怪獣殿下のヒーローアカデミア   作:ぶ千切れた尻尾

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英雄=オールマイトと雄英生徒、雄英のミーニングなんですが、正直私が見ても分かりづらいですねぇこのタイトル……。破壊工作つって直に攻めてきてるんだが?工作じゃないんだが??

話は変わりますが、ここら辺からイレイザー先生の株爆上がりしてましたよねー。その前まではちょー怖い意地悪先生ってだけだったのに。

それでは本文どーぞ!


08 英雄(地上)破壊工作

 

 

「敵ン!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホ過ぎるぞ!」

「先生、侵入者用センサーは!」

「もちろんありますが…!」

 

「現れたのはここだけか学校全体か……何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうこと出来る個性(ヤツ)がいるってことだな。──校舎と離れた隔離空間、そこに少人数(クラス)が入る時間割…… バカだがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

 

その場の生徒たちにはあずかり知らぬことであったが、昼に侵入者があったあの日。校内に別の侵入者がおり、その犯人はマスコミを招き入れることで警報の対象を誤認させた上で、資料の置かれた部屋に忍び込み本日の日程を調べあげていた。

 

「13号避難開始!学校に電話試せ!センサーの対策も頭にある敵だ……電波系の個性が妨害している可能性もある。上鳴!お前も個性で連絡試せ」

「、っス!」

「せ、先生は!?一人で戦うんですか!?──あの数じゃいくら個性を消すっていっても!! イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ、正面戦闘は………」

 

「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん。13号!任せたぞ」

 

確かな覚悟が決まっているであろう、ゴーグルに隠された瞳が生徒たちを捉える。そこに赫い色は灯ってなどいないのに、緑谷出久の言葉を止めた。

 

イレイザーヘッドは長い階段を駆け、飛び出してゆく。自身の捕縛布を携えての単身突撃だ。生徒たちの目下で、彼が敵たちを圧倒し、注目を集めて誘導している。

 

「すごい……!多対一こそ先生の得意分野だったんだ」

「分析してる場合じゃない!早く避難を!!」

「させませんよ」

「「「!!」」」

 

しかし、扉を目前にした生徒の前にくらい闇の霧状のナニカが躍り出る。一瞬の、隙ともいえないうち。移動の気配すらなくそこにそのくらやみは溢れていた。

 

「初めまして……我々は敵連合。せんえつながら……この度、ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは──平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして」

 

その言葉を耳に入れた瞬間、全員の思考が停止する──…オールマイトに息絶え……?殺しに……!?……彼らには目の前の霧が何を喋っているのかはっきりわかってしまったがために、理解を拒む。“無敵”“絶対”と言う言葉の似合うオールマイトを殺すと言われたのだ、無理もない。

 

「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるハズ……ですが。何か変更あったのでしょうか?まぁ……それとは関係なく……

「!」

 

奴の体を構成するくらい霧が、揺らぎ膨らみ広がるのを見て、13号が指のキャップを外した。苦手である戦闘態勢を取り、生徒を庇いながら腕を突き出そうとする。しかし──

 

ザッ!

 

ザシュッ!!

ボォオォォン!!

 

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか!?」

「危ない危ない……そう……生徒といえど優秀な金の卵」

 

二名の蛮勇な生徒が13号の前にかの敵を打ち倒さんと飛び出してしまったのだ。

 

「ダメだ、どきなさい二人とも!」

 

結果として13号がくらやみを吸うことは叶わずに、その霧の再動が始まってしまった。膨らみに膨らんで、全員を覆おうとばかりに包み込む──

 

「耳郎!上鳴っ!」

 

五毛楽は眼前に居た二人を抱えて飛び退こうとするも……それは間に合わない。隣にいた八百万百と共に、くらやみに覆われてその場から消えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──山岳ゾーン

霧に呑まれたあと、山岳ゾーンに放り出された彼らは、一桁ではすみそうにない人数──二十人以上の敵に囲まれていた。

 

「上鳴危ないっ!!」

「うぅわっ!!!」

 

ガシィッ!

