仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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前回の最後は悲惨な結末で終わりましたね…

作者も心が痛いですが、引き続き見てください。

それではどうぞ!!


CODE46 ∀の渇望/終わりの地獄

 

星王コーポレーションの社長室へとディメンションの力によって戻ってきた永遠達は窓の外を見る。そこは地獄の炎が蔓延し、かなりの被害が出ていた。楓は救急キットを持ってきて、怪我をしている人を治していた。

 

楓「永遠、何があったか教えてくれませんか?」

 

永遠「ルナが…死んだ…その影響で航輝の心は絶望し、インフェルノと融合して、マキアになった…そして、今起こっている惨状は暴走したインフェルノマキアの力の影響だ」

 

楓「ッッ!?ルナちゃんが…そうですか…航輝さんは…その、助かるのでしょうか?」

 

大輝「あの炎を掻い潜りながら航輝のもとに辿り着くのは難しそうだ…かと言ってこのままの状態を見過ごす訳にはいかない」

 

雫「私も…これ以上、仲間を失いたくない!!」

 

迅「私も参戦していれば…こんな事にはならなかった。私にも非はある。彼が持つインフェルノの力はハイマキアの中でも相当厄介な力…対象の能力を燃やし尽くし無効化する。現状、立ち打ち出来るのはディメンションの力か、ジリオンの力のみか」

 

碧「星空創始…やっぱり許せない…こんな簡単に人を陥れるなんて…僕の祖先だとは思いたくない!!」

 

永遠「碧…」

 

碧のその言葉に全員、顔を伏せる。星空創始…彼の行なってきた所業は人として完全に尊厳を踏み躙る行為そのものでもあったためである。

 

永遠「俺が星空創始を倒す…必ずね」

 

大輝「俺も同じ意見だ…あいつは俺達からとことん奪っていく。絶対に許さない!!」

 

雫「その為にも航輝は必ず助けないと!」

 

柊「皆さん!大変です!インフェルノの被害によって街の人々の中に死傷者が出ています!」

 

永遠「ッッ…早く助けないと…」

 

大輝「俺なら融合したマキアと人間の分離が出来る…俺がやろう」

 

永遠「あぁ!任せた!」

 

大輝「変身…」

 

『DIMENSION IN PHI』

 

ファイ「行ってくる」

 

ファイは地面を蹴ると次元が広がり、そこに沈み込むように入っていく。そして、景色は変わり辺り一面が炎に包まれた街の中になっていた。その街の中心にはインフェルノが人を襲っていた。

 

「たっ助けて!!」

 

ファイ「今…助ける!!」

 

インフェルノ「グガァァ!!」

 

「うわぁぁぁぁ!?……あれ?」

 

ファイ「大丈夫か?」

 

腰を抜かした男がインフェルノにやられそうになる。男は目を瞑り死を覚悟するが、いくら経っても死なない。男は閉じた目を開けると目の前には男の無事を確認する仮面ライダーの姿があった。

 

「ありがとう…ございます!!」

 

ファイ「いいから、早く逃げろ」

 

「はっはい!」

 

ファイ「さて…変わり果てたな…航輝」

 

インフェルノ「グガァァ!!」

 

ファイ「今助けてやる」

 

インフェルノは標的をファイに定めて、攻撃するがその全てが受け流され、腹に重い一撃を喰らわされる。インフェルノは膝をつくが、その隙をファイが見過ごす筈がなく容赦なく蹴り上げ、蹴り上げた瞬間には空の上にファイの姿が映し出され、インフェルノの顔面を殴り飛ばし、地面へと直撃させる。

 

インフェルノ「グガァァァ!!」

 

ファイ「すまない…こうするしか、お前を助ける方法はない」

 

『DIMENSION ONE』

 

『DIMENSION TWO』

 

『FINAL DIMENSION』

 

『ディメンションフィニッシュ』

 

ファイ「お前の炎…今取り戻してやる!」

 

インフェルノ「グラァァァァ!!」

 

ファイはユニットを3回押し、高次元のエネルギーを纏ったキックを向かってくるインフェルノに放つ。命中すると、航輝とインフェルノに分離し、街に広がった炎は収まる。航輝は苦しみながらも目を覚ます。

