ジオン公国次元転移記(改定版)   作:masakoba(正博)

19 / 19
第19話 新しい宇宙へ (最終話)

 ゲッターチームの9人はゲッターの世界に旅立った。

 ハーロックもまた自由に宇宙を回りたいと何処かへ行ってしまった。

 

 

 

 『神の転移・転生者』との戦いから20年が過ぎた。

 ギレン達は地球圏統一国家ジオンを作ると、銀河系を占領し始めた。

 ジオン帝国を作る為に、ホワイトスターを拠点に銀河系7割を占領した。

 そしてヤマトの様にガトランティス帝国が大マゼラン侵攻してきた。

 その戦いが始まって10年が過ぎた。

 シャア率いるジオン第4方面軍はガトランティス艦隊と膠着状態にあった。

 

 

 ドレン「シャア司令。奴ら動きませんね」

 

 シャア「初戦であれだけの大敗をしたんだ。余程の馬鹿で無い限り動くまい」

 

 ドレン「そうですな。しかしこう長く膠着状態が続くと兵の士気が下がるのが心配で」

 

 シャア「そうだな。藪をつついて蛇を出させるか。第3MS部隊に攻撃を仕掛けさせろ」

 

 ドレン「分かりました」

 

 

 第3MS部隊3000機は、ガトランティス銀河侵攻軍に奇襲を掛けた。

 ククルカン級宇宙駆逐艦がすぐさま応戦して来たが、何隻か沈められただけに終わった。

 ナスカ級宇宙空母から迎撃機が上がって来て、戦闘が広がった。

 

 

 ラスコー級宇宙巡洋艦をリックドムⅡのシュツルムファウストで沈めた、ライナー少尉は次の獲物を探していた。

 

 

 ライナー「ちょっと遠いけど、あれをやるか」

 

 

 ライナーの狙った獲物は、メダルザー級殲滅型重戦艦この艦隊の旗艦であった。

 周囲には護衛艦がびっしりと囲んでおり、まともな神経では行かない場所だった。

 ライナーはただ1機でその中に飛び込んだ。

 激しい対空砲火の中を遂に抜け出したライナーは光子力ビームバズーカで、艦橋を撃ち抜くと次々撃ちまくりその1発がエネルギータンクを撃ち抜いたらしく大爆発を起こし沈んでいった。

 ライナーが敵旗艦を沈めた事を知ったシャアは、艦隊に総攻撃をかけさせガトランティス艦隊を撃退した。

 

 

 シャア「やるではないか。たった1機で大艦隊の旗艦を落とすとは。あって見たいなそのパイロットに、ドレン後で呼び出してくれ」

 

 ドレン「了解しました」

 

 

 しかしライナー少尉は現れなかった。

 

 

 シャア「ドレン、例のパイロットはどうなっている?」

 

 ドレン「それが旗艦を沈めた際にMSの調子が悪くなり調整で来れないと」

 

 シャア「嘘だな。あの後も華麗な動きで何隻か沈めていた。会いたく無いと言うならこちらから出向こう」

 

 

 シャアは第3部隊の旗艦に乗り込むと、艦長にライナー少尉を呼び出してくれる様頼んだ。

 

 

 ライナー「ライナー少尉入ります・・・!シャア司令どうしてここに」

 

 シャア「やあ、君に一目会いたくてな。ライナー少尉」

 

 ライナー「それは感激であります」

 

 

 シャアは奇妙な感覚を、ライナー少尉から感じた。

 何故か懐かしい、そしてどこかで会った感じがするのだ。

 シャアはペンダントに触れ、この感覚は何だと質問した。

 するとライナー少尉の姿が歪み、懐かしいそして忘れていた人物に変わった。

 

 

 シャア「ユ、ユーリ様!」

 

 ユーリ「あっ、ばれちゃった」

 

 シャア「ユーリ様、何故30年も姿を隠されていたのですか?」

 

 ユーリ「まあ、真面目な話をすると、俺の体は『神』との戦いの前にもう限界が来ていたんだ」

 

 シャア「ペンダントで治せなかったのですか?」

 

 ユーリ「それは無理。『イレギュラー』の中でも俺の様な『イレイザー』は寿命があって割と短いんだ」

 

 シャア「・・・・・・・・」

 

 ユーリ「それで『神』との戦いの後もうダメらしいと感じ、俺の存在の全てを封印したんだ。みんなを悲しませるのは嫌だからね。まあ、それであの世へ行きかけたんだけど、また大魔王様に拉致されて再転生させてやると言われ甦りました」

