俺の名前は六峰 永遠…俺は、いや俺達は今…日本の遥か南に位置する島、"ホウオウアイランド"に来ている。その理由は……
永遠「えっ?こんな大変な時期に休暇だって?それまたどうして…」
楓「それが…碧さんからの提案で全員で慰安旅行をしないかと言われまして…私、旅行は初めてでぜひ!と言ってしまいまして…それに、マキアさん達も最近は大人しいようですしそれならばと思いまして…ダメ、てすかね?」
永遠「別にダメとは言ってないよ。それに…俺も楓と行きたかったし…」
楓「何か言いましたか?」
永遠「いや、別に…」
楓と永遠がそんな話をしていると雫と大輝も永遠と楓のもとに来ていた。雫は白のワンピースを着て、麦わら帽子を被り、大輝はアロハシャツを着てサングラスを掛け、ノリノリの様子だった。
永遠「ノリノリじゃん…でも、雫ちゃんは良かったの?その…恭平の事もあるし…」
雫「うん…今でもその事は気にしてる。でも、碧ちゃんも私達の事を思っての事だし、蔑ろにするのはちょっと良くないから…それに恭平も私が幸せでいる方が嬉しいと思うしね」
大輝「そういう事だ。俺も俺で全員での旅行は初めてだからな、内心ドキドキだ」
永遠「いやドキドキって…めちゃくちゃ乗り気じゃん、キャラ崩壊してるよ」
航輝「おいおい…俺とルナの事も忘れちゃ困るぜ?」
永遠「おっ…航…輝?」
永遠は航輝の声が後ろからし、振り返ると唖然とする。航輝も航輝でアロハシャツを着て、サングラスを掛けノリノリだったからだ。それに加え、既にキャリーケースの用意までしていた。ルナも黒のワンピースにサングラスを掛けノリノリだった。友達と妹のノリノリ具合に呆れを通り越して驚愕していた。
ルナ「お兄ちゃんもピリピリしてちゃストレスが溜まるよ?折角の旅行なんだから楽しくしないと…」
楓「そうですね。ルナちゃんの言う通りです!私も着替えてきますね」
楓もそう言い、着替えに行く。永遠は自分以外、かなり乗り気であったため結局行くしかなくなっていた。
そして、現在…一行はホウオウアイランドへと到着していた。
永遠「ここがホウオウアイランドか…いい場所だ。ビーチに綺麗な海…ハワイみたいだね」
楓「ホウオウアイランドは鳳凰…私の母が休息で使っていたとして有名です。そのため、この島には母の残留したエネルギーが豊富にあるんだとか。なのでここに観光地を作って収益を得ているのが二ノ宮財閥なんです。そうでしたよね?雫さん」
雫「そそっ、200年前からここは繁盛しているんだってお父さんも言ってたんだよね、ここはうちの所有地だからさ!」
永遠「えっ?マジ?」
大輝「マジだ。というかなぜそんな一般的な事を知らないんだ、永遠?」
永遠「いやぁ~それは…その…」
永遠は大輝のその問いに困り果てていた。まさか自分が地理が苦手だというのを知られたくなかったからだ。しかし、その思いは楓の一言によって崩れ去る事となる。
楓「永遠は昔から地理が苦手でしたよね?県名やその県の位置とかも覚えてないでしょう?」
永遠「ちょっ!?楓!?なんでそんな事言うの!!そりゃ…俺にだって苦手な事はあるけど…小学生でも分かる県名が分からないって思われたくないから隠してたのに…」
航輝「永遠にも苦手な事があるんだなぁ〜、所でジリオンはどうしたんだよ?」
永遠「あそこにインフェルノといるよ」
永遠が指を指したほうを見ると、ジリオンとインフェルノが仲良く吐き気を催しながらうずくまっていた。その様子に雫と楓は心配になる。
雫「大丈夫かな、あの二人」
楓「心配ですね…」
ジリオン「まさか、飛行機に酔ってしまうとは…不覚ですっ!!うぷっ!?」
インフェルノ「クソッ…我も酔ってしまうなぞ…これだから飛行機は…うぷっ!?」
永遠「これからが心配だね。まさか飛行できる二人が飛行機に弱いなんて…信じられないね」
ジリオン「マイ…マスター…」バタンッ
インフェルノ「航…輝…」バタンッ
ジリオンとインフェルノは力尽き、倒れる。永遠と航輝はため息を吐きながらも二人を回収し、肩に乗せる。それから、予約していたホテルにチェックインをし、ジリオンとインフェルノを部屋に置いてから、一行は更衣室で水着に着替え、ビーチへと出る。
永遠「なんとか着替えれたし…遊ぶか!」
航輝「そうだな!」
大輝「思う存分楽しむぞ!」
永遠達三人はそう言い、楓達を待つ。女性の着替えは比較的遅いというのは3人は既に周知していたため、永遠と航輝はドキドキしながらも待っていた。
雫「お待たせ!」
楓「待たせてしまってすいません!」
ルナ「遅れた…ごめんね?」
永遠「……わぁお」
航輝「天使だ…天使がいるぞ!」
大輝「3人とも可愛らしい水着だ…似合っているぞ」
遅れてきた3人の水着は楓は黒のフリルの着いた水着で白髪の髪との色合いがマッチし周りの男も見惚れる程で、ルナは白のワンピースビキニで雫はピンクのビキニを着ていた。3人のその姿は永遠達ですら見惚れる程でもあった。
永遠「いやぁ〜、なんか3人でコソコソしてるなって思ってたら水着を買ってたんだね。楓、似合ってるよ?可愛らしい」
楓「ふふっ、ありがとうございます。永遠にそう言って貰えるなんて嬉しいですね」
航輝「ふぅ…危うく倒れる所だった…ルナ、凄く似合ってる…その、俺好みだ。俺の好み、知ってたのか?」
ルナ「お兄ちゃんに教えてもらった。その…まじまじと見られると照れる…」
大輝「雫、似合ってる…恭平に見せられないのが残念だ。写真、撮っていいか?帰ったら恭平に見せたいからな」
雫「いいよ、私もその方が嬉しいし!」
大輝は雫の水着写真を撮って、スマホに保存する。それから楓、ルナの写真も本人に許可を貰ってから撮る。意外にも大輝の写真撮影のテクニックはプロにも引けを取らない程であり、永遠達はその事に驚く。
永遠「まさか大輝に意外な特技があるなんてねぇ…思わなかったよ。大輝は知らなかったの?」
大輝「俺自身も初めて知った。自分の撮った写真を見せるのは初めてだったからな。まぁ、喜んで貰えて良かったと思ってるよ」
航輝「じゃあ、その…お願いしてぇことがあんだけど、いいか?」
大輝「……なんだ?言ってみろ」
航輝「俺とルナの結婚写真、いつか撮ってくれねぇか?」
大輝「なぜ、小声で…あぁ…恥ずかしいのか」
航輝「バカ!!声もうちょい小さくしろや!!」
大輝「分かった、いつか撮る」
大輝の写真撮影が上手いと知ると航輝はルナとの結婚写真をいつか撮って欲しいと小声でお願いし、大輝は了承する。大輝も大輝でそんなお願いを友からされるなんて夢にも思わなかったのだろう…内心ではかなりウキウキになっていた。
永遠「おーい、ビーチバレーしようよー」
航輝「よっし!ぜってぇ勝ってやるぜ!」
大輝「チーム分けはどうするんだ?」
ルナ「じゃんけん!」
永遠「それじゃあ、いくよ?最初はグー!じゃんけんポン!!」
ビーチバレーをすることとなり、チーム分けをどうするかを大輝が聞くとルナがじゃんけんを提案し、永遠が掛け声を合わせて全員が手を繰り出す。チーム分けの結果は以下の通りだ。
BLUE TEAM
永遠 雫 ルナ
VS
大輝 航輝 楓
RED TEAM
永遠「よろしく、雫ちゃん、ルナ」
雫「頑張ろうね!」
ルナ「私も頑張る!」
大輝「楓さん、よろしくお願いします」
楓「はい!昔は運動は得意でしたけど…今はそれほどでもないので頑張れるかは分かりませんが…頑張ります!」
航輝「永遠には負けねぇーぞ!」
永遠「よっし、いっくぞー!!」
ブルーチームが先攻を取り、永遠がサーブを決める。そのサーブは一直線に大輝の目の前にきて大輝はトスをしてボールを上げ、航輝がスマッシュを繰り出すが、ルナがガードに入り防がれる。ボールはそのままレッドチームのコート内に入り、落ちる寸前に楓がカバーをしボールを飛ばし上げる。そして、大輝の渾身の一撃がブルーチームのコート内に響き渡る。
永遠「クソー、一本取られたー!!」
雫「まぁまぁ、これからこれから」
ルナ「私ももっと頑張る!!」
それから一心不乱の攻防は続き、最後の最後で永遠のスマッシュが決まったことにより、ブルーチームの勝利となった。皆、かなり汗をかいたので水分補給に移る。永遠はペットボトルの水をゴクゴクと飲み、体中の抜けていった水分を取り戻す。
永遠「動いたあとの水は美味いね!さて、これからどうする?」
楓「それでしたら少しお手洗いに行ってもいいですか?」
雫/ルナ「「私も!」」
永遠「オッケー、じゃあ…俺達3人はかき氷でも買ってこよー、ここのかき氷美味しいってガイドに書いてたから」
航輝「かっき氷!かっき氷!」
大輝「子どもじゃないんだからはしゃぐなよ」
そして、楓達はお手洗いに…永遠達はかき氷を買いにそれぞれ行く。永遠達は女性陣よりも先にかき氷を買って食べていた。しかし、数分が経っても戻ってこない3人を心配に思い、探しに向かう。
永遠「戻って来るの遅いよね?見に行ってみよ」
大輝「あぁ、何かあったか心配だな」
航輝「変な輩に絡まれてなけりゃいいが…」
航輝の心配を他所に3人は案の定、数名の男に取り囲まれていた。
「ねぇねぇ、暇でしょ?俺達と遊ぼうぜぇ?」
「こんな可愛い子達と遊べてオレちゃんラッキー!」
「夜の方も俺達が楽しませてやんよ!」
雫「ちょっと困ります!私達、人を待たせてるので行きますね!」
楓「心配していると思うのでどいてもらえないでしょうか?」
ルナ「というか邪魔…」
「そんな事言わずにさー、俺達のほうが楽しませられるよ?ほら、いいから!」
楓「きゃっ!?」
3人の男のうち、金髪の男が楓の腕を無理やり引っ張る。その拍子に楓は転びそうになるが、永遠が瞬時に楓の傍に駆け寄り、体を支える。
永遠「大丈夫?楓」
楓「永遠…ありがとうございます」
「ちょちょい、てめぇ誰だよ」
永遠「この子の連れの者です。迷惑なので、彼女達の前から消えてもらえないですか?」
「あぁん?彼女達は俺達と遊ぶんだから邪魔すんじゃねぇぞ…ガキが!!………ぐはっ!?」
金髪の男が永遠に向かって拳を振りかざす。しかし、永遠はその拳を受け流し、男の腕を掴み取って、そのまま投げ飛ばす。
「おいおい…兄ちゃん、調子乗ってんじゃねぇぞ!!」
大輝「調子に乗ってるのはお前達の方だろ?」
「ぐへぇ!?」
「何へばってんの?こんな奴らに負けるなんて情けねぇ…おい!てめぇら、粋がってんじゃねぇぞ!!」
航輝「それはそっちだろって話なんだよ!!」
「ぬわぁぁ!?」
殴りかかろうとした赤髪の男は大輝に顎を思いっ切り殴られ、脳震盪を起こしダウンする。黒髪の男も航輝に殴りかかろうとするが、一瞬の間に伸されてしまう。
「テメェら…覚えてろよ!!ほら、立て!!行くぞ!!」
永遠「全く…いい迷惑だよ。こちとら折角の休みを満喫してるっていうのにさ」
大輝「ああいう輩はどこにでもいる。今回は男女別になっていたから彼女達は狙われたということだ。俺達が不甲斐ないばかりに…申し訳ない!」
雫「そんな…謝らなくていいよ。結果的に助けてもらった訳だし…いざとなったら私が全員投げ飛ばしてたしね!てか…そのかき氷美味しそうぉ!」
大輝「食うか?」
雫「うん!」
3人の男はそそくさと逃げ、永遠は文句を垂れる。そんな永遠に大輝は仕方がないと言い、楓達に謝罪をするが雫は悪くないと言い、大輝が手に持っていたかき氷に目線をやり、大輝からかき氷を貰う。楓とルナも永遠と航輝からかき氷を貰い、全員でかき氷を満喫するのだった……
―――――――――――――――――――――
ジリオンとインフェルノは目が覚め、ここが部屋だと分かるとカーテンを開ける。既に空は暗くなり始めており、2人は絶望した顔をする。その時、丁度ジリオンとインフェルノを呼ぼうと楓と雫が部屋へと来ていた。
ジリオン「あぁ!?折角…可愛い水着でマイマスターに"可愛い"って言わせたいと思ってたのに…最悪です…まさか…飛行機に酔ってしまうとは…」
インフェルノ「ルナ嬢の水着が見れ…航輝が見惚れる所を写真に収めようと思っておったのだが…失敗した…まさか我が飛行機に弱いなどと…最悪だ…」
楓「あっ…ジリオンちゃんとインフェルノさん…起きていたのですね。今から温泉に入るのですが…ご一緒にどうですか?」
ジリオン「お風呂ですか!?行きます!!」
インフェルノ「我も行くぞ!!」
雫「ジリオンちゃんはともかく…インフェルノさんは人型とかなれるの?」
インフェルノ「ふふん!そこの所は任せてくれ!」
インフェルノが自信ありげにそう言う。雫は納得はしなかったものの頷き、温泉へと向かっていく。その道中、温泉に入るために男湯に向かっていた永遠達と合流し、話し合いながら温泉に辿り着き、男女で別れる。
楓「温泉なんて何年ぶりでしょうか…お母様と入った頃が懐かしいです」
ルナ「私はその経験はないけど…楓さん達と入れると思うとワクワクする!」
雫「ここの温泉は美肌効果も凄いんだって、お父さんが言ってたんだ!はぁ~、楽しみぃ〜」
インフェルノ「ほぅ…我の炎も更に活発になるという事だな」
ジリオン「ふふっ…マイマスターに私の美貌をお見せしたいですね!………所でマイマスターは?マイマスターも一緒に入るのでは?」
雫「いーい?男・女・別!だからね?間違っても男湯の方には行かないように!」
ジリオン「えぇ!?マイマスターと一緒に入りたかったです…はっ!?今からでも遅くないですね!では、私はマイマスターのもとに行ってきます!!」
雫「ダメだって!ふんっ!」
ジリオン「はうっ!?」
雫はジリオンの首裏をトンっとやると、ジリオンは意識を失い、雫に担がれる。それを見ていた三人は心の中で雫に逆らうのは止めようと誓う。一方、男性陣は湯に浸かり日頃の疲れをゆっくりと取っていた。
永遠「はぁ~癒される〜」
大輝「この湯には美肌効果の他にも健康促進効果もある。疲れもかなり取れるから俺達仮面ライダーにとってはありがたい代物だな」
航輝「ふぅ…気持ち〜ぜ…てか、大輝は好きな女とかいねぇの?」
大輝「何を言ってるんだ?俺を好む女性など居ないと思うが…」
永遠「そんな事ないでしょ?気を許した相手にはすこぶる優しいし…年齢も俺たちの中じゃ一番上で兄貴っぽい感じがするから…モテるんじゃない?」
大輝「確かに中学時代と高校時代でかなり告白はされたが全て断っていた。その時にはヴェルに対する復讐の事とマキアから人々を守りたいという使命感がありすぎて恋愛どころではなかったからな」
航輝「そうなんだな。まぁ…今なら、恋愛とかしてもいいんじゃないか?俺にはルナがいるし…永遠には楓さんがいるだろ?もし、子どもが産まれたら同じ学校に通わせて仲良くさせたいしな」
永遠「航輝?何か勘違いしてるかもしれないけど…楓と俺は別に恋人同士って訳じゃ――――」
航輝「もう恋人関係みたいなもんだろ?こっちも見ててドキドキしてるぐらいだからな?告白ぐらいはちゃんとしてたほうがいいぞ」
航輝は永遠にそう言う。永遠はその航輝の言葉にどこか納得がいく。自分は200年もの間、楓の事を想っていたのには違いない…しかし、それは決して恋心から出るものではなかったが、永遠が自覚してないうちに楓を異性として好きになっていた。今になってそう自覚し始めると永遠は顔を真っ赤にする。
永遠「ちょっ…と待って…俺が楓を異性として好き?うわぁ…航輝のせいで自覚しちゃったじゃん、恥ずかしい!」
航輝「そう恥ずかしがんなって…ほら、もういくとこまでいっとこうぜ?」
永遠「そ、それってどういう意味だよ!?俺にもわかるように説明してくれる!?」
大輝「男なら誰でも分かることではないのか?少なくとも俺にも三大欲求は備わっているつもりなんだが…永遠は違うのか?」
