私の親友達は仲が悪い   作:Katarina T

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セリカのバイト情報。

あれから、一日経った次の日。先生とセリカちゃんとの関係は相変わらず良くなって無かった。

いやまあ、一日程度でどうこうなるとは思ってないけど、セリカちゃんは徹底的に先生を避けているみたいだ。

先生も頑張って話しをしようとしてるみたいだけど、結果は芳しくないようで、今私の目の前で落ち込んでいる。

うぅぅ……なんだか、申し訳ないよぉ~~。

でも、先生。いくらなんでもそんな高頻度で声をかけてたら、セリカちゃんじゃなくても鬱陶しいと思うよ……。でも、セリカちゃんもストーカー呼ばわりもどうかと思うけど……うーーーん。どうしたら、いいのかなぁ………。

 

私はそうやって、なんとかしてセリカちゃんがせめて先生とちゃんとお話するにはどうすればいいか、必死に頭を捻って考えた。

しかし、いくら頭をフル回転させてみても、一向にいい案が思いつかなかった。

 

「まあまあ、先生。まだまだ時間はあるんですから、焦らずゆっくりやっていきましょうよ!」

 

“梔子さん………。うん、そうだね。焦ってもしょうがないもんね。……よし!今度こそセリカとちゃんと話ができるように頑張るよ!”

 

「ええ!その意気ですよ先生!頑張りましょう!」

 

おお……。さっすがユメ先輩!あっという間に落ち込んだ先生を元気づけちゃった。

懐かしいな~~。私が落ち込んでる時もああやって、さり気なく元気をくれてたっけ………。

うん!私も見習わないと!!よーーーし、頑張るぞい!

 

私が気合を入れなおしていると、ユメ先輩が部室を見まわしながら、首を傾げた。

 

「そう言えば、セリカちゃんは今日、どうしてるのかな?学校には来てないみたいだけど。」

 

「そうですね。今日は自由登校の日ですから、来ていなくても不思議じゃないですけど……。」

 

「先生が居るから、来たくないとかじゃないですか。」

 

“ぐはっ………。”

 

「せ、先生、お気を確かに!?もう、ホシノちゃん!そんな事言ったらダメだよ!」

 

「まさかそんなにダメージを受けるとは………。冗談ですよ、冗談。真に受けないで下さい。」

 

「冗談に聞こえないよ、もう………。それにしても本当に何やってるんだろう。」

 

あくまで、セリカちゃんのプライベートな事だから、問いただす様な事は絶対にしないけど、こういうのって一度気になりだすとドンドン気になってきて仕方なくなるんだよね。

ううう………。なんかもやもやするよ~~~。

 

私達がそやって話していると、今まで黙っていたヒトミちゃんが、話に入ってきた。

 

「そんなに気になるんなら、会いに行ってみる?」

 

「え?ヒトミはセリカちゃんが、今どこにいるのか分かるの?」

 

「ふっふっふっ。勿論だよ、お姉ちゃん。私も見たことはないけど、ほぼ確実にあそこだから。」

 

「へぇ~さっすがヒトミっ!頼りになるね!じゃあ早速セリカちゃんに会いに行ってみようよ!………ちなみにどこなの?」

 

「それはねぇ………。柴関ラーメンだよ。」

 

 

 

少女たち移動中=========

 

 

 

とうちゃーーーく!!ひっさびさの柴関ラーメンだーーー!!

あの後、全員で柴関ラーメン屋の前へとやって来た。

ここのラーメンほんっとに美味しいんだよね!それに大将も優しいしさ!もう最っ高だね!!

 

「わ~~~!柴関ラーメンだ~~。懐かしい!昔はよく食べに来たな~~。」

 

「いや、ユメ先輩。昔って……最後に食べに来たのそこまで前じゃありませんよね。」

 

「あ、あれ~。そうだっけ…」

 

「アホな事言ってないで、さっさと入って確認しましょう。その為に来たんですから。」

 

ホシノちゃんの言う通り、今日ここに来たのは、ラーメンを食べるためだけではないのだ。

 

私はガラガラっと、柴関ラーメン屋の扉を開いて中に入って行った。

 

「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで………。ってわわっ!?」

 

「うわーーー!セリカちゃんの制服姿とってもかわいいよ!!」

 

「ヨルハちゃんの言う通りだね!とっても似合ってるよセリカちゃん!」

 

「せ、先輩たち……、どうしてここに………?」

 

お店の中には、アビドスの制服とは違う、柴関の制服に身を包んだセリカちゃんが、店員として接客を行っていた。

 

私とユメ先輩は、中々見ることが出来ない、柴関ラーメンの制服姿に興奮を隠すことなく、はしゃいでしまう。だってこんなに可愛いんだもん!しょうがないよね!!

