前話でボボちゃんマークの説明全くしていない事に気付いたけど、流石にボーボボ未読の人はいないと思うので大丈夫です …ですよね?
後に語られる雄英高校襲撃事件は、多くの逮捕者を出したものの、3人の主犯格には全員逃走されるという結果に終わった
生徒たちの被害は、'ワン・フォー・オール'の反動で指を骨折した僕──緑谷出久を除き、ほとんどが軽傷、または無傷
相澤先生は両腕を骨折する重傷だが、幸い後遺症もなく治るそうだ
そしてボーボボ先生は……なんと軽傷
黒い脳みそ
「あんたのデタラメは今に始まったことじゃないけど…加減ってもんがあるだろう」
「健康の秘訣は一日三食だ」「黙りな」
そして…襲撃後はじめての授業、教室で待つ僕らの前に現れたのは…両腕を吊った相澤先生だった
「おはよう」
「「「相澤先生復帰早えぇぇぇ!?」」」
「両腕折れてても休まないのかよ…!ブラックだな雄英…!」
「大袈裟だ」
そして、少し遅れてボーボボ先生が入ってきた
──全身包帯で車椅子、口元には仰々しい器具を付け力なく背もたれに身を預けていた
「「「いやなんで!?」」」
『朝から元気そうで何よりだお前たち 無事に集まれて嬉しいよ』
ボーボボは手に持った端末を操作し、機械音声を鳴らす
「いやいやいやボーボボ先生怪我なかったじゃん!なんでそうなってんだよ!」
『うるさいな瀬呂 お前たちが無事だったならそれでいいじゃねえか』
「いやいやおかしいですって!あ、まさか
『ああ、あの後USJ内を捜索したが大丈夫だ
「だったらその大怪我は!!」
「そんなことより」
(((そんなことより!?)))
「戦いはまだ終わってねえ 雄英体育祭が迫っている」
(((クソ学校っぽいの来たけど!!そんなことより!?)))
「ん、どこ行くの?」
「ちょっと偵察にね」
「ええ?ねえ、鉄哲にも言ったけどさ、A組今大変なんだからそっとしといてあげなよ?」
「大丈夫さぁ 用があるのは生徒じゃない」
「?」
怪訝そうな顔の委員長を置いて、教室を出る
そう、本命はA組生徒じゃない 僕の興味はもっと別のところにある
「ボーボボ先生…ですよね?」
「ん?お前は…」
「物間です B組の、物間寧人です 実は僕、ずっと貴方のファンだったんですよ!
よろしければ…
屈託のない笑顔を張り付けながら、右手を差し出す
僕の個性は『コピー』 触れた相手の個性を、5分間使うことが出来る
どれだけ彼の戦闘動画を見ても分からなかった滅茶苦茶な個性、それをコピーして、分析したい そんな知識欲のために ついでに、憎きA組対策のヒントを掴めれば、なんて
「ああ、お安い御用だ」
物間とボーボボは、しっかりと握手をする
瞬間
物間の頭の中に流れ込んだ
存在しない記憶
「ハァ…ハァ……ぐっ…!」
「どうしたぁ寧人!そんなんじゃ立派な毛になれんぞぉ!」
「ゼェ…まだやれます…!」
「ならさっさと立てぇ!」
ボーボボ老師の怒号を受け、なんとか立ち上がる
「ハァ…ハァ…鼻毛真拳奥義!!」
「来ぉぉい寧人ぉぉ!!」
「
「甘ぁい!」バシッ
僕の渾身の鼻毛真拳は、老師のおやつ、八つ橋によって弾き返される
「ぐぁぁぁあああ!」
「今日はここまでだぁ!明日はもっと厳しくいくぞ!」
「はぁ…やっぱり僕には鼻毛の才能なんて無いのかな…」
「よぉどうした寧人、随分と落ち込んでんな」
道場の屋根で黄昏ていた僕の隣に座ったのは、兄弟子であるボーボボだ
「ボーボボ… いや、今日もまた老師に手も足も出なくてさぁ」
「はっはっは!そりゃ仕方ねえ!あの爺さん化け物みたいに強ぇもん!」
「だとしても凹むよ… 全力の鼻毛真拳なんて八つ橋で止められちゃった」
「なるほどなぁ…」
ボーボボは立ち上がり、僕の方に振り返って笑った
「まあ…美味いもんなぁ 八つ橋」
僕にはその笑顔が、どこか悲しげに見えた
──翌日
僕が見たのは、血まみれで倒れる老師と、それを見下ろすボーボボの姿だった
「老師!!ボーボボ!!どうして…!」
「ぐ…来るな…!寧人…!」
「あァ…お前か 簡単な話だ 俺がこの老いぼれより強かっただけだ」
「何…を…!」
「古いんだよこいつは…時代は洋菓子だぜ寧人…!」
「よくも…よくも老師と和菓子を馬鹿にしたな…!」
「やめ…ろ、寧人!今のお前ではこやつには勝てん…!」
「ハッ俺を倒そうってのか!散々かわいがってやった兄弟子をよぉ!」
「おぉぉぉぉぉ!!鼻毛真拳奥義!!」
『京都土産は京ばあむ!!』
「ぐわぁぁあああーーっ!!
