仮面ライダーシグマ   作:仮面執事

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前回は航輝がルナの力を掴み取り、見事星空創始を撃破することに成功しました!

そして、世界は元に戻りましたね。

果たして今回はどうなるのか?それではどうぞ!!


CODE49 Lの覚醒/終わりなき戦い

 

ロードはどこともしれない荒地の上に立っていた。そこでロードは1人の人物の顔を思い浮かべる。そう、玲音だった…彼女と過ごす日々は楽しかったが、それ依然に自分は彼女とは違うのか割り切っていた。

 

そして、先日…玲音との決別を果たしたのだが、それでもロードの心にはぽっかりと穴が空いたようなそのような感じになっていた。

 

ロード「ヴェルとも死別した…その他の同胞とも…こうなることは分かっていたはずなのに…俺は人間との共存をどこか望んでいた…玲音と生きたいとそう思っていた。しかし、仲間の死がそれを受け入れない!俺は…戦うことでしか自分を証明できない…」

 

ロードはただ、その場で立ち竦んだままずっとそのことを考えていた……

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

一方、永遠は1人で星王コーポレーションの屋上から星空を眺めていた。星空を見上げる目は覚悟が決まったかのような目をしていた。そこに1人の人物が現れる。そう、楓だった。

 

楓「永遠、ここにいたんですね」

 

永遠「まぁね。ここから見る星空がとても綺麗だからさ…気に入ってるんだ」

 

楓「そう…ですか。その、永遠はこの戦いの先にあるのはなんだと思いますか?」

 

永遠「戦いの先…か。それは、俺には分からない…未来を創っていくのは俺じゃない、大輝達だ。そこに俺は居ないと思う…覚悟はしてるんだ…俺はロードとの戦いが終わったら消えるよ」

 

楓「ッッ!?でも…そんな未来を私は望んでいません!!永遠が…消えるなんて…私には耐えられない!!」

 

永遠「それでも…マキアがこの世にいる限り、人類に平和は訪れない。今までの戦いでその事は充分に分かった…どう足掻いても人間とマキアは分かり合えない。なら、俺は…智慧の泉の力を使ってマキアがいない世界を創る。その為にもロードとの決着は必要不可欠なんだ」

 

楓「それで…永遠は幸せになれるんですか?あなたが幸せにならないなら、私も幸せでなくていい!!あなたの傍にずっといたい…」

 

永遠「ごめん…ごめんね…」

 

永遠は楓に抱きつきながらそう言い、楓は涙を流しながらも永遠の体を強く抱きしめる。永遠の方も楓を抱きしめる力を強くしながらも更に覚悟を決めていく。

 

永遠「楓…言う事があるんだけど…いいかな?」

 

楓「聞きたくないです。私の前から…いなくならないで…」

 

永遠「そう言うと思ったよ。でも、これだけは伝えないといけない…楓、俺を見つけて(・・・・・・)…」

 

楓「!?……それはどういう…」

 

永遠「よし!もうそろそろ中に入ろう。皆が心配するよ?」

 

楓「…………そうですね」

 

永遠と楓は手を繋ぎながら星王コーポレーションの中へと入っていく。楓の永遠を握る手は強く、強く握られていた……

 

星王コーポレーションの一室。今、ここでは盛大なパーティーが行われていた。いわゆる慰労会というものであった。この場には永遠達仮面ライダーと柊、鈴蘭…迅や楓、碧といった面々が揃っていた。全員、グラスに酒、お茶などを注いで乾杯のムードになっていた。

 

碧「全員、グラスに飲み物を注いだね?じゃあ、いくよ?永遠達仮面ライダーの活躍に…乾杯!!」

 

「乾杯!!」

 

迅「いやぁ…もう、1年になるのか…時の流れは早いね」

 

大輝「それもそうだ…長かった戦いもあともう少しで終わる。散っていった仲間達の為にも…な」

 

雫「そんな辛気臭い話は無しだよ!社長さんが私達の為に開いた会なんだからさ!」

 

大輝「それもそうだな。所で雫はこの戦いが終わったらどうするんだ?」

 

