えーと、80の技の中にこんなのがあるんだよね。
「 縮 小 光 線 」
あっ(察し)
エルちゃんのヒーロースーツはMt.レディスーツの超伸縮する素材でできたパーカーか、もしくは身体と同化してあれやこれやってなんかかと思ってください。よって怪獣化を解除した際にπや破廉恥を晒すエルちゃんはいない。良いね?
新しい挿絵だ!受け取れい!
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難産、難産だあ……次回更新も遅くなると思われます。80戦むずかしすぎ。
……ここで一つ、解説が必要なことがある。80の実力についてだ。──80は前述の通り、トップヒーロー達の中でも上澄みだと目されている。なのに、五位に甘んじているのはなぜなのか?
それは、80の技のどれもが殺傷力という項目に於いて高すぎる故に、実力のあるヴィランを相手にした時──相手を無傷で終わらせられない。手足の腱を焼き貫いたり、体の一部を切断したりと、物理的に少々……いや、かなりスプラッタな光景になることがある。
ヒーローは一部の例外を除き、銃火器などの兵器の使用を厭う傾向にある。なぜか?それは「暴力」という言葉、イメージが強く定着したものであるというものと、殴る蹴るの攻撃に比べて殺してしまう可能性が圧倒的に高いからだ。
だが──80の光線技の数々は銃弾のそれを遥かに上回っているということである。一部の技の破壊力は、対物ライフルのそれをも越す。相手は死ぬ。
80は体術も巧みだ。特に蹴り技が得意とされていて、飛び蹴りや空中回転蹴りなどの空中殺法をよく使う。数々のヴィランを一撃で昏倒させ、被害を最小限に抑えられるその技は、80自身も光線と同じ頻度かそれ以上に活用している。
『この試験のルールを説明しよう。まず始めに、制限時間は30分。君たち二人の目的は──』
80は徐に側の手提げ袋から手錠の形をしたものを取り出して五毛楽・エル両名に見せた。
『君たちの目的は、「このハンドカフスを私に掛ける」
「……いいの?逃げても」
『ああ。選択肢の一つだよ──だが、五毛くんが行ってきたという戦闘訓練とは訳が違う。……相手は、
特に、オールマイトと80についてはヒーローの中でもトップを張る面々。一端の生徒如きでは逆立ちしたって敵わない相手だ。
『今回は、極めて実戦に近い状況での試験だ……僕も本格的だと思ったよ。そう、僕らをヴィランそのものだと考えるんだ』
『会敵したと仮定し、そこで戦い勝てるならそれで良い。だけど──実力差が大きすぎる場合、逃げて応援を呼んだ方が賢明だとも言う』
「戦って勝つか、逃げて勝つか……」
「私たちの、……判断力が試される」
『そうだ』
彼は思考を巡らせた。今、向かう先のステージはどんな場所かも判然としない。場所には場所の……その数だけの逃げ方があるし、それぞれの力には得意な地形と不得意な地形がある。
『そして、学校側としては逃げの一辺倒でも困るんだろう。そこで僕らはこんなものを身につける』
新たに取り出したるそれは──
「……腕輪?」
『超圧縮おもり、だそうだよ。僕らはそれぞれの体重の約半分の重量を身に纏うハンデをつけるということだ。古典的だけどシンプルに動きづらいし体力も削られる』
それは、戦闘を視野に入れさせる為。早速逃げのことについて考えていた五毛楽としては、少し身につまされるような思いである。
──ステージについた彼らは驚いた。それは、その肝心のステージが
「どういうことだ?こんなステージ……巨大化し放題じゃないか」
「……私たちは、ステージの……真ん中にいかないと」
「そ、うだね……」
規定の位置まで歩けば、遠くに80の特徴的なアーマーの色がぽつんと見える。土砂色の平野に点のように立つ紅白のメタルスーツは大変目立つ。──そして、80の背後に逃走成功の為には通らなければいけないゲートがあることも。
『──皆位置についたね』
「……リカバリーさんのこえ」
「始まるか──」
『それじゃあ今から雄英高一年、期末テストを始めるよ!
