準々決勝
第一回戦 緑谷出久 VS 轟焦凍
轟の大規模氷結を、指を犠牲にしたデコピンで相殺する緑谷
ボロボロになりながらも、全力で戦わない轟に声を荒げる
「君の!力じゃないか!」
冷え切った轟から炎が溢れ、氷を解かす
「俺だって…ヒーローに…!」
そして
「焦凍ぉぉぉぉぉ!!!!」
ようやく
「やっと己を受「うるせぇええええええええ!!!」」
・・・の顔面に、パイを投げつけるボーボボ
「静かにしろ静かにしろ静かにしろぉぉぉ!!」
立て続けに、身体や足にもパイを投げつけるボーボボ
「生徒たちが…戦いに…」
清潔なタオルで、エンデヴァーの顔面のクリームを丁寧にふき取るボーボボ
「集中できねえだろうがあああああ!!」
顔面に、ひときわ大きなパイを投げつけるボーボボ
「…………」
「ハァ…ハァ…」
ガシッ
「表へ出ろ」
黒い炎を吹き出すエンデヴァーに顔を鷲掴みにされ、ボーボボは連れていかれた
「…………」
「…………」
「……続けていいか?」
「…あっ、うん!まだ戦いの途中だもんね!」
どーすんのこれみたいな空気の中、轟が準決勝に進出した
第二試合 飯田天哉 VS 尾白猿夫
「……ずっと考えていたんだ」
「尾白君?」
「僕みたいな地味な個性がどう戦えばいいのか」
「……」
「
「何の話を…」
『START!!!』
「必要なのは!自由な発想だ!!陶芸真拳奥義!!」
「ッまずい!それは本当にまずい!トルクオーバー!!」
「
尾白は、その場で勢いよく回転し始めた 慌てて飯田も攻撃を仕掛けるが…
「っ!レシプロ込みでも弾かれた…!なんという回転力!」
高速回転しながらじりじりと距離を詰める尾白、しかし飯田も機動力を活かし距離を取る
不毛な時間が続くと思われたが、尾白の回転が急速に緩み始め…
「あぁぅ…酔った… 気持ち悪い…」
「何をしているんだ君は!?」
「うぷ…失敗だったな…そうかこうな、るか」
「くっ…フラフラの君に攻撃するのは忍びないが…許してくれ!」
足元も覚束ない尾白に、レシプロの残り時間も迫った飯田が突撃する
陶芸真拳奥義『逆回転すればいいじゃん』
再び高速回転した尾白に巻き込まれ、弾き飛ばされた
「飯田君場外!尾白君の勝利!!」
「やべぇって…尾白があっちの世界に踏み込んじまった…!」
「どうすんだよ…常識人枠だと思ってたのに…」
「でもよ…やったことって回転しただけ…だよな?」
「「「……」」」
「…あれ?普通だな…?」
「なんか不穏な事いってたけど冷静に考えたら普通か」
「よかった普通で!」
「なんでだろ…凄く心が痛い」
第三試合 物間寧人 VS 上鳴電気
ボーボボからもらったスネ毛アンクレットを装着した物間は…
「あれれれれぇ!おかしいなあ!!B組の僕に負けたA組がいるんだってぇ!A組は優秀なはずなのになぁ!!おっかしいなああ!!アッハハハハ!!」
元に戻っていた
「なんだアレ…」
「B組である僕が優勝すれば…即ちB組の勝ちだ そろそろ格付けしちゃおうと思ってね」
「ははっそりゃ無理だろうなぁ 何故なら…」
『START!!!』
「ここで俺って壁を超えらんねぇから!
「'茨'!!」
全方位放電を、塩崎の個性'ツル'で防ぐ物間 閃光がステージを包み…
──上鳴の姿が消えていた
「…っいない!」
「そこだぁ!全力放電ぅぇっ!?」
ツルの影から飛び出した上鳴が、柔くなった足場を踏みバランスを崩す
なんとか転倒は回避したが、その間に物間は大きく飛びのいて距離を取った
「へぇ…最初の
「…解説ドーモ なんか言い方腹立つけどな…!」
「さて、じゃあ僕も反撃しよう 『空気凝固』『サイズ』『ポルターガイスト』」
「ぅぐっ!?」
様子見していた上鳴の顔に、何かがぶつかった
「なんだこれ!壁ぇ!?」
「『空気凝固』で作り出した壁を『サイズ』で巨大化、『ポルターガイスト』で押し込んでるのさ 空気だから重量制限も気にならない 良いコンボだろ?」
見えない壁は、そのままじりじりと上鳴を場外に押し出そうとしてくる
「このっ…舐めんなぁ!」
壁に押されながら再び放電をするも、とぷん、と床の中に潜った物間には届かない
「ふむ…空気の壁じゃ電撃は防げないか… まあいいや、お疲れ!」
「ウェイ… ちくしょう…!」
「上鳴君場外!物間君の勝利!」
B組生徒のまさかの連勝に、観客たちは湧き上がっていた
そして、B組の他の生徒達は
「なあ、やっぱり物間の個性強くなってるよな?」
「コピーできるのは3つまでって言ってたノコ それ以上は頭痛くなるって」
「この短期間で個性が成長したか…はたまた脳の耐久力が上がったか」
「脳の耐久力上がるって何があったらそうなるんだよ…普通に個性の方だろ?」
第四試合 八百万百 VS 爆豪勝己
「尾白さんの戦い、参考になりましたわ…!持つべきはあの柔軟性!」
「マジでやめろやぁ… 参考にすんな」
(時間があれば対抗策は色々ありますが…爆豪さんはそれを許さない おそらく最初は)
(この女に時間与えたらクソだ…考える暇無えくらい攻め続ける!とりあえずは)
『START!!!』
((初手
BOOOOOOM!!!
