実はこの小説の原本はピクシブにあります。
原本を描いたのが一年前ぐらいなので緊張しますね。
読みたい方は作品名で検索していただくと出てきます。
それと、同時並行でもう一本執筆を行っています。
エタらないように頑張ります。
中層渡り廊下ーーーー
真っ白な渡り廊下。平行に進んで見えるその通路は徐々に上へと進むような不可思議なつくりをしているらしい。
『いつ襲撃を受けてもいいように警戒しながら進んできたけど…何もないな…』
歩きながら脇腹に受けた銃創に適切な治療を施す。
と。
ザザッ……
「あーあー……マイクのテスト中です」
唐突に響き渡る死出やかな声に見えるはずのない天井を見つめる。
聞こえた声の主は、憎き首魁
連邦生徒会長その人であった
「!!」
「初めまして、小鳥遊ホシノさん。お元気そうですね!」
「貴様ッ!!」
「さてさて、貴方にはとても素晴らしいサプライズをご用意してます。きっとその憎しみの感情すら吹き飛ぶようなサプライズです
特別に2階から4階までのエレベータを動かしておきます。
どうか、無事にたどり着いてくださいね」
『人を……どこまで馬鹿にすれば気が済むッ!!』
あざ笑うかのような声に心からの怒りが沸騰する。
「それともう1つ。通路の最奥。つまり、5階の手前のフロアには私が抱える中で最も優秀な方があなたを迎え撃ってくれますよ。
どうかそこで死なないようお願いしますね
会えるのを楽しみにしていますよ」
「チッ!!」
『落ち着け…狙いがあるのか油断かは知らないがもう物量での急襲はない。このチャンスを無駄にするな』
見据える眼前の先にある光
果たしてその光は眩く光るものか。はたまた昏く燿るモノか……
身体を前傾姿勢に、通路の終点まで一直線で駆け抜ける。
その場所は時間感覚が若干ズレるものであった
体感時間としては、1分の時間経過が3倍になる感覚。
歩みが粘つく。
慫慫しい雰囲気。
悲しみの帳。
黕ない棺。
甕ろの灯り。
顰めく表情。
今迄のアビドスでの蒼き春
およそ青春とは呼べない蒼い蒼い日々
然し、其れが蒼でいられたのはきっと私の心に没むあの人のおかげなのだろう
身体は今までの戦闘で怖れている
その日々を思い返す度に。墜ちる世界に。
ギシッ……
「なるほど、そういう手を使ってくるのか…」
ギシッ……ギシッ……
「いや……」
「きっと。そうなる気はしていたんです。私はあなたの遺体をアビドス本校舎の墓場に埋めました」
「貴方は砂に還るべきだと思ったから」
「それが一番良いと思ったから」
「貴方はどんな姿のアビドスも愛していたから」
「砂だらけとなっても。カイザーに奪われたとしても。生徒がいなくなっても」
「私たちだけとなったとしても」
「その姿がいつまでも美しいものであるように」
目の前に佇むは。
小鳥遊ホシノの蒼い春そのもの
小鳥遊ホシノの世界
小鳥遊ホシノの 心、 真、 情 、魂
「お久しぶりです……アビドス生徒会長 梔子ユメ先輩」
「………」
対話ができるはずもないその人形に。小鳥遊ホシノは告げる。
「あなたと決別する時が来たのかもしれません」
小鳥遊ホシノの"こころ"には
「今の貴女の"こころ"にはもう私はいないのでしょう」
「……」
「そのような姿はもはや私が憧れ、尊敬した先輩足りえない。
これはきっと私が祓わなくてはならない禊。
ですから、先輩…」
あの日々に全ての感謝を込めてーーーーー
「私の手で先輩のヘイローを破壊します」
それは誓い。
かつての面影を残す蒼い春との決別
そのための祈り。
今回は邂逅だけです