ジオン公国次元転移記(改定版) 作:masakoba(正博)
ジオン公国機動船団は新しい世界へ転移してきた。
「ギレン兄、今度はあれ何で? UC世紀に居るよ」
「私にも分からん。だが100年は経ってる世界だ」
「それじゃあ、ユニコーンガンダムの世界」
「だな。何故かは分からんが入れたなら敵もいるだろう」
「うん。いるね、ただし普通の神の転生者だね」
「イレギュラーでは無いのか。なら今回は普通に潰すぞ」
「ちょっと待って。シャアがジオンに居る、それも大魔王様の転生者として」
「何か変だな。早々に離れるぞ、この世界から。神の罠かもしれんからな」
「じゃあそのシャアを連れて、原作ブレイクと神の転生者潰して来るね」
「気を付けてな」
そして今現在俺はシャアとフル・フロンタルの戦いを見ていた。
既に原作ブレイクは終了していた。
ガランシェールにインダストリアル7に近づくなと警告し、ついでに密航しているミネバの存在を教え撤退させた。
カーディアス・ビストには連邦軍の接近と裏切者の事を教え、ラプラスの箱の鍵を逃がした。
おかげで、UCガンダムは行方不明になり主人公バナージは普通に生徒をしている。
よってする事が無くなり『神の転移・転生者』」のフル・フロンタルを『イレギュラー』で無かったのでシャアに再来と勝負させているのだ。
フル・フロンタルはネオ・ジオングの腹部ハイメガ粒子砲を撃った。
しかしシャアのナイチンゲールのバリアにより弾かれた。
すかさずフル・フロンタルはシナンジュに、ネオ・ジオングの肩のコンテナからロケットバズーカを両手に持たせながらネオ・ジオングの指先から五連装メガ粒子砲を撃って来た。
「フッ、そんな攻撃など当たらなければ意味はない」
「くっ、何故当たらん!」
「当てるとはこう言う事だ」
シャアは五連装メガ粒子砲を躱しながら、光子力ビームライフルでバズーカの弾を撃ち落していく。
そして次にネオ・ジオングの肩の大型コンテナを撃ち抜き、大爆発を起こし大型メガ粒子砲諸共吹き飛ばした。
「何故だ! 何故Iフィールドが効いていない」
「Iフィールド便利だよな。お前はその便利さに楽をして全然躱す事も防御する事もしていない。いい的だ」
「何故だ! そのビームライフルはIフィールドで止められない?」
「お前は馬鹿か。機密事項を敵に教える奴が何処にいる」
「・・・・・すいません。馬鹿はここにいます」
「・・・・・ユーリ様、後でお話があります。そこに居てください、よろしいですね」
「はい・・・・・短めでお願いします」
「馬鹿にして! ファンネル・ビット!」
ネオ・ジオングの指が大型の有線式ファンネルになり攻撃してきた。
「ファンネルとはこう使うのだ! 行け、ファンネル」
シャアのファンネルはファンネル・ビットの有線をことごとく撃ち切り、ついでに大型ブースターも破壊した。
「こんなのが私の再来とは、この世界では私の名も地の落ちたものだ」
「こんな筈が無い、こんな筈が」
「あの世で後悔しろ!」
シャアはビームソードアックスを抜くとコアであるシュナンジュを切り裂き、ビームライフルを3発動力部を狙い撃ち抜いてネオ・ジオングを宇宙に散らせた。
「ご苦労様、シャア」
「あれでは相手になりませんね」
「じゃあ・・・・チッ、今度は俺の番だね。出て来い『イレギュラー』共、隠れても無駄だ!」
「えっ!」
ユーリが叫ぶとローゼンズールが14機、隕石等の後ろから現れた。
「シャア、手を出さずに下がっていて」
「そう言う訳にはまいりません」
「シャア! 命令だ、下がれ」
シャアは驚いた、先程までのとぼけた感じのユーリが真剣になっている。
