決!勝!戦ンン!!
しかとご覧じろ!長かった──
本ッ当に長かった!!マジで!!
こりゃあ他作者さん達の多くが雄英体育祭でリタイアするのも納得ですわ。序盤の話なのに、書くのむず過ぎんよ!!戦闘描写は苦手だっつってんでしょうが(なぜヒロアカ書いてんだ)!!
──そう言えば前話のラストとあらすじのとこに自前のキャラ絵置いてるよ。初デジタル&雑絵なので見たい人だけ見るよーに。印象が違ァう!!ってなったら描いてくれてもいいんですよ?
(チラッチラッ)
それでは本編どうぞォ!
「あ、五毛くん」
「……乕間くんか」
「緑谷くんは強かったかい?私も、彼があんなに強力なパワーを有しているなんて思わなかった」
「そうだね、緑谷は強かった。そりゃあ荒削りなところも多いけど、あのパワーは全力なら比類がないといってもいいよ。自惚かもしれないけど、下手すればオールマイトにも届くかも」
選手控え室までの道で、彼らは邂逅した。どちらともなく視線を合わせ、殆ど気負うことなくその会話は始まる。次にお互いと試合をすることなど、言われるまでもなく承知していた。その上で彼らは、気負いなく談笑できているのだ。
「ははあ、そんなに。確かに拳の風圧でステージに戻ってたあの技なんて、普通じゃありえないなぁ」
「まあ、耐えてみせたけど!とは言え結構ギリギリだったよ」
「五毛くん、きちんとリカバリーガールに診てもらったかい?」
「うん。しっかり完治させたよ────君との試合に引きずることはない」
しかし、それはそれこれはこれ。あくまで彼らは次の『決勝戦』に対して真摯であるし、その対戦相手である互いのことを軽んじているようなことなどない。一人の雄英生として、この体育祭で全てを踏み越えて登り詰める覚悟を有している。
片方は不敵に噛み付くような笑みを浮かべ、もう片方はまるで仏を思わせるような柔らかい笑みを……ただ楽しみの感情しかかんじられない笑みを湛えている。
「乕間くん。君は──強い。うん、なんの飾る言葉もいらないくらい強い。圧倒的だ」
「五毛くん?……まあ、自負はあるよ」
「けれど、俺は君のその余裕のある微笑みを必ず崩してみせる。無敵の太陽を焦らせてやる!──なんて大変そうで、なんてやりがいのあるミッションだ。ああ、挑んでやるとも」
「……ふっ、あははっ!じゃあ、僕は真正面から迎え撃つよ!うーん……!これは、次の試合が俄然楽しみになってきた。最高の戦いにしようじゃない」
「俺がチャレンジャー……望むところだ。食らってやるから」
両者は屈託のない笑みを交わす。不安や憂いなどは存在しない。これから始まるのは、ただ
軽く別れをつげて、それぞれの決意や矜持を胸に、互いの控え室へと歩いた。どれだけ決勝戦までの時間が経とうが、試合への奮いは止まらず、それは闘志の炎を燃え上がらせるために焚べる薪となるのみであった。
「負けてらんないな」
『さァいよいよラストゲーム!!雄英一年の頂点がここで決まる!!
──決勝戦、乕間 対 五毛!!!
今!!START!!!』
乕間雨は思考した。だが、思考しながら五毛楽に向かって突っ込んでいた。光を腕に集め、まるで光のガントレットの様に纏わせて。その速度も尋常ではない。なぜなら、彼は光であるからだ。
ドゴォ!
──すれ違いざまに拳の一閃。胸にささる。
「ぐぅっ」
バキャ!
──振り向きざまの跳び回し蹴り。後頭部を打つ。
たまらずに振り向き、手を目の前に構えて稚拙な防御の姿勢を取ろうとした五毛楽に対して、冷静な乕間雨は下腹部を更に拳打。言わずもがな、これまでの三撃には全て光の爆発が伴っている。よろめく五毛楽に対し乕間は飛び上がり──
ガッ!!
