仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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最後はグリードアルファによってヴェノムの力が活性化し、日本中が大混乱に陥りましたね。

果たして今回はどうなるのか?


CODE45 Vの惨劇/月は散る

 

星王コーポレーションへとファイの瞬間移動で戻ると、すぐさま、現在の状況を確認する。

 

永遠「碧、現在の状況は?」

 

碧「全国にヴェノムの力が行き渡って、大混乱に陥ってる。このままだと…日本は終わるかもしれない」

 

航輝「それもこれもてめぇがヴェノムに力を貸してたのが元凶だろ!!なぁ…不知火 優平」

 

優平「俺は…僕は…悪くない…悪くない悪くない悪くない」

 

雫「航輝!!今は優平君に八つ当たりしてる暇はないでしょ!?この現状をどうにかしないと…」

 

大輝「間違いなく死者が出る…」

 

大輝のその言葉にその場にいる者達は口を閉じる。それもそうだった…現状では倒れゆく人達を助ける術はなく、かと言って自分達も外に出ようものならヴェノムの毒によって立てなくなるかもしれない…そんな最悪の状況だった。

 

迅「不知火 優平君…君の持つドライバーは毒に耐性のない者が触ると死ぬんだろう?なら、毒に耐性を持っているであろう君が今の私達の希望だ。今は…私念を忘れて私達に協力してくれないか?」

 

優平「僕が…協力するとでも?姉さんを失った僕の悲しみを知らないあんたらに何が分かる!!」

 

大輝「ふざけるな…お前だけが悲しい存在だとでも思っているのか!!永遠は母親と父親を失った…航輝は家族を失い…雫は恋人を失った。俺も家族を失った…ここにはそんな奴らがいる!!お前だけが悲劇のヒロインぶるな!!」

 

大輝は優平の胸ぐらを掴み、そう訴えかける。大輝のその真剣な眼差しに優平は過去にヴェルと話したとある事を思い出す。

 

ヴェル『優平…あなたは家族が素敵な存在だと思いますか?』

 

優平『うん!僕にとっての家族は姉さんとヘイトリッドとナイーブだからね!まぁ…ヘイトリッドとナイーブは僕の事、どう思ってるか知らないけど』

 

ヴェル『それでも優平が家族と思っているのなら私は嬉しい…もしも…私が優平の目の前から居なくなったとしても…優平は誰も憎まないで欲しい…姉としてはそれが一番嬉しいことなんですから…』

 

その過去を思い出した優平は大輝の腕を取り払い、この場の全員にこう言う。

 

優平「僕は誰も憎まない…思い出したよ、姉さんに言われたことを…だから、兄さん…協力させてくれ。僕はこの件が終わったら自首するよ」

 

大輝「優平…」

 

楓「そうと決まれば作戦を立てないといけませんね…」

 

ルナ「私の癒しの力なら毒の侵食を受けても癒せる…それにインフェルノの力も同様に打ち消せる…それなら優平と私、航輝が共に行動し、発生源のヴェノムを叩きに行く!」

 

雫「待って!私も行く。私のリカバリーの力も癒す力だから役に立つはず」

 

航輝「それじゃあ、俺、雫、ルナ、優平の4人での行動って事になんのか…よし、いいぜ!優平が暴走したら俺が止めてやる」

 

優平「うん…僕としてもそれがいい。皆には信用されてないし…」

 

永遠「じゃあ、俺と大輝は爆刃と創始をどうにかしないといけないね」

 

大輝「あぁ、一刻も早く食い止めるぞ!」

 

碧「永遠、ちょっと話したいことが…」

 

永遠「うん?分かった!」

 

こうして、優平を中心とした計画が開始される。一方、爆刃と創始は未だに活性化が収まらないヴェノムの傍で国民の苦しむ様を眺めていた。

 

爆刃「おー、いい眺めだねぇ…こんなに絶望した世界は生まれて初めてだぜ」

 

創始「そうだな…我々、選ばれた人間のみが次の進化へと行き着く…今の人類には早急に退場してもらおう…そして、我々が目指す先はマキアのような超越した人類への進化…ああ!!待ち遠しい…」