レディイイ────…………
ゴォ!!』
「とにかくまずは、80のところに近づい──」
五毛楽は、瞬時にのけぞった。すさまじい
……のけぞった顔の上を、一筋の光が通り過ぎた。彼は顔を青ざめさせ、一つの恐るべき事実に気づき至った。
「80の光線を──遮る障害物が、何もない」
「……っ!?」
「そうだ、」
彼は飛び退いた。視界の端で、光が再び飛んできていたのが見えたからだ。案の定足元に突き刺さったそれは爆発し、その威力の高さを否応にも窺わせた。
「アドバンテージがあるのは俺たちじゃない……圧倒的なリーチがある80だ」
『──気づいたかな』
ヒーロー、80は誰ともなしにぼやいた。ちなみに、彼はゲートにバリアを張っている。このバリアは強固で物理的に破壊するのは難しく、かつ80が気を失うか緩めるか意識して消させるかしか解除方法はない。
……つまり、逃げたければ80の気を引かなければならない。確実に逃げるならば、80を倒さなければならないのだ。
試験前に彼は五毛楽・エル両名に自身の“個性”は手加減が難しい代物であるために、多少の怪我は覚悟するように言い含めた。甚振るような気持ちはないが、リカバリーガールに頼ることにはなりそうだと彼は思った。
『今はただ固定砲台のようにまっすぐ光線を飛ばしているだけ……さあ、対処するんだ』
光線をまばらに、されど正確に飛ばしつつ遠目に二人の子どもを見やれば、避ける度に何かを喋っているようだ。作戦を立てているのか、その会話の内容はさすがの80でもわかりはしない。
──が、二人が散開して同時にこちらへと走り出したのを見て納得した。二人は各々違う動きでジグザグと、しかし確実にスピードを上げてこちらへ迫っている。
『確かに光線は狙いをさだめなければ中々当たるものではないね。それに両腕の光線が一箇所に集まっていたのが二手に分かれてそれぞれ半分になった。……だけど、そんな明確な弱点を残しているはずもない』
光線の頻度を増す、速度を上げる、弾幕を絨毯の様に広げる──当てる方法などごまんとある。ああ、誘導させるのも一つの手だ。
もちろんのこと手加減を織り交ぜながら、それらの手段を散りばめた攻撃をしてやれば──見事に避けていた彼らに被弾が増え始める。
『君たちの身を貫く訳にはいかないから、頑張って威力を下げてはいるけど──火傷するくらいは覚悟してくれ』
どうやら五毛楽はご自慢の装甲に物を言わせて弾き、エルという少女は口や尻尾から電撃を放って光線を辛くも打ち消しているようだ。
目算での距離が200メートルをきったかきらないかというタイミングで、このままでは埒が開かないとでも思ったのか──少女エルに異変が起きる。
遠目にもムクムクと身体が膨れ上がり、みるみるうちにその体躯は数十メートル──正確には55メートルに達し、まるで睥睨するかのようにその対の角を回転させた。
「
バリバリィ!バリバリバリィイ!!
80は口から飛び出す三日月型の電撃光線を全て避けつつ、巨体と化した少女エルを素早く観察する。大きくなった彼女の一歩一歩は大きく、あとほんの数歩で80のいる場所に届きそうだ。
80はエルとの距離を見るや否や飛び出した。相手の主導でリーチというアドバンテージを潰されるくらいならば、こちら側から意表をつく方がよほど良いと判断したからだ。
「(む、五毛くんの姿が離れ──別行動か、それが正しい判断かどうかはこれからの行動で決まるだろう)」
急速に足元へ接近してくる80に向かって、焦ったエルはその長い尻尾を叩きつける。……しかし、エレキングの尻尾はどちらかというと細長く、操作能力や発電能力に特化しているためかその叩きつけの速度や強度はいまひとつ足りないと言わざるを得ない──80はそう評価した。
戦闘経験の無さから叩きつけという安易な攻撃に走っているだけで、経験を積み、正しい運用方法を覚えれば化けるであろうとも。
「
思い出したかのように地面を揺らす尻尾から強力な雷撃が放たれるも──80は既に尻尾からは距離を取り、また、ただ伸ばされているだけで囲っているわけでもない尻尾の電気は決して届かなかった。
「トゥアッ!」
80は再び三日月状の電撃光線をアクロバティックに避けながら、手の中に眩く
「タァァーッ」
その姿はまさに全力投球。球ではないが、光の槍が豪速球のようにエルにかっ飛んでいく。
バチィン!!
