仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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前回では永遠と大輝、ドライバーとカードを奪われましたね。

今回はあの人が大活躍しますよ!

それではどうぞ!!


CODE44 Oの決意/奪還

 

爆刃が拳銃のトリガーを引こうとした瞬間、どこからかバイクが現れ、爆刃を吹き飛ばし永遠と大輝の眼の前で止まる。そのバイクは永遠のもので、永遠はすぐにそのバイクに乗ると大輝にもバイクに乗るように促す。

 

永遠「早く乗って!!」

 

大輝「分かった!」

 

永遠「雫ちゃん…航輝…必ず助けるからね」

 

ジェネシス「逃げられたか…だが、良き収穫だ。そうだろ?ジリオン」

 

ジリオン「ふん!」

 

爆刃「痛ってぇ…あのクソバイクが…殺り損ねたじゃねぇか!!」

 

優平「まぁ…いいでしょ…帰ろう」

 

永遠と大輝がバイクで去ったあと、爆刃は髪を掻きながら苛つく。優平が帰ろうと言うと、ジェネシスは空間を開き、洗脳された雫と航輝を連れて旧科学研究所へと戻っていく。

 

迅『永遠、聞こえるかい?』

 

永遠「やっぱり、迅さんか!助かったよ、ありがとう」

 

迅『いや、早急に向かうべきだった…すまない』

 

大輝「だが、もう少し早く来るべきじゃなかったのか?」

 

迅「私としてもそうしたかったのは山々だったんだが、グリードの力によって洗脳された人達の抑制をしていたからね」

 

永遠「なるほど…とりあえず、すぐに戻るね!」

 

迅「了解した」

 

迅との通信を切ると永遠はバイクのエンジンをフル活動させ、星王コーポレーションに戻るのだった……

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

一方、ショッピングモールから離れたロードと玲音はひと息つき、ベンチで休んでいた。その時、唐突に玲音がロードにこう言う。

 

玲音「ねぇ、ホントに逃げて良かったの?」

 

ロード「どういう事だ?」

 

玲音「私達にも何か出来たんじゃないかってそう思ったの…違う?」

 

ロード「俺達があそこにいればそれこそ仮面ライダー達の足手まといになる…特にお前は普通の人間だぞ?危険に身を投じる意味はない」

 

玲音「でも…私も守られる側に立ったままなのも嫌なの…ロードには分からない?」

 

ロード「俺は生まれた時から強かった…お前の言っていることは弱者の戯言だ。俺に質問したお前が悪い」

 

玲音「ふーん…じゃあ、なんで私を連れて逃げてくれたの?私は弱いんでしょ?なら、あなたは私を置いていってもよかったんじゃない?」

 

ロード「それは…」

 

ロードは言葉を詰まらせる。玲音が言っていることは確かに正しかった…弱い人間を逃がすなんて事をかつてのロードは絶対にしなかったが、いまのロードは微かに心の奥底では変わろうとしていた。それはまるで誰かに(・・・)影響されているかのようで…

 

玲音「変わって来てるんだね…あなたも…」

 

ロード「もういいだろ、そんなの…俺は俺だ」

 

玲音「そうだね…ロードはロードだね。んじゃ、帰ろう…私のカレー食べさせてあげるね?」

 

ロード「やめろ…あれは洒落にならん。俺も作るのを手伝う」

 

玲音「ふふっ、ありがと!」

 

ロードと玲音はお互いに手を繋ぎながら帰路に着く。一方、旧科学研究所では爆刃がソファに座って寛いでいた。爆刃の目の前には黙り込んでいる優平もいた。

 

爆刃「なぁ、黙ってねぇでなんか喋ったらどうだぁ?お前の好みの女も洗脳して連れてきてんだぞ?なんかしたらいいじゃねぇか?」

 

優平「別に…あんたには関係ない…ただ…どうしたらいいか考えていただけだ」

 

爆刃「考える…ね…不知火 大輝に復讐すんだろ?それをすりゃいいじゃねぇかよ」

 

