1年A組 ボーボボ先生   作:笛吹酒

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番外編1:それぞれの職場体験

 

 

SIDE:尾白

 

 

「っし終わり!飯だ!食ったら午後からパトロールな!」

お…押忍

 

尾白猿夫は、プロヒーローミルコとの手合わせ──という名の一方的な蹂躙に晒されていた

 

 

 

中心に人参が刺さった奇妙なハンバーグを食べながら、ミルコが話す

「しっかしお前あれだなぁ 動きがフツーだな! 教科書通りって感じ」

「ぐっふ」

「格闘技かじった奴に尻尾あったらこうなるだろうなって動きだ 想像の域を出ねえ」

「がふ」

「フツーは人によってある程度癖みてーなのが出るんだけど…」

「ぐうぅぅぅぅ…」

矢継ぎ早に口撃を受けて小さくなる尾白に、ミルコが獰猛な笑みを浮かべる

「…でェ?あの陶芸真拳ってやつはなんなんだ?あれに関してだけは多少読めねえ動きだった」

「全部正面から受け止められちゃいましたけどね…」

 

尾白は話した

個性把握テストの最中に向き合った自分の原点(オリジン)、戦闘訓練で垣間見たボーボボの理解不能な技の数々、放課後に出会った謎のハリセンボン真拳使いの少年、絶えず自壊する泥の人形、体育祭で見せた自由な発想、プライベートで参加した体験教室…

入学から今日までの濃い体験談は数十分にも及び、ミルコは途中で仮眠を取った

 

「なるほどなぁ…ボーボボか…あいつかぁ…」

苦虫を噛み潰したような顔をするミルコ

「お知り合いですか?」

「まあ知り合いっつーか……ちょっと1回決闘したくらいだなぁ…」

「け…決闘!?そ…それで、どうなったんですか?」

「…………大量のイワシがな…トロッコの上で筋トレを

「…え、なんですか?」

「~なんでもねぇ!とにかくなんかアレだ!アイツ参考にすんのはやめとけ!」

「ええ!?ですが今の僕に必要なのは柔軟な発想で!」

「私がやってやるよ…てめぇの教科書通りの型全部コナゴナになるまで蹴っ飛ばしてやるよ…!」

「スパルタが過ぎる!?」

 

 

 

後日、ヒーローミルコが尻尾を持つ生物(ぐったりしている)を小脇に抱えて跳び回っているパトロールの様子が目撃され、『非常食』『メディシンテール』『イモムシ組のおもちゃ』などと親しみと憐憫のこもった渾名で呼ばれるようになった

 

 

 

SIDE:麗日

 

 

徒手空拳の技術を磨くため、武闘派ヒーローガンヘッドの下に職場体験に来た麗日は…

「悔しい!!」

マットの上に転がり、悔しがっていた

 

「うん!やっぱり覚えが早いね!観察眼が育ってるのは個性ゆえかな?」

「ありがとうございます、ガンヘッド」

「麗日君も筋がいい!焦らずしっかり覚えていこうね!」

 

物間寧人 体育祭3位にして、B組で唯一3桁指名を貰った生徒

──そして、同じ人(爆豪)に負けた人

負けと言ってもその内容は大きく違うが──そんな訳で、麗日は彼を一方的にライバル視していた

 

しかし…

 

「上達早すぎや!ずるい!!」

「そんな事言われてもね」

 

模倣(コピー)は得意分野だと言わんばかりにG・M・A(ガンヘッドマーシャルアーツ)をスルスルと習得していく物間 麗日も刺激を受けて普段(原作)以上に伸びているものの、組手では連戦連敗が続いていた

 

 

「……僕としては、君みたいな'個性'を持っている方が羨ましく感じるけどね」

「??物間君も持ってるじゃん、強い個性」

「違うね 僕のはコピー、その練度までは真似できない 例えば君が…'無重力'とGMAを組み合わせて立体的な動きの武術に昇華させたとしても、付け焼刃じゃ再現出来ないんだ」