──両角を握って膝蹴り。顎にぶち込まれる。
『ラッシュ!ラッシュ!LUSH!!乕間ァ目にも止まらぬ四連撃!五毛はなされるがままか〜ッ!?』
『すでにフラフラだな』
「良いのが顎に入ったと思うんだけれど。なんで五毛くんはまだ立ってられるんだい?」
「ぐぅぅ……うぅっ。ゴモラの耐久力は、並じゃ、ないんだ……!」
「でも、だいぶ脳は揺れてくれたみたいだね」
顎への攻撃が対人間である一定有効だと言われているのは、肉体強度や筋トレ等の努力で顎という弱点を鍛えることができないことにある。脳を揺らされて仕舞えばどんな生き物でも耐えることは叶わない──はずだった。
五毛楽はフラフラと体を揺らしながらも、倒れ込みそうな様子はない。その足でしかと地面を握りしめている。尻尾にかまけて後ろにのげぞっていることもない。
「(自分の必殺技──超振動、だっけ?それで少しは慣れているのかもしれない。やー、それにしたっておかしいけれどね)」
「っっ……来い、乕間!」
「!ああ、行くよっ!」
再び乕間雨は飛び出す。矢の様に、光のように。まるで時間を引き伸ばされるような錯覚さえ覚え──
GRUB!
「!?」
しかしその拳は他ならぬ五毛楽の手に阻まれた。真っ直ぐ突き出された拳に対し、真横から手首を掴まれて、
ズガドォン!!
五毛楽は乕間雨の勢いそのまま、背面の床に思い切り回して叩きつけた。光を凝縮させた乕間雨の身がコンクリートを大きく砕く。
『うわァアアァア
『人一人分の体重を軽々と扱える筋力と、高速で突っ込んでくる乕間を捉える動体視力……もしくは反射神経のなせる技だ』
「っくう……!!」
「(追撃──!!)」
地面を薄くバウンドし転がる乕間雨に、五毛楽はすかさず思い切りドロップキックを仕掛けた。しかし、乕間雨はたたでは転ばなかった。
寝そべっている状態から転がることでドロップキックを避け、そのまま起き上がりざまに光弾を二つ送る。背面側に衝撃を食らった五毛楽はドロップキックの体制を崩し、逆に地に伏すことになってしまった。
空に舞い上がりながら、乕間雨は更に追撃。ダメージを確実に与える為に、今度の光弾は少し尖っている上に──硬い。たまらず五毛楽は、身動きも取れずに腕を固めた。
光弾の弾幕は途切れることがなかったが、一瞬のみ全ての弾を左手で請け負い、右手で瓦礫を掴んで投擲した。自信が一方的に攻撃している状況での意識外の攻撃に僅かに意識が逸れ、乕間雨はすんでのところで被弾しかける。
「超っ振動波ぁ!!超っっ振動波ぁ!!」
ほんの少し崩れた均衡を逃さぬ為に、五毛楽は自らの技を何度も何度も放つ。出力を上げて、乕間雨のバリアを叩き割り、空を飛ぶ者を地に落とす為に。
しかしてただ固まって攻撃を受けるのみの乕間雨ではない。的確にバリアを張りながら、まるで戦闘機の曲芸飛行かのように乱高下。五毛楽の超振動波の追撃を掻い潜り、反撃する余裕すら見せた。やはり弾幕戦に於いて、手数・経験・精度のどれを取っても乕間雨が上回っている。
「だァーっ!!」
「っ!?」
ひょいひょいと飛び回って回避・反撃を行なっていた乕間雨が突然の突進。角を突き出して超振動波に専念していた五毛楽は一瞬反応に遅れ、光のタックルを甘んじて──
ボガァアン!!
受けた。凄まじい衝撃は観客席を荒らし、解説席の窓ガラスをガタガタと激しく揺らした。
『──いっ、居ねえ!!ステージに立つのは乕間のみ!!五毛どこいった?!』
『ステージ外には見当たらねえ。……いや、ステージ大穴が開いてやがる。あん中にいるんだろ』
姿を消した五毛楽を乕間雨は警戒し、ステージの中央上空に陣取った。地底からの攻撃を警戒した為に、空に浮いて距離を離す。現にコンクリートはボコボコと次々に下で何かが蠢くようにひび割れていき、そこにはもう足場と呼べるものがなくなりつつある。
『なんだ?!五毛は何をしようとしてるんだ!!』
『……五毛。あと一分以内にステージに出てこない場合、失格に──』
ゴガガッガガァァン!!
──それはなんと表すべきか。鳥類に喰らいつくために空を飛ぶ鮫か、それとも天使を掴まんとする、巨大な地獄の王の手か。完全にゴモラの姿へと巨大化した五毛楽が、大口を開けて乕間へと垂直に飛びかかったのだ。
彼は天の光によって焼き滅ぼされた存在ではないが──地底より現れ、縋るように空の乕間雨に迫るその姿は、ただの巨大な姿形だけではない何かを見るものに感じさせた。
乕間雨は埒外の攻撃に頭を固まらせ、なんとか咄嗟に張ったバリアごと──……ゴモラの口内に捕らえられる。
バ ク ン ! !
