1年A組 ボーボボ先生   作:笛吹酒

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新たなる門出と…新たなる力!青春の鼻毛道

後に神野の悪夢と呼ばれる戦いは、元凶であるAFOこそ倒せたものの、ヒーロー側にも多くの傷跡を残した

その中でも、特に被害が大きかったのは5人

 

AFOの攻撃で重傷を負ったベストジーニストは、一命こそ取り留めたものの、ヒーロー活動を一時休止して療養に努めるとのこと

新種の虫を発見した岡田は、それに「アーヘズノ」と名付け学会で表彰された

個性を奪われたボーボボは、「修行をして力を取り戻す 必ず帰ってくる」との言葉を残し、これまたヒーロー活動の無期限休止を発表

全ての生命力を振り絞りAFOに痛打を与えたカンチョー君は…殉職 その生き様を称えて銅像が建てられることになった

 

そして、一番の功労者であるオールマイトは…

 

「元々、大怪我で活動時間は僅かだった 奴…AFOを倒すまでは、私の役目だと思っていた」

「では…やはりヒーロー'オールマイト'は引退を?」

「そう考えていたんだけどね………託されちまった」

そう言うと、オールマイトは懐からサングラスを取り出した

「これのお陰で、もう少しだけ力をふるうことが出来るみたいだ とりあえずは…」

 

「ヒーロー'ボーボボ'、彼が帰ってくるまでは…もう少し頑張ろうと思うよ」

 

 

 

記者会見から数日後、緑谷とオールマイトは談話室で向かい合う

 

「えっと……じゃあOFAはまだ消えてないんですか?」

「いやぁ…私もあの時、出しきってしまったと思ってたんだけどね ほら」

そういうとオールマイトは、自分の胸をパカッと開く

ギョッとする緑谷に構わず、胸の中では沢山の毛達がせわしなく動いていた

「燃料をくべろー!!火を絶やすな酸素を送れー!」

「この火は平和の象徴そのものだ!少しでも長く燃やすんだ!!」

毛の塊たちが弱弱しい火を囲み、一生懸命に燃やし続けている

「そ、そうか……これがOFAの火なんですね…… ん?」

 

いつの間にかOFAの火の上に鍋が置かれ、中のおでんを一心不乱に食べている男がいた

そう、当然ボーボボである

 

「何をやっているんだこの人は!?」

「み、緑谷少年!?どうしたんだいきなり!?」

「ボーボボ先生がOFAの火でおでん食べてます!」

「何を言っているんだ君は!?」

「ガツガツガツ…!…ふぅ、生きろよ…オールマイト…!」

「ああ……食べ終わってどこか行った…」

「み、緑谷少年、本当に私の中に彼がいたの?ちょっと不安になってきたぞ?」

「胸開いておいて何言ってるんですかオールマイト」

「ぐうの音も出ないね!!」ゴハァ

 

「ま、まあとにかく 時間こそ短いけど、まだ少しだけOFAの力が使えるみたいなんだ」

「は、はぁ……なんにせよよかった……」

「しかしだ」

オールマイトの真剣な眼が、緑谷を射抜く

「私の力が'制限付き'のものであることは、世間に知れ渡ってしまった

 時間的にも……期間的にもね」

「…………!」

(ヴィラン)たちは黙っていないだろうさ これから世の中は荒れる……

 そんな中で必要になってくるのは、揺るぎない象徴だ」

「……はい」

「私の力が残った想定外こそあれど、君のやることは変わらないよ」

「……はい!」

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

度重なる(ヴィラン)の襲撃を受け、生徒の安全を確保するために導入された全寮制 新たに建てられた寮…ハイツアライアンスに、1年A組は再び集った

突如として部屋王が開催されたり、そこで麗日と口田がお互いのペットを交流させたり、爆豪救出組と蛙吹がぶつかりあったり、ハンガー夫人が轟たちを誘拐したり、女子風呂を覗こうとした峰田が蜂の巣にされたり……まあ色々あった

 

 

ヒーロー基礎学では、各々が必殺技を作ることになった

「必勝の型を作っておくことによる安定感と、あとはまあ…メディア人気なんかもそうだな お前たちも、それの有用性は身近なヒーローで分かってるんじゃないか?」

「「「身近なヒーロー……」」」

 

 

~~~~~~~~~~

 

鼻毛真拳奥義!!あの冬の思い出!!

『ぎゃあああ寒中水泳なんてしたことねええ!!!』

『ブルブルブルブル……ど、どうら…鼻毛の力ば……』

『なんでお前も入ってんだよ!?』

 

 

『くらえ鼻毛真拳超奥義 『裏拳』

『地味ごふっ!』

 

~~~~~~~~~~

 

(((安定感…?)))

「いや……俺はオールマイトの事を言ったつもりなんだが……まあいい」

 

 

 

 

緑谷もまた、必殺技を編み出そうと考えを練っていた

オールマイトの戦いを思い出す 最後に見た姿は……

……鼻毛を腕に巻き付けてAFOを殴る姿

「……いや、あれは参考にしない方がいい気がする そもそも鼻毛なんて……」

ブツブツと呟きながらOFAを発動させ、拳を突き出す

 

 

────腕から、黒い鞭のようなものが飛び出した

えええなんだコレ鼻毛!?!?