が…ふっ…和菓子か…微妙だろそれは…」バタリ
ボーボボを倒し、老師のもとに駆け寄る
「ぐ…ふっ!寧人…」
「老師!喋らないでください老師!今手当を…!」
「…あやつを倒すとは…強くなったのぉ寧人…」
「分かりません…あの時は心の底から力が湧いて…そんなことより傷を!」
「無駄じゃ…儂はもう、長くない…寧人…良く聞け…!」
「老師…!」
「お前は…鼻毛界の……っ」ガクッ
「老師…!老師!!」
「鼻毛界のなんですか!?」ガバッ
「うぉわぁびっくりした!!目が覚めたんだね物間!」
「…っ…拳藤か」
どうやら保健室のベッドに寝かされていたようだ 委員長の拳藤が心配そうに覗き込んでくる
「急に倒れたってボーボボ先生が運んでくれたんだよ 本当に大丈夫か?なんか起き抜けの台詞にしては凄くトリッキーな事叫んでたけど…」
「ボーボボ先生…そうか、あの人の個性をコピーして…それから…」
「……ははっ…」
「…物間?やっぱり具合が…」
「拳藤…」
「ボーボボ先生には近付かない方がいいかもなぁ」
「いや本当に何があったのさ!?」
『さぁいよいよ始まるぜ雄英体育祭!!どーせお前らアレだろ!?こいつらだろ!?
プレゼントマイクの実況とともに、1年A組が入場する
「人がすんごい…!」「超見られてんじゃん…!緊張してきたな…!」
「……ボーボボ先生おとなしくしてるかな?」
「「「…………」」」
「え大丈夫だよ…ね?」「教師だぞ?いくらなんでも…」「不吉な事言わんでよ…!」「そうだよきっと!他クラスも一般の人も…いるんだし?」
「「「…………」」」
なんとも言えない沈黙がA組に広がっている間に、他クラスの入場が完了する
「選手宣誓!!」
壇上に立つのは、過激なコスチュームに身を包む18禁ヒーロー、ミッドナイト
──の横に、同じコスチュームを着たボーボボ
「うぉ゛ぼぉげぇええ!!」ビチャビチャ
「峰田ぁぁぁぁぁ!?」「峰田君!?」
「ちょっとやめてよその恰好!営業妨害で訴えるわよ!?」
「ンまぁ!失礼しちゃうわ!アンタなんかに18禁ヒーローの称号は渡さないわよ!」
「アンタのはR18はR18でもGの方じゃないの!脱ぎなさいマジで!」
「皆が見てる前で脱げだなんて…ンもうダイタンなんだからぁ…」
「どーすんのよ私の写真集買ってくれたファンがあんたの姿思い浮かべちゃうようになったら!」
「キィィーー生意気な女!いつかアンタの鞭に画鋲仕掛けてやるから覚悟しなさい!」
「攻撃力上がるだけじゃない!?だいたい「せんせー 俺が1位になる」あーもうマイペースね主席!始まっちゃったじゃないの!もういいわ第一種目行くわさっさと!バーカ!」
グダグダであった
第一種目──障害物競走は、A組生徒がお互いにお互いの妨害をするために開幕で個性を行使し、B組以下の生徒はそれに巻き込まれる形になった 氷で固められたもの、粘性のもので動けなくなったもの、衝撃波や風圧音圧で意識を飛ばされたもの…
『なんだこりゃあ!?開始直後にA組が個性ぶっぱぁ!スタート地点が阿鼻叫喚だぁ!! えーと…?第一関門に到着したのは…A組除けばわずか数名!どーしてくれんだよイレイザー!』