 

航輝「ハァハァ…俺は…何を…」

 

大輝「無事に戻ってこられてよかった。お前はルナ嬢の死を目の当たりにし、暴走したんだ。俺が暴走し、マキアとなったお前の体とインフェルノを分離させた。インフェルノも無事だ」

 

航輝「ッッ…そうか、ありがとな。インフェルノ!本当にすまねぇ…」

 

インフェルノ「ケホッケホッ…謝るなら、これ以上我に負担をかけるでない…少し、疲れた…寝る」

 

インフェルノはそのまま目を瞑り、意識を深く落とす。航輝も疲れが来たのか意識を深い闇に落とし、その場で寝る。大輝はひとまず安心し、その場に留まるのだった……

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

大輝が航輝を助けに行っている間、社長室ではロードが玲音を膝の上に乗せ、目覚めるのを待っていた。そんなロードに永遠は話しかける。

 

永遠「ロード、玲音さんのこと気に入ってるみたいだね」

 

ロード「俺はこいつを知ってしまった…だから、放っておけないんだ。こんな感情は初めてだ…まさか、俺が1人の人間に執着するなんてな…変わったのかもしれない」

 

永遠「ふ~ん…そうなんだ…でも、目的は変わらないんだろ?」

 

ロード「あぁ…マキアが幸せに過ごせる世界を創る。俺の中にあるのはそれだけだ…人間とは分かり合えない…こいつを除いてな」

 

永遠「君は…もし、マキアが幸せに過ごせる世界を創るとして、玲音さんをどうするつもりなの?」

 

ロード「分からないな…俺はこいつをどうこうするつもりはない。ただ、俺の傍にいて欲しい…それだけだ」

 

永遠「そっか…」

 

ロードの言葉に永遠はどこか悲しげにそう言う。ロードはそんな永遠の事を見逃すはずがなかったが特に何も言わずに黙ったまま、玲音の髪を触る。

 

玲音「んっ…んん…」

 

ロード「目覚めたか…早く俺の脚から顔をどかせろ」

 

玲音「もう…ちょっと…」

 

ロード「そうか…永遠、俺は帰る。こいつを連れてな…次、会うときはまた敵同士だ。次は必ず勝つ」

 

永遠「うん…絶対に負けないけどね」

 

ロードは寝ぼけたままの玲音をおんぶして玲音の家へと帰っていく。その時、永遠に宣戦布告を残し、永遠も絶対に負けないと宣言する。一方、雫は優平の隣に座って話しかけていた。

 

雫「優平君、今の気分はどう?」

 

優平「スッキリ…してるかは分からないです…この手で何十人も殺してるので…今もずっと、殺した人達に掴まれてる感覚です」

 

雫「そっか…それでさ、優平君は自首するって言ってたけど…私的には世界を良くするために研究者になってほしいって思ってるよ」

 

優平「えっ…でも、僕はあなたの恋人を殺した人間ですよ?そんな人間が世界を良くするために研究者になっても誰も喜ばないでしょ」

 

雫「そうかもしれない…でも、君はまだ14歳…未来はあるんだからさ、これから頑張っていったらいいよ…私も君のこと、手助けするからさ!」

 

優平「すみません…ありがとうございます!僕、この罪を背負って、一生償います!!」

 

雫「うんうん!人間は変われる。君もきっとそうだよ…君の未来はこれからさ!」

 

雫は優平にそう言い、楓の方へと行く。優平は雫のその言葉を胸に刻み、未来へと一歩踏み出していく。その光景を迅は静かに見守っていた…

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

爆刃「ケッケッケ…インフェルノの力は地獄の炎!最早誰にも止められねぇ!!」

 

創始「それがそうでもないらしいな…インフェルノの炎が収まっている…誰かがインフェルノを止めたようだな」

 

爆刃「はぁあ!?ふざけんなよ!!俺達の計画が全部台無しになってるじゃねぇか!!おい!どうすんだよ!!」

 

創始「安心したまえ…彼らが狙うのは我々だ…となると、我々の所に向かってくるのが同義だろう?我らは迎え撃てばいい…それだけだ…」

 

