逃げ上手の転生記 〜亀有の破天荒警官と〜   作:虹武者

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逃げ亀ショートショート

《擬宝珠家と時行》

『檸檬と時行の紅葉狩り』

 

 紅葉狩りに来た両津、檸檬、時行。両津が弁当を食べている横で紅葉を見て和む檸檬と時行。2人は緑茶を飲んでいる。

 

「綺麗な紅葉じゃのぉ。」

「はい。」

 

 ヒラヒラと落ちる紅葉を見ながら緑茶を飲む2人。その姿は最早熟年夫婦の貫禄さえあった。

 

「風流ですねぇ。」

「そうじゃのぉ。」

「お前ら、自分が小学生だという自覚はないのか?」

 

 雰囲気が明らかに小学生じゃない檸檬と時行にツッコミする両津だった。

 

 

『童謡に動揺』

 

 桔梗が蜜柑を眠らせている。その時に童謡の"どんぐりころころ"を歌っていた。

 

「どんぐり♪ころころ♪どんぶりこ♪おいけにはまって♪さぁたいへん♪どじょうがでてきて♪こんにちは♪ぼっちゃん♪いっしょに♪あそびましょう♪」

 

 桔梗が歌っていると近くにいた時行が「あの…」と声をかけながら桔梗に近付いてきた。

 

「池にはまって大変なのに遊ぶ余裕があるのでしょうか?」

「さ、さぁ?」

「童謡にその手のツッコミは無粋じゃぞ時行。」

 

 真面目な顔して質問する時行。汗を流してニッコリする桔梗。時行にツッコミする檸檬であった。

 

 

『擬宝珠纏はカッコいい』

 

「カッコいいです纏さん!」

 

 野球でホームランを打つ纏を見て褒める時行。

 

「カッコいいです纏さん!」

 

 和太鼓を強く打つ纏を見て褒める時行。

 

「カッコいいです纏さん!」

 

 ベーゴマやメンコで両津を圧倒する纏を見て褒める時行。

 

「なっ。男勝りの纏には可愛いがないだろ。」

「あ...」

「うるさいカンキチ!」

 

 両津の発言に言葉を失う時行であった。

 

 

『擬宝珠家のペット』

 

 檸檬が雪丸と一緒に庭で遊んでいる。それを両津と夏春都が見ていた。

 

「動物セラピーが証明されるぐらいペットは人間に深く関わっている。雪丸が来てから檸檬も楽しそうじゃねぇか。」

「あんたもペットを飼ったらどうだい?」

「寮じゃペット禁止を知って言ってるだろ。」

 

 両津が夏春都を睨む。そこに蜜柑の声がした。相手しようと両津が振り返ると首輪を着けた時行に蜜柑が乗っていた。

 

「・・・ペットの北条時行です。」

「「・・・」」

「お願いします。何か言ってください。」

 

 蜜柑にいいようにされている時行を見て何も言わない両津と夏春都だった。

 

 

《南北朝の人達》

『時行流銀行強盗』

 

「来週実施される銀行強盗訓練の犯人役は両津勘吉に任命する。」

「またわしかよ。」

 

 屯田署長の発言に嫌な顔をする両津。どうやって銀行強盗をしてやろうか考えていると時行がやってきた。

 

「両さん。こういうのはどうでしょうか?」

 

 時行が両津にゴニョゴニョ耳打ちする。両津はニヤリと笑い「それでいこう。」と呟く。

 

 銀行強盗訓練当日

 鎧武者の格好をした両津が七支刀を振り回し暴れている。

 

「全てだ。全て寄越せ。」

 

 その後…

 

『亀有銀行で行われた対銀行強盗訓練で犯人役の警察官が鎧姿に奇妙な刀を振り回すというとても強盗には見えない格好で参加したことで…』

「結城宗広殿がやっていたように強盗してみたらと助言したのですが…」

「あのバカの理由は君か。」

 

 テレビに映っていた両津を見て呆れる大原部長であった。

 

 

『上杉憲顕はマッドサイエンティスト』

 

