短い(※4600字強)。
上鳴くんの両親捏造注意。
割と今話はこの二次小説オリジナルストーリーの核心に迫っていますので、お見逃しの無いよう!最初の頃はこんなん考えてなかったけど、これら設定(今話・今後話含め)閃いた時はワタシって後付けの天才なのかしら(武論尊並感)って思った。いやあ、こんな雑そうな小説がオリ設定をどデカくぶち込むとは誰も思うまい。エタらないよう頑張るぞ〜!
エル(メカクレ人外っ娘被験体系無知少女)
わやじゃあ……???
それでは本編どーぞ!
「──な……っ、なんですって……!?」
「気持ちはわかるが、何度も言わせるな……エルという少女は試験管ベビー、つまり人造人間らしい。自称だがな」
「クローンやそれに類する人造生物の作成は禁止されて……いや、まさかヴィランが関与していると?」
「……ああ。寧ろそっちが本題だ」
相澤消太の口から放たれた衝撃の一言は……中々飲み込める内容ではない。まさか自分が直接話した相手がそうだと言われてすぐに納得できる人物は稀有だろう。
「あの子はとある施設からしか記憶がないらしい。外部とは殆ど断絶された、閉鎖空間──所謂、研究所のような内装の」
「規模や……場所は、わかるんですか?」
「その場所から逃げ出せたのは、謎の協力者が居たからで、そいつの個性はワープできる系の……聞いた限りだが黒霧と似ているが、その協力者との連絡はつかんのだそうだ」
「つまりワープで逃げ出したから、その研究所の場所はわからないと」
扉や窓や通気口を通り、施設の外へと飛び出したわけではない。不明なA地点とランダムなB地点をつなげるどこでもドアがあったとしても、B地点に出てしまってからどこでもドアを取り除けばA地点には戻れない。
「顔の見えない人物が居て、大きなガラスの筒の中の液体で生命が造られていて、自分はそこに閉じ込められていたという話だ」
「……っ!本当なら、そんなこと……!」
「ああ、早急に対処しないといけない。だが、お前に話を通したのはこれを教える為じゃあない……疑惑の話だ。いいか、お前がヴィランやそっち側の人間だとは露ほどとも思っちゃいないが、聞け」
「………………」
相澤消太の目は真剣そのものだ。普段ののらりくらりとした態度や気怠げな雰囲気はなりを潜め、空気がピリつくような鋭さが備わっている。五毛楽は知らずに己の唾を飲み込んだ。
「あの子の話じゃ、研究所では恐らく人造個性……大きく分けて二種類のそれが造られていたらしい」
「人造個性……そんなことが」
「お前の職場体験先、ミクラスだったか。初日にガンダーと名乗るヴィランと相対したな」
「──はい。あの子も、奴の人質に取られていたところを救助しました」
「そいつは施設の出身者らしい」
「……ッ!!?」
控えめに言ってもガンダーの個性は強力だった。本人の冷寒耐性、轟焦凍とはベクトルの違う氷結能力──そして、人造人間と言われれても、納得できかねる身体能力・身体強度。
「もしもあのレベルの者を製造、あるいは量産できるのなら──」
「相当、不味い。しかもそのガンダーは生後一年も経っていない個体だそうだ。あの子、彼女自身も二歳を迎えたばかりだという」
「嘘、でしょう……」
「今、彼女の協力のもと鑑定にかかってもらっているが──全てのデータはまだだが、どうやら嘘ではない可能性が非常に高い」
パーカーを脱いだ彼女は、どう見たって中学生くらいの少女にしか見えない。それが、生まれて二年……
現在はまだ彼らのもとに届いていないが、この先わかるデータには……現行人類のものとは違うDNA・細胞に、そして個性因子も従来のモノとは異なるということが記されていた。
「ここからが肝だ。あの子の個性の話になるが……」
「………………」
「お前のそれと酷似している」
「!!」
「見た目は多少違うが、どうやら同じく巨大化もできるらしい……モンスターの姿でな。彼女の個性のもととなった生物として挙げられているのが『エレキング』。現在はゴモラサウルスと同じく絶滅済みで、地球外生命体だと謳われる淡水魚と草食動物の細胞を併せ持った巨獣だ。電気ナマズや電気ウナギと性質が似ているらしい」
主に淡水の湖に生息する古代生物。長い尻尾を持つのが一般的な古代の巨大生物達の中でも一際長い尻尾を持ち、その尻尾は強力な放電能力があったことがわかっている。
「所謂“怪獣”の姿になれる、と……いうことですか」
「ああ、能力も使える。この話で俺が危惧しているのは……失礼だが、お前の親は死別しているんだったな」
「ええ……
まさか!俺の両親はそんなことをする人達ではありませんでしたッ!!」