「……私もそれは出来んよ 自分を浮かせるとすぐ許容量(キャパ)超えちゃうし」

「自分の何倍もの瓦礫を浮かせられるのにたかが数十kgで許容量(キャパ)だって?それ何の冗談?」

 

物間は麗日の肩を叩きコピーすると…そのまま浮かび上がった

「んな…!」

「…なるほどね、『自分を浮かせている』と考えるから脳が混乱するんだ… 『身体という物体を浮かせている』だけって考えれば… ふふ、あの先生の下で学んでいるにしては、随分と頭が固いじゃないか?」

煽り(いつもの)調子になって麗日を見下ろす物間

 

(私がどうしようもないと思ってた個性のデメリットをこんなあっさり… これならもしかして…)

 

「あの!聞きたいことがあるんやけど!」

「…何かな?」

「デクくんの個性の反動も…なんとかならん…?」

 

 

 

 

SIDE:瀬呂

 

 

「ゲゲゲ…!粘着力が足りねえなぁ小僧…!」

「くっ…!こいつ…!」

「瀬呂君下がって!この(ヴィラン)は危険だ!」

「止めないでください!こいつとは因縁があると思うんです!」

「何!因縁が…えっ思う!?」

「はい!初対面ですけどこいつを超えなきゃいけない気がするんです!」

そんなふわっとした因縁無いと思うよ!?

 

 

 

SIDE:常闇

 

 

「えー…と、ここうちの事務所ですけど…貴方ほどの人が何しに来たんです?」

何、次代の輝きをこの目で見たかっただけです 或いは…"継承"たる器かどうかを

「ホウ…」ソワリ

「ツクヨミくん?なんか分かった顔してるなら説明してくれん?俺置いてかんといて?」

 

 

 

SIDE:爆豪

 

 

「──つまりはそう、折り目無き世界を作るためには私たちヒーローもアイロンを掛けたジーンズのような着こなしが必要なのだ」

「…………」

「お前も口こそ悪いがその本質は…どうした?」

(普通だ…!)ジーン

「なぜ泣く」

 

 

 

 

 

SIDE:???

 

 

 

「…俺もステインの思想に共感してるんだよ だから手を貸すって言ってるんだ」

「寝言は寝て言わなきゃならねえだろうが…散々ネットのオモチャにされてるアレ見て誰が共感すんだ なぁ?何するか分かんねえ破綻者は間に合ってんだよ」

「まあまあ……今は少しでも戦力を増やしたい所 彼は使えます」

(てめえの兄弟が戦うことになったらどんな顔するだろうな?なあ…)

 

 

クッキーくれたら働く

「なんでこんなん呼んだ黒霧」

「クッキーで動くから低コストだとブローカーさんが」

「知らねえぞマジで…」

 

 

「私もTwitter派なんです!入れてよ(ヴィラン)連合!」

「黒霧 こいつ帰せ」

「はい」

「えっ待ってください!その紙袋の人が良くて私が駄目なのはさすg

「次」

 

 

「可愛かったなさっきの子!やっぱ仲間にしようぜ!いらねえよあんなザコ!

「うるせえ まず名乗れお前ら」

「義爛のおっさんの頼みだからな!手貸してやるよ!チーズは別腹!お断りだ馬鹿が!

ちょっと待て止まれお前!!

「死柄木弔!彼の能力はとても使えます!」

「止めるな黒霧!なんかヤベーのがあっただろうが今!」

絶望ォォォ!

「うるせぇぇぇぇ!」

 

 

「オレも仲間に入れてくれ!」

「いらねえ」

「いりません」

「お前はダメだ!マジでいらねえ!

「満場一致で!?」

 

 






大きいロコンを探していたら遅れました
というのは半分冗談で、色々と納得がいかず書いたり消したりを繰り返していたら随分と待たせてしまいました
麗日sideみたいな感じの、真面目な強化パートを長々書くのもなぁ…って気持ちと書きたいことを書きたいって気持ちの折り合いを考えるのが難しかった


次回こそ期末試験!になるかな?
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