「・・・・はい、分かりました」
「ごめんね。こいつらと君を戦わせる訳にはいかないんだ。説明は後でね」
「はっ、それでは」
シャアは後ろに下がったが、ユーリは又叫んだ。
「2度も言わせるな! まだ隠れている奴も出て来い」
するとまだ色々隠れていた様で、沢山の機体が出て来た。
Zプラス6機・グスタフカール12機・ジェガン25機・ネオ・ジオング3機、先程出て来たのを合わせると計60機。
「ユーリ様! これでは流石に戦力差が有り過ぎます。撤退して応援を呼びましょう」
「俺への刺客がたった60機。白けたぜ神さんよ、舐めてるとぶっ殺しに行くぞ。シャア、よいものを見せてやる。俺の本当の力を見せてやる」
「本当の力?」
「『ブラッディ』 妖刀モード」
シャアは再び驚いた。
『ブラッディ』の雰囲気が、一気にどす黒く変わったのだ。
恐ろしい程重苦しいプレッシャーを感じるのだ。
その『ブラッディ』が突然姿を消した、瞬間から相手の敵意が減っていった。
ちょうど1分再び『ブラッディ』が姿を見せた時、相手の敵意は無くなっていた。
「はあ、はあ、はあ 妖刀モード解除、はあ、はあ、はあ、げはっ!」
「ユーリ様、ユーリ様、返事をしてください」
「終わったよ・・・さあ・かえ・ろ・う・しゃあ・の・せ・っ・き・ょ・う・・・・・」
「ユーリ様、おかしい」
その時目の前にいた敵の機体が全て細切れになった。
「これがユーリ様の本気・・・1分で60機信じられん。だが強すぎる力は自らをも傷つけると言う。まさか!」
シャアはユーリのコックピットに近づいてみた、キャノピーが真っ赤に染まっている。
シャアは急ぎ『ブラッディ』を抱え込むと、急いでナイチンゲールをジオン公国機動船団に向けた。
「こちらシャア! 今ユーリ様が大出血で重体だ。救護班を大至急手配頼む」
シャアからの連絡を受けたジオン公国機動船団では救護班が待機、病院では輸血と手術の用意がされた。
シャアが到着するなりユーリは運ばれて行き、手術が開始された。
実は最近世界を転移する度にユーリを狙う敵の『イレギュラー』の数が増しているのだ。
その都度ユーリが戦うが不死身に近い体が、前の様に重体になる事が度々あるのだ。
シャアが手術室前で待機していると、ギレンが姿を見せた。
「総帥申し訳ありません。ユーリ様をお助け出来ず、罰はいかようにも」
「敵は何機だった」
「はい、60機です」
「ユーリの事は気にするな。奴の事だ、下がれと命じたのであろう」
「・・・・総帥、お聞きしてもよろしいですか」
「『イレギュラー』の事か。本来原作に居ない者をそう呼ぶ。だがその中にユーリを含めて『イレイザー』の役割を持たされたごく少数いる」
「『イレイザー』とは?」
「『イレイザー』とは転移・転生者の存在を無に帰す事が出来る存在。殺された者は存在自体が無くなる、だから奴は『イレギュラー』に誰も手を出すなと自分だけが戦っている」
「私は今回初めて『大魔王様の転移者』として存在出来たのですが、ユーリ様が危険なのでは」
「確かに最近世界を渡る度、ユーリだけを狙う様に『イレギュラー』が来る何故か分からんがな」
「教えてやろう。それは神自身がユーリの存在を恐れ始めたからだ」
「大魔王様! それは一体。それとシャアの存在は神側であった筈?」
「まず初めにシャアの存在は神の不正の罰でわしが捥ぎ取った安心して使ってやれ」
「神の不正とは?」
「それは『イレギュラー』の事だ。最初の規則で転移・転生者は互いに1000人と決めておった。だが神の奴が『イレギュラー』は転移・転生者ではないと抜かし普通の者までも無理やり『イレギュラー』にして戦力に組み込みよった」