「おい、落ち着け……あくまで可能性の話だ。敷いては、お前にもこっちの機関で検査を受けてもらうことになった」
「……これを伝えるための呼び出しですか」
「まあ……そうなる」
彼は大きな溜息を吐き出して、頷いた。父や母が疑われているのには憤懣やるかたない想いであったが、道理は通っているし、拒めば疑いが加速するのみだ。
「わかりました。いつになりますか?」
「次の日曜日、午前十時に雄英に来てくれ。そこから出発する」
「……はい」
「それとだがな」
「?」
しかし一転、イレイザーヘッドの周りに漂っていた重苦しさが霧散するように、急に口調も雰囲気も軽くなった。
「あの子だが……雄英で預かることになった。ヴィランに関係があるかもしれない子を養護施設に預けるわけにもいかないし、まず出自が普通じゃないから馴染めんだろう。だが、雄英高校に住ませるわけにも行かん──そこで、だな。実は
上鳴の家に居候してもらうことになった」
「……え?」
「上鳴の両親は快く迎え入れてくれたよ……事情も説明しているし、付近はヒーローの事務所が多い。勿論雄英から補助金は出ているがな。一緒に授業を受けるわけじゃないが、あの子も雄英に通うことになる。お前も気にかけてやってくれ」
「あ、はい!」
「「と、いうことで──」」
「……よろしく」
「電気!お前の新しい妹になる……」
「エルちゃんよ〜!!」
「……正確には、居候」
「……………………──はっ??」
帰宅したら、両親に挟まれている
どちゃりと荷物が肩からずり落ちた。今、彼は大真面目に困惑している。先日己の指を咥えた少女が自分の家の中に居て、これから一緒にクラス……くら寿司……暮らす……??
「事情は聞いたわ〜、
「他の家や施設では電気代は馬鹿にできんだろうしなあ。雄英の先生に話をもらって、それならばと請け負ったんだ!」
「そしたらこ〜んなに可愛い子が来るじゃない!もう大歓迎よ〜!」
「電気も仲良くやるんだぞ」
「お、おう……」
慣れ親しんだ自らの母がうりうりと
「充分な資金はあるから、欲しいものができたら遠慮なく言いなさい」
「勿論服や生活用品は別よ?しっかり用意するから!」
「は、はい。ありがとうございます」
「電気もずっと呆けてないで、荷物を片付けなさい」
それから彼は部屋で色々、悶々としながらスマホをいじっていた。漫画やアニメ、映画にドラマで稀に見る女の子との共同生活。これから始まる一つ屋根の下の出来事に妄想が働かないと言えば嘘になってしまう。
いくら彼がヒーロー科であるとはいえど、それ以前に高校一年生の思春期真っ盛りな少年なのであるから、無理もない。
「電気ー!ご飯食べる前にお風呂入っちゃいなさーい!」
「はーい!」
いつも通りの流れ。キッチンに立つ母から自室の己に向けて、何気なくかけられる普段通りの言葉。箪笥から寝巻きと下着を取り出して風呂場に向かういつもの習慣──
だが、普段と違うことがあった。
「(うおおぉ……っ、風呂上がりの女の子……!)」
廊下ですれ違ったエルは少し大きめのかわいらしい寝巻きを着用し、しっとりと濡れた髪と上気して肌を火照らせていた。
背の低い彼女のそれに見惚れてしまった彼ははっ!として慌てて目を逸らしつつ彼女の隣を通り越して風呂場に向かう。その際彼女は不思議そうに小首を傾げたが、気にせずにリビングに向かっていった。
「(煩悩退散煩悩退散!相手は年下の子だぞ俺!)」
ざぶーん。
彼は湯船に鼻まで浸かってぶくぶくぷくぷく息を吐く。今までにない距離感に現れた突然の少女にどぎまぎしてしまっているのだ。
「あ……そういえば、さっきエルがこの湯船に入っ──…………ッッ!!うわぁー!もうダメだ俺ぇー!」
彼を待ち受ける受難はまだまだ続く。
「えー……そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間一ヶ月休める道理はない」
「まさか……!」
「夏休み、林間合宿やるぞ」
「「「知ってたよーーっ
やったーーー!!!」」」
彼らは一斉に盛り上がる。何故なら学生にとって◯◯合宿とは青春の1ページとして大変重要なイベントであり、そして皆のワクワクを加速させる代物なのである。
「肝試そー!!」
「風呂!!」
「花火」
「風呂!!」
「カレーだな……!」
「行水!!」
約一名厄介な助平……いや助平の範囲は軽く飛び越している。……がいるが、軒並み皆楽しみにしている様相であり、興奮が隠せずわいわいと和気藹々に騒ぎ始める。
「自然環境ですとまた活動条件が変わってきますわね」
「いかなる環境でも正しい選択を……か。面白い」
「湯浴み!」
「寝食皆んなと!!ワクワクしてきたぁあ!!」
「ただし」
シーン!!