優平「俺もずっと…復讐を目的にしてきた。けど…なんかもう辛いんだ…俺が俺じゃなくなる…ヴェノムに俺の人格が乗っ取られる…その恐怖で体が震えるんだ!!」

 

爆刃「受け入れりゃいいんだよ!俺はグリードを受け入れた…そしてこの力を物にした!!お前だってそうすりゃいいだろ?深く考えなくていい…お前らしくすればいいだけだ!!」

 

優平「俺…らしく…なぁ、ヴェノム…お前と俺は運命共同体か?答えてくれ」

 

ヴェノム『お前が死ねば俺も死ぬ…運命共同体だ。俺がお前の体を乗っ取る訳がねぇ…もっと俺にお前を見せろ!!』

 

爆刃「くわぁ…さてと俺は次の計画でも立てようかね。駒はいるんだ…成功させてやる!!」

 

優平のその問いかけにヴェノムは精神の内側から答える。優平はその答えに満足したのか、目を瞑り深い眠りへと入る。爆刃は欠伸をしながら、次なる計画を企てていく。それは確実に智慧の泉の力を手に入れるための計画だった。

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

星王コーポレーションへと戻ってきた永遠と大輝はすぐに社長室へと赴く。扉を開けると楓が出迎えてくれ、水の入ったコップを渡され、それを飲み干して起こったことについて話す。

 

楓「航輝さんと雫さんは…今は洗脳状態ということですね?そして、永遠と大輝さんはドライバーを奪われた…かなり最悪の状況ですね」

 

碧「でも、大輝君には恭平君の形見があるんじゃないのかい?それを使えば大輝君は変身できるだろう?」

 

大輝「それはそうだが、俺1人で市川 爆刃、優平、星空 創始の3人を相手するのは正直、厳しいだろう。戦力が必要だが…柊と鈴蘭には伝えるな。彼らには平穏でいて欲しい」

 

永遠「だとすると俺が生身ででもやるしかないって事だよね」

 

「そこは心配しないでくれ!私も行く」

 

大輝と永遠の不安な声に男の声はそう答える。永遠と大輝はその声のした方を向き、こう言う。

 

永遠「迅さん!いたんですね!」

 

大輝「あなたも行くという事は…そうだったな、"オメガ"に変身するんだったな」

 

迅「あぁ、1人でも戦力は欲しいんだろう?なら、変身できる私も行ったほうが良いはずだ」

 

迅はかつて自らの手で始末した零野からドライバーとオメガライセンスカードを奪っていた。そうしてホウオウアイランドでの戦いの時も永遠たちのために奮闘してくれていたのだ。

 

永遠「じゃああとは誰が誰と接敵するかだね。俺は星空 創始を相手にしたいけど、迅さんと大輝は?」

 

大輝「俺は市川 爆刃と優平だな、あの2人なら俺が適任だ。迅さんには洗脳された雫と航輝をお願いしたいのだが…いいか?」

 

迅「異論はないね。オメガの力なら2人の洗脳を解除できる。こんなにも適任な組み合わせは存在しないはずだ」

 

永遠「じゃあ、それで決まりだね…とりあえずひと休みしてから向かおう。何事も体力を万全にしてからじゃないとね!」

 

迅「そうだね、私もオメガの最終調整を行いたいと思っていたから好都合だよ。それじゃ、時間になったら呼んでくれ…すぐ向かうよ」

 

大輝「了解した、俺も体力が回復次第連絡する。じゃあ、また後で…」

 

3人はそう言い、それぞれ休憩の為に部屋へと向かう。楓は部屋に向かっている永遠の隣を歩きながらこう言う。

 

楓「やはり、ジリオンちゃんの事が心配ですか?」

 

永遠「うん、何やかんや助けてもらっているしね。それでなんだけどさ楓…まだ、他の人には言ってないんだけど…先に君にだけは言うから言っておくね。俺さ……」

 

楓「でも…それでは永遠が!?……それにルナちゃんも…」

 

