単なる戦闘描写の練習小説置き場   作:ロゼコルはくりん

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最近ミリタリーにハマりだしたんですがあまりにも戦闘描写が下手だったので練習も兼ねて投稿することにしました。


北方海域空戦
北方海域空戦#1


「ねぇ、聞いた?アレックス。」

 

金髪の女性が、アレックスと呼ばれた金と黒の混ざったショートヘアの男性に話しかけた。

 

「ああ、第1北海艦隊が全滅したんだってな。全く、海軍の奴らは何をしてるんだ。」

 

アレックス…本名・アレクサンドルは北方海域を防衛する北海艦隊と呼ばれる艦隊のうち1つが全滅したニュースに呆れの声を漏らす。

 

「まぁでも仕方ないさ。向こうがどうやら新型ミサイルを投入してきたみたいだからな。」

 

今度は別の整備員服を着た長身の男性がアレックスに近づいてきた。

 

「まぁ確かにそれはそうだな。なあグレゴリー、極超音速ミサイルとか言ったか?」

 

長身の整備員ー グレゴリーという名だそうだ ーに質問したアレックス。グレゴリーは首を縦に振る。

 

「極超音速ミサイル…かなり厄介な兵器ね…。」

「そいつがやってきたら死ぬのを覚悟しないといけないな、エレーナ。」

 

エレーナという名前を持つ金髪の女性は戦闘機のパイロットではないようだが、何かしらの航空機のパイロットであることは、アレックスの呼びかけでわかる。早期警戒管制機(AWACS)あるいは輸送機か。

 

ここはシール連邦航空宇宙軍(以下シール空軍)のセンスク航空基地。シール連邦共和国の北方空域の防衛拠点となる大きな空軍基地で、基地の規模では本土最西端に位置する領土・領海の西半分の防衛を担うユジノヴ航空基地に次いで第2位の規模を誇る。

この航空基地には、シ連空軍の主力機であるグレフォード25型(以下Gr-25)超音速マルチロール戦闘機*1が16機、空中管制や空域監視を行うラフ3型(以下Ru-3)早期警戒管制機*2が2機、空中で戦闘機などへ給油を行い、また物資や人員などを輸送する輸送機・ユノヴレフ4型(以下Yu-4)*3が4機常駐している。

 

「しかし、極超音速ミサイルか……。迎撃困難なのが厳しいな…。」

 

アレックスが苦しい声を漏らす。エレーナとグレゴリーは揃って首を縦に動かす。

 

「対抗策は…電磁砲(レールガン)?」

電磁砲(レールガン)ね…。まだ実験段階でしょう?」

 

グレゴリーの意見に反論するエレーナ。と、後方から声が。

 

「アレックス!兵装の搭載完了したぞ!」

「おぉありがとう、ニコライ。」

 

武装整備員であるニコライがアレックスに兵装搭載完了を知らせた。このあと戦闘空中哨戒(CAP)でもするのだろうか。

 

「そういえばニコライ、この間近くに新しいアイスクリーム屋ができたそうだぞ。」

「そうなのか!?」

 

ニコライが食いつく。彼はスイーツ好き…なのかな?だが、それ以上にその話題に食いつく人物がいた。

 

「それ本当なんですか!?」

 

アレックスと同じ飛行隊に所属するパイロット、アーリャ…本名:アリサだ。白い髪に空色の瞳をしている。

 

「ねぇねぇそれどんな店なんですか!?教えてください、センパイ!!」

 

魚を見つけた猫のようにグイグイ食いつくアーリャ。ニコライ以上のスイーツ好きでは…?などとグレゴリーとエレーナが思った。

 

「お、落ち着けアーリャ!俺も細かいことは知らないんだって!」

 

その言葉を聞いた瞬間、青菜に塩を振りかけたように、しゅんとするアーリャ。客観的に見ればすごく可愛い。

 

「ま、まぁそんなしょげるなってアーリャ。近いうちに連れて行ってやるから。」

 

アレックスが声をかけると、一瞬にして威勢を取り戻した彼女。

 

「ホントですか!?絶対ですよ!絶対ですからね!!!」

 

彼女の声は凄く威勢が良く、元気なものだったが、その元気さはすぐに緊張に取って換わった。

 

格納庫内にけたたましく鳴り響くアラート。

 

「な、なんだ?」

 

全員の顔に緊張の文字が映る。しかしさすがは実戦経験のあるパイロット、アレックスとアーリャはすぐに各自の愛機の元へ向かった。

 

「早期警戒レーダーが防空識別圏内に侵入した敵編隊を探知。即応待機中の機体は直ちに迎撃に上がれ。繰り返す…」

 

整備員たちはアナウンスを聞いてから理解したようで、アレックスとアリサに続いて各機体に向かった。

 

「エンジン始動、各種点検を開始する。」

 

回転数と出力に異常がないことを確認したアレックスはHUD…ヘッドアップディスプレイと、フル液晶化された計器類を起動した。その次に彼はRWR...レーダー警報受信機を起動・テストし、異常がないことを確認した。

 

「アレックス!」

 

突然左舷LERXの方から彼を呼ぶ声がしたのでそっちを向くと、ヘルメットを持ったエレーナの姿が。

 

「ヘルメット持ってきたよ。気をつけて、存分に楽しんできて。」

「もちろんさ。」

 

アレックスとエレーナはいつも離陸前にこんな会話をしているのだろうか。一切の不自然さを見せずにアレックスはキャノピーを閉め、誘導路に進入した。

 

『こちらアイスブロッカー1*4、航空管制へ。ランウェイ*5への進入許可を求む。』

 

彼はセンスク航空基地の航空管制へ繋いだ。

 

『こちら航空管制、ランウェイへの進入を許可する。』

『こちらアイスブロッカー2、センパイ、後ろを失礼します。』

『頼むから変なことするなよ、アーリャ。』

『センパイもおかしなことしてたら落とされますよ。』

 

鼻で笑うアレックス。

 

『ふん、全く、生意気な後輩だ。』

 

タキシングを終えたアレックスは滑走路端に着き、推力増強装置(アフターバーナー)を使用する位置までスロットル・レバーを操作し出力をあげ、加速しながら滑走路を走行し、300km/hに達したタイミングで操縦桿(そうじゅうかん)を手前に引き、離陸した。

 

「アイスブロッカー1、離陸完了。アイスブロッカー2も続け。」

「アイスブロッカー2、了解。」

 

アーリャもアレックスと同じようにスロットル・レバーと操縦桿を操作し、離陸した。

 

アレックスは離陸後3,000フィートまで上昇したのち、水平飛行へ移行した。その後アーリャがアレックスに合流し、(2機のみではあるが)編隊飛行を行い戦闘空域へ向かった。

*1
モデル機:ロシア・スホーイカンパニーのSu-27戦闘機

*2
モデル機:E-767早期警戒管制機

*3
モデル機:KC-130J輸送機兼空中給油機

*4
アイスブロッカーは部隊別コールサインで、1は隊長であることを示す。要はアレックスの部隊サイン名。

*5
滑走路のこと




これから頑張って練習するぞー。おー。
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