黒い翼と赤き罪   作:月狼ミツキ

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ミカ、登場です!
セリフの違和感があると思います。キャラ崩壊も引き起こしていくでしょう。お許しください。これがうちのミカです。


ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ

自宅から脱走してから数分。

シュウが起き上がってもおかしくない為、ランニングがてら走ってトリニティに向かっていた。

 

「はあ、まさかあの子が盗聴なんて、お母さん悲しい!」

 

と母親ではないが、悲しくなってしまう。うちの親はろくでなしだが、親子は公園などでよく見かける。そこから学んだのだが、これは親心というやつらしいこと。

 

昔、俺と同じように路頭に迷っていた彼女を拾って、それから、小説やらで学んだ知識をフル活用して、とにかく愛を注いだ。

 

あの頃は、俺もあまり分からなかったが、彼女は、それ以上に人間不信だった。だから仲良くなるのには苦戦した。いまだ、過去は聞いてないがきっと苦しかったのだろう。

 

それからほとんど俺だけで面倒を見た結果。ストーカーになってしまった。そりゃ悲しいさ。

もし、彼女に好きな人なんてできた日には。そんときは、花を送ろう。

ストーカーされて大変だろうその人に。

 

「でも、好きな人作ってくれた方が助かるといえば助かるんだよなー」

 

そんなことを考えていると、人とぶつかってしまう。

これは前方不注意。俺の責任なので謝罪するのだが。

 

「てめぇ!ぶつかっておいてそれか!金出せ金!」

 

確かに俺の責任とは言った。でも金なんて出すほどではないだろう。そう言うと

 

「なんだと!生意気な。こうなったら仕方ねえ、お前ら!やっちまえ!」

 

まずいことになってしまった。もう約束の時間に近いというのに、戦闘などしている暇はない。さっさと片付けてしまおう。

 

俺は"黒い"翼を展開する。

そのあとは簡単!銃を撃ちながら羽で相手を捕まえるだけ!

ね!簡単でしょ?

 

そいつらには特に恨みがないので縛って放っておいた。

多分誰か助けるだろ。なんて他人任せな考え方をしていると、目的地にだどりつく。少し待ち合わせより早かった。

何せ、戦闘は思ったより楽で、一分も経たずに終わってしまった。

だが、少し焦っていたからか、全力ダッシュしてしまい、結果早く着きすぎたというわけだ。

 

こんな早くに来ているはずもないが、一応あたりを見回してみる。

さすがにいないと思っていたが、いた。

ピンク色の髪の少女だ。

名前は、ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ。

もしくはトリニティピンクゴリラ。

面白い名前である。こんなにも特徴的な名前を持ってしまってはいじめられていないか心配になってしまう。

が、大丈夫だろう。ここはお嬢様学校。キラキラしてるし、さすがに良いとこのお嬢様が、陰湿な手段をとるなんてそんなことあるわけない。

 

「やっほー☆久しぶりだねレンくん」

 

「そうだな、久しぶり、ゴリr「なんて言ったのかな?私、聖園ミカなんだけど?」ひぇ、

 

すごい剣幕だ。ここは素直に謝るべきだと思ったが、少しいたずら心が湧いてきてしまう。諦めてはいけない。これは事実である。彼女はゴリラ。今だって、どっかのツノの生えた高校生のように柱を破壊している。この怪力を見て、誰がゴリラを否定できるだろうか。

 

「あはは、折るね」

 

そういって腕を掴んでくる。あ、やばい。まじだ。

さすがに謝罪しなければならないだろう。

このとき、2度と出てこないよう、いたずら心は封印した。

良いやつだったよ。

 

「すみませんでした。ミカ様。これまでの無礼をお許しください。あわよくばこれからもお許しください。」

 

「これからもやるつもりじゃん」

 

「そりゃあ、ねえ」

 

やめられる訳がない。何故だかわからんが、無性にイジりたくなるのだ。本能的に。ほんとだよ。

 

「そ、そんなことは置いといて、約束どおり、良い店見つけといたから、行こ」

 

「うん!わかったよ。私を満足させてくれるのを期待してるね」

 

そうして、とあるカフェについた。

ここは一度しか来たことがないが、とても美味しかった。

さすが、我がご友人、良い店を知っている。

 

「どう?結構良い店見つけたと思うんだけど」

 

「うん、美味しいよ!レンくんにしては良い店見つけたね」

 

「おい、にしては、は余計だ」

 

「あはは、ごめんごめん」

 

「けどまあ、今回に関しては俺が見つけたわけじゃないからな」

 

「ふーん、じゃあ誰に聞いたの?君に私以外の友達なんているわけないし」

 

「友達くらいいっぱいいるし、今回聞いたのも友達に、だ」

 

「ふーーん、友達、ね。それって、女の子?」

 

「ん?当たり前だろ。キヴォトスには男の人間なんてあんまいないしな」

 

「でも、レンくんには男の子の友達いるでしょ?」

 

「…あいつな。でも、あいつがそんなことに興味を持つとでも思ったか?」

 

「ないね。」

 

いま、話題に上がっている男というのは、俺がブラックマーケットでたまたま見つけた奴だ。確かに友達だ。でも、それ以上に深い関係とも言える。ちなみにこんなことを言ったらミカは絶望してた。なんで?

 

「トリニティの生徒だよ。最近知り合ってさ、結構仲良くなってるんだ。この店も前に一緒に来たんだ。」

 

「ふーーーん。そうなんだ。因みにその子、どう思ってるの?」

 

「どう?とは?」

 

「ほら、好きとか、嫌いとか」

 

「?そりゃ好きに決まってるだろ」

 

「え!?そ、そうなんだ。あっ今日用事あったんだ!先に帰るね!」

 

「あ、ちょ」

 

どうしたんだ?そろそろ心配になってきた。やはり俺に原因が。

何かしたっけな、ひょっとして、俺に友達ができたのが原因か(名推理)

なるほど、友達の数で負けて悔しがっているのか(迷推理)

まあ、上の立場だし、近寄りがたいんだろうな。

実際、喋ってみると楽しいのだが。

トリニティに来る目的に、ミカとのお喋りが入るくらいには楽しいと思っている。今度謝らないとな。

 

トリニティを後にして、帰路を辿っていた。

そういえば、ナギサとも会う約束してたっけ。

忘れてた。ミカに謝るついでに今度会いに行こう。

明日は、アビドスだな。

貯金はしてある。少しは助けになるといいのだが。

 

あの緑髪の人。たしか、ユメさん。

あの人を殺したのは、俺だ。だから、償いのために、俺は食費はなるべく削って、不良はしばいて、金をひたすらに稼いだ。

校長からの依頼料が主な収入源。

こんな汚れた金で償いというのは違うかもしれないが、これしか無いのだ。自分を楽にする方法は。

まったく、我ながら面倒な人間だ。

楽になりたい、なんて言いながら、苦しみたいとも言う。

苦しむことで、楽になれる。これでいいのだ。

 

家の玄関に辿り着く。

扉を開けて、靴を脱ぎ、揃える。

今夜は、夕食は食べない。あまり腹が減っていない。

風呂に入るのも面倒だ。朝にでも入るとしよう。

今日は疲れた。最近、疲れやすくなっている気がする。

歳とったかな。いうてまだ18だが。

18にしては身長が低い。成長期を犠牲に金を稼いだ代償だ。

ベッドにダイブする。寝ている時だけが、俺を楽にしてくれる。

そうして、さっさと意識を投げ飛ばし、眠りにつく。

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