槍はエレキング化したエルの頬を掠め、しかしたったそれだけの衝撃でその巨体の顔をのけぞらせた。その隙を逃さず、──しかし80はなぜかその場でグルグルと高速回転を始めた。
「
なんと80はその回転により
そしてエレキング・エルは、80がどこかに行ったのではなく……僅かに感じ取れる特殊な電磁の歪みから、特殊な方法で自分の視界から逃れたのであると判断し、身体の周りに雷を張り巡らせるために尻尾を回そうと──したが、遅かった。
80の
『僕もこの身体の大きさのまま、大きな怪獣二体と戦うのは部が悪いのでね』
螺旋の光線を放った。その光はエレキング・エルの巨体を余すことなく包み込んだ。
「
エルが自身の体に違和感を覚えた時にはもう手遅れであった。地面が急激に広がる様な、それでいて降りるエレベーターに乗っているような感覚……復活した視界は、
『縮小光線……』
五十数メートルに届かんとする己が肉体が、ほんの数メートル──そう。人と変わりのないサイズにまで縮んでしまっていたことを告げていた。
『コレでトントンだ……覚悟するんだ。エルくん』
「KI……Kii IIIII IIIII!!」
咄嗟に放たれた三日月型電撃光線は精細を欠き、大きな動きがなくとも避けられる程にぶれている。
数はあったものの、掻い潜るようにして全てを避け切り前進する80。眼前に迫る紅白のメタルアーマーに意図せず萎縮したエルは身を引き、姿勢を崩し──
ガッ!
その身体に
『ハァッ!』
ぶおん!
どうっ……!
80が繰り出した背負い投げが綺麗に決まり、エルは宙を舞う。空中では碌に受身も取れなかったエル。強かに背中を地面に打ちつけ、肺から空気が抜けてしまった。
しかし80には遠慮など存在しない。即座に少女の斃れた咆哮へと向き直り、紅いエネルギーが赫赫と集う両手を掬い上げる様に構え──
『ハンドアップ光せ──ッ』
ゴガガッガガァァン!!
だが、想定外の振動と……地底より現れた巨獣に阻まれ、そのエネルギーは霧散する。
舞い上がる瓦礫。吹き飛ぶ80。大口を開けて飛び出したるはゴモラ。古代怪獣ゴモラ。
──遡ること体育祭。決勝で見せた鮫の食いつきの様な攻撃を今、再度行ったのである。あの時は無惨にも破られてしまったが。
ガ キ ャ ン ! !
『ぐっ……おおッ!』
口内に閉じ込めるのではなく、そのメタルアーマーを捻じ切らんという勢いで噛みついたのだ。大きな体躯を誇るゴモラの咬合力は語るまでもない──
あまりの衝撃と振るわれる首の遠心力に反撃が遅れてしまう80。そして、苦悶の声を上げる獲物をゴモラは見逃しはしなかった。
ド ゴ ォ ン……!!
『がはぁっ……!!』
上半身を思いっきり捻り、まるで先程のエルを投げ飛ばした80のように地面へと叩きつけた。
ズズン……
地底より飛び出したゴモラが大地に立つ。そして同時に、叩きつけられた80も遅ればせながら立ち上がる。
『──第二ラウンドだね』
今ここに、最終決戦の火蓋が切って落とされる。
縮小光線って何気にすっごいチート技だと思うんだよね。
※80強すぎて下手に戦闘書けない。
80の戦いが光線技多すぎて文字に起こすの難しいよぉお!!助けてえぇえ!!(自業自得)なんで80さん試験の相手にしよ思うたんよ……浅はかここに極まれり。
それはそれとしてエレキング状態初披露。とはいえ相手が悪かったね……ちゃんとかなり強いよ!例に漏れずMt.レディの2倍より大きいしね!怪獣化したら身長関係が逆転する(※当たり前)ヒロインです。
エルちゃんの絵見たあ?どう?可愛い?
ではまた次話にて! セアッ!