永遠「大輝の話は聞いてないよ!!それに…俺だってその分かってるつもりだよ…楓の事をそういう目で見ないようにしようとしても見てしまうんです…ほら、楓の髪を触りたいとか、唇に触れたいとか…色々あるでしょ?」
航輝「けっこう永遠ってムッツリなんだな。積極的にいけばいいのに…勿体ねぇな」
永遠「航輝は少し黙って」
航輝「もがががが!?」
永遠は航輝の頭を温泉の中に沈める。航輝は抵抗しようとしたが、永遠の馬鹿力によって抵抗できず無事に窒息しかける所まで追いやられ、石畳の上で仰向けで気絶していた。
永遠「これでよしっと…」
大輝「見てはいけないものを見てしまった気分だ…」
永遠「はぁ~、楓は何話してんのかなぁ」
永遠は湯船に浸かりながら1人そう呟く。一方、女湯では全員が楽しそうに話をしていた。ズバリ言うと恋バナである。特に女子の集まりの中で恋バナというのは話を広げる為のコミュニケーションと言っても過言ではない。今、恋バナの中心にいたのは…楓だった。
雫「楓ちゃんは永遠のどんな所が好きなの?」
楓「え、えっとですね…その…黙秘します!」
ルナ「黙秘はダメ…楓さん、逃げないで」
インフェルノ「楓よ…こういう場では逃げないのがオススメだ」
ジリオン「私もマイマスターの事、好きです!」
雫「はいはい、ジリオンちゃんは黙ってようねぇ」
雫/ルナ「「さぁ、早く!!」」
楓「うっ…うぅ…その…私の事を真剣に考えてくれる所…と、私の事をずっと想い…続けていた所?その…これ以上は恥ずかしいです!!」
雫「よく言ってくれた!後で永遠に言っておこう〜。というか…インフェルノさんの人型…美人さんですね。その炎のように燃え上がる長髪…美しいです!それに…胸も…てか、楓ちゃんもけっこう胸あるよね?私は…小さい…」
今のインフェルノは人型となって湯船に浸かっていた。何よりもインフェルノは胸が大きく、楓もまた、それなりに胸はあるほうだった。それに比べて雫の胸は小さく、その事実に落ち込んでいた。しかし、それはもう1人も同じことで…
ルナ「私なんて胸があってないようなもの…まぁ、航輝はそんな事関係ないって言うと思うけど…」
雫「ルナ!」
ルナ「雫!」
と、このように雫とルナによる同盟が結ばれていた。胸が小さい者同士、共鳴し合ったのだろう…その後、湯から上がるまで楓とインフェルノの胸を揉みまくったとかいないとか…そして、夕飯の時間になった。一行は、和室の部屋へと集まり、食事をしていた。
永遠「この牡蠣の揚げ物美味しい!!これは…蟹!?美味い!!美味いぞ!!」
楓「永遠、ゆっくり食べないとむせますよ?ほら、あーん」
永遠「あーん!コロッケも美味しい!!ありがと、楓!!」
航輝「おい…あれで付き合ってないってのは無理があるんじゃねぇのか?」
ルナ「不思議だね…はい、あーん」
航輝「えっ?俺も!?………あーん!」
ルナ「ふふっ、航輝…いい子」
インフェルノ「ぶほっ!?儚い…なんという儚い笑顔なのだ!!我の…我の心臓が保たん!!」
楓が永遠にコロッケを食わせる光景を見た航輝は完全に恋人同士のそれだと言った。ルナもそれに同意するように言い、航輝の口に食べ物を寄せる。航輝は恥ずかしそうにしながらもその食べ物を食べる。その事に喜んだルナの笑顔はインフェルノが鼻血を出すほどの輝きを放っていた。一方、大輝はその光景を見つつも静かに食事を摂っていた。大輝の隣には雫が座っており、雫は大輝に話しかけてみることにした。
雫「ねぇ、大輝ってさ…好きな人とかっていないの?その…そういう噂って聞かないからさ、気になって…」
大輝「居ないぞ。好きな人の部類が異性としての好きではない場合、今の仲間達の事が好きだな…雫も含めてだぞ?」
雫「ふーん…そうなんだ…」
大輝「…………恭平の事、今でも残念に思っている。あの時まで戻れたら…そう願っている。恭平が死んだ分、俺が…お前を支えていかないといけない。そうした方が天国で見守っている恭平が喜ぶはずだから…」
雫「大輝ってけっこうロマンチストだね。てか、大輝にお風呂入らされて体洗ってもらった事、私まだ怒ってるんだからね!!乙女の裸をなんだと思ってるんだか…」
大輝「それに関してはすまない…だが、気にすることないほどに綺麗な体だったぞ?引き締まった腰に…よく鍛えられた腕と足…欠点がないほどだった」
雫「ちょっ…そんな具体的に言わなくても…なんだか、恥ずかしくなったでしょ!!」
大輝「そうか…すまないな。早く食べろよ?冷めてしまうからな」
雫「分かってるわよ!!」
雫は顔を赤らめながらそう言い、テーブルの上に置かれた食べ物を食べていく。それから、全員が食べ終わる頃には既に22時を回っており、楓とルナは眠たそうに目を擦り、ジリオン、インフェルノ、雫に至っては寝息をたてて眠っていた。
永遠「楓とルナも眠そうだし、部屋まで送ろうか」
楓「すいま…せん…」
ルナ「航輝…抱っこ…」
航輝「はいはい、ほいっと」
永遠「変な事しないでね?」
航輝「しねぇーよ!!」
大輝「雫は俺が部屋まで運ぼう。そっちの方がいいだろ?」
永遠「うん、頼むよ。楓、俺の手を握って?」
楓「はい…」
永遠の指示に従い、楓は永遠の手を握る。永遠は握ったのを確認すると楓を部屋まで運ぶ。航輝と大輝もそれぞれ、ルナをおんぶで、雫を抱えて部屋まで運んでいく。ジリオンとインフェルノは人型から鳥の姿へとなり、永遠と航輝、大輝の部屋で寝ることになった。永遠達も部屋の電気を消し、布団を引いて寝ることにしたのだった……
―――――――――――――――――――――――
ホウホウアイランド上空…数機のヘリが留まり、静まり返った島をヘリの中にいた人物達が眺めていた。
「これより、国家防衛機関"NEXT"直属の精鋭部隊による智慧の泉奪還作戦を決行する!!それに伴ってターゲットである六峰 永遠は拘束し、奴の仲間はすべて殺処分とする。ここまでで異論はないか?」
「コード"ワン"…弟から智慧の泉の力を奪還したあとの処分については?」
凛とした声がヘリ内部に響く。女性であろうその声にコードワンと呼ばれたマスクを被った男は冷静な声でこう言う。
ワン「シックスの好きにすればいい、この20年…ずっと探し求めていたものだろう?」
シックス「はい…分かっています。聖女に関しましては…私がケリをつけます!!」
「ちぇ…隊長はシックスに少しばかり甘いよねぇ…」
「そうだよそうだよ、私達の事もちゃんと考えてくれないかな?」
ワン「分かっている、ツー、スリー。お前達にも仮面ライダーの相手をすることを許可する。ついでにフォーとファイブもだ」
ツー/スリー「「やったー!!」」
フォー「俺が倒すべき相手…不知火大輝!!」
ファイブ「隊長さんは気遣いができてすげぇな!!俺も昂ぶってきたぜ!!」
ワン「さぁ…島へ降りる。行くぞ!!」
ワンはヘリから飛び降り、島へと体を急降下させていく。ワンに続いてツー、スリー、フォー、ファイブ、シックスもヘリから飛び降りていく。そして、パラシュートを開き、ワンたちは島を再度、眺める。
ワン「我らが悲願はすぐそこだ…この儚い犠牲のある戦いで人間の未来を掴み取ろう!!」
ツー/スリー/フォー/ファイブ/シックス「「「「「了解!!」」」」」
迫る脅威に永遠達は未だ、気付かずにいた…ここからが本当の地獄だとはまだ、誰にも分からない……
――――――――――――――――――――――
翌日…永遠は目を覚ます。隣の布団には既に航輝と大輝は居らず、起きてどこかへと行っていた。永遠は水で顔を洗いタオルで拭きスッキリした顔をする。
永遠「ふぅ…スッキリした!!さて、大輝と航輝はどこに行ったんだろ?」
ルナ「お兄ちゃん…おはよう」
永遠「ルナ!おはよう!………所で航輝と大輝知らない?」
ルナ「航輝と大輝なら朝風呂に入ってるよ?」
永遠「そうなんだ、ありがと!」
永遠は航輝と大輝がどこに行ったのか気になり、部屋から出て辺りをキョロキョロと見渡す。すると、丁度ルナが通りかかり永遠は航輝達がどこに行ったかを尋ねる。ルナは朝風呂に入りに行ったと答え、永遠も朝風呂に入りに行く。
永遠「見つけた!!大輝、航輝、朝風呂行くんだったら俺も誘ってよ〜」
大輝「すまないな。お前がぐっすり眠ってたから起こしづらかったんだ」
航輝「そうだな、永遠の寝顔って案外可愛いもんだな?」
永遠「ちょっ…恥ずかしいから言わないでよ!」
朝風呂でも3人は話が盛り上がり、いつの間にか30分も入っていた。流石にのぼせる前に上がり、お風呂後の牛乳を1杯飲んで、女子組と合流することにした。
楓「永遠、遅かったですね?」
永遠「朝風呂に入ってたんだ。大輝と航輝が俺を起こさなかったから遅れて入ったけど…」
航輝「気にすんなよ。俺は眠ってる奴を叩き起こしたくないだけだぜ」
大輝「そういうものだ。起こしづらいだろ?」
永遠「それはそうだけど…ひと言言ってから行ってもらいたかったよ…」
雫「朝風呂かぁ…私、遅く起きたから入れなかったなぁ…」
ルナ「今からでも入る?」
雫「いや、流石に遠慮する。それよりもお腹減ったよ〜」
楓「それでは朝食にしましょうか。早く行って美味しそうなもの食べましょう!」
ジリオン「あっさごっはん!あっさごっはん!」
インフェルノ「楽しみだ…どんな美味しい物が揃っておるか…今からワクワクが止まらん!」
ジリオンとインフェルノはヨダレを垂らしながら食堂へと先に行く。永遠達もあとを追うようにして食堂へと行く。それから朝食をとり、部屋へと戻ってからこれから何をするか話し出す。
永遠「さて、これからどうする?」
大輝「ホウオウアイランドといえば…ここから鳳凰山を登っていくと頂上には鳳凰神社がある。そこで男女が一緒に鐘を鳴らすと結ばれて一生を共に過ごすことができるとか…実際にそうなった男女が何組かいたようだし、あながち間違いではないようだが…どうする?」
ルナ「行きたい!!」
楓「私も…行きたいです!」
永遠「やけに乗り気だね。なんでなの?」
楓「察しの悪い永遠には教えません!」
永遠「?」
インフェルノ「永遠は鈍いのぉ…」
ジリオン「マイマスターはもう少し女心を理解する必要があります!」
永遠「えぇ?」
永遠はインフェルノのジリオンにそう言われ、困惑する。だが、乗り気の楓とルナの為に鳳凰神社に行くこととなった。しかし、全員は知らなかった。鳳凰神社への道のりが険しいとは……
楓「はぁはぁ…まだ…ですか?あと…どれくらい…」
永遠「まだ頂上まであるね…20kmぐらい?」
楓「そっ、そんなに…なんで…この山は…そんなに高くて…遠い所に神社を…建てたのでしょうか?」
雫「お父さんが言ってたんだけどね?何事も試練は付き物なんだってさ。ああ見えてお父さんってけっこう根性論な所があるからね」
楓「雫さんの…お父さんは凄い人ですね…」
永遠「流石に楓の体力の事を考えると少し、休憩した方がいいね。何処か近くに座れる場所、あるかな?」
航輝「探してくる!大輝も一緒に探………ってあいつどこ行った?」
永遠「そういえば居ないね。というか…ルナの姿も見当たらない…どゆこと?」
航輝「まさか…」
雫「まさか…」
航輝/雫「「神隠しぃぃぃ!?」」
いつの間にか居なくなっていた大輝とルナ。航輝と雫は神隠しだと騒ぐが、永遠はすぐに気付く。この森自体の霧が濃くなっている事に…永遠の予想では大輝とルナはこの濃い霧によっていつの間にか道に外れて迷子になったのでは?という予想だった。
一方、その迷子となった大輝とルナは…濃い霧の中を余裕で進み続けていた。
大輝「まさか霧の影響で皆と逸れるなんてない…ついてない。ルナ嬢、そこの木の根に引っ掛かるなよ?」
ルナ「うん、それにしてもここはどこの辺りなんだろ…」
大輝「分からない…が、考えても仕方ないことだろう。進んで行ったらあいつらと合流できるかもしれない…頑張ろう」
ルナ「そうだね」
そうして話してるうちにどんどん森の奥へと進んでいく。霧は濃くなっていき、これ以上は進めそうにもなかった。しかし、ルナがここである提案をする。
ルナ「私の鼻はよく効く。一応、フェンリルのルーツではあるから…何かしらの匂いが濃くなければ皆の匂いを追える」
大輝「それはいい情報だ、この霧の中では視覚による情報は頼りにならない。かと言ってここで留まるのもいつ救助が来るか分からないからその力は使うべきだな」
ルナ「早く皆と合流しよう!」
大輝「そうだな、ルナ嬢は航輝に早く会いたいんだろう?」
ルナ「そういう事…言わないで。照れるから…」
大輝「あまり干渉したらダメなやつだったな。これは失礼した」
大輝とルナはルナの鼻を頼りに永遠達の匂いを追っていく。しかし、いくら歩いてもその匂いとの距離が近づくことはなかった。流石に違和感を覚えた大輝は木に印をつけることにし、また森の奥へと進んでいく。すると、あることに気付く。
大輝「ループしている?確か、この木に印をつけて奥に進んだはず…また印がついている木があるのはどうもおかしいな…やはり、同じ所をぐるぐる回っているらしい」
ルナ「そうみたい…匂いが近づくどころか遠くにすらならない…今、この場所は別空間にあるのかも…」
大輝「別…空間だと?いや、しかし…あいつは俺が…」
ルナ「まさか、
ルナは微かに聞こえる草をかき分ける音に反応し、その音のする方を見つめる。すると、1人の男が草むらの中から出てくる。黒髪をオールバックにし、左目には大きく刻まれた傷の跡が残っており、どこか軍隊を思わせるような格好をした男だった。
「まさか、俺の隠密を微かな音で気付くとはな。流石はフェンリルのルーツ…匂いは消せても音までは消せなかったか…俺もまだまだだな」
大輝「お前は誰だ?」
「ほぅ…俺の名を聞くか…だが、お前ならこのマークで気付くのではないか?」
大輝「あれは…鷹に…右の矢印…国家防衛機関"NEXT"か!?」
ルナ「国家…防衛機関?それは何?」
大輝「日本の治安を守る機関…中央科学研究所は仮面ライダーでマキアから人々を守っていたのに対して国家防衛機関は現代兵器を用いて鎮圧をする戦場のスペシャリストを揃えた機関だ」
「貴様も一度、国家防衛機関に誘われた身なのならその事は分かっていると思っていた…我ら、NEXTは智慧の泉の奪取を目標としてこの島にやって来た…ターゲットは六峰永遠…ターゲットの周りの者達は殺処分の許可は下りている。つまり、お前達もだ」
大輝「ッッ!?危ない!!」
ルナ「きゃっ!?」
その男は拳銃を大輝の隣にいるルナへと向け、発砲する。しかし、すんでのところでルナには当たらず、大輝の肩を弾が掠る。
大輝「一度、後退する。走れるな?」
ルナ「大丈夫…それと、ありがとう」
「逃げるか…だが、忘れるな…既にこの場はコードナンバーフォーの支配領域だということを…」
大輝とルナは無我夢中で走り、男から逃れる。大輝はその間、なぜ国家防衛機関が智慧の泉を欲するのかを考えていた。しかし、そんな事が分かるはずもなく、一度その思考を捨てる。
大輝「流石に…ここまで来れば逃げ切れただろう。ルナ嬢、大丈夫か?」
ルナ「はぁ…はぁ…全然、余裕!」
大輝「そうか…それはよかっ…ッッ!?」
フォー「今の弾も避けるか…なかなかの反射神経だな、不知火大輝」
大輝(なぜ…この男がこんなにも近くに!?俺はルナ嬢を連れてこいつとは真反対を走ったはず…まさか…)
フォー「何かに気付いたようだな…そうだ、お前達はループしている。我が機関で開発された新兵器…メモリアルカードの力でな?俺はそのメモリアルカードの1つ…"ヴェルメモリアルカード"を使っている。貴様とは因縁のある代物だろ?」
ルナ「えっ…」
大輝「なっ…ヴェル…だと?いつの間に…お前達、国家防衛機関がそのカードを開発した!!」
