コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 補完編   作:アシッドレイン

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カップリング ミレイ→ライ×ニーナ
ジャンル 昼ドラ

注意)
ミレイ壊れていますので、ミレイファンはご注意を…。
どろどろとしたものが駄目な方はご遠慮ください。


この話は、一部データ破損、損出で話数が抜けています。
当時のSSスレのデータをお持ちの方がおられましたら、ご協力お願いいたします。


思いの後に… 第7話 カ ン ケ イ (関係)

「ごめんなさいっ。だけどライにしか頼めないの」

ミレイさんは、切羽詰った様子で僕に話しかけてきた。

本当なら、会ってすぐにニーナへの告白の時間を作れるようにお願いするつもりだったんだけどタイミングが悪いとなかなか切り出しにくい。

それに普段からは考えられないほど切羽詰っているミレイさんの様子が気になる。

だから、まず自分の話より先に彼女の話を聞くことにした。

「ライも覚えていると思うけど、あの見合い相手がどうやら諦めてなかったみたいなのよ。

昨日、おじいさまから連絡があって、興信所みたいなところが嗅ぎまわっているって…。

念のために調べてみらったらあのお見合い相手らしいのよ、依頼者が…」

そう切り出され、僕はミレイさんのお見合いをニーナとルルーシュでぶち壊した事を思い出した。

そう、あの時は僕がミレイさんの恋人役だっけ…。

少し恥ずかしながらもあの時の嬉しそうなミレイさんの笑顔が脳裏に浮かぶ。

ニーナに少しでも好意を持ってなかったら、間違いなくミレイさんに惹かれただろう。

それほどあの笑顔はすごく印象に残っていた。

だが、今、僕にとっての一番大切な人はニーナだ。

だからあの関係はあれでオワリのはずだった。

そう…僕の中では、そうなっていた。

しかし…。

「だから、一週間でいいから恋人の役をやって欲しいの。お願いっ…」

必死になって頼み込んでくるミレイさん。

彼女がここまで必死ということは、かなり状況はヤバイのだろう。

それに僕が恋人ではないとバレたらアッシュフォード家にも迷惑がかかるに違いない。

「わかったよ、ミレイさん。だけど、一週間だけだからね」

僕ははっきりと期限を決めて言った。

はっきり期限を決めないと決心が鈍りそうで怖かった。

そして、ニーナをこれ以上、長く待たせたくなかったから…。

「それでいいわ。助かったわ、ライ」

ミレイさんはほっとした表情を浮かべている。

僕もミレイさんの力になれてよかったと思った。

そう…この時は…。

まさか…これが原因であんなことになるとは思いもしなかったから…。

もし、未来が見れたのなら、間違いなく僕は断っていただろう。

だが、僕にはそんな力はなく、ただ流れに流されていくしかなかった。

 

そして…。

ライが立ち去ってから、ミレイの表情が変化した。

柔らかな微笑がゆっくりと変わっていく。

口端がきりきりと歪み上がり、目元が細くなっていく。

その顔は、まるで堕ちた獲物をいたぶって楽しむサディストのような笑みが浮かんでいた。

 

 

結局、このミレイさんの約束は二人だけの秘密と言うことになってしまい、僕はニーナにどう言うべきか迷っていた。

ニーナぐらいなら話しても問題ないとも思ったが、約束は破りたくなかった。

それに1週間後にはきちんと告白する時間をくれるという約束をミレイさんとしてしまったしなぁ…。

仕方ないので、ともかくニーナに伝えられることだけは伝えようとミレイさんのところに行く前に彼女に会い来たのだ。

昨日あったばかりだというのに、ニーナは少し疲れているようだった。

何かあったのだろうか…。

「どうしたの、ニーナ?疲れているみたいだけど…」

僕が声をかけると少し微笑んで誤魔化そうとする。

「…ううん。…大丈夫です、ライさん…」

そう言ってくれたものの、不安そうな瞳の色は隠せない。

くそっ…。

自分の不甲斐なさに情けなくなる。

好きな人の不安も取り除けないのかっ…僕はっ…。

今、ここで告白して安心させたい衝動に駆られる。

だが……。

心の中でそれでいいのか?という疑問が返ってくる。

だから、僕はゆっくりと彼女を抱きしめてあげることしか出来なかった。

「ごめん…。力になれなくて…」

やさしく…いたわるように…彼女を抱きしめる。

「……ありがとう……ライさん」

囁くような感謝の言葉。

そして彼女もしっかりと僕を抱きしめ返してくれた。

暫くそうしたのち、ゆっくりと離れる。

彼女は少し持ち直したようだ。

微かだが笑顔が浮かんでいる。

僕の大切なニーナ…。

自然と頭を撫でていた。

ごめん…ミレイさん。

やっぱりこんな状態のニーナに黙っておくなんて出来ないよ。

僕は、心の中でミレイさんに謝りながら、すべてを話すことを決めた。

 

