やってやれゴモラオラァアァア!!
ゴモ < オレァ クサムヲ ムッコロス !!
ブラ < ヤメロー! シニタクナーイ! シニタクナーーイ!
はぁーこんなイベントさっさと終わらしてお前らサッサといちゃつくんだよオラァン!体育祭で平和にバチるんだよオラァン!
ショッギョ・ムッジョ!
「くそっ、確かに俺の対策だ!逃げてくれ皆!相澤先生も連れて行って────
うぅぅ ギ sHaAAAAAA!!』
見上げる程に大きな黒い獣に対抗すべく、その身に宿る
「うそ、ゴモラよりっ……」
「大きい、ですわ……っ!?」
頭上の獣。その黒い姿を見上げ、相澤先生と蛙吸梅雨の元に走る二名が思わずといったように呟く。そう、確かにかの黒い獣はゴモラよりも頭ひとつ……ふたつ以上は大きかった。
『GuOOOOOOOO!!』
『GISHAAAAAAAA!!』
それぞれの咆哮が鼓膜を揺らす。まるで、衝撃と衝撃のぶつかりあいであった。空気が震え、風のようなものが巻き上がる。
「っ!まずは先生達をっ」
ここにいないアホになってしまった上鳴電気は、先程周りに敵のいない場所に安置されている。そして……彼女らが向かう先でもまた、一波乱起こっていた。
(ヤバイ ヤバイ ヤバイ ヤバイ ヤバ──)
五毛楽によって蛙吸梅雨から逸された手だらけ男──死柄木弔の目。そして意識が向いていないからか始まってはいないものの、今なお蛙吸梅雨の額に添えられた『崩壊』させる手のひら。奴がこちらを向き直せば、蛙吸梅雨は即座に死を迎える運命にある。
(さっきの敵たちとは──明らかに──違う!!──蛙吸さん!!助けて──逃げ……!!)
「手っ……離せぇ!!」
緑谷出久は死柄木弔に拳を振り上げて殴りかかる──蛙吸梅雨を救うために。
「脳無」
「SMASSH!!」
ズドッ!!
拳が肉に刺さる。
(──!?折れてない!!?『力の調整』がこんな時に!!出来た!?うまくスマッシュ決まった!!!
やった……)
そう、緑谷出久は確かに殴りつけていた。ただし……死柄木弔ではなく、間に入り込んだ黒い敵、『脳無』の腹を。硬く、人の肌とは思えない……傷一つないその腹を。
『脳無』の焦点の合わない目、常時開いた口、剥き出しの脳みそは──それでもしかし、全身で緑谷出久に意識を向けていた。
「え……」
(速っ……いつの間に……ていうか────効いて……ない……ッ!?)
「良い動きをするなあ……スマッシュって……オールマイトのフォロワーかい?まぁ、いいや君」
脳無の腕が緑谷出久の腕を握りしめる。軽く握った様に見えるその手は、既に緑谷出久の腕を握りつぶせる力を感じさせる程に硬く──
蛙吸梅雨は迫る死柄木弔の腕を弾きながら、緑谷出久を救ける為に舌を伸ばす。しかしそれも間に合わず、二人が文字通り潰され消されそうになったその時──……
バ ア ン!!
入場門の扉が吹き飛ばされた。
「もう大丈夫──私が 来た」
「あーー…コンティニューだ」
────────────
────────
五毛楽は目の前の同類と対峙する。チラリと足元を確認すれば──足や尻尾の付近には皆いないようだった。二匹は何を示し合わせるでもなく同時に走り出す。
ドガシィィン!
とんでもない質量同士の衝突と、組み合う二匹。……先に仕掛けたのはゴモラだった。一歩引き、たたらを踏んだブラックキングの横面を思いっきり大質量の斬撃付きビンタで殴り飛ばす。
『GuuOoOaッ』
もう一度反対側からそれを浴びせようと、全力でぶうん!と腕を振るうゴモラ。しかし、ブラックキングは瞬時に頭を下げることでそれを回避してしまった。そして反撃として、ツノのついたその下げた頭をゴモラの喉にごう!という音の鳴る速度で突き出した。
ズッガン!!
