ゲキド街の日常   作:LEIKUN0227

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ゲキド街のとある1日

 

 

 

──ゲキド街というのは知っていますか?

 

ゲキド街というのは古くからネットにて有名な架空の街で、

沢山のキャラクターやモンスター、神話生物とかがいる街。

 

ゲキド街ではよくあること、という言葉が有名な位で、

その言葉通り、建物が爆発したり、侵略者が来たり、

神話生物が現れたり、街が壊滅したり…etcといった事が起きるのは日常茶飯事。

 

"激動"が起こりやすい街と言うのが1番分かりやすいと思う。

 

そのゲキド街は本来なら、

存在しない、というか存在する筈のなかった街…"だった"んです、

2次元で存在はしてるだけの架空の街…、

だけどそれは間違いだったんです。

 

事の発端は、

僕は高校卒業式からの帰宅をしている際に、

何時も通る短めのトンネルの近くに、

昔からあったような…とても古い道が出来ている事に気が付いた事だった。

 

そこには何も無かった筈なのに、

出来て数十年経ったように古びた道があり、

恐怖を感じた、だけど、

それと同時に好奇心を掻き立てられた。

 

カバンに取り付けてたライトを付けて、

その古びた道を通って行った僕は、

気が付けば開けた何処かの路地裏に出ていた、

それが、ここ"ゲキド街"に初めて入った瞬間だった。

 

僕は現在地をスマホで確認しても、

全く異なるアメリカ辺り?を差した、

僕はその時までは電波とかおかしくなったのかなと思い、

そこまで気にしていなくて、もっと先に進んだ。

 

そして暫く歩き回ると、表に通じる道を見つけ、

その先で車の走る音や、人の話し声が聞こえた。

 

僕は別の道に通じていただけだと思い、

少し残念とショックを受けて、引き返す事にした、

非日常な出来事を体験出来ないのなら行く意味なんて無いと思ったからだ。

 

けどその考えは一瞬の内に過ぎ去った、

突如聞こえてきた爆発音に僕は驚いて咄嗟にしゃがみこむ、

この判断を取ったことにより俺は奇跡的に助かった。

 

驚きすぎて「ふぇ?えっ?…え?」と腑抜けた声を出していたなぁ、だって、さっきまで歩いていた所がごっそり抉れていて瓦礫と化していたんだんだから。

 

僕はその地面だった場所から先、

さっきまで車の走る音やらが聞こえていた方向に広がる光景を見て、ある場所と瓜二つだと思った僕はこう口にした。

 

「……ゲ、ゲキド街!!!?」

 

これがゲキド街が本当に存在するという事、

そのゲキド街でその日暮らしをする事になる日々の始まりだった。

 

─────[1.ゲキド街]─────

 

ここでは何時も何かしらで事件と事故が起きる。

 

それは小なり大なり、様々だが…主に小さい事件や事故ばかりだ。

 

そして今日もいつも通り事件が起きた、

突如ゲキド街の外れにあるオフィス街、

そこの1部が爆発により崩壊した、

まぁ小さな事件だった為、負傷者や死傷者が出ず、

建物数軒と地面が多少壊れた程度で済んだ。

 

なぜ爆発が起きたかについてだが、

どうやら新兵器の試し打ちでこうなったのだという、

新兵器については開発者の███からの正式発表、

発売されてから話すとしよう。

 

─────[ゲキド街外れのオフィス街]─────

 

「今日こそは決着を付けてやるお!」

 

赤髪でツイン縦ロールの少女…少女?は目の前でベンチに座っており、

ネギを丸かじりしている少女に対し

戦闘態勢に移った状態でそう言う。

 

少女はネギを食べ切ると、

立ち上がって「分かった」とだけ言い、

すぐ横にある開けた所(砂場)に向かう、

その少女に少女?も後に続き、2人が向き合うと、

両者は飛びかかって戦い始めた。

 

肉弾戦で互角の戦いを繰り広げる2人は話す余裕があるのか、

格闘を繰り広げながらの会話をする。

 

「やっぱり中々やるお!"ゲキドミク"って呼ばれるだけあるお。」

 

ゲキドミクは恐らくあだ名であろうが、

とりあえずゲキドミクと表記する。

 

ゲキドミク「えへへ、そう言う"テト"だって"三十路の悪魔"って言われるだけあるね!」

 

テトと呼ばれた縦ロールの少女は不名誉なあだ名が付けられているらしく、そのあだ名を聞いて眉を寄せ、

「そのあだ名は不名誉だお!」

とゲキドミクに対してドロップキックをして蹴り飛ばした。

 

ゲキドミク「げふうっ!?ま、負けた…」

 

ゲキドミクは立ち上がろうとするが、

そのまま倒れ込んで、

何処かから取り出した白旗を掲げて負けを認めた。

 

テト「やったお!勝ったお!怒りのパワーだお!」

 

テトはガッツポーズを取って飛び回って喜びを表していた、

が、飛び回っていた際にテトが唐突に何かを踏んずけて盛大に転びそうになる。

 

テト「おぉ?」

 