 

ああ…ライさんが心配してくれている。

頭を撫でられながら、私はほっとする。

昨日の女子学生同士の会話の事などもうどうでもいいとさえ思えるほどに…。

私の大切な居場所…。

うふふっ…。

自然と笑みが浮かぶ。

それを見て彼もうれしそうだった。

だが、そのすぐに彼の表情が暗くなる。

どうしたんだろう…。

不安が心に湧き上がってくる。

苦しいほどに心が締め付けられそうになった。

ああ…そんな顔しないで…ライさん。

だから、言いにくそうな彼の顔を見たくなくて、私の方から話しかけていた。

「…ライさんこそ…大丈夫ですか?…なんか苦しそう…」

そう聞くと苦笑を返し、指で頭をかいている。

「まいったな…。ニーナにはわかっちゃうか…」

ええ、わかる。

だって……貴方の事をいつも思っているし、それにいつも見ていたんだもの。

だから、わかるの。

私の大好きな王子様…。

そして、私は少しでも彼の心の苦痛が除かれるように願いながら微笑む。

今の私に出来るのはこれぐらいだけだから…。

だが、その後に出た彼の言葉に私は心が張り裂けそうになった。

「実はね…ちょっといろいろあってミレイさんの恋人をしなくちゃならなくなったんだ」

まるで鈍器で頭を思いっきり殴られたようなショックが走った。

嘘っ…そんな…。

一瞬…時間が止まったかのような感覚に襲われる。

今、彼の言った言葉が頭の中でリピートされ続けるが、愕然となって何も考えられなかった。

思考が停止し、気を失っているかのようだ。

がくがくと足が振るえ、足の力が抜けて倒れそうになっていた。

そんな私の様子に言い方が悪かったと気付いたのだろう。

慌てて私を支えながら彼は言い直した。

「ち、違うんだっ。言い方が悪かったっ。

恋人じゃなくて、恋人のふりをしなくちゃならなくなったんだ」

「…え?!」

その言葉でやっと私は我に返った。

「…ど、どういう事…ですか?」

恐る恐る聞いてみる。

彼はすごく申し訳なさそうな表情で説明してくれた。

ミレイちゃんの見合いの相手がまだ諦めてない事。

そして、それを誤魔化すために1週間、恋人のふりをしなくちゃいけなくなったという事を…。

あの騒動は、私も関係していたからよくわかっている。

ミレイちゃんを助ける為にライさんがそう決めた事は決して悪いことではない。

だけど…何故なんだろう。

こうまで心が怯えるのは…。

まるで取り返しのつかない方向へ向きつつある流れを恐れているかのように思えてしまう。

いけないっ…。

彼を…ミレイちゃんを信頼しないと…。

私の大切な王子様と大親友を信頼しないと駄目だ。

そう・・・わかっている。

わかってはいるのに…。

私の心は不安という霧に覆われていく。

どろどろとした黒い粘着度の高い霧が心にまとわりついていく。

一生懸命、それを払おうとするけど…それはまるでキリのない行為としか思えないほど纏わりついて晴れてくれなかった。

だけど、彼を心配させたくなくて私は無理に笑顔になる。

もうこれ以上、彼を心配させたくない。

その思いだけで…

でも…。

「ごめん…」

そう言って彼は再び私を抱きしめた。

私が彼の事をわかるように…彼も私のことがわかるのだろうか…。

彼に抱かれ、彼の温もりと彼のにおいに包まれていく。

ああ…ライさんっ…。

私の…大切な人。

私が幸せに包まれている時、彼は私の耳元で囁いた。

「1週間だけ…。1週間だけ我慢してくれ。これが終わったら…」

そこで言葉を切り、決意を固めたのだろう。

私を抱きしめる腕に力が入るのが判る。

「きちんと話したいことがあるんだ…ニーナ」

語尾が震えているのがはっきりとわかる。

彼の必死の囁き。

私は、そう彼の言葉を受け止めました。

だから、私も答えないといけません。

いくら鈍感な私でも、ここで逃げちゃ駄目だとわかります。

そう、怖いけど…不安だけど…逃げちゃ駄目なんです。

だから…私は……。

「…うん…。…待ってます。ライさんの…話を…」

ありったけの勇気を振り絞ってそう答えました。

そして、お互いの顔が動いて自然と見つめ合い、まるで惹かれあうかのようにゆっくりと互いの顔が近づいていきます。

私はゆっくりと瞼を閉じました。

多分…彼も…。

そして…唇から伝わってくる彼の唇の感触だけが明確に脳に伝わってきます。

心臓が壊れそうなほど激しく動き、身体中の神経が唇に集まるかのようでした。

恥ずかしいとは思いましたが、まるでふわふわとした雲の上にいるかのような浮遊感さえ感じてしまいそうな幸せな気持ち。

そう、私達は二度目の口付けを交わしました。

そして、それはお互いが求めた初めてのキスでした。

 

 