爆刃「そうか…そうだよな!!一ノ瀬航輝…あいつをもう一回絶望に追い込んで、今度こそ…俺の計画を成功させてやる!!」

 

旧科学研究所には1人の男の高い笑い声が響いていた。創始はその男…市川爆刃とは対照的に更なら自分の未来の為に頭の中で策謀を巡らせるのだった…

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

現在、各地で起こったマキアの被害はインフェルノを除いてゼロになっていた。それはほぼ、すべてのマキアがいなくなった事を表していた…それもヴェノムの毒による影響が多きかったとも言える事だった。永遠達は碧からそう告げられ、唖然とする。それもそのはずだった、かつて世界を混沌に陥れたマキアの存在は最早、絶滅寸前までになっていたからだ。

 

永遠「やはり、あの毒はマキアにも通用するほどだったのか…」

 

楓「街の人達の被害はそれほどでもないようですね…これは…一体…」

 

迅「それなんだが…私の仮説だと、永遠はロードとの戦いの時にリカバリーの力を使って街の修復をしていた…その時のリカバリーの力の影響が残っていて、今回の事件の時に毒から人々を守った…というのが私の推測だ」

 

永遠「そうか…あの時の…まだ残ってたんだ」

 

大輝「戻ったぞ…」

 

永遠「大輝!それに航輝も…よかったよ、無事で」

 

大輝「寝てるがな…航輝が目を覚ましたら星空創始達を叩き潰しにいくぞ」

 

永遠「うん…そうだね」

 

雫「あっ、それとさっき話してたことなんだけど…」

 

大輝「言わなくていい…内容は聞いていた。俺は地獄耳なんでな」

 

永遠「そうなんだ、怖いねそれ」

 

大輝「元々、耳は良い方なんだ。ここ最近は特に優れてる」

 

迅「それって…」

 

迅は何かに気付き、大輝を隅々まで観察し始める。大輝は何だと思いながら、迅が観察し終えるのを待っていると迅が突然、ワァオと叫びながら大輝に解説する。

 

迅「やはり、君はファイの力によって加速度的に進化し続けているらしい…耳が良いのも進化の影響だろう。2人も体に変化が起きているだろう?身体能力の向上…それに伴って毒などにも耐性が備わっている。これは智慧の泉から創り出されたカード達の影響から流れているんだね」

 

永遠「そうか…やっぱり、俺達は…」

 

迅「最早、人間の域を超えた超人だ。傷はたちまち元通りに治り…いずれ、欠損した部位をも再生することが出来るだろう…それに寿命も普通の人間より遥かに伸びているはずだ。どれも…智慧の泉の力が引き起こした未知の物だ。現時点で治療法は存在しない」

 

雫「………私達はちゃんと人として死ねますか?」

 

迅「現状では厳しい…だが、研究が進めばいずれ…君達を元に戻す事は出来るはずだ。これも…私が引き起こしたようなもの…責任を持って取り組ませてもらうよ」

 

大輝「その話は…この戦いが終わってからしませんか…その問題はあとからいくらでも取り組める。だが、今の目的は星空創始と市川爆刃を倒す事だろう」

 

迅「それもそうだね…星空創始と市川爆刃は多分だが、旧科学研究所で君達を待っているはずだ」

 

永遠「あの2人ならそうする…あの性格なら絶対に!」

 

航輝「うっ…うぅ…ここは…星王コーポレーション…か?」

 

大輝「目覚めたか…」

 

永遠達が話し合っていると航輝が目を覚ます。まだ少し、寝ぼけてはいるがどうやら体には何ともなく無事なようだった。永遠達はその事が分かると胸をなで下ろし、安堵する。

 

航輝「なるほど、話は分かった…市川爆刃は俺が相手をする。星空創始は永遠達で相手をしてくれ」

 

雫「でも…航輝1人じゃ…」

 

航輝「心配すんな、絶対に勝つからよ!」

 

インフェルノ『我もいるしのぉ』

 

永遠「まぁ…そうなるよね。雫ちゃん、航輝のサポートに回ってね。俺と大輝で星空創始の相手をするから」

 

