私の親友達は仲が悪い   作:Katarina T

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集合!連携!!撃退開始!!!

私とホシノちゃん、ヒトミちゃんの三人がすぐさま銃声の聞こえたグラウンドに向かうと、正門前に同じヘルメットを被った十数人の生徒たち、カタカタヘルメット団がアビドス校舎に向かって発砲していた。

 

「また、あの子達か…………懲りないなぁ~。」

 

私はヘルメット団を見ながらついついそのようにこぼしてしまう。

 

だってあの子達が来るのは今日が初めてではない。

 

それどころか、ここ最近結構な頻度でやって来るのだ。

 

私が言うのも何だが、一体この学校のどこがそんなに気にいったのか、何度追い返しても必ずまたやって来るのだ。そんなに来るんなら襲うんじゃなくて正規の手順で入学して欲しい。そしたら喜んで歓迎するのに…………。

 

そんな私の願いなどお構いなしに、ヘルメット団の銃声が増えていく。どうやらこんな事考えている場合ではないみたいだ。

先ずは先生を避難させた後、シロコちゃん達と合流しないとね。

 

「ホシノちゃん、ヒトミちゃん。私は先生とユメ先輩を避難させるから、二人は………あれ?」

 

私がそう言いながら後ろに振り向くと、既に二人の姿は無かった。

 

「二人とも?……あっ!もしかして!?」

 

私は嫌な予感がして慌てて、校門に向かって駆け出した。

 

その直後、私の予感を肯定するように、複数人の悲鳴が聞こえてきた。

 

 

 

(アビドス校門)

 

「ひぃん。なんでいきなり襲って来るの~」

 

「あのヘルメット団は在籍数が少ない私達の学校を根城にしたいみたいで、今まで何度も襲撃してきてるんです。」

 

「たっくあいつら、ホントしつこいわね!今度も追い返してやるわ!」

 

「アヤネちゃんヨルハ先輩達は?」

 

「まだ戻ってきていません。一体何処に……」

 

「心配いらないわよアヤネちゃん!ヘルメット団なんか私達だけで十分よ!」

 

「ん。とにかく襲ってくるなら倒すだけ……先生は危ないからユメ先輩と下がってって。」

 

「えっ私も?」

 

「ん。ユメ先輩はもしもの時の為に先生を守って欲しい。……それにこれは今アビドス生徒である私達がやらなきゃいけない事だから。」

 

「シロコちゃんの言う通りですよ♪ここは私達に任せてください☆」

 

「シロコちゃん……ノノミちゃん……」

 

「……皆、行くよ。」

 

シロコのその声でアビドスの後輩たちはヘルメット団に向かって駆け出していく。

 

しかし、それよりも先に横から一人の生徒が盾を構えながらヘルメット団に突撃をしていった。

 

「「「えっ、わあああああ!!」」」

 

あっという間に数人のヘルメット団を無力化した生徒、小鳥遊ホシノは自身のピンク色の長いポニーテールをなびかせながら、ヘルメット団から視線を外す事なくユメ先輩から譲り受けた盾を構えていた。

 

「「ホシノ先輩っ!?」」

 

「皆、遅くなってごめん。私が前衛で突っ込むから、皆は後ろから援護して。」

 

「了解!」

 

「ん。分かった。」

 

「任せて下さい♪」

 

「では、私は後方から支援を、っ!?ホシノ先輩危ない!!」

 

「─っ。」

 

アヤネの声に反応して、前方に意識を集中すると、ヘルメット団の一人がホシノ目掛けてロケットランチャーを構えていた。

 

「これでも食らいやがれ!!!」

 

その声に合わせて発射されたロケットランチャーは真っ直ぐホシノに向かって行き、

 

ばあああああん!!

 

ホシノの数m前で爆発した。

 

「は。…………な、なんで!?」

 

何が起こったか分からず、困惑してるヘルメット団を無視するようにまた一人シロコ達に声をかけてくる人物が現れた。

 

「お姉ちゃん!大丈夫!!怪我してない!!「う、うん。大丈夫だよ。」良かった~。ああ皆。遅くなっちゃったね。ごめんね。」

 

銃口から細い煙が上がっているスナイパーライフルを担いだ生徒、梔子ヒトミは真っ先にユメの方に詰め寄って怪我がないことを確認すると、シロコ達の方を向き若干申し訳なさそうに謝罪して来た。

 

「それはいいけど、ヒトミ先輩もしかして発射されたロケランの弾を打ち抜いたの!?」

 

「す、すごい…」

 

「な~にただ真っ直ぐ突っ込んでくるだけの的なんて余裕よ。余裕。どこぞの猪ピンクと同じで。」

 

「おい、それは誰の事を言ってるんだ。性悪シスコン。」

 

「名前言わなきゃ分かんないなんて、やっぱり残念な頭何ですね凶暴ピンク。」

 

「そっちこそ状況も考えずところ構わず姉に甘えていく、残念な思考回路をお持ちではないですか粘着ミドリ。」

 

「「……………」」

 

「「〇ス。」」(スチャ)(ガシャ)

 

ホシノとヒトミが互いに自身の獲物(銃)を構えてしまい、辺りは(ヘルメット団そっちのけで)一触即発の雰囲気に包まれた。

 

「ま、マズイわよ。あの二人また!」

 

「は、速く止めないと!」

 

“そうだね。こんな時にケンカしてる場合じゃないし”

 

「ん。大丈夫。」

 

「ええ~。多分もうそろそろですから☆」

 

「えっああそっかぁ。」

 

その状況に一年生のアヤネとセリカ、そして今日初めて彼女たちと会った先生は二人を何とかしようと頭を悩ませているが、

 

対して、二年生のシロコとノノミそして卒業生であるユメは何故か落ちつた様に成り行きを見守っていた。

 

 

 

そんな空気の中また一人、生徒がやって来た。

 

「もう二人とも!やっぱりまたケンカしてる!!」

 

その生徒はいつの間にかホシノとヒトミの間に割り込んでおり、二人を静止していた。

 

「全くもう……今は目の前に集中っ!!行くよ!みんな!!」

 

アビドス現生徒会長、月宮ヨルハの号令に合わせ、3人はヘルメット団に向かって行った。

 

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