コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズ 補完編   作:アシッドレイン

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●カップリング 今のところ…マリアンヌ←ライ←アーニャ
●ジャンル ラブコメ魔女っ子バトルストーリー(予)


●注意
パラレルワールドの為、キャラクターの設定等が大きく変わっています。ご注意ください。
 
・アーニャ・ 普通の人として今まで生活してきた為、あくまで普通の中学生。
      マリアンヌに寄生されてからは気苦労が耐えない日々を送っている。
      最近、親身なってくれるライが気になる様子。恋に恋するお年頃のようです。
・マリアンヌ・ ブリタニアから"異形のもの"を封印する為にこの世界に来た魔法使い。 
       だが、単身ではこの世界に実体化出来ず、契約を交わしたものの身体を借りている。(寄生しているとも言う)
       現在、契約したばかりという事もあり、力を出し切れていないようだ。また、回復者がいないという事も彼女の力を引き出せない原因になっている。
・ライ・ ふとしたことからアーニャやマリアンヌと関わるようになった普通の高校生。
    しかし、記憶喪失の為、3年以上前のことは覚えていない。マリアンヌの美しさに惹かれている。
・ルルーシュ・ ライの親友でナナリーの兄。
・ナナリー・ ルルーシュの妹でアーニャの友達。 
      最近、アーニャの行動がおかしい事に疑問を抱いており、何も相談してくれない事に寂しさを感じている。
・ゼロ・ 黒尽くめの仮面の男。ライの事をギアス能力者と呼び危険視する。秘密結社「黒の騎士団」を率いて何やら暗躍している様子。
・紅蓮・ ゼロの右腕として暗躍する黒の騎士団幹部の一人。本名はカレン。
・ラクシャータ・黒の騎士団の幹部の一人。騎士団随一の科学者で、科学・技術部門のトップ。


・ランクについて
 簡単に言うと異形のものの強さの目安。Dからスタートして、最高はSSSまで。
だが、これ以上のものも存在しており、それらはランク外、或いはカテゴリーゼロと呼ばれ別扱いにされている。



「閃光の魔法少女マリアンヌ」 第4話 ライが命じる…

勝利を確信したのか、異形のものはゆっくりと私に近づいてくる。

だけど、それを呆然と見ているだけしか出来ない私。

なにが『閃光のマリアンヌ』よ。

ただの哀れな道化じゃないの。

自虐的な苦笑が漏れた。

「しっかりして!!」

アーニャの叫びが聞こえたが、私の心はその叫びでさえ動かなかった。

ただ、心を支配するのは、自分の惨めさ。

そして、恐怖……。

そう、初めて味わう死への恐怖が私の心をがんじがらめに縛りつけ、麻痺させてしまっていた。

私……。

ここで……死ぬんだ……。

諦めという甘い誘惑が心に染み込んでいく。

その甘美な味に、私はもう逆らえない気がした。

 

 

駄目だっ。

完全にマリアンヌさんは、戦意を喪失してしまっている。

このままじゃ……。

そう思った瞬間、僕は走り出していた。

させないっ。

させるものかっ。

絶対にマリアンヌさんは、死なせない。

僕が絶対に守る。

だが、彼女の傍に駆け寄ろうとした瞬間、異形のものの触手が僕を襲う。

鞭のように撓りながらの一撃。

奴にしてみれば、軽く牽制程度に振ったものなのかもしれない。

でも、それを受けて、僕は壁に叩きつけられた。

背中を思いっきり打ちつけ、一瞬息が止まる。

一気に身体中がガタガタになる感覚……。

いや本当にガタガタなんだろう。

再度立ち上がろうとしているのに身体は痙攣し、動こうとしなかった。

くそっ…、なんで僕は無力なんだ。

絶望が心を蝕んでいく。

くそっ、くそぉーーーっ。

そして……。

僕の意識は、絶望の中に沈み込んでいった。

 

 

私達を庇おうと走り出したライさんが、吹き飛ばされるのが目に入る。

宙を舞い、壁に叩きつけられるライさん。

その瞬間、私は叫んでいた。

「い、いやぁぁーーーーーーーっ」

一気に体温が失われたように身体が、そして心が震える。

ライさんがぁ……。

私の大切な……ライさんがぁ……。

私の心が悲鳴を上げる。

いやだよぉ、こんなの……。

絶対に……。

絶対にいやだよぉーーっ。

そして、その絶叫を合図に私、アーニャ・アールストレイムの意識のブレーカーが落ちた。

 

 

僕は暗闇の中にいた。

ふわふわと漂うような感覚。

僕は死んだのか?