航輝「俺は1人でも充分…」

 

大輝「絶対に勝つのであれば…雫のサポートはしっかり受けろ…もう、誰も死なせない」

 

航輝「ッッ…そうかよ。分かった、その提案には乗るぜ。雫、サポートは任せたぜ!」

 

雫「うん!」

 

永遠「じゃあ、行こっか!決戦の場へ!大輝、頼むよ!」

 

大輝「任せろ」

 

航輝と雫はお互いの拳を合わせる。永遠は大輝にワープゲートを生成するようにお願いする。大輝はディメンションの力でワープゲートを作り出し、全員に入るよう促す。

 

永遠「楓、行ってくるよ」

 

楓「無事に帰ってきてくださいね」

 

永遠「うん!」

 

迅「皆、気を付けてくれよ。無事を祈っておく」

 

大輝「アンタには心配されたくないな」

 

碧「気を付けて行ってきて…そして、星空創始を必ず倒して!」

 

航輝「任せてくれよ!俺達は仮面ライダーだからな!」

 

雫「私がしっかり、航輝のサポートをするからね!」

 

永遠達は暫しの別れの言葉を残る皆に言うと、ワープゲートへと入っていく。そのゲートの先では、爆刃と創始の2人が4人が入ってきたことを感知する。

 

爆刃「来たぜ…この戦いで智慧の泉の力を奪い取る!!」

 

創始「さて、出迎えの準備と行こうかね…」

 

爆刃と創始はお互いに同じ歩調で歩き始め、永遠達のいる場所へと向かっていくのだった……

 

 

――――――――――――――――――――――

 

永遠達がゲートをくぐり抜けた先は旧科学研究所の一室だった。ここは過去に雫が捕えられていた場所であり、大輝が絵月と戦った場所でもあった。

 

大輝「ここならひとまずは大丈夫だろう」

 

永遠「これからどうする?やっぱり正面突破でいく?」

 

航輝「市川爆刃なら何も考えずに一直線に向かってくる…星空創始は何かしら作戦を立てて来ると思ってる。それなら、俺と雫はここに残って市川爆刃を待つ」

 

雫「私も同意見だよ」

 

永遠「それなら俺と大輝は星空創始がいそうな場所を探っていこう」

 

大輝「そうだな」

 

永遠と大輝はここで航輝と雫と別れ、創始がいそうな場所を探りに向かう。航輝と雫はここで爆刃が来るのを待つことにする。そうして待っていると扉が勢いよく開き、爆刃が入ってくる。

 

爆刃「よぉ…一ノ瀬航輝!とおまけのお嬢ちゃん!」

 

航輝「市川爆刃!!テメェは絶対に許さねぇ…俺の炎で燃やし尽くしてやる!!」

 

インフェルノ『我に盾突いた事、後悔させてやるわい!』

 

雫「人の命を弄んだこと…後悔しなさい!!」

 

『FORGE GEAR』

 

『ENTITY DRIVER』

 

航輝/雫「「変身!!」

 

『HELL FLAME.INFERNO』

 

『KAMEN RIDER BETA RECOVERY』

 

爆刃「そうだ!もっと感情を出せ!!それこそ…人間の本質だ!!変身!」

 

『ENTITY DRIVER』

 

『KAMEN RIDER GREED ALPHA』

 

アルファ「オラッ!!倒してやるぜ!!」

 

グリードアルファ「そりゃ俺のセリフだ!!」

 

ベータ「私もいるの忘れないで!!」

 

グリードアルファ「うおっ!?」

 

アルファはグリードアルファに向かって殴りかかる。グリードアルファも迎え撃とうと拳を構えたその時、ベータが横からグリードアルファの懐に入り込み、蹴りを放つ。その蹴りはグリードアルファの腹に命中し、狼狽える。前方にはアルファの拳がグリードアルファの顔面に刺さり、吹き飛ばされる。

 

グリードアルファ「2対1じゃキチィな…だが、それでこそ戦い(殺し合い)は楽しいんだ!!俺の欲望が昂ぶってくるぜ!!」

 

ベータ「なに?さっきと雰囲気が違っ――――!?」

 