雫「私?うーん…就職…かな?私は人の役に立てれる仕事だったらなんでもいいの」

 

大輝「そうか…お前らしい」

 

雫「そう言う大輝は…カフェを開くんだったっけ?」

 

大輝「まぁな、ゆったりとしたスローライフを送りたいと思っている。雫のことも応援してるよ」

 

雫「そ、そうなんだ!ありがとう…真正面から言われると照れる…

 

永遠「航輝はこの戦いが終わったらどうするの?」

 

航輝「俺はルナを蘇らせる方法を探す。幸い、ルナの力もあるしな」

 

永遠「そっ、頑張ってね。俺も手伝うからさ」

 

航輝「おう!頼りにしてるぜ!」

 

永遠と航輝はお互いに拳を合わせる。その一方でジリオンは…なぜかお酒を飲んで泥酔していた。泥酔したジリオンは酔った勢いで永遠に思いっきり抱きつく。永遠は必死にジリオンを剥がそうとするが、なぜか剥がすことができないほど力が強かった。

 

ジリオン「マイマスタ〜…私の…マイ〜マスタ〜」

 

永遠「誰?ジリオンにお酒飲ませたの!」

 

雫「あっ、それ私。なんか飲みたそうにしてたからいいかなって…ダメだったの?」

 

永遠「この子、年齢の割に幼いんだよ?そんな子にお酒飲ませたらダメでしょ!」

 

雫「いやぁ…お酒デビュー的な…ね?」

 

永遠「それでも!だよ!ジリオン、水飲んで」

 

ジリオン「は〜い、わっかりました!」

 

永遠はジリオンに水を渡し、ジリオンは水をゴクゴクと飲んでいく。酔いが覚めたのかジリオンは先程の出来事を思い出し、顔を真っ赤に染め上げる。

 

ジリオン「わっ私…マイマスターになんて事を!?そ、その…恥ずかしいです…!」

 

永遠「…………なんで?」

 

航輝「そういえば…永遠、てめぇはこの戦いが終わったらどうするんだ?」

 

永遠「!?………それは…えっと、教師になろうかなって思ってるんだ。俺はこれまで人の幸せのために戦ってきた…だから、今度は若い世代が自力で幸せを掴めるようになるために後進育成に励んでいきたいなってそう思ったんだ」

 

航輝「いい夢だな。お前ならきっと、立派な教師になれるぜ!応援してる」

 

永遠「あり…がとう。航輝から励まされるなんてなんか…不思議な感じだね!」

 

航輝「なんだよ…いいだろ別に!ほら、飲め飲め!」

 

永遠「ちょ…お酒を押し付けるなよ。俺は飲めないんだからさ」

 

航輝「そうなのか?でも、永遠がお酒飲んだ所見たことないぜ?」

 

永遠「いや…俺は鼻がいいからさ、匂いがダメなんだよ」

 

航輝「へぇー、そうなんだな。そりゃ、無理強いは出来ねぇな。じゃ、俺は大輝と飲んでくるわ!」

 

永遠「うん、そうしてきな」

 

永遠を横目に航輝は大輝の近くに行き、大輝とお酒を飲む。永遠はその光景を慎ましいと思いつつ、自分の手を見る。その手は微かにだが、薄くなっている(・・・・・・・)ようにも思えた。その時、楓が永遠に話しかけに来る。永遠は薄くなってきている手を後ろに隠しながら楓の方に振り向く。

 

楓「永遠、さっきの話の続きなんですが…やはり、本気なんですか?」

 

永遠「………そうだよ。俺はロードとの決着を終えたあと…消える。その事実は変わらないし、本気でもある」

 

楓「そう…ですよね…でも、永遠が消えたあと…取り残された人達の気持ちを考えていますか?」

 

永遠「……考えたさ。でも、俺はマキアで、大輝達は人間…その事実だけで俺は耐えれない。マキアに寿命なんてない…でも、人間にはある…俺は死んでいく仲間達を見たくないんだ!!」

 

楓「解決策は…ないんですか?」

 

