ゲキド街の日常   作:LEIKUN0227

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ゲキド街に根城を持つあぶれた者達

 

 

 

─────[少し前]─────

 

ゲキド街でのロードローラー対車のレーシング対決の最中、

そこのやや近くのとある雑居ビルにて、

自警団とならず者達との抗争が起きていた。

 

ならず者とは基本的にはモヒカンや黒服といった姿に統一された、

あぶれてしまい、悪しき道に堕ちた者達であり、

自警団はゲキド街でそういったならず者や事件、

事故に対処する為に結成された

そこそこ強いゲキド街の住人の集まりである。

 

その中にはメンバーとして先程の会話にて名前が出ていた

スネークと呼ばれる存在とデフォ子と言われる紫髪の少女も居た。

 

自警団員「リーダーや幹部はここ上層階から更に上にいるみたいです」

 

スネーク「どうやらそのようだな」

 

デフォ子「階段がこの上だけは1つ…挟み撃ちで攻撃される事も視野に入れろ。」

 

自警団員B「了解しました。」

 

自警団員C「弾薬ヨシ!」

 

その場にいた自警団員達は残弾数を確認すると、

階段を登っていき、

デフォ子とスネークも後を追って階段を上がって行った。

 

─────[上層階]─────

 

スネーク達が階段を登ると、

不意打ちを狙っていたのか、

数発の弾丸が飛んでくる。

 

その内の2発がデフォ子の頬を掠めるが、

焦りを見せずに手にしていた対戦車ロケット─RPG-7を

隠れていたならず者のいる辺りにぶっ放してならず者を倒す。

 

スネーク「此方は片付いた。」

 

スネークは反対方向から不意打ちを狙っていたもう1人のならず者の対処に当たっていたようで、援護に回らなかったようだ。

 

デフォ子「此方も、ここはこの2体だけみたいだ」

 

スネーク「あぁ、先を急ごう」

 

スネークのその言葉に頷くデフォ子、

 

自警団員「行きましょうデフォ…いえ、"ウタ"さん」

 

デフォ子…もとい、ウタはRPG-7に弾を装填して次の階段を登っていき、他の自警団員もウタに続いて階段を上がっていった。

 

─────[数分後]─────

 

先程と似た様な過程を繰り返した、

ウタが不意打ちできそうな箇所にRPG-7を打ち込み、

その隙に他に居るであろうならず者をスネーク含めた自衛団員達が倒す。

 

その繰り返しで最上階に辿り着くと、

そこに鎮座していたのはボロボロの布切れを纏う正体不明の体付きからして男性らしき人物。

 

ウタその人物に対し威嚇射撃としてRPGではなく普通の拳銃(ワルサーP38)でその人物の足元に2発放つ。

 

ウタ「降伏しろ、ならず者のリーダー。」

 

正体不明の人物は潔く両手を挙げ、

スネーク達は負けを認めたかと思った…その瞬間

 

ならず者リーダー「ッ」

 

ウタ「クッ!」

 

男は近場にいたウタの左腕を掴むと、

後ろの窓ガラスを足で蹴破り、ウタと共に落ちた。

言わずもがな道ずれだろう。

 

ウタ「クッ離せッ!」

 

ウタは落ちる際に持っていた武器であるRPG-7とワルサーP38を落としてしまったので拳で殴るか、

力ずくで引き剥がす事しか出来ない。

 

一発、二発と男の頭部を殴る、

だが一向に離そうとしない男、

急いで離れてどうにかして着地をしなければダメージを追う事だろう。

 

ウタが三発目の拳を放つと、

男の頭に被っていたボロ布が捲れ、

素顔が明かされる。

 

ウタ「…お前は…"マッスルひろゆき"!?」

 

マッスルひろゆき「あんまり効いてないんで、このまま倒されてもらっていいですかね?」

 

マッスルひろゆきと呼ばれた髭を生やした、

肩幅が異様に広い男性。

 

マッスルひろゆきはウタを逃がす気は無いようであり、

同時にここから生き残る事も可能な様だ。

 

ウタ「クッ」

 

ウタの左腕はマッスルひろゆきに掴まれており、

到底抜け出せるとは思えない。

 

ウタ「やむを得ないか…」

 

ウタ「マッスルひろゆき、なぜお前がならず者に成り下がったのかは分からないが、一先ず拘束させてもらおう。」

 

マッスルひろゆき「どうする気っすか?」

 

ウタ「こうする」

 

ウタがそう言い終えると同時にウタの胸部が《パカッ》と割れ、中から光を放つパーツが姿を現す。

 

ウタ「これは私を動かす動力源、この動力源である電気を放電する、肉体を持つ貴方なら良くて麻痺、悪ければ気絶する」

 