彼は上鳴電気の身を左手で引き、右手を咄嗟に肥大化・強化して上鳴に降りかかる大男の拳を受け止め、弾く。

 

「コエ──!!マジ!!今見えた!!三途見えたマジ!!」

「大丈夫か、落ち着け上鳴!」

「何なんだよこいつらは!!どうなってんだよォ!!?」

「アンタ、もっとしっかりしなよっ。ゴモラいなけりゃ死んでる──つか、そういうの後にしよ」

「今はこの数をどう切り抜けるかですわ。幸い五毛さんや上鳴さん達、戦闘に強い個性(ひと)が居ます」

 

しかし、いくら四人いるからと言っても相手は数十名。数の差は歴然……彼も敵相手に力を発揮して戦闘を行うものの、真に巨大化してしまえば三人を巻き込むことはおろかここは山岳地帯の高所故に足場が耐えきれず崩れてしまう可能性が高い。

 

結局現状は局所的かつ一時的な巨大化に抑えるしかなかった。最大まで巨大化した際に、三人を瞬時に拾う自信もなかった。巨大化時のコントロールはまだまだ甘い。

 

「舐めくさりやがってガキ供……この人数差でなんとかなると思ってんなよなァ!!」

 

「上鳴!俺なら電気にある程度耐えられる、気にせず使ってくれっ!!」

「だからァ俺は電気を纏うだけで巻き込んじま──そっかなるほどな!?」

「盾役はする……だが、この人数とこの場所で戦うには上鳴の力が必要だ!」

 

いくら五毛楽が強かろうと、それは結局のところ()の攻撃。それを行なっている間に他を詰められれば弱いので、範囲攻撃のできる上鳴の電撃が状況の打破には必須であるのだ。

 

「救けを呼ぼうにも、特性電子変換無線(こいつ)今ジャミングヤベェしな……! っやるしかねぇぇ……!」

 

「うおりゃあぁあッ!!」

「ふん!くっ、超振動波っ!!」

「ぐおぇっ!?」

 

鎌で切り掛かってきたヴィランに対しカウンター気味に尻尾を浴びせ、遠のけたその相手に超振動を叩き込む五毛楽。

 

「ナイスですわ五毛さん!!」

 

八百万百の創り出した武器で耳郎響香が共に戦い、上鳴電気は触れざまに電気を浴びせて麻痺させ、五毛楽の確実な撃破を重ねる……が、依然敵の数は減らない。

 

「にしても上鳴アンタ……!コスチュームの要望に指向性の補助くらい書いとけっつ ──…の!!」

「ぐああっ耳がぁ!!」

 

彼女は足に装備したスピーカーのような音波振動増幅装置にプラグを挿し、一方の方向の敵の耳を狂わせる。

 

()()()!!」

「へ!?」

「時間がかかってしまいますの…… 大きなものを、創造(つく)るのは!」

 

ブワサァ!

 

彼女の背中から生成された布状の何かが、八百万百と隣に居た耳郎響香を覆い被す。

 

「シート?」

「盾のつもりか?」

 

「……厚さ100mmの絶縁体シートです、上鳴さん」

「──なるほどっ、これなら上鳴は……」

「クソ強え!」

 

BZZZ Z Z Z Z!!!

 

「うぁぐっ」

「「「──っぐああ!!」」」

 

今の上鳴電気に発生させられる最大の電圧。半径何メートルかもわからない範囲に及ぶそれが周囲全員の体を襲う。眩い閃光の迸った後は、二人を除き、誰もが動かずに倒れ伏していた。五毛楽でさえも、なかなか動けずにいる。

 

「ゴモラごめん、大丈夫だった?」

「うん……だいぶし痺れてるけdど」

「さて……他の方々が心配です。合流を急ぎましょう」

「つか服が超パンクに…ゴッ、ゴモラこっち見んなよ!?」

「見てない、本当にni見てない」

「また創りますわ」

「うェ〜〜い」

「!!」

 

電圧が許容量(キャパ)をオーバーしてアホになってしまった上鳴電気と、服が破れてはだけてしまった上裸八百万百。それをガン見する耳郎響香に必死にそっぽを向く五毛楽、というなんともカオスな空間であった。

 

 

 

 

 

…──ボゴリ。

「っ!?やらせるか!!」

 

地面から伸び上がった腕を咄嗟に掴み、本人の意図せぬ勢いでズルリッ!と引き上げて──息を吐かせる間もなく食らわせる。

 

「ゼロ距離超 振 動 波ッッ!!」

「ぶげらあぁあぁあっ!?」

 

奇襲を仕掛けたドクロマスクの電気男は、哀れ活躍する間もなく退場(リタイヤ)させられてしまった。無論死なぬように調整はされている振動波ではあったが。

 