永遠「分かってるさ…無事には済まない。だけど…これ以上、マキアによって脅かされる世の中じゃダメなんだ…俺自身の手で終わらせないといけない。楓が納得してなくても俺は必ずやる。ルナもきっと分かってくれる…航輝には申し訳ないけどね」

 

楓「でも…まだ、分かり合えるはずです!ロードだって、今…玲音さんと共に過ごし変わろうとしてるはずです!お願いです…もう…私の前から居なくならないで…」

 

涙を浮かべる楓の目元を永遠が拭い、楓の顔を真剣に見つめながらこう言う。

 

永遠「俺は居なくならない…必ず、君のもとに来る…俺の名前の由来は"一生、楓の友達"だろ?君には涙を流させない。約束するよ…楓」

 

楓「永遠…ホントですか?」

 

永遠「ホントさ…俺は嘘をつかないからね!」

 

楓「ッッ…永遠っ!!」

 

楓は永遠に抱きつき、永遠は楓の体を受け止める。そして、楓の頭を撫でながら落ち着かせる。やがて、楓は寝息をたて永遠は楓を抱きかかえながら寝室のベッドへと楓をゆっくり降ろし、永遠もベッドに横になり楓の寝顔を見て、その唇に自分の唇を合わせる。

 

永遠「正真正銘の俺のファースト・キス…寝てるけど君に捧げとくよ。俺がたとえ消える《・・・》としても…ね」

 

永遠は楓の横で静かに目を閉じながら一人そう呟くのだった。それから1時間が経過し、永遠は待っているであろう大輝と迅の元へと行く。すでに2人は星王コーポレーションの中央ホールで永遠のことを待っていた。永遠は遅れたことを謝ると迅がすぐに話す。

 

迅「これから航輝、雫の救出作戦を決行する。準備はいいかな?」

 

永遠「大丈夫だよ!」

 

大輝「俺もだ」

 

迅「それでは…行くとしよう」

 

永遠、迅、大輝はそれぞれバイクに乗って移動を始める。その間、マキアの襲撃はなくトントン拍子で旧科学研究所まで辿り着く。3人は中に入り、確認するが誰も居らず妙に静かで不気味に思う。

 

永遠「誘われてるよね?」

 

大輝「間違いないな…妙に静かすぎる」

 

迅「ここは私が先導を切ろう。大人としての役目だしね」

 

迅が先導してその後に永遠と大輝が続く形で警戒しながら先に進んでいく。しかし、敵の気配すらもせず3人は拍子抜けする。

 

永遠「ここまで誰の気配もないなんて…おかしいな…航輝と雫ちゃんの気配すらもない。まさか…」

 

大輝「俺達が入ってきた瞬間に外の世界と切り離されたのか。この力は星空 創始の持つ、ジェネシスの力だな」

 

迅「間違いないね。ジェネシスには概念に干渉する力がある…それを使えば空間を切り離すことも容易いだろう」

 

「ケッケッケ…その通りだぜ?坂月の旦那よぉ…」

 

迅「ッッ!?市川 爆刃…君」

 

爆刃「テメェにそう呼ばれる筋合いはねぇな…二度と俺の名前を呼ぶんじゃねぇぞ!!」

 

突如、現れた爆刃に迅はその名を呼ぶ。しかし、不機嫌な態度で迅に対して怒りを露わにして名前を呼ばれるのを拒否する。

 

永遠「そういうのはいいから…航輝と雫ちゃんを返せ!!」

 

爆刃「はぁぁ?いいぜ…返してやるよ、てめぇら!!来い!!」

 

大輝「雫、航輝!!」

 

爆刃の命令のもと、現れたのは未だに虚ろな目をした航輝と雫だった。2人はただそこに立ったまま永遠達に目線を合わせる事はせず、ピクリとも動かなかった。

 

永遠「2人を正気に戻せ!!」

 

爆刃「する訳ねぇだろ?俺の考えてる事ぐらい分かんだろ?」

 

大輝「雫と航輝を使って俺達をどうするつもりだ」

 

爆刃「それは…これから分かることだぜ?」

 

迅「ッッ!?空間が…切り替わる!分断かっ!?」

 

