逃げ上手の転生記 〜亀有の破天荒警官と〜   作:虹武者

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亀有 2025

 ある日、派出所の前に派手なステージがあった。ステージには両津と時行がいる。2人の上には『逃げ上手の転生記 〜亀有の破天荒警官と〜 最終回記念鬼ごっこ』と書いていた。ステージの前には両津と時行の友人、知り合い、関係者が勢揃いしている。

 

「え〜…これからとある催しをしたいと思います。」

 

 両津がステージ上で話す。

 

「題して…『令和鬼ごっこ』!ルールは簡単!皆さんが競い合って時行をこのステージに連れてきた人が優勝!亀有内ならどこに言ってもOK!何を使ってもOK!協力してもOK!時行を捕まえてここに連れて来るだけ!」

「捕まえたら何かあるのか!?」

「見事、時行をここに連れて来た人には…なんでも1つ、願いを叶えることが出来まーす!」

 

 おぉ〜!という声が響く。時行は弓矢を装備していつでも逃げる準備は整っていた。

 

「では…令和鬼ごっこ…スタート!」

 

 令和鬼ごっこが始まった。時行がステージからジャンプする。それを捕まえようとする人達。しかし、時行は捕まらない。スルスルと人混みの間を抜けて逃げて行く。

 

「初めて会った日を思い出すな。」

 

 人混みの中から飛び出して来たボルボが時行を追いかける。時行はキラキラした目でボルボを見る。公園に逃げると左近寺が前にでた。2人で挟み撃ちするつもりだ。しかし、その程度では時行は止まらない。左近寺の股下をスライディングして抜けた。

 

「なにぃ~!?」

 

 時行が公園を出る。そこに風祭が現れた。

 

「久しぶりだな北条時行。」

「はい!」

「また、鬼ごっこやるか。」

「はい!!」

 

 2人はパルクールで街中を駆け巡る。その映像がステージ後ろに設置されているモニターから見ることが出来る。葛飾区中の監視カメラやドローンからの映像だ。その中から時行を追いかけるドローンが現れた。時行と風祭は電柱のうえに立っている。そこにドローンが現れる。

 

「これまでの北条君の行動パターンを解析しあらゆるデータを蓄積した対北条時行追跡ドローン“北条逃さん君”だ!」

「相変わらずネーミングセンスがない。」

 

 ステージ横で眼鏡をクイッと上げて自慢するスパーク。北条逃さん君が次々と現れる。

 

「邪魔なやつらだ。」

 

 風祭が北条逃さん君を追い払う。北条逃さん君はテーザー銃を発射した。

 

「危ねえ!」

「北条逃さん君は既存のテーザー銃だけではなくトリモチ弾や催涙ガスも装備している。」

「もう追跡じゃなく制圧用にした方がよくないか?」

 

 スパークは今度こそ時行を捕まえると意気込む。すると、攻撃ヘリのラジコンが現れた。スパークがあれはなんだと呟く。そこに笑いながら勘兵衛が登場した。

 

「折角の祭りじゃ!派手に行こう!」

 

 勘兵衛は攻撃ヘリからBB弾を連射して北条逃さん君を攻撃する。その隙に時行と風祭は北条逃さん君から距離をとった。そこにボルボが追い付く。手榴弾を投げまくり爆発させる。

 

「ボルボの奴、いつの間に…」

 

 風祭はボルボから離れる。時行は弓矢を構えボルボが投げた手榴弾に矢を当て弾き飛ばした。手榴弾はボルボの目の前に落ち爆発する。

 

「凄え。逃げるだけじゃなかったのか。」

 

 風祭が感嘆する。今度は春が来た。拳銃を乱射しながら時行を追いかける。

 

「今度はうちが相手や!」

「望むところです!」

「おい!俺との鬼ごっこも終わってないぞ。」

 

 時行と春と風祭の鬼ごっこが始まる。それをモニターで大原部長と中川と麗子が見ている。

 

「さすが時行君ですね。」

「相変わらずの身体能力ね。」

 

 時行が逃げる。その先にポルシェから降りた白鳥が現れた。

 

「見つけたぞ北条!君を捕まえて麗子さんと婚約者に…」

「邪魔や!」

 

 春が拳銃を乱射する。白鳥は避けるもポルシェが穴だらけになった。さらに、風祭がボンネットに着地したため凹む。白鳥が嘆き叫ぶ。時行は不憫に思いながらも鬼ごっこを続ける。時行が走ると戸塚と洋子の前を通過した。

