林間合宿の最中に突如として現れた複数の
生徒たちは森の中に散らばっており、プロヒーローと連絡のつかない状態
──まさに、絶体絶命のピンチであった
「よ~しよしよしうりゃうりゃうりゃ…可愛いねぇ人懐っこいねぇ!」
「あふ…oh…テクニシャンヌ…」
「……考えすぎだったかしら」
麗日に頭や腹をもみくちゃにされて蕩けてるコレも、襲撃者の一匹である
……そのはずである
「お茶子ちゃん、そのまま聞いて …少し焦げ臭くないかしら」
「…確かに もしかして山火事かな?だったらまずいよね…!」ワシャワシャワシャ
「マンダレイのアナウンスも止まってるわ まだ全員出発してないと思うけど…」
「向こうにもなにかあった…?でもそれなら連絡があるんじゃないかな」モフモフモフ
「あるいは連絡が出来ないほどの緊急事態って可能性も… 考えすぎならいいんだけど」
「何にせよ、戻った方が良さそうだね…!」ナデナデナデ
「一回手止められるかしら?」
「ニーラリアット!!」
「ぐぁあああ!!」
「砂藤君!」
「増強型個性の砂藤がパワー負けするなんて…!そしてあのラリアットのどこに
「くそっ…糖分が切れた…!なんとか隙を見て補給を…あっ!」ポロッ
紙袋を被った男に苦戦する砂藤達
受けたダメージは大きく、懐から取り出した糖分補給用のクッキーを取りこぼしてしまう
ピタリ
「…?動きが止まった?…砂藤、今のうちに補給を!」
「いや待て、こいつ…」
懐からもう1枚クッキーを取り出し、左右に動かしてみる
すると、男の視線はそれを追従するように左右に動く
「……」
「……」
「……」
「……」
「……なあ、これやるから投降「いいよ!!」
「いいのかよ!?なんだコイツ!?」
地面に落ちたクッキーを頬張る男、その手足を無言で縛る生徒達
その間、男は無抵抗であった
宿泊施設、そこから少し離れた森の中に、2人の男がいた
「オイオイオイ嘘だろ!もうやられちまったよザコかよ!よくやってるよお前は!」
「マジか…不意打ちすりゃいけると思ってたけど…流石プロヒーローってとこか」
酷い火傷痕でツギハギの男が、黒のラバースーツの男にどやされている
「まいっか、また増やせば……ん?」
「なんだぁ?なんか施設の方光ったな?お先真っ暗だぎゃあっ!?」
「ぐぅっ!?」
突如として胴体に細長い布のようなものが巻き付き、そのまま凄い力で引き摺られる2人
「ぎゃあああ背中が削れる!!太っちまうぜ!」
「この布…イレイザーの…!?ならこの力はなんだ…!ちっ…こんな布すぐに燃やして…!」
「お!上見てみろよ荼毘!木々の間からキレーな星空!!」
「のんきかてめぇ!?」
「おっと!動かない方がいいわ貴方達 妙な真似をすればこの子の頭を砕く!」
「ピクシーボブ……!」
倒れているピクシーボブに布を巻いた棒状の武器を翳す長髪の男
マンダレイと生徒達が人質を前に動くに動けないでいると…
「さて、それじゃ一人ずつ順ぶぉごっ!?」
長髪の男に、ブン投げられた火傷痕の男とラバースーツの男が激突した
「おいおいプロがなんてザマだよピクシーボブ!マンダレイ!」
銀髪を後頭部で結び、カジュアルなスーツに身を包んだ男が笑う
右腕には生徒達には見慣れた布が巻かれていた
「あ…あの布…相澤先生の捕縛布!」
「相澤先生がやられたってのかよ…?誰なんだよお前ぇ!」
「おっと!愛しい教え子達を怖がらせちゃいけねえ!自己紹介しようか!」
銀髪の男は生徒達の方に振り向くと、笑顔で言った
「俺の名はボボレイザー!不届きな
「ぐ…クソ!舐めやがって…!全員燃やし尽くしてやる!」
「効いたわ…!あんなのリストにはいなかったわよ…!?」
「てめえブッ殺してやる!!楽に逝けると思うなよ!?」
「一時間目『滝行』!」
「「「ぎゃああああ!!!」」」
立ち上がった3人の
「どうした
ボボレイザーが指を指した先には、尻尾の生えた生徒が水に打たれながら瞑想をしていた
「色即是空……!」
「なんで自分から喰らいに行ってんだ尾白ォ!?」
水の蹂躙が終わり、ぐったりした
「さあ吐いてもらおうか!他に仲間はいるか!」
「ぐ…誰が言」
「誰が喋っていいと言った!!」バキィ
「がはぁ!」
「反省の色が見えねえな!二時間目『化学』!!」
3人はいつの間にか白衣を着て、椅子に座らされていた
正面には、同じく白衣を着たボボレイザーがいる
「液体水素があるから、とりあえず火でも付けてみるか…」
「な…馬鹿やめろ!」
BOMB!!!
