1年A組 ボーボボ先生   作:笛吹酒

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血と汗とバターとアイスの体育祭…ついに決着!

『燃え尽きてる場合じゃねえ!!準決勝はまだ残ってるぜ上げてけギャラリー!第二試合!!』

 

『友の推薦を受け敗者復活!クラスメイトの友情パワー(こせい)をフル活用して大暴れするファンタジスタ!!今度は何を魅せてくれんだぁ!?下剋上なるか!物間寧人!!』

「マイク先生も勘違いしてるなぁ…言っとくけど、そっちが挑戦者(チャレンジャー)だから」

『VS!攻撃、迎撃、移動、ツッコミ、果ては飛行!個性は一つで充分だと言わんばかりに爆破だけでなんだってやる才能マン!爆豪勝己!!』

「抜かせや三下がぁ てめえなんざ眼中にねえんだよ」

 

『B組VSA組!全VS一!友情VS暴君!正反対の二人の対決が!今!』

るっせぇ雑音!!

雑音!?言うに事欠いて雑音!?!?誰がプレゼントノイズだブッ(ピー)ぞてめぇ!?』

『落ち着け山田』

『あーいいよさっさとやれよ!START!!!負けろ爆豪!』

『おい私情』

グダグダであった

 

「……」「……」

 

二人の間に微妙な間が流れる 物間が大げさに手を振る

「なんかタイミング逃しちゃったね 開幕ぶっぱの試合ばっかだったし新鮮でもあるんだけど…さて、爆豪くんだっけ」

「……」

物間の問いかけには答えず、爆豪は手を軽く上げると…

──小爆発を連続で起こした

 

謎の行動に客席には疑問符が浮かぶが、物間だけが冷や汗を垂らしていた

「………なぜ気付いた?僕が()()を飛ばしていたことを」

「ハッ顔に書いてあんだよ 何か企んでますってなァ 三下(ザコ)らしい小細工だ」

「あぁ、本当怖いなあ でも策はまだま『BOOOOOOM!!!』…っと!!」

 

張っていた『空気凝固』+『サイズ』の壁が、一撃で破壊される

爆発による土煙で、爆豪の姿が見えなくなる 咄嗟に柔化で床に沈もうとするも、その腕を掴まれ

「あ」

「吹き飛べやぁぁああああ!!」

 

『あぁーっと物間投げ飛ばされた!場外か…いや!『(ホーン)砲』だ!空中で踏みとどまった!』

しかしあの機動力だと戻る前に撃ち落されますね…どうしますか

『誰だお前』

つくねです

 

(ホーン)砲で射程圏外まで離れていた物間が、爆豪の上空に位置し…落下し始めた

「格好の的だ馬鹿が!!」BOOOOM!!

「そうでもないさぁ!ほらこうやって!」

爆破を正面から受けた物間の身体には、金属光沢が光っている

物間はそのまま落下し・・・

 

「'僕拳'!!」

爆豪が避けた先、ステージに蜘蛛の巣状の大きな罅を作りながら着地した

「避けるなよ臆病者!!」

「当たる訳ねえだろうが馬鹿が!!」

 

 

物間は考える この男を倒す方法を

鱗やボンドを飛ばしたところで、爆破によって吹き飛ばされる

(ビースト)化しての突撃も、強化された視力と聴力は爆破と相性が悪い

空気凝固のコンボも、爆破という火力を持つ相手には効果が見込めない

大拳、旋回、刃鋭…いずれもあの男を相手に近接戦を仕掛けなければいけない

 

「さて…どうしたものか」

 

『スティール』を解いた物間が、ポケットに片手を突っ込む

 

「あァ?もう種切れか」

「まさかぁ どの手札で君を倒そうか迷ってるところさ」

「そうかよ なら死ね」

 

爆豪の爆破を、転がって回避する物間 当然躱し切れず、背中を焼かれる

「っぐぅ…!」

「…チッ、マジで種切れか じゃあさっさと負けろや」

「……いや、()()()()()()

「あぁ?」

 

物間がポケットから腕を出すと、手首から先が存在していない

そしてそこから、手が()()()()()()()

(再生個性?いや…腕が千切れるような事はしてねえ…何をした)

「『トカゲのしっぽ切り』さ 身体の一部を切り離せて…その後は再生できる 僕の腕がどこで何してたかは…まあ、馬鹿でも分かるよね」

「……!」

 

手を再生しきった物間は、今しがたコピーしてきた個性、『操血』を発動させる

 

「お借りしますよ…ブラド先生」

 

それを見て、凶悪な笑みを浮かべる爆豪

 

爆豪(爆豪)物間(B組)の戦いが、始まった

 

 

 

 

 

 

体育祭の会場から、少し離れた場所

 

エンデヴァーが、掴んでいたボーボボを乱暴に投げ地面に転がす

投げつけられたパイは、既に炭化していた

 

「この俺に喧嘩を売るような真似をして…どういうつもりだ、貴様」

怒りのあまり黒い炎を顔から吹き出しながら、エンデヴァーが言う

「お前こそどういうつもりだ うちの生徒に」

「…聞いていたのか あれは俺の息子だ!あいつがようやく炎を使うようになり俺の完全上位互換となったんだ!あいつには覇道を歩んでもらわねばならん!」

「……そうか、やはりお前は()を見ていないんだな」

「…何?」

「その根性、叩きなおしてやる!!行くぞフリージア!」

「ええ!」

ボーボボとフリージアが、両側からエンデヴァーに走る

「血迷ったかボーボボ!丁度良い!灸を据えてやる!」

 

エンデヴァーの全身から噴き出した炎が、二人に放たれる

 

「炎など効かんぞ!なぜなら俺はCoolな男!鼻毛真拳奥義『流浪の生存者(サバイバー)』!!