 

爆刃「俺をコケにした人間共がいい気味だぜ…国家防衛機関"ネメシス"…あの組織も俺がいずれ権利を握る…そしたら、この国は完全にオレのもんだ!!」

 

2人はそう言い、日本が滅びようとしている様を嬉しそうに眺める。星王コーポレーションでは碧が永遠に話があると言い、誰もいない部屋に永遠を入れ、碧は淡々と話し始めていた。

 

永遠「それで?俺に話したい事って?」

 

碧「うん…実を言うとまだ誰にも話してなくて…僕さ、目がもう殆ど見えてないんだよね。だから、さっき永遠を呼び止められたのも何となくってだけでさ…」

 

永遠「病院には行った?」

 

碧「行ったけど、治せないって言われて…これも呪いの影響だよね?」

 

永遠「うん…間違いないね。でも、未来を視なければ視力を失わずに済むはずだよね?……まさか、何か視た?」

 

碧「うん…最後に視たのは、永遠が皆の前から消えていなくなる所だったよ…永遠さ、消えるつもりなんでしょ?」

 

永遠「…………答えたくない」

 

碧のその言葉が図星なのか、永遠はその事について一切語ることなく、沈黙を貫く。碧は永遠のその態度に察したのか部屋から出ようとする。その前に永遠の方を振り返り、こう言う。

 

碧「君がどんな覚悟で消えるのかは分からない。だけど…それで悲しむ子がいるのは分かっててほしい…それじゃ」

 

永遠「…………分かってるさ、それぐらい…」

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

街中ではヴェノムの毒に苦しむ人々で溢れ返っていた。その様子をロードは玲音を庇いながら眺めていた。

 

ロード「これがあいつらのやることか…これでは、他のマキアも既に…」

 

玲音「ケホッ、ケホッ!全滅してるって事?」

 

ロード「あぁ、怒りが湧く…ヴェノムの毒は昔よりも更に強くなっている…強化された毒は普通のマキアでは耐えきれない…それは人間も同じ事か。玲音、お前は俺の傍にいるからある程度は耐えれているようだが…限界が近そうだな」

 

玲音「うん…ちょっと、足元がふらついてるよ。それで?ロードはこれからどうするの?」

 

ロード「この事態を引き起こした奴らを倒す…仮面ライダー達と共闘してでもな…そうでもしなければ俺達マキアが幸せになる未来はない」

 

玲音「そっか…あっ…やばい…意識…が…」

 

ロード「玲音っ!」

 

その瞬間、玲音は意識が途切れ、気絶する。ロードは咄嗟に玲音の体を抱える。玲音は寝息をたてながらグッスリと眠っていた。その事にロードはホッとするが、事態はそう簡単には変えられない…剣がロードの目の前で刺さり、ロードは剣が投げられた方向を見ると、ニヤつきながらこちらを見る爆刃の姿が目に映った。

 

ロード「市川…爆刃…我が同胞、グリードを行使し続けるに飽き足らず、ヴェノムすらも利用するとは…愚かだな。今のお前は欲望に満ち溢れている!!」

 

爆刃「あぁん?この世界は俺の遊び場だ!俺が何をしようがテメェには関係ねぇだろ?前時代の王様が!!」

 

ロード「お前のような人間は散々見てきたが…ここまで酷いのは初めてだな…その口、一生開けなくしてやる!!」

 

爆刃「そりゃお互い様だぜ?王様がよ!!」

 

『KAMEN RIDER GREED ALPHA』

 

爆刃はグリードアルファへと変身し、ロードに襲いかかる。ロードは玲音を庇いながら、グリードアルファの攻撃を機械を組み合わせ、盾を作り防御する。

 

グリードアルファ「シャッハー!!お前はもう古いんだよ!!俺がお前の意志を受け継いで世界を支配してやるよ!!」

 

ロード「俺が世界を支配しようとしてるのは俺達マキアが幸せに過ごせる世界を創る為だ!!決してお前のように己の思うがままにする世界を創りたい訳じゃない!!」

 