相澤消太の一言で一瞬で静まり返る教室。彼ら彼女らは何度も言うがやはり、高度な
「その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は……学校で補修地獄だ」
「みんな頑張ろーぜ!!」
「クソくだらねー」
放課後──
1-Aの扉が軽い音で開き、とある人物が顔を出す。ヒーロー科でもサポート科でも普通科でも商業科でもない雄英高校の制服を纏った小柄なその少女は扉の隙間から顔を出し、ツノをくるくるさせ……上鳴を見つけたようで、少し表情を明るくして近寄っていった。
「お……、おつかれエル」
「……電気も、お疲れ様」
「ぉぃ……おいおい
おいおい
オイオイ!!
てめえ裏切ったな上鳴ィイィ!!」
急に響いた怒声にびくりと跳ねるようにして驚いたエルを撫でるように上鳴電気が宥めると、軽く非難するような目を峰田実に向ける。
「うっ、裏切ったとは人聞きの悪りぃ!別になんもやましい事はねーよ」
「ちッッッげえええ!!おま、お前は同類だと思ってたのにィイ!!おお女と仲良さげにぃいあああああッ」
「同類はねーだろ」
「お前みたいなやつが他に居てたまるか」
「とはいえ関係は気になる」
「誰?」
「や、えーとぉ〜……」
実はあの後、相澤消太からごく浅くではあるものの少女エルについての懸念点を話されている。凶悪なヴィランに関与していたかもしれないなんてことを彼らにぺらぺら喋るわけにはいかないし──どう話せば良いのか彼はとても迷った。
「言い淀むってことはやッッッッぱり
「お前は一旦黙ろうか」
「ムグゴモゴゴガガガガ!!」
「ヤオヨロ拘束具お願いしていい?」
「承りましたわ」
「ンン゛ーーーーッ!!」
目の前のコメディチックなやり取りを横目に、やはり己の頭では答えが出ず、先生に聞いてから対処しようと今は話せないとして誤魔化そうとしたその時──
「……その、上鳴家に居候させてもらってて……」
爆弾が破裂した。
「「「!!??」」」
「うっそマジ?」
「一線越えたか?通報か?」
「*%☆!€〒?+^◾️×△!?!??」
「いやいやいやいや!ノーノーノーノー!
俺なんもしてない!家族と仲良いから!
俺は無罪だ!冤罪だぁぁあ!!」
「…………?」
事態を引き起こした張本人は──何が起こっているのかわかっていない様子で、小首を傾げたのであった。
いえーい!上鳴家居候ルートいえーい!
(※お察しの通り上鳴のオリヒロイン候補一位)
エル……彼女は目が見えません。しかしあの電波を発してくるくる回る触覚があるので、色や平面の文字は解らずとも形や距離は目視以上に感じ取れます。一長一短ですね。
彼女は地味に魚の様なエラもあったりするとかいう私の中の謎設定がある。あたくしのフェチの為にしか存在しない設定だあ。うわあ。
ー追記ー
登録者500人突破ぁ!
ー追追記ー
ここんとこ投稿ペース早かったですが、またペースは落ち着くかもしれないです。学校の課題(長い期間やる作品系)が終わらん。
ではまた次話にて。 トアッ!