永遠「ない…それにこれはお父さんとお母さんが始めた物語だ。その物語を終わらせるのは息子の俺でいい…皆には俺の分も幸せになってほしいんだ!!」

 

楓「そうらしいですよ…皆さん?」

 

永遠「えっ…?」

 

航輝「てめぇはホントに本音は隠すよな。なに、主人公気取ってんだ?永遠だけに背負わせるつもりはねぇ…」

 

大輝「そうだ…俺達は一緒に戦ってきた仲間だろ?」

 

雫「そうだよ?何でもかんでも背負ってたらキツイでしょ?」

 

碧「僕は戦えないけど…永遠の力にはなれるよ?」

 

柊/鈴蘭「「自分達も手伝います!」」

 

迅「君にだけは背負わせない。だって…これは…」

 

「皆の物語だから!!」

 

永遠「みん…な…ありがとう!!」

 

永遠は全員に囲まれながら感謝の言葉を贈る。全員は笑顔で永遠に手を差し伸べるのだった……

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

ロードは1人、街道を歩いていた。道行く人々は幸せそうな顔をしており、ロードからしてみても羨ましいほどだった。しかし、今からロードがすることはその幸せを壊し、新たにマキアが幸せになる世界を創り出すことだった。

 

ロード「すまないが…もう、抑えられそうにない。ハァァァ!!」

 

「なんだ!?俺のバットが!!」

 

「私のペンダント!!」

 

「僕の車がぁ!?」

 

ロードは自身の周りのありとあらゆる金属製の部品を組み替えていき、1種のプラズマ砲のようなものを作成する。そして、そのプラズマ砲にエネルギーを蓄電していき、放出する。プラズマ砲のエネルギーは街を火の海に変えていき、人々は混乱状態に陥る。

 

「キャァァァァ!!」

 

「うわぁぁぁぁ!!」

 

逃げ惑う人々の中をロードはただひたすら歩いていく。戸惑い逃げ惑う人々を横目に見つつもその足は確かに奥へ奥へと進んでいく。瓦礫に埋もれてピクリとも動かない母親の前で泣きじゃくる少女…下半身を失い動かない弟を涙ぐみながら見つめる兄…ロードはその中を歩いていく…その先にあるのはマキアの世界だと望んで…

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

慰労会を終え、永遠達は社長室で話をしていた。何気ない会話を永遠は心から楽しみ、皆もまた心から楽しんでいた。しかし、それは社長室の扉を勢いよく開けた1人の社員によって終わりを告げる。

 

「社長!!急いでテレビを点けてください!!大変なことになっています!!」

 

碧「大輝さん、テレビを点けてくれるかい?」

 

大輝「分かった、何か嫌な予感がするが…」

 

大輝がテレビを点けると緊急速報が流れていた。永遠達は緊急速報の内容を見て、唖然とする。報道で映し出された場所はビルを含めて全壊の状態となり、火の海と化していたのだ。死傷者も1000人を超えるほどであり、それを見た永遠はソファから立ち上がり、拳を強く握る。

 

永遠「こんな事できる奴なんて、1人しかいない…ロードだ」

 

大輝「ロードか…厄介だな。早く現場に向かおう」

 

航輝「そうだな…これ以上、好き勝手させてたまるかよ!」

 

雫「私達でロードを止めよう!」

 

永遠「うん、そうだね」

 

楓「永遠っ!」

 

永遠達は現場に向かおうとする。その時、楓が永遠の腕を掴み、何か話したそうにしていた。それに気付いた永遠は大輝、航輝、雫にこう言う。

 

永遠「先に行ってて、すぐに追い付く」

 

航輝「分かったぜ!」

 

大輝「早く来いよ、事態は一刻を争う」

 

雫「先に行ってるね!」

 

大輝、航輝、雫は社長室を抜け、急いで現場に向かう。永遠は楓が掴んだ腕をそのままにして、楓の方へと振り向く。楓は俯いたまま永遠にこう言う。

 

楓「必ず…帰ってきてください。消えるなんて言わないで…永遠は私の一番大切な…好きな人なんです。だから…約束してください!」

 