ロードも怪人態となってグリードアルファに攻める。その攻めは一方的で、ロードは機械を組み合わせ、超電導エネルギー砲を作り出し、エネルギー弾をグリードアルファにぶっ放していく。

 

グリードアルファ「痛ってぇ…流石にマキアの王なだけあるな…俺1人じゃ勝てる気がしねぇ…なら、これならどうだ?」

 

ロード「ッッ!?貴様…同じ人間を操るのか!!情けない…お前のような人間がいるからこの世界は腐るんだ!!」

 

ロードは他の人間に目もくれず、グリードアルファにエネルギー弾を当てようとするがその瞬間、玲音の声が脳内に響き渡る。

 

玲音『あの頃よりももっとさ、人間の事を知っていこうよ!目の前にうってつけの人間がいるでしょ?』

 

ロード「ッッ…」

 

グリードアルファ「隙ありだぜ!!」

 

ロード「ッッ!?ぬわぁ!!」

 

ロードはエネルギー弾を撃つのを止め、その場で動かなくなる。その隙を突いて、グリードアルファは拳をロードの頬にぶつける。ロードは咄嗟に玲音を庇い、ダメージを受け玲音を守りながらもその攻撃を耐える。

 

グリードアルファ「もろに入った筈なんだがなぁ…やっぱ硬ぇな…テメェ…」

 

ロード「俺はマキアの王だ!!ここで倒れる訳にはいかない!!」

 

グリードアルファ「ならとっととくたばりやがれっ!!」

 

グリードアルファがロードが抱えている玲音を狙って攻撃をしようとする。その時、エネルギー弾がどこからか飛ばされ、グリードアルファの腕を弾く。

 

グリードアルファ「痛ってぇ!?何だ…」

 

大輝「市川 爆刃…お前の所業は見過ごせない。今ここで倒す!」

 

永遠「ロード…ひとまず協力しよう。君は嫌かもしれないけど…」

 

ロード「そんな事はひと言も言っていない。俺もあいつの事は気に食わん…協力する」

 

『DIMENSION DRIVER』

 

『ZILLION DRIVER』

 

永遠/大輝「「変身!!」」

 

『KAMEN RIDER SIGMA ZILLION』

 

『DIMENSION IN PHI』

 

シグマ「まずは玲音さんの安全から先だね」

 

『RECOVERY』

 

『RECOVERY ANALYZE.LINK OF RECOVERY』

 

『ジリオンリカバリーオールリペア』

 

ロード「これは…シールドか?」

 

シグマ「ただのシールドじゃない。この無数に広がる瘴気から玲音さんを守るための結界だ」

 

ファイ「あとは市川爆刃とヴェノムをどうにかすればいい」

 

シグマはリカバリーの力を使い、玲音の周りに白銀の結界を付与する。この結界によって玲音は瘴気から守られる。ロードは一安心し、シグマとファイの隣に立ち、目の前の敵…グリードアルファを睨みつける。

 

ロード「お前を倒し…ヴェノムを止め、俺達(マキア)が幸せになる未来を創る!!」

 

シグマ「君らしい…いい願いだ!」

 

ファイ「不本意だがな…協力してやる!」

 

グリードアルファ「掛かってこいよ…俺の世界を脅かす存在共が!!」

 

グリードアルファは勢いよくロードに殴りかかっていく。一方その頃…航輝、雫、ルナ、優平はヴェノムがいるとされる市街地の中心を目指していた。

 

航輝「情報によるとここの辺りなんだけどな…居ねぇな」

 

雫「でも、ここだけ明らかに他のところとは毒の侵食度が違うよ?」

 

ルナ「まさか…私達はわざとここに誘き出された?」

 

優平「そんな事考えそうな人…あの人しかいない!」

 

創始「分かっているじゃあないか…優平君?君はとても優秀な存在だ…独学でドライバーを創り上げ…ヴェノムの力を極限まで高めてくれた。感謝の言葉以外出ないね」

 

航輝「テメェ…こんなガキまでお前の野望の為に使いやがって…星空創始!!お前に罪悪感はねぇのか!!」

 