フォー「シックスが持ち帰った頬月刃が使っていた"フォージュギア"と"ドメインメモリアルカード"を回収し、研究チームが人工のメモリアルカードの製造に成功したのだ!!」
大輝「そうか…あの時か!わざわざ、その事をペラペラと話してくれて感謝する。お前達を倒す理由が1つ…できたよ」
『DIMENSION DRIVER』
『PHI DIMENSION OPEN THE GATE』
フォー「戦うというわけか…」
大輝「お前は俺が倒す…変身」
『DIMENSION RISE』
『BOOST DIMENSION.DIMENSION IN PHI』
『CONTROL OF SPACE』
大輝はディメンションドライバーを装着し、ファイディメンションカードを認証させる。そして、カードをドライバーに挿し込みと高次元の空間が大輝の体に収束していき、仮面ライダーファイディメンションへの変身を完了させる。
ファイ「ルナ嬢…どこか安全な場所に避難していてくれ」
ルナ「分かった、気を付けてね」
ファイ「大丈夫だ…俺が勝つ」
フォー「お前が俺を倒すなど…無理な話だ…貴様は負ける」
ファイ「戦わなければ結果は見えない!」
フォー「ふん…ほざいてられるのも今のうちだ…」
『FORGE GEAR』
ファイ(やはりドライバーも開発済みか…)
フォー「驚かないのだな…まぁ、いい…確か、こう言うんだったな?………変身」
『VEL MEMORIAL ON』
『OVER BOOST. VEL』
フォーはフォージュギアを装着し、ヴェルメモリアルカードをドライバーに挿し込み、レバーを引くと九つの火がフォーを包み込み、変身が完了する。その姿は赤と白をベースとした色をし、顔は狐のような頭部となり、腰には狐の尾のようなものが九つある姿をしていた。
「仮面ライダーヴァリアブル…貴様は俺が殺す」
ファイ「殺せるなら殺してみろ!」
ヴァリアブル/ファイ「ふんっ!!」
お互いが高速で目の前に移動し、拳をぶつけ合う。そして…戦いの火蓋は切られる。
一方、そうなってるとは知らず永遠達は大輝とルナ捜索を行なっていた。しかし、何度呼んでも返事すら返ってこず、流石におかしいと思った永遠はスマホでホウオウアイランドの管理局に連絡し、捜索隊を派遣させてもらえるようにする。
永遠「来るのに時間が掛かるみたいだけど、来てくれるってさ。とりあえず、俺達も引き続き探してみよう」
航輝「そうは言うけどよ?殆ど探し終わってるようなものだぜ?他に探す所って…」
楓「もしかしたら神社の方に着いているのかもしれません。その…キツイですが、行ってみませんか?」
雫「確かにその可能性もあるかもね。でも…今からここ登るんだよね?流石に時間がかかると思うけど…」
ジリオン「私なら飛べますので一足先に行けますよ!マイフレンドの居場所ぐらい私が突き止めてみせましょう!そして、あわよくばマイマスターに頭を撫でて貰います!では、行って参ります!!」
永遠「気を付けてね?」
ジリオン「任せてくだ……きゃっ!?」
「やったー!青い鳥を捕まえたぞー!」
「やったね!これで隊長に褒めてもらえるね!」
永遠「ちょっ…君達、その鳥は俺の友達だからその網から出してあげてね?」
永遠は唐突に網に捕まったジリオンを助ける為に白髪の14歳くらいの少年と少女にそう言う。しかし、その少年少女は苛ついた声でこう言う。
「「
永遠「えぇ…」
ジリオン「ちょっと…さっさと離してください!!私の…マイマスターに撫でてもらう為の作戦が…失敗しちゃうじゃないですか!!」
「僕達の役目はジリオンバードを捕獲すること…そうすることでターゲットの六峰永遠にジリオンの力を使わせないようにする」
「そうすることで隊長が智慧の泉を奪取する確率を底上げさせる。私達の役目はこういうこと!」
航輝「このガキども、何かおかしいぞ?鷹に…右矢印のマーク…どこかで…」
雫「そのマークって…まさか、国家防衛機関!?でも…日本の防衛機関がなんでこの島で…しかも、智慧の泉を狙ってるの!?」
永遠「君達は…どこの誰で、何をしに来た!!」
「僕はツー!」
「私はスリー!!」
「2人で1人!以心伝心さ!!」
「
ツーとスリーは息の合った声でそう言う。永遠は警戒しながらもツーとスリーと話をする事に決める。
永遠「君達の目的は分かった。だけど…防衛機関がこんな無茶な事をしなくてもいいんじゃないのか?俺達仮面ライダーは平和を願って戦っている。防衛機関もそうだろう?なら、手を取り合わせられないかな?」
ツー「それは無理な話だね。我らが機関の目的はなにも世界平和じゃない。智慧の泉という力を用いての支配…そうすることでの争いがない世界だ。世界の人々の願望だろ?争いがないっていうのは…それが叶うから智慧の泉が欲しいのさ」
航輝「支配だと!?お前達がしたいのは洗脳だろ!!人から感情を奪い去ってまで争いを無くしたいって言うんなら…俺達仮面ライダーが止めるだけだ!!」
雫「人から感情を奪うのはその人の人生そのものを奪うことになる。そんな世界…私達は拒む!!」
スリー「お姉さん達の言いたいことは分かるよ?それでも…いつまで経っても争いはなくならないじゃん。今だってそう…マキアが暴れ回って平和を乱す…そんな世の中よ?国家防衛機関は抑止力となるはずの仮面ライダーに期待していたけれど…今は切り捨ててる。そこで、防衛機関は智慧の泉の奪取を命じたのよ」
永遠「君達がそうしたいのなら…俺達は全力で止める!!楓、下がってて」
楓「はい、分かっ……きゃっ!?」
永遠「楓っ!?……誰だ?」
「全く…喋ってないでさっさとジリオンバードを連れて逃げればいいのに…だからあなた達は子どもなのよ」
ツー「ふん!隊長のお気に入りの君には言われたくないね!」
スリー「そうよそうよ!」
「はぁ…」
黒髪の長い髪を弄りながら、その女性はため息をつく。しかし、楓の手を拘束する力は強く、楓も冷や汗が出ていた。
「やっと会えた…永遠!」
永遠「なんで…俺の名前を?いや…ちょっと待って…なんかこの人…見覚えが…」
航輝「この女…どことなく永遠に似てねぇか?」
楓「ッッ!?あなたは…まさか…」
「へぇ…勘は鋭いのね?……そう、私は永遠の実の姉よ」
永遠「俺の…姉?でも…お母さんからはそんな事、聞いたこともない!!」
「それはそうよ…あの女は私達家族から永遠を奪った。でも…やっと会えた…この20年間、私がどれだけ待ちわびたことか!!」
楓「永遠!!この人の…この人の言っていることは事実です!!この人は…今世のあなたの実の姉です!」
永遠「何だって…でも、なんで今更!!」
「私もすぐに迎えに行きたかった…でも、中央科学研究所がそれを阻止したの。だから私は国家防衛機関"NEXT"に入って機会を伺っていた。すべては永遠とまた過ごすために!!」
楓「ッッ!?」
永遠の姉を名乗る女は楓を拘束している腕の力を上げながらそう言う。楓は何とか痛みに耐えながらも楓に腕は少し、青く滲んでいた。
永遠「待って!まずは…楓から腕を離して…話はそれからしよう…その…姉さん」
「うん…そうだね。ほら、行っていいよ」
楓「………ありがとう…ございます?」
「永遠と話すのは初めてだからかな?緊張しちゃって…ごめんね?あっ…名前…赤ん坊の頃に永遠は連れ去られてたから覚えてないよね?じゃあ、改めて自己紹介するね。私の名前は六峰
永遠「六峰…滅…俺と対を成す名前…か」
航輝「そんで?これからどうすんだよ…こいつらは敵なんだろ?」
滅「確かに私達は敵だ…永遠以外は殺処分しろと命令されている。だけど、永遠が自らこちらに来るのであれば君達の命は保証しよう」
スリー「ちょっ…そんな事勝手に決めたら怒られるよ?」
ツー「そうだよ、いくら隊長のお気に入りだからってそこまでは許してもらえないんじゃないのかな?てか、隊長は?シックスと一緒に行動してたんじゃ…ファイブもいないし…」
滅「隊長はフォーの様子を見に行くって言ってたからフォーの所じゃない?ファイブは…あの人方向音痴だから迷子とか?」
ツー/スリー「「はぁ…マジか…」」
ツーとスリーはため息をつきながら近くの木に手を付けて頭を抑える。その息のあった行動は2人が双子ということを表しているようにも感じられたが、今はそんな事はどうでもいいだろう。
滅「それで?永遠、一緒に来てくれる?」
永遠「…………悪いけど、ついて行く気はないよ。智慧の泉の力はまだ、俺に必要だからね。それに…全てが片付いたら智慧の泉の力は鳳凰に返そうと思ってるんだ…だから、渡せない」
滅「そう…か…」
ツー「ふーん…やっぱり、そう言うと思ったよ。てことで、あとは頼んだよ?シックス!」
スリー「なるべく早く終わらせてね?」
滅「はぁ…仕方ない…永遠が素直について来てくれるならこんな手荒な真似…しなくて済んだのに…」
『ENTITY DRIVER』
永遠「なんで…!?」
航輝「あんたがそのドライバーを!?」
雫「私達以外持っていないはずでしょ!?」
滅「これは…私が回収したフォージュギアを元にして造られた…あなた達が使うドライバーをアップグレードさせたバージョンって所かしら?今の所、私と隊長の分しかないけれど…」
永遠達は驚愕していた。自分達が使っているドライバーの情報がまさか、防衛機関に渡っているなんて思っていなかったからだ。それに加えてドライバーを"製作していた"という部分にも驚きを隠せていなかった。エンティティドライバーは坂月迅が主に開発を担当していて彼以外に作りようがないと思っていたからだ。
滅「世界の…完全平和を目指すために…変身」
『DOMAIN UPGRADE SCAN』
『DOMAIN RISE』
『BOOSTED DOMAIN.DOMAIN ENTITY』
『KAMEN RIDER
滅はドメインブースターカードをエンティティドライバーに挿し込む。その瞬間、ドス黒いフィールドが彼女を中心に発生し、一気に彼女を包み込むと仮面ライダーイクス ドメインブースターに変身を完了する。
その姿は黒い軍服のような装甲をし、軍帽を被り、右肩に鷹に右矢印の入ったローブを身に着け、腕部と脚部には白色の装甲を纏った姿をしていた。永遠達はその姿に見覚えがあり、航輝がボソッと言う。
航輝「あれは…ベクトル?」
永遠「違う!同じようだけど…別物だ!!」
イクス「そう…これはドメインメモリアルカードを元にして作られたの。ただし、ドメインの力を更に強化してだけどね?」
永遠「航輝、雫ちゃん、楓…逃げて!!」
航輝「ッッ!?永遠っ!!」
イクスは足元から黒い領域のようなものを生成しだす。その事に気付いた永遠は航輝達を領域外に押し出す。そして、航輝にこう言う。
永遠「楓を頼んだ!」
航輝「おう、任せろ!!」
永遠はそのままイクスと共にその領域内へと閉じ込められる。航輝はツーとスリーの方を向き、未だに網に囚われているジリオンを助けるべく、動こうとする。
航輝「テメェら…覚悟しろよ?先に手を出したのはそっちだからな!!」
雫「ちょっ…航輝!?いくら相手が国家防衛機関だからって子どもよ!?」
航輝「そんなの関係ねぇだろ!!敵に情けはかけねぇ!!」
楓「雫さん…言っても無駄だと思いますよ?航輝さんは…そういう性格ですから…」
雫「確かに…そうだね」
航輝「さっさとジリオンを返しやがれ!!」
ツー/スリー「「ひぃぃぃ!?」」
航輝は勢いよく走り出し、ツーとスリーを殴ってジリオンを助けようとする。その時、航輝の手よりもでかい手が航輝の手を赤子でも捻るように掴んでそのまま吹き飛ばす。
航輝「ガハッ!?テメェ…誰だ?」
雫「航輝っ!?」
楓「航輝さんっ!?」
「おうおう、元気があっていいな!!………所でシックスはどこだ?」
ツー「シックスならターゲットとドメインの力で領域内に入って行ったよ」
スリー「というか…遅いよ!!ファイブ!!」
ファイブ「ガッハッハッ!俺としたことが方向音痴なのを忘れてたわ。所でそこのひよっこどもが俺達の敵ってことで合ってんのか?」
200は超えるであろう身長で航輝達を上から覗き込むようにしてツーとスリーにそう聞く。ツーとスリーは同じタイミングで頷き、ファイブは納得したような顔をする。
ファイブ「なるほど…お前らが俺達の敵ってわけだな!!まぁしかし、細い奴ばかりだな!」
航輝「舐めんじゃねぇぞ、デカブツ!!」
航輝は右手を強く握りしめ、ファイブ目掛けて突き出すが軽くいなされファイブの右足ストレートが航輝の腹に重い一撃を与え、数メートル離れた木まで吹き飛ばされる。
航輝「ぐはっ!?」
ファイブ「そんなに細いんじゃ、俺には勝てねぇぜ?ひよっこ!!」
航輝「ぺっ!そんな鈍い動きで俺を捉えられるかよ!!」
ファイブ「ふんっ!!」
航輝「オラッ!!」
航輝とファイブの拳が激突する。しかし、体格もパワーも圧倒的にファイブの方が上であり、航輝のパワーを持ってしても打ち勝てる筈がなく、また吹き飛ばされる。
航輝「ぐはっ!?」
ファイブ「何度も向かってくる根性は認めるが…諦めろ、お前に勝ち目はない。さっさと俺に殺されるんだな!」
航輝「はぁはぁ……はいそうですかって頷ける訳がねぇだろ!!インフェルノ!!行くぞ!!」
インフェルノ「はいよ、待ち侘びておったぞ!!」
『FORGE GEAR』
『INFERNO MEMORIAL ON』
航輝「変身!」
『HELL FLAME.INFERNO』
航輝はインフェルノメモリアルカードをフォージュギアに挿し込み、レバーを引く。地獄の炎が航輝を包み込み、そして炎は拡散し、仮面ライダーアルファ インフェルノカスタムへと変身を遂げる。それを見たファイブはツーとスリーにこう言う。
ファイブ「お前達はその鳥を捕らえたまま逃げろ、あいつは俺がやる!」
ツー「任せたよ、ファイブ!」
スリー「期待はしてないけど任せたわよ!」
ツーとスリーはそう言い、ジリオンを捕らえたままそそくさと逃げ出す。その様子を見ていたアルファは雫と楓にこう言う。
アルファ「あの2人を追ってくれ、このデカブツ男は俺が倒す!!」
雫「航輝、無理しちゃダメだからね?」
楓「ご武運を!」
アルファ「へっ、負けてたまるかよ!」
ファイブ「俺も負ける訳にはいかないんでな…本気で行かせてもらうとするよ」
『FORGE GEAR』
アルファ「てめぇもドライバーを!?」
『METAL MEMORIAL ON』
ファイブ「変…身!!」
『TOP DEFENDER.METAL』
「俺は仮面ライダータイタン…お前に俺の防御を突破できるかな?」
ファイブはフォージュギアを装着し、メタルメモリアルカードを挿し込むと同時にレバーを引く。ファイブの頭上に鉱石のようなものが生成され、ファイブを潰すようにして落ちてくる。その鉱石が割れると中から仮面ライダータイタン メタルカスタムへと変身を遂げたファイブの姿があった。
その姿は全体的にメタリックとなり、騎士を思わせるような重装甲を纏ってローブを羽織り、複眼は紫に染まり、アルファを睨みつけるように見ていた。さらに、右手には大剣を装備していた。
タイタン「さぁ、どこからでも掛かってきな!」
アルファ「随分と余裕そうじゃねぇか…いいぜ、ならお手並み拝見だ!!オラッ!!………ッッ!?」
アルファは一発、タイタンに拳をぶつけるが、あまりの硬さに腕が痺れる。その時のタイタンの様子を見たアルファは驚愕する。タイタンは微動だにせずにその場に陣取り、アルファの攻撃はまるで効いていないようだった。その事にアルファは内心こう思う。
アルファ(この硬さ…尋常じゃねぇ…インフェルノのパワーでも打ち破れねぇ。どうすりゃいいんだ!?)
