逃げ上手の転生記 〜亀有の破天荒警官と〜   作:虹武者

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ロボット警官再集合!

 ある日、両津が休憩室で煎餅を食べていた。そこに大原部長が来る。

 

「両津、今日ここに最新ロボット警官が来るのを忘れてないだろうな?」

「忘れてませんよ。やる気が出ないだけです。今さらロボット警官なんて時代遅れですよ。」

「なんですかそのロボット警官って?」

 

 時行が聞く。

 

「昔は警官の数が少なく無人になる交番が多かった。そこで足りない警官を当時は最先端だったロボットに勤務してもらうことになり作られたのがロボット警官だ。昔はここの隣にロボット派出所なんてもんが出来てたぞ。」

「いつの間にかなくなってましたけどね。」

「当たり前だ。一時期派出所が3つ並んでたんだぞ。そんなにいるわけねぇだろ。」

 

 両津が文句を言う。そこにパトカーが来た。例のロボット警官だろう。どんなロボットが来るのか時行はワクワクしている。パトカーから出て来たのは…

 

「お久しぶりです神様〜。」

「やい!来てやったぞ不良警官!」

 

 丸出ダメ太郎と度怒り炎の介だった。その2人を見た両津はずっこけた。

 

「ふざけるな!こいつらのどこが最新ロボット警官だ!?スクラップ直前のオンボロロボットだろうが!」

「なんだと〜!」

 

 両津と言い合いになる炎の介。時行が聞く。

 

「え〜と、この方達が最新…」

「いや、手違いで来た不良品だ。」

「そこまで言わなくても…」

「なんだ?子供か?」

 

 炎の介が時行を見つけて聞く。

 

「あ、あの!両津勘吉さんのところに厄介になりました!北条時行です!よろしくお願いします!」

「はぁ!?お前、子供なんて拐ったのか!」

「なんでどいつもこいつも先に誘拐を出すんだ!」

 

 再び両津と炎の介が言い合いになる。時行がそれを見ているとダメ太郎が来た。

 

「神様の子供だから御使い様だね。」

「そんなぁ、御使い様だなんて…」

 

 凄い照れてる。すると、ダメ太郎が思い出したと両津に話しかけた。

 

「実はもう1人来るんだ。」

「何!?まだ来るのか!?何号だ!?」

「いえ、なんでも特殊刑事課からの出向だと…」

「時行様!?」

 

 特殊刑事課と聞いた瞬間に時行が逃走を図る。それを止める両津。

 

「待て時行!」

「嫌です!離してください!もうあんな変態はごめんです!」

「そうじゃない!特殊刑事課から来るロボット刑事はあいつしかいない!」

「ソウヨ!私ヨ!」

 

 声と共に女性型ロボットが現れた。彼女はダンスをしながら自己紹介を始める。隣では犬型ロボットも一緒に踊っている。

 

「ハ〜イ!初メマシテ!特殊刑事課カラ来タスペースダンシング刑事、桜野クララヨ〜!コノ子ハ相棒のアントワネット!4649ネ!」

「待ってました!」

 

 両津が大歓迎する。時行は珍しい姿に驚いている。

 

「今回はお前だけでいいよ。あいつらすぐ出番なくなるからカットで。」

「ふざけるな不良警官!…がぁ!」

「「ええ!?」」

 

 突然、炎の介が燃えた。それを驚く時行と椎名。炎の介は近くの池に飛び込む。両津は炎の介は怒ると燃えると説明した。それでも理解出来ない2人。

 

「部長、あれのどこが最新ロボットなんですか?昭和のノリそのままですよ。」

「まぁ、見た目や基本性能は昔のままのようだが…」

「昔からあれなんですか?」

 

 椎名が中川に聞く。中川もまぁ…となんとも言えない答えを言う。戻って来た炎の介。ぜぇぜぇ言っている。

 

「そもそもお前らの組み合わせってこの前、コロナの時にやってただろ。もうネタ切れか?」

「需要があるからやっているのだ!」

「私達、人気アルミタイデス。」

 