およそ喉とツノがぶつかって鳴った音とは思えない音だ。顎と喉にぶち込まれた硬質の巨大な金色の角。数十万トンもの重量を持ち上げることができるその角にガツンと思いっきり打ち上げられて、ゴモラもたまらずのけぞってしまった、がそんなことは関係ないとばかりに構わず追撃の頭突きを仕掛けるブラックキング。しかしゴモラはなんとか半身を捩ってばぁっと距離を取り、その体を捩った勢いを全てのせて全身を勢いよく回転させた。
『GISHAAAA!!!』
ズバシィィィンン!!
ゴモラお得意の──
「くそ、何やってるんだブラックキング!そうだ、ヘルマグマを撃ってやれ!」
『GuuOOOO!!』
立ち上がり、かぱりと開かれたブラックキングの大口から放たれる、超高温のマグマ光線がゴモラに猛然と迫った。そして、相対するゴモラもまた得意の技で合わせ、やり返す。
『
拮抗するかに思われた、両光線同士の衝突!!……だがそれはしかし、ヘルマグマはゴモラの超振動が散らしてしまった。振動という性質故に、ヘルマグマの塊としての性質をぶち壊して分散させてしまったのだ。
「俺のブラックキングも負けちゃいねえが、想像以上に手強い……ッ!
はっ!!」
ベシィッ!
拳征爾は鋭く飛んできた二本の何かを、振り返りざまに拳で打ち払った。
「ウソでしょ、完璧に不意打ち決まったと思ったのに」
「貴方の相手は私たちです!あれは貴方の個性によるものだということは聞いていました……!つまり、貴方を倒してしまえば!」
「あァ……、あいつは消える。だがァ?
そんな簡単に、学生如きにゃあやられてはやれないなぁああ!!」
ナックルダスターを装備した拳征爾が、再度飛んできたプラグをこちらもまたパンチでバシリ!と弾きながら笑う。
「ちょろいちょろい!」
「くっそ、さっきの奴らと明らかにレベルが違う……!」
「耳郎さん、気を引き締めて行きましょう」
「おっけー」
「悠長に話してんじゃねえよなァア!!」
ガッ!と素早く走り出し、殴りかかってきた拳征爾のパンチを咄嗟に八百万百が鉄板を創り出し、その拳の前に突き出して防御する。がしかし、そのパンチは容易くその鉄板をバゴン!と貫いてしまった。弾くのではない、貫通させた。
「はァァ……油断してんなよなァ。おっと、俺自身が殴りかかることについちゃあ文句は受け付けないぜ?ポケモントレーナーが体を鍛えちゃいけないってルールはないからなぁあ!!」
「なんてパワー……!」
「下手に攻めてはこちらが危ないですわ……!」
「俺ってばやっさしィィ。普通ヴィランから忠告なんてあげるもんじゃあないんだぜぇ」
「その優しさとやらでサクっとやられてくれたりしない?」
「さっき言ったろ。俺を倒してみなってなァ!」
「言われてないですわ!!」
「あり?」
とぼけた会話をしていても、その苛烈な攻撃は一切途切れることがない。赤いナックルダスターはもはや残像の様に見えるほどで、万能個性の「創造」を持ってしても……難敵であった。防ぐだけで精一杯だ。攻勢に転ずることができない。耳郎響香と合わせて二人いるのに、全く優勢に立てないのだ。
『GISHAAAAッ!!』
『GUOOoOOOoッ』
ゴオン!ドッガァッ!!