 

 シャア「でも、お姿は以前のままですよね?」

 

 ユーリ「これがね、二次小説でもキャラクターと存在すると、『イレギュラー』で無くなるんだ。それが原作になるからだって」

 

 シャア「それではもうお体の方は良いのですね」

 

 ユーリ「勿論」

 

 シャア「これは急いでギレン帝王様にお知らせしないと」

 

 ユーリ「しなくていいよ。誰かに知られたら封印が解け、今の会話が伝わる様になっているからね。それに後1・2年帰れないから」

 

 シャア「何故ですか?」

 

 ユーリ「今作っている物にそれぐらいかかるから。出来上がったら会いに来るからね。転移」

 

 シャア「ユーリ様!」

 

 

 それから暫くの間、俺の事での問い合わせでシャアが忙しかったみたい。

 ごめんね。

 

 

 ユーリが再び姿を消して2年が過ぎた。

 『ホワイトスター』の司令部では騒ぎが起きていた。

 

 

 索敵員「総司令! フォールドでこちらに近づいて来る物があります」

 

 サスロ「敵艦隊か?」

 

 索敵員「反応は1つだけ何ですが、とてつもなく大きな物体です。デ・フォールドします」

 

 サスロ「な、何だ、このでかいのは?」

 

 索敵員「推定ですが『ホワイトスター』の10倍以上はあります」

 

 

 その時、正面スクリーンに何かが映り出した。

 

 

 ???「フフフフ。久しぶりだね、ジオンの諸君・・・何てね。サスロ兄おひさ」

 

 サスロ「その声ユーリ! ユーリなのか?」

 

 ユーリ「大正解。どうびっくりした『ホワイトスターZ』

 

 サスロ「馬鹿者は変わらずか。びっくりして腰が抜けるかとおもったわい」

 

 ユーリ「流石に30年経つと、人がいっぱいでしょう。こっちに移りなよ」

 

 

 そこにギレン帝王が現れた。

 

 

 ギレン「馬鹿は再転生しても治らんか、ユーリ」

 

 ユーリ「ギレン帝王様。ただいま帰参いたしました」

 

 ギレン「やめとけ馬鹿者。ジンマシンが出るわ」

 

 ユーリ「じゃ止めとく。ギレン兄おひさ」

 

 ギレン「ユーリ。それはもう使えるのか?」

 

 ユーリ「いつでもOKだよ」

 

 サスロ「兄者。移動するのか?」

 

 ギレン「流石に狭くなった。国民も広い方が良かろう」

 

 

 なんだかんだで1か月、お引越しにかかりました。

 

 

 サスロ「司令部は何処にある?」

 

 ユーリ「目の前のでっかいタワーがそうだよ。ギレン兄の仮宮殿も上にあるよ」

 

 ギレン「港は何処だ。艦隊を入れねば」

 

 ユーリ「第10ポートかな? そこになら全艦入るよ」

 

 サスロ「お前今一体どれぐらい艦艇があると思っているんだ」

 

 ユーリ「レウルーラでしょ。駆逐艦にもならいよ。全部入るから安心して」

 

 ギレン「お前我が軍の主力戦艦だぞ」

 

 ユーリ「あのね。30年無駄に過ごして無いよ。回れるだけこの宇宙を探って来たんだ。レウルーラはノミだよ。もっと外へ出たら分かるよ」

 

 ギレン「見せろ! お前が見て来た世界を」

 

 

 その日『ホワイトスターZ』にいた幹部達を集めて、俺が見て来た世界をペンダントでみんなに転写した。

 全員青ざめた顔をしだした。

 

 

 サスロ「ゼントラーディの要塞級が蟻の様に潰された」

 

 ギレン「『ホワイトスターZ』よりも巨大な艦が無数に」

 

 ユーリ「あれね。調べたらあの軍の駆逐艦だってよ。戦艦は太陽系が動いている感じ」

 

 ギレン「私はまだ幼稚園のお遊びをしていたのか」

 

 ユーリ「あんなのが銀河系に来たら、通過するだけで終わりだね」

 

 

 ギレンはユーリがこれを見て平然としているのに疑問を感じた。

 

 

 ギレン「ユーリ。お前まだ何か隠しているな」

 

 ユーリ「うーん。これ教えちゃうとギレン兄、楽しみが無くなるよ」

 

 ギレン「いいから見せろ」

 

 ユーリ「仕方が無いか。俺の空間工廠に行くから。転移」

 

 

 ギレン達は薄暗い所に転移させられた。

 