『食 わ れ た あ あ?!?!』
『…………!!』
パキャァ──
彼の口内から聞こえる、濁り、薄くなったバリアの砕ける音が聞こえた。五毛楽は盛大な地響きと共にステージに降り立つ。いかに広いステージとは言えど、MAXサイズのゴモラはギリギリ収まるか否かというレベル。その持ち上げている尻尾を下ろせば、即座に場外負けになっているのだ。
誰もが五毛楽の勝利を確信した。審判であるミッドナイトが、五毛楽の勝利を告げようとしたその時──
五毛楽のその大きな口に並ぶ鋭利な牙の隙間から、眩い閃光が溢れたのだ。
ドグォオオン!!
再三の爆音。ただし今度は片方の選手の口の中から。口から爆炎をもうもうとあげた五毛楽は無防備な口内で起きたあまりの衝撃に白目を向きかけ、その隙に口から飛び出した乕間雨が有らん限りの力を込めて横面を殴り飛ばす。
五毛楽は混乱と共に朦朧とする意識でなんとか巨大化を解除し、プスプスと未だに口から煙を上げたまま吹っ飛ばされた。飛ばされた方向的に、場外には至らないが──その隙を逃す乕間ではない。
のけぞりながらぶっ飛ばされている五毛楽のもとへ、光のような速度で瞬時に現れ、がっちりと胴をつかんだ。
「──っ離せぇええええ!!」
「君の耐久力を信じているぜ──!!
ウ ル ト ラ ダ イ ナ マ イ ト!!」
乕間雨は自身の力の源である、光を全て使い切ったことを確信した。これ以上の体力など残ってはいないし、光弾はおろか、指先にさえ光を集めることもままならない。それどころか現在その場に立っていることがやっとであった。
乕間雨が使った「ウルトラダイナマイト」は──実にシンプル。自身のエネルギー全てを使い、自分を中心にまるで火山の噴火のように爆発させるのだ。自らもボロボロになって且つ、後に継戦の意思を残せない諸刃の剣。相手を倒すと共に己や周囲さえも破壊する──そんな技だ。
現にステージは崩壊、どころかその被害の余波は一部会場端にまで届いていた。
「(これじゃあ、ヒーローとしては落第だな)」
震える手の力をなんとか振り絞り、五毛楽を掴む手を離す。
どう──
と五毛楽は倒れ込んだ。そこには力を感じさせず、完全に気絶しているのが伺えた。
「……はは」
「五毛くん気絶!!よって──……
乕間くんの勝ち!!」
うおおおおおおーーッ!!
きゃあああああーーっ!!
わぁああぁアアアーー!!
『決着!決着ゥウゥウ!!
以上で全ての競技が終了!!
今年度雄英体育祭一年優勝は──……
B組、ヒーロー科!乕間ァ雨ゥゥ!!!!』
Pom! Pom!
小さくも鮮やかな花火が上がっている。観客達の歓声も未だ止まず、全ての一年生徒が会場に集まった。
「それではこれより!表彰式に移ります!」
三位表彰台に上った二人。爆豪勝己と緑谷出久。片や苛立ちを隠さず、舌打ちと目の吊り上がりが止まらない。片やそれに怯え通しで、ビクっと肩が揺れている。──三位に昇り詰めても、まだまだ二人のその性根は治らないようだ。
二位表彰台に上った五毛楽。彼は仄かに笑みを浮かべ、先の試合の結果にも内容にも満足していた。感情は晴れやかに、その立ち姿は堂々と。──しかし尻尾がぶんぶんと揺れていて、なんらかの感情の昂りを抑えられていない。恐らくは嬉しいだとか興奮だとかのそういう。
そして一位表彰台の乕間雨──彼は、最後の試合で全ての力を使い切った。リカバリーガールの治療を受けようにも、体力を全て失っていてはどうしようもない。食われた時の骨折を含めた怪我も応急処置を施し、立っていられるだけの体力がないのでコンクリートでできた椅子に座っていた。
……しかし、逆にそれがまるで王座のようであり、疲労困憊のためか完全にもたれかかって空を見上げている様子は、逆に余裕のようなものに映った。
「メダル授与よ!!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」
スタジアムの屋根の上、生徒たちの背面方向。とある人物が光を背中に受ける。
「私がっ」
ガッ!