 両津がダメ太郎と炎の介を見て本当かと愚痴る。

 

「どこが最新なんだ?」

「逃さん君と連動して瞬時に人の識別が可能になりました。」

「確かに凄くはなってるな。」

「両津、お前も一緒に行ってやれ。」

「え〜。」

 

 両津は嫌な顔をしながらも一緒に行くことにした。ついでにと時行と椎名を連れて行く。町中を歩く両津達。両津はず〜とスマホを持っている。

 

「何しているんですか両津先輩。」

「クララは音楽でいろいろと変わる刑事だ。だから、いつでも音楽かけれるようにスマホを持っている。」

「あの人も特殊なのですね。」

「今までの特殊刑事課の中で1番…いや、唯一マシな特殊刑事だ。」

「そこまで…」

 

 ロボット刑事達と初めてパトロールする椎名に両津がいろいろ教える。ダメ太郎がおばあさんの荷物を持ってあげたり炎の介が路上でスケボーしている少年に注意したりしている。

 

「こうして見ると普通の警察官ですね。」

 

 椎名がそう言った瞬時、大きな音がした。急いで行くとトラックと自動車の事故が起きていた。トラックからは大量の鉄骨が落ちている。

 

「こういう時こそロボット刑事の出番だな。椎名、この辺りを規制して交通課が来るのを待て。」

「分かりました!」

 

 両津がダメ太郎達に指示して鉄骨を運ばせる。しかし、ダメ太郎が鉄骨を持った瞬間、手が落ちた。時行が驚く。

 

「あ〜!」

「大丈夫ですか!?」

「令和になってもそれするんか!」

 

 時行が落ちた手を拾いはめ直す。両津は仕方ないとスマホからロックな音楽を流し始めた。すると、クララの動きが急に変わった。

 

「ハイ!クララ!遂行シマス!」

 

 クララは踊るように鉄骨を運びトラックに乗せ始めた。それを見て驚く時行。

 

「な。クララはあのポンコツロボットと違って優秀だから頼りになるぞ。」

「ひどいです神様〜!」

 

 ニコニコで時行に説明する両津にダメ太郎が泣く。炎の介が負けじと鉄骨をトラックに乗せる。

 

「お前もやれ不良警官!」

「わしは監督だ。お前らがちゃんと出来るか見ないといかん。」

「サボりたいだけだろうが!…ぎゃあ!」

「またですか!?」

 

 全身が燃えた炎の介は転がりながら水を探す。しかし、近くにはガソリンスタンドがある。両津が慌てて炎の介を止める。両津も一緒に燃える。

 

「「アチチチチチ!」」

 

 2人は火を消そうと転がり回る。そこに応援として早矢と纏が来た。2人は火達磨になって転がり回る両津達を見て唖然としている。

 

「カンキチ、何があったんだ…」

 

 椎名が消火器で火を消す。ぜぇぜぇ言う2人。両津はスマホが無事か確かめようと起動した。その瞬間、デスメタルが流れた。

 

「クララ!殲滅モードニ移行シマス!」

 

 クララが鉄骨を持ったまま暴れ始める。両津は慌ててクラシックに変えるがトラックと自動車が吹き飛んでいた。

 

「クララ!なんだ殲滅モードって!?」

「新シク内蔵サレタ対テロリストモードデス。」

「危なすぎるだろうが!」

「両津さん、ここは私達が…」

 

 残りの仕事を纏と早矢に任せる。最初より酷くなった現状に纏が呆然している間に両津はクララ達を連れて逃げ出した。両津は改めてクララ達の機能を聞く。

 

「お前ら、どう新しくなったのか教えろ。」

「音楽ノレパートリーガ増エマシタ!」

「認証識別機能が付きました。」

「燃えにくくなった。」

「お前だけ全然進化してねぇじゃねぇか!」

「なんだとぉ!」

 

 炎の介が真っ赤になる。時行達は既に疲れている。そこに緊急連絡が入った。

 