 

 

「緑谷!?なんだその力!!」

「嘘だろ!?お前まで'そっち側'に行く気なのか!?」

「緑谷ツッコミじゃなかったの!?」

「わああ違うよ皆!僕だって何がなんだか……!」

マジでか……!!デク……

「かっちゃん!?何その表情初めて見た!!」

「あの野郎……いなくなって尚面倒くせえ…!!」

相澤先生もブチ切れである

 

 

 

その日の夜、緑谷は夢の中で不思議な出会いを果たす

ゴーグルに革ジャンのスキンヘッドの男が、項垂れていた

「いや…確かに紛らわしかったさ だけどあそこまで大騒ぎになるとは……」

(物凄く落ち込んでる……!)

「まあいいさ……その力はあのトンチキ男由来のもんじゃねえ ルーツを調べてみるといいさ まだ身体が出来てないから先の話にはなるだろうが…これからまた増えるから……ハァ…鼻毛かぁ、鼻毛に見えるかね?カッコいいと思ってんだけどな……ブツブツ

(色々聞きたい事はあるけど…声が出せない 何より聞き辛い…!)

 

 

 

数日後、緑谷は爆豪に呼び出された

「……分かんなくなった」

「……かっちゃん?」

「てめぇのその力のことだ」

「!!」

「人からもらったって言ってたよな そんであの個性を奪う個性の奴がいて…あの時お前は何かを受け取ってた ここまで揃えば馬鹿でも察せる」

「…それは」

「貰ったんだろ、オールマイトに個性」

「…………!」

「そうだと思ってたんだがよォ……」

「!?」

何で鼻毛出しとんだてめぇは……!!

待ってかっちゃん!!それに関しては本当に誤解なんだって!!

目ぇ覚ませやデクゥゥゥゥ!!!

誤解なんだってぇぇぇぇぇ!!!

 

オールマイトが駆け付けたのは、それから数分後のことだった

 

 

~~~~~~~~~~

 

 

「結論から言えば……緑谷少年に発現したあの力、あれはボーボボ君とは無関係だ」

よかったぁ……

「声小っさ」

「な、なんかごめんかっちゃん……余計な心労かけて でも、だとしたらあれは?」

「実は体育祭での相談を受けてから、私は歴代の継承者たちを調べていたんだ

 その中に1人、よく似た個性を持つ継承者がいたんだ

 『万縄大悟郎』、個性'黒鞭'!黒い鞭状のエネルギーを生み出し操る!」

「歴代継承者の個性……それって!」

「ああ…OFAは、個性も引き継いでいる」

「…つーことは何か これからデクには先代達の個性が発現するってか」

「その可能性が高いだろうね」

「そうか…!そういえば確かに、夢の中で『これから増える』って言ってたような…!」

「そういう事は先言えやデクゥ!!」

 

「ゴホン!まあ何にせよ緑谷少年!」

「なんですかオールマイト?」

「その力…しばらくは使わない方がいいだろうね」

「っ…………!」

「相澤君から話は聞いたよ 『緑谷はあの力を制御できていなかった』…と」

「…はい」

 

'黒鞭'の発現直後、それは緑谷の制御を外れ、暴走状態にあった

幸いすぐ傍にイレイザーヘッドがいたため、大事にはならなかった

近くにいた麗日は、自分は止められなくて少し残念そうにしていた

「恐らくは本来それが発現するのはもっと先……よりOFAの力を引き出せるようになってからだったはずだ

 それが……()()()()()によって鮮明なイメージになって、早期に出てきたのかもね」

「だとしたらトドメになったのはオールマイト、あんただろ」

「うぐっ……」

「ただまァ……少なくとも仮免試験には間に合わねえだろうな」

「仮に制御出来たとしても、今からじゃ付け焼刃の域を出ないだろうからね」

「……分かりました」

「…………なあ、改めて聞かせろやオールマイト」

「何かな?」

「本当に…OFAにアイツは関わってないんだな」

「……………………ああ」

「誓えるか?」

「………………………………調べた限りでは

「おいコラこっち見ろ」

 

 

 

 

おまけ

 

『出来ましたよカミナリさん!瞬間的に高圧電流をかけることで鉄球を高速で撃ち出す武器!アナタにしか使えないとっておきのベイビー!』

「つーわけで試し撃ちだ!新アイテム'レールガン'!」

 

 ボッ              ガシャァン

 

「……」

「「「……………………」」」

 

「あのコンクリ幅5mくらいあったよね?」「貫通して減衰さえしてなかったわ」「なんも見えなかった」「あーあ…壁に穴あいてら……」

「えーと…上鳴サン?その兵器一体何に使う気ですか?」

「敬語やめて耳郎!?距離を感じる!!俺だってこんな威力だとは思ってなかったよ!!」

 

穴の開いた壁から覗く青空では、良い笑顔の発目が親指を立てていた

『ウフフフ…いいじゃないですか浪漫があって 実用性?知りません』

 

当然、相澤先生(とパワーローダー)によって上鳴の新兵器は使用禁止を言い渡された

 





あのですね
緑谷の黒鞭発現のタイミングを勘違いしてまして
3割くらい書いたところで「あれ?」ってなりました
まあ仮免編で使いこなせてたとしても本筋に影響はないと思います
インターン編は…頑張ります



みんなもボーボボパロ書いてください
私はフォント200番を使っています
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