空間そのものが切り替わり、永遠、大輝、迅は分断される。永遠の目の前には不敵な笑みを浮かべた創始と後ろには拘束されたジリオンがおり、大輝の目の前には爆刃と優平が睨みつけるように見ている。迅の目の前には動かずじっとこちらを見つめる航輝と雫の姿が現れていた。

 

永遠「星空…創始…俺の相手はアンタか」

 

創始「そうさ…さぁ、楽しもうか?」

 

ジリオン「マイマスター、逃げてください!!ドライバーがない状態で敵う相手ではありません!!私の事なぞ、気にせずに!!」

 

永遠「いいや、助けるさ…俺は仮面ライダーだからね」

 

創始「素晴らしい…正義の心を持った少年だな。全力でいかせて貰うとしよう」

 

『GENESIS DRIVER』

 

創始「変身…」

 

『CREATE A WORLD.RIDER SYSTEM GENESIS』

 

創始は仮面ライダージェネシスワールドへと変身を完了する。永遠はフェンドライブバスターを装備し、ジェネシスワールドに向かって一振り、フェンドライブバスターを振り下ろす。ジェネシスワールドはその攻撃を避け、永遠の懐へと潜り一発、拳を当てるが永遠はフェンドライブバスターで防御する。

 

永遠「負けるわけにはいかないんでね。今の全力で行かせて貰うよ!!」

 

『CANON MODE』

 

ジェネシスワールド「ぬっ!?やるね…流石はフェンリルだ…しかし、これならどうだ?」

 

永遠「ん?実体のある分身か…本体はどれだ?」

 

ジェネシスワールド「分からないだろう?打ってみるといい…さぁ、来い!!」

 

ジェネシスワールドは実像分身を6体作り出し、永遠を翻弄する。永遠は冷静に本体を見極める。そして、永遠はニヤッとする。

 

永遠「手当たり次第って訳にもいかないからね。少し、手荒にいくよ!!」

 

『SPARKING』

 

『STRIKE』

 

『SECOND REMIX』

 

『デュオリミックスボンバー』

 

ジェネシスワールド「ぬわっ!?」

 

永遠「ビンゴ!6体全員を一気にやれば、本体なんて関係ないよね?」

 

永遠はスパーキングアビリティカードとストライクアビリティカードをフェンドライブバスターにセットし、地面に向かって放つ。そのエネルギーは地面を伝い、6体のジェネシスワールドに向けられ感電し、ジェネシスワールドは地面に仰向けに倒れる。

 

永遠「今のうちに…ジリオン、拘束を解くね。ちなみに俺と大輝のドライバーの場所って分かる?」

 

ジリオン「ありがとうございます…マイマスター。はい、マイマスターとマイフレンドのドライバーの場所なら把握済みです。取りに行ってきます」

 

永遠「うん、ありがとう。無茶しないでね?」

 

永遠はジリオンの拘束を解き、ドライバーの場所を聞く。ジリオンは知っていると言い、人型から鳥型へと変化し取りに向かう。

 

ジェネシスワールド「してやられたよ…どうも、私は人を侮る癖があるらしい。改善の余地は…もうないか」

 

永遠「さてと…もう少し、時間稼ぎでもするか」

 

永遠はフェンドライブバスターをジェネシスワールドに向け、戦闘を継続する。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

場面は切り替わり、大輝は目の前の2人の人物…爆刃と優平を睨みつけていた。

 

爆刃「そう睨みつけんなよ、後輩君?」

 

大輝「お前達の目的は俺達を孤立させ、倒す事だろう?そうすれば永遠の中にある智慧の泉の力は奪いやすくなる。単純な計画だな」

 

爆刃「そうだぜ?それにお前はあの力が使えねぇ…倒すなら今しかねぇだろ?」

 

『ENTITY DRIVER』

 

優平「倒…す」

 

『POISONEST DRIVER』

 

爆刃/優平「「変身…」」

 

『KAMEN RIDER GREED ALPHA』

 

『KAMEN RIDER VENOM POISON HYDRA』

 

