それぞれの職場体験を終え、久しぶりに顔を合わせるA組、教室はざわついていた
「おはようみんな 良い朝だな」
「え?いや…いや待てよ、お前誰だよ…?」
「なんだ、久々に会った友人の顔を忘れてしまったのか?」
「いや、顔は知ってる顔…だけどよ…?そんな10:0の髪型の澄んだ眼の奴は知らねえ…ぞ?」
「まったく、薄情な人達だ 僕の名前は爆豪勝己だよ!」
「マジでどうしちゃったんだよ!?誰だよお前!?」
「とても…有意義だったよ」
「目覚めたのね、お茶子ちゃん」
「気が高まる…溢れる…!」
「やめて 怖いわ」
「B組の物間と一緒だったって聞いたよ!男女で共同訓練!もしかしてもしかして~??」
「倒したよ…!」
「倒したんだ」
「へェ…麗日さんも随分鍛え直したな 闘ってみたいな…!」
「お…尾白君だよね…?なんか随分雰囲気が…」
「おお、葉隠さん 君も強くなったか?組手でもしようか…?」
「思考がだいぶ
「砂藤はどうだった?指名もらってたよな?」
「あぁ、一生分の糖分を摂取したかと思うほどだったぞ」
「職場体験の話だよな?」
「一食でな」
「職場体験の話だよな!?」
「散々コキ使われたけどさ…純粋に女ってだけで許せる気がしたよオイラ」
「お前そろそろダメだぞ マジで」
「緑谷達はヒーロー殺しと戦ったんだってな」
「うん、ボーボボ先生に戦闘許可を貰ってたんだ」
「よく許されたよなそれ… そんで?あの合体ロボはなんなんだ?」
「俺達に聞かれても困る」
「なんだったんだろうな」
「当事者でもそれかよ…」
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「今回のヒーロー基礎学は…救助訓練レースだ!五人一組になってこの運動場γ…複雑に入り組んだ工業地帯を走り抜ける!救難信号を出している動けない要救助者役の、3人のボーボボ先生を素早く見つけ出して救出すればクリアだ!救出と言っても、今回は要救助者にタッチすればクリアになる、故に救助訓練レースだ!もちろん建物の被害は最小限にな!」
「…………」
「どーした爆豪?」
「いや…なんでもないよ?」
第1レース:緑谷、麗日、口田、爆豪、瀬呂
「全身にフルカウル7%…跳躍の瞬間部分的に12%…戦闘の無いレースならある程度の反動を許容しても大丈夫か…?いや、あまり速いと視認が追い付かなくて踏み外すかもしれない…9%くらいか?入り組んだ道なら無理に最高速度を出すより都度ルートを考えながら走った方が良いか?」ブツブツブツ
「身体と個性を切り離すイメージ…身体という物体を浮かせるだけ…そういうものとして動く身体のバランス…感覚を切り離す…物体を浮かせるというイメージ…イメージ…」ボソボソボソ
「小さきものたちよ集い拡がり助けを求める者への道を示すのです…だめか、虫はいないか…なら空から…翼持つものたちよ空から見通し私を導くのです…」ゴニョゴニョゴニョ
「う…るせぇええ!!揃いも揃ってボソボソこいてんじゃねええ!!!」bomb!
「あ、髪戻った」
『準備はいいかな?それじゃよーい…START!!』
開始と同時に、フルカウルで踏み出した緑谷と爆速ターボで飛び出した爆豪
──の前方に、その爆風を受けて大きく吹き飛ぶ麗日の姿があった
「なっ!」「ンだと!?」
「瀬呂か爆豪かと思ってたけど麗日がトップかよ!」
「緑谷もはえーぞ!なんだあの動き!」
「爆豪ちゃんみたいね」
「見てあれ 口田が大量の鳥に吊るされて運ばれてる」
「かわいー」
「おもしれー絵面」
先頭争いをする3人の前に、4つの影が立ち塞がった
「ケーッケッケッケ!ここは通さねえぞぉ!俺達は!」
「イエロードッグ!」
「ブルーモンキー!」
「グリーンドッグ!」
「レッドフェザント!」
「「「「人呼んでお供カルテットだ!」」」」
「犬被っとる!?」
すかさず緑谷が連絡のためモニターへ叫ぶ
「オールマイト!不審者です!」
『倒していいよ!』
「分かりました!」
「分かんなや!」
「お先~!」
その横を、瀬呂が通過していった
「クソが!邪魔するってんなら…死ねェ!!」
爆豪が特大の爆破を4人にお見舞いしようと手をかざすが…
「させねえよ!水陣:メイルシュトロム!」
ブルーモンキーが両手を合わせると、緑谷達の足元から水が噴き出し、渦を巻き始める
「終わりじゃねえぞ!炎陣:
レッドフェザントが手を突き出すと、熱風が吹き荒れ緑谷達を取り囲む
「とどめだ!葉陣:春うらら嵐風!」
グリーンドッグが手から生み出した葉っぱが、刃となり緑谷達に襲い掛かる
「えっえっ!何それ俺知らない!合体技!?いつの間に!?」
イエロードッグはおろおろしていた
「くっこいつら…!一発ネタのキャラなのに強い…!」
「あんまそういう事言わん方がいいと思うよデクくん!」
「とにかくなんとかしなきゃ!合わせて麗日さん!かっちゃん!」
「うん!」「命令すんじゃねぇ!」
「15%!テキサス…スマッシュ!!」
霧と葉の暴風で作られた牢獄の一部が、緑谷によって風穴を空けられる
「くたばれぇぇ!!」
空いた穴に向かって、
勢いよく飛ぶ麗日が向かう先は当然、人狼ゲームに興じていたお供カルテット
「えっなんで今そん…じゃなくて!即席コンボ!彗星ストラーイク!!」
「「「「ぎゃあああああ!!!」」」」
「よく分かんないけど…5人以上の方がいいぜ!」ビシッ
「麗日さん、それ決め台詞?」
「せっかくだしなんか言ってみたくなって…」
『終了~~~~!!!』
「え?」「へ?」「は?」
『口田少年、瀬呂少年、麗日少女が要救助者を救出したのでレース終了だ!お疲れ様!』
振り向くと、イエロードッグがよろよろと立ち上がり、いつものサングラスを掛けた
「お疲れ、お前ら」
「ま…まさか、ボーボボ先生!?」
「え?いや俺は犬だけど」
「あっハイ」
「ボーボボは口田が捕まえたのがそれだよ 俺は要救助者役の助っ人」
「あっそうなんですね 3人ともボーボボ先生なのかと」
「あいつの個性は分身じゃないぞ?そんなことできる訳ないだろ」
「く…釈然としない…!」
その後も、
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「ふむ…… 駄目だな、'スカ'か」
「えっ、もも物間君!いきなり何を!?」
「個性が発現したのが最近という事なら…幼少期からの力をストックする個性とかかな?」
「まさか僕の個性を'コピー'したの!?大丈夫!?四肢が爆散したりしてない!?」
「四肢が!?…ゴホン、かくかくしかのこでね、麗日君との賭けに負けて仕方なくだよ」
「そうか、麗日さんが…嬉しいけどなんでそこまで気にかけてくれるんだろう…」
「……本気で言ってるなら、彼女も気の毒だな」
「え?」
早く林間合宿に行きた~い