タイタン「なんだ…来ねぇのか?なら、こっちから行かせてもらうぞ!!」
アルファ「ぐっ!?このパワーは!?………だぁぁぁ!?」
タイタンが大剣を振る。アルファは咄嗟に防御の体勢に入るが、その防御を軽々と超えるほどの攻撃力で地面に勢いよく体をぶつける。その瞬間、地面に巨大なクレーターができ、その中心にアルファは倒れるように鎮座していた。
タイタン「ガッハッハッ!この程度か?仮面ライダーよ!!」
アルファ「この…バカげた攻撃力…どうすりゃいい!?」
インフェルノ『航輝、落ち着け…此奴は鉄の塊…なら、我の炎は鉄を溶かす火力を持つのだ…その力を扱うお主に使えない道理はないだろう?』
アルファ「そうか!なら、火力のゴリ押しで行くぜ!!」
タイタン「ほぅ…」
その瞬間、アルファの両方の拳に高火力の炎が纏わる。タイタンはその咄嗟の判断力に感心し、アルファの評価を少し改める。
タイタン「お前は俺の良きライバルだな!その意気やヨシ!!お前の火力を見せてみろ!!」
アルファ「お前が燃えちまう程の炎…見せてやるぜ!!」
アルファは大剣を構え、待ち構えるタイタンに炎の拳を喰らわしていく…
一方、ファイとヴァリアブルの戦いは圧倒的にファイが有利で進んでいた。その理由は…
ヴァリアブル「また未来を!?」
ファイ「ふんっ!!」
ヴァリアブル「ぐわっ!?」
ファイは自身に対する攻撃を全てディメンションに力で無効化し、ヴァリアブルを追い詰めていた。ヴァリアブルも最初は自身のスピードでファイを圧倒しようとしていた…しかし、ファイのスピードはヴァリアブルの想像を遥かに超えるほどの領域となっていた。そう…ヴァリアブルはファイの実力を見誤っていたのだ。
ファイ「お前に勝ち目はない。分かっただろ?お前と俺とでは実力に差がある…これ以上、戦っても無意味だ…早く撤退しろ」
ヴァリアブル「くっ…そうやって、俺を下に見るな!!そういう奴が俺は嫌いなんだよ!!」
ファイ「………負けそうになればギャーギャー喚く…子どもか?もういいだろ…終わらせてやる」
『DIMENSION ONE』
『DIMENSION TWO』
『FINAL DIMENSION』
ファイ「散れ…」
『ディメンションフィ………」
「待て…この娘がどうなってもいいのか?」
ファイ「!?ルナ嬢…!?」
ルナ「ごめん…油断した…」
黒髪に眼鏡を掛けた謎の男に拘束されたルナをヴァリアブルの前に突き出され、ファイはキックの軌道をずらす。謎の男はヴァリアブルに後ろに下がるように命令し、ヴァリアブルはその男の後ろに下がる。
ファイ「お前は誰だ…フォーとやらの上司か?」
「貴様に質問する権利があるとでも?まずは変身を解く事をオススメするが?」
ファイ「ちっ…」
ファイはその男の要求を飲み、変身を解除する。男は変身を解除したのを見届けると、ルナを乱暴に大輝の方に突き出す。
ルナ「ッッ!?」
大輝「ルナ嬢!!……大丈夫か?」
ルナ「うん…それよりも、あの人はなんで私を解放したんだろ?」
大輝「さぁ?とことんふざけた奴に見えるが…」
「改めて自己紹介をしよう…私はコードワン…この隊における指揮官とでも思っていてくれ」
大輝「お前が首謀者という訳か…なら、ここで倒すまで!!」
ワン「倒す…か…果たしてそれで人類が救われるとでも?」
大輝「なに?」
ワン「今の人類はマキアの脅威によってその平和を脅かされつつある…それに加えて星空創始達の不審な動向…それで平和と言えるか?否…今の世の中は恐怖している!我々、国家防衛機関は智慧の泉の奪取してこの世界の人類から殺意を含む負の感情を取り除く事を計画している。そうすることで真に平和な世界が訪れるのだ!」
ルナ「何を…言っているの?」
大輝「人から感情を奪うというのか!!そんな事…"支配"すると言っても過言ではないな!!お前たちの存在は無視できない…今ここで倒す!!」
ワン「くっくっくっ…」
大輝「何がおかしい?」
ワンはひとりでに笑い出す。大輝は急に笑い出したワンに疑問を抱き、そう問いただす。ワンは口に手を当てながらこう言う。
ワン「お前達仮面ライダーは智慧の泉という力によって支配された…そういう存在だ。今更、支配されようと文句はないだろ?我々、国家防衛機関が世界を平和にするための取り組み…先程も言った通り、人類に負の感情は不要…お前達がそれを止めるというなら、国家反逆に基づき…始末する」
『ENTITY DRIVER』
大輝「エンティティドライバーだとっ!?」
ワン「そうだ…国家防衛機関はドライバーを極秘に開発していた。そしてフォージュギアの複製とエンティティドライバーの開発に成功したのだ!!そして、私はお前達にプレゼントをやろう…鎮魂歌という名のね?」
『REQUIEM CHORUS』
ワン「変身…」
『REQUIEM RISE』
『REQUIEM THE WORLD.REQUIEM SIGNAL』
『KAMEN RIDER REQUIEM』
ワンはエンティティドライバーを装着し、大輝ですら見たことのない旋律を奏でたような絵柄のしたカードを認証させ、挿し込む。すると、音符のようなものがワンの周りから現れワンに吸収されていく。そして、破裂すると中から仮面ライダーレクイエムとなったワンが現れる。
その姿は左の方に高く伸びた片角を頭部に付けて、胸部から左上になぞるようにしてつけられた雷のようなマークをつけ、腕部と脚部には紫と白を交えたギザギザのブースターを取り付けた紫と黄色を象徴した色合いをし、右手には刀のようなものを装備した姿をしていた。
レクイエム「さぁ、鎮魂歌に眠ってもらおう」
大輝「ちっ…ルナ嬢下がってろ!!変身!」
ルナ「うん、分かった…」
『DIMENSION IN PHI』
ファイ「ハァァァ!!」
ルナ「ッッ!?きゃあ!?」
ヴァリアブル「ッッ!!あとは任せたぞ…」
レクイエムの刀とファイの拳が激突する。その衝撃でルナは吹き飛び、ヴァリアブルはその場をあとにする。激突したファイの拳とレクイエムの刀の威力はレクイエムに軍配が上がり、そのままファイを斬りつける。
ファイ「くっ!?」
レクイエム「お前がいくら強くあろうと…私には勝てない」
ファイ「それは…どうかな?」
レクイエム「?……ぬっ!?」
ファイは斬りつけられる前に戻り、拳をレクイエムの腹に一発入れる。が、レクイエムは刀の刀身で腹に拳が入る前に守り、刀を逆にしてファイを斬る。
ファイ「なん…だと…!?」
レクイエム「未来を書き換える力…面白い力だが、鎮魂歌の前ではすべて無力…」
ファイ「まさか…お前も…!!」
レクイエム「旋律の前ではお前の攻撃は予測できる…たとえ、未来を書き換えたとしてもな?」
ファイ「それなら何度でも変えてやる!!」
ファイはその後も何度も未来を変えつつレクイエムに攻撃し続けるが、決定打を与えられず苦戦を強いられていた。そしてまた、レクイエムに攻撃しようとしたその瞬間、今まで攻撃を受け流す事しかしなかったレクイエムが動き出す。
レクイエム「鎮魂歌に眠れ…仮面ライダー!」
ファイ「何を…する気だ!!」
『REQUIEM INSTALL』
レクイエム「さぁ、己が無力な事を思い知れ…」
『レクイエムパニッシュ!』
レクイエム「ふんっ!!」
レクイエムが空に手をかざすと旋律を奏でるかのようにうねうねとしたエネルギーが島全体を包み込む。そして、包み終わると同時にファイのドライバーに異変が生じ始める。
ファイ「なんだ…ドライバーが…ぐっ!?がぁぁぁぁ!!」
ルナ「なっ…変身が…!?」
レクイエム「お前達のライダーシステムは停止させた…これより、死刑を実行する」
大輝「くっ…ライダーシステム…の停止?そんな…事が…」
レクイエム「お前はここで終わりだ…死ね」
大輝は変身が強制的に解除され、地面に倒れる。ルナは少し離れた所からその様子を見て驚いていた。レクイエムは変身が解除された大輝に近づき、拳銃を大輝の眼前に突きつけ、発砲する。
その銃声音が鳴り響くと同時に雨が降り始めていく。それから数分前…雫と楓は2人の少年少女を追いかけていた。
雫「待てぇぇ!!」
楓「待ってくださーい!!」
ツー「待てって言われて待つ奴があるか!バーカ!」
スリー「そうよ!何がなんでもこの鳥は死守するわ!」
ジリオン「タースーケーテー」
ツー「スリー!!この先、崖だよ!?」
スリー「嘘でしょ?………うわぁ、最悪だ…」
雫「やっと…追いついた…はぁ、はぁ…ほら、さっさとジリオンを返してくれる?」
ツー「こうなったら…」
スリー「そうしましょう!」
『『FORGE GEAR』』
雫「フォージュギア!?持ってたのね…」
ツーとスリーはフォージュギアを装着し、似通ったメモリアルカードを取り出す。雫はそのメモリアルカードにどこか見覚えがあったが、それを気にすることよりもジリオンを助けることを優先する。
雫「そっちがその気なら…手加減しないわよ!!」
『ENTITY DRIVER』
『BETA PROCESS SCAN』
雫「変身!!」
『BETA RISE』
『READY GO RIDER!BETA ENTITY!KAMEN RIDER BETA!』
ツー/スリー「「変身!」」
『HATERID MEMORIAL ON』
『NAIVE MEMORIAL ON』
『『DOUBLE CONTACT!
雫は仮面ライダーベータ ベータライズフォームに変身し、ツーとスリーはそれぞれ、仮面ライダーツヴァイRと仮面ライダーツヴァイLに変身を完了する。
その姿は頭部は狐のような頭となり、腰から下に伸びるように2尾の尾がつき、ツヴァイRが白、ツヴァイLが黄色を全体的に表した色をしていた。
ツヴァイR「僕と!」
ツヴァイL「私の!」
ツヴァイRL「「コンビネーションを見せてやる!!」」
ツヴァイRとツヴァイLが2方向から攻めてくる。ベータは身構えるが、既に2人の姿は目の前から消え、上へと跳んでいた。
ツヴァイR「どこ見てるんだよ!ノロマッ!!」
ツヴァイL「私達の動きについてこれなさすぎよ!!」
ベータ「きゃあ!?」
楓「雫さんっ!?」
ジリオン「マイフレンドッ!!」
ベータ「なんて…連携の高さ…でも、負けてられない!!」
ベータはツヴァイRとツヴァイLの連携を崩す為、プライムライザーガンモードで木々を縦横無尽に飛び回るツヴァイRに向けてエネルギー弾を放つ。しかし、機動力が高く、通常の速さの弾では当たらない。そこで、
すると、木の枝はどんどん下へと落ちていき、やがて木々を飛び回っていたツヴァイRに何本か木の枝が当たり、地面に落ちる。
ツヴァイR「ぬぉ!?」
ツヴァイL「ちょっと、油断しすぎ―――――!?」
ベータ「油断してるのは君も一緒よ!」
ツヴァイL「なっ…!?ぐっ……」
ベータはプライムライザーを即座にソードモードに切り替え、ツヴァイLを斬りつける。ツヴァイLは油断していたこともあってか防御が間に合わず、地面に倒れる。
ベータ「君達の負け!さっさとジリオンを返してもらうよ!」
ツヴァイR「ッッ!……お姉さんさぁ、僕達が諦めるタイプだと思ってるの?」
ツヴァイL「そうよ?私達は諦めない…それに、負けるのはあなたのほうよ?」
ベータ「何を言って……ッッ!?これは…!?」
楓「雫さんっ!?」
ベータは急に体が痺れ、変身が強制的に解除されてしまう。そして、片膝をつき、ドライバーをもう一度装着しようとするが…なぜか反応しないことに気づく。
雫「ドライバーが…反応しない?なんでっ!?」
ツヴァイR「隊長がレクイエムを起動させたんだよ。一度、起動すれば旧型のドライバーは機能を停止させる。今、この島にいるお姉さんの仲間も変身ができなくなってると思うよ?」
雫「そん…な…」
楓「雫さん!!」
ツヴァイL「あなたも少し、気絶しててね…元"聖女"さん?」
楓「うっ…」
ジリオン「楓様!?」
雫は強制的に変身が解除された反動で気絶し、楓もまたツヴァイLが首をトンっとすると気絶する。ツヴァイRとツヴァイLは雫と楓を担いでジリオンを鳥籠の中に捕まえたまま、どこかへと行くのだった…
――――――――――――――――――――
永遠は仮面ライダーイクスへと変身した滅と共にイクスのドメインの力によって生成された空間内にいた。永遠は警戒したままイクスを睨み続ける。
イクス「私を警戒するのは当然…だって、急に姉だって言われて信じる人なんて…いないでしょ?」
永遠「いない…けど、分かるよ。俺の顔とあんたの顔は同じような感じがする…それこそ、本当の姉弟みたいな…」
イクス「本当の姉弟よ…20年前、ガイアに連れ去られなければ…今もずっと永遠と過ごせていたのに!!」
永遠「ガイア…お母さんが俺を連れ去ったのは俺がフェンリルの転生体だったから…」
イクス「それは分かってる…でも、血が繋がった弟を目の前で連れ去られた私の気持ちをあのマキアは分かっていなかった!!」
永遠「確かにそうだ…でも、それと今の現状は関係ない!智慧の泉が欲しい?ごめんだけど、この力はあげられない…俺にはやるべき事が残ってるから!!」
『ENTITY DRIVER』
永遠「変身…」
『READY GO RIDER SIGMA ENTITY!KAMEN RIDER SIGMA!』
イクス「やっぱり…戦わないといけないのね…」
シグマ「そういう事だよ!」
永遠はドライバーを装着し、仮面ライダーシグマ シグマライズフォームへと変身し、イクスの重力だけを重くする。しかし、イクスは影響を受けていないのか余裕で歩き始める。
イクス「悪いけど…世界の平和が掛かってるの…弟だからって容赦はしないよ!」
シグマ「ッッ!?」
イクス「この空間内は私の支配領域…永遠の重力を操る力は効かないわよ!」
シグマ「ぐっ…!?」
イクスは刀のようなものでシグマを斬りつける。シグマはプライムライザーを盾にして防ぐが、力の差で押し切られそうになる。そこで、シグマはわざと斬撃を受けて、刀の刀身を掴んだままエネルギー弾をイクスに放つ。
イクス「ッッ!?」
シグマ「くっ……」
イクス「やるわね…やっぱり、私の弟なだけある。けどね、現実はそう甘くはない…さっさと智慧の泉を手放しなさい!」
シグマ「無理だって…言ってるだろ?俺には俺の…すべき事がある!!その為にも…智慧の泉の力は必要なんだ!!」
イクス「そう…なのね…なら、全力で叩き潰す!」
『DOMAIN INSTALL!』
『エクスティンクションテラー!』
シグマ「なっ――――!?」
イクス「終わりよ…」
永遠「ガハッ!?」
シグマは無数の影の手に体を掴まれ、イクスに引き寄せられると同時にイクスのキックを喰らい、変身が解ける。そして、イクスは永遠に近づき、永遠の体に触れる。
永遠「何…を……!?智慧の泉の力が!?」
イクス「そう…ドメインを強化した私のこの力は奪う事にも特化してる。それが今回、私があなたの智慧の泉の力を奪う任務に抜擢されたの」
永遠「くっ…智慧の泉を奪ったところで…暴走する危険性もあるんだ!!おいそれと使っていい代物じゃない!!」
イクス「だからよ…この島にあるもう一つの智慧の泉も奪って、永遠から奪った智慧の泉とこの島の智慧の泉の力を融合させて、親和性を保とうとしてるのよ?」
永遠「何っ!?この島に…智慧の泉が?」
イクス「そう…まぁ、機密事項だからこれ以上は言えないけれど……隊長が発動させたみたいね」
永遠「隊長…?発動…何を言ってるんだ!?」
イクス「私達が使ってるドライバー以前の旧型のドライバーを使用不可にさせたの。これなら、永遠達でも手出しはできない…それじゃあ、私は行くね?世界の平和をここで見届けてね?」
イクスはそう言うと消え、永遠は元の場所に戻されていた。近くにはボロボロの状態で木に横たわっている航輝の姿があった。永遠は航輝の傍に近寄り、こう言う。
永遠「航輝!……航輝!起きて!」
航輝「…………永遠?すま…ねぇ…負け…ちまっ……た」
永遠「それはいい…今は治療できる場所を探さないと!」
航輝「相手…は…予想…以上…の敵…だ。国の…上層部も関わってる…」
永遠「もういい、喋らないで!」
航輝「少し…寝る…」
永遠は航輝を抱えたまま山を下っていく。空は雲で覆われ暗くなっていき、流石に山を下るのは危険だと判断した永遠は航輝を抱えたまま目に映った小さな小屋に入っていく。
航輝を壁に掛けさせ、傷口を防ぐものを探して丁度良い大きさの布で航輝の所々ある傷口を布で巻いていく。すると、突然扉が開き、永遠は警戒するがすぐに警戒を解く。入ってきた人物は永遠がよく知る人物だったからだ。
永遠「ルナ!?……それと、大輝!?」
ルナ「くっ…重い…早く…お兄ちゃん、手伝って!」
永遠「ちょ…分かった!!」
永遠はルナからすぐに大輝を預かり壁に掛けさせる。傷こそ酷いものの何とか呼吸音を確認し、ひと安心する永遠はルナに何があったのか聞くとルナは答える。
ルナ「コードワンって名乗る人物が見たことないカードで大輝さんの変身が解かれてそれで…拳銃で撃たれたの」
永遠「それでよく大輝は生きてたね。凄い生命力だよ…でも、そうなるとこれからどうすれば…変身もできない…楓と雫ちゃんも居ないってことは…連れ去られたか…死んだか…俺も智慧の泉の力を奪われたしね」
ルナ「智慧の泉の力を!?それって…ヤバいんじゃない?」
永遠「あぁ、かなりヤバい……あっ!それなら、この島にあるもう一つの智慧の泉を彼らより先に見つけるんだ!」
ルナ「この島に…智慧の泉が?」
永遠「あぁ…俺の…この時代での姉がそう言ってたんだ。多分、どこかにあるはず…でも、俺とルナだけじゃ……」
「俺…と大輝…も…協力…するぜ?」
永遠「航輝っ!?」
「人は…多い方がいいからな?」
永遠「大輝も…!?」
永遠はルナと話しているといつの間にか目を覚ました航輝と大輝がそう言う。永遠は2人の生命力に驚きつつも喜びの声を上げる。
大輝「大体の話は分かった…傷もだいぶ癒えてる。いつでも大丈夫だ」
航輝「俺も…何とか動けるぜ?それに…あのデカブツにリベンジしなくちゃいけねぇからな!」
インフェルノ「無茶ばかりするのぉ…まぁ、お主の性格は理解してる故…我も頑張るぞ!」
永遠「じゃあ、決まりだね。まずは…この島の智慧の泉の在り処を探す!」
大輝/航輝/ルナ「「「了解!」」」
インフェルノ「我も上から探ってみるぞ!」
インフェルノはそう言い、空高く飛んでいく。永遠達もそれぞれ手分けして探すことにし、永遠が最初に目指したのは二ノ宮財閥の別荘だった。どうしてかというと…
ルナ「もしかしたら雫の別荘に手掛かりがあるって考えてる?お兄ちゃん?」
永遠「そうだよ。この島を運営してるのが二ノ宮財閥なら、別荘に智慧の泉の手掛かりがあるかもってね。俺は別荘に行くけど、ルナはどうするの?」
ルナ「航輝と一緒に島の中心を目指してみる。そこにあるかもしれないから」
永遠「分かった。気を付けてね?」
ルナ「うん、そっちもね?」
永遠は航輝達とは別れ、別荘の方へと足早に進んでいく。別荘は山中の奥にあるが、フェンリルの力を持つ永遠なら険しい道のりでも進める。それもあってか航輝達と別れて1時間で別荘に到着する。
永遠「ここか…中は暗い。まだ誰も来てなさそうでよかったよ。扉は…うん、閉まってる。雫ちゃん、ごめんね!ハッ!!」
永遠は蹴りで扉を無理やりこじ開け、中へと入る。中は思ったよりも薄暗かった為、電気をつけようとスイッチを押すが反応せず仕方なく持ってきていた懐中電灯で辺りを照らしながら探索をする。
本などは綺麗に収納され、多少の埃はあれども荒れている様子はなかった。永遠は1つ1つの部屋を調べ、最後は書斎のみとなった。書斎に入り込んだ永遠は懐中電灯を照らしながら智慧の泉に繋がる手掛かりを探すが、見つからず本棚を適当に弄くり回してみる。するとカチッと音が鳴り、隠し扉が出現する。
永遠「なるほど…特定の本を押すことによって作動する仕組みか…これはこれだけ本があったら確率の問題だよね。さて、中はどうなってるかな?」
永遠は中をひと通り見てみる。そこには地図がデカデカと貼られており、永遠はひと目でその地図がホウホウアイランドを表していると分かった。
永遠「流石に地理が苦手でもこれがこの島の地図って言うのは分かるよねぇ。それで…この赤いバツ印…ホウホウアイランドから離れた離島についてある。ということは…ここに智慧の泉が?」
永遠はこの島から北に離れた場所に位置する離島にバツ印がついている事に気付き、ここに智慧の泉があるのではと予測する。
永遠「この離島に行く必要があるね。とりあえず大輝達に連絡を………くっ!?」
ワン「連絡はさせんよ。シックスが君に発信器をつけておいてよかった…君の位置は我々にバレバレだ」
永遠「発信器…まさか、俺から智慧の泉の力を取っている時に!?………それで?あんたがコードワンっていう人?」
ワン「あぁそうだ。六峰永遠君…もうこの件から手を引いてもらえないだろうか?」
永遠「俺から奪った智慧の泉は今はどうなってるの?」
ワン「現在進行形で使わせて貰ってるよ。あとは…もう一つの智慧の泉を手に入れるだけ…シックスの私情もある。君がこの件に手を引けば殺さない…君の仲間には死んでもらうがね?」
永遠「嫌だ…って言ったら?」
ワン「今すぐ殺す」
『ENTITY DRIVER』
永遠「なるほどね…そっちがその気なら!!」
永遠はドライバーを装着しようとする。しかし、反応がなく永遠は戸惑う。すると、ワンが声を抑えながらも笑う。
ワン「くっくっくっ…ドライバーとカードは私のレクイエムの力によって無力化されている。旧型のドライバーは使えない」
永遠(そうだった!?忘れてた…それなら!!)