『知らん 俺は悪くない あいつが悪い 俺じゃない』
「めちゃくちゃでしょA組…潜っといてよかった…」
「いきなり妨害工作…
「アッハハハハハ!やっぱ怖いなああの人の生徒は!帰りたいなぁ!」
「物間氏!?」
その後も、波乱だらけの体育祭は続いていく
その裏では
「やはり来たか…シブがき弔!」
「…おい黒霧 なんで突入場所がバレてる」
会場から少し離れた廃ビルにワープした死柄木達の前に、ボーボボが立ち塞がっていた
「簡単なことだ 聖鼻毛領域に入ったものにはボボちゃんマークが付与される それを持つものは鼻毛に引き寄せられるんだ」
「脳無に付いてた腹立つマークか…!原作にそんな設定なかっただろうが…!」
「お前にももちろん付いている…耳の裏にな」
「なんで俺はそんな分かりにくい場所なんだァ!」
「お…落ち着いてください死柄木弔!とにかくこの状況はいけない…!」
「……あぁ、作戦変更だ 俺の手で平和ボケの体育祭をぶっ壊してやる予定だったけど…
今はお前と戦うつもりはない お前の相手は…脳無1人にしてもらう」
靄の中から、USJで戦った怪物が現れる
「脳無、あのふざけた技を使わせるなよ
さあヒーロー…あの時と違って助けてくれるヒーローも生徒もいねえ 絶体絶命だなぁ?」
「それはどうかな?」
「あぁ?」
「赫灼熱拳!!プロミネンスバーン!!」
突如として、部屋全体を炎の暴風が支配する
「ぐっ…黒霧!」
間一髪で死柄木と黒霧が靄の中に消えるが…
「…………!!」
「あ゛ぁぁぁぁ゛あ゛ぢゃぢゃぢゃぢゃ!!!」
地獄の炎が脳無とボーボボを襲う
「本当に
フレイムヒーロー、エンデヴァーが憤怒の表情で現れた
炎が晴れると、両腕が炭化し全身を焼かれた状態で倒れる脳無と、
『亀』の字が入った橙色の道着で、手足を丸め蹲るように倒れているボーボボがいた
「フン、起きろボーボボ あの程度の炎で貴様が死ぬはずないだろう」
「……」
脳無の身体がゆっくりと再生し始める
ボーボボは倒れたまま動かない
「……ボーボボ」
エンデヴァーの顔に焦りが浮かぶ
脳無の再生が終わり、立ち上がる
ボーボボは倒れたまま動かない
エンデヴァーの頬に冷や汗が流れる
「おい!汚いから片付けておけよそのボロクズを」
「うぉおう!?」
いつの間にか隣にいたボーボボに、No2ヒーローらしからぬ声を上げてしまうエンデヴァー
「ゴホン!とにかくさっさと脳無とやらを片付けて会場に戻るぞ!」
「俺を巻き込んだの忘れてないからなエンデヴァー!!」
2人のヒーローによって、ようやく脳無が機能停止した頃…
『第2種目騎馬戦!結果発表だァ!!1位轟チーム!乱戦を制しトップのハチマキをもぎとった執念の勝利!!2位爆豪チーム!騎手が終始暴れすぎだぜマジで!3位尾白チーム!…ゴメン正直印象にない!なんか勝ってた!!4位緑谷チーム!100万のハチマキを取られながらもしっかりリカバリー!クレバー!!』
雄英体育祭は、いよいよ最終種目に突入する
騎馬戦楽しみにしてた人は許して 今の自分じゃ綺麗に纏められないと思いました
物間パートは書く予定無かったですがなんか生えてきました 不思議