創始「罪悪感…か…私は研究者だ…道端に転がっている雑草に感情を持てと言っているようなものだと思うのだが…違うかね?」

 

航輝「テメェ…優里の体まで使いやがって…我慢ならねぇ!!今ここで潰す!!」

 

創始「ハッハッハッハッ!君達の相手は私ではない…ヴェノム、出番だ」

 

ヴェノム「グルルルルルゥ…」

 

優平「ヴェノム…」

 

優平は変わり果てたヴェノムの姿を見て絶望する。今のヴェノムは優平に語りかけていたあの時のヴェノムの面影を一切感じず、今はただ、目の前の敵を破滅へと導く兵器と化していた。

 

航輝「倒す…しかねぇか」

 

雫「これ以上…被害が増える前に!!」

 

『FORGE GEAR』

 

『ENTITY DRIVER』

 

航輝/雫「「変身!!」」

 

『HELL FLAME.INFERNO』

 

『KAMEN RIDER BETA RECOVERY』

 

ヴェノム「ガゥゥ!!」

 

アルファ「オラッ!」

 

ベータ「ハッ!」

 

ヴェノム「グルッ!?」

 

変身したアルファとベータに突撃するヴェノムだったが、アルファの拳とベータの蹴りのカウンターが決まり、ヴェノムは後ずさりする。アルファは更に追い打ちをかけるようにヴェノムに攻撃を与えていく。ベータはその間に周りの毒の瘴気を癒していく。優平はその光景をただ、見ているだけしか出来なかった。

 

優平「僕は…どうしたら…」

 

ルナ「諦めちゃダメ…キミにしか出来ない事がきっとある。人間の可能性は無限大…だよ?」

 

優平「僕に出来ること…ヴェノム、彼を助けたい。助ける為には…僕自身がヴェノムと向き合わないといけない、心に語り掛けないといけない!!航輝…さん!!少し、時間を稼いでください!!」

 

アルファ「あん?そうか…分かった!!お前がやりたい事、やってやれ!!」

 

ルナ「それでどうするの?」

 

優平「航輝さんがヴェノムを引きつけている隙を窺って、僕自身がヴェノムに接触します。僕はヴェノムとの共鳴率が高い…それなら彼の精神内に入り込めるかもって訳です」

 

ルナ「そう…頑張って。私は雫の加勢に行ってくる」

 

優平「はい!!」

 

アルファ「オラオラオラッ!!」

 

アルファは優平に言われた通りにヴェノムを引きつける。その間、ベータのリカバリーの力とルナの癒しの力によって周りの毒の瘴気を減らしていく。創始はその光景に思わず深いため息をつく。

 

創始「はぁ…いくらそんな事をしたとしてもヴェノムの毒は超高濃度…智慧の泉の力の一部とは言っても完全に浄化出来るわけがない。これだから…希望を見つけた人間を見るのは耐え難い…この先の未来に希望などは無く…絶望しかないのだと、なぜ分からない」

 

優平「あなたにとってはそうかも知れない…だが、僕の希望はヴェノムだ!!そして、もういないけど…ヴェル姉さんとヘイトリッド、ナイーブも僕の希望だった!!僕はもう一度、希望を取り戻す!!うぉぉぉぉぉ!!」

 

アルファ「いくぞ!!オラァァァァ!!」

 

ヴェノム「グガァァァァ!!」

 

アルファは優平目掛けてヴェノムを投げ飛ばす。優平は投げ飛ばされたヴェノムに拳をぶつける。その瞬間、優平の見ていた景色は真っ暗闇の空間へと変わる。

 

優平「ここは…」

 

ヴェノム「オレはこんな事する為に生まれたんじゃない!!もっと…自由に生きる為に生まれたんだ!!誰かに利用される為じゃない…優平と共に平穏に過ごす為に…」

 

優平「あれはヴェノム?でも、僕が知っているヴェノムと少し違……いや、あれが本来のヴェノムなのか。ただ、平穏に過ごしたい臆病者…僕と同じだ。けど、マキアの本能がそれを許さなかったのか…今、助けに行くよ」

 