 

「あれは…」

「確か…」

 

 2人は時行とどこかで会ったような気がすると思い時行を見ていた。時行が春と風祭から逃げていると北条逃さん君と攻撃ヘリが再び鬼ごっこに参加した。さらに、前には戦車や勘兵衛の攻撃ヘリとは違う攻撃ヘリのラジコンが集結し待ち伏せしていた。

 

「はっはー!このラジコン刑事にかかれば…」

「邪魔やと言っとるやろ!」

「僕のラジコンがぁ〜!」

 

 春がラジコン刑事のラジコンを撃って破壊する。ラジコン刑事は残ったラジコンを使って時行を追いかける。すると、今度はロボットに乗った尾崎が現れた。

 

「済まない時行君!君を捕まえて両さんに今までのツケを払わせてやる!そのためのシャッキングDXだ!」

 

 シャッキングDXは巨大なアームで時行を捕まえようとする。それを避ける時行。尾崎は想定内と言って肩からボールを発射した。ボールは空中で爆発し網となり時行を襲う。それも時行は避けた。代わりに追いかけていた北条逃さん君と勘兵衛とラジコン刑事のラジコンが巻き込まれた。

 

「僕のラジコンがぁ〜!」

「次は…」

 

 時行を追いかけるシャッキングDX。すると、ワルキューレの騎行が流れて来た。爆竜大佐が来たのだ。爆竜大佐は時行にターゲットロックオンするとミサイルを発射した。

 

「なにー!?」

「アホやろ!」

 

 時行達が避ける。ミサイルはシャッキングDXに命中した。何度も狙う爆竜大佐。すると、そこに巨大な手裏剣がぶっ刺さった。

 

「何っ!?」

「あれは邪魔じゃわい。」

 

 小金丸が現れた。

 

「北条時行よ。忍者教室に入ってみないか?」

「結構です!」

 

 時行が小金丸が投げる蛇から逃げていた。そこに手裏剣が刺さったままのアパッチが来る。さらに、春も来た。時行は楽しそうに笑いながら逃げる。そこに炎の介が現れる。

 

「やい!不良少年!俺が…」

「邪魔やでポンコツ!」

「なんだと〜!」

 

 春の言葉に反応した炎の介。すると、全身が燃え始めた。

 

「アチチチ!」

「なんで俺のところに来たー!?」

 

 炎の介は燃えながら風祭のところに走って行く。時行は去って行く炎の介と風祭を見送る。そこにジョディーが来た。

 

「ハァイ!あの時の続きしない?」

「喜んで!」

 

 ジョディーが鬼ごっこに参戦する。そこに月光が現れる。

 

「特別にこれをプレゼントしてやろう。」

 

 月光から西郷隆盛像が出て来る。月光刑事が西郷隆盛像を落とす。時行はそれを避ける。すると、今度は絵崎とダメ太郎がEZAKI・Z1に乗って現れた。EZAKI・Z1とアパッチから大量のミサイルが飛んで来る。それを時行は矢で軌道をずらして同士討ちさせ誘爆させた。

 

「やっぱり現代の人間やあらへんやろ。」

 

※正解です。

 

「やはり我が部隊に欲しい逸材だ。」

「是非忍者教室に!」

 

 小金丸が撒菱を撒く。それを踏んだEZAKI・Z1がグルグル回る。その先に星逃田が現れた。

 

「今度こそ!逃げ上手の転生記〜ハードボイルド刑事星逃田〜の実現を…」

 

 星逃田がEZAKI・Z1に弾き飛ばされる。転落した星逃田のカツラが取れた。それを見た春が大笑いする。

 

「あんた、芸人やっていけるで!」

「俺は芸人じゃない!」

 

 モニターに映る星逃田を見て両津が笑う。そこに檸檬が来る。

 

「カンキチ、何故このような催しを?」

「時行に全力で楽しんでもらいたいからだ。これからもな。」

 

 両津がモニターに映る時行を見て微笑む。そのモニターは地獄にいる頼重達も見ていた。

 

「行くッス若ー!」

「かっこいいいよ若様〜!」

「中先代殿〜!」?

