超神田寿司
「時行、明日付き合ってくれんか?」
「いいですよ。分かりました。」
翌日、檸檬と時行は一緒に買い物をしていた。それを偶然見てしまった人がいる。電極プラスだ。信じられないものを見た目をしている。
「あ、あの人は…北条時行。何故檸檬さんと…」
ガクガク震えているプラス。すると、後ろから声をかけられた。
「何してんだプラス。」
声をかけたのは両津だった。プラスが振り向く。檸檬と時行を指差している。両津が檸檬と時行を確認する。状況が理解出来た両津はプラスを誂ってみようと思った。
「あ、あの2人はどういう関係ですか?」
「同棲している関係だ。」
プラスのガクガクがさらに激しくなる。プラスは咄嗟にタブレットを出して操作する。すると、2人を上空から映した映像が出てきた。
「なんだそれ?」
「人工衛星からリアルタイムで2人を撮影しています。」
「とうとうストーキングも宇宙からする時代になったか。」
「人聞き悪いこと言わないでください!これは北条君が檸檬さんに相応しいかチェックしているのです!」
「お前、そんなにキレるキャラだったか?」
気を取り直してタブレットを見る。すると、時行がこちらを向いていた。
「檸檬さん。さっきから誰かに見られている気配がします。」
「今はどこも監視カメラがある時代じゃからな。どこかで誰かが見ておろう。」
「そう…ですね。」
「なんですかあの子?何故衛星からの監視に気付くのですか?」
「時行なら衛星レーザーとかからも逃げ切れそうだな。」
2人が時行に驚いている。檸檬と時行はショッピングモールに入って行った。人工衛星からは見れないので両津とプラスもショッピングモールに入る。楽しそうに会話している檸檬と時行にプラスは嫉妬している。
「何の目的で檸檬さんをデートに…」
「ただの買い物だろ。」
「なら、大人の人と行くのが普通ですよね!?」
「落ち着けプラス。」
両津とプラスはサングラスで変装し後を着ける。檸檬と時行は日用品売場に行く。シャンプーやリンス、歯磨き粉を買っている。
「普通の買い物だな。」
「まだです。」
次は粉ミルクや離乳食を買っていた。傍から見れば普通の買い物をしている。それでもプラスはまだ疑いの目を向けている。
「シャンプーに粉ミルク…そういえば纏が切れていたと言っていたな。普通の買い物じゃねぇか。」
両津がそう言うもプラスはまだ疑っている。すると、2人がフードコートに入って行った。
「やっぱりデートですよ!」
「お前、思い込み激しいぞ。」
2人の席の近くに座る。普通の食事だ。プラスはスマホで2人を撮影している。集音機を出して2人の会話を盗聴もしている。両津は呆れながら水を飲んでいる。
「すまんのぉ時行。いきなり檸檬の買い物に付き合わせてしまって。」
「いえ、とんでもないです。」
「北条君が誘ったわけじゃないのか…」
「諦めろ。」
プラスは絶望顔をして下を向いている。両津が慰めるようにジュースを出した。プラスはジュースをやけ酒のように飲む。
「纏がシャンプーが無いと言っておったので檸檬が買おうと思っての。一緒に来てくれる人が欲しかったのじゃがカンキチは仕事だしのぉ。」
「頼めば仮病使ってたのに。」
「公務員としてどうなんですか。」
プラスが呆れる。集音機をさらに近付ける。
「お主も友達と遊んだりする予定があったじゃろうに。」
「いえ。私は檸檬さんに忠義を尽くすと心に決めています。例え何があっても檸檬さんを裏切ることは絶対にないと誓います。」
「そうか…時行、これからも頼んだぞ。」
「はい。」
「なんですかあれ?恋人同士というより御恩と奉公の関係ですよ。」
「さすが檸檬と時行。絵になる。」
時行が檸檬の前で膝を着く。その2人の姿は小学生とは思えないほど美しかった。周りにいた人々が2人から目が離せなくなるレベルだ。
「北条君と私の何が違うというのですか?」
「品だろうな。」
「私に品が無いと言うんですか!?」
「落ち着けプラス!お前に品が無いとは言ってない!時行に品があり過ぎるんだ!」
集音機が壊れるほどプラスが叫ぶ。両津がプラスを落ち着かせる。プラスは落ち着いたがゼェゼェ言っている。
「お前も見て分かるだろ。あの品格はそんじょそこらの人間が出せるようなものではない。」
「それは…そうですが…」
「それに、時行はTHE•和の品格だ。性格も礼儀正しく優雅、檸檬と相性がピッタリなんだよ。」
「もうあの性格は武将ですよね。」
「それは否定しない。」
檸檬と時行が食事を終わらせる。両津とプラスもすぐに2人を追いかける。そこからも普通の買い物だ。それでもプラスはデートだと思い込んでいる。
「檸檬さんは武将がタイプなのでしょうか?」
「家が昔から続いている寿司屋だからな。夏春都達に育てられた結果、万葉集や司馬遼太郎などが好きになってるぞ。時行も両親の影響で万葉集や流鏑馬が好きだ。だから檸檬と合う。」
「やはり性格ですか…」
プラスは頭を抱えていた。そのまま2人を観察していると檸檬が指を差した。その先には明らかに未成年の男子達がタバコを吸っていた。檸檬がその男子達に近付く。
「お主ら、未成年のタバコは犯罪じゃぞ。」
「はぁ?ガキに言われたくねぇよ。」
注意されたのに苛立ったのかタバコの火を檸檬に近付けた。そこに時行が割って入る。プラスも行こうとすると両津が腕を掴んで止めた。
「何をするんですか!?早く止めないと…」
「安心しろ。あの程度じゃ時行には敵わん。いい機会だから見てみろ。」
両津に言われて見る。男子がタバコを近付けても時行は微動だにしない。そのまま突き出す。時行は顔を反らして避ける。そのまま近付く。男子達が囲って殴るも全て避けた。
「な、大丈夫だろ。時行はいろいろと修羅場を乗り越えてきた猛者だ。精神力はわしら以上と言える。」
両津が時行のところに行く。時行は涼しい顔で全てを避ける。そこに両津が来て男子の腕を掴んだ。
「両さん!なんでここに?」
「パトロールだ。これも立派なおまわりさんの仕事だ。」
「カンキチ、そやつらタバコを吸っておったぞ。」
「ほぅ…お前らどう見ても未成年だよな?こっち来い。」
両津は男子達をあっという間に連れて行った。その様子を見ていた時行が後ろにいるプラスに気付いた。檸檬も振り向いてプラスを見る。
「プラスか。どうしたのじゃ?」
「い、いえ!何か騒がしいと思って来ただけです!」
プラスは慌てて誤魔化す。荷物を持ち上げる時行を見る。
「そ、そういえば檸檬さんは北条君と仲が良いのですね。」
「うむ。時行とは価値観が合うのでな。」
照れている時行。2人の仲が凄く良好なのが見て取れる。この時からプラスは時行をライバル視するようになった。
そして、翌日…
『両津君!プラスが武将みたいな喋り方をしだしたぞ!どういうことだ!?』
「…」
「久しきかな皆の衆。拙者、電極プラスと申す者でござ候。」
「完全に時行に感化されたか。」
「なんかいろいろとくっついて不気味ですね。」
電話の向こうで怒鳴るスパーク。両津もスパークに同情する。時行に勝ちたいと迷走した結果、完全に喋り方が変わってしまったプラスであった。
逃げ上手の転生記 〜亀有の破天荒警官と〜が50回を突入した記念としてアンケートしたいと思います。皆さんはどんな時行君が見たいですか?
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