ヴェノム「オレ達マキアは生まれたのが間違いだったのか?オレ達は人間との共存は無理なのか?どうしたらどうしたらドウシタラ…イイ?」

 

優平「ヴェノム…」

 

ヴェノム「!?優、平?」

 

ヴェノムは声を掛けられた事に驚いた事と優平がここにいる事に困惑する。困惑するヴェノムに優平は話しかける。

 

優平「ヴェノム、話を聞いてくれる?」

 

ヴェノム「あ、あぁ…うん、聞く」

 

優平「君の力が暴走して、街に被害が出てる。今は仮面ライダー達が食い止めてるけど…それも時間の問題だ。ヴェノム、力の解放を止めてくれるかい?」

 

ヴェノム「それはオレだってしたい!!でも…出来ないんだ…オレの中の欲望がそれを抑えられない!!もう…どうすることも出来ないんだよ!!」

 

優平「そうかもしれない…でも、やらなくちゃいけないんだ!!君は人間の事が好きか?」

 

ヴェノム「好きだよ、大好きだ!!それはもちろん、優平の事も…オレは人間と一緒に生きたい!!化物じゃないオレを見て欲しい…オレの願いはそれだけだ!!」

 

優平「そっか、辛かったね…ヴェノム」

 

優平はヴェノムを抱き締める。その瞬間、ヴェノムの心は落ち着き、平静を保つ。それによって現実にも同様の出来事が起き始める。

 

アルファ「これは…」

 

ベータ「ヴェノムの毒の瘴気が収まってきた!」

 

ルナ「優平君がやってくれたみたい…」

 

創始「バカな…そんな事があり得るはずがない…ヴェノムが自ら…止めたというのか?」

 

アルファ「予想を超える…そんなすげぇ事、あっていいだろ?」

 

創始「私の未来を覆していく…それだけはあってはならない!!」

 

『GENESIS DRIVER』

 

『CREATE A WORLD.RIDER SYSTEM GENESIS』

 

ジェネシスワールド「私がヴェノムの力を活性化させるまで!!」

 

アルファ「させっかよ!!」

 

ベータ「あなたの計画は阻止する!!」

 

ジェネシスワールド「ッッ!?邪魔をするなぁ!!」

 

創始にとって予想外の事が起こり、怒りが湧き始める。創始はドライバーを装着し、ジェネシスワールドへと変身しヴェノムの力を再活性化させようとする。しかし、行く手をアルファとベータに阻まれる。一方、優平とヴェノムは精神世界で話を再開していた。

 

優平「君の辛さ、僕にも分けて欲しい…僕達は"友達"だろ?」

 

ヴェノム「あぁ!一生…友達だ!!………あっ、どうやら、時間みたいだな。一生友達って言った手前、消えるのは悲しいよな?だからさ…オレの力をお前に託すよ。それがある限り、オレ達は一生友達だからな!」

 

優平「うん!君のことは一生忘れないよ…僕にとって、家族以外で初めて出来た…友達だから…」

 

ヴェノムの体は崩壊を始める。優平はその瞬間を崩壊が終わるまで見ていた。そして、ヴェノムの体が完全に崩壊すると優平は現実に意識を戻す。優平の手にはヴェノムのカードが握られていた…

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

シグマ「ハッ!」

 

ファイ「ふんっ!」

 

ロード「消えろ!」

 

グリードアルファ「ちっ!?危ねぇな!!って…ぬわぁ!?」

 

シグマ、ファイ、ロードはグリードアルファと戦っていた。ちょこまかと逃げ回るグリードアルファに対して、3人は善戦しており、グリードアルファは避けたと思ったシグマ、ファイ、ロードの拳、蹴り、剣による攻撃が当たる。それはファイによって引き起こされた力であり、グリードアルファは苛ついていた。

 

グリードアルファ「テメェ…能力が強すぎんだよ!!なんだよ、その、未来をテメェの都合のいいように書き換えるなんて…不平等だ!!」

 

ファイ「戦いに強い弱いもあるか…その状況によっては弱い奴でも生き残る…お前はもう少し柔軟な思考をしろ」

 

シグマ「そういう事だよ!!」

 