アルファ「ッッ!?雫っ!!」

 

グリードアルファ「まずは回復役から攻めるのが鉄則だろ!!」

 

先程よりも俊敏性が増したグリードアルファの猛攻によりベータは首を掴まれた状態で引きずられる。

 

ベータ「くっ!?離して!!」

 

グリードアルファ「お望み通り離してやるよぉ!!」

 

ベータ「きゃあ!?」

 

アルファ「雫っ!!」

 

グリードアルファは引きずったベータの体を勢いよく投げ飛ばす。その衝撃は凄まじく、壁を何個も貫通していた。アルファはベータを助けようと向かうが、グリードアルファに背後から攻撃されそうになり、咄嗟に防御する。

 

グリードアルファ「アッハッハッハッハッハッ!俺の力は欲望が増すにつれ強くなっていく!!お前じゃ俺には勝てねぇよ!!」

 

アルファ「ッッ!?そんなの…やってみなきゃ分かんねぇだろ!!」

 

アルファは拳を握りしめ、グリードアルファに攻撃しようとするが、ギリギリの所で躱され、逆にカウンターを決められる。

 

アルファ「ぐはっ!?」

 

グリードアルファ「テメェは家族も…恋人も守れず、今度は大切な仲間も失う。そうすることで深い絶望を味わったテメェの末路は…地獄だぜ?一ノ瀬航輝!!」

 

アルファ「クソッ…がっ!!」

 

ベータ「私がそんな結末迎えさせない!!」

 

『RECOVERY ONE』

 

『RECOVERY TWO』

 

『RECOVERY INSTALL』

 

『フルカバリーフィニッシャー』

 

ベータ「ハァァァ!!」

 

グリードアルファ「あぁん?ぬわぁ!?」

 

油断していたグリードアルファにベータは必殺技を放ち、グリードアルファを退かせる。そして、アルファの近くに行き傷を癒していく。

 

アルファ「雫…ありがとう」

 

ベータ「気にしないで…私達、仲間でしょ?」

 

アルファ「仲間…か…そうだな…ここから反撃だ!!インフェルノ…お前の力、全部使わせてもらうぜ!!」

 

インフェルノ『いいのだな?我の力を完全に解放すれば…お前は二度と…』

 

アルファ「とっくに覚悟は出来てんだ…今、この瞬間に全力を注ぎ込む!!」

 

インフェルノ『ふっ…好きにしろ…我も共に行くぞ』

 

アルファ「うぉぉぉぉぉ!!」

 

『HELL FLAME.INFERNO………BLUE FLARE』

 

アルファはブルーフレア状態となり、火力を底上げさせる。その事にベータは驚くが、アルファの覚悟に気付き、静かに見守ることにする。グリードアルファは以前見たブルーフレアに興奮状態となる。

 

グリードアルファ「お前の全力…俺が倒してやる!!」

 

アルファ「今の俺は誰にも止められねぇぞ!!」

 

グリードアルファとアルファによる泥沼な殴り合いが今、始まろうとしていた。一方、永遠と大輝は創始が居そうな場所を探していく。粗方調べたが、創始の気配がなく2人は頭を悩ませていた。そんな時に大輝が1つの部屋の地面に目線をやり、何かに気付く。

 

大輝「永遠、地面を見てみろ…ここに、ハッチがある。ということは…その下にはどこかに通じてる通路があるはずだ」

 

永遠「なるほど…入ってみよう」

 

ハッチを開け、下へ続く梯子を下っていくとそこは様々な実験設備が置かれている場所だった。そして、永遠と大輝が目をやった先には椅子に座る何者かの気配…その者は椅子を永遠たちの方へと向け、拍手をする。

 

永遠「星空創始!!」

 

大輝「ここはお前の秘密の実験施設か…」

 

創始「そうさ…ここは私の実験施設…ハッチを見つけるとはお手柄だよ。さて、私の相手は君達…ということかな?」

 

永遠「お前を倒して野望を阻止する!!」

 

大輝「同意見だ!」

 

『ZILLION DRIVER』

 

『DIMENSION DRIVER』

 

永遠/大輝「「変身!!」」

 

『ZILLION RISE』

 