永遠「約束するよ。俺は君の前(・・・)から消えない…楓は俺の一番大切な好きな人だから…じゃあ、行ってくるね!」

 

楓「はい!」

 

永遠はそう言い、楓の腕を離すと急いで大輝たちの後を追う。楓は目に涙を浮かべてその場に座り込む。そんな楓に迅はしゃがみ、楓の顔を見ながらこう言う。

 

迅「彼なりの決意だ…楓、我儘はここまでにしときなさい」

 

楓「私も…そうしたいです…永遠の決意を無下にしたくない。でも…それでも…永遠と一緒にずっといたかった!!」

 

迅「それは皆同じさ…でも、受け入れなければならない…彼の最後を私達で見守ろう」

 

楓「はい!!お父さん!!」

 

楓の涙ぐんだ声を聞き、迅は楓の事を強く抱きしめながら、走り去っていく永遠の背中を見ながらこう思う。

 

迅(君のその決意が…残った者を幸せにできますように……)

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

大輝と航輝と雫は街の惨状を見ながらも走り続ける。この酷い状況は慣れている大輝達からしてもあまりにも酷いと思えていた。消防隊の人や警察の人も人民救助の為に動きつつあるが、それでも過半数以上の死傷者の救出には至っていなかった。

 

大輝「現状は最悪だ…急いでロードを見つけなければ…」

 

航輝「だが、これだけの炎…どう掻い潜る?それに、瓦礫も邪魔して上手いこと動けねぇ」

 

雫「それでも…私達がやるしかないの!」

 

永遠「皆!!よかった…間に合った!」

 

大輝「永遠…楓さんとの話は大丈夫だったのか?」

 

永遠「まぁね。楓にエールを送ってもらっただけだから」

 

航輝「永遠、丁度いい…お前のフェンリルの聴覚と嗅覚でロードを探せねぇか?」

 

永遠「ちょっと待ってね……………無理だ。火の匂いと避難している人達の声しか聞こえない。でも…ロードなら絶対に来るはずだ」

 

永遠がそう言ったその時…遠くの方でこちらに向かってくる足音を永遠は感知する。その足音は徐々に永遠達の方に向かっていき、永遠がよく見てみると…ロードが歩いてきていた。ロードは永遠の姿を確認するとその場に留まり、大きな声でこう言う。

 

ロード「永遠!!お前との一騎打ちを俺は望む!!お前が勝てば人類が!!俺が勝てばマキアが!!この世界で生きる!!俺の要求はそれだけだ!!」

 

永遠「ロード!!本気で…そう思っているのか…マキアはこの世界に居ちゃいけない…3人とも、俺はロードの要求に応じる。3人はそこで見ていてくれ」

 

大輝「お前が望むのであれば…そうする。だが…もしものことがあれば…」

 

航輝「てめぇらの一騎打ちを全力で見届けてやる。だから…永遠、勝てよ!」

 

雫「私達の分まで、頑張ってね!」

 

永遠「あぁ、行ってくる!」

 

永遠はそう言い、ロードとの距離を縮めていく。ロードとの距離が数メートルまでになると永遠はそこに止まり、真正面にいるロードを見る。ロードの目は覚悟を決めた時の目をしており、永遠もまたロードと同じ目をしていた。

 

ロード「お前なら俺との一騎打ちを望むと分かっていた。だから、言わせてもらおう…今回は必ず勝つ!」

 

永遠「その前に…ロード、玲音さんはどうした?」

 

ロード「あの女か…俺はあの女とは決別した。確かにあの女との生活は充実していたが、所詮あの女は人間…マキアである俺とは分かり合えない。だから決別した…今回の騒動も俺の意志の現れだ」

 

永遠「そうか…なら、全力で倒す!!」

 

『ENTITY DRIVER』

 

永遠「ジリオン…いくよ!!」

 

ジリオン「了解…マイマスター!!」

 

『ZILLION UNIT SET』

 

永遠「変身!!」

 

『SIGMA ZILLION ANALYZE』

 

『ZILLION RISE』

 

