真実に私情は要らない...よね?   作:しゃるにぃ。

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3ヶ月ぶりです。
資格関係の時間で諸々あって投稿遅れました、申し訳ない...
遅くても2週間に1回は投稿できたらいいなぁ(遠い目)


取材風景

「....なんだこれ」

翌日に投函されてた新聞を読むと、そこには昨日の取材の内容も含まれていた。フォンテーヌを賑わせていた大事件が終幕したことや、いつも通りの天気情報などはもちろんある。だけど...

 

「なんで1ページまるごと俺に使ってるんだよっ!!」

 

いや、昨日の取材こんな文章量書けるほど深い話してないだろ。凄いというか怖いし、他にもっと書くべきことあると思うんだけどな...

というか、ユーフラシアさんもよくこれに許可出したな。あの人もあの人で基準がよくわからないんだよな...

 

 

しばらく前、俺は先輩に連れられてスチームバード新聞社に訪れていた。そこでユーフラシアさんから「シャルロットを秘密裏に守ってほしい」という相談もとい依頼を受けていた。聞いたところによると、シャルロットは一度犯罪者を尾行して捕まり、海に投げ捨てられそうになったそうだ。先輩も、『報道とは自分の命よりも重いものなのか?』と呆れていた。そんな感じだから、俺が引き受ける運びになった。

 

それからというもの、ユーフラシアさんから取材の計画についての話を聞いたり、千織屋やポワソン街で情報を集めたりして彼女の取材にバレないようについていくことが増えた。最近こそ少ないものの、依頼を始めた時は危険なところにもどんどん進んでいって取材を行っていた。もちろん犯人に捕まりかけたこともあるのだが、そういった時は特巡隊を手配して対処した。ユーフラシアさんからの指示もあったようで、最近はあまり危ない取材はしていないようだ。

 

...正直、俺に頼む必要性はなかったと思うんだが...一体何を考えているのか...

 

 

とまあこんな感じで、スチームバード新聞社にいる人たちはどこか頭のネジが2〜3本外れているというのが正直な印象だ。まあ、だからこそ数多くあるフォンテーヌの新聞の中でも頭ひとつ抜けて支持者が多いのだろうけども。

 

「もう少しまともな人はいないのかなぁ...」

 

そんな葛藤をしていると、ピンポーンと自宅のチャイムが鳴る。おかしいな、今日はデリバリーも頼んでいないはず...

 

「こんにちは、シルファくん!」

「...え?」

 

ドアを開けると、そこには昨日も取材に付き合わされたシャルロットが。...何故???

 

「どうしたんだよ、こんな朝早くに」

「...ええと、昨日も話した通り、今日はシュヴルーズさんに取材をしにいくのだけれど、できればあなたについて来て欲しいの!」

「あぁ,そういうことか」

「ええ、基本的に対面での取材をする時には議事録を取ってくれる人が必要なのだけれど今日は担当の方がおやすみみたいなの..それに、シュヴルーズさんとはあまり話したことがなくて、あなたが仲介してくれたら取材もスムーズにいくんじゃないかなって思ったのだけれど...だめかしら?」

「なるほどね。そういうことなら、協力させてもらうよ」

 

暇だし断る理由もないため、すんなりと承諾する。...今日の記事について色々と聞きたいこともあるしな。

 

そのあとは取材の時程と集合場所を聞いて解散した。場所はカフェらしいので、一緒にお茶会もしようとなった。

 

「それじゃあ、また後で!」

「ああ、またあとで」

 

そういえば、朝食がまだだったな。せっかくだし、普段あまりしない料理にも挑戦してみるか。

 

 

ーーーーー

 

えへへ、勇気を出してシルファくんを誘った甲斐があったわ!ついてきてくれることになったし、これで今回の取材もうまく行くこと間違いなしね!

 

「うーん、やっぱり迷惑だったかしら...?」

 

彼、優しすぎるのよね...昨日だって急な取材にも対応してくれたし、本当は迷惑に思われてたりしてないといいのだけれど...

ダメダメ、すぐに彼のこと考えちゃう。切り替えないと、この後の取材にも影響が出ちゃうじゃない!

 

...さて、一旦家に帰って取材する内容の整理をしないと。彼がついてきてくれるならできる質問の幅も広がるし、計画を練り直しておかないといけないわね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

集合場所として指定されたカフェ・リュテスは、スチームバード新聞社も近く、シャルロットやシュヴルーズもよく利用しているそう。今日もいつものように賑やかだ。

着いた頃には、すでにシャルロットとシュヴルーズが席に座っていた。2階にあるこの席は、記者たちがよく取材などで利用する場所だとシャルロットが言っていた。すでに話は盛り上がっているようだ。

 

「ごめん、少し遅れた」

「大丈夫よ、むしろ私たちが早く来すぎちゃったみたいで...」

「シャルロットから聞いたよ。せっかくの休みなのにわざわざすまないな」

「いえ、どうせすることもなかったので大丈夫ですよ」

 

簡単な挨拶を交わして席に着き、メニューを開く。事前に2人は注文を終えていたようで、俺も適当に「千霊ムース」を頼む。シャルロットは「フォカロルスのために」というケーキを、シュヴルーズは「プクプクシュークリーム」を注文したそうだ。

 

「...さて。注文も終わったことだし、早速取材に歌ってもいいかしら?」

「ああ。君達さえよければいつでも初めて大丈夫だ」

「俺も、準備はできてる」

「なら、さっそく取材を始めるわね!まず──」

 

インタビューは順調に進み、俺は淡々と議事録を持参したノートに書き込む。特巡隊の事務作業で、このようなことは経験があるため慣れている。しかも、当時は尋問であったのに対して今回は取材、随分と気も楽だ。

 

...ふと、2人のことを見る。横から見た2人の表情は、真剣に言葉を交わしながらもとても楽しそうだった。

質問の内容については多岐に渡っていた。特巡隊という組織についてや隊長としての責務に責任、さらには先輩自身のこと。このような様々な質問に、1つ1つ先輩は丁寧に回答する。それを書き留める。できるだけ,シャルロットが見返してわかりやすいように工夫した。

 

 

「..質問は以上よ。2人とも、本当にありがとう!」

「こちらこそ。いい記事を期待しているよ」

「シャルロットはここからが本番だろう、頑張ってな」

 

特に波乱の展開などもなく取材が終わり、2人が言葉を交わしていると、先ほど注文したスイーツが席に運ばれる。頭を使った後は糖分だよな。

 

「...ん、美味い」

 

2人を見ると、ともに今日一番の笑顔だった。先輩って甘いもの好きだったんだな。ちょっと意外だった。シャルロットは、まぁ想像通りだったけれど、思っていたよりも美味しそうに食べている。

 

「...可愛い」

 

つい声が漏れてしまった。幸い2人ともスイーツに夢中で聞いていなかったみたいだし、このままなかったことにしてしまおう。




シルファ君の見た目は、青髪に水色のメッシュが入ってる好青年って感じです。ウルフカットに近いかな?

シャルロットはシルファの幼馴染、シュヴルーズはシャルロットの先輩と捉えてください。今後、ちゃんとしたキャラクター紹介はします。余力があれば。
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