グリードアルファ「はっ!ボコボコにして、殺してやんぜ!!」

 

ヴェノム「倒して…やる!!」

 

大輝「油断…だな………恭平、力を貸せ」

 

「ENTITY DRIVER」

 

グリードアルファ「あぁん?なんで、ドライバーを…」

 

大輝「なに…ただの形見だ…変身!」

 

『KAMEN RIDER PHI BOOST』

 

ファイ「ふんっ!!」

 

グリードアルファ「ッッ!?速い!?」

 

ヴェノム「なっ…!?」

 

大輝は恭平の形見でもあるドライバーを使い、ファイブーストへと変身しグリードアルファとヴェノムを圧倒するスピードで翻弄する。グリードアルファの背後へと回り一発、拳を当て、加速しながらグリードアルファ達の攻撃を避け続ける。

 

グリードアルファ「前はこんなスピードじゃなかった筈だろ!?どうなってやがんだ!!」

 

ファイ「俺の進化は止まらない!!」

 

ヴェノム「速すぎる!?」

 

ファイの勢いは止まらず、スピードのみで2人を圧倒する。グリードアルファとヴェノムはファイのスピードに成す術なく、攻撃を受け続ける。

 

グリードアルファ「クソッ!どうにかしろよ!!」

 

ヴェノム「言われなくても分かってる!!」

 

ヴェノムは蛇の化身を具現化し、ファイに向かって解き放つ。しかし、その時には既にファイはそこには居らず、ヴェノムの背後へと回っていた。

 

ヴェノム「なっ――――!?」

 

ファイ「お前じゃ俺には勝てない…二度とな」

 

『FIRST BOOST.SECOND BOOST』

 

『BOOST INSTALL』

 

『イグニッションブーストフィニッシュ』

 

ファイ「ハッ!!」

 

ヴェノム「ぐはっ!?」

 

ファイは圧倒的なスピードで助走をつけ、さらに加速しヴェノムにキックを放つ。ヴェノムはそのキックによって、壁へと吹き飛ばされる。

 

グリードアルファ「ちっ…クソったれが!!」

 

ファイ「お前もさっさと投降しろ…勝ち目はないぞ?」

 

グリードアルファ「俺が諦めるわけねぇだろ?俺は…強欲な男だからな!!」

 

ファイ「はぁ…面倒な奴だな」

 

ファイはさらに加速し、グリードアルファの真っ向からの拳と自身の拳をぶつけ合う。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

迅は未だに動かないままで立っている航輝と雫を警戒していた。操られているとはいえ、現役の仮面ライダー…その身体能力は生身で人間の域を遥かに上回るほどだからだ。

 

迅「何か…言葉を話せるかい?」

 

航輝「…………」

 

雫「…………」

 

迅「だんまりか…泣けるよ」

 

迅は言葉を話せるか聞くが、2人とも応答がなく迅は頭を悩ませる。しかし、何もしないという選択肢はなく、肩を揺さぶったりもしたが特に何も変化は起きなかった。流石に困った迅は何をしたらと考える。その時、航輝の右腕が迅の右後頭部に掠る。

 

迅「おいおい、危ないじゃないか。ようやく、指示が来たってことでいいのかな?だとしたら私も役目を果たさなければいけないみたいだね」

 

『ENTITY DRIVER』

 

『ZERO MODE』

 

『FORGE GEAR』

 

『ENTITY DRIVER』

 

迅はドライバーを装着し、オメガライセンスカードのデュオギアを切り替えモードチェンジを施す。航輝と雫もドライバーを装着し、戦闘態勢へと切り替わる。

 

迅「変身!」

 

『OMEGA ZERO PROCESS SCAN』

 

『ZERO RISE』

 

『ZERO SPACE.OMEGA ENTITY』

 

『KAMEN RIDER OMEGA ZERO』

 

球体が迅を包み込むと、変身が完了する。複眼は青色となり、胸部には強化コアリアクターが装着され、全身には青色のラインが染み渡り、全体の色は黒と紫をベースとした姿をしている。