マッスルひろゆき「…」

 

ウタ「って言っても、既に気絶してるから意味は無いか、さて」

 

ウタは左手を掴んでいるマッスルひろゆきの右手を引き剥がすと、足のつま先と踵、それと膝を揃え、

すぐそこまで近付いていた地面を足裏から着地し、

次にふくらはぎ、その次に太もも、お尻、背中から肩と見事に5点着地を決めてみせる。

 

マッスルひろゆきはそのまま地面と激突し、地面に埋まる。

 

ウタ「電力を少し使いすぎたか、物凄く眠くなってきた。」

 

5点着地を決めたウタは電力を消費して動いているようで、

その電力をマッスルひろゆきに放電した事により電力が不足している様だ。

 

???「大丈夫ですか!?」

 

千鳥足になりながらもマッスルひろゆきを拘束しようとマッスルひろゆきの元まで歩いていた所に、

"学生服を着た青年"が現れる。

 

青年は何故か背中に大きなバックパックを背負っているが、

中には何も入っていないのか、とても軽々としている、

青年はウタに駆け寄ると肩を揺する。

 

ウタ「私は大丈夫だ、それよりもそこにいるヤツは起こさないように頼む、ヤツはここら辺に陣取っていたならず者達のリーダーだ」

 

青年「なら…え?マッスルひろゆきが?」

 

ウタ「どうやらそ…『電力が不足しています、シャットダウンまで、残り1分』時間が無い、悪いが…」

 

青年「電力?電力なら丁度今持っているので使ってください!」

 

ウタ「それならお言葉に甘えさせてもらおう」

 

ウタは胸部パーツを展開して動力源を露出させると、

青年は大きいバックパックを地面に置き、

中から"ウルトラスーパー電池"と書かれたケース、

それと単一電池が2本入るであろう窪みのあるバッテリーらしき物を中から取り出した。

 

青年「詳しく説明してる暇はありませんのでこれを…よし、接続パーツが丁度あって助かりました…」

 

バッテリーに変換器を取り付け、

その変換器に更に変換器を取り付けた物をウタの露出した動力源に取り付けた。

 

青年「後はこの"ドラえもん"の"秘密道具"で…」

 

ケースから★が描かれた単一電池─ウルトラスーパー電池をバッテリーの窪みに嵌め込んだ。

 

ウタ「これは…『充電を開始します.....現在2%.....』…」

 

『現在5%.....現在9%.....現在15%.....現在21%』

 

充電をして約数秒だと言うのに約10分の2%程まで充電が回復している、このまま行けば直ぐに100%まで回復するだろう。

 

ウタ「凄いな、みるみる内に充電されていく…」

 

青年「流石22世紀の秘密道具ですね…」

 

ウタ「秘密道具…?」

 

青年「このウルトラスーパー電池は"ドラえもん"という子守り型ロボットが作られた22世紀にて作られた電池で、名前の通り凄い能力を発揮します、ですが、この電池には格段に強化する性質があり、使い道を誤れば凶器と化します。」

 

青年「ただ、このバッテリーを解せばその性質を操作する事が出来るんです、何故かは分かりませんが…」

 

『充電が完了しました。』

 

ウタ「なるほどな、そのウルトラスーパー電池とそのバッテリーが何処で売られてるのか気になるが…」

 

ウタはそう言いながら取り出した手錠らしき物をマッスルひろゆきの太い両腕に取り付けると、

地面を指している青い矢印が現れ、

『能力封じ ステータス大幅減少』とその手錠から機械音声が発せられた。

 

直後、ならず者が支配していた雑居ビルからスネーク達自営団員等が駆け足で降りてきたのを2人は確認する。

 

青年「あれはスネーク…!」

 

スネーク「大丈夫か?」

 

ウタ「何とか、青年のお陰で確実にマッスルひろゆきを拘束する事が出来た、ありがとう。」

 

青年「それ程でもないで《ガガガガガガッ!!!》」

 

青年は頭を搔いて照れくさそうに笑う、

その直ぐ隣を黄色いロードローラーに押し潰されながらも走行を続ける車が高速で駆け抜けていった。

 

 

─────[キャラクター概要]─────

 

デフォ子→唄音ウタ

ゲキド街に住む機械人形、

重音テトと███と良くも悪くもない関係がある。

遠距離に特化したパワー型であり、

実力は上の中。

 

謎の人物→マッスルひろゆき

肩幅が広く、パワーで解決しようとするゲキド街の住人、

ひろゆきと呼ばれる男から派生して生まれた亜種キャラクターであると同時に一時期人気を博した存在。

パワー型であり重音テトよりやや劣るものの

かなりの強さを誇る実力者、実力は上の上。

 

─────[第4話に続く]─────

 

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