 

 ユーリ「ちょっと動くよ」

 

 

 それは巨大なゴンドラだった、それが物凄いスピードで上昇していく。

 

 

 ユーリ「到着」

 

 サスロ「ユーリ。このでかい筒は何だ?」

 

 ユーリ「戦艦の対空砲の砲身だよ」

 

 サスロ「お前この大きさでただの対空砲だと全体の大きさが分からん」

 

 ユーリ「簡単に言うと太陽系の端からアンドロメダの端まで」 

 

 サスロ「だがあの映像の艦隊に1隻ではな」

 

 ユーリ「1隻? 違うよ、1億5千隻作っている」

 

 サスロ「1億5千隻!」

 

 ユーリ「あっ、作っているのがだよ。完成品は17億8千隻だよ」

 

 

 あれーみんな黙り込んじゃった。

 

 

 ユーリ「仕方ない、ギレン兄。軽巡洋艦だけど200隻いる?」

 

 ギレン「どれぐらいの大きさだ」

 

 ユーリ「ガミラスの1番大きい戦艦、あれの4倍ぐらい」

 

 ギレン「寄越せ。ガトランティスとの遊びを終わらせる」

 

 ユーリ「小型の3段式空母50隻艦載機付きでいる?」

 

 ギレン「艦載機?」

 

 ユーリ「『ホワイトスター』の3分の1程のゲルググ。今の機体と融合させたら普通に乗れるよ。機体はペンダントで好きに変えて良いから」

 

 ギレン「寄越せ。周辺銀河を制圧する」

 

 ユーリ「拠点がいるなら言ってね。出すから」

 

 サスロ「拠点?」

 

 ユーリ「『ホワイトスターZ』クラス」

 

 サスロ「まだあるのか!」

 

 ユーリ「だから今のはZでしょ、Aからあるから。『ビックスター』はまだ4割しか出来て無いけど」

 

 ギレン「サスロ。全艦隊を呼び戻せ。入れ替えをする」

 

 ユーリ「人が足りなくなるから、人造人間100億体用意したよ」

 

 ギレン「寄越せる物は全て寄越せ!」

 

 

 ジオンの各方面軍は驚いた、ここまで侵攻しておいて戻って来いと言われた事。

戻って来ると『ホワイトスター』が10倍以上に大きくなっている事に、

 そして馬鹿者、いやユーリがいた事に全員喜んだ。

 だがユーリから宇宙の情報を転写されると、全員青ざめた。

 

 

 ハマーン「ギレンがまだ幼稚園を卒業していないと言うのが良く分かった」

 

 ドズル「兄貴があれだけの艦を軽巡洋艦と言うのも良く分かった」

 

 キシリア「ユーリは何て言う物を見て来たんだ」

 

 ガルマ「あれだけのサイズが駆逐艦、もう混乱するだけだ」

 

 シャア「ユーリ様は30年これらを探りに行かれていたのか」

 

 

 それから半年、みんなの慣熟訓練がおわった。

 ギレンがユーリに無理を言って重巡洋艦も20隻ださせた。

 それぞれの方面軍の旗艦として与え、後は均等に分けた。

 

 それからは押し戻された占領区を簡単に取り返し、破竹の勢いで進撃が始まった。

 何せ今迄レウルーラと互角だった勢力に、いきなり巨大艦隊が侵攻したのだ。

 まともに勝てる筈も無く、次々と降伏していく。

                                         

 

 

 シャアの艦隊もガトランティス艦隊を次々葬り、大マゼランも占領し始めた。

 ガトランティス最後の砦ともいうべき、彗星要塞都市も1撃で消え去った。

 暗黒星団帝国、三十連太陽国家、色々な帝国、星団国家が占領された。

 最初から降伏を言って来る所もあったが、ユーリの言葉1つで自治権及び領土保証か政府解体の上占領となった。

 これは人権を守っていた国家は同盟、人権を無視していた国家は解体と決めていたのだ。

 しかも貧しい星等は、保護下に入ると、ジオンが全面的に援助し領土の開発等を行い豊かな星にしてくれるのだ。

 

 

 ジオン帝国も巨大になり、遂にドズル方面軍があの映像に有った巨大な星域国家と遭遇した。

 ユーリが完成した『ビックスター』を起動させ、デラーズ、ギニアス、それに新たに他の星の優秀な指揮官を配下に加え援護に向かった。

 『ビックスター』名前こそ星だが、大アンドロメダが10個は入る1つの宇宙だった。

 そこで初めて本当の戦艦を見たった4隻だったが大き過ぎて比較できるものが無かった。

 内部の移動にレウルーラを使わないと動き回れない大きさだった。

 これを出しただけで相手は降伏した。

 

