ハリーポッターと十六夜咲夜   作:暇をなくした暇人の集

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テスト終わったァァァ!!(二つの意味で。)
何なんでしょうね、音楽のテストでナポリ語の歌詞書かされるって。


ハリーポッターと十六夜咲夜 ハリーポッター、莫大な遺産 No.3

「712番金庫に到着いたしました。」

「ありがとう。

 ・・・この鍵であってるかしら。」

「はい。それでは扉から離れてください。」

 

そういって彼がハリーの金庫のそれより幾分か分厚い扉を開けると、

そこにはハリーの金庫の中身の五十倍以上の金貨や大きな宝石、カップなどがいくつも収められていた。

「こんな大量の財産を一体誰が・・・」

「すごいね・・・」

「・・・それじゃあ小鬼さん、袋をいただけますか?」

「どうぞ」

さて、何枚持って行こうかしらね。

・・・そういえば私あんまり私物買ったこと無いわね。

まあ一応300枚ぐらいもっておきましょうか。

「・・・これで大丈夫です。」

「では最後に713番金庫に向かいましょう。」

713番金庫はどうやらホグワーツの用事のようで、

一体何が隠してあるのかと気になったが、

そこにあったのは小汚い小さな袋一つだった。

「それは何が入っているの?」

「なんでもねえ。お前らが気にすることじゃあねえさ。」

どうやら意地でも見せたくないらしい。

人は隠されると余計に見たくなるものだ。

時間を止めしっかり体勢を記憶すると、

ハグリットの手に触れぬよう気を付けて袋を覗くと、

そこには紅く半透明な石があった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「俺はちょっと漏れ鍋で元気薬をひっかけてくる。さっきのトロッコにはまいった」

 ハグリッドは青い顔のまま先ほど通ってきた道を引き返していく。

 ダイアゴン横丁に取り残された私とハリーは、少々顔を見合わせた後ハグリッドが示した看板のある店の前まで移動した。

「マダム・マルキンの洋装店……ハグリッドが言ってたのは多分ここよね?」

「うん、そうだと思う」

 私は恐る恐る扉を開き、中を覗き込む。

 店の中にはずんぐりした女性がおり、覗き込んだ瞬間彼女と目が合った。

「あら、お客さんね。お嬢ちゃんたちも今年からホグワーツ?」

 店員の女性、多分彼女がマダム・マルキンだろう。

 マルキンは私たち二人を店の中に引きずり込むと、踏み台の上に立たせる。

 

 

 店の中には既に採寸を行っている少年が一人おり、その横に私が、そして私の横にハリーが並んだ。

 

 マルキンは私の頭から長いローブを被せると、丈に合わせてピンを挿し始める。

 

 

 

「やあ、君も今年からホグワーツかい?」

 

 

 

 私の横に立っていた少年に声を掛けられた。

 

 その少年は私のように白い肌をしており、まるで蛇のような容姿をしていた。

・・・なんかナルシストの雰囲気を感じるわね。

「ええ、そうみたい」

「そうか。じゃあホグワーツで必要なものの買い出しってわけだ」

少年は気取った声色で続ける。

「僕の父は隣で教科書を買ってるし、母はどこかで杖を見てる。まあでも、僕が一番欲しいのは箒だね。新しい競  技用の箒を買わせてこっそり持ち込んでやる」

 少年は自慢げにそう言ったが、私は競技用の箒という単語に興味が湧いた。

「競技用の箒?」

「そうさ。ニンバスの新型が出たんだ。今までの箒とは段違いに速いに違いない。君は箒は持っているかい?」

 少年は私の方を振り向くと、私の顔を見て少し固まる。

 そして少々顔を赤くして目線を逸らした。

「いいえ、持ってないわ」

「じゃあクィディッチはやらないんだね」

「クィディッチ?」

 私がそう聞き返すと、少年は少し意外そうな声を出す。

「クィディッチを知らないの? もしかして、マグル生まれか?」

「マグルって?」

「魔法使いじゃない人間のことさ」

 魔法使いじゃない人間の子供が魔法使いになることがあるのか。

 いいことを聞いたかもしれない。

「わからないわ。私に両親はいないし、

 つい最近どこかにいた親戚も死んでしまったみたいだし。」

少年は少しバツが悪そうに言った。

「きっと両親は魔法使いだよ。」

「そういえば自己紹介まだだったわね。

 サクヤ・イザヨイよ。」

「珍しい名前だね。僕はドラコ・マルフォイさ。」

「サクヤか……ところで一緒に入ってきたそっちの少年は?」

 マルフォイは私越しにハリーの方を覗き込む。

「ああ、彼は私と同じで両親がいないの。だから一緒に買い出しに来たってわけ」

「二人でかい?」

「違うわ。ホグワーツの関係者が案内してくれているの。彼と会ったのは今日が初めてね」

 私はあえてハリーの名前は出さなかった。

 必要だと感じたら、ハリー自身が自分で名乗るだろう。

「まあなんだ、よろしく。」

「それじゃあ、ホグワーツではよろしくね。」

 

 

 

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