「それが不正ならば大魔王様の勝ちでは?」
「それが『イレギュラー』の事は規約に入れておらなんだ。審判役の仏がこれ以上続けるなら負けにすると言われ止めた様じゃがな。だが気を付けろユーリを恐れている神が何をするか分からん。まあ恐れているのはユーリだけではない、ジオンそのものが強くなり過ぎた。今では神やわしすら殺せるぐらいにな」
「何故そんなに神はジオンを恐れるのでしょう?」
「それはな、ジオンは世界を渡る度自らの力で色々と強化してきた。わしが渡したペンダントすら少ししか使わず」
「それは神の転移・転生者にもいるのでは?」
「神の転移・転生者はペンダントを無制限に使いまくり、ペンダントとで自分の世界を作るものまでおる。だからジオンの様な強者はおらん、だから神は自分の負けが怖くなっておる。ユーリの様に世界に仲間まで作る存在は最も恐れを持つだから罠を仕掛けたり刺客を送ってでも消したいのだろう。まあ『イレギュラー』も後100人程だ」
「いえ、前の世界で36人、何故か入れたここで60人始末しております。残りは4人かと。そのせいで今は重体ですが」
「心配するな。何かあれば送り返してやる。それではな」
「ありがとうございました」
ユーリは無事手術も終わり3日間の絶対安静を言われた。
そしてジオン公国機動船団は次の世界へ消えた。
ユーリが目覚めた時、既に別の世界へ転移していた。
ユーリ「ふぁあああああっ、良く寝た」
キシリア「馬鹿者、それが死にかけた者のセリフですか」
ユーリ「キシリア姉、おはよう。死にかけた誰が?」
ドズル「貴様だ、馬鹿者。『イレギュラー』60機と戦ったのを忘れたのか」
ユーリ「そうだった! シャア、シャアは無事!」
キシリア「シャアなら怪我一つ負わずに元気にしているわ。お前はもっと人を頼りなさい」
ユーリ「それはダメ、『イレギュラー』とは俺が戦う。絶対に手を出させないでよ」
ドズル「たかが後4人だろう」
ユーリ「それは違う! 大魔王様も以前に作られた『イレギュラー』を知らないんだ。同格3名・格上1人・雑魚不明。どうやら同格がこの世界に居る様だ、俺も覚悟を決めて戦わないと。ギレン兄に会わないと!」
ユーリがペンダントで転移した。
ユーリ「ギレン兄!」
ギレン「ドアからノックして入って来い、馬鹿者」
ユーリ「急いでいるんだ。ギレン兄、カイザーの光子力エンジン1万倍積むからね」
ギレン「何故だ! あれは流石のお前でもどうなるか分からん代物だぞ」
ユーリ「ドズル兄から聞いたけど『イレギュラー』は4人以上いるからね。同格3名・格上1人・雑魚不明。それで同格がこの世界に1人居る。俺でも勝てるかどうか分からない」
ギレン「大魔王様は」
ユーリ「大魔王様は初期に作られた『イレギュラー』を知らないんだ。同格と言ってもマシン次第で格上になる」
ギレン「・・・・・・」
ユーリ「だから積むよ、カイザーの1万倍! それとスーパーパック8000完成していたよね。それとマクロスFで手に入れた慣性制御装置、それも頂戴」
ギレン「許可できんな」
ユーリ「そうか、死ぬ覚悟で戦いますか」
ギレン「ユーリ。お前はしばらく謹慎だ」
ユーリ「・・・はーい、分かりました。自分の部屋で大人しくしています」
ユーリは執務室から出て行った。
ユーリ「(急がないと!)」
ギレンは胸騒ぎを覚えた。
あいつがこんなに大人しくしている筈が無いと。
正解だった。
ギレンの秘密工房から、カイザーの1万倍エンジンとスーパーパック8000それに慣性制御装置が無くなっていた。
しかもペンダントを使い、何処かに転移し追跡できない様に細工をしていた。
ユーリが消えた。