永遠「悪いけど、付き合ってる暇はない!」
ワン「ほぅ…逃げに徹するか…」
永遠は窓から外へと出て走り去っていく。ワンは走り去る永遠を割れた窓から眺め、他の隊員に連絡を取る。
ワン「ターゲットが逃げた…フォー、お前が追え。あとの者は私と共に智慧の泉がある離島…龍宮島を目指す!」
フォー『了解した…』
『了解!!』
ワンは他の隊員に連絡を取ると、そこから去り龍宮島へと足を進めていく。一方、永遠は森を駆けていき人の多い街路へと出る。そして、周りの人にこう言う。
永遠「皆さん!今すぐこの場から逃げてください!!この場はこれより戦場になります!早く…逃げて!!」
「えっ、なになに…戦場?なにかの撮影?」
「すげぇ迫真の演技じゃん。俺も映画デビュー!?」
「そんな話聞いてないけどなぁ」
永遠(まずい…皆、撮影かなんかだと思ってる!?このままじゃ、死人が出る…ハッ!?)
永遠がそう思っているとどこからかエネルギー弾が飛んでくる。そのエネルギー弾は永遠の右頬を掠り、近くの売店を破壊する。周りの人はまた、なにかの撮影だと思い込んでいるようでケラケラと笑っている。森の奥からは1人の男が現れる。
フォー「六峰永遠…大人しく投降しろ。命までは取らん」
永遠「皆、逃げろ!!」
「あれが敵役かな?」
「そういう系?の撮影なのかな?」
「近くで見れるなんてレアじゃん!」
フォー「ほぅ…どうやら、撮影かなにかと勘違いしてるみたいだな。はぁ…これだから凡人は…」
永遠「はっ…まさか…やめろっ!!」
フォーはおもむろに懐を探るとカチャッと音がする。永遠は何かに気付き、止めようとするがその静止も虚しく…近くにいた男性が心臓を撃ち抜かれ死んでしまう。
「キャァァァァ!!」
「おい嘘だろ!?やべぇ!!」
「殺人だ!!逃げろっ!!」
永遠「ッッ…!?なんて事を!!」
フォー「どうせ、支配されるんだ…死んでも文句はないだろ?」
永遠「人の命をなんだと…」
フォー「人の命など塵芥…勿論、お前の命もな?」
『FORGE GEAR』
フォー「変…身…」
『VEL MEMORIAL ON』
『OVER BOOST.VEL』
フォーは仮面ライダーヴァリアブル ヴェルカスタムに変身し、永遠へと迫る。永遠はレクイエムが発動させた能力によってドライバーとカードを封じられており、遠距離からどうにかするしかなかった。
永遠「ハッ!」
ヴァリアブル「遅い…その程度で俺に攻撃が当たるとでも?図々しいにもほどがある!」
永遠「ぐはっ!?」
ヴァリアブル「ハハハっ!この力が俺が求めていた力…世界を支配する為の力だ!」
永遠「うわぁ!?」
ヴァリアブル「弱者が…お前のような存在がいるからこの世界は弱くなるんだよ!」
永遠「ッッ!?ぬわぁ!?」
永遠はヴァリアブルが甚振られるかのように攻撃を受け続ける。ヴァリアブルはどこか人を甚振るのが好きそうな感じに思えた。しかし、それが他の人に向かないように永遠が庇っているのだ。
永遠「君…だって…弱者…だろ?」
ヴァリアブル「なんだと?」
永遠「弱いやつを甚振るような真似しかしない君は弱い…だから、強い意志を持つ存在には負けるんだ!」
ヴァリアブル「舐めるな!!」
永遠「優里さん…少しでいいから…力を貸して…」
『FORGE GEAR』
『PROMETHEUS MEMORIAL ON』
永遠「変身!」
ヴァリアブル「なっ…まさか…」
永遠はフォージュギアを装着し、優里の形見であるプロメテウスメモリアルカードを挿し込み、変身しようとする。ヴァリアブルは後退り、その様子を窺うが変身する予兆が見られず、笑う。
ヴァリアブル「驚かせやがって…お前にそのメモリアルカードは使えない!大方、共鳴率がないのだろうよ!」
永遠「やっぱり…使えないか…それでも、俺は平和の為に戦う!!」
ヴァリアブル「そうか、死ね!」
永遠「ッッ!?」
ヴァリアブルが加速すると同時に永遠に急接近する。そして、永遠に攻撃しようとしたその時、永遠とヴァリアブルの間に何かが割り込む。
永遠「優里さんのバイク!?なんでここに…!!」
碧『永遠!間に合ってよかった…!!バイクに乗せてるケースを開けて…!……急いで!!』
永遠「え、ちょ…!?わかった…!」
ヴァリアブル「なんだ…?」
突如、現れたバイクの通信機から碧の声が聞こえたと思った瞬間、碧からケースを開けるように促される。永遠はバイクの座席に乗せられたケースを開け、中からギザギザの雷のような模様が描かれたメモリアルカードを取り出す。
永遠「これは…メモリアルカード?」
碧『そのメモリアルカードをフォージュギアに挿し込んで…!!』
永遠「よし…!」
『OVER DRIVE MEMORIAL ON!』
永遠「変身!!」
『OVER DRIVE SYSTEM!SI!SI!SI!SIGMA!』
シグマ「変身できた…!」
碧『よしっ!また、あとで連絡するね!』
シグマ「了解…!」
永遠はフォージュギアにオーバードライブメモリアルカードを挿し込み、レバーを引いて仮面ライダーシグマ オーバードライブカスタムに変身する。
通常のシグマライズフォームと似ているような見た目だが、右半身は機械のようにツギハギな見た目になっていた。ヴァリアブルはその姿を見て驚く。
ヴァリアブル「ただの出来損ないじゃないか!そんな弱そうな見た目で俺のスピードについて来られるか?」
シグマ「じゃあ、掛かってきな?」
ヴァリアブル「ふんっ!!」
シグマ「ハァァァ!!」
ヴァリアブル「なっ―――ぶへっ!?」
ヴァリアブルが加速した状態からの蹴りを放った瞬間、シグマは瞬時に避け、ヴァリアブルの懐に潜り込み、拳による一撃を放つ。その瞬間、ヴァリアブルはかなりの距離を吹き飛ばされる。シグマの腕はかなりの痛みで悲鳴をあげていたが、それでも地面の大半を抉るほどのパワーを出せていた。
シグマ「ッッ!?負荷が大きすぎる!!でも…このパワーなら、通用する!!」
ヴァリアブル「ゲホッ…なんだ…今のパワーは?どこからあんな力が…」
シグマ「一気に終わらせるよ!!」
ヴァリアブル「何っ!?ぐわっ…!?」
シグマの目にも留まらぬ怒涛の連続攻撃を受け、ヴァリアブルは避け続けるがシグマの拳は徐々に速くなっていく。そして、遂にヴァリアブルにシグマの拳がヒットする。
たった一撃…その一撃だけでヴァリアブルの体は体勢を崩し、シグマはヴァリアブルに馬乗りになる。ヴァリアブルは抵抗しようとするが、シグマに両腕を拘束される。
シグマ「さっさと諦めたらどう?今なら見逃すけど…」
ヴァリアブル「くっ…なぜ、変身できる!!ワンのレクイエムの力によって旧型のドライバーとライセンスカード等は機能を停止してるはず…どうして…!!」
碧『僕が説明してあげるよ』
シグマ「ん?碧?どこから…この形態、通信機能が付いてるの?」
碧『そそ、それで肝心のなんで変身できたのか?その質問について答えよう。僕が開発したオーバードライブメモリアルカードはフォージュギアの性能を底上げし、変身者の負荷と引き換えに圧倒的なパワーを生み出す。そちらの使うフォージュギアと同等のレベルまでね?』
ヴァリアブル「そんな事が…星空碧のような木っ端な存在如きに出来るわけが!?」
碧『優里さんが生前に残していたアビリティカードのデータを使って僕を含めた研究員の皆が共同で開発したんだ。優里さんには劣るだろうけど…僕達研究者を舐めないで貰いたいね』
ヴァリアブル「ちっ…!だが、我ら"NEXT"の勝利は揺るがない。六峰永遠の持つ智慧の泉を手に入れ、この島に存在する智慧の泉を手に入れさえすれば…貴様らを感情のない人形にすることが出来る!!お前達は負けたんだよ!」
シグマ「ふっ…」
ヴァリアブル「何が可笑しい!!」
ヴァリアブルは組織の勝利を確信し、高々と勝利宣言をする。しかし、シグマはヴァリアブルのその言葉を聞いて苦笑する。ヴァリアブルはカッとなって問いただすとシグマはこう言う。
シグマ「俺達は
碧『永遠…』
シグマ「終わらせる!」
『OVER GEAR!』
ヴァリアブル「何をっ!?」
『オーバードライブフィニッシュ!!』
シグマ「ハッ!!」
ヴァリアブル「ググッ…ぐわぁぁぁ!?」
シグマはレバーを引き戻し、必殺技を発動させる。右腕に極大のエネルギーを纏い、馬乗り状態で下になっているヴァリアブルに拳を振り下ろす。ヴァリアブルは受け止めようとするが、力及ばずその拳を受け、変身が解除され気絶する。
気絶状態のフォーの周りはとてつもない程のクレーターが出来上がっており、シグマは変身を解除し片膝をつく。どうやら、身体にかなり負荷がかかりその場から動けずにいた。そんな状態の永遠に碧は通信機越しから話し掛ける。
永遠「ハァハァ…」
碧『永遠、大丈夫?』
永遠「全然…それよりもこれからどうしよう…俺は負荷がかかりすぎてこの場から動けない。大輝達が心配だね…」
碧『その事だけど…今、助っ人を向かわしてる。安心して』
永遠「助っ人…か…予想はつくけど…でも、どうして国家防衛機関がここに来るって分かったの?」
碧『僕が見た未来だから…予め準備はしておいたんだ。そのメモリアルカードも開発してたんだ』
永遠「それならそうと伝えておいてくれればよかったのに…」
碧『ごめんね。でも、未来はそう簡単には変えられないんだ…変えてしまうとどうなるか…代償はきっと重くなると思うんだ。だから、伝えずにここに永遠達を行かせた…ホントにごめん!』
永遠「それなら仕方ないね…じゃあ、大輝達の事は助っ人に任せて俺は少し休むとするよ」
碧『分かった。また何かあったら連絡するね?』
永遠「了解!」
永遠がそう言うと碧との通信は切れ、永遠は気絶しているフォーを置いて身体を引きずりながら遠くの方へと離れる。
一方、大輝は航輝とルナと別れて別行動を取っていた。その理由は雫と楓の捜索の為だった。どうやら、あの時に敵に攫われてしまったらしいと永遠から聞いていたのだ。
大輝「この森はかなり死角が多いな…奇襲でもされたら敵わん…早い所、2人を見つけなければ…」
大輝は森の中をひたすらに歩いていく。だが、時間帯が夜のこともあってか視界が悪く、捜索は難航していた。一歩、また一歩と歩き続けているとどこからか視線を感じるようになる。大輝は辺りを見渡し、警戒しながら進んでいくと真正面から飛んできた弾丸が大輝の頬を掠る。
大輝「誰だ!!」
ツー「あちゃー、バレちゃったよ…スリー?」
スリー「そうね…あと、数センチズレてれば脳天直撃だったわよ?」
大輝「少年と…少女?そうか、お前たち2人が永遠の言っていたツーとスリーだな?」
スリー「やだ、顔が怖いわよ?おじ様?」
ツー「おじさん顔怖すぎだって!面白!!」
大輝「なるほどな…ジリオンを誘拐し、雫と楓さんも人質に取った事でかなり調子に乗ってるらしいな。どうやら、お灸を据える必要があるらしい」
ツー「なに?脅ししてる?僕達に?巫山戯るなよ…弱者の仮面ライダー風情が!!」
『FORGE GEAR』
スリー「ホント、調子に乗ってる大人はこれだから…腹が立つのよ」
『FORGE GEAR』
ツー/スリー「「変身!」
『『DOUBLE CONTACT!
ツーとスリーはそれぞれ仮面ライダーツヴァイRと仮面ライダーツヴァイLに変身を完了する。そして、短剣を装備して大輝に襲いかかる。左右からの攻撃は素早いかつ森の中での機動力は圧倒的だった。
しかし、ツヴァイRとツヴァイLの怒涛の斬撃を大輝は軽々と避けていく。2人のスピードがどれだけ速いとはいえ、相手は大輝…スピードに特化したフォームを扱うスペシャリストなのだ。それも相まってスピードに慣れている大輝は脅威の反射神経で避けていく。
ツヴァイR「ッッ!?当たらないっ!!」
ツヴァイL「私達のスピードは完璧のはず…どうして!?」
大輝「理由を教えてやろうか?相手が悪かった…それだけだ」
ツヴァイR「舐めるなよ…旧世代が!!」
ツヴァイL「ハァァァ!!」
大輝(更にスピードが上がった…だが、避けられるな。しかし、変身できない以上…倒せない。どうする?)