 

 

 

 

バターナイフ工場で働くエミが機械の整備をしていると、先輩のヨウコが慌てて走ってきた

「大変よ!マーガリンが攻めてきたわ!」

「なんですって!?」

 

機械を破壊し、工場に火を付けて暴れまわるマーガリン達

「バターの時代は終わりだ!」「この工場はマーガリンが乗っ取った!」

そのうちの一人が、エミにフランスパンを突き付けながら問う

「オイ、お前は()()()()()()を作っているんだったか?それとも()()()()()()()()を作っているのか?どっちだ?あァん?」

「……!」

「分かっているだろう?命が惜しければ…どう言えばいいか」

下卑た笑いを浮かべるマーガリン 震える体を抑えつけて、エミはハッキリと言う

「……バター、ナイフです!私は…バターナイフを作っているんです!」

「…ハッハッハ!そうか!ならば死ねぇ!」

マーガリンがフランスパンを振り上げる

 

ガキィン!!

 

アフロの男が、バターナイフでフランスパンを受け止めていた

 

「な…なんだテメェは!」

「あなたは…」

「…………」

「じ…邪魔をするなら容赦しないぜ!マーガリンの恐ろしさを…思い知らせてやる!」

「…やめておけ お前…身体が溶けているぞ」

「な…何だと…!なぜ…!くそお・・・無念…!!」

 

 

 

燃える工場の火でマーガリン達は全員溶け、私達の命は救われた

 

「…あの!お名前を教えていただけますか…!」

立ち去ろうとするアフロの男に、エミが声をかける

「…俺は何もしていない」

男は、それだけ言って去っていく

その背中を、エミはいつまでも見つめていた…

 

 

 

 

 

 

「チッ…俺の炎を無効化したか」

「そんなことはない、フランスパンはこんがり焼けたぜ まだやれるか、フリージア」

 

余裕な表情を見せるボーボボだったが、フリージアは全身を焼かれ倒れていた

「フリージアーーーー!!!」

 

「あああ!!フリージア!どうして…!」

「ボー…ボボ、ごめんなさい…ドジやっちゃったわ…」

「こんな所で終わる奴じゃないだろう…!お前は…お前は…!」

 

「誰だお前はぁああああああ!!!!」

 

ボーボボはフリージアを蹴り飛ばした

 

 

「ええい、さっきからなんなんだ貴様は!何が言いたい!」

「まだわからないのか()()()!!お前は誰を見ている!」

「焦凍だ!最高傑作であるあいつには、No1を超えてもらう責務が…」

「違う!お前は轟焦凍を見ていない!No1(オールマイト)の影しか見えていない!」

「ぐ……!」

「見てこい!焦凍(あいつ)を!どんな顔で戦っているか!見届けてこい!」

「貴様が余計な事をしていなければ今頃見ていただろうが!!」

分からずやーーっっ!!!

エンデヴァーは、海老で殴られた

 

 

 

会場に戻ると、既に決勝戦に突入しており、焦凍が爆発の小僧と戦っていた

 

「遅かったのうエンデヴァー 準決勝はどちらも激戦だったぞ」

四角い顔の男が話しかけてきたが無視し、焦凍を見る

氷と炎を使って戦うその眼は、憎しみも、怒りも無い…自分が向けられたことの無い眼だった

 

(そうか…焦凍、お前はもう…)

「…フン、炎の扱いが大雑把だ まだまだだな…焦凍」

「素直じゃないのう、エンデヴァーよ」

平たい顔の男が話しかけてきたが無視する

 

 

そして…決着の時が来る

 

轟が温度差を利用した大爆発を、爆豪も反動を度外視した最大火力で迎え撃つ

 

 

BOOOOM!!!

 

 

『どわあああ!!今日イチの大爆発!!何も見えねえ!どうなった二人は!!』

 

 

煙が晴れ……ステージに残っている者はいなかった

 

「爆豪君、轟君、ともに場外!!よって…引き分け!!」

 

 

 

 

 

体育祭の全種目が終了し、表彰式ではなんとも締まらない光景が広がっていた

3位と2位の台の上にそれぞれ2人が立っており、肝心の頂点には…誰もいない

 

『え~…本来引き分けの時は腕相撲とか簡単な勝負で仕切り直すんだけど…』

 

 

 

「てめえは尻尾との戦いで消耗してただろうが!そんなバテバテ野郎に引き分けたんじゃ勝ちとは言えねえ!」

「結果的に両方場外だったとは言え、俺は気を失っててお前は立ってた 本当の勝負だったら俺の負けだろ」

「仕切り直しだァ!?いらねえんだよそんなハンパな1位なんざ!」

「俺もだ そんなんで勝って1位って言われるのは嫌だ」

 

 

 

『こんな感じで二人とも()()()()()()()んだもん!だから両方2位!優勝者なし!』

 

 

表彰台の上で肘をぶつけ合う二人に、メダルを渡しに来たオールマイトも苦笑いしていた

 

「んん…ゴホン!さあ!今回は少し珍しい結果になったけど!この場の誰にも!あの空白を埋められる可能性はあった!皆が競い合い、高め合い!次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている!!」

 

「てな感じで最後に一言!!」

 

 

「Plus Ul「お疲れさ「一家に一人アイロン将軍!」

 

 

波乱の体育祭が幕を閉じた

 

 

 






長かった体育祭編が終わりました 本当に長かった…
抑圧されていた分、次回からはしっかりハジけていきます



物間くん、色々な個性使ってましたね 全VS一とか言われてましたね 全…ALL?なんか雲行きが
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