グリードアルファ「グワッ!?なんだこれっ!?」

 

ロード「今だ…」

 

グリードアルファ「何っ!?」

 

シグマが地面に触れるとアスファルトがグリードアルファの四肢を拘束する。その瞬間、ロードは機械を何重にも融合させた巨大な大剣をグリードアルファに向かって振り下ろす。

 

グリードアルファ「ぐはっ!?」

 

ロード「お前はここで終わりだ…」

 

グリードアルファ「クソがっ!!………あん?なんだ…これは…ヴェノムの毒の瘴気が晴れていきやがる!?まさか…ヴェノムが…消滅した?」

 

シグマ「航輝達がやったのか?」

 

ファイ「そうみたいだな…これであとは市川爆刃と星空創始を倒すだけだ」

 

ロード「グリードを解放しろ、市川爆刃!」

 

グリードアルファ「クソ…いや待て…ヴェノムが消滅したってこたぁ…次の計画に移行出来るって事だな。ハハッ!テメェら、よぉーく見ておけよ?俺が今から起こすことを!!」

 

ファイ「ッッ!?させるか!!」

 

グリードアルファはヴェノムが消滅し、計画が破綻したことに怒りを露わにするが、すぐに冷静になり次の計画へと移行する為、赤龍のエネルギーを放出し、シグマ達を撹乱させようとする。しかし、ファイは次元を切り替え、アルファ達の元へとグリードアルファを一緒に移動させる。そこではアルファとベータがジェネシスワールドと戦っていた。

 

ジェネシスワールド「私の理想を…よくも潰してくれたな!!」

 

アルファ「オメェの野望なんざ知るか!!この世界は俺達仮面ライダーが守る!!」

 

ベータ「あなたの野望は絶対に阻止する!!死んでいった仲間のためにも!!」

 

アルファは拳を、ベータは蹴りを一斉にジェネシスワールドに放つ。しかし、ジェネシスワールドはシールドを自身の目の前に張り、その攻撃を防ぐ。アルファは再度、攻撃しようとするが、すぐ傍までグリードアルファが攻めていることに気付かなかった。

 

グリードアルファ「お前の力…俺に使わせろ!!」

 

アルファ「うおっ!?危ねぇな!!市川爆刃!!」

 

すんでのところでグリードアルファの攻撃に気付いたアルファは攻撃を避け、逆にカウンターアッパーを喰らわせる。

 

グリードアルファ「ぐおっ!?」

 

アルファ「オメェにはもう負けねぇよ!!」

 

ファイ「優平!ヴェノムは…」

 

優平「消滅したよ…僕に力を託してね。それよりも兄さん、この戦いに終止符を打ってくれ!」

 

ファイ「任せろ…永遠!武器を俺に渡せ」

 

シグマ「オッケー!」

 

『FENDRIVEBUSTER』

 

シグマはファイにフェンドライブバスターを渡し、ファイはキャノンモードの状態でディメンションカードとスパーキングアビリティカードを挿し込む。その瞬間、フェンドライブバスターの発射口に高次元のエネルギーが収束され、ジェネシスワールドに向けて放たれる。

 

ファイ「星空創始!!お前はここで倒す!!」

 

『デュオリミックスボンバー』

 

ジェネシスワールド「ふむ…」

 

パチンッ!

 

その音が鳴った瞬間、高次元のエネルギーを纏った弾は消される。ジェネシスワールドが概念に干渉し、無かった事にしたのだ。ファイは特に驚く事はなく、ジェネシスワールドを静かに見ていた。

 

ファイ「やはり、創世の力は概念に干渉も出来る…か。それなら、一気に攻めるまでだ!」

 

シグマ「いくよ!」

 

ジェネシスワールド「ふふっ…ハッハッハッハッ!私に構ってていいのかな?それよりもあそこを見たまえよ」

 

ファイ「なんだ?」

 

シグマ「……まさか!?」

 

グリードアルファ「俺の欲望はこんなもんじゃねぇぞ!!」

 

アルファ「ッッ!?なんだ…あいつの力が膨れ上がっている!?」

 