そう考えているとツヴァイRとツヴァイLの短剣がすぐ目の前まで来ていた。当然、避けれるはずもなく斬り刻まれる覚悟をする。しかし、それは2人の剣を弾く音で事なきを得る。大輝の目の前には柊と鈴蘭がツヴァイRとツヴァイLの短剣を柊と鈴蘭のアライブスラッシャーで弾いていたのだ。
大輝は柊と鈴蘭がいる事に驚きつつ、柊と鈴蘭を掻い潜ってツヴァイRとツヴァイLに蹴りを一発ずつ与え、後退させる。そして、大輝は柊と鈴蘭にこう言う。
大輝「なぜお前たちがここに?」
柊「助けに来ました!」
鈴蘭「大輝さんたちが危機的状況だと聞いて!!」
大輝「そうか、助かる。柊と鈴蘭、あの2人をお願いできないか?」
柊/鈴蘭「「ここはお任せを!!」」
大輝「あぁ、頼む!!」
ツヴァイR「ッッ!!おい、待てっ!!」
ツヴァイL「逃さない!!」
柊/鈴蘭「「行かせない!!」」
大輝を追おうとするツヴァイRとツヴァイLだったが、柊と鈴蘭が行く手を阻む。ツヴァイRとツヴァイLは立ち止まり、行く手を阻む柊と鈴蘭を睨みつける。
ツヴァイR「邪魔をするな!仮面ライダーにすらなれなかった出来損ないが!!」
ツヴァイL「あなた達じゃ、私達には勝てないわよ?」
柊「そんなのは…」
鈴蘭「やってみないと分からないものなの」
『STREAM SCAN』
柊/鈴蘭「「実行!!」」
『STREAM ALIVE ON ENCHANT DELTA』
2人はアライブスラッシャーのトリガーを引き、デルタストリームへと実行を完了させる。それと同時に駆け出し左右から木々を伝ってツヴァイRとツヴァイLに襲いかかる。そのスピードは連携力の高さからツヴァイRとツヴァイLに匹敵するほどだった。
ツヴァイR/ツヴァイL「「速いっ!?グッ…!!」」
デルタストリーム1「場数が違うからね!」
デルタストリーム2「私達だって…戦えるの!!」
2人のデルタの斬撃がツヴァイRとツヴァイLに当たり、ツヴァイRとツヴァイLは怯む。そこからのデルタ2人の猛攻反撃が始まる…
一方、航輝とルナ…インフェルノは智慧の泉があるであろう中心地へと向かっていた。暗く目視ができない状態だったが、ルナのルーツがフェンリルなことが幸いした。
ルナ「そこ…大きな岩があるから気を付けて」
航輝「助かるぜ。にしても中心地にほんとにあるのか?永遠からの連絡がねぇが…インフェルノ!!空から見た状況はどうだ!!」
インフェルノ「我も見てみたが…中心地には近づいてきている…しかし、どうもそこに智慧の泉があるとは思えん。むしろ、離島の方から凄まじいエネルギーを感じる。ルナ嬢はその感知が甘いからのぉ」
ルナ「むぅ…私は未熟者だからいいもん!」
航輝「悔しがってるルナ可愛い……危ねぇ!!」
インフェルノがルナの感知が甘いと言い、ルナが拗ねる。その反応に航輝が可愛いと言いかけたその時、銃弾が飛んできて咄嗟にルナを庇った航輝の肩に掠る。木の陰から出てきたのは冷徹な目でこちらを見つめる男と永遠の姉を名乗るシックスもとい滅だった。
インフェルノ「主らは…」
ワン「一ノ瀬航輝…初めましてだな。私の名前はコードワン…お前達を抹殺しに来た。本来であればさっきの銃弾で1人死ぬはずだったが…仮面ライダーの勘というものか?」
航輝「生憎、俺は運がいいんでね。そうか…テメェが親玉か!!ここで潰す!!」
ワン「はぁ…現状が理解できていないようだな。シックス…智慧の泉の力を…私に渡せ」
滅「ですが…はぁ…分かりました」
ワンが智慧の泉の力を渡せと命令し、滅は一瞬、躊躇うが渋々渡すことにする。滅の手から回収された智慧の泉の力が球状に出現し、そのままワンの中へと吸収されていく。ワンは自身の中に宿る膨大な力を確認し、航輝たちを見つめる。
ワン「お前達にも智慧の泉の力が奪われた情報は渡っている筈だ。そして、今…私に智慧の泉の力が宿った。お前達には智慧の泉の
航輝「なんだ…!?あれは、これまで倒してきたマキア!?数がやべぇな…」
ルナ「智慧の泉の本来の使い方…事象の復元?いや…でも、なぜあなたが使えるの?」
ワン「私にも器となり得る力があるからな。さぁ、やれ!!」
航輝「ッッ!!どうすれば…!?」
インフェルノ「我が………!?航輝…その場から避けろ!!」
航輝「あぁん?………うおっ!?」
「どうやら…ギリギリ間に合ったようだな」
ルナ「なぜ…この島に…ロード!!」
ロード「商店街の福引きでたまたまこの島のペアチケットが当たって玲音が行こうと駄々を捏ねたんだ。面倒くさかったが、行くしかないだろ?」
航輝がワンが復元したマキアによって攻撃されそうになる。その時、空中からロードがその攻撃を防ぎ、現れる。どうやら、ペアチケットで玲音と共にホウオウアイランドに来たらしい。
インフェルノ「じゃが、どうやって我らがここにいると?」
ロード「俺の勘がいいだけだ。それと、玲音は拉致された楓と二ノ宮雫を助けに行ったぞ?お前達は離島の方へ行け!!ここは俺に任せろ…」
航輝「ちっ!礼を言うのは癪だが…あんがとな!!ルナ、行くぞ!」
ルナ「うん!………インフェルノ?」
インフェルノ「我も…ここに残るぞ?ロードは手負いじゃろ?我も手伝う」
ロード「ふん…好きにしろ」
ワン「……シックス、お前は聖女とジリオン、女の仮面ライダーの元へと急げ…ファイブ、聞いているだろう?お前は一ノ瀬航輝を追え」
シックス「了解しました」
ファイブ「ガッハッハッ!任せろっ!!」
滅は楓とジリオンと雫の元へ、ファイブは航輝とルナを追いに行く。ワンはロードと人型となったインフェルノを睨みつけながらこう言う。
ワン「マキアでありながらも人の味方につくというのか?マキアの王が聞いて呆れるな…」
ロード「お前こそ、永遠から奪った智慧の泉の力で随分と勝手な真似をしているらしいな?我が同胞を傀儡の如く蘇らせ…支配してるとは」
インフェルノ「幸いじゃったのは…ヴェルやメモリー…クイーンなどといったハイマキアが蘇って来なかった事じゃな。あ奴等とも戦うハメになっておれば我らも無傷じゃ済むまい」
ロード「まぁな…それで…お前は
ワン「どっち…というのは?」
ロード「聞かなくても分かること…だろ!!」
ロードは大剣を振り下ろす。が、ワンは大剣の上に立ち、余裕そうな笑みを浮かべ、ドライバーを装着する。ロードは大剣の上からワンを振り降ろし、もう一度大剣を振ろうとする。しかし、ワンの刀によって防がれ、弾かれる。
ワン「お前達も…大義のための犠牲となれ…変身」
『REQUIEM RISE』
『REQUIEM THE WORLD.REQUIEM SIGNAL』
『KAMEN RIDER REQUIEM』
インフェルノ「あのエネルギー…ロード、分かるか?」
ロード「間違いない…俺達と同じハイマキアと同等のエネルギー…貴様…やはり…」
レクイエム「やはり…なんだ?」
ロード「ッッ!?速いっ!!」
レクイエム「我が旋律の前では…どんな力も無力…」
ロード「俺の力が…無効化される?どういう力だ?」
インフェルノ「そんな事言っている場合か!!我らもあちらの姿になるぞ!!」
ロード「あぁ、全力でいく!!」
インフェルノとロードはそれぞれ怪人態になる。インフェルノの怪人態は龍のような姿となって、全体的にゴツゴツし赤黒い色をしている。
怪人態となったインフェルノは炎を操り、レクイエムにぶつける。しかし、レクイエムに届く寸前で炎は消え、その一瞬の隙にインフェルノの目の前でレクイエムの刀が迫る。しかし、ロードの大剣がレクイエムの刀を寸前で弾く。
インフェルノ「助かったぞ…ロード」
ロード「ふん…同胞はこれ以上、傷付けさせない。お前もな?」
レクイエム「随分と仲間思いな王様だ…だが、お前達の力では私には勝てない」
『REQUIEM INSTALL』
『レクイエムパニッシュ』
インフェルノ/ロード「「なっ…!?」」
レクイエム「ハァ!!」
レクイエムは刀に虹色のエネルギーを纏わせ、ロードとインフェルノに向かって縦に向かって斬撃放つ。その斬撃はロードとインフェルノを包み込み、大地を割っていく。
インフェルノとロードが消えたことを確認すると変身を解き、ワンも離島の方へと足を早めるのだった…
―――――――――――――――――――――
滅は楓とジリオンと雫を拘束している小屋へと向かっていた。小屋まで近くになり、小屋の方を見ると明かりがついている事に気付く。足音を忍ばせ、小屋のドアをゆっくりと開けると1人の女性が楓と雫の腕に巻きついている縄を解こうとしていた。
滅はその女性の腕を掴み取り、壁へと投げつけ、拳銃を突きつける。女性は怯えた表情をしながらもその目は諦めるということを知らない目だった。ちょうど、そのタイミングで後ろから銃を取り上げられる。滅は後ろを見ると、大輝が奪った銃を自身に向けながら睨みつけていた。
大輝「そのまま手を上げろ…撃たれたくなければな?」
滅「ッッ…分かったわ…指示通りにする」
大輝「そうか…良かったよ。理解が早い方で…それで…玲音さんはなぜここに?ロードも一緒なのか?」
玲音「う、うん…いやぁ、助かったよ」
大輝「どうということはない。楓さんと雫も無事でなによりだ」
雫「まぁね。とりあえず、この縄を解いてくれないかな?」
ジリオン「私も鳥籠から出してください〜」
大輝「玲音さん、縄を解いてやってくれ」
玲音「任せてよ!」
大輝の指示に従い、玲音は楓と雫の縄を解き、ジリオンを鳥籠から出す。その間も大輝は銃を滅の頭に突きつけた状態を維持していた。楓と雫の拘束が解かれたことを確認した大輝は滅にこう言う。
大輝「この島にある智慧の泉の場所を吐け…知っているんだろ?」
滅「言って私に得があるの?ないでしょ?私の目的は永遠を智慧の泉という名の呪いから解放するため…その為に国家防衛機関に入った。分かる?家族を奪われる気持ちが…大切な人を奪われる気持ちが!!」
大輝「分かる…俺も家族を奪われた。雫は大切な人を失った…楓さんは
滅「ッッ!?弟の幸せ…ごめん…なさい…少し、考えさせて」
大輝「六峰滅…お前だって、誰かを守るために戦う…仮面ライダーだろ?なら、大丈夫だ。雫、楓さん、玲音さん…とりあえず他の仲間と合流しよう。………彼女はここに置いていったほうがいい」
雫「どうして?」
大輝「彼女は気持ちの整理と…なにより考える時間が必要だ。楓さんもそれでいいか?」
楓「私はそれで構いません…あの人とは話したいことがありますが…今はそれどころではないのですよね?」
大輝「あぁ、一刻も早く…智慧の泉の場所まで行かなければいけない。国家防衛機関の野望を止めなければ…世界は終わるからな」
楓「でしたら早く向かいましょう!」
楓は立ち上がり、大輝と雫、ジリオンと玲音もまた立ち上がる。そして、滅を残して他の仲間との合流を目指しにいく…
一方、航輝とルナは追手であるファイブから逃げていた。険しい森の中だったが、ルナの誘導もあってかファイブから距離を取ることに成功していた。
ファイブ「待てっ!!このっ!!」
航輝「待てって言われて待つ奴がいるか!!」
ルナ「これなら撒ける…」
航輝「そうだな、あいつ振り切って智慧の泉のある離島に行くぞ!」
ルナ「うん!」
ファイブ「くそ…こうなったら!!おぉぉ!!」
航輝「はぁ!?」
ルナ「ウソ…」
ファイブ「オラァァァァ!!」
ファイブは巨大な木を根っこから引き抜く。その光景に航輝とルナは思わず立ち止まり、驚く。驚いている間に、ファイブが木を航輝とルナ目掛けて投げ飛ばす。
航輝「ルナ!!俺の後ろにいろ!」
ルナ「分かった!」
ファイブ「なんだ、諦めたのか?情けねぇな…男が廃るぜ!」
航輝「誰が諦めたって言った、この単細胞ゴリラが!!」
『INFERNAL DRAGONAR』
航輝「砕け散りやがれぇ!!」
航輝はルナを自身の後ろに下がらせ、インフェルナルドラグナーを装備して、巨大な木を粉々に破壊する。そして、ファイブに向かってこう言う。
航輝「テメェは本当にこれでいいと思ってんのか?」
ファイブ「何が言いてぇ…」
航輝「お前らがやろうとしてる計画についてだよ!テメェは他のやつとは違うって思ってる。ホントはやりたくねぇんじゃねぇか?テメェの真意を聞かせてみろよ」
ファイブ「俺は…国家防衛機関に拾われ、育てられてきた。その恩を仇で返すわけにはいかねぇんだ。それに…俺の手はもう血に染まってる…違う生き方なんて…出来やしねぇんだ!!」
航輝「テメェの真意はよく分かった…だが、俺達は仮面ライダーだ!!負ける訳にはいかねぇ!!」
ファイブ「とことんやり合おうぜ!!一ノ瀬航輝!!」
航輝「おっ………がぁぁぁぁ!?」
ルナ「航輝!?」
航輝が一歩、足をファイブの方に進めた瞬間、弾丸が航輝の肩を貫く。ファイブは自身の後ろを見ると、拳銃を航輝に向け、冷徹な目をしたワンが立っていた。ファイブはワンの服の袖を掴み、荒い声でこう言う。
ファイブ「隊長さんよぉ…どういう事だテメェ…あいつは俺の獲物だ!!横取りすんじゃねぇ!!」
ワン「ファイブ…お前がグダグダしてるからだ…あとは私がやる。お前は離島の方へ向かえ」
ファイブ「ッッ…了解した」
航輝「オメェ…ロードとインフェルノはどうした!!」
ワン「ふん…マキアの王であろうと我がレクイエムの旋律の前では無力…お前達も早々にあの世へと送ってやろう」
ファイブはワンの命令に従い渋々、離島の方へと向かう。航輝は肩を押さえ、ワンを睨みつけながらロードとインフェルノがどうなったか聞く。ワンは鼻で笑いながら、ロードとインフェルノが負けたことを言う。そして、拳銃の引き金をゆっくりと引いていく。と、その時!!
「待たせたね…」
航輝「あんたは…なぜここに!?」
ルナ「報せは届いていないはず…なぜ…坂月さん!!」
迅「ピンチの若者を助けるのは私の役目だ。さて、君達は離島にある智慧の泉を目指せ。ここは私と…
ワン「ん?……ッッ!?」
唐突に登場した迅によってワンは一旦、引き金を引くのをやめる。そして、航輝とルナにここは自分ともう1人に任せろと言う。ワンは疑問に思い、拳銃を構えようとするが、寸前でバイクが横切り、拳銃が弾かれる。
永遠「航輝!!遅くなったね!」
航輝「永遠!?なんでここに…」
永遠「少し、休んでバイクでここまで来たんだ。俺の嗅覚は鋭いから航輝とルナの匂いを辿ってね。迅さんが来てたのは予想外だけど…」
ワン「まさか…六峰永遠まで来るとはな…予想外だ。だが、いい…お前まで邪魔するのであれば…倒すまで!」
『ENTITY DRIVER』
迅「私もいこうかな」
『ENTITY DRIVER』
永遠「航輝とルナは早く行って!」
『FORGE GEAR』
航輝「ここは任せた!」
ルナ「航輝、行こっ!」
航輝とルナはワンの相手を永遠と迅に任せ、離島へと走って行く。それを見届けた永遠と迅はワンに目を向け、臨戦態勢へと入る。
永遠「迅さん、足引っ張らないでよ?」
迅「そっちこそ!」
「「変身!!」
『OVER DRIVE SYSTEM!SI!SI!SI!SIGMA!』
『OMEGA ZERO PROCESS SCAN』
『ZERO RISE』
『ZERO SPACE.OMEGA ENTITY』
『KAMEN RIDER OMEGA ZERO』
ワン「変身…」
『REQUIEM RISE』
『REQUIEM THE WORLD.REQUIEM SIGNAL』
『KAMEN RIDER REQUIEM』
永遠は仮面ライダーシグマ オーバードライブカスタムに変身し、迅は仮面ライダーオメガ ゼロライズフォームに変身し、ワンは仮面ライダーレクイエムへと変身する。
レクイエムは刀でシグマに斬りかかるが、オメガが間に割り込み、斬撃を防ぐと同時にレクイエムの腹部に打撃を与える。
レクイエム「グッ…!」
オメガ「ワンヒットォ!!」
シグマ「迅さん、調子乗りすぎだよ!それと…レクイエムのドライバーをひたすら狙ってくれない?」
オメガ「なるほど…ライダーシステムを封じた力を壊す訳だね?」
シグマ「そういうこと!」
レクイエム「我が旋律の前では…お前達は無力なのだ!!」
シグマ「そんな事、お前に決められる筋合いはない!!自分達の未来は自分達で切り拓く!!」
『OVER GEAR』
『オーバードライブフィニッシュ!!』
レクイエム「ぐおっ!?」
レクイエムは刀を振る。しかし、シグマはその斬撃を避け、レクイエムの懐に潜り込み、フォージュギアのレバーを引き戻し、必殺技を発動させる。"オーバードライブフィニッシュ"は見事、レクイエムの腹に直撃し、レクイエムは怯む。
が、その隙にオメガが空中に飛び、ライセンスカードをスライドさせ、必殺技を発動させる。オメガのキックは空中から急降下していき、レクイエムに直撃する。
『ZERO INSTALL』
『オメガゼロフィニッシュ』
オメガ「ハァァァ!!」
レクイエム「なっ……ぐっ……!?」
シグマ「さらにもう一発!!」
『オーバードライブフィニッシュ!!』
レクイエム「ググッ……ぐわぁぁ!?」
シグマの追撃の必殺技により、レクイエムコーラスカードにヒビがわずかに入る。それと同時にオーバードライブメモリアルカードも負荷によって粉々に砕け散り、シグマは変身が解除される。
レクイエム「ッッ!?私のカードにヒビが…やってくれたな…」
永遠「迅さん、今のうちに離島に行きましょう!!」
オメガ「了解だ!」
レクイエム「くっ…全員に告ぐ!!直ちに離島に集合せよ!!」
ツヴァイR『そんな…急に言われて…がぁぁぁぁ!?』
ツヴァイL『こっちもこっちで手一杯よ!!………キャァァァァ!?』
レクイエム「ちっ…ツーとスリーは無理か…フォー!!応答できるか?」
フォー『聞いている…了解した』
レクイエム「シックスは…応答なしか。私も向かうしかないな」
レクイエムは各隊員との通信を終え、永遠と迅のあとを追うように自分も離島の方へと足を早めるのだった……
ツヴァイRとツヴァイLはワンからの連絡のあと、デルタ2人のスピードに翻弄されていた。デルタ2人のコンビネーションは凄まじく、ツヴァイRとツヴァイLのコンビネーションを遥かに凌ぐ程だった。
ツヴァイR「なんで…仮面ライダーでもない奴らに!?」
ツヴァイL「わたしたちが苦戦してるの!?」
デルタストリーム1「場数が違うって言ったよね!!」
デルタストリーム2「私達は日々、努力してきたの!!あなた達とは違うわ!いくわよ、柊!!」
デルタストリーム1「オッケー!!」
『STREAM ALIVE』
『ストリームスラッシュ!!』
「「ハァァァ!!」」
ツヴァイR「僕達が…負けるなんて!!」
ツヴァイL「ありえな………キャァァァァ!!」
2人のデルタによる怒涛の斬撃がツヴァイRとツヴァイLに襲いかかり、2人は変身が解除されその場で気絶する。デルタ2人はお互いにハイタッチをし、実行を解く。
柊「僕達も離島に急いで行こう!」
鈴蘭「そうね、行きましょ!」
2人はツーとスリーをその場に残して、離島の方へと急いで行く。一方、気絶から復帰したフォーは永遠に負けた屈辱で怒り心頭の状態で離島に急いで向かっていた。
フォー「六峰永遠…あの男、俺を舐めやがって!!絶対に殺してやる!!」
そうして、着々と離島に集まっていることを今は誰も知らない……
――――――――――――――――――――――
ワンの命令で一足先に離島へと着いたファイブは智慧の泉のある中心地へと向かっていた。しかし、そこにはすでにファイブ以外の誰かがいた。
ファイブ「お前は…いや、なぜお前たちがいる?"聖女"坂月楓と二ノ宮雫…不知火大輝!もう1人の女は知らないな?」
大輝「お前は…航輝を打ち負かしたファイブという男だな?ここに来たということは…この離島に智慧の泉があるということだな?」
ファイブ「…………」
大輝「沈黙は肯定と捉えるぞ?なぜ、国家防衛機関は智慧の泉を今さら奪おうとしている?その命令は本当に国家防衛機関からの命令だったか?どうもきな臭いと思わないか?」
ファイブ「何が…言いたい?」
雫「私のお父さんは国家防衛機関の上層部とも深い繋がりを持ってるの。だから、ここに来る直前に確認してもらったの。そしたら、すごい返答が返ってきた…上層部は永遠の監視を命じただけで、永遠が保有する智慧の泉の力を奪えとは命令していない!!そう返ってきたわ!」
ファイブ「なに!?あり得ない…じゃあ、あの命令は!!」
フォー「お前は鈍いから…利用価値があると思っていた…だが、もはや不要だな」
ファイブ「フォー…何………」
ファイブの背後に既にいたフォーは躊躇いもなく、ファイブの頭を銃で貫く。辺りには血が霧散し、ファイブは力なく倒れる。大輝はすぐにフォーの目の前まで移動し、拳銃を弾き飛ばして、フォーの胸元を掴み、怒る声でこう言う。
大輝「人の命を何だと思ってる!!」
フォー「ファイブは国家防衛機関の人間でありながら国家防衛機関を疑った…だから、用済みだと判断し、殺したまでだ。それよりも俺を見下したような目で見るのはやめろ…六峰永遠にやられた時の屈辱が蘇る!!」
大輝「そうか…なら、俺がもう一度屈辱を与えてやる!!」
『DIMENSION DRIVER』
フォー「俺も…お前とは決着を付けたかった…」
『FORGE GEAR』
「どいた、どいたー!!」
大輝/フォー「「!?」」
大輝とフォーがドライバーを装着し、変身しようとしたその時、永遠がバイクで大輝とフォーの目の前を突っ切ろうとする。咄嗟に避けたフォーと大輝を無視して、永遠は離島の中心地へと向かう。中心地へと向かう永遠に楓が大声でこう言う。
楓「その先に智慧の泉があると思います!!奪われる前に永遠自身が取り込んでください!」
永遠「了解!!」
ジリオン「私はマイマスターを追います!!」
楓「分かりました、永遠のことは任せます!」
ジリオン「かしこまりました!!」
ジリオンは鳥の姿へと変化し、永遠の後を追っていく。フォーは永遠が通り過ぎたことに一瞬、気を取られたがすぐに気を持ち直し、永遠の後を追おうとする。しかし、大輝が目の前で追おうとするのを防ぐ。
フォー「邪魔をするな!!」
大輝「永遠の後は追わせない。それに…お前1人では
フォー「何……グッ!?」
航輝「オラッ!!」
フォー「いつの…間に!!」
大輝「油断したようだな?航輝、智慧の泉の場所まで行くぞ」
航輝「分かったぜ!全員、智慧の泉の場所までダッシュだ!!」
迅「フォーと呼ばれた彼は…あのままで良いのかい?」
大輝「迅さんも来てたのか…フォーはあのままでいい、俺達の目的は智慧の泉の守護だ」
迅「了解した…皆!Hally up!!」
迅がそう言った瞬間、その場の全員が走って、智慧の泉の場所まで行く。フォーは航輝に殴られ、脳震盪を起こしていたため、脚に力が入らず、立てずにいた。その為、フォーは大輝達が走り去っていくのを見ていることしか出来なかった。
フォー「くっ…そ…全員、俺を舐めやがって!!」
ワン「フォー…無様だな…お前のような男がここで倒れるわけではないだろ?」
フォー「ワン!?俺に…さらに力をくれ!!不知火大輝に勝てる程の!!」
ワン「ふっ…いいだろう…協同旋律の開始だ…ツーとスリーも頑張ってくれ…」
ツー「ううっ…」
スリー「あぁっ…」
フォーの真後ろにはフォーを見下ろすワンが立っており、フォーはワンに縋りつきながら力を欲する。ワンはフォーに右手をかざし、怪しい光を放ちながら後ろの2人の人物…ツーとスリーにも命令する。ツーとスリーはそれぞれ、虚ろな目をしながらも承諾し、よろよろと移動を始める。
ワン「さぁ…世界を平和に導こう…ふふっ…フッハッハッハッ!!」
ワンは不敵な笑い声を上げながら、智慧の泉の場所へと脚を進めるのだった……
一方、永遠はバイクで駆け出していき、智慧の泉へと辿り着いていた。永遠の目の前に広がる景色は虹色に輝いた泉であり、永遠がかつて見た景色でもあった。
永遠「やっぱり…智慧の泉だ!この智慧の泉が俺に拒絶反応を示さなければ…」
永遠は智慧の泉に自分の手をかざす。すると、智慧の泉はそのまま永遠の中へと入っていき、目の前には泉だった場所が広がっているだけとなった。
永遠「よし…智慧の泉の回収に成功…借りさせてもらうね」
ジリオン「マイマスター!!智慧の泉は!?」
永遠「無事に俺の中に宿ったよ。まぁ、この戦いが終わればここにまた戻すけどね」
ジリオン「そうなんですね。よかったです!マイフレンドと楓様も到着なされるようです」
永遠「オッケー。あとは敵の打倒だね」
大輝「永遠!智慧の泉は…なるほどな、理解した」
航輝「吸収したわけだな?」
ルナ「これで…戦いの盤石は整ったの?」
永遠「あぁ…楓、玲音さん…俺達の後ろに居てくれ」
楓「私も何か…出来ないでしょうか!?」
永遠「君を傷付ける訳にはいかないんだ。大人しく後ろで見ていてくれ」」
楓「はい…」
玲音「楓さん…」
永遠「もうそこにいるんだろ?見えてるんだよ。姿を現せ!!」
ワン「バレてるか…まぁ、いいだろう。お前から智慧の泉を回収し…この世界を支配する」
フォー「不知火大輝…貴様との決着を付けてやる!!」
ツー「ううっ…」
スリー「あぁっ…」
永遠「お前達の好きにはさせない!」
『ZILLION DRIVER』
『DIMENSIONDRIVER』
『FORGE GEAR』
『ENTITY DRIVER』
両者ともドライバーを装着し、臨戦態勢へと入る。その時、空中から声が聞こえてくるのが永遠の耳に入る。永遠達は空中を見上げると、こちらに急降下してくる2つの影を確認する。そう、ロードとインフェルノだった。ロードとインフェルノは着地し、仁王立ちで敵であるワン達を睨みつける。
ロード「永遠、今回は協力してやる。同胞の命運があるのでな」
インフェルノ「航輝よ!遅くなったの!」
永遠「ロードと共闘か…明日は雪かな?」
航輝「ったく、心配させやがって!」
ワン「仲良しごっこか?随分と余裕そうだな…今から、その余裕を叩き潰す!!」
「変身…」
『VEL MEMORIAL ON』
『OVER BOOST. VEL』
『HATERID MEMORIAL ON』
『NAIVE MEMORIAL ON』
『『DOUBLE CONTACT!