「ライっ…。さぁ、いくわよぉ~♪」

ミレイさんの恋人のふりを始めて5日がたった。

その間、僕とミレイさんはベタベタの恋人同士を演じている。

いや、僕は演じているつもりだが、ミレイさんはどうなのだろう。

時々、度を越えた対応を求められてしまい、かなり困惑することも多い。

その度になんとか誤魔化しているが、何度流されてもいいかなと思ったことだろう。

ニーナとのあの誓いのキスがなければ、どうなっていたかわからない。

それほど熱烈な行為が繰り返されている。

でも…あと2日だ…。

あと2日たてば、この役目も終わってきちんと告白できる。

いつもニーナの傍にいることができる。

だから…がんばろう。

そう思った瞬間、別れ際の寂しそうなニーナの笑顔が脳裏に浮かび上がる。

ニーナ…。

心配しないで…。

だから…待っててくれ…。

そんな事をぼんやり考えていたら、いきなりミレイさんから服を渡された。

「はいっ…。ライはこれに着替えてっ…」

「えーっと…どういうことでしょう?」

思いっきり疑問を感じながらも服を受け取り、聞き返す。

「何言ってるのよっ…。食事に行くのよ。昨日言ってたじゃないのっ」

ミレイさんが不機嫌そうにこっちを見ている。

「いや…それはわかっているけど…これって…」

そう…渡された服は、正装といってもおかしくないほどしっかりした服だった。

「仕方ないじゃない。それ位着ないと入店出来ないもの…」

その発言に僕は自分の認識の甘さを痛感した。

つまり、それほどきちんとしたお店ということか…。

てっきり、その辺のレストランとかを考えていた僕は、彼女の言い分を理解できた。

だが、納得できない。

「そんなところで食事しなくても…」

テーブルマナーとかそういうものもあるし、そういう堅苦しいものは苦手だ。

「だぁ~めぇっ。却下しますっ。さぁ、さぁ…さっさと着替えるっ…」

相変わらずの強引さで話を進められ、結局僕は着替えることとなった。

そして、着替え終わり、今は学園の門のところでミレイさんを待っている。

うわー…見られているよ…。

恥ずかしい…。

そう、さっきから女生徒の視線が痛いほど集まっているのがわかる。

まぁ…恋人同士のふりをする為とはいえ、これは勘弁願いたい。

まいったなぁ…。

そう思っていたら、僕の前に高級車が止まった。

ゆっくりとドアが開く。

そして…僕は…言葉を失って見とれてしまっていた。

きらびやかなドレスを身にまとったミレイさんに…。

上半身は、きわどいぐらいに肩を露出し、胸の谷間を強調しているのに、腰はキュッとしぼられており、そこから下の下半身はふわりとした感じで広がっていく。

そして、何枚かの布が重なり合って、襞を作りリボンがそれをかわいらしくまとめていた。

そう…それはまさに彼女の魅力を最大限に魅せる為のドレスのようだった。

歩くたびに白の光沢のある布で作られたドレスがふわりと動く。

その優雅で煌びやかな動きと輝きがまるで別次元のようにさえ見えてしまう。

ああ…なんて…綺麗なんだ。

まるで童話なんかに出てくるお姫様みたいだ…。

そんな事が頭に浮かぶ。

呆然としている僕に、ミレイさんは近づいてにこりと微笑むと僕の手をとった。

それで我に返って慌てて褒めようとするが言葉がうまく口から出ない。

「あーっと…えーーっと…そ、そのぉ…」

そんな僕の様子が楽しかったのだろう。

くすりとミレイさんが笑う。

それでますます混乱してしまい、なんとか言えた言葉は「き、綺麗だよ…」だけだった。

それでも大満足だったのだろう。