 ユーリが復帰して1年で宇宙統一はなった。

 

 ギレン帝王は退屈になった。

 ユーリの言う通りになり、そしてギレンは何もできなかった。

 ユーリが全てを終わらせた。

 これは最初は自分の戦争だったが、途中からユーリの戦争になった。

 ギレンはそう言えばここ最近ユーリを見かけていない事に気が付いた。

 又何か玩具でも作っているのだろうと思い、ユーリの空間工廠に転移した。

 

 中はがらんとしていた。

 戦争が終わり戦闘艦を作る必要が無くなったから。

 だが奥に1か所だけ灯りがついている所を見つけた。

 そこにユーリはいた。

 

 

 ギレン「ユーリ。これは何だ?」

 

 ユーリ「ギレン兄退屈でしょ。だから新しい玩具アルカディア号を作ってるの」

 

 ギレン「宇宙海賊でもする気か?」

 

 ユーリ「まあ正解かな。でもこの宇宙ではしないよ」

 

 ギレン「当たり前だ。そんな真似してみろ、お前とて容赦なく処罰するぞ」

 

 ユーリ「だからね、別の宇宙へ行くの」

 

 ギレン「別の宇宙? それは何だ」

 

 ユーリ「ああ知識にロックを掛けていたね」

 

 

 ユーリはペンダントに触れた。

 

 

 ユーリ「ロック解除!」

 

 ギレン「何だこれは、宇宙に外があるのか。そして無数に宇宙が存在している」

 

 ユーリ「この宇宙も成長しているけど、外の宇宙はまた違った世界だよ」

 

 ギレン「そうか」

 

 ユーリ「それこそ不老でも飽きない程、宇宙の外は広がっているよ」

 

 ギレン「飽きないのか」

 

 ユーリ「絶対にね」

 

 ギレン「ユーリ。俺も連れて行け」

 

 

 ユーリは不思議そうな顔をして答えた。

 

 

 ユーリ「何を当たり前の事を言っているの、ギレン兄。最初に言ったでしょ、退屈しているんでしょって」

 

 ギレン「帝位をガルマにでも押し付けて来る」

 

 

 ギレンは楽しそうに笑うと転移していった。

 それからが大変だった。

 全員連れて行く訳には行かないからね。

 帝位を継いだガルマ兄と、統治が楽しいと残るキシリア姉以外は大じゃんけん大会となった。

 結果負けたデラーズがこの宇宙の総司令に後2000人程の艦隊司令が残る事になった。

 当然、キシリア姉第1のジョニー・ライデンとマ・クベは自分から残った。

 

 後はみんなはついて来るそうで、自分の荷物やMS何かを運び入れていた。

 みんなよっぽど退屈していたんだね。

 

 

 ユーリ「みんな準備はいい。アルカディア号発進」

 

 

 ユーリのアルカディア号は宇宙に出ると、ワームホールを開き突入した。

 1日過ぎた頃、ワームホールを抜けたそこはもう宇宙の外だった。

 

 

 ユーリ「みんな宇宙の外に出たよ。外を見てごらん」

 

 

 そこはオーロラが当たり一面に広がり、不思議な球体がいくつも浮かんでいる空間だった。

 

 

 ハマーン「綺麗な世界だな」

 

 ギレン「あの球体はもしかして宇宙なのか?」

 

 ユーリ「そうだよ。見て無数にあるでしょう。俺もまだ行った事の無い宇宙ばかりだよ」

 

 ギレン「これは確かに不老の我らでも、退屈な日を送る暇も無いな」

 

 ユーリ「それとね、不思議なんだけれど、この空間では戦闘は一切出来ないからね」

 

 ドズル「そうなのか。まあ良い早速何処かに入ろう。兄貴決めてくれ」

 

 

 ギレンは暫く周囲を見渡していた。

 

 

 ギレン「ユーリ。右上の赤い宇宙あれがいい」

 

 ユーリ「それでは、新しい宇宙に向かって出発!」

 

 

 ジオン一行を乗せたアルカディア号は、ギレンの指示した赤い宇宙にワームホールを開き消えて行った。

 




これで最終となります。
駄文にお付き合いくださりありがとうございました。
誤字、ご指摘ありがとうございました。

ユーリ「じゃあね。また会えたら嬉しいな。それじゃバイバイ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。