ゴモラの繰り出す前蹴りをモロに下腹に受けたブラックキング。凄まじい衝撃に後退りながらも、牽制だと言わんばかりにヘルマグマを細かく放つ。それはまるでガトリングガンのようで、ゴモラはそれらを弾いて防ごうとしても数発食らってしまった。
そして生まれたゴモラの隙を見て、後ずさっていたブラックキングは、再度暴走列車のような前進する勢いで前傾姿勢を取り、こんどはゴモラの腹にドガァァン!と角をぶちかました。
『GiiShAAAaaaッ』
人間の声ではないが、苦悶の声だということはその場にいる誰もにはっきりと伝わってくる。お互いにパワータイプである為、正面衝突すればガタイの良い方に戦況は転びやすいのだ。
そして今のゴモラは、「獣にはない戦闘眼」というほんの少しだけの人間としてのアドバンテージをフル活用し、崖っぷちの有利状況に立っていたのだ。
『
彼もお返しだ、とばかりに全力で突貫。鼻先の角を用いてドガァ!と頭突きをブラックキングにくらわせるも、先程のゴモラが受けた攻撃のように相手が堪えた様子はない。このサイズ同士の戦いにおいて、体重の差は直接攻撃力につながり、まるでボクシング選手の体重と一般人の体重のような差が生まれているのだ。
(どうする?どうすれば勝てるんだ?この戦闘を少しでも早く終わらせる為にはどうしたらいい──)
距離が少し離れている今考えれば……
(ゼロ距離、マックスパワーの超振動波。これしかない……チッ、さっきの頭突きの時にやってれば良かった)
しかし、ここでブラックキングが再度攻勢に出てしまった。先程ゴモラの行った尻尾攻撃……ブラックキングがそれを真似たのだ。ブラックキングの尻尾はゴモラのそれに比べて重さはないのかもしれない。だが、明確に凶悪な武器が付いていた──幾本も列をなして生え揃った、鉄をもズタズタに引き裂くするどい棘の存在である。
『GuuOOOOッッ』
『GISSSHAaaa』
振るわれた尻尾!迫るそれに対し、思わず腕をクロスさせて防御を行ったゴモラは──
ザシャッ!!
前面に出していた左腕。その表面を荒く乱雑に切り裂かれてしまった。……幸いだったのは、ブラックキングの尻尾はまだまだ狙いが甘くて攻撃が浅かったことと、被害を受けたのが利き腕ではなかったことだろう。しかし、ここでわかりやすい傷というのはとてもメンタルに関わる。
(このまま戦闘を続ければ──負ける!ここで、決めるんだっ!!)
ダッ!
いきなり走るゴモラ。対するブラックキングの攻撃に防戦の構えを見せていたというのに、そんな状況からの急なダッシュ。一瞬戸惑ってしまったブラックキングは対応に遅れて致命的な隙をさらす。そしてその隙をつかれたその瞬間、胸にツノごとガッ!と組みつかれることを許してしまう。
ゴモラは強くがっちりとブラックキングの胴をつかみ、自身の角をまるでめり込ませるかのように強く押しつけ──
『
『Gu────!!』
……ついに体内でゴモラの振動エネルギーを抑えきれなくなったブラックキング。空気中に分散されることなく渾身の力を込められて放たれた超振動がブラックキングの体を破壊する。
『…………ッ……』
全て出し切ったゴモラは、ツノを外してジリジリと後ずさる。なんとか巨大化は保っているものの限界が近く、この攻撃を万が一耐えられてしまったら──もうゴモラに打てる手はない。
微動だにしないブラックキングを見つめるゴモラの瞳。二度目の瞬きを数えたその瞬間……
どう、
と。ブラックキングの体が地に伏した。その振動はとても巨大生物が倒れたものとは思えないほど軽かった。──ブラックキングは、拳征爾の個性によって具現化された存在。つまり、ついにブラックキングもまた限界を迎え、消える時が来たのだ。
『………GISHAAAAAAAAAA!!!』
雄叫びを上げたゴモラも……やはり巨大化を保てなくなり、元のサイズに戻っていった。
「は?──はぁあ?ばっ……
……嘘だろ?ふざけ、は????