彼は、生徒たちを軽く飛び越し表彰台の前へと降り立つ──
「メダルを持ってk
「我らがヒーロー、
オールマイトォ!!」
た……」
「カブった……」
「締まらねえ」
「今年の一年は良いなァ、オールマイトに見てもらえんだよなー」
「ん?この後二・三年スタジアムも回るんじゃなかった?」
「へー、全員まとめて羨ましいわ」
「まずは緑谷少年おめでとう!大きな力に不慣れを感じはしたが、よく戦った!」
「あっ、ありがとうございまヒュッ!!?」
「HA HA HA!だが不慣れということは伸びしろがいっぱいあるということだ!もっと制御を習得すれば、取れる択も勝ち筋も増すだろう」
「……はいっ」
オールマイトが軽くハグを行い、緑谷出久の背中をポンポンと叩いた。既に涙に瞳を濡らしていた彼の涙腺は、いとも容易く決壊した。
「爆豪少年」
「オールマイトォこんな順位……なんの価値もねぇんだよ世間が認めても
「(顔すげえ……)」
ビキビキと浮かぶ血管、己の行き場のない激情を必死に堪え握りしめる拳──そして吊り上がる目。自らの情けなさに対する怒りは止まることを知らなかった。
「うむ!相対評価に晒され続けるこの世界で、不変の絶対評価を持ち続けられる人間はそう多くない。──受け取っとけよ!“傷”として忘れぬように!」
「チィイ゛イィイ゛ッ゛!!!!」
「(舌打ちすげえ……)」
爆豪勝己は今にもそのメダルを繋ぐベルトを破りそうな勢いであった。オールマイトの言葉と、「自罰」という意識がなければ、投げ捨ててさえいたかもしれない。
「五毛少年。おめでとう!」
五毛楽は抑えきれぬ尻尾の昂りを足でぎゅうっと踏むことで抑え、スッと首を差し出してメダルを受け取った。笑みは深まり、清々しさを爆発させている。
「強かったな君は!」
「わああ、もったいないお言葉です」
「個性に頼らない地力も申し分なし。所々に荒さは見えたけれど、どれも素晴らしい試合だったよ。──うん、精進しなさい」
「はい!」
彼は爽やかだった笑みを満面の深い笑みに変え、両手でメダルを自分の胸にぎゅっと押しつけた。オールマイトもHAHAHAと笑い、彼は照れたように頭を掻いてオールマイトのハグを受け入れた。
「さて、乕間少年!!一位おめでとう!!」
「ぁり……がとうございます。すみません、こんな姿勢で」
乕間雨は力なく、大きな体躯のオールマイトを座りながら見上げた。薄く笑みを浮かべた顔はそれでも楽しげにしていた。
「いやいや、構わないとも!最終決戦の激戦は見ていて手に汗握ったよ!君はそこで全ての力を振り絞って勝利した!そうだろう?」
「──はい」
「ならば誰が咎められよう!私が保証する、君は素晴らしかった!君が、君たちが良いヒーローになれることを願っているよ!」
「あはは。ありがとうございます!」
彼はこてりと首を傾けて、朗らかに笑った。それは単純な喜びの感情を湛えており、彼自身にやっと「一位」という実感を与えたのだ。
「さァ!!今回は彼らだった!!
しかし皆さん!」
オールマイトは生徒の並ぶ方へと振り向き──語る。
「この場の誰にも
──てな感じで最後に一言!!
皆さんご唱和ください!!
せーのっ
おつかれさまでした!!!」
「プル……」「プル……」「プルスッ──」「プル……?」「プルす──」「プル」「プルスウル──え?」
「そこはプルスウルトラでしょオールマイト!!」
「ああいや……疲れたろうなと思って……(汗)」
「おつかれっつうことで、明日明後日は休校だ」
「!!」
「プロからの指名等こっちでまとめて休み明けに発表する──ドキドキしながらしっかり休んでおけ」
「負けちゃったね、ゴモラ」
「うん、負けちゃった」
「でも──準優勝おめでとう!」
「ありがとう!耳郎さん」
終わっ!たーー!!!
2章終わりーー!!!
次章はいよいよ職場体験編!!
やりたかった話やれるよー。
うおおん。おろろーん。
原作より広いステージさん、ゴモラを収納す。
ウルトラダイナマイトについて調べてたら「ウルトラマンエルフ」って人が出てきて漫画オリジナルウルトラマンを知った(※小説には出てきませんなんの関係もありません)。今作のウルトラダイナマイトは寿命もなにも削ってないよ、一日動けなくなるだけ。
あ、職場体験編では本筋をなぞりません。それに沿った出来事は起こってるけれども、オリ主達での視点で起こるオリジナル展開がメインぇす。
また次話にて!
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