ベータ「航輝!?避けてっ!!」

 

グリードアルファ「終わりだ!!この世界をぶち壊せ!!」

 

『グリードクラッキングフィニッシュ』

 

アルファ「なっ――――!?」

 

ルナ「航輝は私が守る!!」

 

グリードアルファは己の欲望の力を増幅させ、すべての能力を底上げする。そして、アルファに向かって必殺技を解き放つ。アルファは避けようとするがそれよりも早くグリードアルファの必殺技が迫る。その瞬間、ルナが本来のマキアの姿となり、必殺技から航輝を守る。

 

ルナ「ッッ!?」

 

グリードアルファ「死ねぇぇ!!」

 

ルナ「あっ―――」

 

アルファ「ルナッ!!」

 

ベータ「そんな…嘘…また、消える…命が…」

 

ロード「ッッ…クソ!!俺の仲間がどんどん消えていく!!クソったれが!!」

 

シグマ「ルナが…死ぬ?そんなの認めてたまるかっ!!」

 

『ジリオンリカバリーオールリペア』

 

ファイ「星空創始…お前の狙いは端からこれだったのか…」

 

ジェネシスワールド「実にいいシナリオだ…インフェルノよ…お前の炎でこの世界を地獄と化せ…」

 

シグマはリカバリーの力を使い、傷付いたルナを回復させようとする。しかし、傷は治らずルナの頬にヒビが入る。それは…マキアにとっては命が尽きる瞬間でもあった。

 

アルファ「やめろ…俺の前から消えないでくれ…ルナ!!」

 

ルナ「ごめんね…航輝…でも、私は航輝と過ごせた時間は楽しかった…それに皆と一緒に過ごして…家族のような温もりを感じた…それだけで私は幸せだった…だから、航輝はこれからも長生きしてね?」

 

アルファ「ああああぁぁ!!ルナ…ルナ!!」

 

ベータ「ッッ…航輝…もう、ルナちゃんは…」

 

ルナの瞳は光を失い、体は粒子と化して消滅する。アルファはルナを抱えていた温もりを感じながら絶望する。それは、グリードアルファ…市川爆刃が望んでいたものだった。

 

アルファ「許さねぇ…市川爆刃…星空創始…テメェらは絶対に許さない!!うっ!?」

 

インフェルノ『マズい…また、力が…いや、これは!?』

 

爆刃「そうだ…暴走しろ!!テメェとインフェルノの適合率は極めて高い!!新たなマキアとなってこの憎き世界をぶっ壊そうぜ!!」

 

アルファ「あっ…あぁ…ごめん…インフェルノ…俺は…」

 

インフェルノ『ッッ…仕方ないことだ…我はそれを受け入れよう…』

 

アルファ「うわぁぁぁぁ!!」

 

シグマ「まさか…」

 

ファイ「これはマズい…このままでは炎に全員巻き込まれる!!仕方ないが…退却だ!!」

 

ファイの次元移動によって、この場にいた仲間達を移動させる。その間、アルファ…航輝の周りを果てしない熱量を施した炎が渦巻く。それを爆刃と創始は嬉しそうに眺めていた。

 

爆刃「これで俺達の世界は更に出来上がりに一歩近づく!!最っ高の世界を作ろうぜぇ…インフェルノ!」

 

創始「地獄の炎はこの世界をリセットするに相応しい…私達の世界はすぐそこだ…」

 

インフェルノ「ハゥハゥ…グルガァァァ!!」

 

TO NEXT CODE...





次回予告 CODE46 ∀の渇望/終わりの地獄

マキアとなり暴れ回る航輝を救いに大輝は向かう。

ファイ「今助けてやる」

そして、旧科学研究所へと航輝を含んだ4人は潜り込み、創始と爆刃との戦闘が始まる。

爆刃「そうだ!もっと感情を出せ!!それこそ…人間の本質だ!!」

アルファ「それはテメェの生き方だろ!!俺は…誰かを守る"仮面ライダー"だぁぁ!!」

アルファは蒼炎を身に纏い…立ち向かう。その先にあるのは希望か、絶望か…
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