「そう、ボケ殺しだよ お前みたいなふざけた奴の攻撃を一方的に潰せる… 分かるか?特攻ってやつだよ特攻…! しかも素のスペックもオールマイト並だ、得意の武器を封じられたお前じゃ手も足も出ないだろ」
得意げに解説する死柄木
ボーボボもなんとか立ち上がるが、目に見えてダメージは深刻だ
「ぐっ……」
その時
「ボー…ボボ…!」
「!?」 「…へぇ、まだ息があったんだ」
うつ伏せに倒れたままの相澤が、首だけをなんとか動かして脳無を視界に収めながら声を絞り出す
「'個性'を消した…!長くは保たん…!」
「充分だイレイザー!鼻毛真拳超奥義!!」
『黒
脳無が、一瞬のうちに大きな樽の中に囚われた
「オラオラオラオラオラオラオラ!!」
樽の隙間に、目にもとまらぬ速さで剣や斧を突き刺す
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!」
別の隙間に、マスタードやケチャップなどを注ぎ込む
「っこれ以上h「お前もだぁぁああああ!!」
割り込んだ黒霧を鷲掴みにし、樽の隙間にねじ込んだ
「これで…終わりだぁぁああああ!」
鼻毛真拳超奥義『味付け樽ウェルダン!』
勢いよく蹴飛ばされた樽は、広場の噴水に突っ込み大爆発を起こした
「なんで爆発が起きんだよ!」
爆炎の中から、全身に切り傷を負い身体を焦がした脳無…と黒霧が倒れる
「ぐ……がふっ…!」
「黒霧!…クソ!」
「さて…あとはお前だけだファッションリーダー」
「…でも無駄だ 脳無は'超再生'を持ってる あれくらいじゃ死なない」
「何っ!?」
脳無の傷が塞がり、火傷も消え再び立ち上がる
黒霧は倒れたままだ
「'超再生'…だと…!」
「ああそうだよ!今更怖気付「その再生力…鬼か!ならば斬る!!」は?」
「ボノカミ神楽!!」
黒い詰襟を着たボーボボが、炎を纏ったネギを脳無に振りかぶる
バシン!
ネギは脳無の首にぶつかり止まる
「……」「な…なんて硬い頸だ!アッシの日輪刀が!」
「ジャアアアア!」「ぎゃぁああああ!」
再び脳無に殴られ吹き飛ばされるボーボボ
「ぐっ…ならば何度でも倒すまでよ!鼻毛真拳奥義!」
「脳無!」「五穀豊穣パエ「ジャアアアアア!!」ぐぁあ!!」
「無駄だ無駄無駄…!脳無のスピードならお前が何かする前に全部潰せる…イレイザーヘッドももう使えねえ!'詰み'だヒーロー!」
「くっ…」
脳無がボーボボの方ににじり寄り、そして
「邪魔だどけぇ!」
激しい爆風で、脳無の動きが止まる
その瞬間に、地面を氷が走り、脳無の身体を氷漬けにする
「ボム橋!轟!」
「誰だそれはァ!チンタラしてんじゃねえ!」
「先生相性悪ぃんだろ 下がってろ」
爆豪と轟が、ボーボボの横に立つ
「あぁクソ…今更ガキが増えたところで同じだろうが…!」
「いや…同じじゃない! 鼻毛真拳究極奥義!」
「やらせるな脳無!」「ジャアアアアアア!!」
氷を割り砕いた脳無が、ボーボボに迫る!