「まだ伏兵が……!五毛さん、ありがとうございます」

「ゴモラ、よく気付けたね……」

「俺は地面に潜ることもあるから。……早めに気付けてよかった、人質でも取られてたら本当に不味かった」

 

そして、動いたことで彼の体の痺れも心臓の爆発しそうな早鐘も収まってきている。

 

「──出来ました、服も復元できました。中央広場に急いで戻りましょう」

「それとなんだが、俺が気絶させる瞬間に腕から電気が走っていた。電気系個性だったなら……もしかしたら、轟の言っていた通信妨害の奴かもしれない」

「なっ……!だとしたらゴモラ、お手柄!」

 

彼は上鳴電気を背中に抱え、八百万百、耳郎響香と共に走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二十三秒」

「本命か!」

 

「二十四秒」

 

「二十秒」

「!!」

 

イレイザーヘッドと敵達の乱闘に駆け寄る「手だらけ」の異様な男は、イレイザーヘッドの放つ捕縛布を容易に掴んでしまった。

 

「ちっ!!」

「十七秒」

 

大柄な敵の脇を抜け、その本命らしき男にイレイザーヘッドは格闘を仕掛けにかかる。掴まれた捕縛布を引き、ぐいっと寄せられた手だらけの男の腹に、ドフ!と肘鉄を打ち込んだ。

 

「動き回るのでわかり辛いけど……髪が下がる瞬間がある」

 

そして今、イレイザーヘッドの髪は下がっている。瞬間──手の男とイレイザーの肘の間に挟まれた男の手のひらから…イレイザーの肘が『崩壊』し始めた。

 

「一アクション終えるごとだ、そして……その間隔は段々短くなってる。──無理をするなよイレイザーヘッド

 

ボロ、ボロ。

 

「 ──っ!!(肘が崩れた!)」

 

男の手を振り払う。よろめくように後退したその隙を二人の敵が襲い、それを避けて迎撃するイレイザー。一人語る手だらけのヴィラン。

 

「その個性じゃ……集団との()()決戦は向いてなくないか?普段の仕事と勝手が違うんじゃないか?君が得意なのはあくまで『奇襲からの短期決戦』じゃないか?」

 

突き飛ばされて、倒れ伏した状態からよろよろと起き上がりながら尚も喋る手の男。

 

「それでも真正面から飛び込んできたのは、生徒に安心を与える為か?……かっこいいなあ、かっこいいなあ。ところでヒーロー…本命は俺じゃァない」

 

そして脳無が牙を剥く。

 

 

 

 

 

 

 

 

イレイザーは取り押さえられていた。右腕を己の捕縛布のようにへし曲げられ、地に顔を押し付けられながら。それは圧倒的な力だった。

 

「対 平和の象徴──改人、“脳無”

 

ベキ、バキ、

「〜〜っ!!!!!」

掴まれた腕が更に悲惨な音を上げる。

 

「個性を消せる……素敵だけど、なんてことはないね。圧倒的な力の前ではつまりただの“無個性”だもの」

 

イレイザーの、潰れていない左手に黒い腕が寄る。そして……

 

グシャッ!!

 

「ぐぁ……!!」

 

イレイザーヘッド、彼の個性は……体の一端でさえも視界に収められれば対象の個性を消すことができる。つまり、この力はこの敵の素の力ということであった。

 

(小枝でも折るかのように……オールマイト並……じゃねぇか……)

 

「死柄木 弔」

「黒霧。……13号はやったのか」

 

突如手だらけの男の側に現れた黒いモヤ。察するに彼はやはり、転移に属する力を有するようだ。

 

「行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒がおりまして……一名、逃げられました」

 

「…………は?

 

 は──…

 

 はあ───

 

 黒霧おまえ……おまえがワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ…… 流石に何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだあーあ…()()()ゲームオーバーだ……帰ろっか」

 

その言は付近で話を聞いていた三名の生徒に多大な困惑を与えた。

 

「………?帰る……?カエルっつったのか今??」

「そう聞こえたわ」

「やっ、やったあ助かるんだ俺たち!」

「ええでも………………気味がわるいわ緑谷ちゃん」

「うん……これだけとのことをしといて……あっさり引き下がるなんて……」

 

(オールマイトを殺したいんじゃないのか!?これで帰ったら雄英の危機意識が上がるだけだぞ!!ゲームオーバー?何だ……何考えてるんだ、こいつら!!)