『葛飾銀行に武装した5人組が襲撃!現金50億を奪い逃走!』

「この近くじゃねぇか!行くぞ!ポンコツ共!」

「命令するな不良警官!」

 

 両津が葛飾銀行に向かう。その途中、装甲車が両津達の前を通った。一瞬見えたが覆面を被っている。

 

「あれだ!」

「照合…過去の犯罪歴無し!」

「クララ!さっきの行くぞ!」

「ラジャー!」

 

 両津がデスメタルを流す。すると、クララは踊りながら空を飛んだ。時行と椎名が驚く。クララは空から装甲車に体当たりした。装甲車は近くの建物に激突する。

 

「なんだ!?」

 

 強盗達が装甲車から出るとクララに向かってライフルを発砲した。弾丸はクララに命中するも無傷だった。

 

「はぁ!?」

「さすがクララ!」

 

 強盗達は両津達に向かって撃つ。両津達はすぐに隠れた。逃げ遅れたダメ太郎が蜂の巣にされるも無傷だ。

 

「お前らを盾にして突撃するか。」

「止めてください神様!」

「私が行きます。」

「待て!不良息子!」

 

 炎の介が止めると時行は強盗達の前に出た。もちろん、強盗達は時行を狙って撃つも全て躱した。

 

「なんだあいつ…」

「御使い様凄い…」

 

 炎の介とダメ太郎が感嘆している。その隙にクララが懐からマキシンという拳銃を取り出した。それを撃った瞬間、背中のブースターが噴射される。

 

「おぉ!反動を軽減して転ぶのを防いだ!」

 

 両津が感心している。弾丸は装甲車を貫いた。

 

「うおっ!」

 

 クララがマキシンを連射する。それに合わせてアントワネットが突撃する。両津は今こそ好機と判断すると椎名の眼鏡を外した。

 

「両津先輩!?」

「行ってこい椎名!」

「分かったよ!やってやる!」

 

 椎名が拳銃を向けて撃つも全弾外れた。

 

「下手くそ!」

「射撃なんてやったことねぇよ!あと、反動が痛い!」

「ダメだ…おい、火達磨ロボット!」

「誰が火達磨だ不良…ぎゃぁ〜!アチ〜!」

「次はお前が行ってこい!」

 

 両津は燃える炎の介を強盗達に向けて走らせた。強盗達は驚いて逃げるも炎の介が装甲車に突撃した。そこにクララが装甲車のガソリンタンクに穴を開けた。気化したガソリンに炎の介が突撃した結果、大爆発を起こす。

 

「両さん、あれ…」

「やり過ぎたな。」

 

 応援が来た時には既に阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。両津がジャズを流してクララを落ち着かせ椎名が消火器で炎の介の炎を消している。

 

「まったく酷い目にあった。」

「直らないのですか?」

「これを直したらこいつのアイデンティティは消滅する。」

「なんだとー!」

「それ以上言ったらまた燃えますよ。」

 

 椎名が炎の介を落ち着かせる。なにはともあれ、パトロールはもうすぐで終わりだ。派出所が見えてくる。派出所の前で中川達が待っていた。

 

「先輩!」

「これでやっと終わった。」

「疲れました。」

 

 両津達は一安心する。近くに止まっている車の横を通る。

 

「これ、最近流行ってるんだぜ。」

「なに?」

 

 車に乗っていた男性がスマホから音楽を流す。激しいテンポのアニソンだった。

 

「クララ!戦闘モードニ移行シマス!」

 

 突然、クララが回し蹴りをした。時行は避けダメ太郎の頭が吹き飛び両津は背中を抑え転げ回る。

 

「ゴメンナサイネ!」

「いきなり暴れるな!…ぎゃあ〜!水水〜!」

「助けてください神様〜!」

「最後はああなるのですね。」

「ロボット警官恐ろしいですね。」

 

 両津に謝るクララ。火達磨になる炎の介。首が取れて泣くダメ太郎。ヤンキーモードになり怒る椎名。慌ててダメ太郎の首を拾う時行。そんなみんなを見て中川達は心配していた。

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