と腑抜けた声を出して転びそうになるのだが、

転ぶ直前に、誰かに支えられた事によって転ぶ事は無かった。

 

青年「大丈夫ですか?テト…さんですよね?」

 

テトを支えたのは何処にでも居そうなモブ顔の青年、

何処かの学校の学生服を着たモブであった。

 

テト「大丈夫だお、それよりも誰だお?」

 

テトは体制を建て直した後に率直な感想を述べる、

初対面の相手に名前を知られてる事に多少警戒心を抱くテトだが、見た目からしてこの街の住人で、

自分の"悪行"等を聞いたり見たりしてる通行人だろうと思い、

握り拳を即座に降ろした。

 

青年「僕はその、ファンです!」

 

ほんの一瞬間が開いて言ったその3文字にテトは「ほょ?」とまたも腑抜けた声を出す。

 

テト「ファ…ン?この僕にファンなんていたのかお?」

 

ゲキドミク「テトにファンがいてもおかしくは無いかも」

 

と、ここでテトの隣にあの状態から復帰したゲキドミクがネギを齧りながら現れる。

 

テト「ネギを齧りながら現れるなお、行儀悪いお。」

 

ゲキドミク「テトだってフランスパンを食べながら現れたりするしほぼ同じだよ。」

 

テト「…まぁそれはいいお。」

 

テト「それで…そうかそうかファンか、なら握手でもするお?」

 

青年「良いんですか!?じゃ、じゃあ…」

 

青年は震えながらテトの右手を握ろうとするが、中々握らなかった為、テトが強引に握って握手をする。

 

「きゅわ!」

 

ゲキドミク「あ、たこルカだ」

 

そのタイミングで、ゲキドミクはテトの足元で飛び跳ねている"たこルカ"という生き物を見つけた、たこルカとはタコのような触手状の髪?を持つ基本的にはサッカーボール程のサイズの生き物であり、ちょびっと強い。

 

たこルカ「きゅ〜!!」

 

たこルカの表情は怒っている?様に見えるが、

何を言ってるのかは分からないテトとゲキドミクは首を傾げる。

 

青年「恐らくですが、先程テトさんが踏んずけてしまった個体だと思います」

 

テト「え?踏んずけた?」

 

テトは青年の言った事に心当たりが無いようでまたもや首を傾げる、が、直ぐに成程と合点がいったような表情をする。

 

青年「先程転びかけましたよね、その転ぶ際にこの子を踏んずけてしまったのを僕は見ました、恐らく踏まれて怒っているのでしょう。」

 

青年の言った言葉を理解してなのか、

たこルカがそうだと言わんばかりに頷くのを見て、

テトは自分がたこルカを踏んずけた事で転びかけた事と

たこルカがそれで怒ってる事を理解してたこルカに素直に謝った。

 

テト「ごめんお」

 

「みゅうわ」

 

たこルカは怒りが落ち着いたのか、

近くの茂みに入っていった。

 

テト「君もありがとうお、もしかしたら恨みを買ってたかもしれなかったからな。」

 

テトはそう言いながら、

何処からか取り出した(召喚したであろう)フランスパンを青年に手渡した。

 

テト「あげるお」

 

青年「あ、ありがとうございます。」

 

テトから手渡されたフランスパンを齧るとそのまま咀嚼して食べる青年だったが、何かを思い出したのか、

呑み込んでから口を開いた。

 

青年「あ、用事を思い出したのでここで失礼します。」

 

テト「そうなのかお、じゃ、またなだお」

 

青年「はい!それではさようなら。」

 

青年は軽くお辞儀をすると、

踵を返して去っていく。

 

テト「あ、名前を聞き忘れたお、おーい!」

 

テトが青年を引き留めようと声を上げるが、

その頃には既に去ってしまっていた。

 

テト「…まぁいいお、また何処かで出会えるお。」

 

テトは美味しそうにフランスパンを食べるその姿に関心を持ったのか、そう呟くのであった。

 

─────[キャラクター概要]─────

 

ゲキドミク→初音ミク

この街ゲキド街の住人、

パワー系であり、

歌姫とはかけ離れている存在。

無限にネギを作れる謎能力があり、

ネギは強度もかなり自由に変化出来る。

 

テト(三十路の悪魔)→重音テト(別名テトペッテンソン)

このゲキド街唯一のキメラ、

ゲキド街でパワーだけなら1番であり、

語尾は「お」。

フランスパンを無限に出す事が出来たり(ミクとほぼ同じ)、

スカートのウォレットチェーンを自在に動かせたり、

蝙蝠の羽が生えたり、

ツインテールが回転してドリルに変わる(別名でテト第二形態と呼ばれるフォーム)

…といった四つの能力を持ち合わせている。

 

青年

冒頭で外部からやってきた人、

一人称は「僕」であり、

テト等のファン。

 

たこルカ

ゲキド街に生息?しているタコの様な触手を持つ生き物、

触手を自在に扱れたり、

数mm位まで潰れる事も出来たり、

中では魔法を扱ったり、

パワー系・タフ系な個体も存在する。

 

─────[第2話に続く]─────

 

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