寒天の星に轟く銃声は   作:からまる#猫餅プロジェクト

1 / 6
初投稿です。猫好きの餅さんに感化されて始めました。ここをこうした方がいいとか、ぜひお願い致します


1発 何でも屋、夢遊少女と出会う

「…はぁっ、はぁっ、ぐぅっ…!」

 

 一面砂の世界で、走る音が響く。

 

 

「ふ、ふざけるな…!なんで俺があんなのに狙われないと行けないんだ…!」

 

 エルマイト旅団の男が必死に足を動かし走る。体中傷だらけにも関わらず、ただ真後ろの恐怖から逃げるために。

…しかし、そう甘くはないようだ。

 

 

ドンッ!

 

 

「うがああああああっ!!!あ、あしが、あしがぁぁぁぁぁぁ!」

「逃がすわけないだろ?今まで散々暴れてきたんだ…覚悟を決めろ」

「い、嫌だ!!俺はまだ…!た、助けてくれ…!!たす…!!」

 

 

ダァン…

 

 

 先程まで騒がしかった夜が一息で静かになり、サラサラと戦士の体が砂になっていく。

 

 

「これで依頼達成かな、生き残りもいなさそうだ」

 

エルマイト旅団の戦士にトドメを刺した男…「エルテナ」はゆっくりとつぶやき、戦士の亡骸後から討伐の証拠となる「色褪せた赤い絹」を回収し、ゆっくりと砂漠を歩き始める。

 

 

「さて、集落に依頼完了の証拠品提出してシティに帰ろう…」

 

彼はスメール限定で何でも屋を営むごく普通の、神の目も持たない青年。フォンテーヌで開発された二丁の拳銃とごく普通の剣で戦う何でも屋なのだ。

 

 

「ぁー疲れた…ったくこれだからエルマイトの連中は…平気で人を襲う癖にそこそこ腕は立つんだからタチが悪いよなぁ…小さい集落の人達は大変だな…」

 

先程討伐したエルマイトの戦士は、砂漠にある小さな集落で何度も盗みを働いたが、辺境の地であるため、フットワークが軽い何でも屋のエルテナに話が来たのだ。

 

 

「まぁ終わったしさっさとシティに…ん?」

 

のんびりと砂漠を抜け、シティ周辺に到着した時、森の方から戦闘音が聞こえてくる。

 

 

「誰かが何かと戦ってるな…ちょっと見に行くか」

 

シティについて依頼達成報告をしてもすることがあまりない為、暇つぶしがてら見に行く事にしたエルテナ。

そこで目にしたのは、綺麗な藍色をした儚げな少女が、大量のヒルチャールと戦っている所だった。

少女は座り込み、彼女の額には汗が浮かんでおり、剣を握る片手もブルブルと震えている。ヒルチャールはまだ2桁以上の数が残っており、負けてしまうのも時間の問題だった。

 

 

「…思ったより不味そうだな……あんまりこういうのは手を出さない方がいいんだけど…このまま死なれても寝覚めが悪い…!」

 

 

カチリ、そう音がしたかと思うと…

 

 

ガガガガガガガガガガッ!

 

 

一瞬、まばたきのうちにヒルチャールの眉間を一撃で撃ち抜き無力化させる。エルテナの持つ二丁拳銃からはうっすら煙が立ち込め、ゆっくりと拳銃を腰に収める。少女の顔はいきなりの出来事に驚いたまま固まってしまった。

 

 

________________________

 

 

困った、まさか少し研究のために外に出たらこんなたくさんのヒルチャールと出くわすなんて…!そんなにシティからも離れてないのに、なんで…!なんとか数匹は倒せたけど…もう、うでが…っ…!

 

 

「dada!! yappy!!!」

「きゃぁっ…!」

 

 

しまった、油断した…!は、はやくたたないと…!でももう、体が動かない…!

 

 

「yaaaaaaa!!!」

 

 

もう、だめ…!

 

 

ガガガガガガガガガガガッ!

 

 

…えっ…?な、なんで…ヒルチャールが倒れ…?

 

「あー…大丈夫か?そこの人…」

 

だ、だれ…なの…?




悪い所や至らない点があれば是非教えてくだされば!言われのない誹謗中傷は辞めてくださいね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。