『LINK OF EARTH.CONTROL THE ZILLION』

 

『KAMEN RIDER SIGMA ZILLION.ENDLESS WISDOM』

 

ロード「ふっ…ハァァァ!!」

 

永遠が変身すると同時にロードも怪人態へと変貌する。お互いに出方を窺い、遠くからその様子を見ていた3人は唾を飲み込む。そして、シグマとロードが一斉に動き出す。

 

シグマの拳とロードの拳がぶつかり合い、周りの火も掻き消されていく。シグマは創造の力を使い、周りの物体を拘束具のような形に変形させ、ロードの両腕両脚を拘束し、連続打撃を与えていく。

 

ロード「グッ…!ヌッ…!!」

 

シグマ「お前を倒して、平和な世界に変える!!」

 

ロード「お前がそう望む限り…俺はマキアの世界を望む!!」

 

シグマ「ッッ!?」

 

ロードも周りの機械を操り、高圧縮エネルギーを生み出して拘束具を壊す。そして、大剣を生成しシグマに斬りかかる。シグマは間一髪の所で避け、ジリオニックライザーブレードモードでロードの右肩から斜めになぞるようにして斬る。

 

ロード「グッ…!!」

 

シグマ「俺は…負けない!!」

 

ロード「だったら…!!」

 

シグマ「…………無駄だ」

 

ロード「なっ……!?」

 

ロードは車を4台集め、四方からシグマを挟むように潰しにかかるが、シグマはジリオニックライザーブレードモードで四方の車を木っ端微塵に斬り伏せる。そして、ロードの懐へと一瞬で潜り込み、アッパーカットを喰らわせる。

 

ロード「ガハッ…!?」

 

シグマ「これが俺の全力だ!!」

 

ロード「ちっ…!流石は智慧の泉の力…その圧倒的な力は人間やマキアを遥かに超える!!だが、そんな圧倒的な力にも代償は存在する。お前は分かっているんだろ?永遠!!」

 

大輝「どういう事だ?代償…まさか…」

 

航輝「大輝、何か気付いたのか?」

 

大輝「永遠の手を見てみろ…そしたら分かる」

 

航輝「手?………!?」

 

雫「あれって…消えかかってる?」

 

大輝達はシグマの手に注目する。シグマの手は微かにだが消えかかっておりそれは…シグマが消滅する暗示のようなものでもあった。シグマはその事を隠していたが、ロードのひと言によって大輝達に気付かれてしまう。

 

シグマ「気付いていたのか…ロード」

 

ロード「お前は自分1人に何でも背負い過ぎる悪い癖があるからな…大方、仲間に心配されたくなくて隠してたんだろ?」

 

シグマ「そうだよ…ロード、君の言う通りだ。俺は…この戦いを最後にこの世から消える…これは…俺が智慧の泉の力を楓から吸収した時に背負った運命だ」

 

ロード「俺がその運命ごとお前を倒す!!」

 

ロードの大剣による攻撃がシグマの上半身を無残にも斬り落とす。しかし、シグマはその大剣を右手で受け止め、破壊する。そして、ロードの首を掴みそのまま吹き飛ばす。

 

シグマ「ハァァァ!!」

 

ロード「グハッ…!?……お前は本気で…俺を潰すというわけか!!」

 

シグマ「当たり前だろ!!」

 

シグマの連続攻撃は尚も続いていく。ロードはその攻撃に耐えるしかなかったが、シグマの動きが徐々に遅くなっている事に気付く。そして、タイミングを合わせてシグマの拳を受け流し、即席で創り出した大型ナックルでシグマの腹に大打撃を与える。

 

ロード「うぉぉぉぉぉ!!」

 

シグマ「ッッ!?グハッ…!?」

 

ロード「所詮はそれも借り物の力…お前自身の力ではない!!フェンリルの力も…あれはお前とは別の"トワ"の力だ!!お前自身の力とはなんだ!!」

 

シグマ「ぐっ…俺自身の…力?何言ってるのか…分からないね…これも立派な俺の力だ!」

 

ロード「そうか…なら、お前自身の力を出すまで俺は全力でお前を潰す!!」

 