 両津と中川は南北朝の資料を漁っていた。

 

「まだこんなにあるのか。」

「時行君のおかげで南北朝の研究が大分進みましたので。各地の歴史資料館から南北朝関係の資料を取り寄せました。」

「よく残ってたな。」

 

 両津がある本を手に取る。そこには【上杉憲顕】と記名されていた。

 

「中川。上杉憲顕って誰だ?」

「上杉謙信の祖先です。」

「そんな凄い奴も時行の仲間だったのか。」

 

 両津が開けて読んでみる。どうやら、研究成果の記述のようだ。その内容は・・・

 

【人造武士】

【上杉流剣術】

【野犬に我が子を育てさせた結果】

【最強の上杉家の作り方】

 

 両津は本を閉じた。

 

「中川。わしらは何も見なかった。いいな。」

「はい。」

 

 両津と中川はそっと本を資料室の奥へと仕舞った。

 

 

『修羅』

 

 両津と時行が結婚率が低下したというニュースを聞いていた。

 

「結婚する人が減っているのですね。」

「戦国時代のように子孫を残さないといけない時代じゃないからな。30歳まで童貞を貫けば魔法使いになれるなんて言われる時代だぞ。」

 

 両津が笑いながらジョークを言う。それに時行は反応した。

 

「今の時代は魔法使いなのですね。」

「今の時代?」

「はい。私が生きていた時代では30歳まで童貞を貫くと修羅になれるのですよ。」

 

 時行が目をキラキラ輝かせている。

 

「お前らの時代にもあったのかよ。」

「はい!あの時の海野幸康殿は凄くカッコ良かったです!両さんも海野殿のような修羅になれますよ!」

「いや、わしは修羅にはなりたくない。」

 

 時行の恍惚とした笑みに両津は戦慄した。

 

 

『昔の思い出』

 

 両津はアルバムを見ていた。

 

「懐かしいな。今と変わらずやんちゃしていたぞ。」

 

 麗子はビデオテープで昔の自分を見ていた。

 

「あの頃の私はピアノの練習ばっかりだったわね。」

 

 中川はBlu-rayで昔の自分を見ていた。

 

「この頃はディズニーランドを貸し切りにして3日も遊んでいましたね。」

 

 時行は昔を思い出していた。

 

「昔は家族を失い頼重殿を失い多くの仲間の屍の上を歩いていましたね。」

「お前の昔は特殊すぎるんだよ!」

 

 両津は時行にツッコミした。

 

 

《時行と愉快な人達》

『似た者同士』

 

 新葛飾署

 

「でやぁー!」

「おりゃあ!」

 

 そこの道場で椎名は空手、左近寺は柔道をしていた。2人とも迫力ある声に周りがびびっている。

 

「2人とも凄いな。」

「両方武術に長けているからな。」

「意外と似た者同士なのですね。」

 

 それを両津達が見ている。時行は小町に呼ばれてどこかに行く。その後に椎名と左近寺が戻ってきた。

 

「お前らどっちも迫力あったぞ。」

「格闘経験者同士似ているのかもな。」

 

 着替えて廊下を歩く椎名と左近寺。そこに交通ポスターを撮るためセーラー服を着ている時行がいた。

 

「時行様~~~!」

「さ~お~り~!」

「お前ら、そこまで似ているのか…」

 

 恥ずかしそうにしている時行を見て興奮する2人に両津は呆れ顔をしていた。

 

 

『特殊刑事課新ダンシングフォーメーション』

 

「おお!警視庁の誇り!」

「われら特殊刑事課!」

 

 続々と集まる特殊刑事課のメンバー達。

 

「東京の守りは!」

「われらにおまかせ!」

 

 組体操のように陣形をとる特殊刑事課のメンバー達。

 

「Special Weapon!」

「Police Team!」

 

 最後に決める特殊刑事課のメンバー達。

 

「・・・ここに真っ裸刑事が入る。」

「絶対やりませんよ!!」

 