爆豪の
土煙で爆豪の姿が隠れる
(爆豪さんなら煙の晴れない内に仕掛けてくるはず…正面を超えるなら爆破音がするはず…なら)
「横っ!!」
脚から鉄棒を創造することで上空に飛ぶ 直後、今までいた場所を横から爆風が襲う
「正解だァ!だがそりゃ悪手だろポニテ女!」
空中の八百万に向けて両手を構える爆豪 その掌がバチバチと音を立てる
「くっ…盾を!」
足元に大きな盾を創造し衝撃に備える八百万 だが…
(っ衝撃が…来ない?…まさか!)
咄嗟に横を向いた瞬間、小爆破で同じ高さまで飛んできていた爆豪と目が合う
「…ぁ」
「目線切ってんじゃねえ馬鹿が」
BOOOOOOM!!!
『電光石火の決着!!攻めのターンを渡さない猛攻!やっぱ容赦ねーな爆豪!』
「完敗…でしたわ爆豪さん」
「抜かせや 盾の裏でなんか
八百万が持っていたのは、不思議な形状の物体だった
細長い白色の棒のようなもので、途中で緑色になっている部分からは2本に枝分かれしていた
「ボーボボ先生に聞いた『最強の武器』を参考に作ってみたんです 名前は確か、『首領パッ…
「やめろてめえ副委員長だろうがそっち側に行くんじゃねえ行かないでくれ」
爆豪の心からの声だった
『さぁ!!波乱だらけの体育祭もいよいよ準決勝!栄光まであと2勝!第一試合!』
『第一種目2位!第二種目1位と圧倒的な戦績!No2ヒーローエンデヴァー、さっきパイぶつけられてた奴の息子! トーナメントでもド派手な個性を見せつけた、炎と氷のプリンス轟焦凍!!』
「言ってやるなよ」
『VS!!目立った派手さは無いものの堅実に着実に積み上げてきた!その拳は分厚い氷の壁を超えられんのかぁ!?武道家、尾白猿夫!!』
「堅実……普通よりはマシか…?」
『START!!!』
開始と同時に、幾度となく繰り出されてきた大規模氷結攻撃がステージを覆う
「はァっっ!!」
迫りくる氷塊を、尻尾で叩き割る尾白 立て続けに尻尾が氷を叩く音が響き…
──尾白の掌には、お椀のような形状になった氷塊が載せられていた
「陶芸真拳奥義『ウィンターカップ結晶』」
「……ッ!」
2度、3度と氷で攻撃を仕掛けるが、全て粉砕され、尾白へのダメージにはならない
尾白は、5つ目の器を床に並べた
対戦相手の謎の行動に、轟の苛立ちが募る
「何のつもりなんだそれは」
「…緑谷じゃなかったら、氷だけで勝てると思ったか?」
「何?」
「オールマイトに目をかけられてる相手じゃなきゃ、なんの実績も無い地味な奴なら、普通の奴なら、
「……どいつもこいつも!」
轟の左半身から、炎が溢れる
「お前も…緑谷も!人の事情も知らずにズカズカと…!俺だけがスッキリして終われる話じゃねえんだよ…!なあ…!」
「…ごめんな だけど、そういうのの清算は全部終わってからにしてくれ 本気でぶつかってくれないと…俺も本気で戦えないから」
「じゃああの器作ってたのはなんだったんだよ…!」
「趣味だ」
「…………」
「もう言葉は要らないな…いくぞっ!!」
「釈然としねえ…ッ!」
尾白が4つの氷の器を投げつけながら突撃する 一番上手くいったのは残すようだ
轟が作り出した炎の壁は容易く器を溶かすが…その中に尾白も飛び込む
「心頭滅却すれば!火もまた涼し!!」
炎の中から飛び出した尾白の殴打を喰らい吹き飛ぶ轟 転がりながらも、尾白の半身を氷漬けにする 氷を割り砕き突撃、炎で迎撃…手足を凍らされながらの格闘戦 また炎、締め技、氷…
そして…
『永遠に続くとも思われた!激熱で激寒な試合!!一人立っているのは……轟焦凍ォ!!やべーーってこれもう決勝だろ!!プロでもなかなかできねーぞこんな戦い!やべーーって!!』
『おい語彙力』
激しい温度差に晒され続けた尾白が先に倒れ、轟が決勝に歩を進めた
今回で体育祭を終わらせる予定でしたが思ってた以上に楽しくなっちゃったので2回に分けます
尾白君はなんでこんな強化されてるんでしょうね 多分ボーボボが悪いです