ロードは大剣を振り下ろす。倒れていたシグマは倒れた状態のまま右へ避け、体勢を立て直すが速攻でロードに接近され横払いで大剣をロードが振る。シグマは何とか防御をするが、右へ軽く吹き飛ばされ、倒れる。

 

ロード「動きが鈍くなっているぞ…身体が智慧の泉の力に耐えきれなくなってきている。その状態で俺に勝てると思うなよ?」

 

シグマ「ぐっ……」

 

大輝「ちっ…!もう見ているだけは無理だ!!加勢するぞ!!」

 

航輝「あぁ!!永遠がやられるのをこれ以上見てられっか!!」

 

雫「私達でサポートしましょ!」

 

シグマ「来るな!!」

 

大輝/航輝/雫「「「!?」」」

 

シグマの危機的状況に助けに行こうとする大輝達だったが、シグマの大きな声でその足を止める。シグマは倒れた身体を何とか起こし、大輝達にこう言う。

 

シグマ「これは…俺とロードの戦いだ!!邪魔をしないでくれ!!」

 

大輝「だが…」

 

航輝「やめてやれ…大輝。永遠なりの覚悟なんだ…あいつがどんな選択をしたとしても俺達に止める権利はねぇ」

 

雫「でも…このまま私達も大人しくしてろだなんて…耐えられない!!」

 

航輝「あいつの戦いを最後まで見届けようぜ…それが俺達の役目だ」

 

雫「ッッ!!分かった…」

 

シグマ「皆…ありがとう」

 

ロード「仲間に助けて貰わないで良かったのか?お前一人じゃ負けるぞ?」

 

シグマ「お前を倒せるなら俺の命はどうでもいい。大輝達の幸せが俺の願いだ!」

 

ロード「願い…か…」

 

シグマ「だから最後まで…諦めずにお前を倒す!!」

 

『FINAL LINK!!』

 

ロード「なっ…更に速く!?ッッ!!」

 

シグマ「もっと…もっとだ!!俺の身体が壊れようとも…ロード、君を倒す!!」

 

ジリオン『マイマスター…』

 

"FINAL LINK"を発動したシグマの速さはロードを圧倒的に上回り、空中へと追いやる。空中ではロードは無防備となり、シグマの攻撃を避けることが出来ずに喰らい続ける。シグマも身体の負荷に耐え続ける。シグマジリオンカードは少し、ヒビが入り、今にも壊れそうな勢いだった。

 

シグマ「うぉぉぉぉぉ!!」

 

ロード「ぐっ…!?ガハッ!?」

 

シグマは勢いをつけ、空中にいるロードの頬を殴り、ロードは地面に叩きつけられる。シグマは着地し、片膝をつきながらもロードを見続ける。ロードは地面に倒れ伏したまま、シグマにこう言う。

 

ロード「それがお前の覚悟か…ならば、俺も全力で応えよう!次の一撃で終わらせる…この戦いを!!」

 

シグマ「俺も…ッッ!!そう…思ってたよ!!」

 

『シグマジリオンフィニッシュ!!』

 

シグマ「ハァァァ!!」

 

ロード「俺は…王だ!!同胞を統べる王だ!!そして…守りたいもの(・・・・・・)の為に戦う戦士でもある!!」

 

ロードは彼女の事を思い出しながらそう言い、キックを放つシグマに向けて、全エネルギーを乗せた拳をぶつける。その時、ロードはなんでもできると自覚をし始める。それは、生物の頂点に至る進化の始まりだった。ロードの身体は碧く染まっていき、究極の進化を果たす。

 

シグマ「なっ…あれは…!?」

 

ロード「俺は…負けない!!」

 

大輝「何が…起ころうとしてるんだ!?」

 

航輝「あの野郎…まさか!!」

 

雫「あれは…智慧の泉の力!?」

 

ロード「これが俺の全力だ!!」

 

大輝「!?…マズい!!」

 