『DIMENSION RISE』

 

『LINK OF EARTH.CONTROL THE ZILLION』

 

『KAMEN RIDER SIGMA ZILLION.ENDLESS WISDOM』

 

『BOOST DIMENSION.DIMENSION IN PHI』

 

『CONTROL OF SPACE』

 

創始「受けて立とう…我が創世の力でね」

 

『GENESIS DRIVER』

 

創始「変身…」

 

『GENESIS RISE』

 

『CREATE A WORLD.RIDER SYSTEM GENESIS』

 

永遠は仮面ライダーシグマジリオンに変身し、大輝は仮面ライダーファイディメンションに変身し、創始は仮面ライダージェネシスワールドへと変身を終える。シグマは地面に腕をやると、物質を操作しジェネシスワールドを拘束しようとする。ジェネシスワールドはシールドを展開し、その拘束を防ぐと同時にエネルギーをシグマとファイに放つ。シグマとファイはそれを避け、お互いに息の合ったコンビネーションでジェネシスワールドに攻める。

 

ジェネシスワールド「どうだ!素晴らしいだろう!ジェネシスの力はジリオンに匹敵する程の力を持つ!!私が見つけた創世の力は素晴らしい!!この力で世界を創り変える!!」

 

シグマ「そんな事させない!俺達…仮面ライダーがいる限り!!」

 

ファイ「お前の野望は阻止する!」

 

ジェネシスワールド「ッッ!?」

 

ファイは攻撃を避け続けるジェネシスワールドに対して攻撃が当たるように未来を変える。その瞬間を狙ってシグマは挟み撃ちのような形で攻撃を当てる。

 

ジェネシスワールド「あまりジェネシスの力を舐めるんじゃない!!」

 

ジェネシスワールドがそう言った瞬間には既にファイの目の前に自分が存在していた。それはファイのディメンションの力によって引き起こされた未来を書き換える力であり、ファイの拳がジェネシスワールドの顔にクリーンヒットする。

 

ジェネシスワールド「ぬおっ!?」

 

ファイ「お前にはもううんざりだ!!」

 

シグマ「この実験施設ごと吹き飛ばす!!」

 

ジェネシスワールド「させるか…」

 

ファイ/シグマ「「なっ―――――!?」」

 

シグマとファイはジェネシスワールドの力によってどこか別の空間に飛ばされる。その空間は辺り一面が宇宙のような光景になっており、シグマとファイはあらゆる方向から飛んでくる物体…隕石に押し潰される。

 

ジェネシスワールド「ジリオンの力を使えると言っても所詮は子ども…詰めが甘い…これで私の勝利は揺るがない」

 

『LINK ONE』

 

『DIMENSION ONE』

 

『シグマジリオンスパーク』

 

『ディメンションウェーブ』

 

ジェネシスワールド「何だとっ!?」

 

ジェネシスワールドの言葉も束の間に隕石は消え去り、シグマとファイは必殺技をジェネシスワールドに向かって放っていた。流石に予想外の展開で驚いていたジェネシスワールドはその必殺技を受け、変身が解除される。

 

創始「ぐわっ!?くっ……」

 

シグマ「大人しく消え去れ」

 

ファイ「お前の負けだ」

 

創始「私の負け…いや、違うね!!私の物語はこれからだ!!」

 

創始は駆け出し、その場から逃げようとする。シグマとファイは追いかけようとするが、創始はそれを見越してたのか爆弾を仕掛けていた。その爆弾を起動させ、爆発させる。その瞬間、天井の壁が破壊され、シグマとファイの行く手を阻む。

 

創始「また次の機会に会おう!」

 

シグマ「星空創始!!待てっ!!」

 

ファイ「クソッ…逃げられた!」

 

シグマ「………とりあえず、航輝達の所に行こう」

 

ファイ「………そうだな」

 

2人はその場をあとにして航輝達のもとへと行くのだった。一方、ブルーフレア状態となったアルファとグリードアルファの戦いはアルファに軍配が上がっていた。蒼炎の炎を纏うアルファの打撃は通常よりも超強化され、グリードアルファの防御を軽々と超えていく。

 

