楓と幸せにな?」
永遠「うん!!」
ジリオン「蘇生…完了…マイマスター…現実に帰還いたしますか?」
永遠「あぁ、皆が待ってる!!」
永遠は薄れていく景色の中、朝陽、母夢、刃、優里が笑顔で見送ってくれた事を記憶に刻んでいく。
ヴァン「あの頃…懐かしいなぁ…4人とまた、冒険がしてみたいや…もう叶わないけど…」
――――――――――――――――――――――
そして現在…復活した永遠とロードはお互いに真正面から向き合っていた。
永遠「…………やっぱり、戦い合わないとダメなのかな…ロード」
ロード「当たり前だ!!俺はマキアの…永遠は人間の幸せの為に生きるなら…こうするしかない!!」
永遠「そう…だよね…さっきのは無しって事にするよ。そして、ロード…君は、今ある俺の全力で倒す!!」
『ENTITY DRIVER』
永遠「来い!!ジリオンバード!」
ジリオンバード『ピィィィィィ!!』
『ZILLION UNIT SET』
永遠はジリオンバードをキャッチし、変形させ、エンティティドライバーに装着する。そして、自身の手から新たなカードを創り出す。
永遠「俺は幸せな世界を創る!!……変身!!」
『SIGMA ZILLION ANALYZE』
『ZILLION RISE』
『LINK OF EARTH.CONTROL THE ZILLION』
『KAMEN RIDER SIGMA ZILLION.ENDLESS WISDOM』
大輝「あれが…仮面ライダーシグマジリオン…」
航輝「かっけぇ…」
雫「綺麗って思っちゃダメ?」
恭平「この世のものとは思えないな…」
永遠はカードを挿入する。それと同時に蒼く輝く鳥が永遠を包み込み、美しい湖のようなものが更に永遠を覆い尽くす。永遠はそれを吸収し尽くすと、仮面ライダーシグマジリオンへと変身を完了する。全体フォルムは蒼銀色をしており、脚部と腕部は虹彩を纏い、胸部にはシグマのSを飾った装飾が銀色でなされている。
シグマ「仮面ライダーシグマジリオン…この世界を幸せに導く正義のヒーローだ!!まずは…コレだ!!」
『RECOVERY』
雫「リカバリーの力、新しく創ったの!?」
『RECOVERY ANALYZE.LINK OF RECOVERY』
『ジリオンリカバリーオールリペア』
シグマ「ハッ!!」
雫「傷が…」
航輝「癒えていく…」
大輝「それだけではない!!」
恭平「ドライバーが修復されている…」
ロード「バカなっ!?ジリオンの力…いや、智慧の泉の力の影響か!!」
シグマ「まだまだ、ここからさ」
雫「皆!!見て!!」
雫がスマホから見せた映像にはマキアに破壊された建物がどんどん修復しているというものだった。シグマが使った力はこの場ではなく、日本中に広がっているということが分かる。
シグマ「俺が求めているのは幸せな…誰もが平和で笑顔に暮らせる世界だ!!その為に…幸せを壊す者は俺が倒す!!」
ロード「ふざけるなっ!!」
ロードは怪人態へと変貌し、シグマに向かって時空切断を使用し、命中するがシグマはノーダメージでロードに向かっていく。ロードは驚くが、シグマはそんなロードに構わずにひたすら殴っていく。
シグマ「ロード…君の情報はすべて閲覧済みだ。君の能力も既に割れ、俺には一切通用しない!!」
ロード「こんな事があってたまるか!!」
シグマとロードは超高速で動き、互いに攻撃をするがシグマにダメージはなく、ロードにだけダメージが蓄積されていく。シグマはロードの顔面を直に殴り飛ばし、空へと打ち上げる。
シグマ「ここから俺は更に速くなるよ!!」
『PHI BOOST』
大輝「あれは俺の…」
『PHI BOOST ANALYZE.LINK OF BOOST』
『ジリオンブーストリミテッドスピード』
シグマ「ハッ!トッ!ヤッ!!」
ロード「更に速くッ!?ぐうぅぅぅっ……」