ロードがそう言ったその時、この場の空間が次元ごと歪み、収束する。そして、大規模の爆発が起こる。それは宇宙を誕生させた"ビックバン"に近い現象であり、ロードを中心とした半径50キロメートルが更地と化していた。

 

シグマ「ッッ!?何が起こっ……!?なんだ…これ」

 

ファイ「ハァハァ…危なかった。俺が変身して次元ごと切り替えなければ…あの場で死んでいた!!」

 

航輝「あれがあいつの…ジリオンの力ってことかよ!!」

 

雫「私達で…あれを倒せるの?」

 

シグマ「いや…君達は戦わない。俺がケリを…ッッ!?」

 

シグマが立ち上がろうとした瞬間、身体が電流を放ったように痺れ、変身が解除される。その時、シグマジリオンカードは粉々に砕け散り、ジリオンもまた人型となってボロボロの状態で永遠の前に倒れる。

 

永遠「ジリオンッ!!」

 

ジリオン「マイ…マスター…すみま…せん…私は…もう…」

 

永遠「ジリオン!!」

 

大輝「永遠…よせ…もう、ジリオンは…」

 

ジリオンはその命が尽き、塵となって消えていく。永遠はそんなジリオンの最期を見て、ロードの所へ戻ろうとする。しかし、右腕を航輝に拘束され、止められる。

 

航輝「永遠、お前はもう変身できない。ドライバーに負荷が掛かりすぎて耐えられなくなったんだ…粉々になってる。それに…ジリオンだって…」

 

永遠「でも…俺がやらなくちゃいけないんだ!!この終わりなき戦いを終わらせるないといけないんだ!!」

 

大輝「あとは俺達に任せろ。お前はもう、背負いすぎなくていい」

 

永遠「でも……うっ…」

 

航輝「すまねぇな、永遠」

 

航輝は抵抗する永遠の首をトンっとすると永遠は気絶し、気絶した永遠を大輝が支える。そして、雫と航輝にこう言う。

 

大輝「航輝、雫…分かってるだろ?」

 

航輝「勿論だ!永遠の為に…命を賭けるぜ!」

 

雫「私も…命を賭ける!!永遠の為にも!!」

 

大輝「そうか…俺もそのつもりだ。永遠を星王コーポレーションに預け、俺達3人でロード…いや、智慧の泉の力に覚醒したロードジリオンを倒す!!いいな?」

 

航輝/雫「おう!!/うん!!」

 

大輝は永遠を抱えたまま、星王コーポレーション行きのゲートを開き、入っていく。航輝と雫も入っていき、ゲートは閉じる。

 

一方、ロードは更地の中心に佇みながら、辺りを見渡す。更地となった景色は自身が思うよりも痛い景色でこの辺り一帯の命を奪ったという罪悪感もあった。しかし、これもマキアの為だとロードは割り切る。その景色の中、1人の女がロードの所へと歩いてくる。そう、玲音だった。

 

ロードジリオン「玲音…なぜ、ここに?」

 

玲音「ひとこと、言いに来たの。私の所に戻ってきて?」

 

ロードジリオン「無理な話だ…もう、数え切れないほど殺した。赤く染まった手でお前に触れたいとも思えない…」

 

玲音「そっか…でも、これも言わせてほしい。誰も1人じゃない…支えてくれる誰かがいるってこと…忘れないでね?」

 

ロードジリオン「そのつもりだ…じゃあな」

 

玲音「うん、じゃあね」

 

ロードジリオンが指をなぞるだけで、玲音は元の自分の家へと戻る。ロードはため息をつきながら、星空を眺める。

 

ロード「玲音…お前は俺の()だ…眩しすぎるほどのな…」

 

ロードが言った独り言の意味は…誰にも分からない…

 

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CODE50 果てしない未来/Sの最後

永遠とロードの最終決戦が始まる!!

シグマ「君を倒して、皆の未来を守る!!」

ロードジリオン「やってみろ!!」

そして、決着は着く…

シグマ「そうさ…これが俺の物語の結末だ…」

ロードジリオン「クハハハハッ!お前の勝ちだ…永遠…」

永遠は…別れを告げる。

永遠「さよなら…皆」
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