アルファ「オラッ!オラッ!」

 

グリードアルファ「ッッ…ぐわっ!?」

 

アルファ「家族の仇…ルナの仇…今、ここで!!俺が終わらせる!!」

 

グリードアルファ「クックックッ…いいぞ…もっと欲望を曝け出せ!!俺に対するその欲望を!!そしてテメェは初めて生まれ変わる!!」

 

アルファ「訳わかんねぇこと言ってんじゃねぇぞ!!」

 

グリードアルファ「すべてを失う怖さ、悲しみをその身で味わえ!!」

 

『グリードクラッキングフィニッシュ』

 

アルファ「どわぁ!?」

 

ベータ「航輝ッ!?」

 

アルファ「来るんじゃねぇ!!これは俺の…最期の戦いだぁぁ!!」

 

グリードアルファがアルファを挑発するようにそう言い、アルファはその挑発でグリードアルファに向かっていく。その時、隙を突かれたアルファはグリードアルファの必殺技を受け、ダメージを受ける。ベータが急いで駆け付けようとするが、アルファが怒りの籠もった声でそれを止める。そして、蒼炎を纏いながらグリードアルファに攻撃をし続ける。

 

アルファ「テメェには絶対に負けねぇ!!俺の…想いをすべてぶつけてやる!!」

 

グリードアルファ「いいぞ…お前の最大火力を見せてみろ!!」

 

『FIRST GEAR』

 

『SECOND GEAR』

 

『FINAL GEAR』

 

グリードアルファ「テメェのその覚悟、俺が砕いてやるせ!!」

 

『GREED ONE』

 

『GREED TWO』

 

『GREED THREE』

 

『GREED INSTALL』

 

アルファ「この一撃にすべてを賭ける!!」

 

グリードアルファ「俺の欲望は誰にも止められねぇ!!」

 

『インフェルノブレイク』

 

『グリードクラッキングフィニッシュ』

 

アルファ/グリードアルファ「「ハァァァァァ!!」」

 

お互いに飛び上がり、アルファは蒼炎を纏ったキックを、グリードアルファは紅い龍のエネルギーを纏ったキックを放つ。ベータは2人のキックがぶつかり合った衝撃で変身が解除される。

 

雫「航輝…頑張って!」

 

アルファ「俺は…ルナの…家族の想いを一生抱えて生きていく!!そんな事がわからねぇテメェにはぜってぇに負けねぇ!!」

 

グリードアルファ「言ってろ!!結局、人間は欲望がなけりゃ生きていけねぇ!!お前だってそうだろ!!」

 

アルファ「それはテメェの生き方だろ!!俺は…誰かを守る"仮面ライダー"だぁぁ!!」

 

グリードアルファ「何だ…こいつの…火力が上がっていく!?俺が…押し負けるだとっ!?ふざけるなっ!!」

 

アルファの蒼炎が更に燃え広がり、グリードアルファのキックに勝っていく。グリードアルファは焦り、自身も火力を上げようとするが、それよりも早くアルファの火力がどんどん上がっていく。

 

アルファ「テメェの負けだ!!うぉぉぉぉぉ!!」

 

グリードアルファ「俺が負けるだと!?こんな…奴にぃぃぃぃ!!」

 

『インフェルノブレイク!!』

 

グリードアルファ「ぐはっ!?」

 

アルファ「ハァハァ…お前は…誰かを想う力に負け…たんだよ…」

 

爆刃「そう…かよ…俺の欲望が負ける…か…ケッケッケ、一ノ瀬航輝…てめぇの生き様が拝めねぇのが残念…だな…」

 

アルファ「精々、地獄で閻魔様に罰を与えられとけ」

 

アルファのキックがグリードアルファのキックを押し勝ち、グリードアルファは変身が解除される。そして、最期に航輝にそう言いながら、爆刃の体は塵となって消滅していく。グリードのカードも壊れ、航輝達の所へと向かう途中だった永遠と大輝の目の前に笑顔のグリードが一瞬だけ現れ、霧となって消えていく。

 

永遠「グリード…航輝が爆刃を倒してくれたみたいだね。早く行かないと!」

 