空中という逃げ場のない場所でロードは更に速くなったシグマの攻撃を喰らい続ける。ロードは一方的にさせないために機械を呼び寄せ、それらを組み合わせ、シールドを作り上げると自身とシグマの間にシールドを設置し、防ぐと同時に地上へとなんとか戻る。
ロード「ハァハァ…俺は…マキアの王だ!!ここでくたばってたまるかっ!!」
シグマ「いいや…終わりだ!」
『LINK ONE』
『シグマジリオンスパーク』
シグマ「さよなら、ロード」
ロード「この俺が…負ける…なん…てぇぇぇ!!」
シグマはジリオンユニットの右側を押し、シグマジリオンスパークを発動させる。神雷を纏わせたシグマの蹴りは一瞬、残像が写るほどの速度を持ち、ロードはその蹴りを受け、爆発する。
シグマ「さぁ、再構築の時間だ…すべてのマキアよ!ロードは倒した!!君達も北部から逃げた方がいいよぉ!!」
シグマは声を空間上に繋げ、すべてのマキアにそう告げる。その瞬間、北部にいたマキアは姿を消し、無事に北部閉鎖は帳消しとなった。4人は永遠に近づき、それぞれが永遠を称賛する。
大輝「お前ならきっとやると思った。ありがとう、永遠」
航輝「へっ!俺は信じてたけどな?」
雫「永遠が生き返ってよかったけど…朝陽さんは…」
恭平「本当にありがとう、感謝してもしきれないな」
永遠「一気に詰め寄りすぎだよ!?………お父さんに関しては残念だけど…仲間に恵まれてよかったと思ってるよ!って…ちょっとポジティブすぎか」
楓「永遠!!」
永遠「楓!!
楓が走って永遠の胸元に唐突に抱き着く。永遠は楓を抱きしめ返す。2人の様子に4人は微笑ましい笑みを浮かべながら見ていると、その2人に割り込む形で少女が永遠に話しかける。
ジリオン「マイマスター…ご褒美を所望します。そして、楓様…この度はご回復おめでとうございます」
大輝/航輝/雫/恭平「「「「誰っ!?」」」」
ジリオン「マイフレンド…私はジリオン…マイフレンドが飴玉をくれた鳥です!」
楓「あなたがあの鳥さんなんですね!あぁ…なんて可愛らしい…」
永遠「えっ?ちょっ…って、ジリオンちゃんは図々しいね」
永遠に手を差し伸べるジリオン。それはご褒美をくれという自己主張であった。永遠は何かないかとポケットを探ると、1つの飴玉が出てくる。
ジリオンはその飴玉に反応し、永遠の手から一瞬で取り、舐める。大輝、航輝、雫、恭平はその光景を見て笑い、永遠と楓も釣られて笑う。その時、永遠の左手に握られいたのは1枚の写真が入ったペンダントだった……
TO NE.........
男はカーテンを開ける音とともに目を覚ます。窓脇には最愛の妻がおり、男はおはようというと女もおはようと返す。そして、お互いに1階に降りると1人の少女が男に抱き着いてくる。
「パパ、おはよう!!また、ママに起こしてもらったんでしょ?お寝坊さんだね!」
「まぁね、ママに起こしてもらえてパパはラッキーだよ。それで、刃はなんでそんな朝早くから超元気なの?」
「うーんとね、今日は不知火おじさん家のベルちゃんと一ノ瀬おじさん家のクオンねぇねとレノ君と遊ぶから!!楽しみなんだぁ!!」
「そうなんだ、ママも一緒に行くんだよね?」
「はい!久しぶりに雫さんとルナちゃんとも話してみたいですしね」
「楽しんでおいで、家事は俺に任せてよ!!」
「よっ!パパの力持ち!!」
「何かあったら連絡してくださいね?あっ…ジリオンちゃんに飴玉を与えててくださいね?」
「まっかせなさーい!!」
男は妻と娘を玄関で見送り、ジリオンに飴玉を与えて、朝食を済まし、自身も友達に会いに行くのだった。
TO NEXT CODE...
第3章…完結!!
次回からは4章に入ります!!
さて、次回のサブタイトルは…
CODE37 欲望の∀/始まり です!!お楽しみに!!
下に仮面ライダーシグマジリオンの挿入歌を貼っています。
気になる方はぜひ、見てください!!
https://syosetu.org/novel/353280/16.html
また、仮面ライダーシグマのフォーム図鑑も更新しております。ぜひ、見てください!