 

航輝/雫「「変…身」」

 

『HELL FLAME.INFERNO』

 

『KAMEN RIDER BETA RECOVERY』

 

航輝と雫も変身を完了させ、お互いにどちらが先攻を取るかゆっくりとその場を歩きながら窺う。そして、先に仕掛けたのはアルファだった。アルファは拳に地獄の炎を纏わせ、オメガに攻撃するが、その攻撃をアルファの拳とオメガの目の前に発生した虚空の空間が地獄の炎を吸い込むことで無力化する。

 

オメガ「ハッ!!」

 

アルファ「ッッ!?」

 

オメガの拳がアルファの頬を掠る。その瞬間に起きた虚空の空間がアルファの動きを抑制し、その場から動けなくさせる。アルファを助けるためにベータがオメガに対してスライディングキックをするが避けられ、今度はオメガが地面に虚空の空間を広げ、ベータをその空間に拘束させる。

 

ベータ「なっ――――」

 

オメガ「この虚無の力で君達の洗脳を解こう。多少痛いだろが…我慢してくれ」

 

『ZERO INSTALL』

 

『オメガゼロフィニッシュ』

 

アルファ「くっ!?」

 

ベータ「がぁぁぁ!?」

 

オメガは自身の手の平から虚空を生成し、その虚空にアルファとベータに宿っていたオーラを吸収する。その間に起こる痛みは想像を絶するほどであり、アルファとベータはかなり痛みを感じていたが、それも終わり2人は変身が解除され、正気に戻る。

 

航輝「ハァ…ハァ…痛ってぇ…けど、助かったぜ…プロフェッサー」

 

雫「あり…がとう…ございます…」

 

オメガ「とりあえずは休んでくれ、私が守っておく」

 

航輝と雫は暫しの休憩を行い、オメガが2人を守る体勢へと入る。そして場面は切り替わり、ジェネシスワールドと永遠との攻防に移る。

 

永遠「やっぱり生身だとしんどいなぁ」

 

ジェネシスワールド「そうは言うが、随分とまだ余力が残っているじゃないか」

 

永遠「まぁね、体力には自身があるから」

 

ジリオン「マイマスター!!ドライバーを持ってきました、受け取ってください!!」

 

永遠がジェネシスワールドと少し会話をしていると永遠のドライバーと大輝のドライバーを持ってきたジリオンからドライバーを投げ渡される。

 

永遠「ありがとう、これで本腰に入れる」

 

『ENTITY DRIVER』

 

永遠「変身」

 

『ABSORB RISE』

 

『KAMEN RIDER SIGMA FENRIR』

 

ジェネシスワールド「ほぅ…フェンリルの力で私を倒そうと言うのかね?」

 

シグマ「いや?少し、場を切り替えたいと思ってね。ジリオン、大輝のカードをこっちに投げてくれ」

 

ジリオン「は、はい!」

 

シグマ「よしっ!ちょっと力…借りるよ」

 

『DIMENSION』

 

『ZILLION』

 

『NOVA』

 

『TRIPLE REMIX』

 

『フュージョンリミックスブレイク』

 

ジェネシスワールド「ッッ!?」

 

ジリオンはシグマにファイディメンションカードを投げる。シグマはカードを受け取るとフェンドライブバスターに挿入する。そのままジェネシスワールド目掛けて放つと次元が切り替わり、シグマはファイ達と合流を果たす。

 

シグマ「大輝!受け取って!」

 

ファイ「永遠!感謝する」

 

『DIMENSION DRIVER』

 

『PHI DIMENSION OPEN THE GATE』

 

『DIMENSION IN PHI』

 

ファイはドライバーを切り替え、ファイディメンションへとフォームチェンジを完了する。それと同時に体力がある程度回復した2人も…

 

航輝「俺達もいくぞ!」

 

雫「うん!」

 

航輝/雫「「変身!!」」

 

『HELL FLAME.INFERNO』

 

『KAMEN RIDER BETA RECOVERY』

 

アルファ「オラッ!この間のお返しだ!!」

 