「令和という時代でも坊はさすがだぜ。」

 

 みんなで時行を応援している。頼重が隣にいる少年に話しかける。

 

「邦時殿は会いに行かれないのですか?」

「私は…あの時会いに行けば、言葉が出なかったです。なのでこれでいいです。ここから時行が楽しそうに平和な時代を過ごしていくのを見て待っています。」

 

 邦時が涙を堪え微笑みながら時行を見る。隣にいる女子も頷いていた。

 時行は小金丸とジョディーから逃げている。そこにマリリンが来た。

 

「マリリンさん!」

「楽しそうだから来ちゃった。」

「あの時の続きでもする?」

「望むところよ!」

 

 時行を追いかけながらジョディーとマリリンが戦いを始めた。そこにアパッチが来る。その瞬間、巨大手裏剣で空いた穴に矢が命中する。アパッチが爆発し墜落する。それを早矢が見ていた。矢を射ったのは早矢だった。早矢は馬に乗ると時行のところへと走って行った。

 

「時行君、私はあなたともう一度戦いたいですわ。」

 

 早矢が時行を視界に捉える。時行は早矢の矢を避けて道路に出る。そこに本田が白バイに乗って現れた。時行を捕まえようと接近する。すると、時行が居なくなった。

 

「どこ行った!?」

「教官!後ろです!」

 

 隣を走る乙姫が叫ぶ。本田が後ろを振り向くと時行が乗っていた。

 

「何!?」

 

 時行は弓矢を構えて早矢と対決する。そこに右京と左京が馬に乗って現れた。鬼ごっこはさらに激しさを増していく。それをモニターを通じて超神田寿司から夏春都が見ていた。

 

「楽しそうで何よりだよ。」

 

 夏春都は笑っていた。時行は本田の白バイに乗りながら早矢達の矢を避ける。

 

「凄まじいな北条時行。」

「さすがですわ。」

 

 左京が矢を白バイのタイヤに当てる。本田は倒れるが時行は上手く着地した。そこに麻里晩が現れる。

 

「さぁ、北条時行!翻堕羅拳に入って私と共に武術を極めようでほないか!」

「お断りします!」

 

 麻里晩が時行に迫る。そこに右京が麻里晩のけつに矢を当てる。麻里晩は悶絶した。時行は早矢達と弓矢勝負をする。一進一退の攻防にモニターから見ていた両津達は息を飲む。

 

「凄いな。」

(やっぱり時行と渡り合える早矢や右京左京は強いぞ。)

 

 時行達の矢がもうすぐで尽きそうだ。そこにジョディーとマリリンが来る。時行は橋の欄干に足をかけるとジャンプした。

 

「相変わらずやるわね!」

「でもそれぐらいなら!」

 

 ジョディーとマリリンも時行を追って橋からジャンプした。浅い川を走り抜ける時行。すると、違う橋の上に海パン刑事がいた。股間をもっこりさせ立っている。

 

「時行君!君を特殊刑事課真っ裸刑事として迎え入れたい!」

「お断りします!」

「ならば忍者に!」

 

 時行の後ろから小金丸が追いかけてくる。海パン刑事がジャンプする。時行は海パン刑事なキックを避けた。ジョディーもマリリンも避ける。海パンキックは小金丸に命中した。その際、持っていた箱が開き大量のサソリがジョディーとマリリンに飛び付いた。悲鳴をあげながらサソリを追い払うジョディーとマリリン。その映像を見ていた弧太郎達は絶句していた。

 

「あれは嫌っすね。」

「トラウマになりますよあれ。」

「そういえば渚は?」

 

 亜矢が渚を捜していた。一方、時行はアーケード街を走っていた。目の前には商店街の人達がいる。時行は笑顔で商店街の人達から逃げる。

 

「楽しい!」

「やっぱり両さんの子だよ。」

 

 商店街の人達は驚いている。時行は笑いながらアーケード街を走っている。タイルの黒いところだけ踏んで逃げる余裕すらあった。そこに椎名が飛び付いて来た。

 

「時行様ー!」

「わぁ!」

 

 時行がジャンプして避ける。椎名はズサササー!と滑る。そこに渚が来た。

 

「渚!」

「時行!僕も一緒に鬼ごっこしていいかな?」

「もちろん!」

 

 時行が逃げる。それを追いかける渚。2人は楽しそうに鬼ごっこをしている。そんな2人の目の前に春が現れた。

 

「今度こそ勝負やで北条!」

「はい!」

「時行様~!」

 

 春と眼鏡が外れた椎名も鬼ごっこに加わる。そこに海パン刑事が颯爽と登場した。時行と渚と春と椎名が嫌な顔をする。さらに、北条逃がさん君も来た。

 

「我が社の命運を掛けて必ず北条君を捕まえる。」

「北条君の行動パターンは…」

 