そんな私たちをほっといてヒトミちゃんが、セリカちゃんに話しかける。

 

「ああ、8人ね。テーブル席だけじゃ足りないだろうから、カウンター席ももらえると助かるんだけど。」

 

「あ、はい。では、こちらにどうぞ。……ってそうじゃなくて!!みんなどうしてここを!?しかも先生まで一緒だし!」

 

“あはは……。セリカ、お疲れ様。”

 

「うん?知らなかったの?あたしはここの常連で、しょっちゅう食べに来てるの。」

 

「え!?そうなの!」

 

「うん。セリカがここでバイトしてる事だって、この前食べに来た時、大将から教えてもらったことだし。」

 

「そ、そんな………。」

 

「セリカちゃん、おしゃべりはそれくらいにして、注文受けてくれな。」

 

「あ、うう………はい、大将。それでは、テーブル席とカウンター席にご案内します………こちらへどうぞ………。」

 

私達はセリカちゃんに案内された席に各々腰かける。

ちなみにシロコちゃん達、後輩のみんなと先生がテーブル席で私たち3年生組とユメ先輩がカウンター席と言う席割りだ。

何故か、シロコちゃんとノノミちゃんが先生に自分の席の隣を進めていたけど、まあそれは置いておくとしよう。

 

「それにしても、ヒトミちゃん。よくセリカちゃんがバイトしてること覚えてたね。」

 

「ホントにそうだね。ヒトミ、後輩のことちゃんと覚えられてて、とっても偉いよ!」

 

「ふふんっ!そこはかとなく、バカにされているような気もするけど、お姉ちゃんが褒めてくれるなら、全然気にならないね!!もっと褒めてくれてもいいんだよっ!」

 

「単に運が良かっただけでしょう………。調子に乗らない方がいいですよ。」

 

「な~に…負け惜しみかなw後輩のバイト事情もろくに把握できてなかった、残念おチビちゃんw」

 

「(イラっ)今ここで、どっちが本当に残念な頭してるのか、白黒つけてもいいんですよ………お気楽シスコン脳が………。」

 

「それも悪くないけど………流石にここで暴れるのは、やめとくわ。お気に入りの店を荒らしたくないし。」

 

「………はあ。それもそうですね。」

 

二人はそのまま喧嘩することなく、頼んだラーメンを味わっている。

相変わらず、柴関ラーメンでは大人しいなこの二人。

 

かく言う私も久々の柴関ラーメンを思う存分味わっていた。

ううーーん!!やっぱりラーメンと言えば、濃厚な豚骨が一番だよね!!

 

そんなこんなで、柴関ラーメンとセリカちゃんの制服姿を堪能したわたしたちは、お勘定をしてアビドス校に帰ることにした。

いや~やっぱりここのラーメンはいつ食べても美味しいね!!セリカちゃんもバイトしてるし、様子見ついでにまた来週にでも食べにこようかな!

それにしても、お勘定先生一人に払ってもらちゃったけど、大丈夫かな………。私も今月余裕ないし、助かったけど………。後でそれとなく、様子を見ておこう。

 

「セリカちゃん!とっても美味しかったよ!ごちそうさま!」

 

「相変わらず、ここのラーメンは美味しいですね。」

 

「ふーー………。満足だね。セリカ、大将また来るね。」

 

「早く出てって!二度と来ないで!仕事の邪魔だから!」

 

「あはは……セリカちゃん、また明日ね………。」

 

“とても美味しかったよ、セリカ。じゃあ、またね。”

 

「ホント嫌い!!みんな死んじゃえー!!」

 

そう言って、全員がお店から出た後、セリカちゃんは「ガシャン!」っと勢い良く扉を閉めた。

あはは……怒らせちゃったかな。いや、あれはいつものテレ隠しかな。

何はともあれ、ラーメンは美味しかったし、セリカちゃんの可愛い姿も見られたし、万々歳だねっ!!

 

私がそのように思いながら、皆と帰路についていると、ヒトミちゃんだけ帰ろうとせずにその場に立ち止まっていた。

 

「ヒトミちゃん、どうかしたの?」

 

「うん?ヨルちゃんか………。いや大したことないから、気にせずみんなと先に戻ってて。」

 

「え、でも。」

 

「いいから、ここは大丈夫だから………ね。」

 

ヒトミちゃんが、私の方を真っ直ぐ見ながら、そう言って来る。

私は少しの間、そのままヒトミちゃんと視線をかわしつづける。

 

「………。分かった。なるべく早く帰って来てね。」

 

「はいよ。了解。」

 

そして、ヒトミちゃんを残して、私達はそのままアビドス校へと戻って行った。

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