 

それだけ聞けば、まさに子どもの言動。結果どうなるかも考えず、萎えてしまった心そのままに、感情に任せて行動を決める。そのあり方はまるで幼児のそれであった。

 

「けどもその前に……平和の象徴としての矜持を少しでも、へし折って帰ろう!

 

蛙吸梅雨の額にかざされる『崩壊』の手。避ける間もなくひたりと触れる。全員が焦って──がしかし、何も……起こらない。

 

 

 

 

 

「………………本っ当かっこいいぜ、イレイザーヘッド」

 

頭を無理矢理押し上げたイレイザーヘッドが、ぎりぎりで手だらけの男を見ていたからだ。

 

 

 

 

「────っ相澤先生を離しやがれぇええ!!!」

「あー……別の生徒が来やがった。脳無、は今動けない……おい。征爾。ちょっとは働け……今回お前なにもしてないだろ」

「…………へえへえわかった、よ!」

 

そこに突っ込んできたのは、五毛楽。目を血走らせ、担任を押さえつけている黒い化け物に殴りかかった──それを防ぐ者がいた。先程から手だらけの男のそばにいたのだが、特に動いていなかった男が今動いた。

 

バシッ!

 

「!!(咄嗟のことで怪獣化してなかったとはいえ、軽々と俺の爪をー…ッ!!)」

 

「お、君、アレだろ。ゴモラサウルスくんだろ。はァー、運が良いのか悪いのか。俺ぁ君対策でここに放り込まれたんだぜ」

「な、んの……っ!!ことだっ!」

「巨大化。出来んだろ?つまり──俺もそれっぽい(巨大な)個性って事さ!

 来い!ブラックキング!!

 

 

GuOOOooOOoO!!!

 

 

彼らが見上げる、巨獣。

ゴモラとも違うそいつはブラックキング。

黒を冠する王、ブラックキング。

 

 





ハイ!と言う事でねぇ登場したのは「ウルトラマン 夕陽に死す」他より──ナックル星人(がモチーフのキャラ)とブラックキングでした〜!いやあ、なんちゅーかブルトンとかの面白そうな怪獣出したかったんですがね、そんな話を自然に繋げる技量が私になくてですね──……まあ、今後の文才に乞うご期待!

オリジナルヴィラン①……
(こぶし) 征爾(せいじ)
……黒髪、赤目、血らしき赤に薄汚れた白スーツのボサボサ男。元ネタはナックル星人。

個性……「護衛」。本人の望む姿形、能力の護衛を生み出す。本人のイメージを温めれば温めるほど強力になる。拳征爾は巨大で強大な護衛を望んだ為、具現化に至るまで十年以上の時を要した。


登場怪獣①……ブラックキング

体重6万トン、身長65m。本作のゴモラよりも明確に大きな怪獣。黒いボディと金色のツノを持つ怪獣。原作でも凄まじい怪力を誇り、その金のツノで30万トンのタンカーを持ち上げてみせた。鉄の百倍の強度の腕「ブラックアーム」、口からマグマのような光線を放つ「ヘルマグマ」、煙幕などの武器を持つ強力な怪獣。

読んでくれてありがとう!
よろしければ、評価・お気に登録・感想・ここすきおねがいします!待ってるから!

あと七人評価してくれたらバーが真っ赤に染まるぅ……!
ー追記ー
祝!!バー真っ赤達成おめ!!!
ー追追記ー
減ってた。悲しみ。泣
ー追追追記ー
祝!!バー再真っ赤達成おめ!!!
ー追追追追記ー
五毛くんが痺れてるのは誤字じゃないです

皆さんの好きなヒロインはだぁれ?※本文に影響するかは未定

  • 巨大化といえばMt.レディ!
  • アシッドガール芦戸三奈!
  • フロッグガール蛙吸梅雨!
  • 主人公の正妻麗日お茶子!
  • スケルトンボディ葉隠透!
  • 地球防衛チームなら開発ポジ、八百万百!
  • 貧乳は希少価値だステータスだ耳郎響香!
  • は?耳郎さんはπあるやろがい(耳郎響香)
  • アンタらブッ飛ばすよホント(耳郎響香)
  • 湖の王、エレキング(!!??!?)
  • 好きな子が居ない。やりなおし
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