大輝「そうだな…」

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

アルファは自身の体に燃え広がる蒼炎を目にしながら、その場に立っていた。雫はアルファを心配して近づこうとするが、アルファが来るなと言わんばかりに右手で制止させる。

 

雫「航輝…その、大丈夫…だよね?」

 

アルファ「問題…ねぇ…少し、インフェルノと2人にさせてくれ」

 

雫「うん…分かった…」

 

雫が悲しそうに遠くに離れていくのを見届けたアルファはその場に片膝をつく。既に体力は限界を超え、体は崩壊を始めていた。そんな状態でアルファはインフェルノに話し掛ける。

 

アルファ「インフェルノ…無茶ばかりさせてすまねぇな。もう、時間がねぇからさ…最期に2人で話そうぜ」

 

インフェルノ「よい…元々、こうなる運命は覚悟していた。だがな、航輝…我はまだ、貴様には生きていて欲しい…そう、思っている」

 

アルファ「バカ言え…俺はお前と一緒に消えるんだよ。運命共同体だろ?」

 

インフェルノ「確かにそうだ…だが、貴様を必要とする奴はまだおる…もう、我が傍にいなくともいいだろう…」

 

アルファ「だから何言って……ッッ!?何してんだ…インフェルノ!!」

 

インフェルノ「これでよい…貴様はこれで生きていける…消滅するのは我だけでよい」

 

インフェルノは無理やりフォージュギアから飛び出て、変身を強制的に解除させる。その際にフォージュギアはその原型を留めることなく壊れる。さらに、インフェルノが飛び出た事によって航輝の体は多少、火傷が目立つだけになり、航輝の目の前には燃え上がる炎のような長髪をした女性がその碧眼を航輝に向けていた。その女性…インフェルノの体は蒼炎によって散り散りになりつつあった。

 

航輝「インフェルノ!!俺は元々、この戦いで死ぬ筈だったんだよ!!なのに…なんでお前だけが!!」

 

インフェルノ「貴様との日々…楽しかった…願わくばずっと…おっと、流石に強欲過ぎるな。まぁ、なんだ…航輝、貴様の事…好ましいと思った。永遠達によろしく伝えておいてくれ。ふふっ、泣くな!我まで悲しくなるではないか…そんな、ふうに泣かれては…」

 

航輝「ッッ!?………インフェルノ!ありがどうな!俺の為に…ここまで付き合ってくれて!!じゃあな、インフェルノ!!」

 

インフェルノ「あぁ、いつか…また…会おう…」

 

インフェルノは最期にそう言い残し、航輝の目の前から塵になって消える。航輝は涙を拭いながら、その場を後にして永遠達と合流を果たすのだった。

 

 

星王コーポレーションでは彼らの帰りを待つ楓と迅、碧、柊、鈴蘭の姿があった。その5人に優平がひと言告げる。

 

優平「僕は警察にいきます。その…お世話になりました!雫さん達にもそう伝えててください!では!」

 

楓「あなたはまだ、やり直せます。いつか、その顔を見せに来てくださいね?」

 

優平「ッッ!?はいっ!!」

 

優平はそう言い、足早に星王コーポレーションから出ていく。その時、一瞬だけ覚えのある人物の姿を見た気がしたが、気にせずに警察署へと行くのだった。

 

一方、永遠と大輝から逃げた創始はその足でとある場所へと向かっていた。その場所は多くの人が出入りするビルであり、"星王コーポレーション"と名付けられた場所だった。創始はそのビルの前に立ち、笑みを浮かべながらこう言う。

 

創始「さぁ…宣戦布告の開始だ」

 

彼の意味する言葉を今、この場で理解する者は誰もいなかった……

 

TO NEXT CODE...





次回予告 CODE47 囚われるS/世界の創世

星空創始の策略により囚われた永遠。大輝、航輝、雫は力を合わせ、創始に立ち向かう!!

創始との戦いの中で知らされる真実…

創始「元々、仮面ライダーというのは智慧の泉の力の器に耐え得る存在達のことを示しているのだから」

そして、戦いは終幕となる…

創始「そして、今がその時だ!!私こそが…神だ!!」

世界は創世される……
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