 海パン刑事が自分の股間を指差す。それに対して断固拒否する時行であった。

 

 

『グループ自由研究』

 

 時行、弧太郎、亜也、静、雪長が夏休みの宿題としてグループで発表する自由研究を何にするか会議していた。

 

「無難に向日葵観察にしておきましょう。」

「つまんな~い!」

 

 雪長の案を亜也が却下する。

 

「それよりお菓子作りにしようよ!」

「全然研究じゃないじゃないっすか!」

 

 亜也の案を弧太郎が却下する。

 

「野球の楽しさを教えるのはどうっすか!」

「それ、ただ弧太郎が遊びたいだけ。」

 

 弧太郎の案を静が却下する。

 

「やるなら、両さんの生態が面白い。」

「両さんが断ると思いますよ。」

 

 静の案を時行が却下する。

 

「悪神足利尊氏の倒し方を自由研究にしましょう!」

「時行君。君、たまに変な私情挟むよね。」

「悪神?」

 

 時行が熱弁するも雪長が却下した。結局、雪長の向日葵観察が採用されることになった。

 

 

『時行と早矢の会話』

 

 ある日の時行と早矢

 

「時行君。この店の炭焼き職人風洋風麺が美味しいとお聞きしましたけど。」

「はい。その店のカルボナーラは絶品ですよ。」

 

 別の日の時行と早矢

 

「時行君。纏さんの薄型多機能携帯電話がどこにあるのか知りませんか?」

「纏さんのスマホなら自販機の横の椅子の上に置いてありましたよ。」

「ありがとうございます時行君。」

 

 また別の日の時行と早矢

 

「時行君は葡萄果汁搾り炭酸水と黒豆出し汁、どちらがいいですか?」

「では、コーヒーでお願いします!」

「相変わらず早矢さんの日本語は凄いけどそれをすぐに理解する時行君も凄いわよね。」

「うん。」

 

 時行と早矢の会話に聞いて驚く小町と奈緒子だった。

 

 

《ラストスパート》

『暗殺教室サバゲー』

 

 両津達ギャリソンゴリラはフラッグ戦をしていた。

 

「確か相手は女性のみのチームだったな。」

「油断するなよ。最近は女も強い奴が増えている。」

 

 両津はボルボ、左近寺、時行を連れて森の中を進む。そこに相手チームが強襲してきた。すぐに迎え撃とうとするも相手チームは全員ビキニにミニスカートの露出が多い迷彩服(暗殺教室第98話の案③参照)を着ていた。

 

「ボルボ!」

 

 それを見たボルボは鼻血を吹き出し時行は鼻血から逃げた。両津と左近寺が応戦するも身軽な彼女達はまるで暗殺者のように森の中を縦横無尽に駆け回った。

 その結果、ギャリソンゴリラは負けてしまった。

 

 後日

 

「こっちは時行にあの格好させるぞ。」

「止めてください!」

 

 派出所でリベンジに燃える両津がいた。

 

 

『結局オチは…』

 

「忙しすぎるぞ。」

「疲れましたね。」

 

 フラフラになっている両津達。そこに大原部長が現れた。

 

「まだ終わってないぞ!」

「部長!」

「早くオチをつけろ!」

 

 大原部長が両津の胸ぐらを掴む。

 

「もうオチなんていらないでしょ!」

「オチってどうするのですか?」

 

 時行が大原部長に聞く。

 

「こうすればオチだ。」

「やっぱりこれかぁ~!」

「なんか落ち着きませんね。」

「時行君が締めるんですね。」

 

 大原部長に高い所から蹴り落とされる両津であった。

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  • 北条 時行
  • 両津 勘吉
  • 中川 圭一
  • 秋本 麗子
  • 大原 大次郎
  • 擬宝珠 檸檬
  • 擬宝珠 纏
  • 磯鷲 早矢
  • 椎名 蘭
  • 潮田 渚
  • 諏訪 頼重
  • 海パン刑事
  • 星 逃田
  • 佐々木 洋子
  • その他(コメントでお願いします)
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