 スパークとプラスが時行を捕まえようと躍起になっている。それを檸檬がプラスの隣に来て見ていた。プラスはギクシャクして動きが鈍る。すると、両津がステージを降りた。マリアと檸檬がそれに気付く。

 

「両様?」

「どこに行くのじゃカンキチ?」

「ちょっとな。」

 

 時行は春達から逃げている。北条逃がさん君の催涙ガスすら避けていた。春がワイヤーを出して先回りする。海パン刑事と激しいバトルが繰り広げられる。そこに麻里晩が現れた。さらに、爆竜大佐も参戦する。凄まじい大乱闘が始まった。

 

「なかなかやるではないか!」

「翻堕羅拳法!《唾の舞》~!」

「汚なっ!」

 

 大乱闘に混じって逃げている時行。そこに両津が来た。時行は手招きで呼ぶ両津に気付き駆け寄る。

 

「どうかされたのですか?」

「時行、ちょっと来てくれ。」

 

 両津が時行を連れて行く。そこに早矢達が追いかけてきた。両津と時行は慌てて逃げる。派出所の前まで来た両津は時行と一緒にステージに上がった。時行を追いかけ集まる。

 

「え~…わしが時行をステージに連れてきたので優勝はわしです!」

「「「えぇ~!!?」」」

 

 時行を含めた全員が驚愕する。

 

「両さん!?」

「ふざけるな!」

「そんなのアリか!?」

「卑怯やろトーキョーモン!」

「それは無いですよ両津先輩!」

 

 ブーイングの嵐だ。しかし、両津は気にしない。

 

「わしが参加してはいけないなんてルールはない!」

「カンキチ、さすがにそれは酷いぞ。」

 

 纏が糾弾するも両津は高笑いしているだけだった。

 

「両さんにツケを払わせるつもりだったのに…」

「麗子さんと結婚。」

「翻堕羅拳法世界進出。」

「レギュラー…」

「逃げ上手の転生記〜ハードボイルド刑事星逃田〜の実現…」

「時行様、一年中モフモフ券…」

「最後の何!?」

 

 だんだん怒りに変わってくる。全員、目を真っ赤にして両津を睨んだ。

 

「「「両さん!」」」

「先輩!」

「両津!」

「先輩…」

「両ちゃん。」

「両津~!」

 

 両津の横暴ぶりに怒りが頂点に達する。両津の前に大原部長が来る。両津はから笑いすると時行と一緒に逃げた。

 

「追え~!両津を捕まえろ~!」

「「「おぉ~!!」」」

 

 全員が両津と時行を追いかける。しかし、両津は笑っていた。

 

「両さん。」

「楽しいか時行?」

「は、はい。」

 

 両津は時行を見て笑っている。

 

「そういえば、両さんは何を願うのですか?」

「わしは…これだ。」

 

 そう言って両津がボタンを押す。すると、『逃げ上手の転生記 〜亀有の破天荒警官と〜 最終回記念鬼ごっこ』の最終回が爆発しそこから『200回記念』の文字になった。

 

「わしと時行の逃げがたった200話で終わるわけがないだろ!これからも楽しいことは続くぞ!なぁ!?」

「はい!」

 

 両津のスマホから『おいでよ亀有』が流れる。大原部長を先頭に両津と時行を追いかける。その映像を時行が今まで出会った人達が笑顔で見ていた。

 新葛飾署、超神田寿司、ニコニコ寮、つくだや、神田姉ヶ丘小学校、St.フェアリー女学園、通天閣署、磯鷲邸、金次郎宅、アメリカ、村瀬孤児院、天国、地獄。みんなが両津と時行を見て笑っていた。

 

「これからもよろしくー!」

「お願いします!」

 

 両津と時行は笑いながら亀有を逃げるのであった。

 

「「ありがとう!」」

200話達成記念!人気投票!皆様のおかげで『逃げ上手の転生記 〜亀有の破天荒警官と〜』は200話を達成することができました!これを記念して人気投票をしたいと思います!期限は決めてませんので気楽に投票してください。その他を選んだ場合はこちらにコメントお願いします!

  • 北条 時行
  • 両津 勘吉
  • 中川 圭一
  • 秋本 麗子
  • 大原 大次郎
  • 擬宝珠 檸檬
  • 擬宝珠 纏
  • 磯鷲 早矢
  • 椎名 蘭
  • 潮田 渚
  • 諏訪 頼重
  • 海パン刑事
  • 星 逃田
  • 佐々木 洋子
  • その他(コメントでお願いします)
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