『REQUIEM RISE』
『REQUIEM THE WORLD.REQUIEM SIGNAL』
『KAMEN RIDER REQUIEM』
永遠「俺達も行くよ!」
「変身!!」
『LINK OF EARTH.CONTROL THE ZILLION』
『KAMEN RIDER SIGMA ZILLION.ENDLESS WISDOM』
『BOOST DIMENSION.DIMENSION IN PHI』
『CONTROL OF SPACE』
『HELL FLAME.INFERNO』
『PROTECTION TEAMS RECOVERY ENTITY』
『KAMEN RIDER BETA RECOVERY』
『ZERO SPACE.OMEGA ENTITY』
『KAMEN RIDER OMEGA ZERO』
全員が変身を完了し、シグマとアルファとロードはレクイエムと、ファイはヴァリアブルと、ベータとオメガはツヴァイRとツヴァイLをそれぞれ相手取ることにする。
シグマはジリオニックライザーブレードモードでレクイエムに斬りかかる。が、レクイエムは刀の刃でそれを受け止め、背後から殴りかかるアルファを避け、柄の部分でアルファの腹部に当て、怯ませる。
シグマ「智慧の泉の力を持ってるだけあって手強い!?」
アルファ「クッソ…どうすりゃ…」
ロード「俺に任せろ…ふんっ!!」
レクイエム「我が力の前では…貴様らの力は無力だ…マキアの王、貴様の力もな?」
ロードは大剣をレクイエムに振り下ろす。しかし、刀で受け流され、大剣が地面に突き刺さる。と同時に、レクイエムは大剣を脚で封じ、ロードに斬撃を与え続ける。
ロード「ぐっ…うっ…!!」
レクイエム「どうした?マキアの王よ…反撃すら出来ないのか?」
ロード「俺の耐久力を舐めるなよ?」
レクイエム「何?……ぐおっ!?」
シグマ「油断してくれて助かるよ!」
アルファ「よっしゃ!当たったぜ!」
ロードがレクイエムの斬撃を受けている隙に、シグマとアルファが2人がかりで斬撃と打撃を与える。油断したレクイエムは2人の攻撃を防ぎきれず、ダメージを受け、後ろに後退する。
レクイエム「なぜ、分からない?この世界を守る為に我らが尽力してる事を…なぜ…理解できない!!」
シグマ「お前達がしようとしてるのは支配だろ!!そんな事、俺達仮面ライダーがさせない!!」
アルファ「てめぇらの勝手な都合で他の奴の人生を無駄にさせねぇ!!俺達は人々幸せを守る為に戦ってんだ!!」
ロード「俺は同胞の為に…お前達を止める」
レクイエム「お前達は大義のための犠牲だ…我が計画の礎となれ!!」
『REQUIEM INSTALL』
『レクイエムパニッシュ』
レクイエムは刀にエネルギーを集め、宿った膨大なエネルギーを地面に流していき、地盤を崩壊させていく。
一方、ファイはヴァリアブルと加速しながらの戦いを繰り広げていた。
ファイ(速い!?初めて戦った時よりも!!)
ヴァリアブル「どうだ!俺のスピードは!!お前のスピードすらも凌駕している…お前の負けだ!!」
ファイ「それはどうかな?」
ヴァリアブル「はっ…ぶへっ!?」
ファイとヴァリアブルのスピードは互角。しかし、僅かにだがヴァリアブルの方が上回っていた。ヴァリアブルは空中からの蹴りをファイに放つ。勝ったと思った矢先、蹴りはファイではなく地面に刺さり、ファイの蹴りが容赦なくヴァリアブルの顔面に放たれ吹き飛ばされる。
ファイ「お前の未来は確定している。俺には…勝てない」
ヴァリアブル「くっ…力は強化されたはず…なぜ勝てない!!」
ファイ「誰かを守りたいという気持ちが…俺に力をくれる。お前にはそれがない、それだけの理由だ」
ヴァリアブル「クソったれがぁぁ!!」
ファイ「終わらせる!!」
『FINAL DIMENSION』
『ディメンションフィ………』
ファイがユニットを3回押し、必殺技を放とうと右足にエネルギーを溜める。その時、地盤が崩れ、ファイとヴァリアブルは地盤崩壊に巻き込まれていく。
一方、ベータとオメガの2人はツヴァイRとツヴァイLのスピードに翻弄されていた。特にベータは一度戦っただけあってそのスピードの違和感にオメガよりも先に気付く。
ベータ「この子達、無理やり力を引き出されて苦しんでる。迅さん、何か対処法はない?」
オメガ「彼らのスピードは私達以上だ!その状態で攻撃を当てるのは難しい…リカバリーの力なら精神汚染を浄化できるはずだが…どうにかして私が隙を作る!その隙にリカバリーの力を2人に与えるんだ!」
ベータ「分かりました!」
オメガ「Hey!2人とも、こっちだ!」
ツヴァイR「ううっ…」
ツヴァイL「あぁっ…」
オメガの引き付けが効き、ツヴァイRとツヴァイLはオメガに標的を絞り、空気を蹴るように空中からの斬撃を与え続ける。オメガはその攻撃に耐え続け、ベータが攻撃を当てやすいように調整する。
オメガ「今だ!!」
ベータ「はいっ!!」
『フルカバリーフィニッシャー』
ベータ「ハァァァ!!………えっ、何っ!?」
オメガ「うぉっ!?」
突如、地盤が崩れ、2人は崩壊に巻き込まれていく。そして、全員が同じ所に投げ出される形で変身が解除される。
永遠「くっ…!?」
航輝「グハッ!?あの野郎…地盤を崩しやがった!!」
ロード「完全に想定外だ…早く、あいつを倒さなければ離島はおろか島中が崩壊する」
大輝「それだけではない、他の奴も強化されてる。一筋縄ではいかないようだ」
雫「早くどうにかしないと…」
迅「しかし、人手が少なすぎる。我々だけではどうしようも…」
レクイエム「最早、私に勝てるものなどいない!!潔く、大義のための犠牲となれ!!」
楓「皆さん!?……私も何か力になりたい…どうか…皆さんを助けてください…お母さん!」
レクイエムは智慧の泉の力を使い、マキアを大量に出現させる。その数は数百を超え、永遠達は絶体絶命のピンチに陥る。そんな永遠達を見て、楓は両手を握りしめ、祈る。両手を握りしめ、涙を流す楓の頭を
絶体絶命のピンチかと思われた永遠達の前に現れた人物に永遠達は驚きを隠せずにいた。死人でも見たかのような顔をされ、その人物は永遠にこう言う。
「死人でも見たかのような顔をするな。まぁ、死んでるが…久しぶりだな?六峰…成長したみたいだな」
永遠「なんで…あなたが…優里さん!!」
優里「俺も正直驚いている。が、智慧の泉というのは地球の記憶を記録しているらしい。勿論、人物のこともな?どうやら、彼女の願いが智慧の泉に届き、叶えたようだ。俺のような死んだ人間を一時的に蘇らせるような願いがな?」
永遠「死んだ…人間…まさか!?」
優里「気付いたようだな、俺だけじゃない。人間もマキアも今は関係ない!」
恭平「世界を救うためなら…俺は戦う。雫、久しぶりだな」
雫「恭…平…!!」
大輝「マキアも…ということは…」
ヴェル「気づいてくれたようで何よりです。大輝君、今日は共闘といきましょう?」
大輝「相変わらずしつこいな?ヴェル」
ヘイトリッド「まさか…人間と共闘する日が来るなんて…人生、何が起こるか分かったものじゃありませんね?」
ナイーブ「人間ども!!今回は仕方なく協力してやるでやがります!!」
航輝「こいつらまで!!」
「楓を傷付ける輩は俺が許さない…永遠、久しいな。今は…フェンリルと呼んでくれ」
ロード「ヴェルに…ヘイトリッド、ナイーブ…それに…フェンリルだと?」
大量に出現したマキアを吹き飛ばしながら現れたのはかつて、倒したヴェル達だった。しかし、それだけではなかった…マキア達を蹂躙しながら現れたのはかつての"トワ"であるフェンリルだった。永遠はフェンリルとの久しぶりの再会に涙するが、フェンリルは後ろを見るように永遠を促す。永遠は後ろを見るとさらに目を見開き、驚く。
永遠「刃…ちゃん?」
刃「久しぶりやな…永遠。あたしも手伝いに来たで?」
永遠「とても嬉しいよ…ありがとう!」
楓「刃!!お久しぶりです…その、元気でしたか?」
刃「楓…死人のあたしにそんな事聞くなんて…変わってるわ!」
楓「ふふっ…そうですね!」
「弟を誑かす女がまた一人…私の弟は結構な女タラシのようね?でも…決めたことだもん。弟を助けて世界を救うって!」
レクイエム「シックス…裏切ったのか?」
滅「いいえ…私は弟を守る為に国家防衛機関に従ってきた…でも、そうする必要がなくなったの…大輝君、あなたって結構お人好しよね?」
大輝「どうやら、整理がついたようで何よりだ。そして、俺はお人好しじゃない、困ってる人を助けたいだけだ」
滅「やっぱり、ただのお人好しじゃない。まぁ、結構好きよ?そういうの…私も誰かの幸せを奪わない…そんな人になりたい。私も…仮面ライダーよ!」
柊「俺達も助けに来ました!!」
鈴蘭「って、えぇ!?恭平さん!?」
永遠「ふっ…柊君と鈴蘭ちゃんも助かるよ!さぁ、ワン!最終決戦だ!!ここで決着をつける!!」
永遠がそう言うとロード達マキア組を除く、全員がドライバーを装着し、一斉にこう言う。
『変身!!』『実行!』
『SIGMA ZILLION』
『DIMENSION IN PHI』
『INFERNO』
『BETA RECOVERY』
『KAMEN RIDER GAMMA』
『DOMAIN』
『PROMETHEUS』
『KAMEN RIDER OMEGA ZERO』
『KAMEN RIDER
『STREAM ALIVE ON ENCHANT DELTA』
全員、変身を完了し、シグマとアステルとベクトルとロードとフェンリルでレクイエムを、ファイとイクスでヴァリアブルと、ベータとガンマでツヴァイRとツヴァイLと、マキア組と残った仮面ライダーは大量に出現したマキアを相手取る。
ファイ「フォー…ケリをつけようか!」
イクス「私もあなたに借りを返したいから手伝うわよ?」
ファイ「好きにしろ…置いていくぞ!」
ヴァリアブル「シックス…裏切りは死を意味するぞ!!」
ファイは加速しながらヴァリアブルに急接近する。ヴァリアブルも動こうとするが、イクスの影がヴァリアブルを拘束し、動きを抑制する。そして、ファイの蹴りがヴァリアブルの頭部にクリティカルヒットし、吹き飛ばす。
シグマ「相手は強敵だ…連携いける?」
ベクトル「大丈夫やで!優里の旦那とあたしで隙を作る!それでええやろ?」
アステル「構わない。おい!現抜かし王と狼!