すこぶるご機嫌で僕に車に乗るように勧める。

僕はその言葉に従って車に乗り込み、その後にミレイさんが僕の隣に座ってドアが閉まると車は動き出した。

 

 

窓から門のほうを見てみるとライさんが正装して立っているのが見える。

多分、またミレイちゃんとデートなのだろう。

彼からきちんと内容を聞いていなければ、私は狂ってしまっていたかもしれない。

或いは、生きる望みを失って死んでいたかもしれない。

それほど彼への思いは強く、私の心の多くを占めていた。

また、事情を知っていたからこの光景が平気というわけではない。

私の心の中は、不安と妬みの闇でドロドロに満たされかけていた。

あの時のお互いに求め合ったキスがなければどうなっていた事だろうか…。

後…2日…。

私は、これほど時間が経つのを遅く感じた事はなかった。

もし神様がいるのなら、時間を一気に進めて欲しい。

そう間違いなく願っていただろう。

だが神なんて存在しないし、そう都合がいいことは起こらない。

ただ、信じて待つだけ…。

それしか今の私に出来ることはない。

ああ…なんてもどかしいんだろう。

私は、それ以上、彼を見る事が出来ずに窓から離れた。

ライさん…。

私、ライさんの事…信じてます…。

だから……。

 

 

ミレイさんと一緒に行ったのは、とてつもなく高そうなホテルの最上階にあるレストランだった。

確かにここなら正装しないと無理っぽい。

周りを見ても正装をうまく着こなしている人たちばかりの様に見えた。

僕は少し窮屈な感じを受けたが、ミレイさんはそんな僕をリラックスさせるためなのか積極的に密着してきた。

腕を取り、豊満な胸を押し付けてくる。

「あ、あのうっ…ミレイさんっ…そのぉ…」

あまりの胸の柔らかさに蕩けそうになり、しどろもどろになんとか離れるように言いかけたが、それはすぐにミレイさんの囁きで言うのを諦めるしかなかった。

「ほらっ…後ろの男っ…。あっ、振り向かないでゆっくりと周りの風景を確認するかのように見て」

言われたとおりに視線を動かす。

確かにここ最近よく見かける顔だ。

なるほど、例の興信所の関係者か…。

ならば、ここは離れるのは不自然か…。

そう思ってミレイさんの密着を受け入れるしかない。

でも…ちょっと理性が持たないかも…。

そんな事を考えていると、むぎゅっとより胸を押し付けられてきた。

ああーっ…すごい柔らかくて…大きいっ…。

ニーナに比べると…ボリュームがぁ…。

そんな事が頭に浮かんだが、すぐにその考えを打ち消した。

駄目だっ…。

僕が好きなのは…ニーナなんだっ…。

そこまで思ったのはよかったが、すぐにデートのときに押し付けられたニーナの胸の感触が思い出される。

ニーナの小振りだけど、柔らかい胸もよかったんだよなぁ…。

あーーっ…。いかんっ、いかんっ…。

ニーナ…ごめん。

でも…許してほしい。

こんなことを考えてしまうのは男として…正常な証なんだ。

そんな言い訳を思いながら、頭の中でニーナに一生懸命に謝っていた。

 

 

ボーイに案内されて予約していたテーブルに着く。

今のですっかりライはぽーっとなっている。

くすっ。

あんな程度でぼーっとなっちゃって…。

くすくすくす…。

かわいいじゃないのっ。

でもね…これで終わりじゃないのよ。

今夜は、もっと気持ちいいこと教えてあげるわ。

そう…私から離れられなくなるような事をたっぷりとね。

 

 

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