ある日、ある日本の科学者が、遂に人の手によって新たな世界を作ることに成功した
そこは剣と魔法の存在を許された唯一の地
そこに実験として転生させられた青年は、その世界に何を見るか、
これは壮大な世界観を旅するありがちな冒険活劇である
ー東京ー
今日も東京は、サブカルチャー文化で盛況の限りを尽くしていた
そんな中でも、ここ最近、街中の若者がこぞって話題に出す内容が人工的な異世界の実現だった
誰も彼も自分が言ったらだのダンジョン攻略だと大凡現実の話をしているとは思えない話で盛り上がっていた
それもそうだろう、なぜなら幻想的であったはずのそれは遂に現実へと成ったのだから
そんな街中に、一際密度の高い人集りが出来ているのが遠目でも理解できた
なんでも開発された転移装置通称アメノトリフネを抽選で体験できる様だ、
あの人集りも納得だろう
これは所謂先行プレイの様なものらしく、会場では自分のスキルを診断してもらえるらしい
僕が行ってもしょうがないが、診断だけならと、興味本位で受けて見ることにした
「先頭の方どうぞ〜」
そろそろ自分の番が来たようだ、
目の前の機械に触れて見る、
説明によればその個体が持つ才能をスキルとして昇華する他、
基本的な戦闘技術をインプットしてくれる様だ
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所持スキル
放浪者 適応力が上がる
流浪の者 誰からも身分を怪しまれなくなる、或いはイメージを染みつけるスキル
月兎 高く早く飛べるただそれだけのスキル、狩人の最初の業であり放浪者である証
言の葉の若火 言葉が通ずる、ただそれだけのスキル、それだけでありながら、とてもありがたい力だ
葦原流剣術 極めれば、竜を断つことすら叶うであろう、異界に発つものに贈られる最後の手向
介在者 未来を変える力、1人だけでは足りなくとも、集まれば何かを変えることはできる
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この程度か、よくも悪くも一般人といった俺じゃ、期待するだけ無駄だった様だ
くるりと身を翻し原稿を書き上げる為に家に戻ろうと振り返った時には、
既に見える景色が変わっていた
どうやら僕は、異世界に迷い込んだ様だ
僕は、きっと前の世界に思い入れなど無かったのだろう
家族、友人に逢えないとわかっても別段感情は湧いてこなかった
目の前に悠然と広がる、ビル1つ無い草原を見ながら一人、物思いに耽っていた
暖かな春風に打たれてうつらうつらと舟を漕いでいた僕は、
コツン
突然頭に軽い衝撃が奔ったおかげで目を覚ました
衝撃が来た方を振り返るとそこには同人誌に出てきそうな容姿のゴブリンがいた
しかし創作の世界の様に直ぐに襲ってくる様な事は無かった、
こちらの反応を伺う様な動作を取り警戒はすれど襲ってくる様子は無い
僕は不思議に思いながらもやがて納得がいった、よくよく考えてみれば当たり前だ、
此処は自然界であり人間の暮らす街とは違い病院などある筈も無い
怪我は死に直結するのだ、必要が無いならば極力手を出さないのが生き物としての当たり前だ、
どうやらゴブリン達は僕の事を無害と認識してくれた様だ、
各々武器と思われる棍棒を下ろし、森の中へ帰っていった
実感と言える物はいつまで経っても湧いてこないが、ここから僕の異世界ライフが始まるのだ
起き上がった僕は、脇に置かれていた一振りの刀を拝借して、旅立った
次回は人との絡みでも書こうかなぁ
あっ今の主人公の服装は現代楓じゃなくて風来坊イメージの着物を来てるよ