「「させるかよ!!」」
爆風によって押し出された氷塊が、脳無の進路を塞ぎ
そして
世界が塗り替わる
緑谷、蛙吹、峰田の3人は、広場から大きく距離を取りながら入口に向かっていた
「み…緑谷ぁ…ボーボボ先生大丈夫かな…」
「分からない…でも、あそこにあのままいたら僕らが邪魔になる…!」
「
「でも…でもよぉ…!」
峰田君の心配は分かる。あの時立ち上がったボーボボ先生は、無視できないダメージが残っているような感じだった。完全にダメージを無効化する個性じゃない?それとも受けきれるダメージに上限があるのか許容量なのか…個性の相性?とにかくあの得体のしれない
「やめて緑谷ちゃん 怖いわ」
見渡す限りに草原が広がった世界
一瞬茫然としていた死柄木だが、すぐに我に帰り笑い出す
「…は、ははは…なんだ?結局
「…」
しかし、脳無は動かない
「…は?ふざけんなオイ…! こんな時にバグか!?おい脳無!!」
「無駄だ
「ああ!?なんだと!?何をしたクソヒーロー!!」
「耳にレンコンが詰まってるからな」
「「じゃあ聞こえるじゃねえか!!!」」
死柄木と爆豪のツッコミがシンクロした
「ここは
「なんて危険なとこ連れてきてくれてんだクソ教師がァ!」
「おいおめぇ!先生に向かってなんてクチ聞いてんだ!」
「あァ!?誰だ!」
爆豪が振り向くと、ねじり鉢巻きに髭のおじさんが『焼きそば』の屋台を構えていた
「マジで誰だァ!」
「何茶番してくれてんだクソ… 脳無が役立たずなら…俺が殺してやるよ!!」
無視された死柄木が、低い体勢で突撃してくる しかし──
「待て 気づいていないのか?」
「何!?」
「周りを見てみろ」
周りを見渡すと、焼きそばの屋台だけでなく
「わたあめ」「ボーボボ釣り」「は投げ」「トルネードポテト」「金魚雷すくい」
など、沢山の屋台が並ぶお祭りのようになっていた
「んだよこれ…鬱陶しい…!全部崩れちまえ!!」
地面に手を付き、'崩壊'を発動させようとするが…
ぶにっ
いつの間にか手に水ヨーヨーを持っており、もう片方の手には田楽、頭にはオールマイトを模したお面を付けた『お祭り満喫スタイル』になっていた
「なん…なんだこれはぁ!」
「は…ハッ!随分間抜けな姿になったな
「焼きそばひとつ下さい」
「てめぇも満喫してんじゃねえ半分野郎!!」
「やっぱ温かくない方が好きだな」ずぞー
「そんな話はしてねぇ!戦闘中だっつってんだろがぁ!」
「で、ボーボボ先生はどこだ?」
「アァ!?」
ボーボボは、高台の上で脳無とファットガムと共に踊っていた
「……………手の
爆豪は理解を諦めた
手の
「う…ぐぅううう…!頭が…痛い…!」
「…は?勝手に苦しんでやがる…?」
「最初に言っていただろう 精神を解放しなければ死ぬと」
いつの間にか隣にいたKING鼻毛が説明をする
「誰だてめぇ」
「ハジケられない者、精神に枷がある者はああやって苦しむことになる」
「……俺は」
「お前の場合は精神そのものがツッコミなんだろう」
「微塵も嬉しくねえわクソが…!あと何なんだよてめぇは…!」
「あ゛…あぁ……俺、…僕、は…?」
尚も苦しむ死柄木
「あ……華…ちゃ…」
無意識に手を握りしめ、持っていた水ヨーヨーが崩壊する
そして
「「!?」」
「っ'解除'!!」
屋台は消え、崩壊した地面も戻り、USJのセントラル広場の景色が広がる
「……おい先生、今の」
「…分からん、だが'あれ'は危険すぎる…」
「洒落になんねえだろクソが…」
死柄木は頭を押さえながら、ゆっくりと立ち上がった
「あぁ…?何があった…?くそ、記憶が飛んでやがる…」
その時、入口の扉が大きく吹き飛び、
「遅れてすまない…私が来た!」
平和の象徴、オールマイトが到着した
「頭が痛ぇ…くそ、結局生徒は一人も殺せてねえ、ふざけたアフロも生きてる、更にオールマイトまで…流石にこれ以上は無理か
帰るぞ黒霧」
苦々しげに死柄木が呟く だがそれに言葉を返す者はいない
「…黒霧?おいふざけんな起きろ黒霧、洒落にならんってマジで オイ!」
「逃がすと思ってるのかな!?」
一瞬のうちにオールマイトが広場に到着し、死柄木と対峙する
「おとなしく捕まってもらうぞ」
その横にボーボボも並び、死柄木を睨む
死柄木の判断は早かった
「…助けて先生!」
「良い判断だよ死柄木弔」
「「!!」」
瞬間、死柄木と黒霧、脳無の口から泥のようなものが溢れ、彼らを飲み込む
「っやらせん!TEXAS SMASH!」
オールマイトも拳を振り暴風を起こすが、吹き飛ばされた泥の中には既に
「はぁ…はぁ…畜生…!'ボケ殺し'があっても殺せなかった…!黒霧もついでにやられた!ガキどもも歯向かってきた!対オールマイト用兵器をオールマイトにぶつける余裕すらなかった…話が違うぞ先生!」
「見通しが甘かったね まさかこのスペックでも駄目とは…
何、焦ることはない 何度でもやり直すといい そのために僕がいるんだ」
「ところで弔、それは何かな?」
脳無の腹に、ボーボボをデフォルメしたような腹の立つマーク──ボボちゃんマークが付けられていた
「クソ…とことん虚仮にしやがって… いい加減起きろ黒霧!次は確実に殺す!」
ボボちゃんマークは、洗剤で付け置きしたら剥がれた
難しかったです
もう少し色々やるつもりでしたが、これ以上やると戻れなくなる気がしたので引き返しました パワーダウンしてても許して
書き始めた頃の想定を遥かに超えた高評価を頂いていて、少し震えています
まだいくつも書きたいシーンがあるので本作はしばらく続きます