だが、その思いは、否定される。

「それくらいで死にはしないさ。特にお前はな……」

その女性の声に僕は聞き覚えがあった。

だけど、誰だったか思い出せない。

大切な人だったような気がする。

だけど、どうしても思い出そうとすると頭に激痛が走る。

「無理はするな……」

ぶっきらぼうだか優しさを含んだ声。

そして、その声は語りかける。

「お前はどうしたい?」

その言葉と同時に視界が開け、目に入るのはマリアンヌさんに迫る異形のものの姿。

「僕は……」

その光景から目が離せない。

「僕は、あの人を守りたい」

「いいのか?危険な目にあうのだぞ。死ぬかもしれないのだぞ」

確かに声の言うとおりだろう。

だけど、僕は……。

そう、僕はそれでも……。

「それでも、僕はあの人を守りたい。彼女の支えになりたいんだ」

その僕の言葉にくすりと微笑が返される。

「ふっ、男の顔をするようになったな、坊や。三年前とは違うということか……」

「えっ?三年前?!どういう……」

その言葉に僕は混乱する。

そう、僕は3年前、半年間の記憶を失っている。

その記憶がない時の事をこの声の主は知っているのだろうか……。

だが、そんな混乱する僕を無視して、声は喋り続ける。

「いいだろう。記憶は無理だが三年前に封印したお前の力を開放しょう。偉大なる王の力を……」

「力?!そんなもの……僕には……」

「いいや…。お前はもう持っている。ただ、使い方を忘れただけだ」

その言葉と同時に、まるで女性に抱きしめられて包み込まれるような感覚が僕を襲う。

ああ…、なんて安心できる心地よさなんだ。

「思い出せ…、ライ」

混乱していた僕の心がだんだんと落ち着いていく。

そして、心の中に浮かび上がる光。

そうか…。

そうだよ。

僕はその光を知っている。

そう、僕の持っている力……。

ギアスの力を……。

「そうだ。お前の力だ」

声が優しくそう囁く。

「うん、わかるよ、C.C」

僕は、無意識のうちにそう答えていた。

そして、一瞬、僕の頭の中に、緑色のロングヘアの女性の姿が浮かぶ。

その女性は、僕を見て微笑んでいた。

 

 

「ふむ。ここまでのようだな」

ゼロが、無意識のうちに落胆したような声を漏らす。

あのギアス能力者が何かすると思ったのだがな。

それとも、まだ完全に覚醒していないのか?

どちらにしても、まだあの魔女には生きて駒として動いてもらわなければならない。

「紅蓮、すまないが……」

そう言った瞬間だった。

壁に叩きつけられ倒れた男がゆっくりと立ち上がる。

そして異形のものを見て叫んだ。

「ライが命じる……」

男の顔が狂気で歪んだようにゼロには見えた。

「異形のものよ、お前は………死ね!!」

男の声が辺りに響く。

そして、自らを切りつけ、血反吐を吐きながら崩れ落ちる異形のもの。

「あれはっ……『絶対遵守』の力かっ…」

驚いたような声がゼロの口から漏れる。

そして、しばしの沈黙の後、彼は呟いた。

「そうかっ、そういう事かっ。やつは、三年前の……」

「ゼロ……」

恐る恐る紅蓮が声をかけるが、まるで聞こえていない様子だ。

「いいぞ。いいぞぉ……。これで……うまくいく。うまくいくぞっ。あははははははは……」

まるで何かに取り付かれたかのようにただ笑い続けるゼロ。

それを驚き、ただ見ている事しか紅蓮には出来なかった。

 

 

「あれ?私……」

気が付くと見知らぬ部屋のベッドに寝かされていた。

きょろきょろと周りを見渡しているとドアが開いた。

「よかった。気が付いたね」

そう言って入ってきたのは、ライさん。

「あっ……えっと……」

どういうことなの?

私達、異形のものと戦っていたんじゃ……。

状況把握が出来なくてきょとんとしてしまう私。

そんな私の疑問や混乱がわかったのだろう。

ライさんは、優しい微笑と一緒に状況を説明してくれた。

どうやら私が気を失った瞬間、マリアンヌの変身が解けで本来の私に戻ったらしい。

そして、私を学校の健康管理室に運び込んで、汗を拭く為にタオルを濡らして戻ってきたら私が目覚めていたという事らしかった。

そうなんだ……。

その説明に納得しかけて、やっと私は大事な事を思い出す。

そういえば、異形のものはっ……。

その事を思い出し、私は慌てて起き上がろうとした。

しっかりかけられていたシーツがめくれる。

そして目に入ったのは大きく開らかれた自分の胸元だった。

「えっ?!」

きっちりボタン上までしてネクタイつけていたのに…。

そして、ライさんと目が合う。

真っ赤になって慌てて横を向くライさん。

その瞬間、私は悲鳴を上げていた。

「きゃーーーーーっ」

真っ赤になって慌ててシーツで胸元を隠す。

「な、なんで……」

「ご、ごめん……。苦しそうだったから…少し外したんだ……」

胸が激しく動悸し、ますます恥ずかしくなる。

「み、見ました?」

その問いに慌てて即答するライさん。

「み、見てないよっ。白のキャミソールなんて…」

あー…。

正直すぎるライさんの言葉。

それって見たっていう事じゃないですかっ。

でも、それを聞いて沸き起こったのは、怒りではなかった。

そう、私は呆れかえって笑い出していたのだ。

もう本当にライさんってしょうがないんだから……。

でも、ライさんなら……いいかな。

そんな気持ちさえしてしまう。

いきなり笑い出した私をきょとんとした顔で見ているライさん。

そして、その様子にますます笑ってしまう私。

ああ、そういう事なんだ。

笑いながら私は湧き上がる感情に気が付いた。

私、ライさんの事……好き…なんだ。

 

 

そこは周りが黒に塗りつぶされたような空間だった。

その中で、私はまるで迷子の子供の様にただ泣きじゃくっていた。

たすけて……。

必死に助けを呼ぶが、その声は、闇の中に響くだけ。

アーニャっ……。

ライくんっ……。

必死に名前を呼ぶ。

だけど返事は返ってこない。

いやだ…。

一人はもう嫌だよぉ……。

だれか……たすけてよぉ……。

私はただ一人泣き続けた。

暗い暗い闇の中……ただ一人で……。

そして、彼女は呟いた。

シャルル……もう嫌だ。

帰りたい……。

帰りたいよぉ……。

 

 

 

第四話 終了

 

 

 

 

次回予告 (アーニャ)

あの戦いの後、マリアンヌは心の中に閉じこもったままだった。

そんな彼女に私は何が出来るの?

私は、どうすればいいの?

迷う私を心配してくれるライさん。

だけど、ライさんの傍には、女性の姿が……。

次回 「閃光の魔法少女マリアンヌ」 第5話 ゼロの命令とあらば… にご期待ください。

 

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