ロード「気付いて……って、俺が現抜かし王?何を言ってるんだ!」
フェンリル「俺とか狼呼びだぞ…ロード、ここは見せてやろうか…連携というやつを!」
ロード「任せろ!」
レクイエム「くっ…!?」
ベクトルが空間支配で影を無数に生み出し、レクイエムを拘束する。アステルはアステラリウムで矢状のエネルギーを無数に放ち、多段ヒットさせる。フェンリルとロードは互いの大剣と短剣でレクイエムを交互に斬り裂いていく。そして、シグマがジリオニックライザーブレードモードで虹色のエネルギーを纏い、それをレクイエムにぶつける。
レクイエム「ぐおっ…!?」
シグマ「なるほど…あれが…」
アステル「あいつの力の根源…ハイマキアだ…」
レクイエムマキア「分離させられた?ワン!どういう事だ!」
レクイエム「油断した…だが、計画はまだ続行できる…心配するな」
レクイエムマキア「そうか…ならば…い……!?」
ロード「お前の相手は!」
フェンリル「俺達だ!」
シグマ「こいつで!!」
『SIGMA NOVA』
レクイエム「ぐおっ!?」
ベクトル「今や!!」
アステル「合わせる!!」
レクイエムがダメージを受けた直後、何かと分離する。それは…レクイエムと融合していたマキアであり名をレクイエムマキアと呼ばれた。3つの顔と6つの腕を持った観音のような見た目をしたレクイエムマキアは分離させられた事に驚くと同時にロードとフェンリルによってレクイエムと分断される。
分断された直後、レクイエムの動きを封じるため、シグマはシグマノヴァにフォームチェンジし、重力でレクイエムを重くする。そして、ベクトルとアステルの連携によってダメージを与える。
ベータ「ハァァァ!!」
ツヴァイR「ぐうっ…」
ガンマ「ハッ!」
ツヴァイL「ううっ…」
ベータ「この2人は操られているだけ…変身解除まで追い込むよ!」
ガンマ「了解した!」
ベータとガンマの2人は互いに高い連携力を発揮し、スピードでは圧倒的に上のツヴァイRとツヴァイLを圧倒する。ベータがプライムライザーガンモードで2人を遠距離から抑え、ガンマがプライムライザーソードモードで斬り刻んでいく。
ツヴァイR「がぁぁぁぁ!!」
ツヴァイL「あぁぁぁぁ!!」
ベータ「今!!」
ガンマ「ふんっ!!」
『フルカバリーフィニッシャー!』
『ガンマランクフィニッシュ!』
ベータ/ガンマ「「ハァァァァァァ!!」」
ツヴァイRL「「ぎゃあああ!!」」
隙が出来たツヴァイRとツヴァイLに2人はキックを放ち、見事、変身解除までさせツーとスリーは気絶する。ベータとガンマは互いに拳を合わせ、仮面の奥で笑顔になる。
一方、ファイとイクスは空間を移動しながら、ヴァリアブルにダメージを与え続けていた。即席であるはずの2人の連携力は高く、ヴァリアブルを圧倒していた。
ヴァリアブル「なぜ…俺のスピードを凌駕しているのだ!!」
ファイ「即席だろうと…仲間を信じる!それが俺だからだ!」
イクス「大輝君の能力とも相性がいいからよ!」
ヴァリアブル「ぬおっ!?なんだ…次元が切り替わっていく!?」
ファイ「ここは…別の世界か?」
イクスが影でヴァリアブルを掴み、投げ飛ばす。ファイは投げ飛ばされたヴァリアブルを次元を切り替えながら追う。その後をイクスも追っていくとどこか別の世界の浜辺にたどり着く。
イクス「あなたのその力、凄いね。別の…地球にやって来ちゃった」
ファイ「どうやら、次元という事象に干渉しすぎたせいだな。別の世界なんて、普通は行けない」
ヴァリアブル「別の…世界?ならば…この世界も支配してやる!!」
ヴァリアブルがそう言ったその時、メダルのようなものがファイの足元に転がってくる。ファイは不思議に思い、そのメダルを拾って見ると、王の意匠のようなものと剣が2つ重なったような模様が描かれた不思議なメダルだった。
「おーい、そこの!」
ファイ「ん?誰だ…?」
「ふぅ…"ゲート"が開いたから
ファイ「そう…だが?ここは危ない、早く逃げろ」
「見たところあんたら別の世界から来たんだろ?なら、早く帰ったほうがいいぜ?ゲートが閉じちまう。それと、そのメダル俺のだから返してくれよ?」
ファイ「あっ、あぁ…」
「サンキュー!じゃあ、とっとと行きな!ほら!」
ファイ「助かる!えっと…」
「城崎
ファイ「あぁ…覚えておく!滅、行くぞ!」
イクス「オッケー、ありがとね!」
大声で叫ぶその声にファイとイクスは反応し、声のした方をほうを見ると、茶髪のツーブロックの髪型をした少年が走ってこちらに来ていた。その少年…城崎天辺はファイにメダルを返すよう促し、返してもらってからさっさと元の世界に帰るように言う。ファイはそれに承諾し、イクスと共に元の世界へと帰っていく。
天辺「そんで?あんたも仮面ライダーだと思うが…見た感じ、敵だな?」
ヴァリアブル「だからどうした?お前のような仮面ライダーでもないやつが出しゃばってくるな!!」
天辺「おいおい…誰が
ヴァリアブル「まさ…か…」
天辺「見とけよ?」
『WAR DRIVER!!』
天辺「俺の頂の一部になれ!変身!!」
『REGION CORE SET!』
『DIVE ON!』
『WAR ZONE!! HA!HA!HA!HA!』
ヴァリアブル「お前は…なんだ?」
「俺か?俺はこの地球を守り、いつか頂点に立つ仮面ライダー…仮面ライダーレギオンだ!!」
天辺はウォードライバーと呼ばれる右、中心、左にメダリオンを入れる事が出来るドライバーの中心…ライダーソウルにレギオンソウルメダリオンをセットし、右側にあるレバーを引く。すると、ドライバーが開閉し、2つの剣が中央のレギオンソウルメダリオンを挟むように傾く。
その瞬間、天辺の周りに騎士達が現れ、その騎士達のパーツが天辺に装着されていき、仮面ライダーレギオン ノーマルダイブへと変身を完了させる。黒のマントを羽織り、金と銀で覆われた装甲に胸部には2つの剣が重なるように王冠を守っているような模様が描かれ、腕と脚の装甲はギザギザの刃がつけられ、頭部は王冠を模した感じになっているまさしく、王のような姿をしていた。
レギオン「さぁ…いくぜ?」
ヴァリアブル「お前では俺のスピードにはついてこれない!」
レギオン「へぇ…速いだけか…」
ヴァリアブル「!?」
レギオンは砂埃を発生させ、加速するヴァリアブルのスピードを把握する。そして、ヴァリアブルが近づいてきた瞬間、その腕を掴み、背負い投げの要領で投げ飛ばしヴァリアブルの腹部に打撃を喰らわせる。
ヴァリアブル「カハッ!?」
レギオン「速いだけなら対処は簡単なんだよ。あんまり、スピードを信じないほうがいいぜ?」
ヴァリアブル「舐めるな!!」
ヴァリアブルはさらに速く加速し、レギオンを翻弄する。が、レギオンは未だに余裕の態度を取っており、それがヴァリアブルの逆鱗に触れる。
ヴァリアブル「貴様…俺を舐めるのも大概にしろよ!!」
レギオン「舐めてるっていうか…あんたが弱いだけだろ?」
ヴァリアブル「クソガキがっ!!」
レギオン「頭に血が昇ると単調な動きしか出来ない…悪い癖だぜ?」
『REGION LOOPER FESTIVAL!!』
ヴァリアブル「何だ…兵っ……ぐおっ!?」
レギオン「俺の軍団に勝てるわけがねぇ!」
レギオンルーパー『ゾッゾッゾッ!』
レギオンはレバーを戻し、また引く。すると、レギオンが誇る軍団『レギオンルーパー』が数百体ほど召喚され、ヴァリアブルを生き埋めにするほど襲いかかる。
レギオン「さぁーてと…こいつでさらにダメージを与えるか」
『KNUCKLE WEAPON SET!』
『WEAPON ON!』
『KNUCKLE WARRIOR!!』
レギオン「かなりボロボロになったな?まぁ、まだまだいくけど…な!!」
ヴァリアブル「グハッ!?」
レギオンはドライバーの左側…ウェポンソウルにナックルウェポンメダリオンをセットし、レバーを引く。すると2つの赤い巨大なナックルがレギオンの腕に装着される。仮面ライダーレギオン ウェポンナックルにフォームチェンジが完了した瞬間である。
レギオンはレギオンルーパー達にボロボロにされたヴァリアブルの頭部を掴み、おもいっきり思いっ切り、殴り飛ばす。その威力は浜辺にある大岩を破壊する程で、既にヴァリアブルは立つ気力すら失われつつあった。
レギオン「さぁ…終戦の時間だ!」
ヴァリアブル「待っ…待って…!」
レギオン「俺に待ての二文字はない!」
『CHARGE ON!』《big》
レギオン「集まれ!俺の軍団ども!」
レギオンルーパー『ゾッゾッゾッ!!』
ヴァリアブル「あっ…あぁ!!」
《big》『レギオンストライク!!』
レギオン「ハッ!!」
ヴァリアブル「ぐぎゃぁぁぁぁ!!」
レギオンはレギオンルーパーを集め、はしご状態にし、頂上まで登って、一番上のレギオンルーパーと自分の脚を合わせて、勢いよくバク転をするとヴァリアブルに向かって急降下キックを放つ。そのキックはヴァリアブルに直撃し、2つの旗が重なり合って掲げられ、ヴァリアブルは爆散し、レギオンは変身を解除する。
天辺「あとは頑張ってくれよ?先輩仮面ライダー!おっと…早く帰らねぇと千寿が心配しちまう!!」
天辺はリュックを背負い、浜辺をダッシュで駆け抜けるのだった……
―――――――――――――――――――――
ヴェルは己の得意なスピードを駆使し、かなりの数のマキアを殲滅していく。しかし、仲間を倒すというのはなかなかに厳しいようだった。
ヴェル「仲間を殺るのはなかなか厳しいものですね。早く仮面ライダーには首謀者を倒してほしいものです。さて、ヘイトリッドとナイーブはどうでしょうか?」
ナイーブ「まだまだいくでやがりますよ!!」
ヘイトリッド「まだまだいきますよ!!」
ヴェル「なんだか、楽しそうですね。流石、姉妹…一ノ瀬航輝君は…」
アルファ「オラァァァァ!!」
ヴェル「かなり派手に吹き飛ばしますねぇ…」
オメガ「Hey!SPEED GIRL!まだまだ、敵はいるんだ!油断しないでよ?」
ヴェル「はぁ…分かってますよ」
デルタ1「いくよ!」
デルタ2「了解!」
2人のデルタもマキアを倒していき、ヴェル達の尽力もあってか殆どの敵マキアを殲滅することに成功する。
一方、ロードとフェンリルは2人がかりでレクイエムマキアと対峙していた。レクイエムマキアはかなりの耐久力を誇っておりなかなかダメージを与えられずにいた。
ロード「かなり硬いなこいつ…俺の剣でも傷1つ付かん」
フェンリル「厄介だな…どうする?」
ロード「時間を稼げ…最高出力の武器を作る」
フェンリル「了解した…」
レクイエムマキア「我が力の前ではどんな能力も効かん。旋律の前に跪くのだ!」
フェンリル「生憎、俺は物理主義なんでね…能力とか使わなくてもいいんだわ!」
レクイエムマキア「ぐおっ!?ぐがっ!?何故だ…同じ仲間でありながら…どうして理解出来ぬ!!人間を支配する…それこそが我らが悲願なのではないのか!!」
フェンリル「人間の支配?そんなもの興味はない!俺はただ、1人の女の子の幸せを願って戦ってるんだ!ロードだってそうだろ?」
ロード「お前と一緒だと思われたくないが…ほぼ、正解だ!どけ!!いくぞ!!」
レクイエムマキア「なっ……グガァァァァ!!」
ロード「お前のような同胞は要らん…散れ!」
ロードは最高出力の武器を作るべく、フェンリルに時間を稼ぐよう命令する。フェンリルは承諾し、レクイエムマキアを斬り刻んでいく。そして、フェンリルの背後からロードが作り出したプラズマ砲の高出力エネルギーがレクイエムマキアに放たれる。レクイエムマキアは避けれず、無残にも塵となって消滅する。
フェンリル「あとは敵の仮面ライダーだけだ。ロード、向かうぞ」
ロード「分かっている」
フェンリルとロードは急いでシグマ達の方へと戻っていく。その道中でファイとイクスと合流し、シグマとレクイエムの戦いの場所まで赴く。
レクイエム「ふんっ!!」
シグマ「ハッ!トッ!」
アステル「ハァ!!」
ベクトル「てやぁ!!」
レクイエムの刀とシグマのジリオニックライザーのぶつかる音が響く。シグマの背後からアステルが矢状のエネルギーを放ち、ベクトルがベクトルサイズでレクイエムを斬り刻む。が、それらすべての攻撃をレクイエムは一瞬で弾いていく。
レクイエム「レクイエムの力は絶対だ!お前達は勝てない!大人しく、私の支配する世界で縛られろ!!」
ファイ「生憎、この場にはお前の思想に賛同する奴はいないぞ?お前以外は全員、倒したからな!」
レクイエム「なっ…クソッ!!どこまで…どこまで…私の邪魔をするんだぁ!!」
『REQUIEM INSTALL』
『レクイエムパニッシュ!!』
シグマ「まずい…全員、飛べ!!」
楓「私達も!?」
フェンリル「楓は俺の肩を持っておけ…支える」
ロード「玲音、落ちるなよ?」
玲音「うっ…うん」
アルファ「ルナ、掴まってろ!」
ルナ「分かった!」
楓はフェンリルに、玲音はロードに、ルナはアルファに掴まり、全員が空中へと投げ出される。岩なども大量に投げ出されており、レクイエムとの距離がかなり空く。
レクイエム「全員、死ぬがいい!!」
シグマ「皆…生きてるんだ!!お前の思い通りになんて…させない!!自分の幸せは自分で掴み取る!!それがあるからこその人生なんだ!!」
ベクトル「そうや…あたし達は常に未来を切り開く為にいるんや!!……えっ?なんや!?この光!!」
ファイ「これは…全員の心が1つになっている?それがすべて永遠に流れていっている!」
シグマ「これは…新しいアビリティカード?これなら…いける!!」
『UNION ALL ANALYZE!』
『UNION RISE!!』
『ALL FUTURE! UNION INFINITY!!』
『KAMEN RIDER SIGMA UNION! ONE FOR ALL!!』
シグマはロード達を含む全員の心が1つになったことで誕生したユニオンバースカードを認証させ、ドライバーに差し込む。すると、身体が虹色の光に包まれ、仮面ライダーシグマユニオンへと変身を完了させる。
その姿は複眼は虹色に染まり、胸部は虹色で覆われた装甲を纏い、肩から下まで伸びるローブは青く澄んだ色をし、グローブとブーツには星のマークが黄色で刻まれた姿をしていた。
ロード「全員で永遠をサポートしろ!!」
ヘイトリッド「仮面ライダー!!私とナイーブの脚を貸します!!勢いよく下に行ってくださいよ?」
ナイーブ「仮面ライダーを手伝うのは嫌でやがりますが…仕方ないでやがりますね!」
ヘイトリッド/ナイーブ「「いっけぇー!!」」
シグマ「ごめん!ありがとう!!」
ベータ「岩とぶつかる!!危ない!!」
イクス/ベクトル「「ハッ!!」」
ヘイトリッドとナイーブがシグマの脚と合わせて勢いよく下へと吹っ飛ばし、デルタ2人が風の推進力でシグマを加速させる。そして、急降下していくシグマの目の前に大岩…当たると思ったその時、イクスとベクトルの空間支配によってその大岩を消し去っていく。それから、ファイとヴェルによるスピードでシグマの目の前に散りばめられた岩を破壊していき、アルファの拳でも岩を粉砕していく。
アステルとオメガはエネルギー弾を放ち、岩を粉砕していく。ベータとガンマも高い連携力でシグマを下まで飛ばしていき、ロードとフェンリルもシグマの目の前の岩を破壊していき、シグマはレクイエムに到達する寸前の大岩の側面を反りながら、レクイエムの場所まで行き着く。
レクイエム「我が力は絶対!!負ける訳がない!!」
シグマ「どんな力も絶対じゃない!!お前の運命はここまでだ!!」
『FENDRIVEBUSTER』
シグマ「ハッ!!」
レクイエム「おぉ!!ぬっ…!?」
シグマはフェンドライブバスターのバスターモードでレクイエムと渡り合う。レクイエムは自身の刀で応戦するが、なぜか、力で上回れ、攻撃を喰らう。しかし、負ける訳にはいかないと力を振り絞ってフェンドライブバスターを弾き飛ばすが、シグマも刀を弾き飛ばし、殴り合いとなる。
シグマ「ハッ!!」
レクイエム「ハァァ!!……ぐっ!?なぜ…これほどまでの力が!!」
シグマ「皆の想いが詰まってるからなぁ!!」
『UNION LINK!!』
『ユニオンバースパニッシュ!!』
レクイエム「私は負けない!!」
『レクイエムパニッシュ!!』
お互いの蹴りが何発もぶつかり合う。何発も何発もぶつかり、レクイエムに隙ができ、シグマはその隙を狙って必殺技を放った。
シグマ「終わりだ!!」
『ユニオンバースパニッシュ!!』
レクイエム「ぐっ…がぁぁぁぁ!?」
シグマのキックがレクイエムを貫通し、虹色の光を放つ。レクイエムは爆散し、崩壊寸前だった島はその虹色の光で元に戻っていく。シグマの変身は解かれ、後ろを振り向くと、皆が永遠のことを見ながら立っていた。
永遠「皆…ありがとう。おかげで倒すことが出来たよ」
フェンリル「気にするな…それと時間のようだ。あとは頑張れよ!」
永遠「うん!全員が幸せになる世界を作るよ!」
雫「恭平…ありがとう。また、会えて嬉しかったよ!」
恭平「俺もだ…お前と出会えて良かったよ…幸せにな?」
柊「鈴蘭…雫さん、良かったね」
鈴蘭「そうだね!」
ロード「ヴェル…助かった。あとは任せろ」
ヴェル「はい…久しぶりに顔を見れて嬉しかったです。待っていますよ?」
ナイーブ「じゃあな、でやがります!」
ヘイトリッド「御機嫌よう…」
優里「一ノ瀬…碧にもよろしく伝えておいてくれ」
航輝「任せろよ!」
大輝「これで仕事は終わりだな。滅、これからどうするんだ?」
滅「弟を遠くから見つつ、旅をしようかなって考えてる。はい、これ連絡先!」
大輝「俺に渡すのはいいが…永遠には渡さなくていいのか?」
滅「まぁね。大輝君とは個人的に連絡したいしね」
それぞれが別れを言う中…滅のその発言に消えていくフェンリル達とそれを見送る永遠達はニヤつきが止まらなくなる。しかし、大輝は終始、何のことか分からなかったらしい…
その後、永遠達は元の場所に智慧の泉を戻し、島の復興作業を帰るまで手伝うことにした。滅は既に旅立ち、永遠に置き手紙だけ置いていったらしい。永遠はその置き手紙を読んでふっと笑う。
永遠「家族旅行に行こうね…か…姉さん…こんな時でもふざけたような感じ…やっぱり、俺と似てるね!」
風の噂で聞いた話では国家防衛機関はこの事件を受け、解体し、新たに再構成されて作り直されるらしい…のだが、これはまた遠い先の未来での話…
fin
ということで劇場版どうだったでしょうか?かなり長いので後書きは短くしたいと思います。
仮面ライダーシグマも残り僅か…それでのこの劇場版です。作者がやりたい事を全て詰め込んだ結果…長くなってしまいましたね。
そして、次回作の仮面ライダー…その名も仮面ライダーレギオンも先行登場してくれました!!
仮面ライダーシグマはVシネクストも制作をしたいと思っていますので今後もよろしくお願いします!!
それでは…作者はここで失礼します。それでは…御機嫌よう!!