グリードアルファ「ぐわぁ!?」

 

ベータ「君の心を私が浄化する!」

 

ヴェノム「ふざけるなぁぁ!!」

 

アルファは変身が完了すると同時にグリードアルファに地獄の炎を纏わせた拳を顔面に喰らわす。ベータもヴェノムに向かってキックを放ち、ヴェノムは僅かに動きが鈍くなる。

 

ファイ「優平…お前を助ける」

 

ヴェノム「俺は…助けを求めてない…コレガオレダァァァ!!」

 

『POISONEST SCRAMBLE』

 

『ヴェノムポイズンフィニッシュ』

 

ファイ「そうか…お前の答えは分かった」

 

『DIMENSION ONE』

 

『DIMENSION TWO』

 

『ディメンションウェーブ』

 

ヴェノム「ウガァァァ!!」

 

ファイ「ハッ!」

 

ヴェノム「なん…だと!?」

 

ヴェノムはユニットを3回押し、左脚に紫色の毒蛇を纏わせ、キックを放つ。ファイもユニットを2回押し、左腕に"ディメンションエネルギー"を纏わせ、向かってくるヴェノムに放つ。両者の技は当たる直前までに至ったが、ぶつかり合う事はなく、ヴェノムの技は発動前までに戻され、ファイの技がヴェノムに決まる。

 

ジェネシスワールド「未来は既に決まっていたか…」

 

シグマ「あんたの未来も既に決まっている…破滅だ」

 

『フェンリルスパイラルフィニッシュ』

 

ジェネシスワールド「くっ!?」

 

ファイとヴェノムの戦いに夢中になっていたジェネシスワールドの隙を突き、必殺技を放ち直撃させる。その瞬間、油断していたジェネシスワールドは変身が解除される。

 

創始「くっ…油断したよ…まさか、君にやられるとはね」

 

シグマ「さっさと投降しろ」

 

創始「まぁ待ち給え…これから面白くなる」

 

シグマ「どういう事だ?」

 

ヴェノム「うっ…うぅぅぅ…あぁぁぁぁぁぁ!!」

 

シグマ「なにがっ!?」

 

創始「ハッハッハッハッ!!ヴェノムと優平君の分離だよ!!そして…ここからは…彼の出番だ」

 

グリードアルファ「待ってたぜ…ヴェノム!!」

 

ヴェノム「がぁぁぁぁぁぁ!!」

 

優平と分離したヴェノムに対して、グリードアルファは勢いよく拳をぶつける。その瞬間、ヴェノムの力が活性化し、旧科学研究所から大量の毒が飛沫し始める。

 

ファイ「まずい…撤退するぞ!!」

 

シグマ「了解」

 

優平「あっ…あぁ…ヴェノ…ム」

 

ファイによって優平を含んだ6人は次元を移動し、星王コーポレーションへと瞬間移動する。その間にもヴェノムの毒はさらに侵食を深め、全国へと行き渡っていく。

 

グリードアルファ「さぁて…地獄の世界の始まりだぁ!!」

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

ロード「………玲音、俺の傍にいろ」

 

玲音「えっ…それってどういう…」

 

ロードは玲音を自身の懐へと入らせ、蔓延する毒から守っていく。その間、ロードと玲音の周りにいた人達は皆、泡を吹き倒れていた……

 

ロード「協力するしかないな…今は」

 

TO NEXT CODE...





次回予告 CODE45 Vの惨劇/月は散る

永遠達はヴェノムの力によって混沌と化した街を救う為に動き出す。

一方、ロードも街の異変に気付く。その時、爆刃による奇襲が仕掛けられる。

爆刃「あぁん?この世界は俺の遊び場だ!俺が何をしようがテメェには関係ねぇだろ?前時代の王様が!!」

ロード「お前のような人間は散々見てきたが…ここまで酷いのは初めてだな…その口、一生開けなくしてやる!!」

爆刃とロードの戦いが始まる。

そして…月は最後を迎える。

航輝「ああああぁぁ!!ルナ…ルナ!!」
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