なぁ、嘘だよな?!はぁ!?はぁああ!?
そんな……馬鹿なァァ……!?俺の、無敵の、最強の、ブラックキングがァァアァア……ッッ!??」
「今です!」
「おっけ!」
「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘──ぐふっ!!」
「確保!」
「拘束具をつけますわ!!」
自慢のブラックキングがやられて、敵前だというのに大きく取り乱した拳征爾。周りが何も見えなくなり、自身の心臓でも失ったかのような喪失感に目の前が真っ暗になってしまった様な錯覚──
そしてその隙に、耳郎響香と八百万百両名が捕縛に成功。無力化された拳征爾は、ブツブツと解読不能な呟きを繰り返すのみで、動かなくなってしまった。その姿は哀れですらあったが、ヴィランである拳征爾に容赦がくだることはなかった。
「
「はぁ……ったく、こっちが助けるつもりだったのに。ほんと、強すぎ……」
「置いてきた上鳴さんも心配です。五毛さんと合流して、上鳴さんを迎えに行きましょう」
「……ん」
彼女たちは揃って歩き出す。五毛楽の方へ、上鳴電気の方へ。幸運なことに、オールマイトの方向は向いておらず、戦闘を終えて萎んだオールマイトの姿は誰にもみられずに済んだ。
「ゴモラ、おつかれ。大丈夫だった?……うわ、左手血塗れじゃん痛そー」
「ハハ。めっちゃ疲れたけど、大丈夫だよ。腕も見た目はひどいけど、そんなに深くないはず」
「今、包帯を創りますわ。少々お待ちを……」
体力を消耗して地面に大の字に寝転がっていた五毛楽の元にかけより、言葉を交わして安否を確認する。
まさに、ブラックキングはこの場の面々の中で彼にしか倒せなかったのだ。オールマイトは脳無の相手、ゴモラはブラックキングの相手。二つの巨大な力をヒーローとしてからくも抑え切り、全員の命を守りきった。
少し休もうと、仰向けに地面に倒れていようが今は誰も責めるまい。彼は守りきった平和を噛み締めたあと、疲れたので目を閉じた。
「ちょっと、ゴモラっ……?
いや、寝ちゃっただけか」
「戦闘の緊張が解けたのでしょうか?私は上鳴さんを連れてきます、……耳郎さんは五毛さんと一緒にいてあげてください」
「……ありがとう」
そう告げた八百万百の背中がその場から遠のいていく。すっかり見えなくなったころ、思わず彼の側に座り込んだ。そして彼の頭を抱えて膝に乗せる。
だが、彼は何も喋りはしない。喜んでくれてもいいのに……まあ当たり前だ、眠っているのだがら。
「……ばか。……──でも、ありがとう」
誰もいない。その一言聞くものはいなかった。
対怪獣戦はどうしても薄味になるなあ。だってしかたないじゃん、原作たちも戦闘時間は数分なんだぜ?よく五千字くらい書けたねーってほめてくれ!!バカって貶しつつ誰にも聞こえないような感謝するツンデレっていい……よくない?「バカ」にもそんな悪感情こもってないやつ。
ということでゴモラ以外の登場怪獣その一、
ブラくんでしたー!ありがとうございました〜!!
拳「ブラじゃなーいよ!!」
あーわかったわかった…なんでブラって名前なん?
拳「ブラじゃなぁーいって!!」
いやあ脳無強かった()ねえ。死者がでなくてよかったよかった。
よろしければ評価・お気に登録・感想・ここすき等よろしくお願いします!
評価してくれたら職業体験編で追加エピがんばるから!ほんとだから!ウソじゃないもん!ほんとに書くもん!
追記。あまりに文章が稚拙であったと思ったので書き直した。そのせいで鮫牙さんの誤字報告がどこかわからなくなっちゃった……!ごめんなさい!どこ間違ってました!?
皆さんの好きなヒロインはだぁれ?※本文に影響するかは未定
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