4人は吹き飛ばされた
「ゲホ、ゲホ…!くそ…やってくれたな
「お前がやったんじゃねえか!まんまと喰らいやがったな!」
そこへ、犬を抱えた麗日と蛙吹が合流した
「今の爆発何!?わっみんないる!と…誰?」
「ケロ、ピクシーボブ!いったい何があったの…」
「おお…おお!我が同胞達よ!おのれ……おのれ許さん!」
麗日の腕から勢いよく飛び出したチワワが、その身体を大きく、禍々しく変質させる
「あっ!待ってよもぎ!飛び込んじゃ危ない!」
「名前付けてたのね…!」
「その身で償え罪人!!獣王真拳奥義『
「へっちょうどいい!三時間目『校庭に犬乱入』」
「授業ですらねえ!?」
ボボレイザーは膝を付き、四つ足の異形へと笑顔で両手を広げる
「おっどうしたお前野良か?よーしよし怖くないおいでおいで…」
ガブリ
「ぎゃぁあああああああ!!!頭がぁああああ!!!」
顔面をガッツリ噛まれたボボレイザーは、無理やり怪物を引き剥がして蹴飛ばした
「この馬鹿犬がぁ!!」
「ギャウン!!」
「よもぎー!!」
蹴飛ばされた怪物は、ちょうど合流した砂藤達の方へ飛んで行き…
「なんだなんだ何があったお前達!?」
「わっ…犬…?」
「おなかすいた」
ガブリ
「絶望ォーーー!?」
担がれていた紙袋の男の頭部に噛み付いた
そこに、洸汰を背負って走ってきた緑谷が合流する
「っ見つけたマンダレイ!
頭部から血を流して倒れ伏すピクシーボブ
首から上を怪物に噛まれ絶叫している半裸の男
黒コゲでボロボロになった3人の
ハトのポーズを決める銀髪の男
色々な事が起こりすぎて動けないクラスメイト達(1人はなぜかずぶ濡れ)
背景が宇宙になっているマンダレイ
「どういう状況だ!?」
無理もない反応だった
しかし、
「マ…マンダレイ!
「はっ!な…なんですって!?」
「
「わ…分かったわ!急いで'テレパス'を…!」
「いや、その必要はないよ」
悪意に満ちた声を聞いた緑谷が反射的に振り向くと同時に…
「が……はっ……?」
──空中に浮かぶ悪魔のような手が、ボボレイザーの胸を
ボボレイザー(CV:八代拓)
鼻毛真拳究極奥義 『
苛烈な内容の「授業」を科したり、理不尽な「校則」によって行動を制限したりすることで相手の成長を促す、教育心に溢れた攻撃を行う
これを乗り越え無事に「卒業」できた生徒は、身も心も成長し真人間に、なれるとか、なれないとか、やっぱりなれないとか
もうちょっと進めたかったけど長くなりそうだったので一旦区切り 詰みセーブになっていないことを祈ります…